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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)
名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)_d0030824_2333077.jpg『名探偵コナン 水平線上の陰謀』 日本/2005
監督:山本泰一郎
声:高山みなみ 山崎和佳奈 神谷明 茶風林 緒方賢一
  岩居由希子 高木渉 大谷育江 林原めぐみ 山口勝平
  中田浩二 山寺宏一 榊原良子 岡部政明 鳳芳野



公開時コピー
「オマエを、絶対に守る」
激突!シリーズ初の二重(デュアル)サスペンス。


人気シリーズの劇場版第9作目。
監督は劇場版を多く手がけている山本泰一郎。
声はシリーズのレギュラーメンバーに、「宣戦布告」の中田浩二、「カウボーイビバップ 天国の扉」の山寺宏一、「機動戦士ZガンダムIII -星の鼓動は愛-」の榊原良子など。
主題歌はZARD。

<あらすじ>
15年前、北大西洋の海上で八代グループの貨物船・第一八代丸が遭難し、船長と三等航海士の2人が死亡する。
そして現在、毛利小五郎、蘭、コナン達と少年探偵団の面々は蘭の親友・園子の招待を受けて豪華客船アフロディーテ号の処女航海クルーズを楽しんでいた。
しかし園子が何者かに襲われ監禁される事件が発生、コナン達の活躍で無事救出されるが、次に船内で八代グループ会長の八代延太郎とその娘でグループ社長の貴江が何者かに殺害される。
小五郎とコナン、駆けつけた警視庁の目暮警部たちは捜査を開始、捜査線上に浮かんだのはシナリオライターの日下ひろなりと船の設計士・秋吉美波子。
しかし、2人には完璧なアリバイがあった。
コナンは推理を駆使しはじめるが、一方の小五郎も何か腑に落ちない表情をして動き始めるのだった。

<作品解説>
歴代の劇場版の中でもシナリオの精度が高い作品です。
トリック自体はそれほど謎というほどのものではなく、容疑者が限られていること、また過去の話などが差し込まれる関係上、あっさりしたものになっているのですが精度の高い作画や海上保安庁やクルーザー社の協力で演出や表現なども細かく仕上がっています。
さて、毎度相変わらずピンチに陥る毛利蘭とそれを助けようとするコナンのお約束パターンが健在。いつもの事なのですが、絶対的に死ぬことはないヒロインの扱いはこの際置いて、もう少しゲストキャラを深く描いても支障はないかと思いますね。
確かに作品自体に内包される重要な点がコナンと蘭の関係にあるとは思うのですが、どうもこれがワンパターンに入ってくると興ざめしてしまいます。
主人公たちはあくまでも主人公キャラとして、ゲストキャラを魅力的にしてこそなんぼだと思うのですが…。
もっとも、本作においては毛利小五郎の活躍が十分に披露されているのは、評価に値するでしょう。

<見どころ>
ファンの間で物議を醸し出したコナンらしからぬ行動、そして毛利小五郎の活躍がなんといっても見どころです。

<その他>
ゲストキャラクターに実力派の声優を配置しているのが、コナン劇場版の良いところ。
本作では「パトレイバー」シリーズなど、大人の女性を演じさせたら見事な榊原良子と、七色の声を持つ男・山寺宏一がゲストキャラクターの中心となります。
やはり、声優の持つうまさは付け焼き刃の俳優が演じるのとでは全然違いますね。

<総評>
すでに12作目の公開も決定している同シリーズ。
息の長い作品なだけに、そろそろ原作者がオリジナル脚本を書いても良い頃だと思いますが…。
ちなみにZARDが歌う主題歌「夏を待つセイル(帆)のように」は、本作をイメージして作られた楽曲だそうです。今は亡き坂井泉水の最後の劇場版主題歌となりました。

<関連作品>
名探偵コナン 時計じかけの摩天楼 (1作目)
名探偵コナン 14番目の標的 (2作目)
名探偵コナン 世紀末の魔術師 (3作目)
名探偵コナン 瞳の中の暗殺者 (4作目)
名探偵コナン 天国へのカウントダウン (5作目)
名探偵コナン ベイカー街の亡霊 (6作目)
名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード) (7作目)
名探偵コナン 銀翼の奇術師(マジシャン) (8作目)
名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー) (9作目)
名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム) (10作目)
名探偵コナン 紺碧の棺(ジョリー・ロジャー) (11作目)
名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア) (12作目)

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by syosei7602 | 2008-01-18 23:59 | アニメ/CG
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