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『C'EST LA VIE, MON CHERI』 香港/1993
監督:イー・トンシン 出演:ラウ・チンワン アニタ・ユン カリーナ・ラウ フォン・ボー・ボー チョン・プイ 受賞:香港電影金像奬/最優秀作品・監督賞・主演女優賞 助演男優賞・助演女優賞・脚本賞(1993) 1993年の香港アカデミー賞6部門を受賞した切ないラブストーリー。 「タイヨウのうた」の元となった作品である。 監督は「ワンナイト イン モンコック」のイー・トンシン。 出演は「暗戦 デッドエンド」のラウ・チンワン、「ゴッド・ギャンブラー 賭神伝説」のアニタ・ユン、「インファナル・アフェア2」のカリーナ・ラウ、「黒薔薇VS黒薔薇」のファン・ボーボーなど。 <あらすじ> ジャズのサックス奏者で作曲家のキット(ラウ・チンワン)は、音楽界の商業主義が受け入れられず、恋人で同棲中のスター歌手トレイシー(カリーナ・ラウ)と喧嘩して家を出る。 安アパートを借りて、昼間の公園でぼうっとしていたある日、野良犬にエサをやりにきていたミン(アニタ・ユン)と出会う。ミンはキットの階下に住む劇団一家の娘だった。 明るいミンは、キットを誘い香港の街をあちこち連れ回す。 やがてキットは、ミンの明るさによって変化していく。そして彼女の為に未完成の曲を完成させると誓うのだった。 <作品解説> 数年前にブームが来た“セカチュー”系の先駆け(大分前ですが)とも言える作品。 ジャッキー映画以外ではこれといった目新しい作品がなかった当時の香港映画の中でも、一際目立った作品です。 さて、本作はシナリオの良さもさることながら、アニタ・ユンの素晴らしい演技により、作品としてのレベルを非常に高めています。 鬱屈した芸術指向のミュージシャンのキットと、幼いとき難病を克服し今を明るく生きているミンが出会い、物語は始まります。 キットとトレイシーの関係は簡潔に語られるのみで、前半部分は香港の街並みが情感的に美しく表現され、中盤以降はさながら音楽映画のような楽しさをいれているシーンは見事。 クライマックスに至るまでの起伏とツボを押えた作りは、近年の作品が見習うべき点でしょう。 なお、本作は「タイヨウのうた」のベースとなりました(実際はリメイクとして企画されていたそうです)。 <見どころ> なんといってもミン演じるアニタ・ユン。 かわいく美しいという形容がピッタリです。 ハマリ役です。 <出演者> ラウ・チンワンは「男たちの挽歌4」「ヒーロー・ネバー・ダイ」など、アクション映画などの出演が多い俳優です。独特の顔立ちでありながら、手堅い演技を披露。 アニタ・ユンは言うまでもなく、かわいい顔立ちと共に高い演技力で、本作のあとにも連続して香港アカデミー主演女優賞を受賞する快挙を成し遂げました。 そして、カリーナ・ラウとフォン・ボーボーは、脇をしっかりと固めていました。 作品としてのレベルはとても高く、またラストの切なさは余分な余韻を残していません。 気になる点は、フィルムが非常に粗く、また繋ぎが悪いのかコマが飛んでしまうような部分が見受けられたこと。 香港映画にありがちなエンドロールの短さも気になりました。 サントラに気を使っているだけに、もったいないですね。 <関連作品> タイヨウのうた (本作ベース) よろしければクリックお願いします。 人気blogランキング ←ポチッとクリック
by syosei7602
| 2007-08-26 23:31
| 恋愛/青春/スポーツ
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