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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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カテゴリ:ヒューマン/ドラマ( 71 )
ヒア アフター
d0030824_1414592.jpg『HEREAFTER』 アメリカ/2010
監督:クリント・イーストウッド
出演:マット・デイモン セシル・ドゥ・フランス フランキー・マクラレン
ジョージ・マクラレン ジェイ・モーア ブライス・ダラス・ハワード
マルト・ケラー ティエリー・ヌーヴィック



公開時コピー
死に触れて、前を向く。

「硫黄島の手紙」以来となるスティーヴン・スピルバーグ製作総指揮とクリント・イーストウッド監督がタッグを組んだヒューマンドラマ。
出演は「インビクタス/負けざる者たち」のマット・デイモン、「スパニッシュ・アパートメント」のセシル・ドゥ・フランス、デビューとなるフランキー・マクラレン、ジョージョ・マクラレン、「フェイク シティ ある男のルール」のジェイ・モーア、「エクリプス/トワイライト・サーガ」のブライス・ダラス・ハワードなど。

<あらすじ>
d0030824_1415815.jpgパリの人気ジャーナリスト・マリー(セシル・ドゥ・フランス)は、東南アジアでテレビプロデューサーのディディエ(ティエリー・ヌーヴィック)とバカンスを楽しんでいた。しかし、突然の津波に巻き込まれ九死に一生を得る。
その最中、彼女は不思議な光景を見るのだった。
サンフランシスの工場員ジョージ(マット・デイモン)は、かつて霊能力者として活躍していたが、自分の力を嫌って静かに暮らしていた。料理教室に通い、そこで知り合ったメラニー(ブライス・ダラス・ハワード)と親しくなる。その一方で、ジョージの兄ビリー(ジェイ・モーア)は、かつてのように霊能力での仕事を願っている。
ロンドン、双子の兄弟ジェイソンとd0030824_142913.jpgマーカス(フランキー/ジョージ・マクラレン)は、ヤク中の母親と一緒に暮らし続けたいが為に福祉局を何とか誤魔化そうと頑張っていた。
そんなある日、ふとした事からジェイソンが交通事故で他界してしまう。
さらに、母親がリハビリのために、マーカスは里子に出されることに…もう一度兄と話したいと願うマーカスは、ロンドン中の霊能力者を訪ねてまわる。

<作品解説>
「HEREAFTER」=「来世」という意味合いの作品です。近年ではスピリチュアルという言葉が流行って、心霊ものが市民権を得ていますが、まさかスピルバーグとイーストウッドがこの手の物語を手がけるとは思っていませんでした。
ただし、本作の良さは宗教観念に囚われない描き方であり、また心霊的な展開がかなり抑えられています。
心霊というよりは生死感を描いたもので、ヒューマンドラマとしての演出はイーストウッドならではですね。
さて、物語は3人の主人公の視点で描かれます。
一度死んで「世界」を見た女性マリー、図らずも心霊能力を持つジョージ、兄を亡くした少年マーカス。
彼ら3人は「死」という共通項があるものの、それぞれの経験が違います。
マリーは売れっ子のジャーナリストで、充実した生活を送っています。ジョージはかつて霊能力を仕事としていましたが、度重なる霊との交信で疲れ果て、自分自身の生活を得ようと努力しつづける。
そして、マーカスは兄を亡くし、母との生活すらも無くなってしまいます。
それぞれに得ようとするもの、無くしたものは彼らの人生において当然重要なものであり続け、普遍的な存在です。
そして、3人の物語はひとつの街ではなく、それぞれの生活圏で描かれるわけですが、ミステリー作品のように点と点が繋がって線になるというパターンではありません。あくまでも点が集まって形になるというシンプルなストーリーです。故に物語にバラつきが感じられます。
人生というものが死と常に隣り合わせであり、それが自分自身なのか、身近な人なのかという点を3人の主人公を通して分けているのは良いですね。
特にマーカスの物語はいかにもイーストウッドらしい演出で、心に響きます。
兄ともう一度話したい、それだけを胸にロンドンをさまよい、胡散臭い霊能者と会ってはがっかりしていく…このくだりはいわゆる霊能者というものが、いかにマーカスのような人たちに期待を持たせては苦しめているのか、そんなメッセージが込められている気がします。
また、双子とジョージは「兄弟」として並列構造になっている点も注目ですね。

<見どころ>
序盤の津波のシーンは圧巻。この規模の大きさが物語に大きな意味をもたらします。
霊能者ジョージと料理教室で知り合ったメラニーとのほのかな関係については、人生観が現れており、切なさが募ります。
なんといってもクライマックス、マーカスとジョージのやりとりは思わず涙していまいました。

<出演者>
演技派のマット・デイモン、どこか暗さを持った役をやらせたらピカイチです。
本作では少し太めになっていますね。
セシル・ドゥ・フランスはとても綺麗な女優で、「80デイズ」で見ましたが、本作ではしっかりとした演技で見せてくれました。
フランキー・マクラレン、ジョージョ・マクラレンの兄弟はどちらがマーカスとジェイソンを演じたのかはわかりません。しかし、2人とも良い演技で先が楽しみです。

<総評>
スピリチュアルというと胡散臭さが先行していて、この手の作品は敬遠されそうな感じでしたが、結果としては終わりよければ全て良し、でした。
先にも書きましたが、出演者個々の演技が良く、特にラストはシンプルながらも泣けてしまいます。
評価は分かれてしまいますが、宗教観を排除した作りは好感がもてます。
この手の作品に明確な結末は付けにくいのは様々な作品で実証されているゆえに、ラストの穏やかさが十分でしょう。

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by syosei7602 | 2011-02-19 23:40 | ヒューマン/ドラマ
ソーシャル・ネットワーク
d0030824_5513229.jpg『THE SOCIAL NETWORK』 アメリカ/2010
監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:ジェシー・アイゼンバーグ アンドリュー・ガーフィールド
ジャスティン・ティンバーレイク アーミー・ハマー マックス・ミンゲラ
ブレンダ・ソング ルーニー・マーラ
受賞:全米批評家協会賞/作品賞・主演男優賞・監督賞 他(2010)


公開時コピー
天才
裏切り者
危ない奴
億万長者


世界最大のソーシャルネットワークサービス“facebook”の創業に纏わるベストセラー・ノンフィクションの映画化。
監督は「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」のデヴィッド・フィンチャー。
出演は「ゾンビランド」のジェシー・アイゼンバーグ、「Dr.パルナサスの鏡」のアンドリュー・ガーフィールド、「ブラック・スネーク・モーン」のジャスティン・ティンバーレイク、「パニック・エレベーター」のアーミー・ハマー、「シリアナ」のマックス・ミンゲラ、TVドラマ「スイート・ライフ」のブレンダ・ソング、「エルム街の悪夢」(2010)のルーニー・マーラなど。

<あらすじ>
d0030824_5514136.jpg2003年の秋、ハーバード大学に通う学生にして、天才プログラマーのマーク・ザッカーバーグ(ジェシー・アイゼンバーグ)は、ボストン大学に通う恋人のエリカ(ルーニー・マーラ)に振られてしまう。原因はマークの破綻した性格と意図しない攻撃的な口調だった。
その夜、酔っぱらったマークは腹いせにエリカの悪口をブログに書き、さらに学内の各寮のデータベースをハッキング、親友のエドゥアルド・サベリン(アンドリュー・ガーフィールド)が考えたアルゴリズムを使って、女子学生のランキングサイトを立ち上げてしまう。
瞬く間にアクセスが殺到し、大学のサーバはダウンする。
その仕業は大学にすぐ知られるところとなり、約半年間の観察処分を受け、さらにマークは女子学生全員から嫌われる羽目に。
しかし、彼の能力に目を付けたのはボート部のエリート学生で双子のキェメロン&タイラー・ウィンクルボス(アーミー・ハマー)達だった。
ウィンクルボス兄弟は、ハーバード大学固有の閉鎖的なソd0030824_551526.jpgーシャルネットワークサービスを提案し、そのプログラムをマークに依頼する。二つ返事で引き受けたマークは、そのアイディアを自らのアイディアと偽ってエドゥアルドに相談し、資金1000ドルを元手に“THE FACEBOOK”を構築する。
それは学生達の間で人気となるが、ウィンクルボス兄弟達が黙っているはずもなかった。


<作品解説>
世界最大のSNSであるfecebookですが、日本ではmixiが知名度では先行しています。とはいえ、ネット世代で有名であることには変わらず、それも世界最大の規模となれば、その創業秘話も気になるところ。
本作は、如何にしてfacebookが作られたのか、そして、その裏側にあった人間模様が実に小気味よいテンポで描かれていきます。
さて、物語の始まりは至ってシンプル。
彼女の振られた腹いせに作った女子学生ランキングサイトが発端となるのですが、主人公のマークはいわゆるオタクで、コミュニケーション能力に難があります。要するに自分勝手で、あまり人の話を聞かない…序盤で、彼女だったエリカから「オタクだからもてないのじゃない、性格が悪いから」と言われる始末。
非常に的を射た言葉なのですが、自分を理解してくれない=周りが悪いという図式を作りあげてしまいます。
彼の場合は天才と言われるほどプログラマーとしては完成されており、その能力を活かしてはいるものの、原動力が非常に歪んでいて、性格破綻も頷けますね。。
その上、無自覚な狡猾さも備えているという、タチの悪い人物。
しかし、本作で描かれているのは、あくまでもノンフィクションをベースとしてるので、実際はどうなのかはわかりませんが、音楽無料配信のナップスターを立ち上げたショーンと出会った辺りから、マークという人物が如何に変人なのかが判明していきます。
プログラマーとしての将来性はあっても、それに伴う人間関係の結果についてはわからず、皮肉にも友人を失っていくという破綻を経験し、その上での成長が余り見られないのは個人としての社会性が乏しいというべきなのか…。
本作は、これらの人間模様が見事に描かれていますが、面白さはもう一つ…facebookが如何にして成功したか。他のSNSと一線を画す要素を見つけ出し、実装する回転の速さ、そして利益を出すための戦略なども描かれ、色々な面で楽しめる作品です。

<見どころ>
これはなんと言っても人間関係でしょう。
性格破綻の主人公、彼女のとの関係、そしてナップスター創始者ショーンとの出会い。
実に見事。

<出演者>
アメリカのオタク像はいつもカーリーヘアなのか?なんかどれも同じ髪型してるんだよなぁ。
それにしてもジェシー・アイゼンバーグ、めっちゃ早口のセリフ回しが凄いと思ったら、人の話を聞かない時の不愉快な表情などが素晴らしかった。
主人公の親友エドゥアルドを演じたアンドリュー・ガーフィールド、彼もまたもう一人の主人公と言うべき存在で、良かったですね。
意外なキャスティングがショーン役のジャスティン・ティンバーレイク。
結構、普通に演技してるんですね。うざい感じが良かった。
アーミー・ハマーの双子演技には驚き…映像もさることながら、ずっと双子の俳優かと思ったほどです。
すごいなぁ。
それにしても、エリカを演じたルーニー・マーラ、なかなかの美人でした。

<総評>
デヴィッド・フィンチャー監督というと、未だに「セブン」の監督という認識ですが、個人的には「ゾディアック」なんかも面白くて好きなんですけどね。「ファイト・クラブ」なんかも最高だし、もっと日本での評価が高くてもいいような気がします。
なかなか癖の強い作品ですが、テンポの良さと物語の面白さは特筆すべきもの。
オススメです。

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by syosei7602 | 2011-01-15 23:59 | ヒューマン/ドラマ
ラブリーボーン
d0030824_1124468.jpg『THE LOVELY BONES』 アメリカ/2009
監督:ピーター・ジャクソン
出演:マーク・ウォルバーグ レイチェル・ワイズ スーザン・サランドン
スタンリー・トゥッチ マイケル・インペリオリ シアーシャ・ローナン
ローズ・マクアイヴァー クリスチャン・トーマス・アシュデイル
リース・リッチー キャロリン・ダンド
受賞:放送映画批評家協会賞/若手俳優賞(2009)

公開時コピー
ピーター・ジャクソン監督が贈る
全世界感涙のベストセラー原作、2010年の感動超大作


アリス・シーボルド原作の同名ベストセラー小説の映像化。
監督は「ロード・オブ・ザ・リング」3部作のピーター・ジャクソン。
製作総指揮にスティーヴン・スピルバーグ。
出演は「マックスペイン」のマーク・ウォルバーグ、「ナイロビの蜂」のレイチェル・ワイズ、「スピード・レーサー」のスーザン・サランドン、「ジュリー&ジュリア」のスタンリー・トゥッチ、「オフィスキラー」のマイケル・インペリオリ、「つぐない」のシアーシャ・ローナンなど。

<あらすじ>
d0030824_1131237.jpg1973年、優しい両親と妹弟に囲まれ、幸せに暮らす14歳の少女スーザン(シアーシャ・ローナン)。
趣味のカメラで家族達を撮ったり、父親のジャック(マーク・ウォルバーグ)とボトルシップを作ったりと日々の楽しみは尽きない。
そんなある日、学校で憧れていた先輩のレイ(リース・リッチー)からデートに誘われる。
喜びを胸に家路へと向かうスーザンは、帰り道で農閑期のトウモロコシ畑で隣人のハーヴィ(スタンリー・トゥッチ)と出くわす。
ハーヴィはトウモロコシ畑にあるものを作ったといい、見に来るようスーザンを誘う。渋っていた彼女だが、ハーヴィの話術にはまり、つい見に行ってしまうのだった。
一方、スーザンの家では、ジャックと妻のアビゲイル(レイチェル・ワイズ)が帰りの遅い彼女を心配して、警察d0030824_1131920.jpgへの捜索願いを出していた。
しかし、スーザンは家へ帰ろうとした矢先に殺されており、その魂は天国への入口へとやってきていた。
警察の捜査が始まるものの、ハーヴィに捜査の手が伸びることはない。自分の死を理解したスーザンはただひたすら、家族を見守るしか術がなかった。

<作品解説>
「ロード・オブ・ザ・リング」3部作、「キング・コング」で名実共にヒットメーカーとなったピーター・ジャクソン。
そんな彼が何を思ったか、自らの映像センスを駆使して撮られたのが少女趣味が発揮された?本作です。
原作は未読なので、どこまで再現しているのかは全くわかりません。
死後の世界を圧倒的なビジュアルで想像し、映像化した点は素晴らしいのですが、本作はどう転んでも彼のキャリアから言えば「失敗作」となってしまうのが残念。
全体的には悪くはないんですが、圧倒感に欠けますね。
さて、主人公スージーは14歳にして、隣人のサイコ野郎に殺されてしまいます。
その後、彼女は天国の入口までやってくるんですが、「ゴースト」の様に犯人を直接的に示唆するといったような、超常現象を起こしたりしません。
あくまでも死者として、家族を見守り、時には届きそうな叫びを発するだけなのです。
これが妙に現実的で切なく、自分の家族関係が崩壊する様を目の当たりにしてしまったりと、美しい映像とは裏腹な展開。
犯人であるハーヴィは、虎視眈々と次の獲物について考えはじめている始末。この展開はサイコサスペンスじゃないか、と…。
何せ、ハーヴィがスージーを殺した後のシーンがリアルにグロすぎます。
彼女がどう殺されたか、警察がどうするのか、という部分は思い切り端折られていて、ラストの微妙な感じに。
ただまあ…原作での殺され方はえぐそうなので、端折られて正解かもしれません。
一方で、スージーがキスに憧れたり、初恋相手のレイが彼女が死んだあとも想い続けていたりと、真っ向勝負で赤面するようなエピソードが含まれているわけです。
この赤面エピソードからシリアスなその後の展開に至るつなぎが秀逸なわけで、このお陰で本作が駄作と言えない訳でもあるのです。
家族の崩壊、そして再生を丁寧に描いている点には好感が持てますが、2時間超は冗長気味でした。

<見どころ>
序盤、ハーヴィとスージーのシーンは背筋が寒くなります。
映像がキレイなだけに、犯人の登場部分はざわつきますね。
天国のシーンは見事です。
幻想的で美しく、時にはそれらが変化していくところは圧巻。

<出演者>
マーク・ウォルバーグ、レイチェル・ワイズは好演していますが、犯人ハーヴィを演じたスタンリー・トゥッチの殺人鬼ぶりは気持ち悪いくらいです。
アカデミー賞では助演男優賞のノミネートされました。
スーザン・サランドンは、ワイルドに登場。
似合いますねぇ。
そして、シアーシャ・ローナン。
なに、この反則的な美少女ぶり…とばかりに、現代では絶滅したような?初恋とキスに憧れるスージーを好演しています。
妹リンジーを演じたローズ・マクアイヴァーもいいですね。
実は彼女が見せ場を作ってくれます。

<総評>
痩せて男前になったピーター・ジャクソン…太っていた頃はマイケル・ムーアと区別が付かなかったのに(笑)。彼もチョロッと出演しています。
それにしても映像センスはやっぱりいいなぁ、と思ってしまうのです。
内容としてはシリアスだし、ラストもちょっと物足りなさを感じますが、ジャクソン監督のファンなら押さえておくべき一本。
そして、シアーシャ・ローナンを見るだけでも価値がありますね。

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by syosei7602 | 2010-07-22 23:49 | ヒューマン/ドラマ
グラン・トリノ
d0030824_127869.jpg『GRAN TORINO』 アメリカ/2008
監督・出演:クリント・イーストウッド
出演:ビー・ヴァン アーニー・ハー クリストファー・カーリー
コリー・ハードリクト ブライアン・ヘイリー ブライアン・ホウ
ジェラルディン・ヒューズ  ドリーマ・ウォーカー
ジョン・キャロル・リンチ  スコット・リーヴス ブルック・チア・タオ
受賞:セザール賞/外国映画賞(2008)

公開時コピー
俺は迷っていた、人生の締めくくり方を。
少年は知らなかった、人生の始め方を。


「ミスティックリバー」「ミリオンダラー・ベイビー」など、数々の傑作を生み出したクリント・イーストウッドが、自身最後の俳優作品として、監督も務めたヒューマンドラマ。
イーストウッド作品中、史上最高の興行収入となった。
出演は本作でメジャー作品デビューとなるビー・ヴァン、アーニー・ハー、TVドラマなどで活躍するクリストファー・カーリーなど。
エンディング曲はクリントと息子でジャズプレイヤーのカイルによるもの。
ゴールデングローブ賞のノミネートされた。

<あらすじ>
d0030824_1271847.jpgアメリカ・デトロイト。
フォードの自動車工を50年勤め上げたウォルト(クリント・イーストウッド)は、最愛の妻を亡くし、息子一家とも折り合いが悪く、アジア系移民が増えた街で愛車グラン・トリノの手入れだけを趣味に、愛犬デイジーと孤独に暮らしていた。
妻の葬式が終わった翌日から、妻が懇意にしていたというヤノビッチ神父(クリストファー・カーリー)がやってくる。彼は生前、亡き妻からウォルトの懺悔を聞くように頼まれていたのだ。
毎日来る神父を鬱陶しく思いながらも、ある夜に神父に対して生と死について、自らの体験を告白する。
それは、ウォルトが朝鮮戦争で自ら体験した話だった。
神父はその話に対して、ウォルトが「死」については良く知っていると言う。
そんなある日、隣家に住む中国モン族の少年タオ(ビー・ヴァン)が親戚のチンピラにそそのかされて、グラン・トリノを盗もうとする。
d0030824_1272535.jpgタオを追い払ったウォルトだったが、成り行きでタオに制裁を加えようとしていたチンピラや、タオの姉であるスー(アーニー・ハー)を黒人のチンピラから助けたことで、タオの一族に感謝される。
朝鮮戦争の経験から、東洋人を毛嫌いして差別していたウォルト…しかし、彼らの手厚いもてなしに心を開いた彼は、タオに生き方を教えていくことになる。

<作品解説>
まず、正直なところを言えばイーストウッド作品は個人的に「身構えて」見てしまいます。
その要因として、作品全体が重厚な雰囲気を持ち、そして見終わったあとにずっしりとした重さを残すからです。勿論、これは映画自体のクオリティが常にある一定以上のラインを割らないところにあり、それは監督としても俳優としても、総じてレベルが高いからに他なりません。
そんなクリント・イーストウッドが自ら俳優人生に終止符を打つと宣言したのが本作になります。
感想は「素晴らしい」の一言。
近年の映画作品の中で、これほどのレベルを持った作品は早々は出てこないでしょう。
さて、主人公は朝鮮戦争に出征し、フォードの自動車工を50年勤め上げた人種差別主義者の頑固じいさんです。彼は息子2人ともうまくいかず、さらに彼らの子ども、つまり孫に対しても辛辣です。
いつも苦虫を噛みつぶしたような顔をしており、昼間から酒をあおり、煙草を吸って、芝刈りに余念がない。
しかし、あることをきっかけに毛嫌いしていた筈の隣家の中国人一家と仲良くなっていくわけです。
ここでひとつポイントがあります。
ウォルトは確かに人種差別主義者なんですが、白人至上主義者ではないということ。
彼なりに東洋人に対する知識があり(偏ってはいますが)、友人や隣人として接したことがない故の差別なのです。
言い換えれば、知らないことに対する食わず嫌いの偏見でしかなく、それは自らの息子達に対する感情にも影響を与えています。
フォードに勤めていた故に、日本車に乗る息子を快く思わないのはプライドであり、日本車に対する偏見です。冒頭に、この日本車に対する悪態をつきますが、むしろこれが本作の全体像を表すシーンといえるでしょう。
ウォルトという主人公は、アメリカという多人種国家におけるステレオタイプの人間ですが、人種の違う人間を受け入れていく過程を丁寧に描くことで、本作のテーマである「生」、そして「死」を表しているわけです。
クライマックスは、イーストウッドならではのシリアスな展開になりますが、感動を越えた清々しさを与えてくれます。

<見どころ>
ウォルトとモン族の少女スーとのやりとり、タオを社交的にするために理髪店に連れて行くくだりは、ユーモアたっぷりに笑わせてくれます。
そして多くは語れないラスト、見事でした。

<出演者>
すでに80歳に手が届く、クリント・イーストウッド。
この人はまだまだ動けますねぇ…老練というべき演技力です。
タオを演じたビー・ヴァン、スーを演じたアーニー・ハーと本作がデビューっぽいですが、イーストウッド作品にヘタレ無し、好演していました。
神父役のクリストファー・カーリーは、童顔でイーストウッドとは対極に位置します。
ギャップの中にある生真面目な雰囲気が良かったですね。

<総評>
映像の美しさもあり、そして演出の見事さもあり、とべた褒めしてしまうと非の打ち所がない作品になってしまいます。しかし、如何に傑作と言われようとも、やはり気になる箇所もいくつか。
もっともツッコミどころが無い映画なんぞおもしろくないので、ここはあえて目をつぶる感じですね。
必見です。

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by syosei7602 | 2010-07-19 23:59 | ヒューマン/ドラマ
私の中のあなた
d0030824_311914.jpg『MY SISTER'S KEEPER』 アメリカ/2009
監督:ニック・カサヴェテス
出演:キャメロン・ディアス アビゲイル・ブレスリン
アレック・ボールドウィン ジェイソン・パトリック
ソフィア・ヴァジリーヴァ ジョーン・キューザック
トーマス・デッカー ヘザー・ウォールクィスト
エヴァン・エリングソン デヴィッド・ソーントン

公開時コピー
もう姉のドナーにはならない。
両親に訴訟を起こしたアナ、11歳。
しかし、その決断には
ある理由があった─。


ジョディ・ピコー原作のベストセラー小説を「君に読む物語」のニック・カサヴェテス監督が映像化。
出演は「運命のボタン」のキャメロン・ディアス、「リトル・ミス・サンシャイン」のアビゲイル・ブレスリン、「恋するベーカリー」のアレック・ボールドウィン、「告発のとき」のジェイソン・パトリック、TVドラマ「ミディアム 霊能者アリソン・デュボア」シリーズのソフィア・ヴァジリーヴァ、「お買いもの中毒な私!」のジョーン・キューザックなど。

<あらすじ>
d0030824_314166.jpgサラ(キャメロン・ディアス)とブライアン(ジェイソン・パトリック)の夫婦は3人の子供達と一見幸せに暮らしている。しかし、15歳の長女ケイト(ソフィア・ヴァジリーヴァ)は白血病に冒されており、余命幾ばくもない。
そんな彼女を救えるのは、ケイトを助けるために遺伝子操作で生んだ妹のアナ(アビゲイル・ブレスリン)だけだった。
そんなある日、アナは勝訴率91%といううたい文句を掲げる弁護士キャンベル(アレック・ボールドウィン)の事務所へとやってくる。
彼女はこれ以上、自分の体をケイトの為に傷つけられることを嫌がり、両親を訴えたいと言う。
キャンベルは彼女の医療処置の経歴を見て、11歳の子供に州法上の拒否権がないことを知りつつ、ほとんど無償で仕事を引き受ける。
一方、ケイトの病状は悪化し、腎不全を起こしていた。すぐにでも腎臓移植をしなければ、いつ死んでもおかしd0030824_315968.jpgくない状態だったが、キャンベルからの処置停止を求める訴状が届きアナからの移植はできなくなってしまう。
激怒したサラは、アナを問い詰める。しかし、アナは腎臓をひとつ失うことによって一生涯、無理な運動などができなくなるといった理由を熟知しており、すべての医療処置を拒否するのだった。
困惑するサラを余所に、ケイトは今までの人生を少しずつ振り返っていた。

<作品解説>
世界的なベストセラー小説…といっても未読です。
遺伝子操作によって、癌患者の完璧なドナーとなった少女とその家族の物語。内容としてはかなり重いテーマなのですが、全体的に見ればユーモアもあり、かなり見やすい作品です。
子供が親を訴えたり、親が子供を訴えたりするのは、訴訟社会であるアメリカらしい題材になっています。
さて、本作はそれらを踏まえつつも、ミステリ要素も含まれています。
姉想いで心優しい主人公アナが、親を訴えるのはなぜか、そして訴えられた親であるサラは何を感じるのか。
家族愛、人間の命の重さや尊厳、そして人生そのものについて、実に深く描かれています。
誰かが犠牲にならなければ幸せは得られないのか…何よりも神様という言葉がほとんど出てこないのが珍しいですね。
物語の人物たちは全て、神様よりも現実を直視しつづけるという運命を背負わされています。
できることは全て現実的な「可能性」が無ければいけない。
母親のサラは必死になってケイトを救おうとしますが、彼女自身の気づかなかった部分がたくさんあります。
サラ、アナ、ケイトという3人のそれぞれの立場は全て誰かに「起こりうるかもしれない」ことであり、それは神様に祈ってもどうにもならない。
限りなく現実として描かれる本作は、見事と言えます。

<見どころ>
法廷シーン、と言いたいところですが、もう一つ。
終盤のアナとケイトの会話が胸を打ちます。

<出演者>
母親役をやるようになってしまったキャメロン・ディアス。
本作ではなかなかの熱演。若干ヒステリックすぎる感じもうけましたが…。
アナを演じたアビゲイル・ブレスリンは「リトル・ミス・サンシャイン」の時からずいぶんと大きくなりました。
非常にうまいです。
そして、ケイトを演じたソフィア・ヴァジリーヴァ、圧巻でした。
ジェイソン・パトリックは久々に見ましたよ。

<総評>
重たいテーマなだけに、ニック・カサヴェテス監督も苦労したのか、音楽がすこし軽くなりすぎたような気がします。
しかし、重たいテーマだから全て沈鬱としたシリアスな物語になるかというと、そうじゃない。
テーマのなかに含まれる喜怒哀楽がきちんと描かれている点が好感もてますね。
タイトルからすると思わず敬遠してしまいがちですが、傑作と言っても差し支えありません。
オススメです。

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by syosei7602 | 2010-04-23 23:59 | ヒューマン/ドラマ
フィッシュストーリー
d0030824_2205770.jpg『FISH STORY』 日本/2009
監督:中村義洋
出演:伊藤淳史 高良健吾 多部未華子 濱田岳 森山未來
大森南朋 渋川清彦 大川内利充 眞島秀和 江口のりこ
山中崇 波岡一喜 高橋真唯 恩田括 石丸謙二郎



公開時コピー
きっと、つながる

人気作家・伊坂幸太郎の同名原作を、同じく伊坂作品である「アヒルと鴨のコインロッカー」を手がけた中村義洋が映像化。
出演は「アマルフィ 女神の報酬」の伊藤淳史、「BANDAGE」の高良健吾、「ルート225」の多部未華子、「ゴールデンスランバー」の濱田岳、「20世紀少年」の森山未來、「笑う警官」の大森南朋、「Life 天国で君に逢えたら」の石丸謙二郎など。
音楽は斉藤和義。

<あらすじ>
d0030824_2244833.jpg・2012年
地球に巨大な彗星が迫り、地球滅亡まであと5時間。
人々が避難し、閑散とした街を、電動車いすで移動する中年の男(石丸謙二郎)がいた。男は、未だに経営しているCDショップを見つける。そこには店長の岡崎(大森南朋)とひとりの客が音楽のマニアックな話をしていた。男は、何故逃げないのかと聞くが、岡崎は正義の味方が地球を救うという話をはじめ、一枚のレコードを出した。それは1975年、パンクブームが到来する1年前に、逆鱗というバンドがリリースしたレコードだった。
・1982年
気の弱い大学生・雅史(濱田岳)は健太郎(山中崇)と悟(波岡一喜)の2人に、合コンへの運転手をさせられていた。
悟は車中で、アルバムを数枚出しただけで解散したバンド・逆鱗のフィッシュストーリーという音楽について、健太郎に話をする。それは、フィッシュストーリーのギターソロ部分にある無音部分に、ある呪いがかかっているというものだった。
合コンでも話された呪いの話に、参加していた晴子(高橋真唯)が興味を持つ。彼女には予知能力があるというのだ。
・2009年
修学旅行でフェリーに乗っていた麻美(多部未華子)は、眠り込んでフェリーの取り残されてしまう。
泣きじゃくる麻美に、コック(森山未來)がやってくる。彼は、修学旅行の思い出にと自分の「笑える話」をはじめる。それは、彼が正義の味方になりたかったこと、そして、それは父親の意志であり、幼い頃から修行に明け暮れていたという、突拍子もないものだった。
その直後、フェリーはシージャックされてしまうが、犯人達の前にコックが立ちはだかる。
・1975年
アマチュアバンド逆鱗は、パンクロックを歌い続けるが全く人気がでない。誰ひとりとして彼らの音楽性を理解できなかったのだ。ある日、クラブの余興で歌っていた時、客からのヤジで喧嘩をしてしまう。
d0030824_2211023.jpgそんな彼らに、音楽プロデューサーの岡崎(大森南朋)が話しかけてくる。
プロデビューした逆鱗だったが、アルバムは鳴かず飛ばずの状態。3枚目のアルバムを最後に契約解除を言い渡されてしまう。リーダーの繁樹(伊藤淳史)は、最後の曲として岡崎が残していったフィッシュストーリーという小説を参考に歌詞を書き上げる。

<作品解説>
伊坂作品の特長といえば、個別の物語がキーワードかアイテム、もしくは人物によって繋がっていくという爽快感にあります。その意外性とおもしろさ、またシュールな世界観は映画向きとも言えます。
本作は「アヒルと鴨のコインロッカー」を見事に映像化した中村義洋監督の手により、なかなか見事な作品となっていました。
それぞれの時代をひとつひとつ丁寧に描き、「逆鱗」というバンドが残した音楽によって、奇妙な繋がりが広がっていきます。4つの時代、それぞれのドラマに割り当てられた役割が繋がっていく様は伊坂作品ならではですね。
さて、物語はいきなり地球滅亡5時間前という、とんでもない展開から始まります。
誰もいないと思われた街、ゴミが散らかり車も電車も飛行機もない…この終末的世界は「28日後...」を彷彿とさせます。しかし、そこには終末と関係なくCDショップを営業している男がいて、「正義の味方」説をぶちあげる。
なんともシュールなのに、そこから物語が過去へと繋がり、世間にはほとんど知られていない、たった1曲の音楽に集約されていきます。
正義の味方というキーワード、早すぎたパンクロック、謎めいた予言、ノストラダムスの終末予言、怪しい新興宗教、そして世間における都市伝説…様々なものが年代ごとの色を出し、それを消化していくのです。
されど、2009年時の説明が若干不足していましたね。
もう少し、人物背景を描けばラストは面白かったかもしれません。

<見どころ>
森山未來演じるコックがやたらと格好いい。
ちょっと驚きました。
1975年の逆鱗によるレコーディングやライブ風景も見事です。

<出演者>
出演者について、不足は無いと言っていいですね。
伊藤淳史や高良健吾による逆鱗のバンドも様になっていました。
意外だったがのが、先に書いた森山未來。
本作一番のアクションシーンですが、レベル高い!
石丸謙二郎の嫌みっぷりは見事に尽きます。

<総評>
総じて良くできている作品です。
映像感覚は個人的に好きだし、なんとなく深夜的なノリがいいですね。
伊坂作品のほとんどが映画化されていますが、比較的映像化しやすいのかもしれません(というのも、心理描写よりも行動描写が多いせいかも)。
もうちょいテンポが良くてもいいかもしれませんが、見て損はしないでしょう。

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by syosei7602 | 2010-03-20 23:59 | ヒューマン/ドラマ
ラッシュライフ
d0030824_2374531.jpg『LUSHLIFE』 日本/2009
監督:真利子哲也 遠山智子 野原位 西野真伊
出演:堺雅人 寺島しのぶ 柄本佑 板尾創路 団時朗
MINJI 深水元基 永井努 竹嶋康成 筒井真理子
塩見三省 塩谷瞬 佐藤江梨子



公開時コピー
絶望は、なんて希望にあふれているんだろう

伊坂幸太郎の同名小説を、東京芸術大学映像研究科の学生たちが監督して実写化。
監督は「イエローキッド」の真利子哲也、「よるのくちぶえ」の遠山智子、「ELEPHANT LOVE」の野原位、「死んだらゲームをすればいい」の西野真伊。
出演は「ゴールデンスランバー」の堺雅人、「人間失格」の寺島しのぶ、「空気人形」の柄本佑、「板尾創路の脱獄王」の板尾創路など。

<あらすじ>
d0030824_238535.jpg・河原崎
父親が自殺したことで道を見失い、宗教団体の教祖・高橋(塩谷瞬)に救いを求める青年・河原崎(柄本佑)。
ある日、教団幹部の塚本(竹嶋康成)から、運転を頼まれる。たどり着いた先のマンションの部屋には男が横たわっていた。
塚本は、彼こそが神である高橋であり、復活させるために解体をするという。
・黒澤
華麗な盗みと自らの美学を決して曲げない孤高の泥棒・黒澤(堺雅人)。
いつものように、部屋を物色していると、突然住人だという男が帰ってきてしまう。しかし、黒澤は慌てずに、男の持つ過去を言い当てていくのだった。
・京子
プロサッカー選手の青山(深水元基)と不倫をしているカウンセラーの京子(寺島しのぶ)は、借金を背負った夫が離婚を承諾したことに満足し、次の計画に移る。それは青山と共に彼の妻を殺すというものだった。
しかし、その道中、ある男を轢き殺してしまう。
d0030824_2381539.jpg・豊田
会社をリストラされた中年男・豊田(板尾創路)。いつもと同じように街をふらついていると、一匹の犬と出会う。犬は口にコインロッカーの鍵を加えており、豊田はその鍵を使ってロッカーの中を見ると、拳銃だった。自殺を試みようとするが、自分を蹴落として出世した同僚への復讐を決意する。

<作品解説>
東京芸術大学映像研究科の学生達が、企画、製作、配給までを手がけるプロジェクトで撮られた本作。
プロジェクトに賛同した伊坂幸太郎の同名小説が映画となり、さらに賛同した俳優達が出演するという、学生ながらもなんとも豪華な作品です。
原作は随分前に読んだんですが、結構うろ覚えなので、映画でおさらいという感じで考えていたのですが、ちょっと残念な出来となってしまいました。
伊坂作品に特長的なのは、いくつかのエピソードが綺麗にリンクしているところにあります。本作は、個々の主人公のストーリーを4人の監督がそれぞれ担当するというオムニバス形式をになっていて、これはまあ、正解といえるでしょう。
しかし、この手の作品では既に「アモーレス・ペロス」や「バンテージポイント」といった作品があるので、もっと参考にして欲しかったところ。
さて、4人の主人公がそれぞれの1日の生活の中でわずかな繋がりが生じて、ラストに集約されるわけですが、どうもスッキリしないですね。
また、映像も独特であったりするものの、音声が非常に悪い。
これって専用マイクで音を拾っているというより、ハンディカムに付いているマイクそのままみたいな…とにかく聞き取りづらかった。セリフがちゃんと聞こえるというのは基本中の基本です。
学生監督という色眼鏡無しでも、ダメですね。
脚本については言わずもがな…原作はもっと色々なキーワードがあったはずなのに、それがゴッソリ抜け落ちています。

<見どころ>
エピソードで言えば、豊田が一番かもしれません。
あと、堺雅人演じる黒澤がいいかな。

<出演者>
これだけ豪華な俳優陣…文句付けるところもありません。
むしろ、学生が監督する作品に賛同した俳優陣には拍手したい。
過不足のない出演陣です。

<総評>
力不足というべきか、とにかくシナリオが甘すぎます。
これではせっかくの原作も無駄に思えてしまう。
こだわりどころを間違えたというか、もっと面白くできた気がします。
数ある伊坂作品の映画では、お世辞にもオススメできないですね。

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by syosei7602 | 2010-03-06 23:59 | ヒューマン/ドラマ
スラムドッグ$ミリオネア
d0030824_20172.jpg『SLUMDOG MILLIONAIRE』 イギリス・アメリカ/2008
監督:ダニー・ボイル
出演:デヴ・パテル マドゥル・ミッタル フリーダ・ピント
アニル・カプール  イルファン・カーン
アーユッシュ・マヘーシュ・ケーデカール
アズルディン・モハメド・イスマイル  ルビーナ・アリ
受賞:アカデミー賞/作品賞・監督賞・脚色賞 他多数(2008)

公開時コピー
運じゃなく、運命だった。

2008年度の賞レースで多数受賞し、アカデミー賞8部門に輝いたサクセスストーリー。
原作はヴィカス・スワラップの『ぼくと1ルピーの神様』。
監督は「サンシャイン2057」のダニー・ボイル。
出演はデビューとなるデヴ・パテル、フリーダ・ピント、インドの舞台俳優マドゥル・ミッタル、「歌う色男、愛・ラブ・パラダイス」のアニル・カプール、「マイティ・ハート/愛と絆」のイルファン・カーンなど。

<あらすじ>
d0030824_201092.jpgインド・ムンバイのスラム出身の青年ジャマール(デヴ・パテル)は、大金が獲得できるクイズミリオネアに出場し、見事1000万ルピーを獲得するが、不正を疑われ警察に拘留されていた。
ジャマールを取り調べる警部(イルファン・カーン)は、ジャマールにミリオネアのビデオを見せながら、無学でありながら何故答えを当て続けられたかを質問していく。
ジャマールは、答えが解ったのは不正でもなく自らの人生で得た知識であったと答える。
幼少時、ジャマールはスラムでd0030824_202465.jpg兄サリーム(アズルディン・モハメド・イスマイル)と母親の3人で暮らしていた。
ある日、宗教的な対立で母親を失った2人は、偶然であったラティカ(ルビーナ・アリ)と共にゴミの中で暮らすことになる。
そこへ謎の男達がやってきて、3人を親切に扱い、ある場所へと連れて行くのだが…。


<作品解説>
イギリスの鬼才、ダニー・ボイル監督によるインドを舞台にした作品として有名になり、その質の高さから様々な映画賞を受賞し、見事オスカーに輝いた傑作です。
クイズミリオネアといえば、日本でもみのもんたが司会および出題者をつとめたことで有名なイギリス発の番組です。4択の答えから選ぶだけというシンプルなクイズ番組でありながら、賞金額がかなり高い。
本作での最高獲得金額は日本円にして約4000万円!
日本であってもまさしく金持ちという金額と言えます。
さて、本作はスラム育ちの青年が如何にしてミリオネアで勝ち続けることができたのか、というところから始まります。ごみためのスラムで育ったジャマールと兄サリーム、家族を失いながらも生きなければならない2人に加わったのは天涯孤独だったラティカという少女。
メインはジャマールですが、サリームのスラムから脱したいという必死さ、ラティカとジャマールの淡い恋などを交えて、その生き方がテンポ良く語られていきます。
インドにおける、スラムや社会的問題、その中に絡められるジャマールの運命の残酷さ、面白さ、そして必然的な出来事の描き方は見事。
ただ、ジャマール達の生活を豊かにしたいという努力というのは、実はほんのわずかで、ただ生き延びるための本能みたいなものが色濃く描かれているのが印象的ですね。
ダニー・ボイル監督の作品はどちらかというと、ねばっこい人物描写が中心だと思うのですが、本作は残酷さの中にある純粋さを描くことで観賞後は爽やか…これが意外でした。
原作とは随分と設定が変わっていたり、また途中から英語が普通に使われてしまったりすることに疑問が出てきたりします。些細なことですが、原作にはあったそうなので軽く入れて欲しかったですね。

<見どころ>
ジャマールが経験する人生はどれも印象的な出来事が多いですが、中盤のお札のくだりは悲しいですね。
ラストのインドらしさは、インド映画を見たことない人には「?」かもしれませんが、あれが普通ですから(笑)。

<出演者>
幼少期、少年期、青年期と分かれています。
特に幼少期のジャマールを演じたアーユッシュ・マヘーシュ・ケーデカールは、本当にスラムからキャスティングされた子どもらしいのですが、ギャラの問題で両親が色々とケチを付けたそうで…そんなことを含めて考えても、確かに彼と兄を演じたアズルディン・モハメド・イスマイルは良かったです。
青年期のデヴ・パテルは誠実な印象の俳優。
デビューにして初主演とは思えないほど、うまく演じてくれました。
兄サリームのマドゥル・ミッタルも良かったんですが、少年期のアーシュトーシュ・ローボー・ガージーワーラーが良かった。
ラティカを演じたフリーダ・ピントは素直に美人だと言いたい(モデルだそうです)。

<総評>
脚本が「フル・モンティ」のサイモン・ボーフォイ…なるほど、「フル・モンティ」は良かったしなぁ。
全体的にスピード感があり、もっと暗い感じなのかと思いましたが、割と抑えめ。
監督自身が脚本を書いたら、相当なことになっていただろうと思いますが。
ラストの緊張感はなかなかのもの。
ダニー・ボイル監督の作品の中では一番好きです。

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by syosei7602 | 2010-02-07 23:35 | ヒューマン/ドラマ
沈まぬ太陽
d0030824_2162582.jpg『沈まぬ太陽』 日本/2009
監督:若松節朗
出演:渡辺謙 三浦友和 松雪泰子 鈴木京香 石坂浩二
香川照之 木村多江 清水美沙 鶴田真由 柏原崇 戸田恵梨香
大杉漣 西村雅彦 柴俊夫 風間トオル 山田辰夫 菅田俊
神山繁 草笛光子 小野武彦 矢島健一 品川徹 田中健
松下奈緒 宇津井健 小林稔侍 加藤剛

公開時コピー
魂が、震える。

山崎豊子の全5巻からなる同名小説の映画化。
監督は「ホワイトアウト」の若松節朗。
出演は「硫黄島からの手紙」の渡辺謙、「ヘブンズ・ドア」の三浦友和、「笑う警官」の松雪泰子、「サイドウェイズ」の鈴木京香、「私は貝になりたい」(2008)の石坂浩二、「カイジ 人生逆転ゲーム」の香川照之、「252 生存者あり」の西村雅彦、「週刊バビロン」の柴俊夫、「ごくせん THE MOVIE」の宇津井健など。
主題歌は福原美穂。

<あらすじ>
d0030824_2164038.jpg国民航空では30周年の式典が行われていた。ケニア大使に随伴していた恩地(渡辺謙)は、かつて労働組合の委員長をしていたことから目を付けられ、追い出されてしまう。
ちょうどその頃、東京発大阪行きの123便が御巣鷹山に墜落。乗員乗客含め520名が犠牲になるという大惨事が発生する。
恩地は遺族の世話係になり、遺族の悲しみを親身になって受け止めていく…そんな恩地は10年近くもの間、海外勤務をしてきたばかりの身だった。
昭和30年代、国民航空の労働組合委員長を務める恩地は、待遇改善を求めて副委員長の行天(三浦友和)らと共に活動して、見事待遇改善を勝ち取る。
しかし、その後の人事で恩地はパキスタンに飛ばされてしまうことに。
一方、行天は上層部の八馬(西村雅彦)、堂本(柴俊夫)から将来を約束されて会社側へ寝返るのだった。
恩地は社長の2年経てば日本に帰れるという言葉を信じて勤務に耐えるが、社内から過激分子として目を付けられ、詫び状を書かないためにイランへの異動を命じられる。
それでも己の信念を曲げない恩地は妻子を日本へd0030824_2165440.jpgと戻してひとり海外勤務を続けていく。そんな彼の元に母親危篤の報せが…久しぶりに帰国した恩地だったが、母親の死に目にはあえず、さらにかつて労働組合で一緒だった仲間が懲罰人事で不遇の元にあると知る。
そんな彼らとは対照的に、行天は出世を重ねていた。恩地は再び異動を命じられてケニアに飛ぶことになるが…。

<作品解説>
制作費20億円、約202分という超大作…それも原作全5巻をまとめてしまおうというのだから、邦画としては異例の作品です。かなり重たい作品なので、前後編といった扱いが出来なかったのでしょう。
また、この手の作品で重要なのは見る前に原作を読まないこと、かならず粗が見えてしまうと思います。
それはさておき、監督の若松節郎は「ホワイトアウト」でデビューしましたが、随分とうまくなりました。
非常にテンポがよく、3時間超という長さでも飽きずに見られます。
制作時には日本航空(JAL)が反対したり(遺族感情に関わるという言い分)と、未だにあの事故の影響を物語っています。もっとも加害者側が被害者の心情を語る時点で、JALの本質が見え隠れしますね。
さて、本作は主人公・恩地が会社から理不尽な異動を突き付けられるという物語、もう一つは日本に戻ってから事故の事後処理に奔走する物語、そしてその裏で暗躍する政治家との癒着、不正などが焦点となっていきます。
全体のベースが高度経済成長期と重なっており、その中で業績を伸ばしていく国民航空…付け届けや接待など、官僚主義と一部の政治家による利権絡みは当たり前で、一方では労働組合を排除して合理化を進めていきます。会社というものが経営陣の手腕によってのみ動いている、と勘違いしている連中の基本的なパターンですね。
ただ、主眼は恩地が大半となっているため、ライバルとなる行天のシーンが少ないのは残念。
もっと利権絡みのドロドロした部分があっても面白かったですね。
映像としては及第点。
CGなどが甘い部分があったり、牛丼屋のシーンで背後に通る車が最近のだったりして。
それらを差し引いても、全体的はよくまとまっており、非常に見やすい作品でした。

<見どころ>
昭和30年代の雰囲気や飛行機の墜落シーンなどは見事。
主人公・恩地が錯乱する場面は印象的でした。

<出演者>
ああ、やっぱりうまいなぁと素直に思える渡辺謙。
三浦友和は恰幅が良くなったせいか、非常に悪そうに見えます。
松雪泰子は益々綺麗になっていますね。
鈴木京香が思いの他…いや、なんでもないです。
西村雅彦と柴俊夫の悪辣ぶりがいいな~。

<総評>
映画としてのレベルは非常に高いと思います。
むしろ、これ以上のことをするならテレビドラマ化するしかないですね。
ただ、本作はテレビ会社が関わっていないところがすごい。
きっちりと作ったという印象が伝わってきます。
非常に長いし、重たいテーマを扱っていますが、劇場で見るだけの価値はあるでしょう。
長いのでデジタル上映がオススメです(目が疲れにくかった)。

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by syosei7602 | 2009-11-15 21:08 | ヒューマン/ドラマ
ゴッドファーザー PART III
d0030824_1281453.jpg『THE GODFATHER: PART III』 アメリカ/1990
監督:フランシス・フォード・コッポラ
出演:アル・パチーノ ダイアン・キートン  アンディ・ガルシア
タリア・シャイア ソフィア・コッポラ フランク・ダンブロシオ
リチャード・ブライト  ジョン・サヴェージ ジョージ・ハミルトン
ブリジット・フォンダ イーライ・ウォラック  ジョー・マンテーニャ
受賞:ラジー賞/ワースト助演女優賞・新人賞 (1990)

公開時コピー
15年の歳月をかけた-- 巨匠フランシス・コッポラの集大成!!
いかなる権力をもってしても 運命の流れには逆らえない-


ハリウッドの傑作として名高い一大叙事詩の完結編。
「~PART II」より15年経って製作されている。
監督は前2作同様、フランシス・フォード・コッポラ。
出演はシリーズのアル・パチーノ、ダイアン・キートン、タリア・シャイア、リチャード・ブライト、「ピンクパンサー2」のアンディ・ガルシア、「白い嵐」のジョン・サヴェージ、「さよなら、さよならハリウッド」のジョージ・ハミルトン、「ジャッキー・ブラウン」のブリジット・フォンダ、「ホリデイ」のイーライ・ウォラックなど。

<あらすじ>
d0030824_1282227.jpgマイケル(アル・パチーノ)が父ヴィトからファミリーを引き継ぎ、実兄フレドを殺してから20年後の1979年。
マイケルはマフィア家業から足を洗って「ヴィト・コルレオーネ財団」を設立し、シチリアの復興を目的とした多額の寄付を募っていた。そして、ヴァチカンにも寄付を行い、その証としてギルディ大司教(ドナル・ドネリー)から叙勲を受ける。
叙勲を祝うパーティーで、マイケルは別れた妻ケイ(ダイアン・キートン)と息子のアンソニー(フランク・ダンブロシオ)と再会する。アンソニーは大学を辞めて歌手を目指すと宣言してマイケルと対立するが、ケイはなんとかマイケルを説得するのだった。
一方、マイケルの妹コニー(タリア・シャイア)は亡き長兄ソニーの息子ビンセント(アンディ・ガルシア)を連れてきていた。アンソニーがいない為、ファミリーの跡継ぎとして連れてきたのだ。
ビンセントは、コレルオーネファミリーからニューヨークの縄張りを継いだジョーイ・ザザ(ジョー・マンティーニャ)の下にいたが、ジョーイのやり方に反目しマイケルに進言しにきていた。時を同じくしてジョーイもやってきており、一触即発の事態に陥る。
ビンセントをなだめたマイケルは、気性がソニーに似ていると諭し、暫くの間、自分に付くように言う。
ほどなくして、マイケルの元にギルディが問題を抱えてくる。ギルディはヴァチカン銀行の金を使い込み、その補填をして欲しいと言うのだ。
d0030824_1283126.jpgマイケルはヴァチカン銀行が出資している国際企業インターナショナル・インモビリアーレの経営権を条件に、補填を飲むが、折しも最後の承認をすべき法王が重病で伏せってしまう。さらにインモビリアーレの経営陣が妨害を行い、マイケルが補填した金がギルディを通じてアンブロシアーノ銀行のカインジック(ヘルムート・バーガー)に横領されてしまうのだった。

<作品解説>
サーガ最終章として期待された本作…アカデミー賞にもノミネートされたにも関わらず、受賞したのがソフィア・コッポラのラジー賞という笑えない話になりました。
キャスティングは概ね引き継いでいるものの、前2作で存在感を出したロバート・デュヴァルが出演しなかったのは残念。
それでも実際の事件(アンブロシアーノ銀行の頭取ロベルト・カルヴィ暗殺事件、就任後わずか33日で急死した法王ヨハネ・パウロ1世事件)をシナリオに盛り込んだ面白さ、ラストの秀逸な展開などは見事です。
さて、本作はマイケルがかなり歳を食って、兄フレドを殺した罪に苛まされながらマフィアという闇の仕事を抜け出そうとあがいています。
父親ヴィトーが家族を大切にしたのに対し、ファミリー=組織となってしまったマイケルは娘のメアリーを溺愛し、一方でファミリーの地位を確たるものにしようとします。
しかし、昔の牙を失い、病魔に冒された体で新たな抗争を耐えられず、甥のビンセントにその役割を託します。
家族の絆は前作同様に描かれていますが、その裏では企業争奪、権威あるヴァチカンとの繋がりなど闇の部分が濃厚に描かれているのがおもしろい。
合法的なビジネスを目指しても、負の連鎖が断ち切れない切なさがラストに集約されていきます。

<見どころ>
老いたマイケル、一方で血気盛んなビンセントの対比が見事。
クライマックス、オペラの名作「カヴァレリア・ルスティカーナ」と共に進行するシーンはギリギリの緊張感があります。

<出演者>
アル・パチーノは相変わらずの名演。ダイアン・キートンやタリア・シャイアがリアルに歳食っているのを見ると、改めて続編の凄さが感じられます。
アンディ・ガルシアが男前で、若き日のアル・パチーノほどではないにしろ、存在感抜群。
そしてソフィア・コッポラ…実はこの人、前2作で同役を演じていました。
ほんとにそのままスライドして出演したんですね(しかし、当初はウィノナ・ライダーが予定されていた)。
ラジー賞を受賞してしまいましたが、言うほど酷くもないんです。
ただ、妙な存在感だけあるんだよな(笑)。

<総評>
コッポラ監督は、本作を続編ではなく「外伝」的な位置づけとしているそうです。
確かに2作目で終わっていても特に問題はない作りです。
本作の評価は前2作と比べて低いんですが、これはヴァチカンの事件に触れてしまったから、という見方が強いそうです。
まあ、アカデミー賞に7部門ノミネートされて1つも取れないのはちょっと気になります。
決して悪い作品ではないので、全3部作は押さえておくべきでしょう。

<関連作品>
ゴッドファーザー
ゴッドファーザーPART II
ゴッドファーザーPART III

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by syosei7602 | 2009-08-27 23:58 | ヒューマン/ドラマ