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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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ロード(ROAD)
ロード(ROAD)_d0030824_22492986.jpg『ROAD』イギリス/2014
監督:
ディアミッド・ラベリー マイケル・ヒューイット
出演:ジョイ・ダンロップ ロバート・ダンロップ
ウイリアム・ダンロップ マイケル・ダンロップ
マーレー・ウォーカー
ナレーター:リーアム・ニーソン






公開時コピー
“すべてを失おうとも、恐れはない”

サーキットではなく、公道を封鎖して行われるロードレース。
その最高峰とも言うべきマン島TT(Tourist Trophy)レースをはじめ、アルスターグランプリ、ノースウェスト200で輝かしい戦績を残したジョイ&ロバート・ダンロップ兄弟。
そしてロバートの息子であるウイリアム&マイケル兄弟、この2世代の兄弟にスポットを当てたドキュメンタリー。
監督はイギリスで数多くのドキュメンタリーを手がけるディアミッド・ラベリーとマイケル・ヒューイット。
ナレーターはダンロップ兄弟と同じ北アイルランド出身であるリーアム・ニーソンが勤めている。

<あらすじ>
北アイルランド出身のジョイ・ダンロップは卓越したバイクのメンテナンス力と天才的なライディングで頭角を現し、数々のロードレースで勝利していく。
弟ロバートはジョイに憧れてロードレーサーとなり、初出場のマン島TTで優勝。
2人の飽くなき挑戦は続き、ジョイの優勝記録はマン島TTにおける不倒の金字塔となる26勝を打ちたてるのだが…。
一方、ロバートはレース中の事故により再起不能とまで言われる重傷を負ってしまう。


<総評>
公道レースの歴史は古く、その最古はマン島TTレースで1907年から行われています。
このレースの危険なところは公道であること、つまり民家の壁や並木の樹木は200キロ、時には300キロ以上のスピードで転倒するライダー達にとって、驚異的な障害物となり、マン島TTでは現在までに240名超が亡くなっています。
イギリス、アイルランドにおける公道レースはマン島TT、アルスターグランプリは世界選手権ロードレースの1戦であり、数多くのライダー達が挑戦してきました。
その中で栄光と悲劇を背負ったのがダンロップ一家。
ジョイはマン島TTに伝説を作り“King of the Road”の名で呼ばれた男。
弟ロバートは不屈の精神で重傷を乗り越えた天才ライダー。
そしてロバートの息子であるウイリアムとマイケルもまた、レーサーという家業を継ぎ、成功を収めていきます。
さて、本作はそんな4人の物語。
ジョイの若かりし頃から、ロバートがその非凡な才能を発揮し、そして息子達に受け継がれていくところまでが語られています。
特にジョイとロバートのくだりは、ロードレース最盛期にあって日本メーカーのバイクが活躍した時期でもあります。
貴重なフィルム、インタビューの数々、バイクファンなら見るべき作品であり、例えバイクのことを知らなくても、その歴史的事実を見れば興味が沸くのでは?と思えますね。
ドキュメンタリーは、事実をわかりやすく、そして時にはドラマティックに演出して語られるわけですが、本作は4人の生き様が実に刺激かつ感動的であり、ラストは思わず涙した作品でした。

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# by syosei7602 | 2015-04-20 22:52 | ドキュメンタリー
ワイルドカード
ワイルドカード_d0030824_23572074.jpg『WILD CARD』アメリカ/2014
監督:サイモン・ウェスト
出演:ジェイソン・ステイサム マイケル・アンガラノ
マイロ・ヴィンティミリア ドミニク・ガルシア=ロリド
アン・ヘッシュ ソフィア・ベルガラ ホープ・デイヴィス
スタンリー・トゥッチ





公開時コピー
最強の「切り札」

もはやスティーブン・セガールの次に無敵俳優となりつつあるジェイソン・ステイサム主演のクライムアクション。
1986年のバート・レイノルズ主演「ビッグ・ヒート」のリメイクとなる。
監督は「エクスペンタブルズ2」「メカニック」でタッグを組んだサイモン・ウェスト。
出演は「ドラゴン・キングダム」のマイケル・アンガラノ、「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札」のマイロ・ヴィンティミリア、TVシリーズ「マジックシティ 黒い楽園」ドミニク・ガルシア=ロリドなど。

<あらすじ>
ラスベガスで用心棒稼業を営むニック・ワイルド(ジェイソン・ステイサム)は、特殊部隊出身の凄腕。
ある日、彼の元にカジノ巡りのために用心棒をして欲しいという青年キニック(マイケル・アンガラノ)が訪れ、ニックは仕方無しに引き受けることに。
時を同じくして、ニックは元恋人であるホリー(ドミニク・ガルシア=ロリド)から何者かに暴行されたことを告げられ、復讐を依頼される。
ラスベガスを知り尽くしたニックにとっては簡単な依頼だったが、面倒ごとが嫌って表面上は断るのだったが…。
ワイルドカード_d0030824_23541739.jpg

<総評>
オリジナルの主演はバート・レイノルズ、といえば思い浮かぶのは「キャノンボール」シリーズ。ここで「トランザム7000」が一発で出てこないのが浅薄な知識しかもたない証拠だろうか…。
それはさておき、ジェイソン・ステイサムといえば安定の強さというしかないわけで、本作もお決まりパターンだろうな、と思いつつ見てしまうわけですよ。セガール映画をなんとなく見ちゃう感じ?いやでも、ステイサムもセガールも好きなんですよ。早く「エクスペンタブルズ」で共演しませんかね。
さて、凄腕の一匹狼な用心棒ニックが元恋人から「復讐よろしく」と頼まれたところが本作のスタート。シナリオは一本調子で依頼→見つける→ボコるといういつもの三段活用。
ただし、爆発がなかったりするわけで…まあ、おとなしい作品です。
観客が与えられているのはニックが強いということだけで、本来序盤で語られるべき要素がなかったりして情報不足なんです。
お陰で話の盛り上がりがないまま、なんとなく終わっちゃって残念な感じでした。
オリジナルは復讐劇であり、ストーリーも本作よりちゃんとしていると思うんだけどなぁ。
出演者はかなり豪華。でも公式サイトを見ると、ドミニク・ガルシア=ロリドが載っていない…この女優はアンディ・ガルシアの娘だそうです。きれいな人なのに、登場シーンの大半はアザだらけの顔でもったいない。
マイケル・アンガラノも出てきただけで、存在感を放ったのはスタンリー・トゥッチかな。
しかし、ステイサムは延々とアクション映画に出続けている近年では稀な俳優かも。
次は遂に大作「ワイルド・スピード」シリーズ。
果てさて、筋肉坊主たちの中でどんな役を演じてくれるのか楽しみです。

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# by syosei7602 | 2015-02-25 23:57 | ハードボイルド/犯罪
ニード・フォー・スピード
ニード・フォー・スピード_d0030824_00452307.jpg『NEED FOR SPEED』アメリカ/2014
監督:スコット・ウォー
出演:アーロン・ポール ドミニク・クーパー
イモージェン・プーツ ラモン・ロドリゲス マイケル・キートン
スコット・メスカディ ラミ・マレック ハリソン・ギルバートソン
ダコタ・ジョンソン





公開時コピー
法もルールも無い“裏レース”を舞台に
チューンアップされた夢のマシンが激走!


エレクトロニック・アーツ(EA)から出ている大ヒットの同名レースゲームシリーズの実写化。製作にはEAが関わっている。
監督はスタントマン出身で「ネイビーシールズ」のスコット・ウォー。
出演はテレビシリーズ「ブレイキング・バッド」のアーロン・ポール、「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」のドミニク・クーパー、「フィルス」のイモージェン・プーツ、「ロボコップ」(2014)のマイケル・キートンなど。
CGを多用せず、スタントマン出身監督ならではの実写にこだわった映像が素晴らしい。

<あらすじ>
父親が残した自動車修理工場を営むトビー(アーロン・ポール)は、優れた整備工ながら一流のドライバー。仲間と共に週末の非合法レースでその走りを見せつけていた。
レースの終わった夜、犬猿の仲だったプロドライバーでカーバイヤーのディーノ(ドミニク・クーパー)がやってくる。
ディーノはトビー達にシェルビー・マスタングのカスタムを依頼し、売値の1/4を報酬として渡すことを約束する。
トビー達のカスタムは成功するが、ディーノとの確執から公道レースでトビーは親友を失ってしまう。
全ての罪を着せられ服役したトビー、しかし仮釈放で出所した彼は無実の証明と復讐のため、高級車のみ参加する全米最大の非合法レース「デレオン」に参加することに。
カーオーナーのジュリア(イモージェン・プーツ)と共にニューヨーク州からカリフォルニア州に向かって走り出すが…。
ニード・フォー・スピード_d0030824_00454544.jpg

<総評>
「ニード・フォー・スピード」と言えば、1994年から現在に至るまでシリーズが続いているという息の長いゲームです。2008年のシリーズではマギー・Qも出演したりと、意外とハリウッドは近かったのかもしれません。
これだけ息の長いシリーズだったものの、一度もプレイしたこと無く…レースゲームは鉱物なんですけどね。
さて、カーアクションといえば、「ワイルドスピード」(ポール・ウォーカーの死はとても残念でならない)。「ワイルドスピード」がカスタムカーメインなら、こちらは高級車メイン。登場する車は実際のメーカーがCADデータを渡して作られたレプリカ。しかし、そのレプリカを活かして、スタント出身のウォー監督ならではの撮影にこだわったスタントシーンはCGでは出せない迫力があります。
登場する車はマスタング、マクラーレン、ランボルギーニと有名どころばかり。
街中をドリフトしたりジャンプしたりと息つく暇も無いカーアクションが見事。
さて、ストーリーは経営の傾いた町工場を立て直そうとした主人公トビーが犬猿の仲だったドライバー、ディーノの誘いに乗り親友を失ったところから本格的に進みます。
仮釈放中で他の州に移動することを禁じられているトビーは、マスタングを購入した美人バイヤージュリアと共にキャノンボールの如く、警察と賞金稼ぎに追われながら大陸横断へ。
ストーリーは至って単純…というか、カーアクションメインに謎なんて不要で、とにかく派手な映像が見たいわけですよ。
それがもう高級車であればあるほど、派手にぶっ壊れるシーンは爽快(笑)。
エンジン音へのこだわりがあったり、ゲームのようなカメラアングルとさすがEAも関わっているだけあります。
さらに、数々のカーアクション映画をリスペクトしているのも見逃せません。
「バニシング・ポイント」「テルマ&ルイーズ」などなど、小ネタを探すのも楽しいですね(一番簡単なのはパンフレットです)。
主演のアーロン・ポールはあまり主人公然としたイメージじゃなかったんですが、なんか雰囲気が若い時のキーファー・サザーランドに似てる?声が渋いですよ。
敵役となるドミニク・クーパーは良い味だしてます。
そして、イモージェン・プーツ!いいなぁ、この女優は笑顔がやたらと素敵ですがな。
脇を固めるラモン・ロドリゲスやラミ・マレック、スコット・メスカディも楽しげでよい。でも、マイケル・キートンの老けっぷりには驚いた。
人気次第ではいくらでも続編が作れそうですが、個人的にはバイク映画も増やして欲しい。「トルク」以来、バカっぽいのが無いぞ。

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# by syosei7602 | 2014-07-01 23:59 | アクション/アドベンチャー
オール・ユー・ニード・イズ・キル
オール・ユー・ニード・イズ・キル_d0030824_01250864.jpg『EDGE OF TOMORROW』アメリカ/2014
監督:
ダグ・ライマン
出演:トム・クルーズ エミリー・ブラント ビル・パクストン
ブレンダン・グリーソン ジョナス・アームストロング
トニー・ウェイ キック・ガリー フランツ・ドラメー
ドラゴミール・ムルジッチ シャーロット・ライリー
ノア・テイラー 羽田昌義




公開時コピー
日本原作、トム・クルーズ主演。

桜坂洋原作の同名ライトノベルの実写化。
舞台を日本からイギリスに移し、主人公の名前や状況などが変更されている。
監督は「ボーン・アイデンティティー」のダグ・ライマン。
出演はトム・クルーズ、「アジャストメント」のエミリー・ブラント、「アポロ13」のビル・パクストンなど。
機動スーツ(原作では機動ジャケット)を実際に製作して撮影され、圧倒的な映像力で描き出されている。

<あらすじ>
謎の侵略者ギタイによって、地球全土がほぼ侵略されていた。機動スーツを生産するロンドンを侵略されてしまえば、滅亡してしまう中、軍の広報担当で戦闘スキルがまったくないケイジ少佐(トム・クルーズ)は将軍からフランスの殲滅作戦に参加して広報用の撮影をしろと命じられる。しかし、戦闘が怖いケイジはそれを固辞したために逮捕され、階級を下げられた挙げ句、一兵卒として最前線の基地へと送られてしまう。
最初の戦闘で呆気なく戦死したケイジ…しかし、目覚めるとそこは出撃前日の光景だった。
毎日同じ戦いを繰り返す内にケイジの戦闘力は上がり、やがて戦場のカリスマ的存在の女性兵士リタ(エミリー・ブラント)と出会う。
かつてケイジと同じ力を持っていたリタは、ケイジがギタイを倒す鍵となると確信し、
過酷な訓練を始めるが…。
オール・ユー・ニード・イズ・キル_d0030824_01252660.jpg
<総評>
兎にも角にも「日本原作」という触れ込みの本作。先行上映ということで見てきました。
日本のライトノベルというジャンルはアニメ化が多いイメージですが、実際作品自体にはライトノベルという括りが不要な作品も多数…むしろ、この手の作品が文学賞の選考外になること自体、閉鎖的な文学世界をよく表しています。
原作は未読(ちょっと立ち読み)、コミック版のお試しを少し読んだ程度ですが、タイムループものは結末を先に知ってしまうと勿体ないので基本情報のみを念頭に。
さて、結論から言うとおもしろい。
元広告マンの主人公ケイジは血を見るのが大嫌いで戦場に出るなんてありえない、と思っている男(トムの軽薄そうな演技が見事)。将軍の怒りを買って戦場に送られるという理不尽な目に遭い、さらに最初の戦闘で死亡。そして復活を繰り返していきます。
機動スーツ軍団とギタイの戦闘はノルマンディー上陸作戦のような映像から始まり、戦闘は激しい銃撃&肉弾戦。
そんな戦闘の最中に現れるリタの強さは凄まじいものの、もう少しリタの戦闘シーンが多くても良かった気がします(武器が剣ってところもポイント高い)。
機動スーツの特性が大きく語られず、仲間の兵士もちょっとおざなり過ぎたかな。
ループするシーンではそれぞれユーモアを絡められているのでおもしろい。
全体的にテンポがよく、ハリウッド的なおもしろさが凝縮されています。
機動スーツやギタイのデザインは割と普通…ギタイにはもっと怖さが欲しかった。
主演のトム・クルーズは強くなるといつもの感じですが、序盤の情けない感じが抜群。
そしてエミリー・ブラント、
めっちゃ鍛えてますなぁ~登場シーンが格好良し!
いかにも軍曹って感じなファレウを演じてるビル・パクストン。出演シーンはそれほどでもないものの、インパクト強し。
タイムループと戦いという限定的な構成はありそうでなかった話。また、その解決策と終わり方は意外性というべきなのか?
もう少しひねっても良かったのでは?と思ったりしますが、終わり方としては綺麗です。
原作者は続編執筆中ということで、完成度次第では映画化があるのかも。
本作の成功次第では日本のラノベがもっと見直されそうです。

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# by syosei7602 | 2014-06-29 23:59 | SF/ファンタジー/パニック
トランセンデンス
トランセンデンス_d0030824_17451420.jpg『TRANSCENDENCE』アメリカ/2014
監督:
ウォーリー・フィスター
出演:ジョニー・デップ モーガン・フリーマン
ポール・ベタニー レベッカ・ホール キリアン・マーフィ
ケイト・マーラ コール・ハウザー クリフトン・コリンズ・Jr
コリー・ハードリクト





公開時コピー
もし、コンピュータに
科学者の頭脳を
インストールしたら――


「ダークナイト」「インセプション」でクリストファー・ノーランと組んだのカメラマン、ウォーリー・フィスターの監督デビュー作。
製作総指揮はクリストファー・ノーラン。
出演はジョニー・デップ、モーガン・フリーマン、ポール・ベタニーといった名優陣に加え、「アイアンマン3」のレベッカ・ホール、「127時間」のケイト・マーラなど。
主演のジョニー・デップはやっぱり特殊メイクから離れられない。

<あらすじ>
人工知能研究の第一人者で天才科学者ウィル(ジョニー・デップ)は、同じく科学者の妻エヴリン(レベッカ・ホール)と共に講演に出た直後、人工知能技術に反対するテロリストに撃たれてしまう。
余命幾ばくも無い傷を負ったウィルを救うため、エヴリンは仲間の研究者が成功した「意識をコンピューターに移す」ことを決意する。親友の科学者マックス(ポール・ベタニー)と共に開発途中だった量子コンピューターにウィルの意識を移すことに成功する。
科学者としての知識と聡明な知恵をそのままに、コンピューターの圧倒的な計算力でネットワークを支配しはじめたウィル。
同じ頃、テロリストのブリー(ケイト・マーラ)はウィルを抹殺するために、エヴリンを追い始める。
しかし、圧倒的な進化を続けるウィルは少しずつ暴走を始めていた。
トランセンデンス_d0030824_17453140.jpg
<総評>
久しぶりにジョニー・デップが濃いメイク無しに見られるのか、と思ったら今度は画面の中に入っちゃいましたよ(笑)。とまあ、色々なメイクに挑戦するデップもまた面白くて良いんですけどね。
本作はノーラン版「バットマン」シリーズや「メメント」など、ノーラン作品には欠かせない名カメラマン、ウォーリー・フィスターの監督デビュー作というだけあって、映像センスは抜群。壮大な太陽光パネルのシーンであったり、各シーンの安定したカットは見ていて疲れないというか…いや、むしろレベッカ・ホールが美しく撮られてる!
それはさておき、肝心の物語。
正直言うと、ツッコミどころ満載となってました。
科学者の脳(現時点での意識と知識など含めた全て)を量子コンピューターにアップロードしてしてしまったけど、眠らないコンピューターに入り込んだ天才の頭脳が少しずつ暴走を始めてしまう。そして、人工知能に反対する過激派集団が狙ってくる…うーん、ありきたりというかテーマはいいんだけどなぁ。あちこち綻びというか、些細なところに「なんで?」と思うシーンが多かったかも(ウィルの能力ならテロリストの出現箇所くらい予測できそうなものだったりとか)。
そして全体的に盛り上がりに欠けていたので、もう少し何かスパイスを利かせてくれるシーンがあれば良かった。
出演陣は見事…というか、このキャスティングは豪華過ぎて。
が、しかし、モーガン・フリーマン、キリアン・マーフィの扱いは残念。もっとキーマンになるかと思っていたりとか、ケイト・マーラに至ってはなんか残念な役回りだなぁ。
ジョニー・デップは淡々と…まあ、ほとんど画面に移ってるだけだし…個人的にはレベッカ・ホール、素敵です。
ポール・ベタニー、唯一の味か?
「インセプション」が強烈だっただけに、もっと難解なストーリーかと思ってましたが、脚本のジャック・パグレンが監督と同じくデビュー作だけに佳作といったところかな。
終わり方に捻りが無かったのが勿体なかった。
次作に期待です。

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# by syosei7602 | 2014-06-27 23:59 | SF/ファンタジー/パニック