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『THE JACKET』 アメリカ・ドイツ/2005
監督:ジョン・メイバリー 出演:エイドリアン・ブロディ キーラ・ナイトレイ クリス・クリストファーソン ジェニファー・ジェイソン・リー ケリー・リンチ ブラッド・レンフロー ダニエル・クレイグ 公開時コピー 闇の先、君がいた 坂本龍一がサントラを手がけた「愛の悪魔/フランシス・ベイコンの歪んだ肖像」の監督ジョン・メイバリーによるメジャー3作目。 製作にはジョージ・クルーニー、スティーヴン・ソダバーグ。 出演は「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロディ、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のキーラ・ナイトレイ、「ブレイド」シリーズのクリス・クリストファーソン、「バック・ドラフト」のジェニファー・ジェイソン・リー、「ヘブンズ・プリズナー」のケリー・リンチ、新007に指名された「トゥームレイダー」のダニエル・クレイグなど。 <あらすじ> 1992年、湾岸戦争。 頭部に銃弾を受けた兵士ジャック・スタークス(エイドリアン・ブロディ)は、辛うじて一命を取り留める。しかし、後遺症から軽度の記憶障害が残ってしまう。 病院を退院し、雪の中、ヒッチハイクの旅に出たジャックは途中で誰もいない道路の路肩に止っている車を見つける。 そこには酩酊した女性ジーン(ケリー・リンチ)とその幼い娘ジャッキーがいた。故障した車を修理し、ジャッキーと仲良くなったジャックだったが、ジーンは悪態をついて車で去っていってしまう。 再び歩き始めたジャックは若者(ブラッド・レンフロー)が運転する車に乗せて貰う事に成功するが、その直後、車はパトカーに止められる。 ジャックは裁判所で被告人として裁判を受けていた。彼は警官殺しの罪を着せられ、記憶が曖昧な事を理由に、心神耗弱とみなされ精神病院へ送られてしまう。 そして彼は担当医師ベッカー(クリス・クリストファーソン)から治療と称して、拘束衣を着せられ死体安置の棚に入れられてしまうのだった。そこで彼は2007年へとタイムスリップをする。 <作品解説> SFなのか、サスペンスなのかいまいち境界線がわからない作品ですが、どちらかというと「バタフライ・エフェクト」のようなSFになるんでしょうか。 グレーかかった映像、エイドリアン・ブロディをはじめとする出演者の落ち着いた演技など、レベルは非常に高いです。 ただ、人間関係の曖昧さなどがちょっと目立ってしまったり、冒頭の裁判シーンなど「現場にお前しかいなかったんだ、だから犯人だ!」という展開は無理があるのでは?と思います。 袖口の硝煙反応とか調べるでしょう、普通は…という、ごく当たり前のディテールの甘さがありました。もう少しひねって欲しかった所です。 劇中で使用されている曲に聞き覚えのあるものが2曲。 ブラッド・レンフロが運転している車の中で流れているのが「コヨーテ・アグリー」で使用されている「Unbelievable」、エンディングに「女王陛下の007」の主題歌「WE HAVE ALL THE TIME IN THE WORLD」。 微妙に懐かしいです。 <見どころ> 同様の「バタフライ・エフェクト」では自分の幸せの為に頑張るのですが、それとは対照的に本作では自分の生き方を追求していきます。 「僕は27歳の時、一度死んだ」という言葉通り、冒頭でジャックは死んでから生き返るという形になるのですが、生き返った人生は精神病院へ放り込まれる羽目に。 これだけだとネガティブな話になるのですが、未来へタイムスリップすることで知る事実によって、自らの命を本当に大切な、ささやかな事に使っていく様はじわっとした感情を呼び起こさせてくれるでしょう。 <出演者> キーラ・ナイトレイ、髪を伸ばしていた方が断然キレイです。 「ドミノ」の時は、ショートヘアにして格好良かったんですが、この人はロングヘアが似合いますね。 エイドリアン・ブロディは、なんとなくニコラス・ケイジを薄くして?上品にした感じ(笑)。 いい顔だと思うんです、覚えやすくて。 びっくりしたのがブラッド・レンフロー。 「依頼人」で名子役ぶりを発揮し、「マイ・フレンド・フォーエバー」一躍有名になった俳優ですが、久々に見ましたよ。 なんでも、一時期ドラッグで落ち込んでいたみたいですね。 シナリオは今一歩、といった所ではあるんですが、全体としてはいい映画だと思います。 もっとも好き嫌いがハッキリしそうではあるんですが。 DVDになったら別エンディングとかありそうですね。 よろしければクリックお願いします。
by syosei7602
| 2006-06-14 23:59
| SF/ファンタジー/パニック
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