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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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<   2007年 07月 ( 11 )   > この月の画像一覧
ルパン三世 お宝返却大作戦!!
d0030824_028228.jpg『ルパン三世 お宝返却大作戦!!』 日本/2003
監督:川越淳
声:栗田貫一 小林清志 井上真樹夫 増山江威子 納谷悟朗
  山寺宏一 北村弘一 五十嵐麗 りの 八奈見乗児




毎年恒例となっているルパン三世テレビスペシャルの第15弾。
監督は「ルパン三世 DEAD OR ALIVE」の演出を手がけた川越淳。
声はお馴染みのメンバーに加え、「カウボーイ・ビバップ」の山寺宏一、「アルスラーン戦記」の北村弘一など。

<あらすじ>
ロシアのカジノから大金を盗んだルパン。
次なる目的はライバルだった大泥棒マークの遺品トリックダイヤを手に入れること。
スコットランドに飛んだルパンだったが、マークの遺言により、彼が以前に盗んだ盗品を元の場所へ返さなければならなくなる。
しかし、トリックダイヤを求めてラッツという男が率いるマフィアに追われる羽目になり、逃亡の最中五ェ門は手傷を負い、次元は捕まってしまうのだった。

<作品解説>
毎年恒例となったテレビスペシャル。
作品毎に評価が大きく分かれてしまう同シリーズですが、本作はルパン一味のキャラクターと、オリジナルキャラクターとの差異が激しく、違和感を感じます。
されど、作品としてのレベルはそれなりにポイントを押えた作り。
お決まりの爆発で終わらず、どちらかというとファンタジー要素が多いですね。
さて、ストーリーはある程度シンプルな形であり、敵役の立て方などは見事。キャラクター同士の戦いや、クールな中にあるユーモアなどもそれなりでテンポ良く見られます。
ポイントとなるトリックダイヤはスペイン・バルセロナにある世界遺産サグラダ・ファミリアをネタにしたストーリーとなります(サグラダ・ファミリアとは、1882年から未だに建設されている教会で、主な建設設計者はアントニオ・ガウディ。生涯をかけて建設していたが、彼の死後、その構想や模型などはスペイン内乱で消失した)。
どちらかというとアクション色が強いシリーズでしたが、本作は歴史的建造物をベースに組み込むことでロマン色を強くしたルパンらしい作品とも言えます。
とはいえ、もう一ひねりあっても良かった気がしますね。

<見どころ>
クライマックスの美しさは大画面で見ると良いのかも、と思ってしまいました。
ルパンのテレビスペシャルシリーズの中では、かなりレベルの高いシーンです。

<その他>
残念なのは、銭形警部の出番が少ないこと。
せめて映画版「デッド・オア・アライブ」くらいの格好良さがあって然るべき(元々原作者であるモンキー・パンチは銭形警部は凄腕の刑事であることを言っているわけだし…そうでなければICPOの捜査官になれないとも)。
ハリウッドのルパン三世がどうなっているのかも気になるこの頃です。

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by syosei7602 | 2007-07-31 23:31 | アニメ/CG
イントゥ・ザ・ブルー
d0030824_1542870.jpg『IN TO THE BLUE』 アメリカ/2005
監督:ジョン・ストックウェル
出演:ポール・ウォーカー ジェシカ・アルバ スコット・カーン
    アシュレイ・スコット ジョシュ・ブローリン ジェームズ・フレイン
    タイソン・ベックフォード



公開時コピー
カリブの海に沈んでいた、欲望とロマン

「トップガン」などに出演していた俳優で、「ブルークラッシュ」の監督ジョン・ストックウェルによる海洋アクションサスペンス。
出演は「ワイルド・スピード」のポール・ウォーカー、「シン・シティ」のジェシカ・アルバ、「Uボート 最後の決断」のスコット・カーン、「ワイルド・タウン/英雄伝説」のアシュレイ・スコット、「インビジブル」のジョシュ・ブローリンなど。

<あらすじ>
カリブ海・バハマ。
沈没船を探し出して、一攫千金を夢見るダイビング・インストラクターのジャレッド(ポール・ウォーカー)。
恋人サム(ジェシカ・アルバ)はそんなジャレッドに愛想も尽かさずつきあっていた。
ある日、弁護士となってニューヨークで活躍している親友のブライス(スコット・カーン)が、アマンダ(アシュレイ・スコット)と共にやってくる。
ダイビング中に、偶然沈没船の荷物を発見したジャレッド。しかし、その近くには麻薬を積んだ輸送機が墜落していたのだ。
なんとかそれを黙殺しようとするジャレッドとサムだったが…。

<作品解説>
いわゆる宝探し(トレジャーハンティング)の物語です。
鮫がうようよいる…とはいっても、危険なのはごく一部…透明な海で、台風によって出てきた沈没船と麻薬を巡るアクションサスペンスなのですが、CGをほとんど使わないアクションシーンはなかなかのもの。
なんでも主演の2人はダイビングのライセンスがあるために、極力ノンスタントで挑んだとか。
さて、映画の舞台はほとんどが海であり、これが非常に美しい。
ほとんどノイズがないといっていい、ダイビングシーンは「グラン・ブルー」を彷彿とさせます。序盤は割と軽いノリが続き、中盤以降はシリアスな方向へと傾いていきます。
このシリアスさが意外と過激で、鮫が襲ってきたり、海中でのアクションシーンは緊張感があります。
しかし、サスペンスとしての出来は今ひとつ。たいしたひねりもなく終わってしまうのが残念ですね。

<見どころ>
なんといってもジェシカ・アルバがセクシー。
これにつきるというか、いやもう、いいですね。
鮫と一緒に泳ぐシーンも美しく、むしろこちらがメインでしょうか。

<出演者>
男前のポール・ウォーカーに、女性にも人気があるジェシカ・アルバ。
ワイルドさとセクシーさは抜群ですが、いかんせんB級のノリを脱しきれなかったか。
相棒を演じるスコット・カーンはいい味を出していました。

作品としての完成度はそれなり、あとはシナリオの詰めでしょうか。
もう少しサスペンスとしてのネタをひねって欲しかったところです。

<関連作品>
ザ・ディープ (オリジナル)

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by syosei7602 | 2007-07-28 01:50 | アクション/アドベンチャー
ファイナル・カット
d0030824_14132562.jpg『THE FINAL CUT』 カナダ・ドイツ/2004
監督:オマー・ナイーム
出演:ロビン・ウィリアムズ  ミラ・ソルヴィノ ジム・カヴィーゼル
    ミミ・カジク ステファニー・ロマノフ トム・ビショップス
    ブレンダン・フレッチャー ヴィンセント・ゲイル



弱冠26歳(当時)の新鋭オマー・ナイーム監督によるSFサスペンス。
出演は「ナイト ミュージアム」のロビン・ウィリアムズ、「リプレイスメント・キラー」のミラ・ソルヴィノ、「パッション」のジム・ガヴィーゼルなど。

<あらすじ>
近未来。人々が“ゾーイ”と呼ばれる記憶チップを脳に入れ、全ての人生を記憶できる世界。
記憶チップを入れた人物が死ぬと、その記憶チップは“編集者”によって編集され、追悼用の上映フィルムとして蘇る。
編集者として一流の腕を誇るアラン(ロビン・ウィリアムズ)の元に、ゾーイを扱う大手企業アイテック社の顧問弁護士だったバニスターの“編集”をして欲しいとの依頼が舞い込む。
バニスターの未亡人からチップを借りたアランは、その記憶の中に少年時代の忘れがたい人物が映っているのを見て愕然とする。
トラウマの原因ともなっているその人物の所在を確かめるべく、アランは調査を始める。
一方、アランの元にかつて編集者であり、今はゾーイの使用に反対しているフレッチャー(ジム・ガヴィーゼル)が訪れ、バニスターの記憶チップを渡せと迫るのだった。

<作品解説>
クラシカルな雰囲気の映像と共に、記憶チップを埋め込むという高度な科学技術が発展した世界が描かれるSFサスペンスです。
冒頭から引き込まれる展開、静かにそして確実に進む中盤の展開は見事。
人々の記憶が決して綺麗なものだけではなく、それを見続ける編集者アラン。どんなに表面上は素晴らしい人間でも、人生の闇を都合良く削除していく彼の編集は時に痛烈に批判されます。
チップを入れられた人間は、親の判断によって知らされます。人生の全てが記録されるわけなので、素行が悪いと死んだときに困ってしまうという怖さ。
記憶と記録の違いがわかる追悼上映の設定が意外性もなくすんなりと入ってくる部分は、人が常に過去の記憶をどこかに求めているからだと言えます。
さて、本作は編集者アランが自らのトラウマを、1人の人物のチップから遡ります。
チップに記録されている、ある人物がもしチップを入れていたら…自分の中にだけ封印していた記憶が実は物理的に残っていたら…という恐怖心が彼を突き動かします。
編集者の決まり事は、自らはチップを使用していないことが条件(他人のプライバシーが自分の記録に残ってはいけない為)。
人は記憶を自分の都合良く変えることもありますが、その逆もまたあるわけです。
心理をうまくついた、シナリオ展開といえるでしょう。

<見どころ>
記録の編集映像が結構凝っています。
基本的に視点からの映像になるので、その巧みさが見事。
また恐怖心に駆られるロビン・ウィリアムズの演技は、やはりうまいですね。

<出演者>
ロビン・ウィリアムズは演技でシナリオを更に演出する希有な俳優といえるでしょう。
もったいないのはミラ・ソルヴィノ。それほどの絡みがあるわけではなく…まあ、ポイントを押えた出演です。
ジム・ガヴィーゼルは、非常に怪しげ。

下手に近未来を描くのはなく、表面上にはみえない科学力というか、ある意味隠れた人生を描くのと同意義で世界があります。
低予算映画ながら、設定のうまさが見事な良作です。

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by syosei7602 | 2007-07-22 14:13 | SF/ファンタジー/パニック
傷だらけの男たち
d0030824_2455357.jpg『CONFESSION OF PAIN』 香港/2006
監督:アンドリュー・ラウ アラン・マック
出演:トニー・レオン 金城武 スー・チー シュー・ジンレイ
    チャップマン・トー ユエ・ホア ヴィンセント・ワン
    エミー・ウォン



公開時コピー
傷ついた二人に
愛を呼び戻した、殺人事件。


「インファナル・アフェア」シリーズのアンドリュー・ラウ、アラン・マックのコンビ監督によるサスペンス。
出演は「インファナル・アフェア」シリーズのトニー・レオン、「ウィンター・ソング」の金城武、「トランスポーター」のスー・チー、「ヒロイック・デュオ 英雄捜査線」のシュー・ジンレイなど。
主題歌は浜崎あゆみ。

<あらすじ>
2003年、香港のクリスマス。
刑事のポン(金城武)と捜査班のボスであるラウ(トニー・レオン)は、かねてから追っていた連続殺人犯を逮捕する。
しかし、ポンが自宅に戻ると恋人レイチェル(エミー・ウォン)が自殺をしており、後に堕胎していた事を知らされる。
3年後、傷の癒えないポンはアルコールに溺れて私立探偵となり、ラウは富豪の娘スクツァン(シュー・ジンレイ)と結婚していた。
ある日、スクツァンの父親チャウ(ユエ・ホア)と執事マン(ヴィンセント・ワン)が殺害され、犯人の2人もまもなく同士討ちという形で死体となって発見されるのだった。
捜査にあたったラウだったが、身内ということではずされ、代りにホラ吹きチョイ警部(チャップマン・トー)が担当になった。スクツァンは、父親が知合いにしか玄関を開けないことを不審に思い、顔見知りの犯行だと疑ってポンに捜査を依頼するのだった。

<作品解説>
「恋する惑星」以来の顔合わせとなるトニー・レオンと金城武(「恋する惑星」は2つ話がすれ違うだけになるけど)。
「インファナル・アフェア」シリーズとは違った形のサスペンスであり、ラブストーリーがメイン。
恋人の死というトラウマを抱えた金城武演じるポン、幸せ絶頂のラウ。対極にいるかのような2人。殺人事件を機に変わっていくわけですが、実はこの時点で犯人が判明していて、その“動機”を探っていくストーリーです。
この作りは些か勿体ないというか、観客にとっては話がややこしくなるだけという感じ。
ポンの辛さなどはかなり深く描かれているのに、ラウは表面的な印象しかないのが残念。もう少し心理的な印象があれば良かったんですが、出来なかったのか…もちろん最後に全てスッキリとするんだけど、印象が薄い犯人や被害者の名前がやたらと絡んでくるのでわかりにくいですね。
されど、カメラワークや音楽の使い方などは少々キメ過ぎた感じはするものの、なかなか格好いい。
しかし、印象としては「インファナル・アフェア」には及ばない。ストーリーとしてはまったく別物だし、「デイジー」よりは良かったんだけどなぁ。

<見どころ>
アル中のポンを演じる金城武は本当に飲酒して演じてたそうです。
そのせいかふらつき具合がバッチリ(笑)。
アクションシーンはほとんどなし。
金城武の演技が見どころか。

<出演者>
トニー・レオンの地に着いた演技は相変わらず。
金城武については、それなりのうまさが出てきた感じがしますね~。
女優陣のスー・チー、シュー・ジンレイは対極にあるキャラクターを演じていますが、どちらも印象的。
特にスー・チーは演技派なので、どんな役もこなしますね。
脇を固めるチャップマン・トーは、どうしてもニックネームが付くんだよな。

シナリオはいいものの、少々間延びしすぎた感じが否めません。
詰め込みすぎるのか、トニー・レオンと金城武がW主演なのに焦点がなぜか金城武に集中しすぎています。
全体としての完成度はそれなりなのに、スピード感が弱くて見ている端から登場人物の名前がごっちゃになってわからなくなってしまう。
香港映画にありがちな単純なキャクターネームの付け方が弊害ですね。
浜崎あゆみの主題歌はいらなかったような気がします。

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by syosei7602 | 2007-07-21 23:59 | ミステリ/サスペンス
憑神(つきがみ)
d0030824_1142138.jpg『憑神』 日本/2007
監督:降旗康男
出演:妻夫木聡 夏木マリ 佐々木蔵之介 鈴木砂羽 森迫永依
    笛木優子 佐藤隆太 赤井英和 香川照之 西田敏行
    江口洋介



公開時コピー
神様いったい、
何様のつもりですか?


「鉄道員(ぽっぽや)」の原作者・浅田次郎と監督を務めた降旗康男が再び組んだ、時代劇。
出演は「どろろ」の妻夫木聡、「シュガー&スパイス 風味絶佳」の夏木マリ、「間宮兄弟」の佐々木蔵之介、「サイドカーに犬」の鈴木砂羽、テレビドラマ「ちびまるこちゃん」の森迫永依、「ありがとう」の赤井英和、「キサラギ」の香川照之、「釣りバカ日誌」シリーズの西田敏行など。
主題歌は米米CLUB。

<あらすじ>
時は幕末。
文部両道に秀でた別所彦四郎(妻夫木聡)は、家来の不始末から婿養子先の井上家から離縁され、肩身の狭い思いをしながら、兄夫婦と母親と実家暮らしの日々。
ある日、旧友の榎本武揚と再会する。懇意にしているソバ屋のオヤジ(香川照之)は、榎本武揚が出世したのは向島にある三囲(みめぐり)稲荷に参ったからだと言い、彦四郎に是非参るように勧めるのだった。
その夜、派手に酔った彦四郎は土手を歩いていて、足を踏み外してしまう。そこで彼は三巡稲荷と書かれた祠を見つけ、思わず祈ってしまう。
しかしその祠は貧乏神、疫病神、死神を呼び寄せる祠であったのだ。次の日、彦四郎は早速に貧乏神(西田敏行)と出会ってしまうが…。

<作品解説>
予告編を見て気になっていた作品です。
勘違いから思わず災いの神を自ら取憑かせてしまった彦四郎。人の良い彼は、3人の神を通して自分の生きる意味を見つけていく…という話しです。
現れる神様は貧乏神、疫病神、死神というどれもありがたくない神様ばかり。なぜにそんなものを呼び寄せる祠があるのか不思議なところですが、ここはあえてツッコミを入れない方が懸命でしょう。
さて、本作の面白さは文部両道に優れながらも、離縁されて実家に戻っているという、始めからツイていない主人公がさらにもっとも嫌がられる神様に取憑かれてしまうところにあります。
最初に出てくるのは貧乏神。取憑いた瞬間、効果テキメンに家計を傾かせるという能力で彦四郎を慌てさせます。
正直なところ、本作のおもしろさはこの前半部分に集中していて、中盤以降は急速にトーンダウン。前半にあったユーモアがあっという間にシリアスな方向に転換してしまいます。
ラストに至っては蛇足が過ぎるシーンが多数…というかいらないでしょ!とツッコミを入れてしまいました。特撮シーンも半端、普通に時代劇として面白く描けばそれなりだったのに、どうにもオチのうまくない落語を見ているかのような…。
まあ、妻夫木ファンなら見ても良いかという程度に思えてしまいました。

<見どころ>
特に印象に残ったシーンはあらず。
西田敏行のおちゃらけた雰囲気が良い、って感じですかね。
あとは佐々木蔵之介かなぁ。

<出演者>
キャスティングは豪華です。
主演の妻夫木聡を始めとして、西田敏行、佐々木蔵之介、佐藤隆太などが脇を固め、手堅い演技を披露。
子役の森迫永依は、なんか微妙な感じ…うまいけど、終盤がだれてしまったので勿体なさ過ぎます。

正直、地上波のテレビスペシャルクラスでした。
映画というにはあまりにも…シナリオの悪さと中盤以降が若干やっつけ仕事的に思えてしまいました。原作を読んでいないので何とも言えないんですが、数日前に「キサラギ」を見てしまった為に、同じ邦画でもあまりのレベルの落差に愕然したというか…。
終わりよければ…ではなかったのが、あまりにも残念です。

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by syosei7602 | 2007-07-18 23:59 | 戦争/歴史/時代劇
甘い人生
d0030824_0395953.jpg『A BITTERSWEET LIFE』 韓国/2005
監督:キム・ジウン
出演:イ・ビョンホン シン・ミナ キム・ヨンチョル キム・レハ
    ファン・ジョンミン エリック チン・グ  オ・ダルス
    キム・ヘゴン



公開時コピー
一瞬の決断が呼び覚す愛。
その先にあるのは、破滅。


話題となったホラー「箪笥<たんす>」のキム・ジウン監督によるノワールアクション。
出演は「「誰にでも秘密がある」のイ・ビョンホン、「Sad Movie <サッド・ムービー>」のシン・ミナ、「殺人の追憶」のキム・レハ、「ユア・マイ・サンシャイン」のファン・ジョンミョンなど。

<あらすじ>
ソウルにある高級ホテルのもめ事を時には暴力的に解決するソヌ(イ・ビョンホン)。ある夜、何かと絡んでくるパク社長(ファン・ジョンミョン)の手下3人をあしらう。ソヌのボスであるカン社長は、そんな彼を食事に誘って労ってからある依頼をする。
それはカン社長の若い愛人ヒス(シン・ミナ)に、恋人ができたのではないかという疑いがあり、カン社長が出張の3日間、ヒスを見張って事実であればカタをつけろというものだった。
冷徹な心を持つソヌはそれを引き受けるが、ヒスの不思議な魅力にとらわれ、現場を押さえるものの、男を追い出して隠蔽しようとする。
しかし、そのことが彼の人生の歯車を狂わせてしまうのだった。

<作品解説>
日本でも高い人気を誇る韓国俳優イ・ビョンホンのノワール作品です。タイトルからは想像もつかない激しいアクション作品で、むしろ香港映画のような感じ。
ストーリーは裏切られて復讐を始めるという至ってシンプルなものです。
イ・ビョンホンの冒頭の見事なアクションから、中盤の凄惨な拷問、クライマックスもまたバイオレンス描写がたっぷりと出てきます。
さて、タイトルの「甘い人生」…これは本作のメタファーであり、プロローグとエピローグにこの意味が語られます。ボスの愛人であるヒスにどこか惹かれていく冷徹な男ソヌ、自分の欲しかったものを持つ女をみた瞬間、彼はどうしても対極にある彼女を殺すことができなくなってしまうわけですが、中盤以降はヒスの出番が減ってしまい些か尻切れトンボに思えます。
あとはひたすら男同士の確執が続くのですが、若干こどもっぽいというか…練り切れていない感じがしますね。

<見どころ>
イ・ビョンホンってこんなにアクションがうまかったんだ!と素直にびっくり。
テコンドーを主体にした蹴り技が華麗です。
また、でてくる銃がかなりマニアックすぎです。

<出演者>
なぜか原田泰造と被ってしまう(個人的にですが)イ・ビョンホン。男前ではないんだけど、本作の白昼夢を見ているかのような目つきが見事。突発的に暴力的になるシーンはよかった。
ヒロインを演じるシン・ミナは…ちょっと童顔過ぎますね。社長の愛人役にしては若すぎる気もするなぁ。いまいち魅力的じゃないですね。
個性的な脇役を演じるキム・レハ、ファン・ジョンミョンはうまい。
やっぱり悪役ありきですね、この手の映画って。

かなり淡々としたストーリー進行の作品なんですが、アクションシーンはおなじみに韓国特有の色があり、血の描写が独特。
ノワール作品としては今ひとつ、もう少しケレン味のある台詞とかあればよかったかな。
サントラは良い選曲でした。

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by syosei7602 | 2007-07-16 23:43 | ハードボイルド/犯罪
キサラギ
d0030824_8505121.jpg『KISARAGI』 日本/2007
監督:佐藤祐市
出演:小栗旬 ユースケ・サンタマリア 小出恵介 塚地武雅
    香川照之 末永優衣 米本来輝 平野勝美 酒井香奈子
    宍戸錠



公開時コピー
自殺したアイドル、如月ミキの一周忌
男、5人、この部屋で事件は起こる──


「ウォーターボーイズ」「大奥」などの演出を手がけた、「シムソンズ」の監督・佐藤祐市によるサスペンスコメディ。
出演は「あずみ」シリーズの小栗旬、「踊る大捜査線」シリーズのユースケ・サンタマリア、「きみにしか聞こえない」の小出恵介、「間宮兄弟」の塚地武雅、「ゆれる」の香川照之など。

<あらすじ>
2007年2月4日、1年前に自殺したアイドル・如月ミキ…そのファンサイトの管理人・家元(小栗旬)は、サイトの掲示板に書き込みをしていたオダ・ユージ(ユースケ・サンタマリア)、スネーク(小出恵介)、安男(塚地武雅)、いちご娘(香川照之)を集めて、追悼式を行うことになる。
あるビルの屋上にある部屋に集まった5人、家元の集めた如月ミキのコレクションを肴に盛り上がりはじめるが、突然オダ・ユージが「如月ミキは本当に自殺だったのか」と言い出す。
そこから5人それぞれの推理とミキに隠された秘密が暴露されていくことに…。

<作品解説>
邦画久々の快作!ワンシチューエーションのサスペンスコメディです。
常に一つの部屋の中で語られる5人の男達による推理と疑心暗鬼。近年では「笑の大学」(厳密にではないですが)、イーサン・ホーク主演の「テープ」といった種類の作品になります。
自殺したアイドル(といってもD級?)の謎の自殺。
コアなファンであった5人が集まり、真相を探っていく展開になりますが、実は登場人物達はそれぞれ如月ミキに関する深い関わりが存在し、そこからお互いを疑惑の目で見始めます。
1つの部屋で展開する、ドタバタ劇と伏線が張られた推理ショー、ちょっとした中にあるヒントに加え、回想シーンをあえてコマ送りのような形にすることで映像にメリハリがつけられています。
どうしても単調になりがちなワンシチューエーションですが、本来語られるべきアイドル如月ミキの顔もわからない。
観客の想像で膨らんでいく如月ミキと暴れ回る?5人の絡み方がかなり笑えます。
また、俳優自らの持ちネタでつっこめるところも多数、軽妙に錬られたシナリオが秀逸な良作です。

<見どころ>
個人的には終盤、小栗旬演じる家元が爆笑。
ひとり一人が個性的なキャラクターを演じていますが、ひとりに焦点を当ててみるのもアリですね。

<出演者>
小栗旬、小出恵介といった若い俳優が、今や演技派といえるユースケ・サンタマリア、香川照之と遜色ない演技を披露しているのは見事です。
その間にはいる塚地武雅、まさに芸人ならではの水を得た魚のように、起伏のある演技は秀逸でした。キャスティングに関しては問題なし、いやむしろ若手2人があれほどまでに見事だとは思いませんでした。
誰ひとり浮いたところがありません。

コメディと思われがちですが、どちらかというサスペンス(いやミステリか)色が強い作品です。
されど本作はミステリに主眼がおかれているのではなく、オフ会というコアな部分で初めて出会う人間同士の葛藤というか、同じ趣向で集まって結果的に行き着くところが「真相究明」だった部分にあります。解釈の展開とでもいうんでしょうか。
それはさておき、作品レベルは高いので、見て損はしない作品です。
しかし、あのエンディングはわからないなぁ。

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by syosei7602 | 2007-07-14 23:59 | ミステリ/サスペンス
ソードフィッシュ
d0030824_083716.jpg『SWORDFISH』 アメリカ/2001
監督:ドミニク・セナ
出演:ヒュー・ジャックマン ジョン・トラボルタ ハリー・ベリー
    ドン・チードル  ヴィニー・ジョーンズ カムリン・グライムズ
    サム・シェパード ルドルフ・マーティン ザック・グルニエ



公開時コピー
全米が、ハメられた。

「60セカンズ」のドミニク・セナ監督による、スピード感溢れるアクションサスペンス。
出演は「X-MEN」シリーズのヒュー・ジャックマン、ハリー・ベリー、「フェイス/オフ」のジョン・トラボルタ、「オーシャンズ」シリーズのドン・チードル、「沈黙の追撃」のヴィニー・ジョーンズなど。
主題歌はマドンナ。

<あらすじ>
ロサンゼルス空港で1人の凄腕ハッカーが逮捕される。男は捜査官ロバーツ(ドン・チードル)の尋問によって、口を割りかけるが一瞬の隙を突かれて何者かに殺されてしまう。
同じ頃、引退した世界一のハッカー スタンリー(ヒュー・ジャックマン)の元へ、ジンジャー(ハリー・ベリー)と名乗る女がやってくる。
ジンジャーは、以前DEA(麻薬取締局)が極秘捜査“ソードフィッシュ”のために立ち上げたダミー会社が放置され、その際に入れらていた資金が利率によって膨大な額になっている事を伝える。その資金を強奪するために、計画の首謀者ガブリエル(ジョン・トラボルタ)という男がスタンリーの腕を借りたいと言うのだ。
最初は断ったスタンリーだったが、離婚した妻に連れられていった娘を取り返すことができると言われ、強奪計画に加わることになるが…。

<作品解説>
ヒュー・ジャックマンがブレイクする直前の作品です。
今思えば、かなり豪華なキャスティングとなりますが、実際は意外なほどに低予算だったとか。
さて、ハッキング(正式にはクラッキング)は最近の映画では当たり前のように使われていますが、本作は2001年当時ということで「マトリックス」のヒット直後であり、その影響が見え隠れする特撮やCGシーンが出てきます。
トラボルタ演じるガブリエルが「狼たちの午後」を語るくだりや、その後の素晴らしいカメラワークなど、冒頭からの掴みは抜群。
割とあっさりとした形で進むにも関わらず、わかりやすい形で伏線を張っているのは見事です。
されど、よくあるドンデン返しはあまり目新しさは感じないんですよね。
アクションがかなり派手にした分、シナリオの練り込みをもう少し頑張って欲しかったところ。
また、ヒュー・ジャックマン演じるスタンリーが操作するパソコンの画面内はあまりにも「一昔前の想像されたゲーム画面」の様な感じ。映画といえ、リアリティのこだわり方がちょっと違うような気がします。

<見どころ>
派手なアクションが見どころになっちゃったのはある意味、致命的。
されど冒頭のシーンは文句なしに良くできているし、終盤もすごい。
ハリー・ベリーのトップレス姿も見られますが、まあいらないシーンだよなぁ。

<出演者>
ヒュー・ジャックマンは「ヴァン・ヘルシング」や「X-MEN」の印象が強いですが、普通に格好いい俳優なんですよね。
ジョン・トラボルタに至ってはロン毛が怪しすぎる。全然似合わない。似合わないから怪しい、というわけでこの映画にはありです。
ハリー・ベリーは渋々“脱いだ”とも言われてますが、それとは関係なくやっぱり上手い。

なぜか昔、DVDを買ってしまった作品なんですが、久々に見返すとそれなりに面白い。
でも、この手ならやっぱり「ユージュアル・サスペクツ」「アイデンティティー」の方がオススメですね。
もみあげのないヒュー・ジャックマンを見るならオススメです(笑)。

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by syosei7602 | 2007-07-11 23:38 | ミステリ/サスペンス
THE 有頂天ホテル
d0030824_001711.jpg『THE 有頂天ホテル』 日本/2006
監督:三谷幸喜
出演:役所広司 松たか子 佐藤浩一 香取慎吾 篠原涼子
    戸田恵子 生瀬勝久 麻生久美子 YOU オダギリジョー
    角野卓造 寺島進 近藤芳正 川平慈英 石井正則
    原田美枝子 唐沢寿明 津川雅彦 伊東四朗 西田敏行
声:山寺宏一

公開時コピー
最悪の大晦日に起こった、最高の奇跡。

「笑の大学」「ラヂオの時間」の三谷幸喜監督による、コメディ群像劇。
豪華な俳優陣が話題となった。
出演は「バベル」の役所広司、「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」の松たか子、「亡国のイージス」の佐藤浩一。「西遊記」の香取慎吾、「アンフェア the movie」の篠原涼子、「天使の卵」の戸田恵子など。

<あらすじ>
新年まであと2時間、都内の高級ホテル“アバンティ”は年末最後の大仕事を控え、慌ただしかった。副支配人の新堂(役所広司)は、アシスタントマネージャーの矢部(戸田恵子)と共に、時折発生するトラブルをテキパキと解決していく。
しかし、訳ありの客が引き起こすトラブルは後を絶たず、同じく副支配人の瀬尾(生瀬勝久)と共に休む間はない。
ホテルの前には、汚職疑惑のある国会議員・武藤田(佐藤浩一)を取材しようと、報道陣が詰めかける始末。
そして、思いも寄らぬトラブルは新堂にも降りかかってくるのだった。

<作品解説>
とりあえず出演陣は必ず見たことある人ばかり。
オールスターとも言えるキャスティングの確かな演技を確信したワンシーン・ワンカットの長まわしが多用され、非常に臨場感ある撮影がされています。
さて、136分という長さなのですが、新年までの2時間あまりと実際の上映時間を合わせたのようなライブ感が秀逸ではあるんですが、個々のエピソードの繋がりが今ひとつ。もう少し、リンクさせる面白さみたいなのがあっても良かったかな、と。
されど、相変わらずの三谷節満載のユーモアと小道具の使い方は健在…とはいえ、先が見えてしまう展開なんですよね。
大きく言えば、本作はかなりシュールです。リアリズムがあるっぽいけれど、かなり非現実的、言うなれば舞台劇の延長上にある作りが三谷作品として、“変わらずに”存在するわけでして…。
意外となんでもありでやっちゃってるよなぁと思いながらも、まあ「これはこれでいいか」と思ってしまう。そういう“うまさ”はあります。
しかし…日本アカデミー賞に11部門ノミネートで、1つも獲れないってどうなんでしょ。

<見どころ>
コメディ要素意外にも、あちこちにちりばめられた皮肉が見どころ。
権力で我が儘をいう国会議員、金にものを言わせようとする大先生、実はスウィートルームなんて名ばかりで…などなど。

<出演者>
役所広司ってうまいですね、ほんとに。これだけキャラクターが切り替わる俳優もなかなかいないですよ。佐藤浩一の憮然たる国会議員が笑える。
松たか子をはじめとするキャスティングは予測の域を出ないキャラ設定がちょっと勿体なかったか…。
個人的には角野卓造の「○○○○ダンス」の画像が非常に気になったんだけどなぁ(笑)。

エンタメ映画としては非常に良いけれど、何度も見ようかとは思わない…悪くはないけれど、嘘くさくても良いからお涙ちょうだいのエピソードが1つ入れば、もっと嘘くさくなって面白かった気がします。
なんといかライト過ぎるんですね…三谷作品は割とそんな感じが強い気がします。
おもしろいだけに勿体ないかなぁ。

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by syosei7602 | 2007-07-10 23:21 | コメディ/パロディ
ゾディアック
d0030824_130135.jpg『ZODIAC』 アメリカ/2007
監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:ジェイク・ギレンホール マーク・ラファロ ロバート・ダウニーJr
    アンソニー・エドワーズ ブライアン・コックス
    イライアス・コティーズ イライアス・コティーズ ドナル・ローグ



公開時コピー
この暗号を解いてはいけない

全米を震撼させた未解決の劇場型連続殺人事件を、「セブン」「ファイト・クラブ」のデヴィッド・フィンチャー監督がリアルに映像化。
出演は「ブロークバック・マウンテン」のジェイク・ギレンホール、「コラテラル」のマーク・ラファロ、「ゴシカ」のロバート・ダウニーJr、「サンダーバード」のアンソニー・エドワーズ、「トロイ」のブライアン・コックスなど。

<あらすじ>
1969年7月4日独立記念日、カリフォルニアでドライブをしていたカップルが何者かに銃撃され、女性が死亡した。警察へ通報した人物は、自らを犯人だと名乗る。
それから1ヶ月後、サンフランシスコ・クロニクル紙に犯人を名乗る人物から手紙が届く。手紙には、カリフォルニアとは別の事件でも殺人を犯したと書いてあり、さらに同封されていた暗号を一面に載せないと新たな殺人を犯すと予告。
風刺イラストレーターのグレイスミス(ジェイク・ギレンホール)は、その暗号に興味を持つが、暗号は一般人によって解読される。敏腕記者エイブリー(ロバート・ダウニーJr)は、事件を追い始めた。
そして犯人と名乗る人物は再び手紙を送りつけ、自らをゾディアックと名乗り、事件がさらに起きてしまう。

<作品解説>
現在に至るまでも未解決の事件の映画化です。
この事件は1969年(ゾディアックと名乗る犯人の言葉が正しければ、1968年が最初の事件となる)から1974年まで続き、死亡した被害者は5人。生き残った人物は2人になります。
ゾディアックは2件目の犯行後、多くの新聞社に手紙と暗号文を送りつけ、警察には自ら電話をするという行動に出ますが、捜査は難航します。
犯人の行動が不定期な上、初動捜査の甘さや連携ミスが目立ち、おまけに自らの捜査に振り回される事態に至るわけです。
事件を探る新聞記者エイブリー、イラストレーターのグレイスミスはゾディアックという、ある種ミステリアスな凶悪殺人犯にのめりこんでいき、さらに担当刑事たちも自らの生活を何年も犠牲にしたにも関わらず、事件は結局迷宮入りになります。
さて、本作は制作数が少ないながらも強烈な印象を与える作風が持ち味のデヴィッド・フィンチャー監督によってまとまりよく撮られています。
相変わらずの暗い絵作り、ひしひしと迫る恐怖感などは監督ならでは。されど、フィクションと違って、ノンフィクションベースである本作(しかも未解決事件)は、今までの作品からすると異色作。題材としては申し分ないのですが、悪く言えばオリバー・ストーン的とでも言うべきか…157分の長尺に加え、主人公グレイスミスがゾディアック事件を追うまでのとっかかりがとても長い。
故に前半部分の緊張感(ゾディアックが殺人をするシーン)が高いのに、徐々にサスペンス的な要素だけが残って、人によっては眠くなってしまいます。
個人的には同監督の作品の中では「ファイト・クラブ」「ゲーム」に次ぐおもしろさ。
迷宮入りの事件はとかく魅力的(三億円事件などが良い例)なんですが、本作の良さは事件を追う人物達が徐々に崩れていく様にあると思います。
「ゾディアックがどんな奴なのか知りたい」…劇中のセリフですが、まさしく本作のテーマと言えますね。

<見どころ>
未解決とはいえ、限りなく黒に近い人物に迫る捜査の瞬間、そして警察ですら知り得なかった情報を見つけ出したグレイスミス、精神を蝕まれたエイブリーなど、登場人物たちひとり1人が見どころです。
また70年代の背景や、時間の経過する様なども見事でした。

<出演者>
ジェイク・ギレンホールがグレイスミスを熱演。後半になるに連れ、徐々に病的になっていく様は圧巻。取憑かれた表情が怖い。
ロバート・ダウニーJr、マーク・ラファロ、アンソニー・エドワーズといった3人の俳優たちも忘れちゃいけません。ひとり1人がゾディアックという殺人犯に取憑かれてしまう男達を好演します。

果たしてゾディアックとは誰だったのか。
40年近く経った今でも、真実はわからず仕舞い。されど、事件にかけた男達とその捜査過程が描かれた本作はハードボイルドとも言える作りです。
デヴィッド・フィンチャー監督作ということで、監督の「色」を期待している人は諦めた方が良いですね。
これはあくまでも「ノンフィクションベース」な作品ですから。
ちなみにゾディアック事件はあの「ダーティハリー」の敵役(スコーピオン)の元ネタになりました。

<関連作品>
(事件をベースにしたフィクション)
ダーティハリー
サンフランシスコ連続殺人鬼

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by syosei7602 | 2007-07-06 23:58 | ノンフィクションベース