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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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炎のメモリアル
炎のメモリアル_d0030824_3101997.jpg『LADDER 49』 アメリカ/2004
監督:ジェイ・ラッセル
出演:ホアキン・フェニックス ジョン・トラヴォルタ ジャシンダ・バレット
    ロバート・パトリック モリス・チェスナット ビリー・バーク




公開時コピー
家族を愛し、仕事を愛し、
全力で生きたあなたが、誇りだった。


「ヴィレッジ」「グラディエーター」で注目を浴びたホアキン・フェニックス(故リバー・フェニックスの弟)主演による消防士の活躍を描いたヒューマンドラマ。
監督はアメリカのディスカバリーチャンネルでドキュメンタリー番組を監督していたジェイ・ラッセル。経験を生かした監督ならではの作りが秀逸。
共演は「フェィス/オフ」「ソードフィッシュ」のジョン・トラボルタ、「白いカラス」のジャシンダ・バレット、「ターミネーター2」のロバート・パトリックなど。

<あらすじ>
ボルティモアの消防署に勤務するベテラン消防士ジャックは穀物倉庫で起きた大火災に出動し、12階に取り残された男性をロープで吊るし、ハシゴ車に降ろして救出する。その直後、爆発が起きてジャックの足下が崩落し、転落してしまう。
ジャックは救出を待つ間、初めて消防署に勤務した日から、仲間や家族と苦楽を共にした記憶を思い出していた。

久々に涙が出てきました。
これほどストレートでオーソドックスに作ってある映画は昨今珍しいですが、「バックドラフト」や「タワーリングインフェルノ」に引けを取らない作品です。
サスペンスやパニックといったエンターティメント性の高い題材から離れて、ひたすら1人の消防士の人生が語られていきます。
ドキュメンタリーの手法をとりつつも、映画としての見せ方・・・例えば火事場のシーンであるとか、そういった必要な部分をダラダラと流すのではなく、消防士の生活、人間性を描いた部分がとてもリアリティの高い映画にしています。
そして、火災シーンですが妙にリアルだなぁと思っていたらCGじゃなく本物の炎を使ったとか。
そりゃ迫力あるよなぁ、と。

出演陣のホアキン・フェニックスは実際に消防学校に入学し、現場で働くという力の入れよう。
一方でジャックの妻を演じるジャシンダ・バレットの父親は消防士だった、というオマケ付き。
そしてジョン・トラボルタ。
最近の映画では悪役ばかりが目立ってましたが、本作では髪の毛をばっさりと切り(あの妙なロン毛はやめて正解)、好演を見せてます。

この映画はエンターティメントとしての作品として見た場合は些か平面的過ぎる感じもあります。
それは「バックドラフト」といった傑作と比べてしまったり、結果論になりうる作りからくるものですが、ユーモアやジョーク、シリアスな場面など、人生における喜怒哀楽を詰め込んで消防士に対する「尊敬」を込めたという意味では傑作でしょう。
エンターティメントではなく、ヒューマンドラマとして見ることをお薦めします。

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by syosei7602 | 2005-06-08 23:59 | ヒューマン/ドラマ
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