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『OBLIVION』 アメリカ/2013監督:ジョセフ・コシンスキー 出演:トム・クルーズ モーガン・フリーマン オルガ・キュリレンコ アンドレア・ライズブロー ニコライ・コスター=ワルドー メリッサ・レオ ゾーイ・ベル 公開時コピー 何故、彼は 人類のいない地球に残されたのか――? 「トロン:レガシー」という微妙感あふれる作品を送り出してしまったジョセフ・コシンスキー監督が、自身のグラフィックノベルを映像化。 出演はトム・クルーズ、モーガン・フリーマン、オルガ・キュリレンコ。壮大な未来の地球を描いた映像は圧巻。 さらに、よく練られた物語により映像と相まって意外なほどの良作となっている。 <あらすじ> 2077年、地球はエイリアンの襲撃によってほぼ壊滅ともいえる被害を受けるが、なんとかエイリアンを退ける。 生き残った人類は別の惑星へと移住を果たすが、地球はドローンという無人偵察機による監視とそのメンテナンスやパトロールを行うジャック(トム・クルーズ)とパートナーのヴィクトリア(アンドレア・ライズブロー)だけが残っていた。 地球には未だにエイリアンの残党が残っており、エリアによっては進入禁止の箇所が設けられている。 ある日、禁止エリアの側に宇宙船が落下する。ヴィクトリアの指示を無視し、墜落現場に向かったジャックはそこで冷凍睡眠で眠る女性飛行士を見つける。 やがて目を覚ました女性はジュリア(オルガ・キュリレンコ)と名乗り、会ったはずもないジャックの名前を口にする。しかし、記憶は全て曖昧で要領を得ない。 一方、ジャックはジュリアとの出会いをきっかけに、自らの記憶に疑問を感じ始めるが…。 ![]() <総評> 近年のトム・クルーズ主演作にハズレ無し!と言うのは大げさですかね。彼がプロデューサー業を始めてから、出演の有無に関わらず面白い作品が多いように感じます。 本作は名作「トロン」の続編「トロン:レガシー」を手がけたジョセフ・コシンスキーが監督…そして同じSFものとくれば、期待値がトム・クルーズ>監督のような感じに。 が、しかし、やはりトム・クルーズ主演にハズレ無し。これがなかなかの良作。 さて、物語は荒廃した地球が舞台というおなじみのパターン。しかし、人類はエイリアンとの戦いに勝利しており、地球の軌道上に浮かぶ移住待ちの人々が住む巨大な宇宙船へ海からのエネルギーを供給するのみ。主人公ジャックはそれらを監視し、無人機ドローンの故障の際には修理などをしています。されど、敵がいないわけではない…異星人の残党が地下に潜っていたりする。 シンプルな物語にシンプルな人間関係と敵、非常に分かりやすいんですが、謎の女性飛行士ジュリアを助けたことから物語は急展開します。 実は本作ってSFラブストーリー!いや、マジですよ、これ。 作品全体には派手さがないのに、このラブストーリーがなかなかに切ない。ラストに意外性に欠けますが、賛否両論かも。 登場人物達のキャラクターも際立っており、特にヴィクトリアなんていいですね。ちょっと怖いキャラなんですよ、この人。 で、出演陣。トム・クルーズは相変わらずのヒーローっぷり。モーガン・フリーマンのアングラなビーチ役もいいでしょう。 そしてオルガ・キュリレンコ、好きな女優の1人。これで充分、文句ない。 個人的にはかなり好きな作品、物語の弱さを映像美が支えた良作です。 よろしければクリックお願いします。
by syosei7602
| 2013-07-18 23:59
| SF/ファンタジー/パニック
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