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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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デス・レース
d0030824_18333283.jpg『DEATH RACE』 アメリカ/2008
監督:ポール・W・S・アンダーソン
出演:ジェイソン・スティサム タイリース・ギブソン
イアン・マクシェーン ナタリー・マルティネス ジョーン・アレン
マックス・ライアン ジェイコブ・バルガス ジェイソン・クラーク
声:デヴィッド・キャラダイン


公開時コピー
命を、賭けて、参加せよ。

1975年のカルトムービー「デス・レース2000」を新たな設定でリメイク。
監督は「バイオハザード」のポール・W・S・アンダーソン。
出演は「トランスポーター」シリーズのジェイソン・スティサム、「トランスフォーマー」のタイリース・ギブソン、「ライラの冒険 黄金の羅針盤」のイアン・マクシェーン、本作がデビューとナタリー・マルティネス、「ボーン・アルティメイタム」のジョーン・アレンなど。

<あらすじ>
d0030824_18334694.jpg2012年、アメリカの経済は破綻し、刑務所は犯罪者で溢れかえっていた。刑務所は民間運営になり、そのひとつである孤島の刑務所ターミナル・アイランドでは、利益を得る為に囚人同士のカーレース「デス・レース」を開催、全世界に中継し大人気を博していた。
元レーサーのエイムズ(ジェイソン・スティサム)は、自宅で何者かに襲われ妻を殺されてしまう。しかし、妻殺しの濡れ衣を着せられたエイムズはターミナル・アイランドへ収監されるのだった。
そこで彼は冷酷な女所長ヘネシー(ジョーン・アレン)から、デス・レースへの参加を迫られる。デス・レースは5回優勝すれば無罪放免…圧倒的な強さを誇った4回優勝者で仮面の男フランd0030824_18335678.jpgクは5回目の優勝を賭けたレースで死んでしまい、視聴者の人気を維持したいヘネシーはエイムズに「フランクになるように」と持ちかけたのだ。
エイムズは残してきた幼い娘の為に、否応なしに参加することになる。
そして彼は女性刑務所からやってきたフランクのナビゲーター、ケース(ナタリー・マルティネス)と共に、死のレースを始める。

<作品解説>
武装した車で、ライバル車を攻撃することができる命を賭けたレース…1975年のカルトムービーのリメイクですが、オリジナル脚本により現代版へとアレンジされています。
アンダーソン監督といえばB級作品で悪名高き?監督ですが、その一方で「バイオハザード」「エイリアンVSプレデター」も手がけていることもあって、アクションには定評があります。
さて、本作はとにかくカーレースに主眼を置いたアクション。
出てくる車には攻撃用としてマシンガン、ロケット弾、ナパーム弾など、防御用としてオイル、スモーク、マキビシなど、凶悪な武装がされています。
しかし、レースにはルールがあり、1周目はぶつけ合いのみ、2周目からコースに設置された武器と盾のマークを踏むことによって初めて使えるようになります。
レースゲームの様な設定ですが、意外と効果的な使われ方をしていて面白い。
登場する車種はマスタングGT、ダッジ・ラム1500、66年型ビュイック・リビエラ、78年型ポルシェ911、89年型ジャガー・V12、06年型クライスラー300Cと日本車の影も形もありませんが、エンジンパワーで考えたらアメ車、欧州車の選択は当然でしょう。
「マッドマックス」的な車と刑務所ながら、廃工場のレースは障害物だらけでスリリング。
これらの撮影をほとんど実際にやっているため、迫力は段違い。現代の撮影技術によって為しえた、実に素晴らしいカーアクションでした。

<見どころ>
車がぶつかる、吹っ飛ぶ、とにかく桁違いのレースシーンは言うまでもないですね。
いくつかえぐいシーンもありますが、基本はレース!

<出演者>
こういう泥臭い役をやらせたらぴったりのジェイソン・スティサム。
「トランスポーター」に引き続いてのカーアクション映画。
ライバルを演じるタイリース・ギブソンもまた「ワイルドスピードX2」に出ていたりして。
イアン・マクシェーンの落ち着いた演技とは対照的なのがジョーン・アレン。
冷酷で笑みすら浮かべないヘネシーを演じています。
そしてヒロインのナタリー・マルティネス、この人はすごくセクシー!
いいですね~。

<総評>
アクションとちょっとした色気、アメリカのアクション映画における基本をしっかりと押さえていて、シンプルに面白い。
ストーリーは考えることもないし、テンポが良くていいですね。
アンダーソン監督の作品の中では、今のところNo.1じゃないかなと思います。

<関連作品>
デス・レース2000 (オリジナル)
デス・レース

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by syosei7602 | 2008-11-30 18:35 | アクション/アドベンチャー
ザ・マジック・アワー
d0030824_1122449.jpg『THE MAGIC HOUR』 日本/2008
監督:三谷幸喜
出演:佐藤浩市 妻夫木聡 深津絵里 綾瀬はるか 西田敏行
小日向文世 寺島進 戸田恵子 伊吹吾郎 浅野和之
市村萬次郎 柳澤愼一 香川照之 甲本雅裕 近藤芳正 梶原善



公開時コピー
最後に笑うのは誰だ?

「ラヂオの時間」「THE 有頂天ホテル」の三谷幸喜監督によるドタバタコメディ。
監督自らのプロモーション活動と豪華出演陣により、大ヒットした。
出演は「THE 有頂天ホテル」の佐藤浩一、「どろろ」の妻夫木聡、「踊る大捜査線」シリーズの深津絵里、「ICHI」の綾瀬はるか、「釣りバカ日誌」シリーズの西田敏行、「あの空をおぼえてる」の小日向文世、「アンフェア the movie」の寺島進など。

<あらすじ>
d0030824_1124689.jpg港町・守加護。街を仕切るギャングのボス、天塩(西田敏行)の愛人・マリ(深津絵里)の浮気相手になってしまった手下の備後(妻夫木聡)は、事がばれて海に沈められそうになる。
しかし、ボスが「デラ富樫」という伝説の殺し屋を捜しているという話を聞いた備後は助かりたい一心で思わず、居場所を知っていると言ってしまう。
天塩は5日以内に連れてくれば許すと言い、備後は辛うじて助かるが伝説の殺し屋の居場所などを知るはずもなく慌てふためくのだった。
備後は考え抜いた末、全く売れていない俳優・村田d0030824_112575.jpg(佐藤浩市)に目を付け、彼を身代わりにすることを思いつく。新人監督を装って村田に接触した備後は、なんとか村田とマネージャーの長谷川(小日向文世)を丸め込み街へ連れてくることに成功。
さらに、街で偶然行われていた撮影を自分の機材だと言い張り、その他のカメラは隠し撮りしていると誤魔化して天塩に引き合わせるが…。


<作品解説>
コミカルで秀逸な脚本を書く三谷幸喜の監督4作目です。
えー、正直なところ、かなりおもしろかった。ノスタルジックな物語の舞台を背景に、映画に対してのこだわりが見られます。
名監督ビリー・ワイルダーや市川昆へのリスペクトと、数々の映画のオマージュなどを詰め込み、三谷流のユーモアで笑わせてくれます。
前作の「THE 有頂天ホテル」が今ひとつだったので、期待値半分で見ていたのですが佐藤浩市のバカバカしいほどくどい演技、とぼけた感じの西田敏行など、舞台劇を彷彿とさせる演出で楽しませてくれます。
さて、映画撮影とだまされて連れてこられた三流俳優の村田は、伝説の殺し屋・デラ富樫を演じて数々のトラブルを引き起こします。
しかし、彼をだましていた備後の嘘により事態は悪化する一方、嘘が嘘を呼んでいく…というわけですが、若干冗長的な部分がありつつも小ネタで笑わせながら、ストーリーは進みます。
基本的には、舞台劇なんですよね、三谷作品は。
限られた空間の中で起こる人間模様とトラブル、そして笑い。
本作はその舞台劇のディテールにこだわったとも言えますが、これを映画ならではの演出で完成させちゃうところに面白さがある。
映画撮影の小道具、大道具、特殊効果を映画のなかにそのまま描く、逆転の発想とも言うべきおもしろさです。

<見どころ>
佐藤浩市演じる村田、自分だけ蚊帳の外にいるのに中心にいると思いこんで演じ続ける…このボケっぷりには笑わせて頂きました。
そして秀逸な美術。
現代劇なのに、あえてクラシカルにこだわったところが心憎い演出です。

<出演者>
三谷作品における佐藤浩市は三枚目がよく似合う(笑)。
妻夫木聡の軟弱ぶりや、深津絵里の気だるい感じなど、映画の雰囲気をよく表しています。
場を引き締めるのが、強面の寺島進。
また、劇中劇の中で中井貴一、谷原章介、鈴木京香、さらに三谷作品でおなじみの唐沢寿明が出ているのも見逃せません。

<総評>
ヒットすると必ず批判を受けるものですが、本作は総じて完成度が高かったと思います。
舞台劇風の映画は映画ではない、という人もいますが、それならばミュージカルもステージでやるべき、という話になります。
映画としての体裁を考えて見る人は楽しめませんが、映画館で見たときはほぼ満員、そして笑いが絶えませんでした。
映画はエンターテイメント、楽しめればなんだっていい、と思わせる作品でした。

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by syosei7602 | 2008-11-27 23:59 | コメディ/パロディ
インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
d0030824_1481261.jpg『INDIANA JONES AND THE KINGDOM OF
                    THE CRYSTAL SKULL』
アメリカ/2008
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:ハリソン・フォード シャイア・ラブーフ カレン・アレン
ケイト・ブランシェット ジョン・ハート レイ・ウィンストン 
ジム・ブロードベント イゴール・ジジキン  アラン・デイル

公開時コピー
全世界待望─新たなる秘宝を求め、史上空前の冒険が始まる!

スティーヴン・スピルバーグ、ジョージ・ルーカスの最強コンビが作り上げたアドベンチャー映画の傑作シリーズが19年ぶりの復活!
監督は「宇宙戦争」のスティーヴン・スピルバーグ。
出演はシリーズのハリソン・フォード、「トランスフォーマー」のシャイア・ラブーフ、「バベル」のケイト・ブランシェット、シリーズ1作目「レイダース/失われたアーク」のカレン・アレン、「ハリー・ポッターと賢者の石」のジョン・ハート、「ディパーテッド」のレイ・ウィンストンなど。
音楽はシリーズ通してジョン・ウィリアムズ。

<あらすじ>
d0030824_1483796.jpg1957年、アメリカ・ネバダ州。軍の輸送車が立ち入り禁止区域に入り、ゲートの兵隊を射殺して侵入する。巨大な倉庫の前でトランクから引きずり出されたのは、英国の諜報員マック(レイ・ウィンストン)と考古学者のインディ(ハリソン・フォード)だった。
2人は数日前、メキシコの発掘現場からソ連の諜報機関KGBに拉致されてきたのだ。
KGBの部隊を率いるのはイリーナ・スパルコ(ケイト・ブランシェット)と名乗る女性指揮官だった。彼女は倉庫に眠る10年前に保管されたある特別な木箱を見つけるように言われる。
一度は拒否したインディだが、状況的に断れるはずもなく渋々と従う。
インディは木箱の中身が強力な磁力があることを利用して、火薬や弾丸などの金属をばらまきながら探し当てる。
d0030824_1482646.jpg隙を見て逃走したインディだったが、ソ連と接触したことからFBIに目を付けられ、大学を無期限の休職にされてしまう。行き場の無くなったインディはイギリスに向かおうとするが、彼の前にマット(シャイア・ラブーフ)と名乗る青年が、旧知の間柄であったオクスリー教授(ジョン・ハート)の手紙を持って現れる。

<作品解説>
19年ぶりの人気シリーズ最新作。ファンなら待ちに待った続編、製作者・出演者にとっては勇気ある決断とも言うべき作品です。脚本家が5回も変わったのは有名(フランク・ダラボンのシナリオが没るとはなんともすごい)。
また、何よりも本作では久しぶりにスピルバーグがメガホンを取ったというのがいいですね(最近は製作ばかりだったし)。
主演はやっぱりこの人、決して代役を立てられないハリソン・フォード。そして1作目のヒロインを演じたカレン・アレン…これだけでファンには堪らない構図、そしてスピルバーグお気に入りのシャイア・ラブーフ。というわけで否応なく期待値はうなぎ登りでした。
本作は3作目「最後の聖戦」から19年後(現実と同じ)、戦争も終結して主な競争相手だったナチスは登場せず、今回はソ連が相手となります。
タイトルにある通り、キーワードは「水晶の髑髏」と「ロズウェル事件」。
「水晶の髑髏」は長年、オーパーツ(発掘場所の年代にふさわしくない場違いな工芸品という意味)として考古学界では有名ですが、実はほとんどが加工技術が確立してからのもの、と判明していて実はあんまり夢が無かったりしますが、本作に出てくるのはそれとは違うもの、と思いたいですね(笑)。
一方、「ロズウェル事件」はあまりにも1947年の有名なUFO騒動ですが、これが有名になったのは1978年…つまり、この時系列を考えるとソ連軍が57年に「ロズウェル事件」で回収されたものを狙う、というのはなかなか良い展開といえます。
さて、考古学的な背景を知ると断然おもしろくなるのがこのシリーズの特徴。さらに今回は謎の青年マットが登場。その正体はすぐに想像ついてしまうものの、単なるファンサービスにとどまらない活躍ぶりを見せてくれます。
そしてインディも相変わらずクールな笑みを浮かべ、ピンチに陥りながらも体を張ったアクションで脱出。とにかくアドベンチャー要素満載で楽しめます。
ラストは賛否両論ながらも、このくらいやってしまうのは遊び心というもの。
シンプルに楽しみましょう。

<見どころ>
バイクチェイスのシーンなど、実際にハリソンとシャイアが体を張って演じただけあって、迫力あります。
1作目のヒロインであるマリオン復活ということで、1作目と4作目を繋ぐキーアイテムの登場も忘れてはなりません。
クライマックスの意外性はある意味、見事です。

<出演者>
年齢を感じさせない活躍を見せるハリソン・フォード。この人は本当に役に恵まれているというか、はまり役が多いですね。
シャイア・ラブーフは去年から今年にかけて出演作が目白押しですが、役をうまく切り替えています。単純にうまい!と言いたい。
そしてカレン・アレン、非常に雰囲気のある女優です。
この人、57歳!66歳のハリソンもすごいですが、まあ30年ぶりと考えたら当たり前、とは思いながらも若々しい。
敵役を演じるのはケイト・ブランシェット。黒髪のボブカット、怜悧な眼差しがハマってました。
シリーズでおなじみだったパット・ローチが亡くなっていたり、ショーン・コネリーの出演辞退などもありますが、19年という月日をうまく消化したキャスティングです。

<総評>
おなじみのテーマ曲、荒唐無稽なストーリー、やっぱりこれがインディだよ、と思える作品です。
CGばかりという声も聞こえますが「レイダース」の頃はCGではなく、絵を使っていたりしたものが置き換わったわけで、アクション部分はアナログ的な撮り方がされています。
特撮との関係は切れない部分であり、そして見る側はいちいちそれを「確認」しなくたっていいわけです。
ちょっと残念なのは、ヒロイン復活でちょっとした恋愛要素が消えてしまったところですかね。
ファンということで、全体的には甘めの評価です。

<関連作品>
インディ・ジョーンズ/レイダース 失われた《聖櫃》 (1作目)
インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説 (2作目)
インディ・ジョーンズ/最後の聖戦 (3作目)
インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 (4作目)

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by syosei7602 | 2008-11-26 23:59 | アクション/アドベンチャー
20世紀少年<第1章>終わりの始まり
d0030824_0545033.jpg『TWENTIETH CENTURY BOYS 1st』 日本/2008
監督:堤幸彦
出演:唐沢寿明 豊川悦司 常盤貴子  香川照之 石塚英彦
宇梶剛士 宮迫博之 生瀬勝久 小日向文世 佐々木蔵之介
佐野史郎 森山未來 石橋蓮司 中村嘉葎雄 黒木瞳
声:中村正


公開時コピー
世界が終わろうとしています。
ぼくらの“ともだち”によって─。


浦沢直樹の同名ベストセラーコミックの映像化。全3部作となるサスペンスアドベンチャー。
監督は「トリック」シリーズの堤幸彦。
出演は「嗤う伊右衛門」の唐沢寿明、「椿三十郎」(2007)の豊川悦司、「アフタースクール」の常盤貴子、「キサラギ」の香川照之、「BUGS(バグ)」の石塚英彦、「Attitude」の宇梶剛士、「純喫茶磯辺」の宮迫博之、「トリック」の生瀬勝久、「ザ・マジックアワー」の小日向文世、「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」の佐々木蔵之介など。
主題歌はT・レックスの「20th Century Boy」。

<あらすじ>
d0030824_055621.jpg1969年、小学生のケンヂ(西山潤)は同級生の友達と原っぱに秘密基地を作って遊んでいた。ケンヂたちは20世紀の最後を記した「よげんの書」を書いては、想像に胸をふくらませて楽しんでいた。
1997年、大人になったケンヂ(唐沢寿明)はミュージシャンの夢を諦め、コンビニを経営しながら失踪した姉キリコの娘カンナを世話する日々。
そんなある日、秘密基地仲間の1人、ドンキー(生瀬勝久)が自殺したとの知らせが届く。突然の訃報に絶句しながら葬儀に参加したケンヂは、そこで彼がある宗教団体と関わりを持っていたことを聞かされる。
その団体のマークがかつてケンヂ達が秘密基地で書いたものと同じであることから、仲間達はd0030824_0552261.jpg疑問に思っていたのだ。家に帰ったケンヂは玄関で、自分宛の手紙が落ちているのを見つける。それは生前、ドンキーが書いたものだった。
ドンキーが誰かに殺されたと感じたケンヂは1人調べ始める。
やがて、彼はマークと「よげんの書」の関わりから、かつての仲間の誰かが「ともだち」であることを確信し、謎を解くために奔走するのだった。


<作品解説>
話題作を連発する希有な漫画家・浦沢直樹の壮大なサスペンスアドベンチャー…といっても原作を全く知らないで見たので、3部作という構成は単純にすごい、と感心している次第です。
浦沢直樹といえば独特のタッチとしっかりしたキャラクター設定が魅力なので、これを実写化したときにどこまで反映できるのか?と不安でしたが(原作読んでないくせに)、豪華なキャスティングと混乱しない流れはさすがに堤監督ならではといったところ。
また、脚本に原作者が参加しているという点が実にいいですね。元々漫画の映画はすでに「絵」としてできあがっているわけだから、どこを削って辻褄を合わせるかと考えたときに原作者の参加は不可欠でしょう。
さて、本作の出来を一言で言えば「よく出来てる」に尽きます。正直なところ、もっと特撮丸出しになったりしてるんちゃうかな?と思ったりしてたんですが、スピーディーな展開とわかりやすいキャラクター設定で原作を知らずとも楽しめました。
子供時代に書かれた想像の「よげんの書」を基に起こるテロ、それを止めようとする一介の市民ケンヂ…非常に荒唐無稽な話ですが、怪しい宗教団体によるテロというのは実際にあったわけなので、割と身近な恐怖と言えますね。
ただし、本作は3部作なので、総合評価は全て見終わってからが妥当でしょう。

<見どころ>
やはりクライマックス、かなり圧巻とも言える出来です。
シュール過ぎる戦い、そして謎を残すラストはお約束ですが期待はできるでしょう。

<出演者>
まあ、唐沢寿明はベストキャスティングなんですが、個人的にはうまいと思えない俳優の1人なのです…ある種の仰々しさを感じてしまう。それでも憎めない俳優だったりして(笑)。
豊川悦司は中盤から登場…どんどん胡散臭さが増してます。
常盤貴子はちょっと苦手な女優だったんですが、最近良いですね。味があるというか、そうかこの人うまいんだみたいな。
子供時代のキャスティングは見事、みんなうまいです。
その他、藤井フミヤや及川光博などがちょっと出ているのはある種カメオ出演的で探してみるのも一興でしょう。

<総評>
先にも書きましたが、3部作なので全部みてナンボといったところ。
割と酷評されていたりしますが「空想科学」ですから、頭の中も空想科学にしてみるのはどうでしょう?
個人的には楽しめたので、続編も劇場に行くこと決定です。

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by syosei7602 | 2008-11-24 23:59 | SF/ファンタジー/パニック
トロピック・サンダー/史上最低の作戦
d0030824_1355551.jpg『TROPIC THUNDER』 アメリカ/2008
監督・出演:ベン・スティラー
出演:ジャック・ブラック ロバート・ダウニー・Jr
ブランドン・T・ジャクソン ジェイ・バルチェル ダニー・マクブライド
スティーヴ・クーガン ビル・ヘイダー ニック・ノルティ



公開時コピー
ここまで演るか!?

コメディ俳優として名高いベン・スティラーが監督・主演をつとめたブラックユーモアたっぷりのコメディアクション。
出演は「スクール・オブ・ロック」のジャック・ブラック、「アイアンマン」のロバート・ダウニー・Jr、「ロール・バウンス」のブランドン・T・ジャクソン、「ミリオンダラー・ベイビー」のジェイ・バルチェル、「マリー・アントワネット」のスティーヴ・クーガン、「ホテル・ルワンダ」のニック・ノルティなど。
その他、トム・クルーズ、マシュー・マコノヒー、トビー・マグワイア、クリスティーン・テイラー、ジョン・ヴォイト、ジェニファー・ラヴ・ヒューイットなどがカメオ出演している。

<あらすじ>
d0030824_13683.jpgベトナム帰還兵の英雄フォーリーフ(ニック・ノルティ)の手記を元にした映画「トロピック・サンダー」の撮影が、ベトナムで行われていた。
出演はかつてはアクション映画で一世を風靡した落ち目のタグ(ベン・スティラー)、下ネタ映画からの脱却を図るジェフ(ジャック・ブラック)、オスカー5度の受賞ながらも役になりきり過ぎるカーク(ロバート・ダウニー・Jr)、過激なラッパーのアルパ・チーノ(ブランドン・T・ジャクソン)、若手俳優のサンダスキー(ジェイ・バルチェル)などのくせ者揃い。
撮影開始5日目にして予算をオーバーしてしまい、イギリスの新人監督デミアン(スティーヴ・クd0030824_1362774.jpgーガン)は、冷酷非情なプロデューサー(トム・クルーズ)から罵詈雑言を浴びせられた挙げ句、制作中止の勧告まで追い込まれる。
撮影に帯同していたフォーリーフは、出演者たちがまとまるためには本物の恐怖が必要だと進言し、デミアンはそれに賛同する。
かくして出演者たちはデミアンと共にジャングルに降り立つが、そこは麻薬組織が仕切る黄金の三角地帯だった。

<作品解説>
おバカ映画といえばこの人!というくらいに近年のハリウッドにおいてコメディ作品のヒットと飛ばすベン・スティラー。
監督業としては4作目、とはいってもまあいつものノリなわけですよ(笑)。
さて、本作は「プラトーン」「ランボー」「地獄の黙示録」「プライベート・ライアン」などなど、数々の名作のシーンをパクり、茶化し、ちょっとグロいシーンもなんのその。
おまけにほとんどの出演者たちが下ネタを連発。
一見めちゃくちゃに見えながらも、意外とシナリオの筋はしっかりしています(そこはベン、ちゃんと押さえてる!)。
そして登場人物たちもバカバカしさ溢れる設定。
1作目のアクション映画がヒットした為に続編に頼り切って落ちてしまったタグを始め、オナラ映画という下ネタ作品を作るジェフ(出演者が全員同じというネタはエディ・マーフィー?)、オスカー5度という現実的にありえない俳優で黒人になりきったカークなど、とにかくキャラ設定からしてかなりおバカです。
そんな設定に付け加えて、冷酷かつ下品、ハゲ頭でメタボなトム・クルーズや、軽薄さをやらせたらピカイチのマシュー・マコノヒーなどが盛り上げてくれます。
残念なのは「意外」としっかりしたシナリオのため、中盤はちょっと盛り下がり気味。もっと矢継ぎ早にギャグがあっても良かったような気がします。

<見どころ>
本編に入る前の映画内の予告編もかなりバカバカしいながらも、手の込んだ作り。
そしてかなりすごい爆破シーン、あとはなんといってもパロディとカメオ出演者達でしょう。

<出演者>
相変わらず濃い顔のベン・スティラーは顔がよく動く。マジメな顔をしたらなかなかいけてるんですけどね。
ジャック・ブラックは悪ノリ感がもう一つ。もっと爆発してくれたら良かったなぁ。
一番はやっぱりロバート・ダウニー・Jr。
胡散臭さ抜群、ある意味一番暴走してるし…。
トム・クルーズのぶっ壊れ具合は良い感じです。マシュー・マコノヒーに至ってはアホみたいに口を半開きにしてたりして。
その他のカメオ出演者達は是非探してみてください。

<総評>
ベンといえばオーウェン・ウィルソンなんですが、本作は出ていなかったのはちょっと残念(おそらくプライベートなゴタゴタで無理だったんだろう…)。
出演者達以外に良かったのは音楽のチョイス。
ほとんどが一度は耳にしているだろうという曲が多く(それらはベトナムの戦争映画で使われていたと思う)、エンドロールも結構聞き応えがあります。
B級感たっぷりの本作、DVDでも良いけどあえて映画館で、とオススメしたいですね。

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by syosei7602 | 2008-11-23 23:59 | コメディ/パロディ
ウォンテッド
d0030824_240552.jpg『WANTED』 アメリカ/2008
監督:ティムール・ベクマンベトフ
出演:アンジェリーナ・ジョリー ジェームズ・マカヴォイ
モーガン・フリーマン テレンス・スタンプ トーマス・クレッチマン
コモン クリステン・ヘイガー マーク・ウォーレン デヴィッド・オハラ



公開時コピー
“1を倒して、1000を救う”

「ナイトウォッチ」「デイウォッチ」でアクション監督として名をあげたティムール・ベクマンベトフによる、人気グラフィックノベルの映像化。
出演は「マイティ・ハート/愛と絆」のアンジェリーナ・ジョリー、「つぐない」のジェームズ・マカヴォイ、「ダークナイト」のモーガン・フリーマン、「ゲット スマート」のテレンス・スタンプなど。

<あらすじ>
d0030824_241939.jpg仕事もろくに進まず、恋人を同僚に寝取られるという冴えない生活を送っているウェスリー(ジェームズ・マカヴォイ)。
そんなある日、彼はドラッグストアで謎の美女フォックス(アンジェリーナ・ジョリー)から話しかけられる。それは死んだはずの父親が実は凄腕の暗殺者で、任務中に命を落としたというものだった。現実離れした話に一笑に付すウェスリーだったが、フォックスは突然銃を抜く。
そこには父親を殺した男クロス(トーマス・クレッチマン)が、ウェスリーを狙ってきていたのだ。
激しい銃撃戦とカーチェイス、辛くも助かったウェスリーは気絶する。
目覚めた彼の前には暗殺組織フラタニティのリーダー、d0030824_2412516.jpgスローン(モーガン・フリーマン)がいた。彼はウェスリーに暗殺者としての特殊能力が有ることを告げ、組織へ入ることを進める。
にわかには信じがたいウェスリーだったが、会社に再び戻り、自分の現実を知ったことで組織に入ることを決める。
そして彼は父親を殺したクロスを倒すため、過酷な訓練を始めるのだった。

<作品解説>
予告編からしてぶっとんだ映像が話題を呼んだアクション作品です。
若干のブラックジョークを交えながら展開していくんですが、ストーリーはありがちな感じで新鮮味は無いんですが、とにかくガンアクションが久々に新しい感じ。
何事にも冴えない主人公、実は凄腕の暗殺者の能力を秘めていて、それがなんと銃弾の弾道を変えられるというもの。「マトリックス」では弾道を止めたシーンがあったけど、逆転の発想とも言うべきか。
まあ、元がビジュアルのベルということで、元々のストーリーが破天荒な感じがしますが、暗殺組織のカルトっぽい胡散臭さとか訓練の拷問的なシーンなど、アクション意外も割と凝っています。
しかし、主人公の独りよがりっぷりはすごい。
いろんな意味でダークヒーローの新しいスタイルと言えるかもしれない。
ラストのブラック感が捨てがたいですね。

<見どころ>
銃撃戦に尽きるかも。
カーチェイスもなかなかですが、ジョン・ウー作品の様なスタイリッシュ感とは違ったワイルドな傍若無人ぶりは笑えます。
しかし、人が死にすぎ。

<出演者>
ジェームズ・マカヴォイはどちらかというと、キリッとしたイメージじゃなくてちょっと弱々しい感じ。あれ、このタイプってシャイア・ラブーフと似てる?ハリウッドの流行なんだろうか。
とはいえ、この人がどんどんと自信に満ちた表情に変化してく様はうまい。
アンジェリーナ・ジョリーは、正直言って美人とは言い難い(個人的な感想として)。でも、ミステリアスな感じと骨太なイメージはぴったり。
モーガン・フリーマンはなんでもやりますね。ラストは笑えます。

<総評>
ポップコーンムービーとしては抜群の出来。
アクション映画として純粋に楽しめます。
続編の制作も決定しているけど、これだけのパワーとテンションを引き継げるか不安ですね。

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by syosei7602 | 2008-11-22 23:59 | アクション/アドベンチャー
容疑者Xの献身
d0030824_183369.jpg『容疑者Xの献身』 日本/2008
監督:西谷弘
出演:福山雅治 柴咲コウ 北村一輝 松雪泰子 堤真一
ダンカン 長塚圭史 金澤美穂 益岡徹 林泰文 渡辺いっけい
品川祐 真矢みき 鈴木卓爾 東根作寿英 三浦誠己 海老原敬介



公開時コピー
その謎を、愛そう。
ガリレオが苦悩する、その謎とは?


テレビドラマ化された東野圭吾原作の「探偵ガリレオ」シリーズで、直木賞を受賞した同名長編サスペンスの映画化。
監督はテレビドラマ版を手がけた「県庁の星」の西谷弘。
出演は本作が映画初主演となる福山雅治、「少林少女」の柴崎コウ、「龍が如く 劇場版」の北村一輝、「デトロイト・メタル・シティ」の松雪泰子、「クライマーズ・ハイ」の堤真一、「ジャージの二人」のダンカン、「遠くの空に消えた」の長塚圭史、本作がデビューとなる金澤美穂など。
主題歌は福山雅治と柴咲コウのユニット、KOH+。

<あらすじ>
d0030824_185196.jpgある冬の日、貝塚北警察署管轄内で顔を潰され、手を焼かれた男の全裸死体が発見される。ほどなくして死体が無職の富樫(長塚圭史)と判明する。
内海刑事(柴崎コウ)は、上司の草薙(北村一輝)と共に捜査を始める。富樫の別れた妻・花岡靖子(松雪泰子)のアリバイを確認し、彼女の住むアパートの隣室に住む冴えない高校の数学教師・石神(堤真一)にも話を聞くが大した情報は得られない。しかし草薙は、石神が自分や湯川(福山雅治)と同じ帝都大出身者だと知る。
靖子への疑念を晴らせない草薙と内海は湯川へと相談を持ちかけ、石神のこと伝える。
d0030824_19271.jpgその瞬間、湯川は石神のことを「本物の天才」と称賛するのだった。
さらに靖子のアリバイの話を聞いた湯川は、それを突き崩すのは困難だと答える。そして彼自身は石神と数年ぶりの再会を果たし、かつての親友であった石神が事件に何らかの形で関わっていると確信するのだった。

<作品解説>
テレビシリーズから人気を不動のものにした、「ガリレオ」シリーズの傑作ともいうべき長編作品です。短編シリーズだった「ガリレオ」シリーズは主に物理学で事件の謎が紐解かれていくのが定番でしたが、本作は純粋なサスペンス作品で物理学そのものはほぼ全くと言っていいほどに関係しません。
さて、本作はいわば秀才・湯川VS天才・石神の対立構造が基本にあります。
ひとつのむごい殺人事件、容疑者は被害者の妻ただ1人、しかし彼女には完璧ともいえるアリバイがあります。
ここで注意したいのが、本作は「犯人探し」ではなく、トリックを見破る「刑事コロンボ」(もしくは「古畑任三郎」)タイプの作品であること。すなわち犯人は花岡靖子であり、何者でもない。しかし、石神が仕掛けたトリックを見破ることこそが本作の焦点です。
原作も読んだのですが、大筋で原作通りに作られており、実に素直な作品と言えます。これはテレビドラマ版も同様なのですが、近年テレビ会社が関わった作品としては非常に優秀です。
ドラマオリジナルの登場人物である女性刑事・内海も作品の世界観を壊さない程度の関わり方をしており、難があるとすれば石神でしょうか。
堤真一の演技どうこうではなく、単純に容姿の問題なのですが原作の石神は正直言って、堤真一とは正反対の容姿と言えます。
とはいえ、原作を知らなければこの点はどうということはないでしょう。

<見どころ>
特筆すべきなのは松雪泰子の演技、この人は文句なしにうまくなりました。
どちらかというと淡々と進むストーリーにあって、クライマックスは見事の一言。

<出演者>
さて、福山雅治の20年ぶりの映画出演にして初主演となりました。
際だってうまいというわけじゃありませんが、ドラマ版の流れで来ているためか、地に着いた演技です。
もう1人の主人公とも言うべき柴崎コウは芸達者な人ですが、個人的にはあまり好きじゃなかったりして…。
そしてようやく原作で湯川にいつも事件の相談を持ちかける草薙を演じるのは北村一輝。ちょっと意外なキャスティングでしたが、福山雅治とのバランスを考えれば妥当でしょうか。
松雪泰子、堤真一の2人は言うまでもなく一番おいしい役です。
役柄から考えれば、この2人はまさにベストだと言えますね。
デビューとなった金沢美穂もなかなかでした。
その他に、石坂浩二やリリー・フランキーも一瞬だけ登場します。

<総評>
クライマックスもほぼ原作通りですが、これをテレビドラマ的な結末に書き換えなかったところに意義を感じます。
ところどころ説明不足な箇所(原作通り)が存在しますが、この辺りはちょっと詰めて欲しかった。しかし、丁寧な作りでほとんど文句を付けるところがないって所がすごい。
久々に「詰め込みすぎない」良質な作品でした。

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by syosei7602 | 2008-11-20 23:59 | ミステリ/サスペンス
ICHI
d0030824_019459.jpg『ICHI』 日本/2008
監督:曽利文彦
出演:綾瀬はるか 中村獅童 窪塚洋介 利重剛 佐田真由美
杉本哲太 横山めぐみ 渡辺えり 島綾佑 山下徹大 柄本明
竹内力 大沢たかお



公開時コピー
その女、座頭市。
なに斬るかわかんないよ、見えないんだからさ。


勝新太郎のハマリ役にして代表作「座頭市」。同じ子母沢寛原作としながら、市を女性に置き換えた作品。
監督は「ピンポン」の曽利文彦。
出演は「ハッピーフライト」の綾瀬はるか、「SPRIT」の中村獅童、「俺は、君のためにこそ死ににいく」の窪塚洋介、「奇談 キダン」の島綾佑、「座頭市」の柄本明、「大日本人」の竹内力、「ラブファイト」の大沢たかおなど。

<あらすじ>
d0030824_0195545.jpg瞽女と呼ばれる盲目の女芸人・市(綾瀬はるか)は三味線を生業としながら、ある男の行方を追って旅をしていた。ある時、同じ離れ瞽女(佐田真由美)が体を売った金を支払わない男に激しく殴られてしまう。それを黙って見ていた市に男とその仲間が絡んでくるが、そこへ通りすがりの浪人・十馬(大沢たかお)が止めに入る。
しかし、なぜか刀を抜けない十馬…男たちは刀を手に襲いかかるが、その刹那、市が仕込み杖の刀で斬り捨ててしまう。
その男達は宿場を荒らす無法者の集団・万鬼党の手下だった。
市は路銀を稼ぐ為の賭場で十馬に儲けさせ、一応助けに入ってもらった義理を果たすが、d0030824_0205100.jpgその帰り道に賭場で負けた万鬼党に絡まれる。
再び万鬼党を斬り捨てた市、しかし勘違いから十馬は宿場の親分の息子である虎二(窪塚洋介)に雇われる。一方、市は賭場で知り合った小太郎(島綾佑)の「盲目の剣士」を知っているという言葉を聞いて小太郎の家でしばらく滞在することになるが…。


<作品解説>
思えば勝新太郎の「座頭市」シリーズはユーモアとクールさに溢れた傑作でした。映画としての「無茶」をやっちゃうところに魅力があったといえます。
そして北野武版「座頭市」。
こちらも負けず劣らず、北野流のアレンジと意外性で面白さがあり、印象深い作品でした。
さて、本作はそれらの座頭市をどう受け止めたのか…という点にはとりあえず目をつぶって作られたのかな?と思わせる出来です。
良い意味でも悪い意味でも。
ある事情から離れ瞽女(ごぜ…芸を持って旅する盲目の女性)になってしまった市。
彼女の目的はある人物を捜し出すこと。そしてある宿場でトラブルに巻き込まれます。そこに絡んでくるのが刀を抜くことができない浪人・十馬。彼もまた事情を抱えているわけですが、この時点でストーリーは見えちゃったも同然。
宿場を取り仕切る親分一家と無法者の万鬼一党の対立に否応なく巻き込まれてしまうわけですが、この流れは悪くありません。
されど問題は十馬の設定がね、とにかく情けないというか、もう少し考えて欲しかった。
まあ、これがないと市の戦いが意味を為さないので仕方ない、といえばそれまでなんですが…。
肝心のクライマックスは今ひとつ過ぎました。
個人的には「ちょっとそれはないだろう、だってこれは座頭市だろ?」と言いたかった。
ラストはもっと殺伐としても良かったと思います。

<見どころ>
綾瀬はるか、とても美しいんですが、あの衣装はちょっと…。
肝心の殺陣についてはなかなかのもの。ただし、スローモーションを多用しすぎです。
と、文句も出ますが一番の見どころは中村獅童と竹内力の悪者っぷり。
イッちゃってますな(笑)

<出演者>
綾瀬はるかは良かったですね。スクリーンで見て、これだけアップに耐えうる女優はなかなかいない…いや、勿論「盲目」としての殺陣も良かった。
大沢たかおはえーっと、ギャグ専門でしょうか。あの刀を抜けない…刀と鞘が接着されているんですかってくらいに笑える。
そして親分二代目を演じる窪塚洋介。
迫力ねぇ~…こんだけひょろい着物姿もなかなかありませんよ。まあ、威勢が良い二代目って役はぴったりでした。
中村獅童と竹内力、悪役をやらせたらピカイチ。
その他にもVシネマ常連の人たちが何人かでてましたね。万鬼党は文句なしに怖いです(笑)

<総評>
座頭市のブラックな部分がピンクになりました…若干。
あと、衣装がやっぱり気になりましたね。さすがに旅芸人といえどもあそこまでボロは着ないでしょう。
色恋が入ったせいで出しちゃった女の「涙」…座頭市だからこそもっとクールにして欲しかった。
画面には見せない「涙」をうまくラストに持ってこられたら評価はもっと変わったと言えるでしょう。

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by syosei7602 | 2008-11-19 23:59 | 戦争/歴史/時代劇
イーグル・アイ
d0030824_20025.jpg『EAGLE EYE』 アメリカ/2008
監督:D・J・カルーソー
出演:シャイア・ラブーフ ミシェル・モナハン ロザリオ・ドーソン
マイケル・チクリス アンソニー・マッキー ビリー・ボブ・ソーントン
イーサン・エンブリー アンソニー・アジジ キャメロン・ボイス



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それは、全てを見ている。

制作総指揮スティーブン・スピルバーグ、「ディスタービア」のD・J・カルーソー監督によるアクションサスペンス。
出演は「ディスタービア」「インディ・ジョーンズ クリスタルスカルの王国」のシャイア・ラブーフ、「M:i:III」のミシェル・モナハン、「RENT/レント」のロザリオ・ドーソン、「ファンタスティック・フォー」シリーズのマイケル・チクリス、「がんばれ!ベアーズ ニュー・シーズン」のビリー・ボブ・ソーントンなど。

<あらすじ>
d0030824_283247.jpgシカゴのコピーショップで働くジェリー(シャイア・ラブーフ)は、ろくな稼ぎもなく家賃を滞納する日々。
ある日、米軍に勤める双子の兄が交通事故で亡くなったとの知らせを受け、数年ぶりに実家に帰るが父親との仲は癒えないままだった。
葬式からの帰り、ATMに寄ったジェリーは残高がほとんどなかった筈の口座に、75万ドルもの大金が振り込まれており、驚きを隠せない。しかし、アパートに戻った彼を待っていたのは膨大な量の軍用武器…さらに携帯電話に謎の女から警告が入る。
「あと30秒でFBIが突入してくる」…その言葉の真意を探ろうとした瞬間、ジェリーは予告通りに拘束され、テロリストの汚名を着せられてしまうのだった。
一方、シングルマザーのレイチェル(ミシェル・モナハン)は一人息子を演奏会のためにワシントンへと送り出し、久しぶりの1人生活を楽しみ始めていた。そんな時、携帯電話に謎の女から脅迫が入る。d0030824_0203237.jpg「言う通りにしなければ息子の命はない」…街のモニターに映し出された息子を見たレイチェルは、否応なしに女の指示に従う。
その頃、ジェリーは女の電話の指示によって、FBI捜査官モーガン(ビリー・ボブ・ソーントン)から逃げ出していた。彼を待っていたのは、車で待つレイチェル…そして2人は女の指示に従いながらFBIの追っ手を振り切るために派手な逃亡劇を繰り広げる。

<作品解説>
常に見張られながら逃亡する、という設定はウィル・スミス主演の「エネミー・オブ・アメリカ」で使われたパターンです。この映画が頭の片隅に残っているが故に、同じような題材を使った本作が一体どこまで楽しめるかが疑問でしたが、いやいや、やっぱりスピルバーグ、そして軽妙な流れを作り出すカルーソー監督ならではの出来でした…まあ、ストーリーを除いては、という注釈付きですが。
正体不明の女からの指示に従って、心ならずもFBIを敵にまわしてしまった主人公ジェリーとレイチェル。
派手な逃亡劇のほとんどがカーチェイスで占められますが、途中の空港のシーンなどはなかなかのもの。要するに本作は「逃亡」する作品なので、サスペンスとしては平凡さをぬぐい切れません。
クライマックスはいかにもアメリカ的な表現…スピード感は抜群、キャラも立っているのでそれなりに楽しめます。あんまり書くとネタバレになってしまうので避けますが、映画をそんなに見ない人には十分楽しめる作品といえるでしょう。

<見どころ>
とにかく逃亡シーンでしょうか。
シャイアとミシェルの掛け合いもなかなか楽しめます。

<出演者>
スピルバーグのお気に入りシャイア・ラブーフ。
ここ1年くらいで何度も映画を見てるけど、なんとなく飽きない顔してます(笑)。
もう1人の主人公レイチェルを演じるのはミシェル・モナハン。この人ね、際だって美人ってわけじゃないんです。ただ、雰囲気が非常に良い。
ちなみにシャイアとは10歳差!
軍部の捜査官を演じたのはロザリオ・ドーソン、この人はなんか変わったような…意外な役どころはビリー・ボブ・ソーントン演じるFBI。
この人もなかなかカメレオンなんだよなぁ。

<総評>
映画館で見るには迫力もあり、テンポが良いので引き込まれます。
ただ、個人的にはあのクライマックス…どう考えても2パターン作っただろうな、と思わずにいられない。
シンプルな作品なので、楽しめるでしょう。

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by syosei7602 | 2008-11-18 23:59 | ミステリ/サスペンス
サマータイムマシン・ブルース
d0030824_1403824.jpg『SUMMER TIMEMACHINE BLUSE』 日本/2005
監督:本広克行
出演:瑛太 上野樹里 与座嘉秋  川岡大次郎 ムロツヨシ
永野宗典 本多力 真木よう子 升毅 三上市朗 楠見薫
川下大洋 佐々木蔵之介



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BACK TO THE 昨日!!!
タイムマシン ムダ使い


「踊る大捜査線」シリーズの本広克行監督によるSFコメディ。
出演は「鴨とアヒルのコインロッカー」の瑛太、「グーグーだって猫である」の上野樹里、「UDON」の与座嘉秋、川岡大次郎、ムロツヨシ、永野宗典、「そのときは彼によろしく」の本多力、「ゆれる」の真木よう子、「アフタースクール」の佐々木蔵之介など。
本広監督の手がけた作品の隠し要素がいくつか盛り込まれている。

<あらすじ>
d0030824_284084.jpgある町にある夏休み中の大学。
SF研究会のメンバーである5人の男子学生は研究なんてそっちのけで野球に熱中し、そんな彼らを写真部の部員・伊藤(真木よう子)がグループ展の作品として撮影していた。
一通り撮影が終わり、5人は町の銭湯へ向かい、伊藤は別の撮影から帰ってきたもう1人の部員・柴田(上野樹里)と共に暗室にこもる。
銭湯からの帰り道、甲本(瑛太)は用事があるといって離れてしまい、d0030824_285339.jpg4人は先に部室に帰っていく。やがて後から部室に帰ってきた甲本に対して4人と伊藤、柴田までもがなぜか囃し立てる。訳のわからない甲本、そんなとき曽我(永野宗典)の持っていたアイスのチューペットが原因でエアコンのリモコンが壊れてしまうのだった。
うだるような暑さの中、イライラを募らせる部員たち。
そんな彼らの前に1人の男が突然、妙な機械と共に現れるのだった。

<作品解説>
タイムトラベルに付き物のタイムパラドクスはSF作品の中で当然語られるべき素材です。
そんなタイムパラドクスの破綻の無い形で見事に消化したのが本作。
実に見事なシナリオの流れでまとめられています。
さて、本作は非常にゆるい作品です。エアコンのリモコン(年代物)が壊れてしまい、夏の暑さを否応なしに感じることになった名ばかりのSF研究会の面々。
部室はガラクタであふれ(原因もちゃんと語られる)、暑さのせいで些細な事がイライラの原因に…そんな彼らの前に登場したのが紛う方無きタイムマシンというわけです。
どこに行くべきか、そんなときリモコンを壊れていない昨日から失敬してくるというトンデモ発想でドタバタが展開していきます。
学生ならではの無駄なテンションの上げ方(笑)、とにかくノリが良く、この作りは本広監督の本領発揮といったところでしょうか。
「踊る~」シリーズ同様に、あちこちに小ネタが混ざりつつ、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」へのオマージュなども忘れていないところが心憎い。
情景描写も美しく、映像センスもあります。ちなみにロケ地は香川県…そう「UDON」に繋がります(本作の登場人物の一部は「UDON」にも出ているのでチェック!)

<見どころ>
なんと言ってもストーリーの流れ。
タイムトラベルだけど実は?というのが肝です。
これは見てのお楽しみ。

<出演者>
今や人気の瑛太、上野樹里、真木よう子が出演…今考えると結構豪華なキャスティングですね(真木よう子が結婚でしばらく出てこないのは残念)。
脇を固める、というより実質みんな主演レベルで、与座嘉秋などは舞台で鍛えた演技力が見事です。覚えやすい個性的なメンバー、ノリのいい演技等、俳優たちが楽しませてくれます。
そしてエキストラの升毅…彼はかなりの頻度であちこちに出ているので探してみましょう(必ずしも演技をしているわけではない!)

<総評>
タイムトラベルものとしては近年では良くできた作品のひとつと言えます。
ただし、このアプローチは若干亜流ともいえますね。
深く考えないで笑って見ましょう。

<関連作品>
UDON (世界観を共有)

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by syosei7602 | 2008-11-17 23:59 | SF/ファンタジー/パニック