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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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ウォッチメン
ウォッチメン_d0030824_3345813.jpg『WATCHMEN』 アメリカ/2009
監督:ザック・スナイダー
出演:マリン・アッカーマン ビリー・クラダップ マシュー・グード
カーラ・グギーノ ジャッキー・アール・ヘイリー
ジェフリー・ディーン・モーガン  パトリック・ウィルソン
スティーヴン・マクハティ マット・フルーワー ローラ・メネル


公開時コピー
知ってはならない、真実がある─。

80年代後半にアメリカで発表されたグラフィック・ノベルの実写化。
監督は「300<スリーハンドレット>」のザック・スナイダー。
出演は「あなたは私の婿になる」のマリン・アッカーマン、「パブリック・エネミーズ」のビリー・クラダップ、「マッチポイント」のマシュー・グード、「アメリカン・ギャングスター」のカーラ・グギーノ、「リトル・チルドレン」のジャッキー・アール・ヘイリー、「P.S. アイラヴユー」のジェフリー・ディーン・モーガン、「パッセンジャーズ」のパトリック・ウィルソンなど。

<あらすじ>
ウォッチメン_d0030824_335813.jpg1985年、未だにニクソン大統領が権力の座に着いている世界。
かつて“ウォッチメン”と呼ばれたスーパーヒーロー達がいたが、ニクソン大統領が施行したキーン条例によって、その活動は停止に追い込まれ、違反した者は投獄されてしまう。
ある夜、ブレイク(ジェフリー・ディーン・モーガン)という男が自宅の高層マンションから突き落とされて殺害される。
遺体の側には血が付いたスマイルバッジが落ちていた。
ブレイクはコメディアンと呼ばれたウォッチメンの1人で、スマイルバッジは彼のトレードマークだった。
ほどなくして、事件現場にマスクを被った顔のない男が現れる。
男は、未だに活動を止めないウォッチメン、ロールシャッハ(ジャッキー・アール・ヘイリー)。
ロールシャッハは、現役を引退したウォッチメンの素性が仲間以外知らないこと、何よりもスーパーヒーローとして活躍したコメディアンが誰に殺されたかを疑問に思い、かつての仲間であるダン(パトリック・ウィルソン)やエイドリアン(マシュー・グード)の周辺を捜査し始める。
ウォッチメン_d0030824_3351729.jpg一方、アメリカはソ連と本格的な冷戦状態に陥っていた。一触即発とも言われていたが、アメリカにはDr.マンハッタン(ビリー・クラダップ)と呼ばれる最強のヒーローがいた。
1人で戦局を変えるほどの力を持つDr.マンハッタンは、恋人のローリー(マリン・アッカーマン)と共にある研究を続けていた。

<作品解説>
「300<スリーハンドレット>」で凄まじいアクションを見せてくれたザック・スナイダー監督の新作、予告編を見る限りはかなり面白いアクション映画なんだろう…と期待していたのですが、中身はサスペンスでした。
原作を知らないために誤解していたのですが、なんでもほぼ原作通りの展開で実写化したとのことで、原作ファンとっては良いのかもしれません。
さて、時代はもう1つの1985年。
ケネディ大統領が暗殺されたあと、大統領になったニクソンが再選を果たして延々とアメリカの権力を握っているという不可思議な世界です。
この世界では様々なスーパーヒーローが戦争に荷担したり、時代の裏側で動いていたという驚愕の事実があります。しかし、スーパーヒーローは何故か禁止され、違反した者は刑務所行きという厳しい法律が定められています。
そんな中、人一倍血気盛んで活躍が目立ったヒーローのコメディアンが殺されてしまいます。
孤高のヒーローであるロールシャッハはその真実を探るために色々と動き回る…これだけだと、犯人と主人公の凄まじい戦いが随所にあるんだろうなぁと期待しちゃったんですが、結構本格的なミステリーになっていました。
当時の米ソにおける冷戦を軸にして、一触即発の事態を避けるべく活動するDr.マンハッタン、そしてヒーロー殺しを探るロールシャッハ、引退して細々と暮らすナイトオウルなど、ヒーローがヒーローである必然性があるのはごくわずか。しかしながら、愛憎劇があり、世界に危機があり、そして非日常的な世界が描かれているのはなかなか見事。
アクションシーンもいくつか挟みつつ、ビジュアル面からしてとても丁寧に作られています。
ただ、背景が分かりづらいこともあって、ヒーロー達がなぜにある意味超人的な力(Dr.マンハッタンは語られる)を持つに至ったかなどがあれば、もっと面白かったかもしれません。
ストーリーとしてSFなのか、それともアメコミに近いものになるのか、説明が難しいところですがラストまで緊張感があり、中身が詰まった作品と言えます。

<見どころ>
本当にわずかしかないアクションシーンは格好良くできています。
全体的なビジュアルもみどころ。
しかし、Dr.マンハッタンは青いからだで真っ裸なわけですよ。
あれってモザイクいれなくていいのか?
相当数のシーンで見せつけられた…。

<出演者>
セクシーなマリン・アッカーマン、実は最後の最後にこの人が主役だと気が付きました(笑)。
実質的なストーリーテラーはパトリック・ウィルソンとジャッキー・アール・ヘイリーですから。
ビリー・クラダップはほとんど真っ裸状態。
うーん…これも原作通りなんだろうなぁ。

<総評>
ラストの解決方法が原作と違っているそうです。
衝撃度を考えるなら映画版の方が面白いんですが、根本的な解決にはなっていなかったような…。
全体的に考えると、結構ややこしい話。
されど、丁寧に見ていくと深くて面白い。
好きな人は好き、という類になってしまいますが、マニアックな映画が好きな人にはオススメです。

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by syosei7602 | 2009-12-28 23:59 | SF/ファンタジー/パニック
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