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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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ペイチェック 消された記憶
ペイチェック 消された記憶_d0030824_115746.jpg『PAYCHECK』 アメリカ/2003
監督:ジョン・ウー
出演:ベン・アフレック アーロン・エッカート ユマ・サーマン
コルム・フィオール ジョー・モートン ポール・ジアマッティ
マイケル・C・ホール ピーター・フリードマン キャスリン・モリス
イワナ・ミルセヴィッチ クリスタ・アレン ミシェル・ハリソン


公開時コピー
あなたはこの謎(パズル)を解くことができるか…?
記憶を売った報酬=19個のガラクタ
すべての鍵はここにある―


フィリップ・K・ディックのSF短編小説「ペイチェック」の映像化。
監督は「レッドクリフ」のジョン・ウー。
出演は「消されたヘッドライン」のベン・アフレック、「ダークナイト」のアーロン・エッカート、「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」のユマ・サーマン、「チェンジリング」のコルム・フィオール、「コーリング」のジョー・モートン、「デュプリシティ ~スパイは、スパイに嘘をつく~」のポール・ジアマッティなど。

<あらすじ>
ペイチェック 消された記憶_d0030824_1181212.jpg近未来。フリーのコンピューターエンジニア、ジェニングス(ベン・アフレック)は数々のハイテク企業の極秘プロジェクトに参加しては、終了するとその期間の記憶を消して高い報酬を受け取っていた。
ある日、大企業オールコム社のレスリック(アーロン・エッカート)から100億円もの報酬を提示される。
それは3年にも及ぶ大プロジェクトであり、もちろん参加期間の記憶は消されることになる。
二つ返事で引き受けたジェニングスがプロジェクトに参加して3年、目覚めた彼は記憶が消され会社で受け取ったのは19個のガラクタが入った封筒と報酬を辞退するという自分のサインが入った承諾書だった。
理由がわからず困惑するジェニングスに追い打ちをかけるように、FBIとオールコム社のエージェントが追ってペイチェック 消された記憶_d0030824_1152216.jpgくる。
窮地に陥った彼を助けたのは皮肉にも19個のガラクタの1つだった。
ジェニングスはそのガラクタこそが自分を助けるものだと確信し、同僚で恋人だったレイチェル(ユマ・サーマン)の助けを借りて自分が何を作り上げたのか、その謎を解くために奔走するが…。


<作品解説>
ジョン・ウー監督といえばアクション、アクション無くして語れないというくらいに男臭い演出が特長なのですが、そんなウー監督が「M:I-2」以降、なんとなく地味な方向に走っています(「レッドクリフ」は大作だけど)。
原作がフィリップ・K・ディックとくれば、「ブレードランナー」を筆頭に、「トータル・リコール」「マイノリティ・リポート」など、メジャーなSF作品が目白押し。そのほとんどがそれなりの人気作品になっていますが、はてさて本作はどうかというと、意外なほどに酷評されてしまいました。
そもそもジョン・ウー監督がサスペンスやミステリの類を手がけても、無駄なアクションをやりたがるのは目に見えているわけですが…。
さて、物語の骨子は機密情報の為に記憶を消す、という点にあります。
主人公のジェニングスは遊んで暮らせるほどの大金と引き替えに、超ビッグプロジェクトに参加、それを見事成功させたかと思えば報酬の代わりはなんとガラクタ。
一体何がどーして?とテンパっていると、いきなりFBIや会社の物騒な人たちに追われる羽目になります。
そんな窮地を脱するアイテムが、自らが記憶のあるうちに託した19個のアイテム。
一見ガラクタに見えるそれらが、なぜか場面ごとに使われていく面白さはなかなかのもの。
記憶を呼び戻すため、アイテムを使いつつ真相に迫る…ミステリとしては悪くないアイディアです。
されど、そんな面白さをある意味歪めたのがジョン・ウー節(笑)。
エンジニアなのに戦闘力高い上に、お馴染みの白鳩とメキシカン・スタンドオフ。
まったく意味がわかりませんが、勢いでやっちゃった感じもあるので、これもまたいいんじゃないでしょうか。

<見どころ>
アクションシーン、と言ったらいつものジョン・ウー映画と同じ話になります。
やっぱりミステリ部分ですかね。
パズルのピースのようにはまっていく部分は割とおもしろい。

<出演者>
ベン・アフレックってなんか微妙なんだよなぁ、といつも思いつつ、やっぱり微妙でした。
中途半端にはまらないというか、この人がアクションやっても様にならないというか…コメディとかが似合うのに。
アーロン・エッカートは意外となんでもやれるんだよな。個人的には割と好きな俳優です。
ユマ・サーマンは相変わらず癖のある感じ。
好きな人にはたまらないかもしれません。

<総評>
ジョン・ウー作品はやっぱり香港時代に限る…となぜか思ってしまいます。
「フェイス/オフ」や「ハードターゲット」は好きだけど、やっぱり「男たちの挽歌」に戻っちゃう。
本作はSF作品ですが、細かいツッコミ無しでとりあえず楽しめる感じです。
深く考えると、どうにもならないのが残念でした。

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by syosei7602 | 2010-09-28 23:51 | アクション/アドベンチャー
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