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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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監督・ばんざい!
監督・ばんざい!_d0030824_3191057.jpg『GLORY OF THE FILMMAKER』 日本/2007
監督:北野武
出演:ビートたけし 江守徹 岸本加世子 鈴木杏 吉行和子
宝田明 藤田弓子 内田有紀 木村佳乃 松坂慶子 大杉漣 
寺島進 六平直政 渡辺哲 井手らっきょ モロ師岡 菅田俊
石橋保 蝶野正洋 天山広吉
ナレーション:伊武雅刀

公開時コピー
映画を愛する全人類に捧ぐ
ウルトラ・バラエティ・ムービー


北野武が監督としての自分を一度壊す、という意味合いで自らをフィーチャーした異色作。
同時上映された3分のショートムービー「素晴らしき休日」がDVD版に収録されている。
出演は「俺は、君のためにこそ死ににいく」の江守徹、「HANA-BI」の岸本加世子、「椿三十郎」の鈴木杏、「佐賀のがばいばあちゃん」の吉行和子、「クワイエットルームにようこそ」の内田有紀など。

<あらすじ>
映画監督・北野武(ビートたけし)は「二度とギャング映画を撮らない」と言ったために、これまで撮ったことのない作品を手がけることに。
彼がまず挑戦したのは小津安二郎映画のような日常的な人情劇。しかし、淡々とした作品の中に小津映画に見られた美しさはなかった。
その失敗から離れて、今度は流行の恋愛映画に挑む。
記憶をなくした中年男と美女(内田有紀)とのラブストーリー。しかし、次々と失敗の元が北野監督の作品にオチをつけていく。

<作品解説>
ビートたけしが監督としての自分を語る作品です。
北野武が今まで手がけてこなかった、小津風人情劇、恋愛、流行の30年代が舞台の作品、ホラー、時代劇、SFなどなど。
ぶっちゃけていえば、すべてシュールなコント映画です。前提にあるのは、北野監督がギャング映画以外では失敗するというオチ。
されど短い中に様々なジャンルに挑戦し、名監督や名作へのオマージュなども含めてそれを自らへの皮肉に転ずるあたりは北野武らしいですね。
全体を見れば、北野監督の自慰的な意味合いが強いけれど、シンプルに楽しむための作品です。
そういえば井出らっきょの博士ネタは「究極超人あ~る」のOVA版と被っているような…まさか、って感じだけど。

<見どころ>
なんといっても内田有紀の美しさ。
そして江守徹の馬鹿っぷりはありえないくらいです。
作品としてすごかったのが30年代映画。まさに混沌とした30年代の凄まじさ…北野武が三丁目の夕日を撮ったらかなりバイオレンスだろうなぁ。

<出演者>
ビートたけしは相変わらずな感じです。まあ、この人はうまいって訳じゃなく雰囲気で演じる人です。
そして、内田有紀は色気が出ましたね。久々の映画出演、はっきり言ってこの人見るだけでも価値ありです。
江守徹のはじけ方と井出らっきょのマッドサイエンティストぶりだけで良いかもしんない。

<総評>
まあ、ギャング映画じゃなくてギャグ映画です。
今までの北野作品と期待して見てはダメですが、ギャグやコントとして見るのが一番。
また、「素晴らしき休日」は3分の中に込められたシュールさが見事です。

<関連作品>
素晴らしき休日 (同時上映/DVD特典)

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by syosei7602 | 2008-02-09 23:20 | コメディ/パロディ
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