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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
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<   2007年 03月 ( 15 )   > この月の画像一覧
ギャングスター・ナンバー1
d0030824_156356.jpg『GANGSTER NO.1』 イギリス・ドイツ/2000
監督:ポール・マクギガン
出演:ポール・ベタニー マルコム・マクダウェル
    デヴィッド・シューリス サフロン・バロウズ ケネス・クラナム
    ジェイミー・フォアマン エディ・マーサン ラザーク・アドティ



公開時コピー
超えなければならない男がいる。

1人のギャングがのし上がっていく半生を描いたクライムストーリー。
「ラッキーナンバー7」のポール・マクギガン監督による、ハードタッチな描写が凄い。
出演は「ダ・ヴィンチ・コード」のポール・ベタニー、「時計じかけのオレンジ」のマルコム・マクダウェル、「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」のデヴィッド・シューリス、「エニグマ」のサフロン・バロウズなど。

<あらすじ>
1999年、ロンドン。暗黒街の大ボスであるギャングスター(マルコム・マクダウェル)の元に、かつてのボス・フレディ(デヴィッド・シューリス)が30年ぶりに出所するとの報せが届く。
動揺するギャングスター…彼は1968年の事を思い出す。
当時、ただのチンピラに過ぎなかったギャングスター(ポール・ベタニー)は暗黒街のボス・フレディの元に呼ばれる。彼がトラブルをうまく処理したために、部下に抜擢されたのだ。
フレディの元でめきめきと頭角を現し、右腕にまで成り上がったギャングスター、しかしフレディがカレン(サフロン・バロウズ)という女性歌手とつきあい始めてから、バランスが崩れ始める。
ある日、対立組織がフレディを狙っているという情報を得たギャングスターは、狂気にも満ちた計画を立てるのだった。

<作品解説>
数あるギャング映画の中でも異色とも言える展開。
対立するギャング同士の抗争は、ギャングスター(名前は出てこない)の野望の中ではひとつの布石にしか過ぎません。
いわゆる下克上のストーリーであり、フレディというボスに対しての羨望から嫉妬に変るその様は狂気の一言。
紳士であり続けるボスに対極するギャングスターという設定は、両極端な程です。
されど、この差が生み出す狂気と悲劇性はゾクゾクするほどのクールさも持ち合わせています。年老いたギャングスターを演じたのはマルコム・マクダウェル、若かりし頃はポール・ベタニーという組み合わせ…なぜに彼だけ老若で差を付けたのか、いうなれば人が大きく変化することへのメタファーでしょう。
さらにマクダウェルのしゃがれた声による語りは、本作にとってなくてはならないですね。
その他の登場人物はメイクによる役作りとなっています。

<見どころ>
悪役をやらせたらピカイチのポール・ベタニー。鋭さと冷たさを備えた眼光で、黙々と敵対する人物を抹殺する様は圧巻!
また、カレンを演じるサフロン・バロウズの唯一といっていい見せ場である歌のシーンはなかなかでした。

<出演者>
マルコム・マクダウェルとポール・ベタニー、狂気的な目を持つ2人は見事。
特にポール・ベタニーはチンピラからスーツをパリッと着こなし、殺しの時に及ぶ用意が怖い。
デヴィッド・シューリス、まさしく紳士(でもギャング)といっていいですね。スーツがとても似合っています。

部下がいるのに、なぜか車を運転するボスとか、ちょっと面白い。
そしてイギリス映画らしく、飲み物は紅茶。
誰かの家に行ったら「紅茶を飲むか?」、うーんイギリス文化ですね。
結構えげつないシーンとかあるので、血が苦手な人にはオススメできません。

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by syosei7602 | 2007-03-26 23:59 | ハードボイルド/犯罪
秒速5センチメートル
d0030824_282364.jpg『A CHAIN OF SHORT STORIES ABOUT THEIR DISTANCE』
日本/2007
監督:新海誠
声:水橋研二 近藤好美 尾上綾華 花村怜美
受賞:アジアパシフィック映画賞/最優秀アニメ賞(2007) 他
   


公開時コピー
どれほどの速さで生きれば、また君に会えるのか。

「ほしのこえ」「雲の向こう、約束の場所」で高い評価を得た新海誠監督の連作短編アニメーション。
声は「茶の味」の水橋研二、CMなどで活躍する近藤好美、「エクステ」の尾上綾華、「バトル・ロワイアル」の花村怜美など。
主題歌は山崎まさよしの「One more time,one more chance」。

<あらすじ>
●第1話・桜花抄
東京の小学校に転校してきた遠野貴樹、その1年後に転校してきた篠原明里は、転校を繰り返してきた共通点とお互い体が丈夫ではなく、図書館によく通っていたことから自然と惹かれ合う。
しかし、卒業間近になり明里は栃木へと引っ越すことになり、離ればなれになる。
それから半年後の夏、貴樹の元へ明里から手紙が届く。手紙をやりとりする2人、だが貴樹は3学期いっぱいで鹿児島へ転校をすることになってしまう。
ある雪の夜、貴樹は明里に会いに栃木へ向かうのだった。

●第2話・コスモナウト
種子島・夏。
高校3年生の澄田花苗は、中学2年の時に転校してきて今は同じ高校に通う遠野貴樹に恋をしていた。
なんとかいつも一緒に帰れる仲、しかしなかなか伝えられない想い…そして貴樹はいつも1人で誰かにメールを打っている。
趣味のサーフィンも、進路も決められず、そして自分の壁を越えられない花苗の想いをよそに、夏は少しずつ過ぎていくのだった。

●第3話・秒速5センチメートル
貴樹、明里、2人はそれぞれの人生を歩み、大人になっていく。
2人の心はどこに向かうのか。

<作品解説>
前2作がSFを織り交ぜ、コントラストの強い色彩と緻密な描写、叙情的なシナリオで高い評価を得た新海監督。
本作は3話構成からなります。
徹底したロケーション取材により、何気ない風景や美しい空、夕陽の色、雪景色、夜景、青空などが非常に緻密に描かれています。
第1話、強く惹かれ合った貴樹と明里の再会するまでのわずかな旅の時間が、貴樹の期待感、焦り、2人が過ごした時間を振り返ることで語られていきます。ほぼ貴樹の1人称で語られていき、さながら小説の語りに情景描写を加えたような構成でそのリアルさはここ数年のアニメとしてはトップクラス。
第2話、貴樹に憧れるクラスメイト花苗(かなえ)は、自分の想いを伝えられず、そして貴樹が自分に優しくすればするほど、想いが辛く苦しくなっていく様が描かれます。
誰かに想いを伝える事の切なさは、第1話と対照的です。
第3話、いつまでも子供ではいられない2人、過ぎ去っていく時間、残った思い出は過去のものである…成長していくということは「こういうことなんだ」と簡潔に語られ、そしてクライマックスへと向かいます。
主題歌は山崎まさよしの「One more time,one more chance」。
この曲は山崎まさよし主演の「月とキャベツ」の主題歌でしたが、普遍的な名曲として選ばれたそうです。
まさに本編にぴったりという楽曲で、映像の高さと相まって非常に効果的でした。

<見どころ>
映像はいうにおよばず。
貴樹の言葉のひとつ1つがよく練られていて、少しくさいセリフも初恋のせつなさみたいな形で許されてしまったりします。
また、第2話で語られる花苗の想いは、種子島という地域的な環境(H2ロケット打ち上げ)と相まって切なさがあふれる一編です。
第3話、もはや見て貰うしかないですね。

<その他>
ちょっと残念だったのが、キャラクターでしょうか。
意外なほどにあっさりとしているので、普通過ぎるかなと。
万人受けする、という意味では良いんですけどね。
男性と女性では感想がかなり変るでしょう。
個人的には余念の無いラストは素晴らしかったと思います。

新海監督は村上春樹に影響を受けたそうで、作品のセリフその一端を見ることができます。
また、「エヴァンゲリオン」をはじめとするセカイ系の集大成とも言われていましたが、本作では徹底したリアリティにより、評価がまた変るような気がしますね。

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by syosei7602 | 2007-03-24 23:59 | アニメ/CG
容疑者 室井慎次
d0030824_3573668.jpg『THE SUSPECT』 日本/2005
監督:君塚良一
出演:柳葉敏郎 田中麗奈 哀川翔 八嶋智人 吹越満 柄本明
    佐野史郎 北村総一朗 小野武彦 斉藤暁 真矢みき
    筧利夫 中原丈雄 升毅 大河内浩 木内晶子



公開時コピー
He's black?
彼はシロか、クロか?


「交渉人 真下正義」に次ぐ「踊る大捜査線」スピンオフ映画の第2弾。
監督は「踊る大捜査線」シリーズのシナリオを手がけた君塚良一。
出演はシリーズの柳葉敏郎、真矢みき、筧利夫、北村総一朗、小野武彦、斉藤暁他、「姑獲鳥の夏」の田中麗奈、「ゼブラーマン」の哀川翔、「約三十の嘘」の八嶋智人、「LIMIT OF LOVE 海猿」の吹越満、「カンゾー先生」の柄本明など。

<あらすじ>
2005年2月のある日、殺人事件の被疑者に警官・神村が浮かぶ。神村は任意同行により、聴取を受けるが、その最中に逃亡を図る。大追跡の末、神村はトラックにはねられ即死する。
このまま殺人事件は被疑者死亡による書類送検で終息するかに思えたが、捜査本部長の室井(柳葉敏郎)は神村の持ち物から事件の真相がまだ解明されていないことに気が付き、捜査を続行する。
しかしその直後、東京地検の窪園検事(佐野史郎)によって「特別公務員暴行陵虐罪」の共謀共同正犯容疑で逮捕されてしまう。
告訴したのは神村巡査の母親であり、それは弁護士・灰島(八嶋智人)による企みだった。
警察の不祥事を徹底的に暴くという大義名分の元、灰島は室井を追いつめようとする。
逮捕を聞いた室井の同僚・沖田(真矢みき)は知合いの弁護士・津田(柄本明)に弁護を頼むが、室井の前に現れたのは駆け出し弁護士の小原(田中麗奈)だった。

<作品解説>
踊るシリーズの「番外編」という意味では第3弾になります(第1弾は内田有紀が主演した「踊る大捜査線番外編 湾岸署婦警物語」)。
さて、本作の監督はシリーズの本広克行ではなく、シナリオを手がけた君塚良一。
室井慎次を主人公に据え、まさかの逮捕から始まります。されど本作は他の作品に比べて小気味よい展開ではなく、かなりシリアスであり、雰囲気が大きく変ってしまいました。
今までの作品はシリーズに共通していた小ネタ(カエル急便など)が必ずどこかに出てきたのに、まずこれはなし。青島刑事や和久さんの名前は出てくるもの、基本的には室井の1人称の展開となっています。
またサスペンス要素も皆無に等しく、語られるのは警察内部の確執や室井の過去などに絞られ、ストーリーテラーとしての弁護士・小原は存在だけという感じでしょうか。
哀川翔演じる工藤も「交渉人 真下正義」の木島警視ほどのインパクトはありませんでした。
いずれにせよ、作品としての面白さはサスペンスではなく、室井慎次というキャラクターそのものに委ねられているだけ、とも言えるでしょう。
踊るシリーズの中では作品としての完成度は一番低い気がします。

<見どころ>
これを見て「ここがおもしろい」と言えないんですよね。
そうそう、室井さんの無精髭はじつは付け髭…ってくらいです。

<出演者>
室井慎次を演じる柳葉敏郎はさすがにこなれた演技。
対して新キャラクター小原を演じる田中麗奈は今ひとつですね。
哀川翔も同じく、全体的に散漫な印象です。
言うなればやはりスピンオフを作られた灰島を演じた八嶋智人のみ。

元々「踊る大捜査線」はコミック作品である「機動警察パトレイバー」「逮捕しちゃうぞ」を参考に作られたものです。それまでの刑事ものを払拭するイメージ(警察署などの明るいイメージ)を構築したにも関わらず、脚本家自らが二律背反をおかしてしまったのでは魅力も半減するというものでしょう。
個人的にはシナリオの甘さ、世界観の半壊(崩壊まではしてない)という評価なので今ひとつな印象でした。

<関連作品>
踊る大捜査線 歳末特別警戒スペシャル TVSP第1弾
踊る大捜査線 秋の犯罪撲滅スペシャル TVSP第2弾
踊る大捜査線番外編 湾岸署婦警物語  TVSP番外編
踊る大捜査線 THE MOVIE
踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!
交渉人 真下正義 (スピンオフ劇場版第1作)
逃亡者 木島丈一郎 TVSP番外編
弁護士 灰島秀樹 TVSP番外編
警護官 内田晋三 TVミニ番外編

踊る大捜査線 BAYSIDE SHAKEDOWN 2 (劇場版第2作海外版)

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by syosei7602 | 2007-03-23 23:59 | ミステリ/サスペンス
ナイトミュージアム
d0030824_222094.jpg『NIGHT AT THE MUSIAM』 アメリカ/2006
監督:ショーン・レヴィ
出演:ベン・スティラー カーラ・グギーノ ディック・ヴァン・ダイク
    ミッキー・ルーニー ビル・コッブス ジェイク・チェリー
    ロビン・ウィリアムズ ミズオ・ペック ラミ・マレック



公開時コピー
みんな みんな、動き出す!

アメリカでヒットしたファンタジーコメディ。
監督は「ピンク・パンサー」のショーン・レヴィ。
出演は「ミート・ザ・ペアレンツ」のベン・スティラー、「スパイキッズ」シリーズのカーラ・グギーノ、「メリー・ポピンズ」のディック・ヴァン・ダイク、「ティファニーで朝食を」のミッキー・ルーニー、「ラストサマー2」のビル・コッブス、「インソムニア」のロビン・ウィリアムズなど。

<あらすじ>
ニューヨークに住む元会社経営者でバツイチ子持ちのラリー(ベン・スティラー)は、仕事と住む場所を転々とし、一人息子のニック(ジェイク・チェリー)や別れた妻に心配をかける日々。
いつか転機が来ると信じていたが、ニックが妻の再婚相手の仕事に興味を持ち始めたことから、遂に定職に就くことを決意する。
就職安定所に紹介してもらったのは自然史博物館の夜警。
ラリーは、引退する老警備員セシル(ディック・ヴァン・ダイク)達3人から仕事を引き継ぐ。
そして仕事初日、退屈のあまりに寝てしまったラリーは椅子から転げ落ちるが、その直後誰もいないはずの館内に水の音が響き渡る。
恐る恐る音のする場所へ向かったラリーが見たのは、ティラノサウルスの全身骨格がウォータークーラーから水を飲んでいる瞬間だった。

<作品解説>
予告編だけ見ると、とんでもないコメディかと思いきやほのぼの系のファンタジーでした。
自分の力ではなく「運」が向けば、人生を立て直せると思っている主人公ラリー。
されど、多くの映画に出てくるダメな父親の様に渋々という感じではなく、息子の為に頑張ろうという前向きなキャラクターです。
結構広い建物なのに、夜警は1人だけというかなり赤字かと思える博物館、しかし夜になるとおおよそ生命体をかたどっている者(蝋人形)は全て動き出すという展開。
しかも、彼らはちゃんと自らの歴史を知っているという凄い連中なのです(笑)。
さて、本作はベン・スティラーの映画にしてはめずらしく、下ネタはありません。まあ、そうでなくとも面白いのが彼の持ち味でもありますが、展示されている人物達でわかったのはルーズベルトとコロンブスくらいで、あとはサッパリ。
アメリカの歴史だからといえばそれまでですが、作中ラリーが歴史を勉強していたように、少し知ってから見ると面白さが増すかもしれません。
また、本作で語られる「偉人」についての定義、実は本作のキモでもあります。
はてさて、偉人とは一体なんぞや?もちろん、映画を見終わったときにちゃんとわかります。

<見どころ>
CGの整合性もさることながら、ちょっとずつ差し込まれるユーモアはほっとするような笑いを提供してくれます。
大爆笑じゃなくて、クスッとした笑いですね。
ラストのちょっとしたオチも見逃さずに。

<出演者>
ベン・スティラーの映画にはこの人、そうオーウェン・ウィルソンが出ています。
クレジットはされていないんですが、カメオ出演でもなく特別出演なのかな?
ロビン・ウィリアムズは相変わらずの芸達者ぶりを発揮しています。個人的にはそれほど好きな俳優じゃないんですが、ユーモアのある映画に出ているこの人はいいですね~。
子役のジェイク・チェリーも好演。

全体的に質の高いファンタジー作品です。
家族連れで見てもいいし、1人で見たって楽しい、映画らしい映画でした。
もう少し歴史の勉強になるシーンがあっても良かったかな、という感じかな。

<関連作品>
ナイト ミュージアム
ナイト ミュージアム2

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by syosei7602 | 2007-03-22 23:58 | SF/ファンタジー/パニック
ドリームガールズ
d0030824_4175026.jpg『DREAMGIRLS』 アメリカ/2006
監督:ビル・コンドン
出演:ジェイミー・フォックス ビヨンセ・ノウルズ エディ・マーフィ
    ジェニファー・ハドソン アニカ・ノニ・ローズ
    ダニー・グローヴァー キース・ロビンソン シャロン・リール
受賞:アカデミー賞/助演女優賞・音楽賞(2006)
    ゴールデン・グローブ/作品賞・助演男優賞 他(2006)

公開時コピー
夢は永遠に生き続ける

本年度のアカデミー賞にてジェニファー・ハドソンが助演女優賞を見事獲得したミュージカル。
監督は「シカゴ」のシナリオを手がけたビル・ゴンドン。
出演は「Ray/レイ」のジェイミー・フォックス、「ピンクパンサー」のビヨンセ・ノウルズ、「ドクター・ドリトル」のエディ・マーフィー、「リーサル・ウェポン」シリーズのダニー・グローヴァー、本作がデビューとなるジェニファー・ハドソンなど。

<あらすじ>
1962年、アメリカ・デトロイド。
スターになることを夢みるディーナ(ビヨンセ・ノウルズ)、エフィ(ジェニファー・ハドソン)、ローレル(アニカ・ノニ・ローズ)の3人はドリーメッツというグループを結成し、オーディションに挑戦していた。彼女たちの音楽センスに将来を見いだした中古販売会社のカーティス(ジェイミー・フォックス)はマネジメントをかってでる。
地元で人気のジェームズ・アーリー(エディ・マーフィー)のバックコーラスに抜擢されたドリーメッツ。さらにカーティスの手腕により、徐々に人気は高まっていく。
彼らが次に目指したのは白人の客層を取り込むことだった。

<作品解説>
元々1981年にブロードウェイで4年に渡り公演されてきた同名ミュージカルの映画版になります。また、元となったのは59年に結成された3人組のグループ、ザ・スプリームスとそのリードボーカルであったダイアナ・ロス。
本作は人種を問わずに支持された彼女たちの栄光と、周囲の人々による確執や欲望などを豪華な衣装にはじまり、圧倒的な歌唱力、ライブ感溢れる映像で迫力のある作品に仕上がっています。
ストーリー展開は非常にシンプルで、純粋に出演者達の歌う楽曲を流れるように聴いていくと理解できる作りになっており、サントラの秀逸さも際だっていますね。
主演であるビヨンセの歌唱力もさることながら、映画デビューにしてオスカーに輝いたジェニファー・ハドソンの歌声は素晴らしいと言うしかない(多少、パワフルでありすぎたけど)。
もっとも、彼女に加えて素晴らしかったのはエディ・マーフィー。
近年では大した作品もなかったのに、見事に復活、さらにはパフォーマンス力の高い動きと歌で観客を惹きつけてくれます。
60年代の楽曲の良さを再認識する上で見事な作品と言えますが、残念なのはミュージカルにありがちである強引な歌による感情表現が過ぎたところでしょうか。

<見どころ>
32曲にも及ぶ楽曲の数々と出演者たちの見事なまでのパフォーマンス、舞台、衣装など見どころは十分。
自分の好きな楽曲を探すのもよし、曲を追ってストーリーを噛みしめるのもアリです。

<出演者>
オスカー俳優ジェイミー・フォックスは、主演ながら今ひとつ乗り切れない感じ…後半になるとかなり嫌な人になってしまうので、主演ながらも好感度は良くないですね。
ビヨンセですが、あの細い体から、ジェニファー・ハドソンの恰幅の良い体からでる歌声とタメを張っているのが凄い。
エディ・マーフィーの健在ぶり(アカデミー賞では受賞出来ないとわかるや帰ってしまった)、ダニー・グローヴァーをはじめとするいぶし銀な俳優達も見逃せません。

ストーリー展開よりも楽曲、それがミュージカルの醍醐味です。
決して退屈な作品ではないので、音楽を楽しむつもりで見るのがよいですね。

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by syosei7602 | 2007-03-20 23:59 | ミュージカル/音楽/ダンス
機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディション 砕かれた世界
d0030824_0504367.jpg『MOBILE SUIT GUNDAM SEED DESTINY
               SPECIAL EDITION I』 日本/2006
監督:福田己津央
声:石田彰 鈴村健一 保志総一朗 池田秀一 田中理恵
  坂本真綾 小山茉美 進藤尚美 折笠富美子 桑島法子
  諏訪部順一 関俊彦 森田成一 子安武人 置鮎龍太郎


新生ガンダムとして好評を博した「機動戦士ガンダムSEED」の続編。
本作は「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」のテレビシリーズを4作に分けて再編集、新アフレコ、新カット追加による総集編第1部。
監督は前作、テレビシリーズに引き続き福田己津央。
声は前作に引き続き石田彰、保志総一朗、田中理恵、新しい主人公役としてOVAシリーズ「マクロスゼロ」の鈴村健一、ガンダムシリーズではお馴染みのシャアを演じた池田秀一など。
主題歌、挿入歌はT.M.Revolution、玉置成実ほか。

<あらすじ>
先の大戦から2年、一応の平和を取り戻した世界だったが、今もなお各地に戦乱の火種がくすぶっていた。
スペースコロニー・プラントの評議会議長デュランダルと地球オーブ国代表カガリが、プラントのひとつアーモリーワンにて極秘裏に会談をする。
その最中、地球連合軍特殊部隊ファントムペインが会談をしているアーモリーワンを襲撃、ザフト軍が開発したばかりのガンダム3機を強奪し、戦いを始める。
新造戦艦ミネルバから迎撃に出たのはかつてオーブで家族を失い、ザフトのエリートとなったシン。彼はインパルスガンダムでなんとか敵を撃退する。
しかし、ミネルバは奪われた3機とファントムペインを追うべく、デュランダルとカガリ、そしてカガリの護衛を務めているアスランを乗せたまま出港する。
だが、出港直後、先の大戦のきっかけともなった崩壊したコロニー・ユニウスセブンが地球へ降下を始める。安定軌道にあったはずのユニウスセブンを止めるべく、ザフト軍は出動するが、そこには意外な敵が待ち受けていた。

<作品解説>
監督自ら「テレビシリーズはなかったことに」という発言をしてしまうくらいに、テレビシリーズの見事な崩壊っぷりはある意味話題になりました(シナリオの遅筆、映像の使い廻し、気が付けば入れ替わっていた主人公等々)。
本作はシリーズの主人公(だった?)シンではなく、前作のもう1人の主人公アスランの視点からナレーションが入り、語られていきます。
そもそも、ガンダムSEEDシリーズは初代ガンダムの焼き直しとも言われるくらいに酷似した場面が登場するのですが、それもまあオマージュである、と言ってしまえば済んだところもあります。しかし、本シリーズになると、初代作品のセリフは使う、出てくるモビルスーツの名前も姿も似ているという、オマージュというよりはパクリに近い状態。
独自のシナリオを描ききれなかった甘さが露見した形になっています。
映像作品としての出来がいいだけに、オリジナル性に欠けた作品になったといわれても仕方ないでしょう。

<見どころ>
まずテレビシリーズで目についた「使い廻し」が減り、シナリオも再構成されているために、辻褄があっています。
これは進歩といってもいいし、テレビシリーズではよくわからなかった話の展開もちゃんと見られる形になりましたね。

<その他>
相変わらずエグイ描写があったり、なぜかアスランから語らせたりと主人公シンは全く持って形無し…きちんと作ろうとしているのはわかるのに、なぜ主人公をまたもやすげ替えたのか。
ファンからはシンの評価が今ひとつなんですが、これも単純にファン層の偏りなんですかねぇ。
普通に考えたら、彼が一番まともなんだけど。

残りは3作、前作の「SEED」が総集編3部作でバタバタした感じがあったんですが、それなりにまとまっていました。
つまり、本作は総集編4部作にでもしないと話がまとまらないって事ですね。

<関連作品>
前シリーズ
機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション 虚空の戦場
機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディションII 遙かなる暁
機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション完結編 鳴動の宇宙

本シリーズ
機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディションII それぞれの剣
機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディションIII 運命の業火
機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディション完結編 自由の代償

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by syosei7602 | 2007-03-19 23:57 | アニメ/CG
マッドマックス
d0030824_148254.jpg『MAD MAX』 オーストラリア/1979
監督:ジョージ・ミラー
出演:メル・ギブソン ジョアンヌ・サミュエル スティーヴ・ビズレー
    ヒュー・キース・バーン ティム・バーンズ ロジャー・ウォード
    ヴィンス・ギル



公開時コピー
今!バイオレンス・ヒーロー誕生
もう許せない
今!恐怖の暴力に復讐の戦いが始まる


メル・ギブソンの出世作にして、スタントで死者が出たとまで噂されたハードなバイオレンス描写が話題となった。
監督は「ハッピー・フィート」のジョージ・ミラー。
出演は「チェーン・リアクション」のスティーヴ・ビズレー、ヒュー・キース・バーンなど。

<あらすじ>
近未来、暴走族の一味ナイトライダー(ヴィンス・ギル)が新米警官を殺して、新型の警察車輌を奪って逃走する。
警官隊が追跡を始めるが、民間車輌などを巻き込んで逃走されてしまう。
しかし、凄腕の警官マックス(メル・ギブソン)はインターセプターと呼ばれる警察車輌と卓越した追跡能力で追いつめ、ナイトライダーは立ち往生していたトラックに突っ込んで爆発してしまうのだった。
しかし、ナイトライダーがトーカッター(ヒュー・キース・バーン)率いる暴走族の一味であったことから、状況は悪化する。
同僚のグース(スティーヴ・ビズレー)を殺され、死への恐怖を感じたマックスは休暇に出るが、トーカッター達はマックスの妻(ジョアンヌ・サミュエル)轢き、幼い息子を殺す。
復讐を誓ったマックスは、新型のインターセプターに乗り込むのだった。

<作品解説>
革ジャンを着て、荒野を疾走する暴走族相手に、真っ黒なインターセプターがV8エンジンを轟かせて迫る…バイオレンス描写もさることながら、メル・ギブソン演じるマックスの鬼気迫る復讐心が恐怖心を煽ります。
過激なアクションは話題にあがりましたが、実は本作はそれほど多くのアクションシーンがあるわけじゃないんですね。中盤は一転して、マックスと家族の休暇に主点を移し、後半の復讐シーンを盛り上げます。
登場する車体、マックスが乗る黒のインターセプターはオーストラリア・フォード73年型ファルコンXB/GT・2ドア・ハードトップクーペ(スーパーチャージャーは映画用ダミー)、暴走族のバイクはカワサキZ1000、ほかにマスタングなどが改造されて登場。
また、暴走族はその辺にいた本物のヤバイ人たちを使ったそうで、不穏な空気も流れたそうです(「燃えよドラゴン」でも同じような事があったけど)。
本作の成功から、続編2作が作られ、近年になって4作目の制作が正式に決まったそうです。
ただ、マックスにはメル・ギブソンは起用しないとのこと。
年令がネックだそうで、まあ、骨太な作品にしてほしいですね。

<見どころ>
とにかく走る、走る。
クライマックス直前、マックスが復讐を始めるその瞬間がゾクッとするほど格好いい。
余分な講釈抜きに、ただ怒りを胸に追いつめ、冷徹なラストシーンは近年にはないクールさがあります。

<出演者>
メル・ギブソンの格好良さは言うに及ばず、ただ英語吹替えなんですね。
オーストラリア訛りが強いから、という理由らしいですが。
他の俳優の映画って見たことはないんですが、ナイトライダーを演じたヴィンス・ギルが印象的。「燃料噴射装置付の自殺マシーンだぜぇ!」と喚きながら、マックスに追われた瞬間に泣き出す(笑)。
序盤の掴みがナイス。

低予算ながらもしっかりと見せる、クライマックスをより盛り上げるためのシナリオなど、シンプルでありながらもよく考えられています。

<関連作品>
マッドマックス2
マッドマックス サンダードーム (3作目)

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by syosei7602 | 2007-03-18 23:59 | アクション/アドベンチャー
機動戦士ガンダムII 哀・戦士 特別編
d0030824_4202215.jpg『MOBILE SUIT GUNDAM - MOVIE II』 日本/1981
総監督:富野喜幸
声:古谷徹 鈴置洋孝 飯塚昭三 古川登志夫 鈴木清信 白石冬美
  井上瑤 鵜飼るみ子 池田秀一 間嶋里美 戸田恵子 岡部政明
  村松康雄 仲木隆司 広瀬正志 中谷ゆみ 井上真樹夫
ナレーター:永井一郎


ガンダムシリーズの劇場版第2作の5.1ch版。
総監督は1作目と変らず富野喜幸。
声は1作目とほぼ同じだが、マ・クベ役の塩沢兼人が亡くなっている為、田中正彦に変更されている。
また、本作と3作目は井上大輔によるエンディングが起用された。

<あらすじ>
新型モビルスーツ・グフを駆るランバ・ラル隊から追撃を受けているホワイトベースは、連邦軍の反攻作戦・オデッサ作戦に参加するために傷つきながらも戦いをしのいでいた。
アムロは戦いの中で少しずつ成長していくが、自らの判断で戦闘を進めようとするあまりに、艦長のブライトと対立してしまう。
彼が増長したと感じたブライトは、ガンダムから降ろすことを操舵士のミライに相談する。しかし、それをアムロは聞いてしまいガンダムにのってホワイトベースを脱走する。
砂漠の街に辿り着いたアムロ、そこにラル隊が休憩に訪れ、出会うことになる。
迎えに来たフラウが後をつけられた事を知ったアムロは、ホワイトベースの危機を感じて再び戦場へと戻るのだった。
しかし、ラルとの戦いに勝利したものの、脱走の罪を問われて牢に入れられる。
ラルに勝ちたいと願うアムロ、そしてホワイトベースはラルに白兵戦を仕掛けられ…。

<作品解説>
2作目となる本作は主に地上戦になります。ホワイトベースの前に現れるのは歴戦の勇士ランバ・ラル、黒い三連星の異名を持つドム部隊、そしてアムロのライバル・赤い彗星のシャアが再び登場。
アムロが憧れる補給部隊のマチルダ・アジャンが重要なキャラクターとして登場するんですが、憧れた割りには3作目ではララァという女性が現れた事によって、アムロに思い出されもしない可哀想な人だったりします。
さて、これらは主人公アムロに纏わる話しですが、2作目の見どころは脇役であるカイ・シデンと女スパイ ミハル・ラトキエとのストーリーでしょうか。
カイは初登場時にセイラさんに軟弱者呼ばわりされたり、皮肉を言っては他の乗組員から少し距離を置かれていたんですが、彼に用意されたこのストーリーから戦争に対する意識を強く持つキャラクターへと変ります。
言うなれば、成り行きで流されていたカイは「誰かの為に戦う」という理由を見つけ、さらに初代ガンダムシリーズの中では最も成長したキャラクターの1人になるのです。
皮肉屋の彼にスポットを当てた展開は、主人公アムロだけではマンネリ化してしまうストーリーにうまく色をつけていますね。
余談ですが、カイは結果としてアムロに次ぐ撃墜数を挙げるエースパイロットになります。

<見どころ>
本作ではランバ・ラルとの戦いが重要であり、そして前述のカイのストーリーも見どころになります。
それに付け加えて、黒い三連星のかの有名なジェットストリームアタック、赤い彗星シャアとアムロが再びまみえるクライマックスなど過酷な戦いが続きます。
次々と登場する強敵との戦いは、2作目の醍醐味です。

<その他>
テレビ版では玩具を意識したGアーマーというガンダムと合体する戦闘機が登場しますが、映画版ではコアブースターという戦闘機に変更され、ガンタンクの登場も本作までになります。
商業的にすでに成功していた為にできた変更ですが、それにより3作目はより深みをますことになり、ガンダムが「ミリタリー色」を前面に打ち出すことに成功した証でしょう。

<関連作品>
機動戦士ガンダム I 特別編
機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙 特別編

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by syosei7602 | 2007-03-16 23:59 | アニメ/CG
博士の愛した数式
d0030824_0553574.jpg『博士の愛した数式』 日本/2005
監督:小泉堯史
出演:寺尾聰 深津絵里 齋藤隆成 吉岡秀隆 浅丘ルリ子





公開時コピー
博士と過ごしたひとときは
私とルートにとって本当に大切な時間でした


第1回本屋大賞を受賞した小川洋子の同名小説の映像化。
監督は「雨あがる」の小泉堯史。
出演は「半落ち」の寺尾聰、「踊る大捜査線 THE MOVIE」の深津絵里、映画初出演となる齋藤隆成、「ALWAYS 三丁目の夕日」の吉岡秀隆」、「四十七人の刺客」の浅丘ルリ子。

<あらすじ>
ある中学校の新任の数学教師(吉岡秀隆)は、学生達へ挨拶代りに10歳の頃に出会った数学博士の話を始める…。

家政婦の派遣で働いているシングルマザーの杏子(深津絵里)が、新たに派遣を依頼されたのは交通事故で記憶が80分しかもたない初老の数学博士(寺尾聰)の家。
雇い主である博士の義姉(浅丘ルリ子)から、離れに住む博士が問題を起こしても母屋に持ち込むなと言われる。
博士は自分の記憶に留め置くべきことをメモに書いて背広にとめており、常に数字のことばかりを考えている人物だったが、博士の数学に対する思いを知った杏子もまた数学に興味を持ち始める。
ある日、杏子の息子(齋藤隆成)が1人で留守番をしている事を知った博士は、息子を連れてくるように言う。メモに書き留め、忘れないように。
そして、やってきた息子に頭のてっぺんが平たいことから“ルート”というあだ名を付けるのだった。そして、3人の穏やかな日々が流れていく。

<作品解説>
原作を読んでいたのでその面白さがどのように表現されているのか、とても気になっていたのですが、杞憂に終わりました。
春の透明感溢れる映像と、俳優陣のしっかりとした演技が見事です。
小説ではいまいちわかりにくかった数学の解説も楽しく、数学嫌いな自分でも「なるほど」と思わず頷いてしまう…実際にこういう教え方を受けたら数学に対する興味も変ったかもしれないって思います。
さて、本作はおおよその筋は原作通りですが、博士の記憶が途切れる瞬間であるとか、博士の失敗などがカットされているのが多少残念なところ。
野球を見に行くシーンは、ルートの野球チームの練習と試合に変わっていますが、これはバランスを損なうことない形なのでシナリオのうまさを感じさせます。
ゆったりした映像の中に、きちんとした起伏があり、飽きさせることなく最後まで見られます。

<見どころ>
吉岡秀隆演じるルートが、学生達にわかりやすく数学を教えていく所は、なんかすごくうらやましい。そうか、数学とはこういうことか、それがわかるんですよね。
原作の良さもありますが、嫌みにならない程度にストーリーテラーとして引っ張っていく。
そこに重なる博士との思い出が美しく、どこかほっとさせます。
見どころは全部ひっくるめて、と言えます。
個人的に気に入ったシーンは杏子がルートに謝るところ。

<出演者>
深津絵里の演技が見事というか、この人ってやっぱり「踊る大捜査線」のイメージが強かったんで、本作の落ち着いた演技は見事でした。
もっと映画に出てもいいですよ、ホントに。
寺尾聰の深みのある演技は、もはや重鎮の域に達しています。
子役の齋藤隆成は、吉岡秀隆に似ているものの…吉岡秀隆の子役時代を知っているだけに、なんか損だよなぁと思ったりして。
浅丘ルリ子は、もう少し化粧薄めにしませんかねぇ…。

「数学」と聞いただけでアレルギーが出る人もいるかと思いますが(笑)、本作は数学ではなく「数字」の神秘が数学という形を持って表現されています。
特に友愛数なんかは面白いですよね。
数字は身近なものだけに、本作を見て自分の携帯番号には何が含まれているんだ?とか考えてみるのも良いかと思います。

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by syosei7602 | 2007-03-15 22:53 | ヒューマン/ドラマ
1:99 電影行動
d0030824_2121686.jpg『1:99 電影行動』 香港/2003
監督:ジョニー・トゥ 他
出演:アンディ・ラウ トニー・レオン アンソニー・ウォン他





数年前、世界を恐怖に陥れたSARS。
その被害をもっとも受けた香港を元気づけるため、香港の映画監督、俳優達がボランティアで撮った11話のオムニバス。
なお、すべてのエビソードは1分であり、すべて見ても11分という長さである。
以下、各話の監督と出演者。 

「狂想曲」
監督:ジョニー・トゥ/ワイ・ガーファイ/出演:アンディ・ラウ サミー・チェン ラウ・チンワン

「子ブタは体調不良」
監督:フルーツ・チャン/出演:Shine サム・リー

「いつも笑顔で」
監督:テディ・チャン/出演:シッ・ラッイン

「信じるも信じないも ご勝手に」
監督:ツイ・ハーク/原作:ウォン・ザ

「必勝香港」
監督:チャウ・シンチー/出演:ジェニー・イップ

「ミス香港は誰?」
監督:ジョー・マー
出演:イーソン・チャン ウー・フォン ニキ・チャウ デニス・ホー

「飛んでる家族」
監督:メイベル・チャン/アレックス・ロウ/出演:アンソニー・ウォン

「運よ開け」
監督:ダンテ・ラム/ゴードン・チャン
出演:アーロン・クォック ジジ・リョン ウォン・ジーワー ジョシー・ホー ジジ・ライ

「マクダルの1:99」
監督:ブライアン・チェ/声:ジャン・ラム

「2003年春・追想」
監督:ピーター・チャン/出演:トニー・レオン バージニア・ユン

「輝ける未来」
監督:アンドリュー・ラウ/アラン・マック
出演:カリーナ・ラウ  フランシス・ン  チャップマン・トー  ショーン・ユー  エリック・ツァン
    ジャッキー・チュン エディソン・チャン

<作品解説>
当然ですが各話はすべて一貫したテーマとして、SARSについて語っています。
そのテーマの中、各監督がミュージカル、ドラマ、アニメといった形で香港をアピールするというもので、むしろCMに近いかもしれません。
中には「マトリックス」のワンシーンをパクっていたり、「輝ける未来」のように「インファナル・アフェア」シリーズの監督・出演者が出ていたりします。
また、セリフのないものまであったりしますが、根幹に流れる香港という街への思い。
監督と俳優たちがいかに香港を愛しているかが伝わってきます。

なおDVDにはオリジナルバージョン(ロングバージョン)も入っているので、意外に内容が濃かったりします。
凝縮された香港テイストを楽しめる作品となっています。

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by syosei7602 | 2007-03-14 23:59 | ヒューマン/ドラマ