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『KINDERGARTEN COP』 アメリカ/1991
監督:アイヴァン・ライトマン 出演:アーノルド・シュワルツェネッガー ペネロープ・アン・ミラー パメラ・リード リンダ・ハント リチャード・タイソン キャロル・ベイカー ジョセフ&クリスチャン・カズンズ 公開時コピー シュワルツェネッガー 大いに困る! アイヴァン・ライトマン監督の「ツインズ」がヒット、コメディ路線に乗ったシュワルツネッガーが同監督と再びタッグを組んだコメディ。 出演は「カリートの道」のペネロープ・アン・ミラー、「ビーン」のパメラ・リード、「シルバラード」のリンダ・ハント、「バトルフィールド・アース」のリチャード・タイソンなど。 <あらすじ> ロス市警のキンブル刑事(アーノルド・シュワルツネッガー)は、4年間追い続けている麻薬密売の元締めクリスブ(リチャード・タイソン)を追っていた。 クリスブは逃げた妻レイチェルとその息子の行方を追い、ダニーという情報屋から話を聞きだしたあと射殺する。その一部始終を見ていたシンディを確保することに成功したキンブルは、彼女の面通しによってクリスブを逮捕する。 さらに、クリスブの持っていた金の行方を追って、相棒となった女刑事オハラ(パメラ・リード)と共にレイチェルがいるというオレゴン州アストリアに向かう。 そこにはクリスブの息子が通っているという幼稚園があり、オハラが教師として潜入する予定だった。ところがオハラが重度の食あたりを起こし、キンブルは渋々代理を務めることに。 体の大きいキンブルを見たシュロウスキー園長(リンダ・ハント)は、子供達を怯えさせないようにと忠告するが、勝手に暴れ回る子供達を相手にキンブルは困り果てるのだった。 <作品解説> 88年の「ツインズ」の大ヒットにより、コメディに目覚めたシュワちゃんが演じたのがおよそ似つかわしくない幼稚園の教師。90年代は彼の作品にはアクションではないコメディがいくつかあり、本作の他に「ジュニア」「ジングル・オール・ザ・ウェイ」…実際のところ、まともにヒットしたのは「ツインズ」くらいなわけです。路線が偏りすぎたのと、ひねりのあるオチがないのが今ひとつ感を強調してしまった為でしょう。 さて、本作は序盤はいつものシュワルツネッガーなアクションが入り、コメディとは程遠いハードな感じ。もっともこれが序盤以降のギャップを生み出す手段なわけです。 序盤以降は、子供に翻弄される大男というパターンになり、同僚の美人教師と仲良くなっていきます。子供達を統制していく様はおもしろいし、展開もスピーディーで良いんですがそれ以上が無いんですよね。 「ツインズ」の時はダニー・デビートという絶好の相棒がいたために成立したものが、子供の無邪気さに取って代わられただけ。いかにも、という平均的なコメディになってしまいました。 <見どころ> 子供に困り果てるシュワルツネッガー、そして好演する子供達。 本作のストレートな部分のみ。 <出演者> 実はシュワルツネッガーの演技は悪くないんです。 そして相棒を演じるパメラ・リード、園長のリンダ・ハントも良い。 ヒロインのペネロープ・アン・ミラーもなかなか…。 足りないのは男性なんですね。パメラ・リード演じるオハラのちょっとマヌケな恋人が出てきますが、恋敵もいなければ同僚としても面白い人が出てこない。 周りを女性と子供達で固めてしまったのが残念です。 <総評> 皮肉にもシュワちゃんが知事になる前の最後の出演が「80デイズ」のヘンタイ的な王子だけ。 挑戦を続けたコメディのカメオ出演で終わるとは…。 「トゥルー・ライズ」くらいのコメディとアクションが織混ざったものが、彼の魅力がもっとも引き出される作品といえるでしょう。 よろしければクリックお願いします。
by syosei7602
| 2007-12-23 23:59
| コメディ/パロディ
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