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『HAIR EXTENSIONS』 日本/2007
監督:園子温 出演:栗山千明 大杉漣 佐藤めぐみ つぐみ 町本絵里 佐藤未来 山本未來 夏生ゆうな 光石研 山本浩司 田中哲司 蛭子能収 佐久間麻由 公開時コピー 恐怖爆髪 「自殺サークル」など、衝撃的な作品を送り出す園子温監督によるホラー。 出演は「KILL BILL」の栗山千明、「HANABI」の大杉漣、「銀のエンゼル」の佐藤めぐみ、「フリージア」のつぐみ、主題歌を歌っている町本絵里、「CASSHERN」の佐藤未来、「不夜城」の山本未來など。 <あらすじ> ある夜、横浜港の倉庫置場から膨大な量の髪の毛が入ったコンテナが見つかり、そこから少女(佐久間麻由)の遺体が発見される。 少女は臓器売買の被害者であり、臓器を抜かれた後になぜかそのコンテナに入っていたのだ。 検死中、遺体の中から髪の毛が発見される。それを見た遺体安置所の管理人で究極の髪の毛フェチ山崎(大杉漣)は、その髪が求めていたものだと確信して遺体を盗み出す。 同じ頃、見習い美容師の優子(栗山千明)は、ダンサー志望のユキ(佐藤めぐみ)と同居しながら充実した生活を送っていた。 ある日、仕事から帰ると部屋にはユキと見知らぬ女の子マミ(佐藤未来)がいた。マミは優子の姉(つぐみ)の子供だった。 姉は邪魔になるマミを一方的に優子に押しつけて、ヒモの男と遊びほうけていた。 虐待を受けているマミを放っておけない優子は面倒を見始めるが、さらに美しい髪の毛を探し回る山崎との偶然の出会いが恐怖を引き起こす。 <作品解説> 映画館においてあった宣伝コーナーで流れていた予告編でやられました。 大杉漣が歌う「ヘア~ヘア~MYヘア~」といういかにも変態チックな歌詞が耳にこびりつき、衝動買いならぬ衝動鑑賞。 結果、映画館でなかったら大爆笑ですよ。 究極の美しい髪(女性限定)を求める髪フェチの変態ヒッピー風味な男・山崎。死体から生え続ける髪の毛をエクステにして美容室にばらまくという、ある意味テロ行為に近い迷惑なヤツなんですが、髪が綺麗な女性に関しては寛容(それ以外はクソと断言)。 この変態男が栗山千明演じる優子の髪をうっとりとした目で見つめるのは、もはや理解出来ぬアッチの世界にぶっ飛んじゃっていて、家に帰れば遺体から生える髪の毛を見つめながらギターで「ヘア~ヘア~MYヘア~」と歌うわけです。 もうね、大杉漣の出番が待ち遠しかった(笑)。 体のあっちこちから髪の毛が生えるのは気持ち悪いですが、それ以上に怖いのはマミの母親。 こんなバカな母親が世の中にはいるんだろうな、と思いながら早く成敗されてくれりゃいいのに、ってくらいに憎たらしい。 というわけで、ホラーというよりはギャグホラーといっても良いかも。 <見どころ> 大杉漣の切れた演技は勿論なんですが、子役・佐藤未来がなんかもう可哀想過ぎて。 虐待されるマミを演じていて、これがもう、うまいのなんの。母親役のつぐみも相当嫌な、同情の余地ゼロの非情な演技を披露しています。 ホラー映画なのに、演技が見どころ。 勿論、髪の毛のうねうねと動く様は圧巻です。 <出演者> やっぱりホラークイーン?と思いきや、今回は主役。始まり方が微妙で、一瞬大丈夫か?と目を疑ったんですが、普通にうまいっすな。 佐藤めぐみは個人的に一押しの女優なんですが、見どころが少なくて残念。 そんなわけで、本作はやはり大杉漣、つぐみ、佐藤未来に賞賛の言葉を送りたいです。 極力、血が出ない作品なので、まあ…それほど気持ち悪くはない。 というかラストで更に笑わせてくれるセンスが面白すぎ。 たまにはこういうホラーも、ってところで興味ある方は是非。 よろしければクリックお願いします。
by syosei7602
| 2007-02-21 23:59
| ホラー/オカルト
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