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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
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サウンド・オブ・サンダー
d0030824_144543.jpg『A SOUND OF THUNDER』 アメリカ・ドイツ/2004
監督:ピーター・ハイアムズ
出演:エドワード・バーンズ キャサリン・マコーマック
    ベン・キングズレー ジェミマ・ルーパー
    デヴィッド・オイェロウォ ヴィルフリート・ホーホルディンガー



公開時コピー
過去を変えた人類に未来はあるのか?

「華氏451」などの原作で知られるレイ・ブラッドベリの同名短編の映画化。
監督は「エンド・オブ・デイズ」のピーター・ハイアムズ。
出演は「15ミニッツ」のエドワード・バーンズ、「スパイ・ゲーム」のキャサリン・マコーマック、「ラッキーナンバー7」のベン・キングズレー、「キンキー・ブーツ」のジェミマ・ルーパーなど。
メカデザインはシド・ミード。

<あらすじ>
2055年、シカゴのタイム・サファリ社は人類初のタイムトラベルを可能にし、およそ6500万年前の白亜紀で恐竜を倒すという旅行企画が人気を博していた。
タイムトラベルの引率者であるライヤー博士(エドワード・バーンズ)は、このツアーに対して多少懐疑的ではあるものの、自らの研究のために社に雇われている。
ある大金持ちのツアー終了後のパーティーに突然1人の女が入ってきて、赤い液体をぶちまける。彼女はタイムトラベルを計算する人工知能を開発したソニア・ランド博士(キャサリン・マコーマック)だった。
タイムトラベルの危険性を熟知しながらも、社のハットン(ベン・キングズレー)により研究を奪われ、利用されていたのだ。
ある日、ライヤーはいつものようにツアーへと客を引率するが、恐竜を倒すための銃が壊れてしまい、間一髪のところで助かったものの、その次の日から少しずつ世界がおかしくなっていく。
冬も間近なのに真夏の暑さになり、植物が異常生長を始めたのだ。
ライヤーはそれが、タイムトラベルによって引き起こされた変化だと気が付き、ソニアを尋ねるが世界の変化は刻一刻と大きくなっていく。

<作品解説>
映画のみならず、小説などでも多く作られているタイムスリップもの。
ただ、本作は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「タイムコップ」「タイムライン」などとは違って、登場する人物たちの周辺が変ってしまうのではなく、地球まるごと変化が起きてしまうのが特徴です。
時間の流れの幅が大きいほどに、未来に及ぼされる変化が大きい…いわゆるカオス理論の1つでもあるんだけど、なかなか醜悪な未来に描かれていて面白い。ただ、こういう作品にありがちなのが、過去を変えるという行為が最悪の未来になるということ。
タイムトラベルものに多いステロタイプな考え方が未だに根強いわけですが、これを言っちゃうと物語にならんか。
さて、本作は多くのシーンでCGが多用されているんですが、この出来が2004年とはいえあまりにもな出来。特に街中を歩くシーンは人が足踏みをして背景が流れていくようにしか見えなかったり、発想が追いつかなかったのか、同じ様な車ばかりが大量に走っている。
冒頭の恐竜のCGからして「ジュラシックパーク」に遠く及ばず、まるでPS2の初期作品みたいです。また、ツアーの様子を引率者の1人が撮影しているんですが、再生するとあり得ないアングルから撮影されてたりして…シナリオの整合性というよりも、シンプルな部分でケチがつきますね。
結構な制作費をかけていたと思うんですが、もうちょっとどうにかならんかったのかなぁ。

<見どころ>
それなりにテンポもいいので、CGがショボい割りには楽しめます。
中盤に登場する“進化”したクリーチャーたちが凶悪なんですが、それほど多くの生物が出てこない時点で食物連鎖が破綻している気もします(笑)。
それにしても、植物も動物も凶悪に変化しすぎ。

<出演者>
エドワード・バーンズは妙に高いというか、しゃがれ声が気になって。
なんとなくリチャード・ギアっぽいですよね。
キャサリン・マコーマックは全然ヒロインっぽくないし、むしろヒロインとかいないし、みたいな。
ベン・キングズレーの人の良さそうな顔をした守銭奴っぽさがもっと出てたら良かったのになぁ。

作品としてはB級そのもの。
CGが良ければ、それなりの作品に成り得たのに、肝心の「目玉」であるCGがこれではダメですよ。もっとも、そのギャップを楽しめればいいのかも。
映像的にはテレビスペシャル、映画としては…個人的には好きですけどね、このダメさ加減。

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by syosei7602 | 2007-02-28 23:59 | SF/ファンタジー/パニック
第79回アカデミー賞 & 第27回ラズベリー賞
第79回アカデミー賞
作 品 賞 : 「ディパーテッド」
監 督 賞 : マーティン・スコセッシ 「ディパーテッド」
主演男優賞: フォレスト・ウィッテカー 「ラスト・キング・オブ・スコットランド」 
主演女優賞: ヘレン・ミレン 「クィーン」
助演男優賞: アラン・アーキン 「リトル・ミス・サンシャイン」
助演女優賞: ジェニファー・ハドソン 「ドリームガールズ」
脚 本 賞 : マイケル・アーント 「リトル・ミス・サンシャイン」
外国映画賞: 「善き人のためのソナタ」
長編ドキュメンタリー賞:「不都合な真実」
長編アニメ賞:「ハッピーフィート」  


第27回ラズベリー賞(各賞に全て「最悪」が付きます)
作 品 賞 : 「氷の微笑2」
監 督 賞 : M・ナイト・シャラマン 「レディ・イン・ザ・ウォーター」
主演男優賞: マーロン・ウェイアンズ&ショーン・ウェイアンズ 「LITTLE MAN」
主演女優賞: シャロン・ストーン 「氷の微笑2」
助演男優賞: M・ナイト・シャマラン 「レディ・イン・ザ・ウォーター」
助演女優賞: カーメン・エレクトラ 「DATE MOVIE」&「SCARY MOVIE 4」
脚 本 賞 : 「氷の微笑2」


「バベル」で助演女優賞が期待された菊池凛子は受賞ならず。49年ぶりの日本人受賞になりませんでしたが、ノミネートだけでも快挙ですね。
また注目された「硫黄島からの手紙」は視覚効果賞のみ。
さて、作品賞・監督賞は「ディパーテッド」とその監督マーティン・スコセッシが遂にオスカーを獲得。
リメイクであることが些か引っかかりますが、是非オリジナル作品で2度目を獲って欲しいものです。
主演男優賞にはデンゼル・ワシントンやジェイミー・フォックスに続いて黒人俳優であるフォレスト・ウィテカー。アカデミー賞もようやく保守的な形が解放されて良い感じです。
今回は有力な賞候補が多くありましたが、「ディパーテッド」の受賞を考えるとオリジナルの「インファナル・アフェア」がいかに優れた作品であるかを知らしめた展開とも言えます。
また、CGなどのVFXに頼った作品がノミネートが少なかったのも面白い。
近年は何かというと「凄い特殊効果」みたいなところがありましたが、オーソドックスにカメラをまわして、しっかりとしたシナリオと演技で魅せるという形が維持された証でしょうか。
お、3月からはアカデミー賞受賞作が続々公開されます。
映画館に行きましょう。


次にラジー賞。
今更ながらにセクシー路線に“無理”に戻ったシャロン・ストーンの「氷の微笑2」。
宣伝は派手だったものの「鑑賞に堪えない」という酷評を下され、作品・主演女優を含んで最多4部門。
まあ、シャロン・ストーンはラジー賞ノミネートの常連だったとはいえ、2度目はキツイ。
監督賞は血迷ったかのようなファンタジーを撮ったM・ナイト・シャラマンの「レディ・イン・ザ・ウォーター」。おまけに自分で助演男優賞までもらっちゃって。
しかも次回作とかは軒並み、どこの会社も手をひいちゃって…「ヴィレッジ」でせっかく復活したのに勿体ない。
毎度の事ですが、その他のラジー賞受賞作品は日本では未公開、ビデオスルーですな。
ネタに見るのもよし、無駄なお金を払いたくない人はやめておくか、まあ、そんな感じ。

日本アカデミー賞も書きたかったんですが、日本のラジー賞にあたる木いちご賞が結構早くに発表されたので、時期を逸しました。
気が向けば来年にでも…。
by syosei7602 | 2007-02-27 00:07 | 管理人日記
DOOM ドゥーム
d0030824_2351271.jpg『DOOM』 アメリカ・チェコ/2005
監督:アンジェイ・バートコウィアク
出演:カール・アーバン ザ・ロック ロザムンド・パイク ラズ・アドティ
    デオビア・オパレイ ベン・ダニエルズ デクスター・フレッチャー
    リチャード・ブレイク アル・ウィーヴァー ヤオ・チン



公開時コピー
誰も生きては戻れない

1人称視点で繰り広げられるSFシューティングアクションゲームの元祖「DOOM」を映像化。
監督は「ロミオ・マスト・ダイ」「ブラック・ダイヤモンド」のアンジェイ・バートコウィアク。
出演は「リディック」のカール・アーバン、「スコーピオン・キング」のザ・ロック、「プライドと偏見」のロザムンド・パイク、「ヘイヴン 堕ちた楽園」のラズ・アドティ、「7セカンズ」のデオビア・オパレイなど。

<あらすじ>
21世紀半ば、火星にあるユニオン宇宙社オルドゥヴァイ研究所から極秘研究の研究体が逃げだしたとの連絡が入り、封鎖してくれとの支援要請が入る。
カリフォルニア海兵隊特殊作戦本部RRTS<緊急対応戦略部隊>に命令が伝えられ、軍曹(ザ・ロック)を隊長とする8人の部隊が火星へと出動した。
問題の研究所探索の為に分散した部隊、その隊員のジョン(カール・アーバン)は考古学研究者で姉のサマンサ(ロザムンド・パイク)と数年ぶりに再会し、研究所にあるデータ回収へと向かう。
しかし、得体の知れない何かが彼らを迎えるのだった。

<作品解説>
「バイオ・ハザード」「トゥーム・レイダー」と、オリジナルがゲームである作品がここ数年増えています。「DOOM」もそのひとつで、1人称視点で戦うゲームの元祖とも言える作品であり、ホラー要素も含んだ先駆けとも言えます。
本作は意外なほど?にしっかりとした作品で、興行的には地味な感じではあったものの、メリハリのついたストーリー展開とアクションで魅せてくれます。
主演と名前だけでそれなりにヒットした「トゥーム・レイダー」よりも遙かに良いんですが、どちらかというと「バイオ・ハザード」「ゾンビ」といったテイストが含まれている為に、ゲームを知らない人が見ると二番煎じにしか思えないのが勿体ない。
クリーチャーの造形や終盤にあるゲームでお馴染みの1人称視点はなかなかのもの。
また、主演の3人、カール・アーバン、ザ・ロック、ロザムンド・パイクなど、きちんとした役者を使っているところに好感が持てます。
B級感はあるものの、上質なSFアクションと言えるでしょう。

<見どころ>
一応R-15指定なんですが、まあスプラッターシーンがそれなりにあるって所でしょうか。
アクションシーンや映像センスは、さすが多くの撮影を手がけてきた監督ならでは。
全体的に暗いシーンが多めですが、暗闇ならではのシーンが緊張感があっていいですね。

<出演者>
ザ・ロックが主演じゃなくて、カール・アーバンというところがミソ(笑)。
ロザムンド・パイクも姉役ということで、下手なラブシーンなどが出来ない設定にしたのが良い。
ゲームに出てきたキャラクター(モンスター)も忠実に再現されているみたいですが…やったことないので、この辺は未確認です。
ちょっと面白かったのがヤオ・チン演じるマック(日本人の役)なんですが、役柄の本名がカツヒコ・クマノスケ・タカハシ…アメリカンセンス爆発。

B級作品の中ではきちんと見られる作りです。
まあ、ザ・ロックはラジー賞にノミネートされてしまいましたが、そんなに悪くなかったですね。
バイオ系のアクションが好きな人にはオススメです。

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by syosei7602 | 2007-02-26 23:48 | アクション/アドベンチャー
マリー・アントワネット
d0030824_2193996.jpg『MARIE ANTOINETTE』 アメリカ/2006
監督:ソフィア・コッポラ
出演:キルステン・ダンスト ジェイソン・シュワルツマン リップ・トーン
    ジュディ・デイヴィス アーシア・アルジェント ローズ・バーン
    マリアンヌ・フェイスフル モリー・シャノン ジェイミー・ドーナン



公開時コピー
恋をした、朝まで遊んだ、
全世界に見つめられながら。
14歳で結婚、18歳で即位、豪華なヴェルサイユ宮殿に暮らす孤独な王妃の物語


「ロスト・イン・トランスレーション」でアカデミー脚本賞と獲ったソフィア・コッポラ監督が、悲劇の王妃マリー・アントワネットに焦点をあてた歴史ドラマ。
出演は「スパイダーマン」シリーズのキルステン・ダンスト、「奥さまは魔女」のジェイソン・シュワルツマン、「メン・イン・ブラック」のリップ・トーン、「夫たち、妻たち」のジュディ・デイヴィス、「ランド・オブ・ザ・デッド」のアーシア・アルジェント、「ホワイト・ライズ」のローズ・バーンなど。
実際にヴェルサイユ宮殿で撮影され、その迫力ある映像は圧巻。

<あらすじ>
1769年、オーストリアの皇女マリー・アントワネット(キルステン・ダンスト)はフランスとの同盟強化の為に、フランス王太子ルイ・オーギュスト(ジェイソン・シュワルツマン)のもとへ嫁ぐ。
若干14歳と15歳の2人はヴェルサイユ宮殿で盛大な結婚式を挙げる。
しかし、ルイは彼女に興味を示さずベッドの中でも指一本触れない。
子供が生まれない事から、マリーは宮殿で貴族達から陰口をたたかれるようになり、ストレスからお洒落やお菓子、パーティにギャンブルと豪遊するようになる。
やがて18歳になったとき、ルイ15世(リップ・トーン)が天然痘に罹って崩御する。
若くしてフランスの最高位に就いたマリーとルイ。その後、結婚7年目にしてようやく子供を授かるのだった。
だが、フランスはアメリカの独立戦争への資金提供から、徐々に財政難に陥っていく。

<作品解説>
日本でマリー・アントワネットといえば、マンガの「ベルサイユのばら」を思い出す人が多いかもしれませんが、本作ではああいったロマンス的な見方はザクッと消えています。
異国の地にやってきたマリーの孤独感、ストレスによって豪遊にふける様は現代人のそれと大差ありません。
また、本作ではマリー・アントワネットに関するいくつかの重要な出来事が端折られていて、心理描写などの甘さが目立ちます。
例えば、子供は実は4人産んでいて2人亡くなってしまったとか、愛人のフェルセン伯爵との逢瀬が一過性のものに見えたり(実際はフェルセンは国王一家の国外逃亡を計画、これは露見してしまいフランス革命に決定打を与えてしまう。マリーが刑に処されたあとも、彼女を思い続けて結婚せず、民衆を憎んだとされる)、パリにおける彼女の悪評が冷遇された貴族たちによるものだとか、そういった部分はほとんど無いのが残念。
1人の女性として描きたいのはわかるのですが、コッポラ監督お得意の音楽による大胆な演出も「選曲が良い」というだけに終わっています。
「ロスト~」が好きな映画なだけに、期待値も大きかったんですが個人的には物足りない作品でした。

<見どころ>
豪華な衣装、宮殿、キルステン・ダンストのセクシーショット?ですかね。
あとはヴェルサイユにおける奇妙な慣習だとか、当時の貴族達の馬鹿な会話だとか、まあ時代考証に即したと思われる部分は良かったんじゃないでしょうか。

<出演者>
キルステン・ダンストは割とクセのある人ですよね。綺麗な時とそうでない時の差とでもいうんでしょうか、なんだか微妙なラインを描いている感じがする…。
ルイを演じたのはソフィア・コッポラの従兄弟でもあるジェイソン・シュワルツマン。地味だと言われた16世を地味に演じてます。
愛人フェルセンを演じたジェイミー・ドーナンがセックスシーンの為だけに登場したような、あんまり意味がなかったりして。
あとはなんだがゴチャゴチャしていたのと、基本的にキルステン・ダンストがフレームから消えることがほとんどないので、流して見て終わってしまった。

作品としてはお金のかかったB級なんですが「ベルばら」とのギャップを楽しむのもありかも。
ちなみに「パンが無ければケーキを食べればいい」は全くのデマであり、これも貴族達が流した悪評のひとつです。

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by syosei7602 | 2007-02-22 23:59 | 戦争/歴史/時代劇
エクステ
d0030824_2164684.jpg『HAIR EXTENSIONS』 日本/2007
監督:園子温
出演:栗山千明 大杉漣 佐藤めぐみ つぐみ 町本絵里
    佐藤未来 山本未來 夏生ゆうな 光石研 山本浩司
    田中哲司 蛭子能収 佐久間麻由



公開時コピー
恐怖爆髪

「自殺サークル」など、衝撃的な作品を送り出す園子温監督によるホラー。
出演は「KILL BILL」の栗山千明、「HANABI」の大杉漣、「銀のエンゼル」の佐藤めぐみ、「フリージア」のつぐみ、主題歌を歌っている町本絵里、「CASSHERN」の佐藤未来、「不夜城」の山本未來など。

<あらすじ>
ある夜、横浜港の倉庫置場から膨大な量の髪の毛が入ったコンテナが見つかり、そこから少女(佐久間麻由)の遺体が発見される。
少女は臓器売買の被害者であり、臓器を抜かれた後になぜかそのコンテナに入っていたのだ。
検死中、遺体の中から髪の毛が発見される。それを見た遺体安置所の管理人で究極の髪の毛フェチ山崎(大杉漣)は、その髪が求めていたものだと確信して遺体を盗み出す。
同じ頃、見習い美容師の優子(栗山千明)は、ダンサー志望のユキ(佐藤めぐみ)と同居しながら充実した生活を送っていた。
ある日、仕事から帰ると部屋にはユキと見知らぬ女の子マミ(佐藤未来)がいた。マミは優子の姉(つぐみ)の子供だった。
姉は邪魔になるマミを一方的に優子に押しつけて、ヒモの男と遊びほうけていた。
虐待を受けているマミを放っておけない優子は面倒を見始めるが、さらに美しい髪の毛を探し回る山崎との偶然の出会いが恐怖を引き起こす。

<作品解説>
映画館においてあった宣伝コーナーで流れていた予告編でやられました。
大杉漣が歌う「ヘア~ヘア~MYヘア~」といういかにも変態チックな歌詞が耳にこびりつき、衝動買いならぬ衝動鑑賞。
結果、映画館でなかったら大爆笑ですよ。
究極の美しい髪(女性限定)を求める髪フェチの変態ヒッピー風味な男・山崎。死体から生え続ける髪の毛をエクステにして美容室にばらまくという、ある意味テロ行為に近い迷惑なヤツなんですが、髪が綺麗な女性に関しては寛容(それ以外はクソと断言)。
この変態男が栗山千明演じる優子の髪をうっとりとした目で見つめるのは、もはや理解出来ぬアッチの世界にぶっ飛んじゃっていて、家に帰れば遺体から生える髪の毛を見つめながらギターで「ヘア~ヘア~MYヘア~」と歌うわけです。
もうね、大杉漣の出番が待ち遠しかった(笑)。
体のあっちこちから髪の毛が生えるのは気持ち悪いですが、それ以上に怖いのはマミの母親。
こんなバカな母親が世の中にはいるんだろうな、と思いながら早く成敗されてくれりゃいいのに、ってくらいに憎たらしい。
というわけで、ホラーというよりはギャグホラーといっても良いかも。

<見どころ>
大杉漣の切れた演技は勿論なんですが、子役・佐藤未来がなんかもう可哀想過ぎて。
虐待されるマミを演じていて、これがもう、うまいのなんの。母親役のつぐみも相当嫌な、同情の余地ゼロの非情な演技を披露しています。
ホラー映画なのに、演技が見どころ。
勿論、髪の毛のうねうねと動く様は圧巻です。

<出演者>
やっぱりホラークイーン?と思いきや、今回は主役。始まり方が微妙で、一瞬大丈夫か?と目を疑ったんですが、普通にうまいっすな。
佐藤めぐみは個人的に一押しの女優なんですが、見どころが少なくて残念。
そんなわけで、本作はやはり大杉漣、つぐみ、佐藤未来に賞賛の言葉を送りたいです。

極力、血が出ない作品なので、まあ…それほど気持ち悪くはない。
というかラストで更に笑わせてくれるセンスが面白すぎ。
たまにはこういうホラーも、ってところで興味ある方は是非。

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by syosei7602 | 2007-02-21 23:59 | ホラー/オカルト
狼たちの午後
d0030824_0351689.jpg『DOG DAY AFTERNOON』 アメリカ/1975
監督:シドニー・ルメット
出演:アル・パチーノ ジョン・カザール チャールズ・ダーニング
    ジェームズ・ブロデリック クリス・サランドン ペニー・アレン
    キャロル・ケイン サリー・ボイヤー ランス・ヘンリクセン
受賞:アカデミー賞/脚本賞(1975)
    LA批評家協会賞/作品賞・男優賞・監督賞(1975)他

公開時コピー
暑い夏の昼下り 全米の注視をうけて演じられた-あまりにも突飛な事件…だがそれはまぎれもない事実だった!

ニューヨークで実際に起きた銀行強盗事件を基に製作された社会派ドラマ。
監督は「グロリア」(1999年)のシドニー・ルメット。
出演は「リクルート」のアル・パチーノ、「ゴッドファーザー」のジョン・カザール、「トッツィー」のチャールズ・ダーニングなど。

<あらすじ>
1972年ニューヨーク。
うだるような暑さの夏の午後2時57分、閉店間際のブルックリン三番街のチェイス・マンハッタン銀行支店に3人組の強盗が押し入る。
人質を取ったところで1人は怖じ気ついて逃げ出す。残ったのはソニー(アル・パチーノ)、サル(ジョン・カザール)の2人、そして人質の支店長、警備員、女性行員の9人。
10分もあれば済む筈だったが、金庫の金は既に本店へと運ばれたあとで残りはわずか1100ドルだった。予想外の事に落胆するソニーに追い打ちをかけるかのように、いつの間にか警察に包囲されている始末。
集まる報道陣、警官隊、そしてFBIが到着する中、ニューヨーク市警のモレッティ刑事(チャールズ・ダーニング)がソニーに投降を呼びかける。
しかし、ソニーは籠城を決め込み、とりあえずの交渉への証として喘息持ちの老警備員を解放するが、警察は間違えて警備員を逮捕してしまう。
ソニーはそれに乗じてアティカ刑務所の暴動を持ち出し、群衆を煽るのだった。
やがて人々は彼をダーティーヒーローとして受け入れ始める。さらに時間が経つにつれ、ソニー達と人質に奇妙な連帯感が芽生え始めていた。

<作品解説>
実際に起きた事件を基に、人間心理の描写を巧みに描いた傑作です。
押し入る3人の強盗、1人は逃げだし、残った2人には金すら無くなぜか警察に包囲されて策は無し。計画があるようで実は無かった銀行強盗と人質、警察、報道、群衆の長い半日が始まります。
警察による警備員誤認逮捕が決め手となり、群衆を味方に付けたソニー、警察に対して諦観的になった行員達はいつしか連帯感(ストックホルム症候群)が生まれます。
実はソニーは小心者で、相棒のサルは人付き合いが苦手な無口な男で、さらに知恵もそれほどあるわけでもない。
この2人をうまく誘導するのが支店長なわけで、警察が強盗を察知した理由は語られないものの流れとしては支店長以外おらんやろう、と思えます。
本作の根幹にあるのは、先にも書いたように人間心理であり、どうにか逃げ出そうとするソニー達の焦りに反して、若干怯えながらも環境に順応してしまう行員や権力に逆らう者への羨望の眼差しを向ける群集心理の巧みさが見事なのです。
また警察側は、それらの世論を敵に回してしまったためソニー達の為すがまま。
どうにもならない状況下、事件はクライマックスで意外な結末を迎えます。
でも、このラストって非常に切ないですね~。

<見どころ>
アティカ刑務所の名を出して群衆を煽るアル・パチーノが最高にカリスマパワー全開で格好いいんですよ(ちなみにアティカ刑務所は差別と囚人待遇の悪さから暴動が起き、政府が強制的に鎮圧、多数の死者を出したことを隠蔽した為にあちこちの刑務所で暴動が続発した)。
相棒サルを演じるジョン・カザールのとぼけっぷりもさながら、実は本作の見どころは意外なところに隠れているユーモアセンスなんですね。
まあ、ブラックジョークの一歩手前ですが。

<出演者>
なんといっても若き日のアル・パチーノの格好良さ。
役柄としてはマヌケですが、やっぱりねいいんですよ、この人は。
相棒サルを演じたジョン・カザールは既に亡くなってしまいましたが、この人も味があります。
得体の知れない感じが見事。
端役でランス・ヘンリクセンも出ていますが、本作では残念ながら売れなかったようです。

ノンフィクションベースということで、どうもダラダラと説明的な作品と思い浮かべてしまいがちですが、本作は緩急を付けた見事な作りとラストまでの緊張感は素晴らしく、また俳優達が演じる役柄が生き生きとしています。
すでに30年前の作品ですが、今見ても面白い傑作です。

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by syosei7602 | 2007-02-20 22:46 | ノンフィクションベース
守護神
d0030824_14863.jpg『THE GUARDIAN』 アメリカ/2006
監督:アンドリュー・デイヴィス
出演:ケヴィン・コスナー アシュトン・カッチャー ニール・マクドノー
メリッサ・サージミラー セーラ・ウォード ボニー・ブラムレット
ブライアン・ジェラティ ジョン・ハード



公開時コピー
死んでも、守り抜く──。

「逃亡者」のアンドリュー・デイヴィスによる海上救難士の訓練と活躍を描いた青春アクション。
出演は久々にメジャー作となる「ウォーターワールド」のケビン・コスナー、「バタフライ・エフェクト」のアシュトン・カッチャー、「父親たちの星条旗」のニール・マクドノー、「チアーズ」のメリッサ・サージミラー、「デイ・アフター・トゥモロー」のセーラ・ウォードなど。

<あらすじ>
アメリカ沿岸警備隊のレスキュー隊員ベン・ランドール(ケヴィン・コスナー)は、その類い希なる救難の腕前から現役にして伝説となっていた。
ある嵐の夜、難破した船の乗組員の救助に向かうが、凄まじいまでの風雨と波によってヘリが墜落、同僚と要救助者を誰1人助けられず、唯一生き残ったベンは心に深い傷を負う。
さらに妻(セーラ・ウォード)との離婚話からすっかり疲れ果てたベンは、上司から現場を離れる事をすすめられ、エリートレスキューを育成する“Aスクール”へ教官として赴任することになる。
Aスクールの新たな生徒達の中に、高校で元水泳チャンピオンだったジェイク(アシュトン・カッチャー)がいた。ベンの過酷な訓練から次々と生徒達が脱落する中で、ジェイクは高い能力を発揮してクリアしていくが、それと同時に単独行動が目立っていた。
そんな彼にベンは「命をかけて守る」事の大切さを教えていく。

<作品解説>
予告編を見ただけでは「ウミザル 海猿」的な作品かと思ったんですが、フタを開けてみれば結構な力作でした。ケヴィン・コスナーはここ最近、目立った作品が無かっただけにほとんど見ることはなかったんだけど、いやいやおもしろかった。
中身はいかにもな展開で、流れ的には「愛と青春の旅立ち」の王道パターンですが、主人公を教官にすることで視点を大きく変えています。
既に大切な事を知っている教官と勉強すべき若者、2人の温度差が激しく感じられる中盤の訓練シーンは非常に過酷であり容赦なし。
命を賭けるからこそ、生半可な気持ちを持つな、という視点は「海猿」よりも徹底しています。
また、助けられる命を選ばなくてはいけない局面など、全てを完全に達成できはしない…その辛さを描くことで、ストーリーをきっちりと安定させています。
特撮シーンも迫力があり、海って普通に怖くなりますね。
訓練生たちの絡み方が少なかったのがちょっと残念でした。

<見どころ>
基本的に海難事故が多発するのは時化なわけで…嵐のシーンは迫力が凄い。
あんな海の中を泳いで人を助けるって、単純に「世の中、こういう人たちがいるんだよな」という実感を持たせてくれます。

<出演者>
久々に見たケヴィン・コスナー、格好いいですね~。「ウォーターワールド」の時なんて、てっぺんがちょっと…な感じだったのに、本作のケヴィンはピッタリと役もはまってます。
共演のアシュトン・カッチャーは「バタフライ・エフェクト」の時に比べると断然良いですね。
表情も豊かでうまいと思います。
注目だったのがジェイクの恋人になるエミリーを演じたメリッサ・サージミラー。
映画出演数は少ないですが、本作では存在感がありました。少しミステリアスな登場の仕方と顔立ちがスッキリとした美人で良い。

作品全体としては王道パターンなんですが「ワールド・トレード・センター」「炎のメモリアル」などのジャンルになるんでしょうか。
映像的に暗いシーンが多いのと、迫力がすごいので劇場で見るのが良いですね。

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by syosei7602 | 2007-02-16 23:51 | 恋愛/青春/スポーツ
チーム★アメリカ/ワールドポリス
d0030824_1154789.jpg『TEAM AMERICA:WORLD POLICE』 アメリカ/2005
監督:トレイ・パーカー
声:トレイ・パーカー マット・ストーン クリステン・ミラー
  マササ ダラン・ノリス フィル・ヘンドリー モーリス・ラマルシュ




公開時コピー
アメリカ フ★★ク イェ~

ブラックジョーク満載のテレビアニメ「サウスパーク」のトレイ・パーカーとマット・ストーンのコンビが「サンダーバード」を真似して製作したナンセンス人形劇。
多くの実在する人物を皮肉っている。
声は製作者であるトレイ・パーカー、マット・ストーン他声優の人と思われる。
(もっとも、かなりの過激さなので実在の人物にケンカを売るような作品には誰も出たがらないだろう)。

<あらすじ>
フランス・パリ。
911テロ以降、世界の平和を守るために結成されたチーム・アメリカは、怪しいアラブ人達のテロ計画を察知して急襲する。
容赦為しにテロリストに銃弾を浴びせ、外れたロケットランチャーはエッフェル塔を破壊する。それでもお構いなしに、ルーブル美術館に逃げ込んだ最後のテロリストを建物ごと葬り去るのだった。しかし、隊員の1人を失ってしまい、悲しみに暮れるチーム・アメリカだった。
指揮官のスポッツウッドはブロードウェーの舞台で活躍するゲイリーを見ていた。
彼の演技力に目を付けたスポッツウッドは、ゲイリーをチーム・アメリカにスカウトする。彼の演技力で、テロ組織に潜入させ大規模テロを阻止しようという考えなのだ。
一度は断ったゲイリーだったが、自分の能力を世界平和の為に使うべきだと思い直し、アラブ人に整形をする。
そして、チーム・アメリカはテロの会合があるというエジプト・カイロへ向かうのだった。

<作品解説>
もうね、ここまでやっちゃったら笑うしかないですね。
周囲の迷惑なんてお構いなし、悪は壊滅すべきという考えの元にチーム・アメリカはマシンガンからロケットランチャー、あげくはミサイルを撃ちまくる始末。
テロの親玉は将軍様・金正日その人。私はロンリー~などと歌ってみたり、国連視察の人を抹殺したりとやりたい放題。
どっちもどっちなんだけど、さらにはハリウッド俳優協会(=カマ野郎)としてアレック・ボールドウィン、ショーン・ペン、スーザン・サランドンにマット・デイモン(扱いがひどすぎるけど)を登場させてみたり、インチキ野郎の社会主義者でマイケル・ムーアまで登場。
これらの人々をパペットで製作し、実名で登場させている上にこの上なく下ネタを満載して至る所に×××、×××、×××、×××と…。
挙げ句の果てにパペットでえげつないほどのセックスシーンまでやっちゃって、笑うか嫌になるかという両極端の性質を持つ作品になってます。
正直言って、個人的にはバカ受けでした(笑)。

<見どころ>
将軍様がちょい役なのかな、と思ったら大間違い。自らを「ロンリー」と歌いながら自画自賛するバカっぷりは映画史上最大のナルシスト。
「パールハーバー」をクソ映画と歌い、自由は無料じゃないとか「RENT」をぱくった序盤のミュージカルシーンとか、小ネタがとにかく多いんですよ。
まあ、ある意味全部見どころです。

<その他>
「サウスパーク」ではチープなCGアニメに詰め込まれたブラックジョークで視聴者を惹きつけていました。本作は立体感のあるパペット達の表情も豊かな部分が「サンダーバード」の影響かと思われるけど、中身はお下劣という言葉がピッタリです(18禁でもきついくらいだ)。
見る人によっては「とても不快」になるかもしれませんが、直接的な皮肉が非常に顕著に描かれている風刺作品です。
中身の濃さは「=アメリカの政治と映画の特徴」を反映したもので、えげつないラブシーンは無駄なベッドシーンが多すぎるハリウッド作品に対する揶揄だし、クライマックスは「結局アメリカが主導権を握りたがる」という意味合い。

まあ、見ればわかりますね。
なんといっても真っ向ストレートな作品ですから(笑)。

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by syosei7602 | 2007-02-13 23:59 | コメディ/パロディ
リバティーン
d0030824_1394215.jpg『THE LIBERTINE』 イギリス/2004
監督:ローレンス・ダンモア
出演:ジョニー・デップ サマンサ・モートン ジョン・マルコヴィッチ
    ロザムンド・パイク トム・ホランダー ジョニー・ヴェガス
    ケリー・ライリー ジャック・ダヴェンポート リチャード・コイル



17世紀のイギリスで宮廷詩人の身でありながら、放蕩三昧を繰り返した実在の人物ロチェスター伯爵の半生を描いた作品。
監督は新人のローレンス・ダンモア。
出演は「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのジョニー・デップ、「CODE46」のサマンサ・モートン、「クリムト」のジョン・マルコヴィッチ、「プライドと偏見」のロザムンド・パイク、トム・ホランダーなど。
音楽はマイケル・ナイマン。

<あらすじ>
17世紀イギリス。チャールズ2世の親友にして宮廷詩人の第2代ロチェスター伯爵ことジョン・ウィルモット(ジョニー・デップ)は、宮廷に来た客人の前で卑猥な詩を読んだ為、国王により3ヶ月間幽閉されていた。
しかし、なんなく恩赦で妻エリザベス(ロザムンド・パイク)と共にロンドンに舞い戻ったロチェスターは酒場で悪友と飲み交わし、娼婦を抱く日々。
ある日、劇場でひどい芝居をして観客からブーイングを受けて退場したリジー・バリー(サマンサ・モートン)の才能を見抜いたロチェスターは演技指導をかってでる。
だが、悪名高き男からの申し出に不信感を持つリジーは、ロチェスターに食ってかかるが「せめて劇場では感動していたい」という彼の言葉に共感し、演技指導を頼むのだった。

<作品解説>
17世紀にこんなに破天荒な人物がいたとは知らなかったんですが、ジョニー・デップ自身がこのロチェスター役を熱望したそうです。
ロチェスター伯爵は12歳でオックスフォード大に入り、14歳で修士号を取得、戦争においてもその名を馳せた人物だったそうですが、秀才であるが故に「物事を理解しすぎた」為か、痛烈な社会風刺と卑猥な詩を書いてはほっぽり出されたそうです。
結果として放蕩三昧が祟って33歳という若さで亡くなります。
本作では冒頭で「私のことを嫌いになるだろう」というジョニー・デップ扮するロチェスターの言葉が出てきますが、そういう人物に限ってカリスマがあるんですね。
破天荒で有るが故に、他人との違いが目立ち、それを痛快に感じる人々がいる…自分では出来ないことをしているロチェスターという人物の有りようです。
さて、作品は全体的にグレーがかった映像が特徴的。
暗いシーンでは高感度撮影の機材を使ってないですね。作為的にノイズを多くすることで情感的な演出をしている感じがしますが、これって普通のテレビだと暗部がわからなくてちょっと見にくい。
また、本作はR15指定となっていて、これはもう…どこぞのパラダイスのようなものやら、卑猥な言葉が次々と出てきます。

<見どころ>
ジョニー・デップとサマンサ・モートンとの絡みがやたらと情熱的かつ官能的。
なかなかの名ラブシーン?です。
また、召使いとのやりとりもユーモアがあって面白いですね。
極めつけは終盤、梅毒に冒されたジョニー・デップの凄まじい有様です。

<出演者>
とにかく演技派揃い。
ジョニー・デップは言うに及ばず、国王役のジョン・マルコヴィッチが良いですよ。
この2人は本当になんでもやりますね、感服です。
サマンサ・モートンはそれほど綺麗ではない、という役どころをしっかりと押さえた演技が立派。
ロザムンド・パイクは「プライドと偏見」でもそうでしたが、2番煎じな役が多いなぁ。

世界史でも習うかどうかわからない人物ですが(恐らく清教徒革命くらいで終わってる…)、歴史上にはいつも才能がありながらも破天荒で、自滅していく人が必ずいます。
ロチェスター伯爵もその1人であり、むしろこういう人物がいたという事を知ることと、17世紀は意外に無茶苦茶だと知ることが出来て面白いかもしれないですね。

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by syosei7602 | 2007-02-06 23:58 | 戦争/歴史/時代劇
PROMISE
d0030824_054377.jpg『PROMISE -無極-』 中国・日本・韓国/2006
監督:チェン・カイコー
出演:真田広之 チャン・ドンゴン セシリア・チャン ニコラス・ツェー
    リィウ・イエ チェン・ホン




公開時コピー
[愛]で運命(プロミス)を超えろ

「さらば、わが愛/覇王別姫」などの叙情的で美しい作品を撮る巨匠チェン・カイコーの壮大な歴史ファンタジー。
出演は「ラスト・サムライ」の真田広之、「ブラザーフッド」のチャン・ドンゴン、「マッスルモンク」のセシリア・チャン、「香港国際警察/NEW POLICE STORY」のニコラス・ツェーなど。

<あらすじ>
戦乱の世、親を失った少女・傾城は満神(チェン・ホン)と出会い、全てを手に入れる事が出来る代りに真実の愛を得られない事を誓う。
それから20年の時が流れる。この世でただ1人華鎧を着けることを許された大将軍・光明(真田広之)は、奴隷を133人買い敵対する蛮族2万の兵を罠にかけ、わずか3千の兵力で勝利を収める。光明は勝利の要因となった奴隷の1人で生き残った俊足の昆崙(チャン・ドンゴン)を手元に置く。
その直後、都を公爵の無歓(ニコラス・ツェー)が反乱を起こして取り囲んだとの報せが入る。
光明は昆崙を連れ、一足先に王城へ向かうが途中で道に迷ってしまう。そこへ満神が現れ、光明に“運命”を告げて去っていく。
さらに凄腕の刺客・鬼狼(リィウ・イエ)に襲われた光明は深手を負い、華鎧を昆崙に託して王を助けるようにと命を下すのだった。

<作品解説>
え~っと、予告編で見た限りではかなり綺麗な映像とラブストーリーが展開すると思ったんですが、若干ギャグになっていました…。
映像は綺麗です。ラブストーリーもまあ良いでしょう。
しかし、ゲームの「三国無双」が如き戦い振りとチャン・ドンゴン演じる昆崙の異様な俊足ぶりはギャグと言わずしてなんというべきか(むしろ面白くて、次はどんな演出が待っているんだろうと期待してしまった…)。
さらにCGが些かチープ過ぎて、ちょっとガッカリなんですが、ここはチェン・カイコー。
魅せるべき所は非常に美しく、幻想的な映像が広がっています。
されど、されどですよ。
124分は長いです。城の壮大さ加減なんてどうでもいいので、その辺りを端折ってでも、きちんと見られる部分に絞ればそれなりに良かったんじゃないかなぁと。
同監督の「始皇帝暗殺」も長くて叙情的なんだけど眠気と戦った記憶があります。
武侠ものとしては「HERO」「LOVERS」「グリーン・デスティニー」には及ばない作品でしょう。

<見どころ>
散りゆく華びら、羽根の描写、セシリア・チャンの妖艶な雰囲気が良いですね。
ギャグとしては序盤です。チャン・ドンゴン、走る走る。

<出演者>
真田広之が主演というのはなかなか凄いことですよ。なにせ、香港の若手トップともいえるニコラス・ツェー、韓国のトップ俳優チャン・ドンゴンが共演しているわけですから。
特にニコラス・ツェーの悪役ぶりは堂に入ってましたね。
セシリア・チャンの美しさ、チェン・カイコーは女優を撮るのがうまい。

映画としての出来はB級ですが、映像の美しさ(大きいCGを除く)はA級です。
もう少しキャラクター設定を練って欲しかった。
ファンタジーを越えてギャグになってましたから…。
それにしても、邦題は「無極」の方が良かったですね。
「PROMISE」は金融会社を思いだしてしまう。

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by syosei7602 | 2007-02-05 23:09 | 戦争/歴史/時代劇