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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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レイン・オブ・アサシン
レイン・オブ・アサシン_d0030824_142862.jpg『REIGN OF ASSASSINS』 中国・香港・台湾/2010
監督:スー・チャオピン ジョン・ウー
出演:ミシェル・ヨー チョン・ウソン ワン・シュエチー
バービー・スー ショーン・ユー ケリー・リン レオン・ダイ
グオ・シャオドン リー・ゾンファン ジャン・イーイェン
パウ・ヘイチン ペース・ウー アンジェスル・ウー





公開時コピー
愛に舞い、
宿命を
斬る。


ジョン・ウー監督が「現実の続き 夢の終わり」の脚本を手がけたスー・チャオピンと組んだ武侠アクション。
アクション女優として名高いミシェル・ヨーと韓国の人気俳優チョン・ウソンによるダブル主演作。
衣装デザインはワダ・エミが手がけた。
中国お得意のワイヤーアクションと武器によるカンフーアクションが見どころとなっている。

<あらすじ>
時は明の時代。転輪王(ワン・シュエチー)率いる暗殺組織“黒石”は、約800年前にインドから中国に渡って武術を極めた達磨大師のミイラを狙い、時の宰相とその息子レンフォン(グオ・シャオドン)を抹殺する。
達磨大師のミイラを手中におさめたものは、名実共に武術界の頂点に君臨し、願い事が叶うという噂が流れていたのだ。
黒石の中でも転輪王が最も信頼を寄せる凄腕の女暗殺者、シーユー(ケリー・リー)はレンフォンを殺した後、ルージュー(リー・ゾンファン)という僧侶と出会ったことで、ミイラを手にしたまま忽然と姿をくらましてしまう。
そして、顔を替え、名前をザン・ジン(ミシェル・ヨー)と改めると、都の片隅で空き家を借りて暮らし始める。世話好きな大家から何度となく見合いを薦められるが、全て断り続ける彼女の前に、配達人のアシャン(チョン・ウソン)が現れる。
実直なアシャンに惹かれ、ザン・ジンは一緒になることを決意するが…。
一方、転輪王はシー・ユーの後釜として、結婚式で夫を殺したジャンチン(バービー・スー)を死刑間際から拾い上げ、ミイラの行方を追い始めていた。
レイン・オブ・アサシン_d0030824_142247.jpg

<総評>
中国や香港の武侠映画といえば、ワイヤーアクションによるあり得ないジャンプ力やどこかチープな妖怪のようなものが出てきたりするわけですが、近年はさすがにクオリティ重視になってきたように思います。
そんな武侠映画では、割と色恋ものが多く、悲恋的な物語が多いわけですが、本作もそのひとつとも言える作品になっています。
監督のスー・チャオピンはホラー作品のシナリオを手がけていた人ですが、ジョン・ウーとの共同監督によって、いわゆる伝奇ものとしての色合いになっており、作品全体が落ち着いた雰囲気となっています。
さて、物語は達磨大師(禅宗の開祖、少林寺で修行した)のミイラを巡っての戦いとなります。
達磨大師のミイラを手にした者が武術界の覇者になれる…という突拍子もない噂から、暗殺集団が暗躍し、そのうちの1人が裏切ります。この暗殺集団はオーソドックスな剣にはじまり、暗器、魔術(手品)と幅広い使い手がいて、クライマックスでは実に多彩な戦いが繰り広げられます。
本作は、ミステリ要素も含まれており、達磨大師のミイラを得ることによる力がどのようなものなのか、そして既に最強の暗殺集団の頭領・転輪王が何のために求めているかも時代に即したアイディアで楽しめます。
主人公ザン・ジンを演じるミシェル・ヨーは未だに切れ味健在のアクションを見せてくれます。
対してアシャン役のチョン・ウソン、この人は相変わらず得体の知れない演技をするのがうまいですね。
転輪王役のワン・シュエチーは胡散臭さ抜群、そしてジャンチンを演じたバービー・スーは殺人鬼&悪女がはまっていました。
アクションの度合いは意外と少なめですが、中国ならではの剣劇が美しく、またワダ・エミの衣装も凝っています。映像も見どころで、ジョン・ウーが関わっている割りには大人しめ(鳩も出てこない)、アクションが苦手な人でも意外と楽しめる作品です。

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by syosei7602 | 2012-03-28 02:11 | 戦争/歴史/時代劇
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