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『ENTER THE DRAGON』 アメリカ・香港/1973
監督:ロバート・クローズ 出演:ブルース・リー ジョン・サクソン ジム・ケリー シー・キエン アーナ・カプリ アンジェラ・マオイン ベティ・チュン ヤン・スエ ロイ・チャオ ロバート・ウォール 今なおアクション映画やゲームの基本となっている、ブルース・リーの最高傑作にして、事実上遺作となった作品(「死亡遊戯」は本作の為に撮影が中断され、彼が全編を通して出た最後の作品はこの「燃えよドラゴン」である)。 監督は「死亡遊戯」「バトルクリーク・ブロー」のロバート・クローズ。 出演は「エルム街の悪夢」のジョン・サクソン、元フットボール選手のジム・ケリー、「アゲイン/明日への誓い」のシー・キエン、「劇場版 闘え!ドラゴン1 電光石火」のヤン・スエ、「ドラゴンへの道」のロバート・ウォールなど。 ラロ・シフリンのサントラも話題になった。 <あらすじ> 少林寺の高弟リー(ブルース・リー)は、国際情報局のブレイスウェイト(ジェフリー・ウィークス)に、麻薬を密造し、武闘集団を作っているハン(シー・キエン)の組織への潜入を依頼される。 リーは、ハンの屈強なボディーガード・オハラ(ロバート・ウォール)が妹を追いつめ自害させた犯人だと知り、ハンの島で3年に1度開催される武術大会へ参加することになる。 武術大会には、マフィアに借金を重ねたローパー(ジョン・サクソン)、警官を暴行して逃げてきたウィリアムズ(ジム・ケリー)などもいた。 リーは先に島に潜入していた女性諜報員メイ・リンと会うことに成功する。 そして、武術大会は始まるのだった。 <作品解説> 武術家としても名高いブルース・リーのハリウッドデビュー作にして遺作となってしまった作品です。今なお、アクション映画やゲームに類似したキャラクターが作られ、さらに武術大会、悪の組織というベースが確立されたパイオニアともいうべき作品なのですが、エキストラにはチンピラやヤクザが使われたりと様々な逸話もあります。 また、ジャッキー・チェンやサモ・ハン、ユン・ピョウといったブルース・リーの跡を継いだアクション俳優も端役(やられ役ともいう)で出ていたりします。 本作で特筆すべきなのはリーのアクションもさることながら、クライマックスの鏡ばりの部屋で戦うシーンは撮影技術の高さを伺わせますね。 アジアの俳優として、世界的に成功した1人でありアクション映画ファンにとっては欠かせない作品です。 <見どころ> ブルース・リーのアクションはパンチや蹴りの早さではなく、トドメを刺した瞬間のなんとも言えない表情。 これは今持って、どのアクション俳優も為し得ない程の表情であり、彼の個性でもあります。 また、本作が唯一彼が吹替え無しでセリフを話している映画になります(その他の作品は英語セリフなどは吹替えになる)。 そしてクライマックス、ミラールームでの戦いは文句なし。 <出演者> リーと共に戦うジョン・サクソンは後にB級やホラーなどに出演してますが、代表作は本作になるでしょう。 アフロ黒人のジム・ケリーは強烈な個性を発揮しながらも、割とあっさりめ。 ブルース・リーと対照的な筋肉を持つヤン・スエが目立ってしまったり、ハン役のシー・キエンのアイアンクローが強烈です。 シナリオとしてはひねったところもなくストレートそのものですが、明解かつ強烈なアクションが全てを物語っています。 作品としての展開はともかく、ブルース・リーという俳優の個性が嫌みなく発揮された傑作であることは間違いありません。 よろしければクリックお願いします。
by syosei7602
| 2007-01-29 23:56
| アクション/アドベンチャー
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