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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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ミレニアム2 火と戯れる女
ミレニアム2 火と戯れる女_d0030824_1414193.jpg『THE GIRL WHO PLAYED WITH FIRE』
スウェーデン・デンマーク・ドイツ/2009
監督:ダニエル・アルフレッドソン
出演:ミカエル・ニクヴィスト ノオミ・ラパス アニカ・ハリン
ペール・オスカルソン レナ・エンドレ ペーター・アンデション
ヤコブ・エリクソン ソフィア・レダルプ ヤスミン・ガルビ ヨハン・キレン
ターニャ・ロレンツォン パオロ・ロベルト ミカエル・スプレイツ

公開時コピー
全世界熱狂のミステリー、最大の謎の幕開け
彼女の存在が、国家の脅威となる。


スティーグ・ラーソン原作の大ベストセラー、「ミレニアム」3部作の2作目の映画化。
監督は「刑事マルティン・ベック」シリーズのダニエル・アルフレッドソン。
出演は前作に続き「彼女だけが知っている」のミカエル・ニクヴィスト、「Daisy Diamond」のノオミ・ラパスなど。

<あらすじ>
ミレニアム2 火と戯れる女_d0030824_14143129.jpg月刊誌「ミレニアム」の編集者ミカエル(ミカエル・ニクヴィスト)は、天才ハッカー・リスベット(ノオミ・ラパス)の協力で、見事ヴァンゲル家事件を解決し、ジャーナリストとして復職する。
しかし、リスベットは事件以来、姿を消してしまい、連絡が取れないまま1年が経とうとしていた。
ミレニアムは次の特集記事として、少女売春組織について扱うことを決め、企画を持ち込んできたフリーライター、ダグを雇う。ダグは恋人で犯罪学の研究者ミアと共に買春について調査をし、証拠固めをしていたのだ。
その頃、リスベットは誰にも告げず密かに帰国していた。
家を買い、前のアパートメントは友人のミリアム(ヤスミン・ガルビ)に貸すことに。
同時に、後見人であるビュルマン(ペーター・アンデション)を脅し、自分の報告書を渡すよう迫るが、手元にはないと言われてしまう。
一方、ミカエルはダグから連絡を受け、彼の家に向かっていた。ダグは少女売春組織に関わる謎の人物ザラを探ろうとしていた。
しかし、ミカエルがダグの家に着くと、彼とミアは射殺されており、ミレニアム2 火と戯れる女_d0030824_14144326.jpg現場には銃が残されていた。その銃にはリスベットの指紋が残され、さらにビュルマンまでも殺されていることがわかる。
リスベットは突然の指名手配に驚愕するが、他人を信用しない彼女は1人、犯人と対決することを選ぶ。
そしてミカエルはリスベットの無実を信じ、ダグが接触を図ろうとしていた公安警察のビョルクに接触する。

<作品解説>
独特のスタイルと濃密なサスペンスで話題となった「ミレニアム」3部作の2作目。
基本的に前作からの続編となっていますが、ストーリーのリンクはそれほど多くはありません(とはいえ、前作を見ていた方が良いでしょう)。
主人公のリスベットは天才ハッカーにして類い希なる記憶映像能力を持ち、背中にドラゴンタトゥー、顔には鼻ピアスというパンクファッション。一方で、「ミレニアム」編集者のミカエルは、取材能力に長けた中年男性です。
さて、この異色の組み合わせによるサスペンス作品ですが、2作目となる本作はリスベットに降りかかった殺人の濡れ衣、そしてリスベットの衝撃の過去が焦点となっていきます。
ミカエルの取材は少女売春の強制に絡む組織犯罪、その裏に現れる謎の人物ザラ、取材を進めていく内に浮かび上がる組織の全容など、見どころは十分。
しかし、1作目にあった調査方法の面白さなどが抜けてしまったのは残念。
リスベットの人間関係に重点が置かれた作りになったことで、サスペンスとしての盛り上がりに欠ける要因なりましたね。
もっともそれらを差し引いても、真実が明らかにされるクライマックスは緊張感があり、3作目への布石となっています。ということで、あとは3作目を見ないと評価が難しいかもしれません。

<見どころ>
前作は激しい暴行シーンが話題となりましたが、本作は官能的なレズシーンがあります。
また、リスベットの容姿が物語り上の変装で大人しくなっています。

<出演者>
ミカエル・ニクヴィストは前作と変わらず、むしろノオミ・ラパスに注目でしょう。
メイクを抑えたことで表情がわかりやすく、またアクションシーンも小柄な体でよく演じています。
「金髪の巨人」を演じたミカエル・スプレイツ、本当にでかい。

<総評>
3部作の間というのは、どうしても中途半端な位置づけになります。
本作も完全に3作目へと繋がるラストになっているので、消化不良気味は否めません。
リスベットのパンクファッションが控えめなこともあって、全体的に盛り上がりに欠けますが、様々なキーワードがあるので、重要なストーリーと言えます。
それにしても公開している劇場が少ないですね。
3作目に期待。

<関連作品>
ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 (3部作・1作目)
ミレニアム2 火と戯れる女 (3部作・2作目)
ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 (3部作・3作目)

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by syosei7602 | 2010-09-19 14:16 | ミステリ/サスペンス
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