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『28 DAYS LATER...』 イギリス・アメリカ・オランダ/2002
監督:ダニー・ボイル 出演:キリアン・マーフィ ナオミ・ハリス クリストファー・エクルストン ミーガン・バーンズ ブレンダン・グリーソン レオ・ビル リッチ・ハーネット スチュワート・マッカリー ノア・ハントレー 公開時コピー わずかな未来は始まっている 「サンシャイン2057」「ザ・ビーチ」のアレックス・ガーランドとダニー・ボイル監督がタッグを組んだSFホラー。続編「28週後...」も制作された。 出演は「サンシャイン2057」のキリアン・マーフィ、「マイアミ・バイス」のナオミ・ハリス、「姉のいた夏、いない夏」のクリストファー・エクルストン、「がんばれ、リアム」のミーガン・バーンズ、「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」のブレンダン・グリーソンなど。 <あらすじ> 霊長類研究所に忍び込んだ動物愛護家たちは、研究員が止めるのもきかずに凶暴性を呼び起こすウイルスに感染した猿を解放してしまう。その1頭に噛まれた1人が突如発狂し、仲間に襲いかかるのだった。 28日後、事故で昏睡状態にあったジム(キリアン・マーフィ)が病院で目覚めると、院内は荒されており誰1人いなかった。 街に出た彼はさらに驚く。荒れ果てたロンドン、人はおらず新聞には国外への集団脱出の記事があった。街をさまようジムは、教会で人影を見つけて声をかけるが、凶暴化した神父に襲われ逃げ出す。 彼を救ったのはセリーナ(ナオミ・ハリス)とマーク(ノア・ハントレー)だった。 <作品解説> ジャンルとしてはいわゆるゾンビ映画の部類に入る作品ですが、若干違うのは生きた人間が生きたまま凶暴化するところにあります。 ロメロ監督の「ゾンビ」や「バイオハザード」などは、一度死んだ人間が生き返って、肉を食べるために襲ってきますが、本作はシンプルに襲ってくるだけというパターン。 感染者の血を体内に入れるとわずか数十秒で発症するという、かなり凶悪なウイルスです。 さて、わずか1ヶ月あまりでイギリス全土に広がったと思われるウイルス…主人公のジムがなぜ偶然にも助かったのかは不明ですが(昏睡状態で集中治療室にいたとはいえ)、彼は孤独とかを感じる前に街を彷徨います。 教会で襲ってくる感染者達はゾンビとは違って、普通の人間のように走ってきます。彼らがいわゆる非感染者を見分けるのは、怒りや凶暴性の中にも多少の知性があるからなのか…本作の肝とも言える部分ですね。 エンディングはDVDだと劇場公開版と異なっています。 個人的にはDVD版、さりとて公開版も意外と捨てがたいんですが…。 デジタルビデオカメラで撮影された映像が、荒廃した世界をうまくとらえています。 <見どころ> 誰もいないロンドンの風景が見事。 そして、クライマックスの狂気が走るシーンは本作の本質を突いています。 <出演者> キリアン・マーフィのやつれた雰囲気が抜群に良いですね。目が印象的です。 ナオミ・ハリスやミーガン・バーンズなど、少ないキャスティングにおいてきっちり演技できる人たちが出ているのはとても好印象。 されどクリストファー・エクルストン演じる兵士達が些かうすい印象なのが残念です。 <総評> 音楽や映像もすばらしく、ガーランドの脚本がボイル監督によってうまく演出されています。 ホラー作品でありながら、世界観の中にある人間の狂気が見事に描かれた良作。 オススメです。 <関連作品> 28日後... (1作目) 28週後... (2作目) よろしければクリックお願いします。
by syosei7602
| 2007-12-04 23:29
| ホラー/オカルト
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