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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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ニュー・シネマ・パラダイス
ニュー・シネマ・パラダイス_d0030824_033612.jpg『NUOVO CINEMA PARADISO』
イタリア・フランス/1989
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
出演:フィリップ・ノワレ、ジャック・ペラン
サルヴァトーレ・カシオ、マルコ・レオナルディ
アニェーゼ・ナーノ、プペラ・マッジオ
レオポルド・トリエステ、アントネラ・アッティーリ
エンツォ・カナヴァレ、イサ・ダニエリ
レオ・グロッタ、タノ・チマローサ、ニコラ・ディ・ピント
受賞:アカデミー賞/外国映画賞(1989)他

当時弱冠29歳のトルナトーレ監督が描き出した、映画ファンに送る感動のヒューマンドラマ。
アカデミー賞他、カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリなどを受賞し、今なお根強い人気を誇る珠玉の名作。エンニオ・モリコーネによる音楽は、日本でもCMに使用されることが多い。
後に主人公の後日談が入った完全版が公開されるものの、ストーリーの意味合いが変わってしまったため、賛否両論となった。

<あらすじ>
映画監督サルヴァトーレ(ジャック・ペラン)は、30年間帰っていない故郷の母親(プペラ・マッジオ)から、アルフレード(フィリップ・ノワレ)の訃報を聞く。
時は第二次世界大戦中、シチリアの小さな村ジャンカルドで母と幼い妹と暮らし、トト(サルヴァトーレ・カシオ)と呼ばれていた彼は、村唯一の映画館パラダイス座に行っては映画を楽しんでいた。
映写技師アルフレードは、そんな彼を追い払いながらも、ある事件を境に仲良くなる。
トトはアルフレードから、映写機の使い方を教えて貰い、幼いながらも1人で映画を映せるまでになっていく。
そんなある日、トトの目の前でアルフレードに悲劇が訪れる。
ニュー・シネマ・パラダイス_d0030824_136421.jpg

<総評>
いつか見よう…と思って、早数年。絶版となったブルーレイをヤフオクで買った直後に、低価格で再販…みたいなことになったりして。しかし、名作は金額じゃないのです。
物語はシチリアの小さな村で育ったサルヴァトーレの少年時代(愛称トト)、恋人エリスとの関係を描いた青年時代がパラダイス座を中心に描かれていきます。
トトの葛藤やアルフレードの親心、そして旅立ちまでが描かれていますが、本作の中心はやはりトト=サルヴァトーレの人生そのもの。
映画見たさにお金を使い込んで、母親に激しく殴られたり、燃えやすいフィルムで小火が起きたりと、サルヴァトーレの人生には常に映画があります。
しかし、アルフレードはそんな彼に「映画のような人生はない」といって聞かせる…逆に言えば、人生そのものに対して映画は比較にもならないといえるわけですが、アルフレードのその人生観や考え方は結果としてサルヴァトーレに成功を与えていきます。
本作の良さは人から学ぶことのおもしろさ、失恋の痛みなど人生に縮図が凝縮されています。
それを彩るのは31作にも及ぶ劇中内で上映された映画の数々。
序盤はラブシーンがカットされる映画たち、時代が移り変わりそれは解禁され、カラーになり、そして映画という娯楽は廃れていく…しかし、トトは映画監督として出世しているという矛盾が人生のおもしろさを物語っていますね。
主人公の少年時代を演じたサルヴァトーレ・カシオとアルフレード役のフィリップ・ノワレのやりとりは微笑ましく、そして、トトの恋人を演じたアニェーゼ・ナーノがとても美しい。
本作は何気ないただ1人の人生を追ったものですが、その何気なさこそが魅力。
一度は見ておくべき作品です。

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by syosei7602 | 2011-06-22 01:27 | ヒューマン/ドラマ
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