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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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死に花
死に花_d0030824_2183594.jpg『死に花』 日本/2004
監督:犬童一心 
出演:山崎努 宇津井健 青島幸男 谷啓 長門勇 藤岡琢也
    松原智恵子 星野真里 森繁久彌




公開時コピー
なんだかワクワクしてきましたよ。
もうひと花ふた花
ボクらの花を咲かせましょう。


「ジョゼと虎と魚たち」の監督・犬童一心のクライムコメディ。
出演はもはや説明の必要が無いほどに有名な俳優ばかり。
若手俳優は星野真里、鳥羽潤。
特別出演に森繁久彌、また小林亜星なども。

<あらすじ>
東京郊外にある超高級老人ホームで生活する仲の良い5人組。
ある日、仲間の1人源田が亡くなり彼の遺言により菊島に「死に花」というタイトルの日記が遺される。
なんとそれはトンネルを掘って銀行からお金を秘密裏に奪う計画書だった。
その銀行は仲間の伊能を騙してリストラに追い込んだ仇でもあった。
人生最後の楽しみとばかりに4人は準備を整え計画を実行に移す。

***

正直に感想を言えば、これはかなり荒唐無稽な話です。
でもおもしろい!
多少、本題に入るまでが長いですが、この辺りはもうちょっと端折っても良かったんじゃないかと思います。
年寄りが主人公というと、なんだか辛気くさいようなイメージもありますが、随所に放り込まれているユーモア(その大半が高齢ゆえのネタ)が笑わせてくれます。
演技に関しては言うことなし。
もう、主人公達と同じく俳優として大成している人ばかりなので、安心して見られます。

物語の冒頭で星野真里演ずる井上和子が新人職員として老人ホームにやってくるんですが、その時に「入居費用が億って何さ」みたいな事を言っていますが、実際、億単位の費用と月何十万とかかる高級老人ホームが存在します。
大抵は一流企業が経営するものですが、高級ホテルに泊まり続けるようなものですね。

ラストは見る人によっては寂しくもあり、微笑ましくもあり、何か考えさせられるものがあり、色々な見方が出来ます。
「ジョゼと虎と魚たち」でもそうでしたが、犬童監督はラストの造りがすごく上手いなぁと思いました。
邦画の持ち味を活かした良作なのでお薦めです。

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by syosei7602 | 2005-03-29 00:12 | ハードボイルド/犯罪
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