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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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この世界の片隅に
d0030824_00002574.jpg『IN THIS CORNER OF THE WORLD』2016/日本
監督:
片渕須直
声:のん 細谷佳正 稲葉菜月 尾身美詞 小野大輔
潘めぐみ 岩井七世 牛山茂 新谷真弓 小山剛志
受賞:
第90回キネマ旬報ベスト・テン日本映画ベストワン及び監督賞
第71回毎日映画コンクール日本映画優秀賞・大藤信郎賞
第59回ブルーリボン賞監督賞




公開時コピー
昭和20年、広島・呉。
わたしは ここで 生きている。


こうの史代の同名原作マンガのアニメ化。2011年に実写化されている。
クラウドファンディングによって、資金を集めたことでも話題になった。
戦前から戦後までの日常を、徹底したディテールで描き切っている。
監督は「名犬ラッシー」「マイマイ新子と千年の魔法」の片渕須直。
声は能年玲奈あらためのん、「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」の細谷佳正、子役の稲葉菜月、舞台出身の尾身美詞、「宇宙戦艦ヤマト2199」の小野大輔など。
音楽・主題歌はコトリンゴ。

<あらすじ>
1944年2月。広島に住む浦野すずは絵を描くことが好きな18歳。そんな彼女に突然縁談の話が持ち上がる。相手は幼い頃に彼女を見かけてから忘れられずにいたという青年・北條周作。
呉で働く海軍の文官だった。
あれよという間に北條家に嫁いだすずは温かく迎えられる。
見知らぬ町での生活に少しずつ慣れていく彼女だったが、戦争の足音はすぐ側まで迫ってきていた。


<総評>
こうの史代原作の映画といえば「夕凪の街 桜の国」。戦後の広島と現代の東京を舞台にした作品で、しっかりとした脚本が見事でした。
本作は監督自らが惚れ込んだだけあって、方便、物語の舞台となる当時の広島・呉の再現性が徹底されています。

さて、物語の序盤、主人公すずは「どこかぼーっとした子」と紹介されます。
物事を考え始めるとのめり込んでしまう性格は、趣味の「絵」として表現されていきます。
この絵が本作の大きなポイントとなっており、すず自身の現実を受け入れる鍵ともいえるでしょう。
この作品の全体像は、常に「日常」であること。そこに戦争が入り込むのではなく、日常の一つとして描かれるのが注目すべき点でしょう。
やがて戦火が広がると食糧不足が始まり、兵隊にとられる若者が増え、そして本土に爆弾が降り注ぐようになります。
すずは嫁ぎ先でも、なんとか創意工夫をこらして生活を続けていきます。
この手の作品でありがちなのが「強い女性」が持ち前の明るさで耐えて、最後は…というパターン。しかし、本作は不満をため込み、ストレスを感じ、時には男性との仲で葛藤もする。
これほどまでに繊細な表情を見せるアニメキャラクターはなかなかいません。
物語の締め方はさらっとしつつも、戦後、そして家族のあり方、幸福を予想させるものです。
(原作ではもう少し続くようです)

声を演じたのんをはじめ、声優陣の広島弁(あるいか呉の方言)に不自然さを感じることはありませんでした。
のんの声は他の声優陣と比べると「声優ではない演技」の特徴はあるのものの、監督が惚れ込んだというだけあって、主人公すずにぴったりとはまっていました。
細谷佳正の演技力も高く、総じて本作の声優はすばらしかった。
あくまでも個人的な感想ですが、映画ファンならずとも「見るべき作品」と思える作品です。

<監督トークショー>
1月28日に京都・立誠シネマで行われた片渕監督のトークショーに行きました。
先着順ということで参加券を貰うため、可能な限り朝早くに行きましたが、かなりの盛況ぶり。インタビュアーは滋賀県立大学人間文化学部教授の細馬宏通氏。
監督が重視した点は「当時の再現性」「架空ながらも実在した人物のような物語」だそうです。
何度もロケハンと取材を行ったそうで、特にすずが嫁ぐために乗る汽車のシーンはトンネルの位置などで苦労したそうです。
また、当時の戦果を伝えるラジオ放送などの裏話、細馬さんとの昔のアニメの話などを興味深く聞かせてもらいました。
実はこの日に本作を鑑賞したので、その感動を抱いたまま話を聞き、さらにパンフレットにサインを頂くというこの上ない体験でした。

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by syosei7602 | 2017-02-22 00:03 | アニメ/CG