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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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シャーロック・ホームズ
d0030824_2344421.jpg『SHERLOCK HOLMES』 アメリカ/2009
監督:ガイ・リッチー
出演:ロバート・ダウニー・Jr ジュード・ロウ
レイチェル・マクアダムス マーク・ストロング  ケリー・ライリー
エディ・マーサン ジェームズ・フォックス ハンス・マシソン
受賞:ゴールデン・グローブ/男優賞 (2009)


公開時コピー
世界は、初めてのシャーロック・ホームズに出会う-
史上最高の名探偵、最大の謎に、最強のコンビで挑む!


コナン・ドイルが生み出した推理小説史上、最高の名探偵シャーロック・ホームズを、「スナッチ」「ロックンローラー」のガイ・リッチー監督が映画化。
原作設定に沿いながらも、アクションサスペンスという今までのイメージを覆している。
出演は「アイアンマン」のロバート・ダウニー・Jr、「マイ・ブルーベリー・ナイツ」のジュード・ロウ、「消されたヘッドライン」のレイチェル・マクアダムス、「ヴィクトリア女王 世紀の愛」のマーク・ストロング、「ヘンダーソン夫人の贈り物」のケリー・ライリー、「ハンコック」のエディ・マーサンなど。

<あらすじ>
d0030824_2345313.jpg19世紀末、ロンドン。
ある事件を追っていた私立探偵のホームズ(ロバート・ダウニー・Jr)は、ある屋敷に潜入し、見張りを打ち倒して地下へと向かう。そこでは女性に呪文をかけて自殺させようとしている不気味な男がいた。
ホームズの後を追ってきた友人で助手のワトソン(ジュード・ロウ)と共に、女性を助けるべく乗り込んだホームズは、遂に男を追い詰める。
男の正体はブラックウッド卿(マーク・ストロング)。黒魔術によって、5人の女性を殺害した殺人鬼だった。
遅れてやってきたスコットランドヤードのレストレード警部(エディ・マーサン)に逮捕されたブラックウッドの処刑は確実だった。
事件解決から3週間、ホームズは引きこもりを続けていた。ワトソンが結婚のため、べーかー街から出て行くためにふてくされていたのだ。
ワトソンに婚約者メアリー(ケリー・ライリー)を紹介されるものの、持ち前の洞察力で余計なことを言って怒らせてしまう。
d0030824_235288.jpgブラックウッド卿の死刑執行の日、ホームズは彼と最後の会話をする。ブラックウッドは死んでも必ず復活すると宣言し、処刑される。その死は、ワトソンによって確認される。全てが終わったかに思えたが、ホームズの前に過去2度、彼を出し抜いた犯罪者アイリーン(レイチェル・マクアダムス)が現れ、ある男を捜して欲しいと依頼してくるのだった。

<作品解説>
実在した名探偵、と誤解されるほどに有名なシャーロック・ホームズ。
映像化は無声映画時代から何作も製作されていますが、個人的にホームズといえばジェレミー・ブレットが演じたテレビシリーズが一番記憶に残っています(彼のホームズ役はほぼ原作に忠実であり、史上最高のホームズ役と言われている)。
ホームズといえば、多彩な知識と観察眼、現場検証によって謎を解いていくという、行動派の探偵であり、また、彼を支えるのが医師かつ助手、そしてホームズの事件簿を記述するワトソン。
本作ではワトソンが非常に活躍する場面が多く、アクションも多彩である意味異色作といえるでしょう。
さて、本作のホームズは実にワイルドでユーモア溢れるキャラクター設定が為されています。
ただ、これは性格上の設定であり、暮らしているベイカー街で銃をぶっ放したり、ヴァイオリンを弾いたり、だらしない生活をしているのは原作通り。
奇人でありながら天才という設定をうまく生かしていると言えます。
また、ワトソンは常識人で、ホームズの生活に対して苦言を呈しているのも原作通り(ホームズがコカインを嗜んでいるところが出てこないのは残念)。
それらを含みつつ、オリジナルの敵であるブラックウッド卿と、ホームズを唯一出し抜いたアイリーン・アドラーが登場するのが面白い。
アクションシーンが多く、かなり楽しめるものの、サスペンスやミステリの要素はオマケ的なもので、ほとんどがホームズの観察力による推理が多くて残念。
ただ、色々と小ネタが多いのはホームズファンなら見逃せないところです。

<見どころ>
なんといってもホームズ自身のキャラクター。
そしてワトソンやアイリーンとのやりとりなど。
19世紀のロンドンの様子も壮大に映像化されています。

<出演者>
あまりにもジェレミー・ブレットの印象が強かったので、ロバート・ダウニー・Jrがホームズと聞いた時には驚きました。しかし、彼の演技力が高いのと、本作の設定にはぴったりです。
ジュード・ロウも相棒として良いコンビ感を出していました。
なんだかんだと2人とも演技力は折り紙付きですから。
アイリーン・アドラーを演じたレイチェル・マクアダムスは、とりわけ美人ではないものの、愛嬌があって雰囲気が抜群にいい。
敵役となったマーク・ストロングは、いかにもオカルトっぽくて胡散臭さ十分でした。

<総評>
続編への含みを持たせたラスト。
いや、序盤から続編的な言葉はでていましたが、意外なおもしろさに期待値があがってしまいました。
そういえば過去に「ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎」という異色作がありましたが、なんとなく続けて見ても面白いかも。
シャーロキアンには、シャーロック・ホームズという設定を借りた作品として、原作を知らない人には普通のアクション作品として楽しめます。

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by syosei7602 | 2010-03-27 23:59 | アクション/アドベンチャー
時をかける少女
d0030824_2211332.jpg『TIME TRAVELLER
  THE GIRL WHO LEAPT THROUGH TIME』 日本/2010
監督:谷口正晃
出演:仲里依紗 中尾明慶 安田成美 勝村政信 石丸幹二
青木崇高 石橋杏奈 千代将太 柄本時生 キタキマユ
松下優也


公開時コピー
あなたに、会いにいく。
記憶は消えても、この想いは消えない。
時を超えて、今、新たな物語がはじまる。


ジュブナイル小説の傑作として読み継がれ、さらに青春映画の金字塔を打ち立てた83年の「時をかける少女」の続編(正確には小説版の続編)ともいえる作品。
監督は本作が長編デビューとなる谷口正晃。
出演はアニメ版「時をかける少女」で主人公の声を担当した「純喫茶磯辺」の仲里依紗、「ROOKIES -卒業-」の中尾明慶、「歓喜の歌」の安田成美、「禅 ZEN」の勝村政信、TVドラマ「白洲次郎」の石丸幹二、「ニセ札」の青木崇高、「きみの友だち」の石橋杏奈、「キャプテン」の千代将太など。
主題歌はいきものがかり。

<あらすじ>
d0030824_22114232.jpg母親の和子(安田成美)が勤める明徳大学に合格した、高校3年生のあかり(仲里依紗)は仲の良い親子。
ある日、和子は幼なじみの吾郎(勝村政信)から、知り合いの旧家から預かった写真を受け取る。
その写真には中学3年生の和子と見知らぬ男子が並んで写っていた。
記憶を思い出そうとする和子だったが、その直後、交通事故に遭ってしまう。
病院に駆けつけたあかりは、医者から和子が意識不明だと言われて愕然とする。そんなあかりに、吾郎はテレビでやっていた36年前のバス事故の紹介を見ながら、本当なら自分も死んでいたと言い、和子も強運だから助かると励ます。
あかりが病室に戻ると、和子が目を覚まし「1972年4月の土曜日、深町一夫に会いに行かなくてはいけない」d0030824_22115159.jpgとうわごとのように繰り返し、無理に体を起こそうとする。
あかりは和子の願いを叶えるため、和子が作ったタイムリープの薬を飲んで、時間を跳ぶことに。
しかし、彼女がやってきたのは1974年2月で、大学の研究室だった。
そこで彼女は、映画監督志望の大学生・溝呂木涼太(中尾明慶)と出会う。


<作品解説>
本作で8度目の映像化となる「時をかける少女」。
しかし、話題になったのはやはり83年の原田知世主演、06年の続編かつアニメ版となった2作と言えます。
そして本作は83年版の続編とも言える作品で、続編としてのアニメ版とも全く別の話となります。
全体的な感想を言えば、若干間延びした感じも受けるし、SFとしての設定は皆無と言っていいでしょう。
さて、そんな全体像がありながらも本作は「切なさ」を見事に表現した佳作。
母親のたった一言の伝言を伝えるために、時間跳躍というとんでもない旅に出た主人公あかり。
映画志望の大学生・涼太の下宿に転がり込み、深町一夫を捜し始めます。
本作と83年版、06年版との大きな相違は、あかりタイムリープが行きと帰りのみという、きわめて限定された回数だけであり、さらに彼女自身の目的を達成する意志によって為されるところにあります。
前2作は偶然から得た能力であり、目的がハッキリとせずに進みましたが、本作は言うなれば「深町一夫を探す以外に目的がない」という状況。
時を超えて事象を変えるのではなく、時を超えた先で目的を果たす…解釈の仕方が面白いですね。
ストーリーの大半は涼太との生活や彼の撮影する映画、若き日の和子に出会ったりするという「日常」が描かれていきます。
そしてラストはタイムトラベルならではの切なさに溢れたエンディングを迎えますが、個人的にはとても良かった。

<見どころ>
70年代的街並み、ファッションの再現性も良いんですが、何よりも涼太の部屋や部室に張ってある映画のポスターが良すぎです。
実写版ルパンのポスターとか、ついつい見入ってしまった。
映像全体が少し加工されているんでしょうかね。
また、83年版へのオマージュもいくつか見受けられます。

<出演者>
主演の仲里依紗と中尾明慶が好演。
仲里依紗のちょっと生意気な感じと元気な感じが素晴らしいのですが、それ以上に良かったのが中尾明慶でしょう。決して男前ではないし、70年代のイメージがはまっていますが、映画バカで純粋な雰囲気が素晴らしかった。
芳山和子を演じたのは安田成美…83年版のファンからすれば原田知世を望むところですが、イメージとしてはぴったりです。
74年の芳山和子役は石橋杏奈。
セリフが少ないながらも、原田知世を意識しつつ、清楚な印象が良く出ていました。

<総評>
全体的に荒削りな感じですが、総じて良かったといえる作品です。
クライマックスは、タイムトラベルの「絶対条件」をリアルに、そしてラストの切なさはわかっていても泣けてしまいます。
また、いきものがかりの主題歌はインディーズ時代のものらしいのですが、本作にぴったりと合っていました。
劇中で撮影されている映画は、携帯で見ることができます。
こちらの完結次第で、本作のストーリーにまた違った色がでるかもしれませんね。

<関連作品>
時をかける少女 (1983)
時をかける少女 (リメイク/1997)
時をかける少女 (アニメ・続編/2006)
時をかける少女 (続編/2010)

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by syosei7602 | 2010-03-22 22:07 | 恋愛/青春/スポーツ
フィッシュストーリー
d0030824_2205770.jpg『FISH STORY』 日本/2009
監督:中村義洋
出演:伊藤淳史 高良健吾 多部未華子 濱田岳 森山未來
大森南朋 渋川清彦 大川内利充 眞島秀和 江口のりこ
山中崇 波岡一喜 高橋真唯 恩田括 石丸謙二郎



公開時コピー
きっと、つながる

人気作家・伊坂幸太郎の同名原作を、同じく伊坂作品である「アヒルと鴨のコインロッカー」を手がけた中村義洋が映像化。
出演は「アマルフィ 女神の報酬」の伊藤淳史、「BANDAGE」の高良健吾、「ルート225」の多部未華子、「ゴールデンスランバー」の濱田岳、「20世紀少年」の森山未來、「笑う警官」の大森南朋、「Life 天国で君に逢えたら」の石丸謙二郎など。
音楽は斉藤和義。

<あらすじ>
d0030824_2244833.jpg・2012年
地球に巨大な彗星が迫り、地球滅亡まであと5時間。
人々が避難し、閑散とした街を、電動車いすで移動する中年の男(石丸謙二郎)がいた。男は、未だに経営しているCDショップを見つける。そこには店長の岡崎(大森南朋)とひとりの客が音楽のマニアックな話をしていた。男は、何故逃げないのかと聞くが、岡崎は正義の味方が地球を救うという話をはじめ、一枚のレコードを出した。それは1975年、パンクブームが到来する1年前に、逆鱗というバンドがリリースしたレコードだった。
・1982年
気の弱い大学生・雅史(濱田岳)は健太郎(山中崇)と悟(波岡一喜)の2人に、合コンへの運転手をさせられていた。
悟は車中で、アルバムを数枚出しただけで解散したバンド・逆鱗のフィッシュストーリーという音楽について、健太郎に話をする。それは、フィッシュストーリーのギターソロ部分にある無音部分に、ある呪いがかかっているというものだった。
合コンでも話された呪いの話に、参加していた晴子(高橋真唯)が興味を持つ。彼女には予知能力があるというのだ。
・2009年
修学旅行でフェリーに乗っていた麻美(多部未華子)は、眠り込んでフェリーの取り残されてしまう。
泣きじゃくる麻美に、コック(森山未來)がやってくる。彼は、修学旅行の思い出にと自分の「笑える話」をはじめる。それは、彼が正義の味方になりたかったこと、そして、それは父親の意志であり、幼い頃から修行に明け暮れていたという、突拍子もないものだった。
その直後、フェリーはシージャックされてしまうが、犯人達の前にコックが立ちはだかる。
・1975年
アマチュアバンド逆鱗は、パンクロックを歌い続けるが全く人気がでない。誰ひとりとして彼らの音楽性を理解できなかったのだ。ある日、クラブの余興で歌っていた時、客からのヤジで喧嘩をしてしまう。
d0030824_2211023.jpgそんな彼らに、音楽プロデューサーの岡崎(大森南朋)が話しかけてくる。
プロデビューした逆鱗だったが、アルバムは鳴かず飛ばずの状態。3枚目のアルバムを最後に契約解除を言い渡されてしまう。リーダーの繁樹(伊藤淳史)は、最後の曲として岡崎が残していったフィッシュストーリーという小説を参考に歌詞を書き上げる。

<作品解説>
伊坂作品の特長といえば、個別の物語がキーワードかアイテム、もしくは人物によって繋がっていくという爽快感にあります。その意外性とおもしろさ、またシュールな世界観は映画向きとも言えます。
本作は「アヒルと鴨のコインロッカー」を見事に映像化した中村義洋監督の手により、なかなか見事な作品となっていました。
それぞれの時代をひとつひとつ丁寧に描き、「逆鱗」というバンドが残した音楽によって、奇妙な繋がりが広がっていきます。4つの時代、それぞれのドラマに割り当てられた役割が繋がっていく様は伊坂作品ならではですね。
さて、物語はいきなり地球滅亡5時間前という、とんでもない展開から始まります。
誰もいないと思われた街、ゴミが散らかり車も電車も飛行機もない…この終末的世界は「28日後...」を彷彿とさせます。しかし、そこには終末と関係なくCDショップを営業している男がいて、「正義の味方」説をぶちあげる。
なんともシュールなのに、そこから物語が過去へと繋がり、世間にはほとんど知られていない、たった1曲の音楽に集約されていきます。
正義の味方というキーワード、早すぎたパンクロック、謎めいた予言、ノストラダムスの終末予言、怪しい新興宗教、そして世間における都市伝説…様々なものが年代ごとの色を出し、それを消化していくのです。
されど、2009年時の説明が若干不足していましたね。
もう少し、人物背景を描けばラストは面白かったかもしれません。

<見どころ>
森山未來演じるコックがやたらと格好いい。
ちょっと驚きました。
1975年の逆鱗によるレコーディングやライブ風景も見事です。

<出演者>
出演者について、不足は無いと言っていいですね。
伊藤淳史や高良健吾による逆鱗のバンドも様になっていました。
意外だったがのが、先に書いた森山未來。
本作一番のアクションシーンですが、レベル高い!
石丸謙二郎の嫌みっぷりは見事に尽きます。

<総評>
総じて良くできている作品です。
映像感覚は個人的に好きだし、なんとなく深夜的なノリがいいですね。
伊坂作品のほとんどが映画化されていますが、比較的映像化しやすいのかもしれません(というのも、心理描写よりも行動描写が多いせいかも)。
もうちょいテンポが良くてもいいかもしれませんが、見て損はしないでしょう。

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by syosei7602 | 2010-03-20 23:59 | ヒューマン/ドラマ
アラビアのロレンス/完全版
d0030824_2172688.jpg『LAWRENCE OF ARABIA』 イギリス/1988
監督:デヴィッド・リーン
出演:ピーター・オトゥール アレック・ギネス オマー・シャリフ
アンソニー・クイン ジャック・ホーキンス アーサー・ケネディ
クロード・レインズ ホセ・ファーラー アンソニー・クエイル
ドナルド・ウォルフィット マイケル・レイ
受賞:アカデミー賞/作品賞・監督賞・作曲賞 他多数(1962)

公開時コピー
灼けつく大砂漠を越えて今ロレンスが進撃する!(リバイバル時)

実在したイギリス軍将校トマス・エドワード・ロレンスを主人公に、アラブ独立闘争を壮大なスケールで描いた戦争映画。オリジナルは1962年公開で、アカデミー賞7部門を受賞した。
監督は「戦場にかける橋」のデヴィッド・リーン。
出演は「スターダスト」のピーター・オトゥール、「スター・ウォーズ」のアレック・ギネス、「オーシャン・オブ・ファイヤー」のオマー・シャリフ、「ラスト・アクション・ヒーロー」のアンソニー・クイン、「シラノ・ド・ベルジュラック」のホセ・ファーラー、「鷲は舞いおりた」のアンソニー・クエイルなど。

<あらすじ>
d0030824_217341.jpg1935年5月13日、バイクで走っていた男が自転車を避けようとして脇道に転落して死亡した。男の名はトマス・エドワード・ロレンス(ピーター・オトゥール)。
イギリス軍の将校であり、かつてアラブ独立闘争で名を馳せた英雄だった。
1916年10月、エジプト・カイロ基地に勤務するロレンス中尉は風変わりな男として知られていた。軍の規律は守らず、服装はだらしない…しかし、語学に堪能で博識、とりわけアラブについては熟知していた。
彼はその知識に目を付けられ、オスマン帝国からの独立を目指すファイサル王子(アレック・ギネス)と会見して、イギリス軍への協力を取り付ける任務を負い、アラビアへと渡る。
現地ガイドと共に過酷な砂漠の旅を続ける中、ガイドは砂漠にある井戸の水をロレンスに飲ませたことから、その井戸の持ち主であるハリト族酋長アリ(オマー・シャリフ)に殺されてしまう。
アリはファイサルへの案内を申し出るが、ロレンスはそれを断って1人旅を続ける。
しかし、ファイサル王子の指揮する駐屯地にたどり着いたものの、オスマン帝国の激しい攻撃に遭い、反撃出d0030824_2174180.jpg来ずに撤退を余儀なくされるのだった。
ロレンスは、独立闘争への協力を約束し、再会したアリと王子の兵士50名と共に重要拠点であるアカバ湾攻略に向かう。
彼らの前にはもっとも過酷と言われるネフド砂漠が待ち受けていた。


<作品解説>
公開時に207分という長尺、さらに完全版は227分という壮大な作品です。
完全版は失われたカット、さらに劣化したフィルムや音響などが復元されています。
時代は第一次大戦下、アラビアにおける独立闘争を支援したロレンス大佐を主人公に据えて、広大な砂漠とそこで起こる戦いが描かれていきます。
その中で国同士の戦いは勿論のこと、ロレンスの苦悩、政治的駆け引き、アラブ民族同士の対立、戦争の狂気などが子細に描かれます。
しかし、その中にあって叙情的な美しい砂漠の風景が差し込まれ、名シーンとして語られています。
さて、本作の凄さはその撮影の大胆さでもあり、丁寧に描かれた独立闘争の顛末、そしてロレンスの感情が絡み合うストーリーにあります。
変人と言われるロレンス中尉は、思いも付かない方法(無謀とも言う)で、重要な拠点であるアカバ湾を攻略し、アラブ民族からは英雄として祭り上げられていきます。
一方で卓越した知識と戦略で戦果を挙げ、イギリス軍にとっても英雄であり、欠かすことの出来ない人物になるわけです。
しかし、彼自身は理性と狂気の狭間にいる人物であり、戦争というものが個人を如何に追い詰めるか…それを具現化するような行動をしてしまいます。
英雄とは偶像であり、夢であり、一方で現実的に影響を及ぼす両刃…物語のラストは、儚く切なく迎えられていきます。

<見どころ>
今では大軍もCGで再現されますが、当時の「生身」の凄さは圧巻。
砂漠で繰り広げられた疾走感溢れる戦闘シーンは見事です。
また、静かで美しく、時には牙をむく砂漠も余すところ無く描かれています。

<出演者>
本作のイメージが強すぎてしまったピーター・オトゥールですが、貧弱なイメージでどちらかというインテリです。しかし、彼の狂気に駆られた演技は見事。
冷静沈着なアリを演じるオマー・シャリフは格好良く、ロレンスを尊敬する眼差しは助演にふさわしいですね。
アンソニー・クインの荒々しさも素晴らしいんですが、この人は最後が一番格好いいです。

<総評>
今はテンポ良く進む映画が好まれますが、本作の圧倒的な迫力はCGを蹴散らす勢い。
近年で言えば「レッドクリフ」が迫力ありましたが、やはり生身の臨場感というのはCGでは為しえません。
それは人間ならではの良い意味でのバラつきであったり、計算外のおもしろさであったりします。
歴史作品としても魅力的なので、未見の方は是非に。

<関連作品>
アラビアのロレンス (オリジナル・1962)
アラビアのロレンス/完全版 (1988)

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by syosei7602 | 2010-03-15 23:56 | 戦争/歴史/時代劇
東のエデン 劇場版 II Paradise Lost
d0030824_147956.jpg『EDEN OF THE EAST -PARADISE LOST-』 日本/2010
監督:神山健治
声:木村良平 早見沙織 江口拓也 川原元幸 齋藤彩夏
斉藤貴美子 田谷隼 檜山修之 五十嵐麗 遊佐浩二
森田成一 玉川紗己子



公開時コピー
滝沢 朗とは何者なのか?

「攻殻機動隊S.A.C」の神山健治監督による、オリジナルアニメシリーズの劇場版第2部。
テレビシリーズの続編であり、完結編となる。
キャラクター原案は「ハチミツとクローバー」の羽海野チカ。
声はテレビシリーズ同様のキャスティング、「ネオ アンジェリーク Abyss」の木村良平、「宙のまにまに」の早見沙織、「戦う司書 The Book of Bantorra」の江口拓也、「クイーンズブレイド 流浪の戦士」の川原元幸、齋藤彩夏、「夏目友人帳」の斉藤貴美子など。

<あらすじ>
d0030824_1475688.jpg半年間、行方不明となっていた滝沢朗とニューヨークで再会した咲。
記憶を失い、逝去した総理大臣・飯沼誠二朗の私生児・飯沼朗として過ごしていた滝沢だったが、咲と共にニューヨークを巡り、少しずつ記憶を取り戻していく。
滝沢はゲームを終了させるために、黒羽の協力で咲と共に日本への帰国の途につくが、テロリストAiR KINGの帰国はメディアに広まり、空港には報道陣とニートの若者達で溢れかえっていた。
そんな彼らの前にやってきたのは、飯沼誠二朗後援会と彼の妻・千草だった。
千草は滝沢がテロリストでありながら誠二朗の私生児と名乗ることが許せなかったのだ。
d0030824_148877.jpg彼らについていくことにした滝沢は、咲にある頼み事をする。
それは彼の過去と出生の秘密に関わるものだった。
一方、1番目のセレソン物部は障害となる東のエデンメンバーと、2番目のセレソン辻を追い詰めるための最終段階に入っていた。

<作品解説>
テレビシリーズの続編として製作された劇場版2部作。本作は全ての謎が解ける完結編となります。
オンエア開始から丸1年ほどで、劇場版を含めて全て完結するというのは、なかなか異例とも言えます。お陰でテンションが下がらずに、シリーズ通して見られるというのは良いですね。
本作は完結編にふさわしく、ゲームの決着のみならず、なぜ滝沢がセレソンに選ばれたのか、そしてゲームを画策したMr.OUTSIDEまで暴かれるという展開になっています。
シリーズに張られた伏線は色々とありますが、これが一気に集約されるかというとそうでもない。
あちこちにリンクがあるために、何度か見直す必要があるといえます。ただ、パンフレットには一連の関連性が書かれているので、買って損はないでしょう。
さて、日本に帰国した滝沢は、最後の重要な展開となる急逝したタカ派の総理大臣・飯沼誠二朗との関係について追求されていきます。
その一方で、したたかな物部は状況を利用して滝沢を追い詰めようとしますが、彼自身、元官僚という立場から脱却しきれない思想の持ち主であるために強硬手段に出てきます。
実質的に滝沢対物部の対立構造になりますが、思想の違いを語るシーンは面白いですね。
理想なのか、現実なのか、100億円で出来ることの楽しさみたいなのが感じられてしまうのです。
様々な伏線を楽しむなら、もう一度テレビシリーズを見直した方がいいですね。
ラストは些か説明的な感じがしましたが、エンドロールの後も続きますので最後の最後まで待ちましょう。

<見どころ>
滝沢がセレソンに選ばれた理由。
このシーンは思わず納得してしまうセリフが出てきます。
クライマックスにおける奇策も見事。

<その他>
映画ネタが少し減ってしまったのが残念。
大杉くんはかわいそうです(笑)。
しかし、全編通して真面目なテーマで作られているのは、監督の手腕というほかありません。
アニメのオリジナルでここまで濃いとは…監督の次回作は期待大です。

<総評>
当然ですがテレビシリーズから通して見るとおもしろさがよく分かります。
主人公である滝沢は得体の知れ無さを持っていますが、近年にはないヒーロー像とも言えますね。
感動するというよりも、ストーリーのディープさに満足できます。

<関連作品>
東のエデン 総集編 Air Communication
東のエデン 劇場版 I The King of Eden
東のエデン 劇場版 II Paradise Lost

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by syosei7602 | 2010-03-13 23:55 | アニメ/CG
片腕マシンガール
d0030824_0404362.jpg『THE MACHINE GIRL』 日本・アメリカ/2007
監督:井口昇
出演:八代みなせ 亜紗美 島津健太郎 穂花 西原信裕
川村亮介 秀平 石川ゆうや 菜葉菜 岸建太朗
岡本良史 デモ田中 木嶋のりこ 諏訪太朗



公開時コピー
この復讐、常識外。

アメリカのオタク市場を意識して製作された、スプラッターアクション。
監督は「ロボゲイシャ」の井口昇。
出演は本作が長編デビューとなった八代みなせ、「おいら女蛮(スケバン)」の亜紗美、「魁!!男塾」の島津健太郎、「テレビばかり見てると馬鹿になる」の穂花、「天使がくれたもの」の川村亮介など。

<あらすじ>
d0030824_0405422.jpgかつて両親が殺人容疑をかけられて自殺してしまった過去を持つ女子高生アミ(八代みなせ)は、弟のユウ(川村亮介)と慎ましく暮らしていた。
そんなある日、ユウが中学でイジメにあい、その挙げ句同じくいじめられていた友人のタケシ(秀平)と共に殺されてしまう。警察は2人を自殺と断定する。納得のいかないアミは、ユウの部屋で日記を見つけ、そこに書かれていた名前を元に、イジメをしていたグループの1人藤井を見つける。
d0030824_041777.jpg家に押しかけるものの、逆に両親から襲われ、腕に怪我を負ってしまう。
その夜、アミは藤井家に忍び込んで一家を殺害、狂気に駆られたままイジメのリーダーでヤクザの息子・木村翔(西原信裕)の家へと向かう。しかし、服部半蔵の血をひく木村家での戦いに敗れて捕まり、激しい拷問の末、左腕を失ってしまうのだった。

<作品解説>
タイトルからしてB級の香りが…と、期待を裏切らないトンデモ作品でした。
凄まじいまでの血しぶきとスプラッタ表現、苦笑してしまうようなおバカ描写までプラスされています。
とりあえず笑えるのが、主人公のアミは戦闘力が異常に高い。
むしろ登場人物のほとんどがやたらと強いですけど…これってアメリカでうけるんだろうか。
さて、弟を殺された女子高生アミは服部半蔵の血をひくヤクザに復讐しにいって返り討ちに遭います。片腕切られても失血死しないほどの体力を持つアミ。
なぜか自動車工場で製作された強力なマシンガン(反動とか無視)を片腕に付けて、再度リベンジ。
敵は某格闘ゲームに出てくるオヤジのような頭をした親分とその妻、そして仇の本命である息子。部下はジャージを着た忍者で、戦隊もの的な名乗りをあげたりします。
アクションシーンはそれなりに面白いんですが、スプラッタ表現がもうひどくて…リアルすぎても困るけど、ちゃちすぎるのもどうかと思いますね。
それにしても、ヤクザの親分の武器、久々に見ましたよ。
空飛ぶギロチン…。

<見どころ>
女子高生がセーラー服を戦闘服にしてるってスケバン刑事以来のデフォルト?
個人的には空飛ぶギロチンが大ウケでした。

<出演者>
主演の八代みなせは普通にかわいいですが、演技は残念なことに。しかし、体を張ったアクションは素直に褒めたい。その相棒役となる亜紗美も結構頑張っています。
島津健太郎はその風貌がギャグ、最後の武器もギャグ。
肝心要の敵役を演じた西原信裕はあれでいいんだろうか。

<総評>
まあ要するにタランティーノが好きそうです。
ノリとしては「キル・ビル」だし、くだらなさは「フロム・ダスク・ティル・ドーン」みたいだし。
全部タラちゃん絡みでしか思いつかないです。
ギャグとして見ればそれなりってところでしょうか。

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by syosei7602 | 2010-03-09 23:41 | アクション/アドベンチャー
究極超人あ~る
d0030824_158057.jpg『KYUKYOKU CHOJIN R』 日本/1991
監督:知吹愛弓
声:塩沢兼人 神谷明 笠原弘子 川村万梨阿 かないみか
兵藤まこ 冨永みーな 古谷徹 鳥海勝美 鈴置洋孝 青野武
伊崎寿克 長谷有洋



少年サンデーに連載されたゆうきまさみの同名コミックのオリジナルビデオアニメーション。
監督は「装甲騎兵ボトムズ」の演出を手がけた知吹愛弓。
声は「名探偵コナン 14番目の標的」の塩沢兼人、神谷明、「無責任艦長タイラー」シリーズの笠原弘子、「トップをねらえ! 劇場版」の川村万梨阿など。

<あらすじ>
d0030824_055489.jpg毎年恒例の夏休みの撮影旅行に行くことになった春風高校光画部。メンバーは相も変わらず鳥坂先輩をはじめとするOBがメインという状態。
旅行先ルートは、鳥坂先輩が旅行会社で見つけてきた東京~伊那市までのスタンプラリーで、翌日の午後6時までに到着すれば、JRの電車代は全て無料というもの。
現部長の小夜子は、鳥坂先輩の言うこととあって疑り深く、他のメンバーは何かしらあるのじゃないかと訝しがd0030824_0525172.jpgる。その不安は的中し、スタンプラリーの主催は、鳥坂先輩とR達の現役時代の宿敵、元生徒会長の西園寺まりいの家が経営する西園寺グループだったのだ。
そんな不安をよそに、鳥坂先輩は根拠ない自信を示し、海で遊んだり、撮影をしたりと余裕…しかし、ボンネットバス・伊豆の踊子号を撮影しに行くというルートを選んだことから、次々とトラブルが発生してしまう。


<作品解説>
少年マンガといえばスポ根ものやアクションが主体にあって、本作はゆるーい文化系部活動を舞台にしたギャグマンガであり、今なお根強い人気を誇ります。メディア展開としてイメージアルバムが多数あり、アニメ化が本作1本のみという希有な作品です。
なぜか突然転校してきたアンドロイド、R・田中一郎をはじめとして、春風高校は私服かつ教師が部活動にあんまり関与していないというすごい学校。
そして、本作の登場人物は、原作者ゆうきまさみの周辺人物達でそれぞれモデルがいることはあまりにも有名。カメラから特撮まで、多数のマニアックなネタが鏤められています。
さて、本作は原作の後日を描いた形ですが、合宿なのに新入生は1人も参加していません(キャラが増えすぎたためにメインキャラのみ使用したと思われる)。
生徒会時代に散々煮え湯を飲まされた西園寺まりいの壮大な計画にまんまとひっかかった鳥坂先輩は、相変わらずの強引さで合宿を決定。
行きは楽々、と思いきやスタンプラリーは飯田線に入ると地獄のような駅の数々。しかも夕方6時までに到着しなければ旅費は自己負担…まあ、現役生は4人くらいだし、あとは社会人だからどうになりそうですけどね(笑)。飯田線での無法な行動は鉄道警察に捕まるだろうなぁ。
ちなみに飯田線の下山村-伊那上郷間のΩ(オメガ)カーブの電車との競争は、下山ダッシュと言われナイトスクープにも取り上げられた場所です。そして田切駅はあ~るファンにとっては聖地だとか。

<見どころ>
色々とお約束が入っていますが、やはり下山ダッシュと鳥坂先輩の傍若無人ぶり。
そして無意味な成原博士でしょうか。

<その他>
主人公R・田中一郎を演じた塩沢兼人と名脇役・鰯水を演じた鈴置洋孝は既に逝去(共にガンダムの重要キャラを演じていた)。非常に残念です。
しかし、鳥坂先輩役の神谷明は強烈。見事すぎます。

<総評>
アニメ化の話は何度かあがったそうですが、原作者のゆうきまさみはマンガならではのセリフによる微妙な間を無くしたくないとの意向で、本作が異例として制作されました。
パトレイバー終了時は、あ~るの社会人編もおもしろいかも、という発言もしていたので是非描いて欲しいものですね。
本作を見る度に飯田線の旅に一度行ってみたくなります。

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by syosei7602 | 2010-03-08 23:59 | アニメ/CG
ラッシュライフ
d0030824_2374531.jpg『LUSHLIFE』 日本/2009
監督:真利子哲也 遠山智子 野原位 西野真伊
出演:堺雅人 寺島しのぶ 柄本佑 板尾創路 団時朗
MINJI 深水元基 永井努 竹嶋康成 筒井真理子
塩見三省 塩谷瞬 佐藤江梨子



公開時コピー
絶望は、なんて希望にあふれているんだろう

伊坂幸太郎の同名小説を、東京芸術大学映像研究科の学生たちが監督して実写化。
監督は「イエローキッド」の真利子哲也、「よるのくちぶえ」の遠山智子、「ELEPHANT LOVE」の野原位、「死んだらゲームをすればいい」の西野真伊。
出演は「ゴールデンスランバー」の堺雅人、「人間失格」の寺島しのぶ、「空気人形」の柄本佑、「板尾創路の脱獄王」の板尾創路など。

<あらすじ>
d0030824_238535.jpg・河原崎
父親が自殺したことで道を見失い、宗教団体の教祖・高橋(塩谷瞬)に救いを求める青年・河原崎(柄本佑)。
ある日、教団幹部の塚本(竹嶋康成)から、運転を頼まれる。たどり着いた先のマンションの部屋には男が横たわっていた。
塚本は、彼こそが神である高橋であり、復活させるために解体をするという。
・黒澤
華麗な盗みと自らの美学を決して曲げない孤高の泥棒・黒澤(堺雅人)。
いつものように、部屋を物色していると、突然住人だという男が帰ってきてしまう。しかし、黒澤は慌てずに、男の持つ過去を言い当てていくのだった。
・京子
プロサッカー選手の青山(深水元基)と不倫をしているカウンセラーの京子(寺島しのぶ)は、借金を背負った夫が離婚を承諾したことに満足し、次の計画に移る。それは青山と共に彼の妻を殺すというものだった。
しかし、その道中、ある男を轢き殺してしまう。
d0030824_2381539.jpg・豊田
会社をリストラされた中年男・豊田(板尾創路)。いつもと同じように街をふらついていると、一匹の犬と出会う。犬は口にコインロッカーの鍵を加えており、豊田はその鍵を使ってロッカーの中を見ると、拳銃だった。自殺を試みようとするが、自分を蹴落として出世した同僚への復讐を決意する。

<作品解説>
東京芸術大学映像研究科の学生達が、企画、製作、配給までを手がけるプロジェクトで撮られた本作。
プロジェクトに賛同した伊坂幸太郎の同名小説が映画となり、さらに賛同した俳優達が出演するという、学生ながらもなんとも豪華な作品です。
原作は随分前に読んだんですが、結構うろ覚えなので、映画でおさらいという感じで考えていたのですが、ちょっと残念な出来となってしまいました。
伊坂作品に特長的なのは、いくつかのエピソードが綺麗にリンクしているところにあります。本作は、個々の主人公のストーリーを4人の監督がそれぞれ担当するというオムニバス形式をになっていて、これはまあ、正解といえるでしょう。
しかし、この手の作品では既に「アモーレス・ペロス」や「バンテージポイント」といった作品があるので、もっと参考にして欲しかったところ。
さて、4人の主人公がそれぞれの1日の生活の中でわずかな繋がりが生じて、ラストに集約されるわけですが、どうもスッキリしないですね。
また、映像も独特であったりするものの、音声が非常に悪い。
これって専用マイクで音を拾っているというより、ハンディカムに付いているマイクそのままみたいな…とにかく聞き取りづらかった。セリフがちゃんと聞こえるというのは基本中の基本です。
学生監督という色眼鏡無しでも、ダメですね。
脚本については言わずもがな…原作はもっと色々なキーワードがあったはずなのに、それがゴッソリ抜け落ちています。

<見どころ>
エピソードで言えば、豊田が一番かもしれません。
あと、堺雅人演じる黒澤がいいかな。

<出演者>
これだけ豪華な俳優陣…文句付けるところもありません。
むしろ、学生が監督する作品に賛同した俳優陣には拍手したい。
過不足のない出演陣です。

<総評>
力不足というべきか、とにかくシナリオが甘すぎます。
これではせっかくの原作も無駄に思えてしまう。
こだわりどころを間違えたというか、もっと面白くできた気がします。
数ある伊坂作品の映画では、お世辞にもオススメできないですね。

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by syosei7602 | 2010-03-06 23:59 | ヒューマン/ドラマ
沈黙の鎮魂歌
d0030824_1123898.jpg『DRIVEN TO KILL』 アメリカ・カナダ/2009
監督:ジェフ・F・キング
出演:スティーヴン・セガール ローラ・メネル インナ・コロブキナ
イゴール・ジジキン ドミトリー・チェポヴェツキー
ロバート・ウィスデン



公開時コピー
瀕死の重傷を負った愛娘のために、復讐の鬼と化した
セガールが悪党どもをぶっ潰す!


日本で根強い人気を誇るスティーヴン・セガールのアクション。
お馴染みの「沈黙の~」の邦題について、タイトルを募集したことでも有名になった。
監督は「雷神-RAIJIN-」のジェフ・F・キング。
出演は「ウォッチメン」のローラ・メネル、ロバート・ウィスデン、「ドーン・オブ・ザ・デッド」のインナ・コロブキナ、「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」のイゴール・ジジキン、TVシリーズ「リ・ジェネシス バイオ犯罪捜査班」のドミトリー・チェポヴェツキーなど。

<あらすじ>
d0030824_1124698.jpg元ロシアンマフィアのボスで今は自身の経験を元に小説家となったルスラン(スティーヴン・セガール)に、元妻キャサリン(インナ・コロブキナ)から娘レイニー(ローラ・メネル)の結婚式を知らされる。
結婚式に出るため、マフィア時代に暮らした街へやってきたルスランだったが、レイニーの結婚相手はかつての宿敵ミカエル(イゴール・ジジキン)の息子ステファン(ドミトリー・チェポヴェツキー)だった。
レイニーの為にマフィアを抜けた上、かつての宿敵の娘と結婚するステファンをミカエルが快く思うはずはなく、ルスランは不安に思う。
d0030824_1164547.jpgホテルに戻ったルスランに、キャサリンとレイニーが何者かに襲われたとの連絡が入る。
駆けつけた彼の前にはキャサリンの亡骸と重傷を負ったレイニーの姿があった。
怒りに燃えるルスランは、キャサリンの再婚相手であるテリー(ロバート・ウィスデン)から、武器の密売人を紹介してもらい、復讐の準備を進めるが…。

<作品解説>
セガールといえば「沈黙」シリーズ、セガールと言えば無敵、そして大阪弁…という具合に、アメリカ本国よりも日本で大人気です。
本国ではビデオスルーされる作品も、日本では劇場公開されるほどですが、本作は珍しく日本でもDVDリリースになりました。その際に行われたキャンペーンが「沈黙の××」。
セガールファンにタイトルを付けて貰おうという試みで、見事タイトルとなったのが「鎮魂歌」というわけです。
さて、近年の作品はお世辞にも良いとは言い難いものばかりでしたが、本作はなかなかハードな仕上がりになっています。また、めずらしく警官や特殊部隊あがりといった設定ではなく、なんとロシアンマフィアの元ボス!
多分、ロシア人にこんな風貌の人はいないと思いますけどね…それはさておき、娘はなぜか検事でありながら、マフィアのボスの息子と結婚というトンデモ設定から始まります。
セガール演じるルシアンは、どでかい図体でパソコンのキーボードをつたない手つきでプチプチと叩きながら、なんと小説家…恐らく史上最強の小説家でしょうね。
娘を瀕死にさせられて怒り爆発なルシアンは、力技で復讐を開始。口をつぐむ奴はとりあえずぶん殴って吐かせ、仇相手はあの世行き。
今回は割とくどいくらいに殴ったりと、結構暴力的です。
警察官も、ルシアンに任せとけばいいじゃないの、という諦観&傍観の有様。
しかし、本作の雰囲気はセガールの初期作品を彷彿とさせて、なかなか渋いんです。

<見どころ>
相も変わらず無敵ぶりを発揮するセガール拳。
これがなくちゃ「沈黙」じゃありません。
勿論、敵は全員、一生沈黙する羽目になります。

<出演者>
今回のセガールはダブルが少なめですね。格闘シーンが充実。
なかなか良い味を出しているのはステファン役のドミトリー・チェポヴェツキー。
イゴール・ジジキンの狡猾そうな雰囲気もいいです。

<総評>
さすがセガール、やっぱりセガール、そんな感じです。
ちなみにタイトルキャンペーンに応募しました。
はずれちゃいましたけどね…。
そろそろセガールも、久しぶりに全米No.1ヒットくらいの作品に出て欲しいもんです。

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by syosei7602 | 2010-03-05 23:29 | アクション/アドベンチャー
イージー・ライダー
d0030824_1591964.jpg『EASY RIDER』 アメリカ/1969
監督・出演:デニス・ホッパー
出演:ピーター・フォンダ ジャック・ニコルソン
カレン・ブラック ルーク・アスキュー ロバート・ウォーカー・Jr
ルアナ・アンダース トニー・ベイジル フィル・スペクター
受賞:カンヌ国際映画祭/新人監督賞 他


公開時コピー
アメリカの魂を、良心を求めた男たち!
どこにも見つけられなかった男たち!
鮮烈な感覚で叩きつける男の詩!


アメリカン・ニューシネマを代表する1作として、今なお根強い人気を誇る青春ロードムービー。
監督・出演は「ハートに火をつけて」のデニス・ホッパー。
出演は「ゴーストライダー」のピーター・フォンダ、「最高の人生の見つけ方」のジャック・ニコルソン、「マーダー・ライド・ショー」のカレン・ブラックなど。
音楽はザ・バーズが担当、主題歌はステッペンウルフの「Born To Be Wild」。

<あらすじ>
d0030824_1592981.jpgメキシコからロサンゼルスへのコカイン密輸で大金を得たワイアットことキャプテン・アメリカ(ピーター・フォンダ)とビリー(デニス・ホッパー)。
2人はフルカスタムされたハーレーダビッドソンのタンク内に金を隠し、謝肉祭が催されるニューオリンズを目指して、大陸横断をはじめる。
途中、パンク修理で農家から食事を貰ったり、ヒッチハイクのヒッピーを拾ってコミューンに立ち寄ったりと自由気ままな旅を続けていた。
しかし、ある街で祭りのパレードに無許可で参加したことから、無許可デモとして留置場に入れられてしまう。
d0030824_159383.jpgそこで彼らは街の有力者の息子で弁護士のジョージ(ジャック・ニコルソン)と出会い、彼の計らいで留置場を出ることができる。
ジョージは、ニューオリンズにある高級娼館へ行ける名刺を持っており、3人で行こうと言いだす。
ワイアットとビリーはその提案に乗って、3人で旅を再開するが…。

<作品解説>
俳優デニス・ホッパーの初監督作品であり、低予算で作られたことでも有名です。
最終的にはアカデミー賞にノミネートされるにいたり、デニス・ホッパーの監督しての技量を知らしめました。
また、ピーター・フォンダ、デニス・ホッパー、ジャック・ニコルソンはバイク仲間として意気投合して本作を製作したとか。
未だにライダーにとって不朽の名作とも言えます。
さて、本作は「自由」がキーワードとなっており、公開された1969年当時、日本では学生運動なども盛んな時期でした。同時に、ヒッピーが流行り、それが反社会的と見なされていました。
主人公の2人は自由であり、ただひたすらにバイクを走らせます。
ほとんどがツーリングシーンですが、間に挟まれるエピソードが非常に興味深い。
農家ではランチをご馳走になります。その際、ワイアットは自給自足に近い生活を送る一家を褒め称えます。
次にヒッチハイカーの男の仲間がいるコミューンでは、不毛な土地に種をまく若者達にアメリカという国そのものの暗部を見てしまうわけです。
自由の国アメリカと言いながら、自由であることに制限がある…それを語るのは物語中盤に登場するジョージです。
一見、難解なストーリーに見えても、時代の流れにある不条理さを描き、そのラストは衝撃的としか言いようがありません。

<見どころ>
ただひたすら長い道を走るバイク。
バイク好きにとってこれ以上の見どころがあるでしょうか。

<出演者>
クールなキャプテン・アメリカを演じるピーター・フォンダは文句なしに格好いい。
今やバイク映画があれば少しずつ出演していますね。
デニス・ホッパーは対照的ながらも好演。この頃は本当に若者って感じ(笑)。
ジャック・ニコルソンなんて男前です。今とは印象が違います。

<総評>
劇中で使用されたマリファナは本物だとか。
映像が単調になりながらも、ツボを押さえた映像センスと多彩な楽曲が盛り上げてくれます。
「Born To Be Wild」はあまりにも有名。
その他にジミ・ヘンドリックスの曲も使用されていて飽きません。
シンプルながらも、訴えかけるものが十二分に詰まった作品です。

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by syosei7602 | 2010-03-04 23:53 | 恋愛/青春/スポーツ