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『LET ME IN』 アメリカ/2010監督:マット・リーヴス 出演:コディ・スミット=マクフィー クロエ・グレース・モレッツ イライアス・コティーズ リチャード・ジェンキンス カーラ・ブオノ サーシャ・バレス ディラン・ケニン クリス・ブラウニング リッチー・コスター ディラン・ミネット 受賞:ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞 他 公開時コピー 最も切なくて、最も怖ろしい、イノセントスリラー 2008年に公開され、高い評価を受けたスウェーデン発のサスペンスホラー映画「ぼくのエリ 200歳の少女」のリメイクとなる。ただし、監督のマット・リーヴスはリメイクではなく、再映画化としている。 原作はヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストの同名小説。 ハリウッド映画化に伴い、物語の舞台と登場人物の名前が変更された。 なお、主演のコディ・スミット=マクフィーとクロエ・グレース・モレッツの高い演技力は数々の映画賞に輝いている。 <あらすじ> ニューメキシコ州ロスアラモス、雪に閉ざされた田舎町に住む12歳のオーウェン(コディ・スミット=マクフィー)。彼は学校でのいじめと両親の離婚問題に悩み、夜には団地の中庭で孤独に過ごす日々。 そんなある日、隣の部屋にアビー(クロエ・グレース・モレッツ)という少女が父親と共に引っ越してくる。 真冬でも薄着で裸足という格好で、謎めいた雰囲気のアビーに惹かれたオーウェン…夜の中庭で少しずつ会話する内に打ち解けていき、部屋の壁越しにモールス信号で会話を交わすまでになる2人だった。 時を同じくして、町では猟奇殺人事件が続発する。 ![]() <総評> オリジナル未見、原作未読でとりあえず何の情報もないままに見てきました。 単純にサスペンスだと思っていたので、まさかヴァンパイアものとはつゆ知らず。ただ、完全にティーンに向けた「トワイライト」シリーズのようなものではなく、実によく練られたストーリーが展開します。 オリジナルでは、少年がオスカー、少女がエリとなっており、オスカーはブロンドでエリは東欧のミステリアスな雰囲気の黒髪です。本作ではそれが逆転している点にも、アメリカとスウェーデンという舞台設定の変更が影響しているように思えますね。 さて、物語の構造そのものは至ってシンプル。 ヴァンパイアの少女に惹かれた少年、そして少年の抱える問題、猟奇殺人事件。これはアビーを中心としたバラバラのベクトル構造になっています。物語だけを見ればオーウェンが中心と思われがちですが、本作は全てアビーが中心であることに尽きます。 彼女が現れた事で変化するオーウェンの環境、そしてアビーの絶対的な秘密と艶やかさ。 本作が何よりも怖いのは、オーウェンが多感な時期の少年であることに対して、純真さの中にある女性特有の魅力を持つアビーが、どこまでもミステリアスであり続けるところです。 ラストは何とも言われぬ感動があるのですが、よくよく考えてみれば相当に恐ろしい…ラストの意味と共に、物語を振り返ると、モールスを使う初めての瞬間もまた、ある種の恐怖を含んでいるのです。 映像自体は秀逸なカメラワークによって、落ち着いた雰囲気と共にリアルな恐怖をあおります。 CGシーンがちょっと…と思う人もいますが、これって”不気味の谷”の現象ですね。 それを計算して描かれているのだとすれば、本作はホラーとしての出来も秀逸ですよ。 いずれにせよ、オリジナルと比べても遜色のない作品と言われている本作、ラストまで目が離せない秀作です。 <関連作品> ぼくのエリ 200歳の少女 (オリジナル) モールス (リメイク) よろしければクリックお願いします。
by syosei7602
| 2011-08-20 23:15
| ホラー/オカルト
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