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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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トゥモロー・ワールド
d0030824_234562.jpg『CHILDREN OF MEN』 アメリカ・イギリス/2006
監督:アルフォンソ・キュアロン
出演:クライヴ・オーウェン ジュリアン・ムーア マイケル・ケイン
    キウェテル・イジョフォー チャーリー・ハナム
    クレア=ホープ・アシティー パム・フェリス ダニー・ヒューストン
受賞:ヴェネチア国際映画祭/技術功績賞(2006)


公開時コピー
唯一の希望を失えば、人類に明日はない

「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」を監督したアルフォンソ・キュアロンによる近未来SF。
原作はイギリスの女性ミステリ作家P・D・ジェイムズの「人類の子供たち」。
出演は「キング・アーサー」のクライヴ・オーウェン、「ハンニバル」のジュリアン・ムーア、「サイダーハウス・ルール」のマイケル・ケイン、「ルワンダの涙」のクレア=ホープ・アシティー、「インサイド・マン」のキウェテル・イジョフォー、「フーリガン」のチャーリー・ハナム、「マチルダ」のパム・フェリスなど。

<あらすじ>
2027年、全世界に衝撃が走る。
人類最年少の少年が死亡したのだ。世界は18年前から新しい子供が誕生していなかった。
原因はわからず、人類は少しずつ滅亡の道を進み、世界は退廃しテロが横行する。
イギリス、エネルギー省に務めるセオ(クライヴ・オーウェン)は、かつて活動家として活躍していたが、他の多くの人々と同じように疲れ切った生活を送っていた。
ある日、セオは覆面の男達に拉致される。
彼らはセオの元妻ジュリアン(ジュリアン・ムーア)が率いる反政府組織“フィッシュ”だった。
ジュリアンの目的は移民の少女キー(クレア=ホープ・アシティー)を、“ヒューマン・プロジェクト”という組織に送り届けるため、セオに通行証を手配して貰うように頼むのだった。
最初は断ったセオだったが、ジュリアンとの再会に心を動かした彼は協力をすることになる。

<作品解説>
今年見た映画の中でも傑作と言えます。
原因不明の全人類的な不妊により、子供がいなくなってしまった世界、退廃的で暴力的な世界が色あせた映像の中に、リアルに表現されています。
物語は淡々と進みます。激しい起伏に富むわけではなく、決して派手なアクションでもありません。近未来の世界をあくまでも「現在を未来にした形」として描かれるので、SFとはいえ限りなく現代的。
むしろ、描かれる世界は現状の「世界情勢」の縮図です。
民族同士のぶつかり合い、テロ、貧富の差…その中で、一番重要なファクターは種の存続であり、それが絶たれた世界で主人公セオは無気力に生きている人々の1人です。
しかし、セオは少女を助けるために逃げ回り、その中で様々な政治的理念だとか、子供がいない世界での殺し合いだとか、それらの矛盾を現実的に受け止めつつ、とにかく自分が一番大切だと思うことをやり遂げようとする意思の強さを示していきます。
これこそが本作のテーマなんですね。
決して神に頼ろうとしないセオ、子供の代りとも言える動物たちの存在、自分たちの国を守るために不法移民を排除しようとする政府、そしてセオの力ではどうにも出来ない人類存続不可の現実。
非常に良くできたシナリオだと言えるでしょう。

<見どころ>
なんといっても映像的な見どころは中盤の車による逃亡シーン、クライマックスの長回しなど、映像的にみても凄いとしか言いようがありません。
もちろんある程度の加工で、カメラワークなどの痕跡を消しているにしても、これは異例とも言える撮影じゃないでしょうか。

<出演者>
クライヴ・オーウェンは好きな俳優の1人なんですが、この人はいわゆる男前じゃなく、やつれた感じだとか、どこかもっさりとした雰囲気をするとはまるんですよね。
本作では無気力な生活を送り、どことなくだらしない格好をして出てきますが、これが結構クライマックス間際まで続きます。
セオという人物としての必死さをうまく演じていますね。
ジュリアン・ムーア、この人の映画ってそれほど見ていないんですが、美人ではないけれど、どこか凛とした感じを持っていて、出番があまり多くなかったのは残念。
キーを演じるクレア=ホープ・アシティーは現在休業中らしいんですが、これからも期待大の女優ですね。
脇を固めたマイケル・ケインなども、きっちりと締めています。

正直なところ、本作は評価がかなり分かれるとは思います。
撮影テクニックの凄さは勿論なんですが、物語に含まれるメタファーに気が付かないと本作は恐らく、薄い作品として見られるでしょう。
一度見て首をかしげた人はもう一度、細かく見てみる事をオススメします。

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by syosei7602 | 2006-11-30 23:42 | SF/ファンタジー/パニック
ソウ3
d0030824_23402982.jpg『SAW III』 アメリカ/2006
監督:ダーレン・リン・バウズマン
出演:トビン・ベル ショウニー・スミス アンガス・マクファーデン
    バハー・スーメク ディナ・メイヤー J・ラローズ
    デブラ・リン・マッケイブ バリー・フラットマン エムポー・クワホー



公開時コピー
謎は新たに生み出される!
【ソリッド・シチュエーション・スリラー】シリーズ最高傑作


スプラッターサスペンスとして、大ヒットを記録した2作。
その続編が満を持して登場。
監督は2作目に続き、ダーレン・リン・バウズマン。
製作とシナリオには生みの親、リー・ワネルとジェームズ・ワン。
出演はシリーズ通しての出演となるトビン・ベル、ショウニー・スミス、「リベリオン」のアンガス・マクファーデン、「M:i:III」のバハー・スーメクなど。

<あらすじ> (前作のネタバレが含まれています!)
ジグソウ(トビン・ベル)の罠にかかり、暗闇の密室で足に鎖をかけられて閉じこめられたエリック刑事(ドニー・ウォルバーグ)は、自らの足を砕いて脱出を試みるが…。
一方エリックを捜すケリー刑事(ディナ・メイヤー)はジグソウが関わったと見られる新たな事件を捜査していた。
しかし、そのやり方がいつものジグソウとは違うことに気が付く。
夫との仲が冷え切ったリン医師(バハー・スーメク)は、ERの仕事が終わった直後、何者かに拉致されてしまう。気が付くと椅子に縛り付けられており、ジグソウに付き添っているアマンダ(ショウニー・スミス)から、ジグソウが仕掛けたある男のゲームが終了するまで、延命させるよう命令する。
飲酒運転で息子を失ったジェフ(アンガス・マクファーデン)はある地下室にある木箱の中で目を覚ます。彼の側にはジグソウからのメッセージが入ったテープレコーダーが置かれていた。

<作品解説>
1作目、2作目とも密室劇が中心でしたが、本作ではジグソウが直接的な意味合いでゲームを仕掛け、また前2作を一部補足する形がとられています。
2作目はなんとか1作目を見ずにも理解できる展開でしたが、本作はシリーズものとしての体裁を完全に整える為に前作のシーンなどが差し込まれます。
また、スプラッターシーンはアメリカでも何度も審査が差し戻しされるほどのエグさがあったそうですが、よくもまあ…こんなものを思いつくなと。
ただ、このシーンはあくまでもストーリー上でジグソウが「生きること」の尊さを訴えるために、「生きている証である痛み」を教えることに帰結します。
個人的にはそれほどのえぐいとは思わなかったんですけどね。
なんというか、生々しさが増えた分だけリアルさが減ってしまった気がします。
そして、本作で明かされるジグソウの本心。
既に5作目までの製作が決定しているので、これがどう繋がるのかが注目ですね。

<見どころ>
スプラッターシーン、と言いたいんですが見どころはあんまりないかなぁ。
ストーリーとしての完成度は高かったんですが、前2作品ほどの注目すべきシーンはありませんでした。

<出演者>
いつまで経っても重病で瀕死状態のトビン・ベル。
相変わらず動かないな(笑)。
ジグソウの付き添いを演じるショウニー・スミスは、ほんとにやばそうですよ。
ちょっと老けた?
医師リン役のバハー・スーメク、ちょっと疲れた感じの雰囲気たっぷりで好演。
そして本来なら「閉じこめられる」主人公である筈のジェフを演じたアンガス・マクファーデンは勿体ない。
演技としては申し分ないんですが、あまりにも機転の利かない役なのでもっと役柄を考えて欲しかったところです。

話としては面白かったけど、パワー不足は否めないですね。
1作目の「見ることの出来ない、しかし見られている」恐怖が無くなって、全てをさらけ出しすぎている気がします。
期待値は上回らず、下回らずといった所でしょうか。

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by syosei7602 | 2006-11-23 21:57 | ミステリ/サスペンス
DEATH NOTE デスノート the Last name
d0030824_0275855.jpg『DEATH NOTE THE LAST NAME』 日本/2006
監督:金子修介
出演:藤原竜也 松山ケンイチ 戸田恵梨香 片瀬那奈 マギー
    上原さくら 青山草太 中村育二 小松みゆき 満島ひかり
    五大路子 津川雅彦 藤村俊二 鹿賀丈史
声:中村獅童 池畑慎之介


公開時コピー
2冊のデスノート。衝撃は増殖する。

本年6月に公開され、大ヒットを記録した「DEATH NOTE」の完結編。
原作とは違った結末が話題を呼んでいる。
監督は前作に引き続き、平成版「ガメラ」を手がけた金子修介。
出演は前作同様、藤原竜也、松山ケンイチ、戸田恵里香、鹿賀丈史、満島ひかり、藤村俊二、さらに本作からの出演者は本作が映画デビューとなる片瀬那奈、「およう」の上原さくら、新たに登場した死神の声を池畑慎之介が担当。
主題歌は前作に引き続きレッド・ホット・チリペッパーズ。

<あらすじ>(1作目のネタバレが含まれています!)
人の死を操れる“デスノート”を使い、多くの犯罪者を抹殺していくキラこと夜神ライト(藤原竜也)は、名探偵L(松山ケンイチ)の目を誤魔化すため、デスノートを使って恋人を殺害し、捜査本部に潜り込む事に成功する。
しかし、依然としてLはライトを疑い続けていた。
そんな折り、アイドルの弥海砂(戸田恵里香)はもうひとつのデスノートを拾う。熱心なキラ信者だった海砂は、さくらテレビに第2のキラを名乗ってビデオテープを送りつける。
それは、犯罪者のみならずキラの邪魔をするものを全て殺すという内容だった。
同じ頃、さくらテレビのディレクター・高田清美(片瀬那々)は、キラの行動を熱心に研究するあまり、上司と看板キャスター西山冴子(上原さくら)と衝突していた。

<作品解説>
前作では正義感溢れる青年・夜神月が信念の為に非情な人間に成り果てます。
謎の探偵Lとの頭脳戦の果てに、遂にLの指揮する捜査本部に乗り込み、彼の本名を探ろうとするわけですが、原作を読んでいないのでどこまでが忠実なのかは不明です。
ただ、前後編という大作において、とても良く練られたシナリオ構成で飽きさせませんでした。
途中まで原作に則して、結末は変えてしまうというパターンが多い中、様々な感想を見てみると大分構成を変えているらしく、まさしく映画オリジナルな「デスノート」といった所でしょう。
残念なのは、死神のCGがあまりにもマンガそのものな形で登場してしまうことでしょうか。
シナリオを映画の形にしてしまうのなら、思い切って生身の人間が特殊メイクをしちゃっても良かった気がします(あくまでも人間的な死神の形として)。
また、エキストラがあまりにもわざとらしすぎたり、やっぱり藤原竜也の字がうまくない…というのはちょっとなぁ。
まあ、その辺はどうでも良いと言えばそれまでです。

<見どころ>
鹿賀丈史がまともにカッコイイ。
渋すぎですよ。
そして、中盤の見どころとなるのは監禁シーン。ちょっとエロチックな戸田恵里香の拘束方法はまるでSM…。
あとはクライマックスに尽きるでしょう。
大きなどんでん返しとまではいきませんが、Lが最後に語る言葉はなかなかの名文句。

<出演者>
新たに重要な役どころとして出演したのが片瀬那々。
足長い!文句なしに色っぽい。
前から知ってはいたんですが、スクリーン映えする女優ですね。
テレビに出るより、断然良いと思います。
第二のキラを演じる戸田恵里香がホントにお子様に見えてしまった…(笑)。
しかし、上原さくらってあんな顔してたっけ。

エンターティメント性が非常に高い作品です。
勿論、CGなどの甘さがありますが、前後編にするほどの力の入れ方はやっぱり並の邦画では出来なかった事でしょう。
シナリオの作り込み、出演者の熱の入れ方は邦画の新しい力になるんじゃないかと思います。
総合的な評価としては、立派なエンターティメント作品に仕上がっています。

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by syosei7602 | 2006-11-20 23:05 | ミステリ/サスペンス
Sad Movie <サッド・ムービー>
d0030824_0301789.jpg『SAD MOVIE』 韓国/2006
監督:クォン・ジョングァン
出演:チョン・ウソン チャ・テヒョン イム・スジョン ヨム・ジョンア
    シン・ミナ イ・ギウ ソン・テヨン ヨ・ジング




公開時コピー
愛はどうして終わる瞬間に
一番輝くんだろう。


短編映画で韓国内外に高い評価を得た監督クォン・ジョングァンによるオムニバス形式のラブストーリー。
タイトルの通り「悲しさ」を描いた物語。
出演は「デイジー」のチョン・ウソン、「猟奇的な彼女」のチャ・テヒョン、「オールド・ボーイ」のイム・スジョン、「H[エイチ]」のヨム・ジョンア、「甘い人生」のシン・ミナ、「ラブストーリー」のイ・ギウ、「天国からのメッセージ」のソン・テヨン、本作がデビューとなる子役のヨ・ジング。

<あらすじ>
●恋愛に不器用な消防士ジヌ(チョン・ウソン)は、恋人スジョン(イム・スジョン)からプロポーズを迫られているが、なかなか言い出せずにいた。
スジョンは危険な仕事をしているジヌの事が心配でならなかったのだ。
●スジョンの妹で、顔に火傷の跡があり、耳が不自由なスウン(シン・ミナ)は遊園地で着ぐるみの白雪姫を着て働いていた。ある日、スウンは遊園地でいつも絵を描いているサンギュ(イ・ギウ)の落とした絵を拾った事から、サンギュに一目惚れする。
●無職のハソク(チャ・テヒョン)は、スーパーのレジで働いている恋人スッキョン(ソン・テヨン)から、別れ話を切り出される。なんとか彼女の心を引き留めたいハソクは、偶然から“別れさせ屋”を始め、次々と依頼が舞い込んでくるのだった。
●キャリアウーマンのジュヨン(ヨム・ジョンア)は息子フィチャン(ヨ・ジング)の事で悩んでいた。
問題ばかり起こすフィチャンが母親に構って貰えない寂しさを書いた日記を読んで、その悩みはますます大きくなる。
ある朝、フィチャンを学校に送った直後、激しい腹痛に見舞われて事故を起こして入院してしまうのだった。

<作品解説>
タイトルの通り、悲しい別れを描いたストーリーです。
プロポーズするだけの恋人達、既に別れを感じている恋人達、話せず顔に傷を持つが故の片想い、少しずつ前に進んでいく親子愛、多様な「愛」を巧みに絡ませています。
物語の絡みあいは、全てが1つになる形ではありません。
この絡ませ方が、よくある同時間軸上の物語とは違っていて、全ての物語は1つの集約点に置いて分岐するわけではなく、時節的な事柄だけが関係していきます。
これは物語のメタファーとしての重要なネタになるので、ぜひ見て確認してみてください。
また、いずれもが男女の物語になっています。
誰かが誰かを愛するという形、それが終わるまでの時の流れと想い、幸せであったり、気が付いていなかったり、伝えようとする想いであったり、そのどれもが誰もが一度はどこかで経験するものを、ベタではあるけれど綺麗にまとめて作られています。
個人的には親子愛を描いたジェヨンとフィチャンの物語が涙腺緩みました。

<見どころ>
耳が不自由なスウンと絵描きのサンギュ、本作の中で一番微笑ましく、悲しいというよりもどこか未来を感じさせてくれる別れです。
スウンのひたむきさがコミカルに描かれて良いですね。
個人的にグッと来たのが親子愛が最も克明に描かれる場面。
フィチャンが母親に向かって「僕が病気を変ってあげられたらいいのに」と言って、母親にひっぱたかれるところ。これが日本のドラマだったら「ありがとう、優しいのね」みたいな形に落ち着くと思うんですが、すごく切ない名場面だと思います。
そして、一番の見どころはやっぱりタイトル通りの瞬間。
それぞれの別れが訪れるこの瞬間、見た人はどれで泣くのでしょうか。

<出演者>
愛嬌のあるチョン・ウソンに、チャ・テヒョン。
このキャスティングはベストでした。特にチャ・テヒョンの別れの瞬間は演出も相まって良かったですね。
女優陣は全員可愛い、綺麗。恐るべし韓国女優。
スウン役のシン・ミナが一押し。芯が強そうなハッキリとした目が印象的でした。
それにしても、子役のヨ・ジングは見事。
すねた顔から、笑った顔までの変化、演技の幅がすごく広い。
文句なしに上手いと思います。

ベタな話は韓国映画の十八番でしょう。
この映画を見るには、とにかく頭の中を空っぽにして、ストーリーを良く噛みしめることだと思います。
そうそう、韓流ブームで見に来ていたと思われるおばちゃん数人が、クライマックスまでとても楽しそうに見ていたのに、いざそのシーンになると静まり返っていました。
やっぱり親子愛にいたく感動していたようです。

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by syosei7602 | 2006-11-19 23:35 | 恋愛/青春/スポーツ
7月24日通りのクリスマス
d0030824_14527.jpg『7月24日通りのクリスマス』 日本/2006
監督:村上正典
出演:大沢たかお 中谷美紀 佐藤隆太 上野樹里 阿部力
    劇団ひとり 沢村一樹 川原亜矢子 YOU 小日向文世
    平岡祐太



公開時コピー
クリスマスには、告白しよう。

ネットから映画になった「電車男」のスタッフによる、ラブストーリー。
監督は「電車男」の村上正典。
原作は吉田修一の「7月24日通り」。
出演は「子ぎつねヘレン」の大沢たかお、「嫌われ松子の一生」の中谷美紀、「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」の佐藤隆太、「虹の女神 Rainbow Song」の上野樹里、「大停電の夜に」の阿部力など。

<あらすじ>
長崎で生まれ育ち市役所で働いているサユリ(中谷美紀)。
地味で恋愛に縁が無く、長崎の街をポルトガルのリスボンと妄想し、出会った素敵な男性に「王子様ランキング」をつけながら日々を送っていた。
そんな彼女にも不動の「王子様」がいた。
大学時代の先輩で、皆の憧れの的だった奥田聡史(大沢たかお)。
彼は東京でライティングのプロデューサーとして成功していた。
ある日、大学のOB会に聡史が来ることを知ったサユリ。
OB会当日、懸命に努力を始めるが、相変わらずのダメぶりを発揮してしまう。
しかし、後日再会したサユリを聡史はデートに誘うのだった。
そしてサユリは、クリスマスを前に、自分を変えようと努力を始める。

<作品解説>
少女漫画の王子に憧れる女性が「リアルな恋」を成就させていく物語です。
「電車男」ではオタクの青年が、色々な人の助けを借りながら美女との恋を成就させるわけですが、本作で決定的に違うのはファッションは自分で模索し、デートはおまかせというパターン。
後押しをしてくれる家族や弟、友達がいるものの、基本的には自分で前向きに頑張ろうという展開は好感が持てますね。
しかし、中谷美紀は元から綺麗なので、どんなにずれた感じでも、そこそこ許せてしまいます。
もうちょっとグダグダな感じでも良かったかも。
映画としての全体的な完成度は微妙な感じ。テレビの2時間ドラマでも良かった気がしてしまいました。
また、大沢たかお演じる聡史は見ている側としてはイマイチ気持ちがハッキリしないイメージ。
個人的には劇団ひとりと佐藤隆太、YOUが良かったな。

<見どころ>
中谷美紀の変身ぶりは、それほど派手でもないので見どころという程でもないですね。
長崎とリスボンの街並みがそれぞれ交錯していくシーンや、細かな演出(壁紙の蔓草に花がさくだとか)がおもしろい。
あとは妄想世界のポルトガル代表サポーターのおっちゃんと子供ですか…。
まあ、妄想の世界なんですが(笑)。

<出演者>
中谷美紀は「嫌われ松子」に出てから思い切りが非常に良くなったと思います。
演技の幅が非常に広いというか、もっと濃い作品に出て欲しいですね。
大沢たかおは「イン・トゥ・ザ・サン」での悪役が印象強すぎて、いつ刀を振り回すのかと(笑)。
そして劇団ひとり、いやもうこの人は最高。
いつか凄い悪役とかやってほしい。
脇を固める俳優陣は、映画慣れしていますがその中で浮いてしまったのは川原亜矢子。
個人的にはミスキャストだと思うんですが…。

映画としての出来は普通。キャスティングテロップなどが、あまりにもテレビ的過ぎて残念。
映像表現としては良いんですが、ストーリーはかなりありきたりなので、コメディとしてのオモシロさが先に立っていますね。

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by syosei7602 | 2006-11-15 23:59 | 恋愛/青春/スポーツ
ナイト・オブ・ザ・スカイ
d0030824_2358475.jpg『THE KNIGHTS OF THE SKY』 フランス/2005
監督:ジェラール・ピレス
出演:ブノワ・マジメル クロヴィス・コルニアック ジェラルディン・ペラス
    アリス・タグリオーニ フィリップ・トレトン クリストフ・レモン
    ジャン=バティスト・ピュシュ フィオナ・カーゾン



公開時コピー
音速の世界を体感する“衝撃の100分”

大ヒット作「TAXi」のジェラール・ピレス監督による、戦闘機マニアにはたまらないスカイアクション!
出演は「クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち」のブノワ・マジメル、「ロング・エンゲージメント」のクロヴィス・コルニアック、「ドンファン」のジェラルディン・ペラス、「好きと言えるまでの恋愛猶予」のアリス・タグリオーニ、「灯台守の恋」のフィリップ・レントンなど。

<あらすじ>
フランス空軍の主力戦闘機ミラージュのエースパイロット マルシェリ大尉(ブノワ・マジメル)とヴァロワ大尉(クロヴィス・コルニアック)は演習からの帰還途中に、突如命令を受ける。
それはイギリスの航空ショーに出ていたミラージュが何者かに奪取され、逃亡しているというものだった。
2人は間もなく問題のミラージュを発見するが、パイロットは警告を無視し、ドッグファイトが始まる。隙を突かれたヴァロワ大尉は後ろに付かれ、ロックオンされてしまい攻撃を受けそうになる。
その時、基地から撤退命令が発せられるが、マルシェリはヴァロワを救うためにミラージュを撃墜するのだった。
基地に帰還すると、特殊飛行部隊のコスト(ジェラルディン・ペラス)に責任を追及される。
翌日、司令部で2人は記者達の前で、防空に迅速対応したパイロットとして褒められる。だが、別室に呼ばれた2人はあのミラージュが防空警戒の為に行なわれた訓練の一部として、特殊飛行部隊のバルト少佐が搭乗していたと告げられるのだった。
しかし、マルシェリはあのミラージュが間違いなくヴァロワを撃墜しようとしていたという主張を変えずに事件の責任を取らされてしまうのだった。

<作品解説>
フランス空軍の協力で、可能な限りCGを使用せずに撮られました。
ミラージュ2000にカメラを4台搭載して撮影されたそうなんですが、その臨場感はまさに驚きです。
また、俳優達も実際に飛んで「ブラックアウト」(要するに失神)を経験したそうで、なかなか様になってますね。
ミラージュは実際にNATO4カ国の導入において、以前にアメリカのF16に破れており、映画の中でもその「戦い」が1つのポイントになってきます。
しかし、実際に映画に搭乗するのはミラージュがメインで、F16など影も形もありません。
とはいっても空撮シーンは必見!あまりにも凄いんで…実はストーリーは全く頭に入っていません(笑)。

<見どころ>
とにかくダラダラとしたシーンがありません。
ちょっとした挟み込みはあるものの、ほとんどが飛行シーンといっても過言じゃありません。
爽快に晴れ渡った空の上、雲を切りながら時には音速で、時にはアクロバティックに飛ぶシーンは数ある戦闘機を使った映画の中でも、まさしく傑出したシーンと言えるでしょう。
惚れ惚れします。

<出演者>
ブノワ・マジメルが口ひげを生やしています。
微妙に似合うような、そうでもないような…渋くてカッコイイですけどね、この人。
そして女性パイロットといて出演しているアリス・タグリオーニ。
かつてのメグ・ライアンを思わせるような雰囲気があります。美人というより、可愛いが似合う女優ですね。
それとは対照的に、キャリアウーマンを演じるジェラルディン・ペラスは、大人の雰囲気たっぷりに登場。スラッとした印象で、笑うとすごく良い感じです。
ブノワの相棒を演じるクロヴィス・コルニアック、よくあるバディムービーで言えばおいしい役です。

ストーリーはいまいち消化不良。
しかし、それを補ってもあまりあるほどの空撮シーンは、見ないと損です。
文句なしにカッコイイですよ。

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by syosei7602 | 2006-11-14 23:56 | アクション/アドベンチャー
ダイ・ハード2
d0030824_23115710.jpg『DIE HARD 2』 アメリカ/1990
監督:レニー・ハーリン
出演:ブルース・ウィリス ボニー・ベデリア ウィリアム・サドラー
    ジョン・エイモス フランコ・ネロ アート・エヴァンス
    デニス・フランツ ウィリアム・アザートン



公開時コピー
また、戦場へ来てしまった運の悪い奴!
ワシントンD.C. ダレス国際空港に非常事態発生-テロ集団が航空管制塔を占拠!!
機能は完全マヒ、パニックが続く空港内にまたしても“あの男”がいた!


ブルース・ウィリスを一躍スターダムに押し上げた刑事アクション「ダイ・ハード」の続編。
監督は前作のジョン・マクティアナンから「クリフハンガー」「エクソシスト ビギニング」のレニー・ハーリンに変っている。
出演は前作に続いて「推定無罪」のボニー・ベデリア、「ショーシャンクの空に」のウィリアム・サドラー、「星の王子ニューヨークへ行く」のジョン・エイモス、「天地創造」のフランコ・ネロなど。

<あらすじ>
クリスマス。吹雪の夜、ニューヨーク市警のジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)は、ワシントンで妻のホリー(ボニー・ベデリア)と過ごすため、ダレス空港に迎えに来ていた。
テレビではラテン・アメリカの麻薬王エスペランザ将軍(フランコ・ネロ)の到着を報じており、反共主義者の元陸軍大佐スチュワート(ウィリアム・サドラー)の姿を空港内で見かけていたマクレーンは大佐の部下らしき軍人たちがうろついているのに不審を覚え、後をつける。それを悟った彼らと荷物到着室で銃撃戦となるが、マクレーンは2人のうち、1人を取り逃してしまう。
マクレーンは何かが起こると確信するが、空港署のロレンゾ警部(デニス・フランツ)は管轄外だと相手にせず、仕方なしにマクレーンは1人で情報を集めるのだった。

<作品解説>
テレビシリーズ「こちらブルームーン探偵社」で売れっ子になっていたブルース・ウィリスが、名実ともに「映画」スターになった記念すべき作品の第2弾。
今までアクションヒーローと言えば「ランボー」に代表されるような、ベトナム帰りの元軍人で、筋肉質、クールなイメージというのが定番でした。
しかし、本作の主人公ジョン・マクレーンは奥さんには頭はあがらないわ、弱音は吐くわ、そして悪運だけは非常に強く、悪者には皮肉ばかり吐き捨てて、いつも拳銃一挺で立ち向かうまさしく孤高のヒーローです。
本作で有名になったのはブルース・ウィリスは勿論なんですが、彼の使う拳銃ベレッタM92FSもまた有名になり、数々の映画で使用されるようになりました。
舞台はビルから空港へ移り、閉鎖感は減ったものの、広いフィールドと飛行機を救うために体を張るマクレーンは文句なしにカッコイイ。
監督は3作目でマクティアナン監督に戻りましたが、ハーリン監督が手がけた本作は前作のテイストをきっちりと踏襲した傑作です。

<見どころ>
七曲署にいたら必ずや「お前は今日からランニングだ!」と言われるであろうマクレーン。
マクレーンが墜落しそうな飛行機を救うシーンで泣き崩れたり、流れる血を拭くこともせずにとにかく走りまわる!
工事現場のガンアクション、短いながらも魅せてくれるスノーモービルチェイス、そしてなによりもクライマックスはやっぱり感動しますね。
かなり荒っぽいクリスマスなんだけど(笑)。

<出演者>
まだ髪の毛が黒々としているブルース・ウィリス、顎が細い!
どちらかというと遅咲きの俳優ですが、一時期歌手をしていたという経歴もある人です。
脇を固めるのは、警官といえばこの人、テレビドラマ「NYPDブルー」のデニス・フランツ。
さらに軽薄なリポーター役で「ゴーストバスターズ」のウィリアム・アザートンや、悪役でロバート・パトリックなども出演しています。

映像としての面白さは勿論のこと、コミカルでユーモアのあるセリフ、どっからみても二枚目とは言えないキャラクター、「これが終われば休暇だ!」と作品毎にいつも悪役たちが叫ぶ定番のセリフだとか、シリーズに通じるおもしろさが本作の持ち味です。

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by syosei7602 | 2006-11-12 22:10 | アクション/アドベンチャー
SPIRIT
d0030824_213497.jpg『FEARLESS』 香港・アメリカ/2006
監督:ロニー・ユー
出演:ジェット・リー 中村獅童 スン・リー 原田眞人 ドン・ヨン
    コリン・チョウ ネイサン・ジョーンズ バオ・キージン
    ソムラック・カムシン アンソニー・デロンギス



公開時コピー
実在した男の情熱が、いま世界を変える!

「フレディVSジェイソン」「ケミカル51」のロニー・ユー監督による歴史上の人物を描いたアクション映画。
出演は「HERO」のジェット・リー、「いま、会いにゆきます」の中村獅童、スクリーンデビューとなったスン・リー、「ラスト・サムライ」の原田眞人、中国の人気俳優ドン・ヨン、「マトリックス」シリーズのコリン・チョウ、「トム・ヤム・クン!」のネイサン・ジョーンズなど。
アクション監督は「マトリックス」のユエン・ウーピン。
衣装に「HERO」のワダ・エミが参加している。

<あらすじ>
清朝末期、高名な武術家・霍元甲(ジェット・リー)は、日本を含む諸外国の4人の格闘家との戦いを控えていた。
元甲の心によぎるのは、幼い頃から今までの道筋だった。
天津にある武術の家に生まれた元甲は、幼少の頃より喘息持ちで体の弱く、父親は武術を決して教えようとはしなかった。その事が元甲に武術への関心を高め、父親の拳を盗み見て1人修行していく。
やがて大人になった元甲は、天津では負け無しの武術家と成長していた。しかし、それが元甲を慢心させ、母親や親友のジンスン(ドン・ヨン)の諫めにも耳を貸さず、父親の武術すらも弱かったと考えるようになる。
ある日、弟子の1人が武術家・秦(コリン・チョウ)に叩きのめされた事を知り、報復に向かうが、秦はジンスンの営む料理屋で誕生日の祝いをしていた。
ジンスンの止める言葉に耳を貸さず、秦との戦いを選んだ元甲はジンスンに友情の縁を切られ、さらには秦を殺してしまう。
しかし、秦を殺した代償は大きく、家に戻った元甲の前には惨劇が待ち受けていた。

<作品解説>
DVDの翻訳では元甲の使う武術は霍拳(霍家の武術)と呼ばれていますが、この拳法は秘宗拳という有名な拳法です。
秘宗拳は迷踪歩法という変った動き(突然後ろを向いたりするトリックプレイのようなもの)があるのが特徴。
さて、本作ですが序盤と終盤が主にアクション、中盤がゆったりとした形で構成されています。
戦いのシーンは徒手空拳から槍術、剣術、対レスラー、三節棍対日本刀。
近年のアクション映画ならではの動きをするんですが、ここはワイヤーアクションなどを使わないで欲しかった。実在した武術家への敬意を込めるなら、その方が良かった気がします。
また、中村獅童のシーンは明らかにダブル(スタント)で、ほとんどが俯瞰か背面からしか撮影していません。
動きにこだわるばかりに、そういった部分をダブルにしなければならないのは勿体ないですね。

<見どころ>
「ダニー・ザ・ドッグ」でかなり異質な役を演じたジェット・リーが、本作ではとことん人間として落ちた役を演じます。
アクションでもなく、中盤の農村地帯における田植えのシーンが静かで良いですね。

<出演者>
ジェット・リーが実在した武術家を演じるのは何度かありますが、有名なのが「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」シリーズの黄飛鴻(ウォン・フィフォン)。
ジャッキー・チェンが「酔拳」でも演じていました。
本作のヒロインともいえるスン・リーは、映画デビューですがなんでしょうか、この女優さんはすごく雰囲気が柔らかくて良いですよ。
そして序盤でリーと死闘を演じるコリン・チョウのアクションは必見です。
中村獅童については…まあ、ネームバリューなんですかね。
可もなく不可もなく、です。

清朝末期は武術が盛んな時期でもあり、その中で生まれた英雄が何人かいます。
しかし、いずれも強すぎる人の最後はあまり良いもので無かったのも確か。
本作の元甲は、その最後は実はあまり定かではなく、映画として見た場合はこれが「正解」なんでしょう。
とはいえ、久々にジェット・リーの辮髪姿が見られるのは良かったですね。

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by syosei7602 | 2006-11-09 23:59 | アクション/アドベンチャー
父親たちの星条旗
d0030824_049483.jpg『FLAGS OF OUR FATHERS』 アメリカ/2006
監督:クリント・イーストウッド
出演:ライアン・フィリップ ジェシー・ブラッドフォード アダム・ビーチ
    ジェイミー・ベル バリー・ペッパー ポール・ウォーカー
    ジョン・ベンジャミン・ヒッキー ジョセフ・クロス



公開時コピー
戦争を終わらせた一枚の写真。その真実。

ジェームズ・ブラッドリーが自らの父親の半生を書いたノンフィクション『硫黄島の星条旗』の映画化。
監督は「ミリオンダラー・ベイビー」のクリント・イーストウッド。
製作にはスティーヴン・スピルバーグ。
出演は「ラストサマー」のライアン・フィリップ、「ロミオ&ジュリエット」のジェシー・ブラッドフォード、「ウインドトーカーズ」のアダム・ビーチ、「キング・コング」のジェイミー・ベル、「グリーンマイル」のバリー・ペッパー、「南極物語」のポール・ウォーカーなど。

<あらすじ>
太平洋戦争末期、日本の領土初の戦いが硫黄島で開始されようとしていた。
アメリカは当初、数日で硫黄島が陥落すると予想していたが、日本軍の予想以上の抵抗にあい、戦闘は果てしなく長引く。
国庫は破綻し、厭戦ムードが漂う中、新聞に一枚の写真が掲載される。
6人の兵士が、硫黄島に国旗を掲揚する瞬間のものだった。
国旗を掲揚したドク(ライアン・フィリップ)、レイニー(ジェシー・ブラッドフォード)、アイラ(アダム・ビーチ)、マイク(バリー・ペッパー) 、フランクリン(ジョセフ・クロス)、ハンク(ポール・ウォーカー)の6人は一躍英雄となるのだった。
政府は英雄達を国の財源確保の為に、国債を売る手段にと考える。
祖国に帰ってきたのはドク、レイニー、アイラのたった3人だった。
3人は国民から英雄として、熱狂的な歓迎を受けるのだが…。

<作品解説>
日本初の領土戦となった硫黄島の戦いを、1枚の写真をキーワードに、アメリカ側から見た作品です。
この写真はピューリッツァ賞を受賞した有名な1枚なのですが、恐らくほとんどの人がこの写真に隠された物語を、きっとただの英雄譚だと信じて疑わなかったでしょう。
硫黄島の戦いはアメリカ、日本合わせて5万人近い死者を出した壮絶な戦いで、当初10日もかからずに陥落すると踏んでいたアメリカでしたが、予想に反して1ヶ月以上もの間日本軍は抵抗し続けました。
本作で語られる物語は、その中で偶然から英雄となってしまった3人の兵士が国の為に、国民が国債を買うように言われ、延々と各地をまわります。
されど、生き残ったもの、死んだものの誰かが英雄ではなく、英雄とは大衆が作り出した虚像でしかないと気が付くのにそれほど時間はかかりません。
この描き方が本作の一番のポイントで、戦中のイベント周りよりも戦後、英雄達が過ごした時間こそが物語のキモになります。
果たして「英雄」とはなんなのか?戦争とは善と悪の戦いなのか、壮絶な戦闘シーンと共に熱狂的なヒーロー騒ぎは、いつになっても変らないのかもしれません。

<見どころ>
硫黄島に上陸する際の艦隊群、そして硫黄島の砲台が存在する擂鉢山に向かっての砲撃戦と砂浜の戦闘シーンは圧倒的。
しかもこのシーン、日本兵が出てくるところは少なく、地下壕に潜んだ日本兵の構える「銃身」と「銃口」が不気味に映し出されます。
これはホラー映画以上に、緊張感がみなぎっています。
されど、戦闘はあくまでも「戦争」を物語る一部でしかなく、アダム・ビーチ演じるアイラが涙するシーンは胸に迫ります。

<出演者>
正直言うと、戦争映画で俳優の顔を見分けられた試しがありません(苦笑)。
しかし、登場人物達は可能な限り、実在した「英雄」たちに則した風貌の俳優でしょう。
誠実そうなライアン・フィリップ、ちょっと卑屈そうなジェシー・ブラッドフォード、インディアンの兵士を演じたアダム・ビーチなど、非常に好演していたと思います。
ただ、やはり一度に多くの人物が出てくるために、長い映画の中で差し込まれる戦闘シーンで混乱してしまう部分があることも確か。

映画としての出来は非常にリアリティがあるんですが、不条理さが残る部分も大きく、どこかスッキリしない形でもあります。
個人的には戦争映画としては傑作だと思うのですが、もう一度見るには辛すぎる内容でした。
まあ、「硫黄島からの手紙」も見る予定なんですけど。

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by syosei7602 | 2006-11-08 23:53 | 戦争/歴史/時代劇
虹の女神 Rainbow Song
d0030824_134568.jpg『RAINBOW SONG』 日本/2006
監督:熊沢尚人
出演:市原隼人 上野樹里 蒼井優 酒井若菜 鈴木亜美
    相田翔子 小日向文世 佐々木蔵之介 尾上寛之
    田中圭 田島令子 田山涼成 鷲尾真知子 ピエール瀧



公開時コピー
近くにいたのに。

原案に桜井亜美、プロデューサーに岩井俊二を迎え、「ニライカナイからの手紙」の熊沢尚人監督による青春映画。
出演は「リリィ・シュシュのすべて」の市原隼人、「スウィング・ガールズ」の上野樹里、「ハチミツとクローバー」の蒼井優、「無問題2」の酒井若菜、映画初出演となる鈴木亜美、「花とアリス」の相田翔子、「銀のエンゼル」の小日向文世、「アキハバラ@DEEP」の佐々木蔵之介など。
主題歌は種とも子。

<あらすじ>
映像制作会社で毎日怒鳴られながらも働いている岸田智也(市原隼人)。
携帯電話にかかってきた友人からの連絡は学生時代、映画研究会で一番仲の良かった女友達・佐藤あおい(上野樹里)がアメリカで飛行機事故により亡くなったとの知らせだった。
あおいのかつての上司であり、智也の上司でもある樋口(佐々木蔵之介)と共にあおいの実家へと向かう。
智也とあおいの出会いは学生時代、最悪の始まりだった。
あおいのバイト先にいた久保サユミ(鈴木亜美)にストーカーしていた智也は、あおいと偶然知合いサユミとのデートを1万円で仲介してもらうように頼み込む。
しかし、待ち合わせ場所に現れたのはあおいだった。
映画の製作費の為に嘘をついてしまったあおいだったが、智也はそれを許す。
その日を境に2人は仲の良い友人になるのだった。

<作品解説>
映像に柔らかさが溢れた作品です。
フィルムの粒状感とでもいうんでしょうか、映像にこだわりを持って撮られています。
そして、本作の中で撮影された映画「THE END OF THE WORLD」は8mmで実際に撮影されたもので、この感覚がすごく懐かしいというか、惹き込まれるんですね。
さらに上野樹里、市原隼人が演技が見事。主に市原隼人演じる智也の一人称視点が中心でありながら、日常生活の空間、会話を切り取ったかのような自然体な演技、学生生活のリアルな情景と相まって懐かしさを覚えます。
また、本作で使用されるカメラ機器の数々にもこだわりがあり、ハンディカムとデジタルデータ主流の時代において「あんな古くさい機械使う学生が今時おるんか」という感想も出そうですが、元々映画のコマ数と通常の映像コマ数は違うんですね。
いわゆるハンディカムタイプ(現在ではハイビジョンまで撮影できる家庭用のものがある)は1秒間30コマ、しかし映画は1秒間に24コマ、このわずか6コマの差が映画と一般的な映像の差になるわけです。
映画を見るのが好きな人はそこまで知ることはほとんどありませんが、映画制作者として研究や撮影をする人は知っていて当然。即ち作品内で上野樹里演じるあおいがカメラ機器とフィルムにこだわるのは当然の事といえるでしょう。

<見どころ>
とにかく俳優陣の自然な演技が見どころではあるんですが、本作のテーマは身近にいた人がある日突然いなくなってしまったら、というもの。
友情関係を壊したくない2人は、一番近い距離にいて理解しながらも、それ故に恋愛の距離感を掴めないんですね。
瞬間に見せるあおいの表情、最後まで頼りなく鈍感な智也、言葉にすることの難しさに共感を覚える人は多いんではないでしょうか。

<出演者>
市原隼人、上野樹里の演技は本当に見事でした。演技臭さの無い演技というか、上野樹里は今まで見た中で一番良かった。
妹役の蒼井優ですが、逆に上手すぎて目立ってしまった感じがあります。
様々な作品で見事な演技を見せてくれるんですが、限りなくリアルに近いというのではなくあくまでも映画的なうまさが勿体なかった感じですね。
そして相田翔子。
びっくりです。そして笑わせてくれます。ちょっと怖い?けど、悲しい女性役。
鈴木亜美についてはオマケみたいなもんですね…。

個人的には非常に好感度の高い映画でした。
映像センスもさることながら、ラストに広がる切なさがうまく出ていると思います。
ただ、智也のいる制作会社のシーンなどちょっと蛇足だったかなという気もしますね。
ナチュラルな感動を起こさせてくる良作です。

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by syosei7602 | 2006-11-01 23:57 | 恋愛/青春/スポーツ