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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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カテゴリ:ノンフィクションベース( 33 )
マネーボール
d0030824_058555.jpg『MONEYBALL』 アメリカ/2011
監督:ベネット・ミラー
出演:ブラッド・ピット ジョナ・ヒル
フィリップ・シーモア・ホフマン ロビン・ライト
クリス・プラット ケリス・ドーシー
スティーヴン・ビショップ ブレント・ジェニングス
ニック・ポラッツォ ケイシー・ボンド ロイス・クレイトン
タカヨ・フィッシャー リード・ダイアモンド



公開時コピー
常識を打ち破る理論で
野球を変えた
ひとりの異端児の闘い。


メジャーリーグの球団アスレチックスの低迷期を大きく変え、常勝軍団に育て上げたゼネラルマネージャー、ビリー・ビーンの成功を描いたノンフィクション。
「カポーティ」で高い評価を受けたベネット・ミラー監督による手堅い演出が見事な作品となっている。

<あらすじ>
低迷にあえぐアスレチックスのGM、ビリー・ビーン(ブラッド・ピット)は、低予算故に活躍した3選手の移籍を止められず、その穴を埋めるべく新たな選手を探していた。
交渉に行ったインディアンズで、スタッフとして働いていた青年ピーター・ブランド(ジョナ・ヒル)に出会う。
ピーターは名門イェール大学の経済学部を卒業して、独自に選手を分析していたのだ。
彼の分析がインディアンズの選手移籍に影響を与えていることを知ったビリーは彼を引き抜き、ピーターの分析結果を基に安い選手で勝てるチームを作る経営戦略を打ち立てていく。
しかし、2人のやり方に反発をしたスカウト達は辞めていき、監督は2人が引き入れた選手を使おうとはしない。
チームは開幕から連敗が続くが、ビリーは自分の信念を貫き、やがてアスレチックスはある奇跡を起こす。
d0030824_059122.jpg

<総評>
オークランド・アスレチックスといえば、松井秀喜が所属していることで有名?ですが、元々このチームは古豪とも言うべき強さを持っていました。
しかし、徐々に低迷し、予算の少なさ故に力のある選手は引き抜かれる始末。
GMのビリー・ビーンは高校時代、走攻守に秀でた花形として注目されるものの、プロに入ってからはまったく活躍できずに引退、その後スカウトからGMになります。
さて、物語はそんな彼がチームを強くするために思い切った改革を進めていくところから始まります。
独自の理論を持つピーターと共に、主に出塁率にこだわった選手起用を考え、如何に低予算で勝ちを得ていくか…野球は大抵の場合、選手に求めるのは打率、本塁打、打点、守備力ですが、ビリーとピーターは出塁率にこだわります。
打てない選手がイコール使えない選手ではなく、如何にうまく使うかが焦点であり、そして如何に勝利に結びつけるか。
それらの流れで、ビリーの過去が少しずつ挟まれていきます。優秀な選手であったビリーの挫折は辛く、それ故に選手達にも意外とドライであったりする。
一方、ピーターは相棒でありながらも、それほど多く語られることはありません。
しかし、新しい野球理論を打ち立てたのは間違いなく彼であり、そしてビリーという理解者がいた…その化学反応というべきものが、チームに奇跡を起こします。
映画全体は非常に端的に物語が進みます。マネーボールと言われた野球理論は限りなくシンプルに描かれ、そして結果が出る。それだけの構造なのに、とてもテンポ良く進み飽きさせません。
主演のブラッド・ピットが主人公ビリーを好演、同時に製作も手がける意気込み。
ピーターを演じたジョナ・ヒルはちょっと爽やかな野球オタクをうまく演じています。
実質、この2人がほぼ出ずっぱりで、フィリップ・シーモア・ホフマン演じるアート監督とのやりとりが少なめだったのが残念。ロビン・ライトも一瞬でしたね。
きっちりとした構成とテンポの良さ、わかりやすい展開で野球の内幕が垣間見られる作品です。
オススメ。

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by syosei7602 | 2011-11-28 00:59 | ノンフィクションベース
ヤギと男と男と壁と
d0030824_1182210.jpg『THE MEN WHO STARE AT GOATS』 アメリカ/2009
監督:グラント・ヘスロヴ
出演:ジョージ・クルーニー ユアン・マクレガー ジェフ・ブリッジス
ケヴィン・スペイシー スティーヴン・ラング ニック・オファーマン
ティム・グリフィン  ワリード・F・ズエイター ロバート・パトリック



公開時コピー
ホントに実在した超能力部隊
これで世界は平和になる!


ジョン・ロンスン著「実録・アメリカ超能力部隊」をベースに、米軍による超能力部隊の実態を映画化したブラック・コメディ。
監督は「グッドナイト&グッドラック」でアカデミー脚本賞にノミネートされ、本作が監督デビュー作となるグラント・ヘスロヴ。
出演は「マイレージ、マイライフ」のジョージ・クルーニー、「天使と悪魔」のユアン・マクレガー、「クレイジー・ハート」のジェフ・ブリッジス、「ラスベガスをぶっつぶせ」のケヴィン・スペイシー、「アバター」のスティーヴン・ラングなど。

<あらすじ>
d0030824_1182930.jpg2003年、ローカル新聞の記者ボブ(ユアン・マクレガー)は、崖っぷちに立たされていた。原因は、同僚の突然の死で同じ職場に勤める妻が自由に生きたいと目覚め、編集長と浮気をしたことだった。
失意にくれるボブは、妻を見返してやろうと開戦直後のイラクへ取材に向かうことにする。
しかし、イラクにはなかなか入れず、クウェートにいたものの他の記者からも相手にされない。そんな時、レストランである男と出会う。
その男、リン・キャシディー(ジョージ・クルーニー)は、かつてボブが取材した元米兵の超能力者が本物のすごい男だと言っていた人物だった。
興味をそそられたボブは取材を試みる。
最初は渋っていたリンだったが、ボブが落書きしていた絵を見て偶然ではないと言い、自分がかつて米軍の超能力部隊にいたエスパー兵士で、選ばれた“ジェダイ戦士”だと名乗る。
リンの旅に同行することになったボブ。
d0030824_1183511.jpg道中、リンは超能力部隊の驚くべき事実を語り始める。それはベトナム戦争直後、リンの上司だったビル・ジャンゴ(ジェフ・ブリッジス)が、ラブ&ピースを語り、ニューエイジ思想による新地球軍を立ち上げたことに始っていた。
奇想天外な超能力開発と実験…リンはその中でも優秀なエスパーとして名を馳せていたが…。

<作品解説>
ベストセラーとなった「実録・アメリカ超能力部隊」…ウソのようなホントにあった話だそうで、最新兵器を持つ世界最強の米軍がまさかの超能力部隊を組織していたそうな。
こんなトンデモノンフィクションをベースに、バカバカしさ溢れるブラック・コメディになった本作ですが、メインキャストにオスカー俳優3人という、なんとも無駄遣い…いや、こういうものこそ演技が試されるわけです。
しかし、マジメに眼力でヤギ殺そうとしたり、壁抜けしようとしたり、超能力とは言いながらもどことなく小馬鹿にされるようなネタ満載です。
さて、妻に逃げられたローカル記者のボブ、出会ったのはかつて米軍超能力部隊・新地球軍のメンバーだったリン。
何らかの目的でイラクにやってきた彼とボブは旅をすることになります。
その中で語られるニューエイジ思想による新地球軍の結成秘話、超能力開発のようなヒッピー生活、そしていつのまにか凄いヤツになってしまったリン。
半信半疑に聞いていたボブ、なぜなら旅の途中はトラブル続き、さらにリンは言っていることとやっている事が微妙にズレるわけです。
しかもジェダイ戦士って、ダークサイドって…まあ、アメリカらしいネタだよね、と思いながらゆるゆると続く笑いの連続に職人魂を感じたりして。
それにしてもアメリカ軍、基地内でよくヒッピー生活を許したなぁ。
「イージー・ライダー」じゃ世間一般、ヒッピーに批判的ですがな。

<見どころ>
キラキラ眼力って?ボブを見つめるリン、わかるかよ。
雲を消してるんだ…その後は悲劇が。
ネットで買った武器に見えない武器は意外と強い。
後は見てください。

<出演者>
「バーン・アフター・リーディング」でもおかしなことになっていたジョージ・クルーニー。
いやあ、マジメにやるんだよなぁ、こういうの…ダンディさの欠片もないぞ。
ユアン・マクレガーはコメディセンスあるよなぁと思っちゃうし、ジェフ・ブリッジスがニューエイジ思想にかぶれると似合いすぎて困りもの。
ケヴィン・スペイシー、悪漢をやらせたらこの人ほどやらしい俳優はいませんよ。

<総評>
邦題を付けたのはお笑い芸人の千原ジュニア。
なんとなく、なるほどと思う感じ。
それにしてもスプーン曲げで軍隊に入れるなら、ユリ・ゲラーなんて「ウォンテッド」並に銃弾曲げられるかも。
内容としてはトンデモですが、当時は至ってマジメに研究していたんでしょう。
なぜに中身がマンガや小説に出てくるようなネタばかりに限定されるのか、それが不思議ですね。
ゆるゆる系が好きな人にオススメ。

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by syosei7602 | 2010-08-28 23:16 | ノンフィクションベース
パブリック・エネミーズ
d0030824_1173174.jpg『PUBLIC ENEMIES』 アメリカ/2009
監督:マイケル・マン
出演:ジョニー・デップ クリスチャン・ベイル マリオン・コティヤール
ビリー・クラダップ スティーヴン・ドーフ スティーヴン・ラング
ジェームズ・ルッソ  デヴィッド・ウェンハム
クリスチャン・ストールティ


公開時コピー
奪うのは、汚れた金
愛したのは、たった一人の女。


実在した伝説の銀行強盗ジョン・デリンジャーの半生を描いた、ノンフィクションベースのクライムアクション。
監督は「マイアミ・バイス」のマイケル・マン。
出演は「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのジョニー・デップ、「ターミネーター4」のクリスチャン・ベイル、「エディット・ピアフ~愛の讃歌~」のマリオン・コティヤール、「ウォッチメン」のビリー・クラダップ、「ワールド・トレード・センター」のスティーブン・ドーフ、「アバター」のスティーブン・ラングなど。

<あらすじ>
d0030824_1174315.jpg1930年代前半、大恐慌時代のアメリカ。
凄腕の銀行強盗ジョン・デリンジャー(ジョニー・デップ)は、大胆不敵な方法で刑務所から仲間を脱獄させ、シカゴで一稼ぎする。狙うのは銀行に眠る汚い金のみ、一般人からは奪わず、鮮やかな手口と捜査当局をあざ笑うかのような逃亡で世間の喝采を浴びていた。
ある夜、クラブにいた魅力的な美女ビリー・フレシェット(マリオン・コティヤール)を見初めたデリンジャーは彼女を口説き落とす。
自らジョン・デリンジャーだと素性を明かしても動じないビリーに、心惹かれるデリンジャー。2人はお互いを必要な存在だと認め合っていた。
その頃、連邦捜査局の長官エドガー・フーヴァー(ビリー・クラダップ)は、デリンジャー一味の度重なる銀行強d0030824_1175142.jpg盗に手を焼き、議会に捜査局の予算を増やすように言うが取り合って貰えない。
フーヴァーはマスコミに、デリンジャーが社会の敵No.1であると公言。
辣腕捜査官メルヴィン・パーヴィス(クリスチャン・ベイル)を捜査に、デリンジャーの逮捕を厳命する。
パーヴィスはシカゴに出向き、若手捜査官達と共に捜査を開始するが…。

<作品解説>
ジョン・デリンジャーの映画といえば既に3本撮られている中、なぜ今彼が主人公なのか…世間一般的に不況にあえいでいるから?と勘ぐってしまいます。
デリンジャーといえば、ボニー&クライドと時期を同じくして活躍した銀行強盗として有名。
エドガー・フーヴァー長官から、ボニー&クライドは「アメリカの狂犬たち」、ジョン・デリンジャーは「社会の敵No.1」と言わしめています。その一方で、一般人に対しては紳士的であったとされています。
本作はそんなデリンジャーの半生を描いたもので、物語はデリンジャーが初めての犯罪で捕まって8年半服役した直後からの話になります。
さて、初っぱなから仲間を脱獄させ、銀行強盗を始めたデリンジャー。
デリンジャーを演じるジョニー・デップは、なかなか様になっており、30年代の服装も相まって実にカッコいい。また、マイケル・マン監督によるお馴染みの銃撃戦(非常に乾いた銃声が特長)も迫力があります。
彼を追う捜査官パーヴィスのクリスチャン・ベイルもいいし、ヒロインのマリオン・コティヤールも魅力的です。
残念なのはシナリオ…確かに順を追ってデリンジャーの行動を描いているのはいいんですが、結構唐突な部分があったりして分かりづらい。
また、マイケル・マン監督が得意とするところの夜間の高感度撮影が終盤になって出てくるものの、いきなり映像が軽くなってしまいました。
フィルム感がないというか、映像的には見やすいのにすごくデジタルっぽい(言うなればデジタルビデオカメラの映像そのもの)。さらに、撮影方法が少し変わったんでしょうかね…どうも映像的にちぐはぐな印象を受けました。
一番残念なのは「赤いドレスの女」。
本作の最大の見せ場であるだけに、もうちょっと大胆にして欲しかったところです。

<見どころ>
銃撃戦のシーンは臨場感あります。
デリンジャーによる大胆な脱獄シーンなどは、文句なしに見どころといえるでしょう。
ラストは賛否両論。
個人的には「ラブストーリー」の終わりとしては良かったかな。

<出演者>
トレンチコートにマシンガン、不敵な笑みを浮かべるジョニー・デップ、カッコイイですね。
ラストはなんか「シークレット・ウィンドウ」みたいな格好になってましたが…。
クリスチャン・ベイルは今ひとつ魅力を発揮できてないイメージ。
なんというか、結局はジョニー・デップとの絡みが少なすぎました。
ヒロインを演じたマリオン・コティヤールは魅力的なんだけど、これもまた絡みが少ない…いや、マン監督が描く女性ってなんだか今ひとつなんだよな。
ビリー・クラダップやスティーブン・ドーフなどの助演はさすがといった感じです。

<総評>
要するにニューシネマ的な作品を、現代のアクション技術で撮ってみた感がバシバシ出てます。
個人的には好きだし、もう一度じっくり見てみたいですね。
ただ、ノンフィクションベースということで中だるみ感は否めません。
連邦捜査官たちの失態もちゃんと描いて欲しかったところです。
ジョニー・デップやクリスチャン・ベイルが好きならオススメですね。

<関連作品>
■ジョン・デリンジャーを題材にした作品
犯罪王ディリンジャー
ギャング王デリンジャー
デリンジャー

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by syosei7602 | 2009-12-20 23:59 | ノンフィクションベース
ワルキューレ
d0030824_0363640.jpg『VALKYRIE』 アメリカ・ドイツ/2008
監督:ブライアン・シンガー
出演:トム・クルーズ ケネス・ブラナー ビル・ナイ
トム・ウィルキンソン カリス・ファン・ハウテン トーマス・クレッチマン
テレンス・スタンプ エディ・イザード ジェイミー・パーカー
クリスチャン・ベルケル ケヴィン・マクナリー デヴィッド・バンバー


公開時コピー
作戦は「10分」
標的はヒトラー。


第2次大戦中、ドイツで実際に実行された「ヒトラー暗殺計画」の顛末を描いたサスペンス。
監督は「スーパーマン リターンズ」のブライアン・シンガー。
出演は「大いなる陰謀」のトム・クルーズ、「ハリー・ポッターと秘密の部屋」のケネス・ブラナー、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのビル・ナイ、「エミリー・ローズ」のトム・ウィルキンソン、「ブラックブック」のカリス・ファン・ハウテン、「ウォンテッド」のトーマス・クレッチマン、テレンス・スタンプなど。

<あらすじ>
d0030824_0364642.jpg第2次大戦下、ドイツは徐々に劣勢に立たされ各戦地では敗色が濃厚になりつつあった。
アフリカ戦線で片目を失うなどの瀕死の重傷を負ったシュタウフェンベルク大佐(トム・クルーズ)は、帰国後、軍内部のレジスタンスメンバーの会合に出席するが、ベック陸軍参謀総長(テレンス・スタンプ)やオルブリヒト将軍(ビル・ナイ)など、政治家と軍人の集まりでは要領を得なかった。
帰宅したシュタウフェンベルクは、ワグナーの「ワルキューレの騎行」から、ある作戦を思いつく。
それはドイツ国内でクーデターや捕虜の反乱などが起きた際に予備軍によって鎮圧する「ワd0030824_037052.jpgルキューレ作戦」の利用だった。
ヒトラー暗殺後に、親衛隊やナチスが反乱を起こした事にして鎮圧し、全権を掌握する…シュタウフェンベルクは、トレスコウ少将(ケネス・ブラナー)と既存の「ワルキューレ作戦」を書き換え、それを正規の作戦とするためにヒトラーからも承認のサインを得る。
そして、ヒトラー暗殺計画は実行に移されるが…。

<作品解説>
常に暗殺の危機にさらされていたヒトラー。その回数はなんと43回にも及ぶと言われています。その暗殺計画の最も限りなく成功に近づいたのが、本作の「ワルキューレ作戦」を利用した暗殺計画。
作戦そのものは失敗に終わりましたが、その影響は大きく、ドイツの敗戦へ間接的に繋がりました。
当然史実に沿って撮られていますが、細かいところで映画的な演出として変更点が見られます。
もっとも、ドキュメントの様な作りではなく、あくまでもエンターティメントとして製作されているのでそれらについてはあえてツッコミをいれないのが正解でしょう。
さて、元々作戦の「失敗」という結果が出ているために、どこまで楽しめるか?というのが最大の疑問でしたが、そこはブライアン・シンガーの腕の見せ所。
歴史的事実を知らなくても十分に楽しめるように、ほどよくデフォルメされたシナリオ、小気味よい展開、わかりやすいキャスティングなどを活かしています。
勿体なかったのは、かなり流れる展開だったものの、作戦決行時の緊張感が淡々としすぎたところでしょうか。もう少し仰々しい感じに演出しても面白かったですね。
大戦中のドイツというと、どうしてもヒトラーをはじめとするナチス、親衛隊などの独裁政治と悪行が目立ちますが、劇中でも語られる「こういうドイツ人もいることを世界に伝えるんだ」という言葉は非常に切実で、本当に国を思ってのことだとわかります。
しかし、ちょっとした綻びが後戻りできない作戦を壊滅させる…この作戦失敗ですが、43回も狙われて暗殺できないというのはヒトラーの悪運の強さを見せつける歴史的事実でもあるのです。
包囲されたベルリンで自決したヒトラー、結局、彼を殺せたのは自分自身という皮肉な結果が戦争のもの悲しさを語ります。

<見どころ>
意外と淡々としていたので、やはりクライマックス周辺に絞られます。
作戦失敗により、シュタウフェンベルク大佐の仲間達が涙を流すシーンは印象的です。

<出演者>
何かと低迷が囁かれているトム・クルーズですが、本作ではなかなかの好演。
でも、演技に特長が無くなった感じがするのは気のせいでしょうか。
当初、彼のキャスティングには大分異議があったそうです。というのも、シュタウフェンベルク大佐は敬虔なカトリック信者であり、新宗教のトムに対して遺族が難色を示したそうな…
ケネス・ブラナーは序盤でのキーマンですが、出番が少なくて残念。
ビル・ナイをはじめとして、トム・ウィルキンソン、テレンス・スタンプなどいぶし銀な俳優が勢揃い…これを考えるとトム・クルーズって意外とミスキャスト?(本人の精悍な風貌はぴったりですけど)。
シュタウフェンベルクの奥さんを演じたカリス・ファン・ハウテンの出番もわずかでした。

<総評>
決して悪い映画ではないのですが、歴史に興味がないとあまりおもしろくない、というのも事実です。
俳優達の好演も見事、しかし、先に述べたように些か緊張感に欠けたのが残念。
もう少し起伏のある展開があれば傑作になったでしょう。
好きな人にはオススメですね。

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by syosei7602 | 2009-03-22 23:59 | ノンフィクションベース
チェ 39歳 別れの手紙
d0030824_1411392.jpg『CHE: PART TWO』 フランス・スペイン/2008
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:ベニチオ・デル・トロ カルロス・バルデム デミアン・ビチル
ヨアキム・デ・アルメイダ エルビラ・ミンゲス フランカ・ポテンテ
カタリーナ・サンディノ・モレノ ロドリゴ・サントロ 
ルー・ダイアモンド・フィリップス マット・デイモン


公開時コピー
信念は、死なない。

伝説の革命家チェ・ゲバラの生涯を描いた2部作、完結編。
監督は引き続き「オーシャンズ」シリーズのスティーヴン・ソダーバーグ。
出演は「21グラム」のベニチオ・デル・トロ、「ボビーZ」のヨアキム・デ・アルメイダ、「ウェルカム!ヘヴン」のデミアン・ビチル、「ボーン・スプレマシー」のフランカ・ポテンテなど。

<あらすじ>
d0030824_1412988.jpg1965年、ゲバラ(ベニチオ・デル・トロ)は「サトウキビ畑の視察に行く」と言い残して、忽然と姿を消す。折しもキューバでは共産党が立党され、中央委員会が設立される。カストロ(デミアン・チビル)との確執が取りざたされるが、カストロはゲバラが残していった手紙の公開に踏み切る。
それは、キューバでの地位や名誉、市民権を放棄し、自分を必要とする国へ向かうという、別れの手紙だった。
1966年、ゲバラはモランという名と変装をしてキューバに戻って家族と一時の再会を果たし、次なる革命の地、ボリビアへと向かった。
ボリビアはアメリカの支援を受けるバリエストロ大統領の独裁政権下にあった。
ゲリラ部隊を組織したゲバラだったが、d0030824_141441.jpg共産党第一書記であるモンヘ(ルー・ダイアモンド・フィリップス)から協力を反故にされ、補給もままならなずに孤立してしまう。
さらに地元民は政府の偽情報で協力を拒み、ボリビア軍はアメリカから特殊部隊の教官を呼んで精鋭部隊を組織し、ゲバラ達を圧倒し始めるのだった。


<作品解説>
第1部ではキューバ革命を丁寧に描いたのに対して、本作ではコンゴでの参加をいきなり飛ばして南米ボリビアにおける革命闘争を描いています。
ゲバラはキューバにおいて相当の地位を持ち、工業相として重工業化を推し進めようとしますが、ソ連との確執により失敗に終わります。思えばこの時点からゲバラの失敗を重ねることになり、それは39歳で処刑されるまで続きます。
さて、本作はカストロがゲバラの「別れの手紙」を読みあがるシーンから始まります。
コンゴでの失敗を全く描かずに、あくまでも南米重視の構成は潔いと言えますが、コンゴでの活動も重要なだけに少し残念ですね。
ゲバラは名前を変え、頭を禿頭にしてキューバに入国、家族と過ごしますが、これが永遠の別れとなります。
ボリビアでは共産党の協力は得られず(ソ連はアメリカとの対立を深めたくなかったとも)、孤立無援化…部隊は疲弊し、部下のミス、逃亡から次々と綻びが生じていくのです。
思えばキューバ革命の成功は、カストロいてこその成功でしたが、総合的に客観視できる司令官のいないボリビアでの成功はほど遠かったのは当然と言えるでしょう。
それでもなお、革命の理想を掲げて戦い続けたゲバラは、多くの失敗と不運に潰され、遂にその一生を終えることになります。
本作はその最期まで丁寧に淡々と描くため、「映画」としての起伏や起承転結は皆無と言っていいでしょう。
興味が無い人にとっては退屈極まりなく、エンターティメントとしては全くオススメできません。
しかし、ノンフィクションベースとしては出色の作品といえます。

<見どころ>
ゲバラの人となりが見える行動基準、そしてラスト。
どんな英雄でも「死」は確実にあるのです。

<出演者>
第1部と違ってベニチオ・デル・トロがまさに39歳の中年域にさしかかったゲバラを熱演。
見ているうちにデル・トロであることを忘れてしまいます。
意外な出演となるフランカ・ポテンテ、「ボーン」シリーズ以来に見ました…と思ったらマット・デイモンが出ていてびっくり。
どう見てもマットだよなぁと思っていたら、やっぱりでした(ドイツ人医師役です)。

<総評>
あくまでもリアリティにこだわった作品として見るならば、これほど見事な出来映えはそうそう無いでしょう。
もっともそれ故に、楽しむ映画としての意味は完璧なまでに取り払われているため、「ゲバラ」という革命家の生き様を知りたい人だけが見れば良いかな、と。
「モーターサイクル・ダイアリーズ」ですら、ラストは映画的演出がされていたのに比べ、この潔さはソダーバーグ監督ならではです。

<関連作品>
チェ 28歳の革命 (第1部)
チェ 39歳 別れの手紙 (第2部)

モーターサイクル・ダイアリーズ (ゲバラ青年時代の旅行記)

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by syosei7602 | 2009-03-06 23:59 | ノンフィクションベース
チェ 28歳の革命
d0030824_148565.jpg『CHE: PART ONE』 アメリカ・フランス・スペイン/2008
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:ベニチオ・デル・トロ デミアン・ビチル サンティアゴ・カブレラ
エルビラ・ミンゲス ジュリア・オーモンド
カタリーナ・サンディノ・モレノ ロドリゴ・サントロ



公開時コピー
かつて、本気で世界を変えようとした男がいた。

今なお語り継がれる伝説の革命家チェ・ゲバラの半生を描いた全2部作の第1部。
第2部も同時に上映されている。
監督は「オーシャンズ」シリーズのスティーヴン・ソダーバーグ。
出演は「21グラム」のベニチオ・デル・トロ、「ウェルカム!ヘヴン」のデミアン・ビチル、「GOAL!2」のサンティアゴ・カブレラ、「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」のジュリア・オーモンド、「そして、ひと粒のひかり」のカタリーナ・サンディノ・モレノ、「300<スリーハンドレッド>」のロドリゴ・サントロなど。

<あらすじ>
d0030824_1482135.jpg27歳のエルネスト(ベニチオ・デル・トロ)は、グアテマラでの革命活動に失敗してメキシコに逃げ延びていた。そこで彼はキューバ出身のカストロ(デミアン・ビチル)と出会う。
キューバでは、軍部のバティスタがクーデターで政権を奪い、国民は貧困にあえいでいた。
エルネストは「7月26日運動」に参加し、革命を起こすべくカストロと同志82人と共にキューバd0030824_1483151.jpgへ上陸するが、政府軍の攻撃でわずか17人に減ってしまう。
それでも勝利を信じ、ジャングル各地で戦いながら勢力を拡大。その過程でカストロからの信頼を絶大なものにしたエルネストは、コマンダンテ(少佐)に昇進。
部隊を率いて、自ら前線で戦いながら自身の革命に対する意味を見いだしていくのだった。


<作品解説>
チェ・ゲバラを題材にした映画といえば、真っ先に思い浮かぶのが「モーターサイクル・ダイアリーズ」です。
ゲバラの南米旅行記を映像化したもので、医学生であったゲバラが南米の実情を知り、革命家としての土壌を築いた物語ですが、本作を見るにあたって先にチェックしておくのが良いでしょう(なによりもソダーバーグ監督自身、「モーターサイクル・ダイアリーズ」を含めて3部作と言っちゃうくらいだから)。
さて、ゲバラといえば20世紀の最も有名な革命家にして伝説の人物です。
CIAに暗殺されるまで、「革命」から離れられなかった人物ですが、そのカリスマ性と生き様は今なお人々を魅了し続けています。
本作は、彼の最初の革命運動であるグアテマラは省き、その直後のカストロとの出会いから始まります。
密林をかき分けて徐々に進んでいくシーンは少々疲れるのですが、その間にモノクロでキューバ革命成功後に工業相となったゲバラがアメリカを訪れるシーンが差し込まれます。
見ていると一瞬とまどうのですが、この作り方が実にソダーバーグ監督らしいというか、後になって非常に効いてくる。
28歳のゲバラが革命闘争を進めていく過程は大事ですが、革命後の言葉を入れることで「革命」そのものに意味づけしているんですね。
映像そのものについては、7年という歳月をかけたリサーチを活かしてストーリー上のフィクション部分は無いそうです。
ベニチオ・デル・トロの熱演もあって、終盤はずっしりと重みのある展開を見せてくれます。

<見どころ>
25キロの減量で、頬が大分やせこけたベニチオ・デル・トロの好演は、まさにチェそのもの。
特に国連での演説は実に素晴らしいです。

<出演者>
ベニチオ・デル・トロはひげ面でなんとか28歳を演じていますが、元々みんな顔が濃いので28歳だと言われたらそう思えます(笑)。
でも、本物の方がハンサムですね…。
カストロを演じたのはデミアン・ビチル。いまいち存在感を感じませんが、ゲバラ中心だから仕方ないか。
ヒロインというか、ゲバラの再婚相手となるアレイダを演じたのは若手女優のカタリーナ・サンディノ・モレノ。
とても綺麗な女優で、この人の他の出演作品は見たくなりますね。

<総評>
元々は4時間超の大作。
実は個人的にソダーバーグ監督の映画については、いつも見にくいと思っていました。
どことなく冗長的で、疲れてしまうんですが、慣れちゃうとどうってことないですね。
もう一度見れば、多分もっとわかりやすいと思うのですが、とりあえず「38歳 別れの手紙」ですね。

<関連作品>
チェ 28歳の革命 (第1部)
チェ 39歳 別れの手紙 (第2部)

モーターサイクル・ダイアリーズ (ゲバラ青年時代の旅行記)
 
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by syosei7602 | 2009-02-13 23:54 | ノンフィクションベース
ドルフィンブルー フジ、もういちど宙(そら)へ
d0030824_11118.jpg『ドルフィンブルー フジ、もういちど宙(そら)へ』 日本/2007
監督:前田哲
出演:松山ケンイチ 高畑充希 西山茉希 永作博美 山崎努
池内博之 坂井真紀 利重剛 田中哲司 上間宗男




公開時コピー
きっとまた跳べる。

沖縄美ら海水族館のバンドウイルカをめぐる奇跡の実話を描いたドラマ。
監督は「陽気なギャングが地球を回す」の前田哲。
出演は「L change the WorLd」の松山ケンイチ、「走れ!ケッタマシン~ウェディング狂騒曲~」の高畑充希、「ハミングライフ」の西山茉希、「人のセックスを笑うな」の永作博美、「映画 クロサギ」の山崎努、「チーム・バチスタの栄光」の池内博之、「フリージア」の坂井真紀、「ゲゲゲの鬼太郎」の利重剛、「それでもボクはやってない」の田中哲司、「風音(ふうおん)」の上間宗男など。
主題歌は高畑充希(みつき)。

<あらすじ>
d0030824_0551983.jpg沖縄美ら海水族館にやってきた新人獣医の植村(松山ケンイチ)。海獣課に配属され、課長(利重剛)や同僚の飼育員の比嘉(池内博之)、ユリ(坂井真紀)たちと同じ仕事をしながらイルカの事を理解していく。館長(山崎努)の昔なじみの漁師(上間宗男)の孫であるミチル(高畑充希)がバンドウイルカのフジを見に来たりと、忙しい日々を送っていた。
ある日、ビッグマザーと呼ばれるイルカのフジの尾びれが壊死を始めてしまう。
d0030824_0553271.jpg原因不明の感染症で、進行は止まらない。植村はフジを助けるために、尾びれの切除を決断する。手術は成功したものの、泳げなくなったフジ。
なんとかもう一度泳がせてやりたいと誓った植村はブリジストンに人工尾びれの製作を依頼しにいくのだった。

<作品解説>
世界初のイルカの人工尾びれをつけた事でも話題になったバンドウイルカのフジ。
自然界のイルカでもまれに起こる致死率の高い原因不明の感染症の拡大を防ぐために、尾びれのほぼすべてを切除するというイルカにとっては非常に辛い話です。
さて、本作は新人の獣医師である植村が仕事の苦労に耐えながら、フジを助けるために奔走するのですが、ちょっと浅いですね。
実話ということで、ノンフィクションにありがちな平板的な展開は致し方ないとしても、人工尾びれという発想を得たという場面や尾びれの製作にかかわる部分がおざなりでもったいない。
こんなことありましたよ、というような流れだけに終始していて主人公や同僚たちの葛藤があんまりないんですね。
それを補うためか、ミチルという孤独な少女を出すことでひねりを付けようとしているんですが、そもそもミチルはなんでイルカ見に来るのか、というのもわからず。
ラストがなかなか良いだけに、表面的に事実をなぞられた印象が拭えません。

<見どころ>
実際のイルカ、フジを使っての撮影は見事でした。
イルカの生態など、もっと詳しく描かれてもおもしろかったかも。

<出演者>
今までの作品のなかで、相当まともな(笑)役柄の松山ケンイチ。
無難にこなしています。
ヒロインなのかなんなのかいまいち不明の高畑充希ですが、最初は男かと思いましたよ…エンディングの歌声は見事の一言(作詞作曲はコブクロの小渕健太郎)。
池内博之や久しぶりに見る坂井真紀、また山崎努などそつなくこなす俳優陣がそろっていたので、シナリオはもっと詰めて欲しかった。
そして永作博美は相変わらずかわいい。

<総評>
意外に曇り空が多いのはちょっと残念。せっかく沖縄なのだから突き抜けた青空のシーンで背景を彩ってくれたら良かったかも。
実話ってことで、ある程度の盛り上がりのなさは目をつぶる感じです。

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by syosei7602 | 2008-03-30 23:59 | ノンフィクションベース
アメリカン・ギャングスター
d0030824_2344348.jpg『AMERICAN GANGSTER』 アメリカ/2007
監督:リドリー・スコット
出演:デンゼル・ワシントン ラッセル・クロウ
キウェテル・イジョフォー キューバ・グッディング・Jr
ジョシュ・ブローリン テッド・レヴィン アーマンド・アサンテ
ライマリ・ナダル


公開時コピー
汚れた手でつかんだ、美しき人生。
人生を賭けてつかんだ、美しき正義。
けもの道を行く実在の男たちの 容赦なき闘いの人生!

1970年代に台頭した麻薬王フランク・ルーカスと賄賂に屈しない麻薬取締捜査官との攻防を描いたノンフィクションベースの犯罪サスペンス。
オスカー俳優2人の競演が話題になった。
監督は「キングダム・オブ・ヘブン」のリドリー・スコット。
出演は「インサイド・マン」のデンゼル・ワシントン、「シンデレラマン」のラッセル・クロウ、「トゥモロー・ワールド」のキウェテル・イジョフォー、「僕はラジオ」のキューバ・グッディング・Jr、「イントゥ・ザ・ブルー」のジョシュ・ブローリン、テレビドラマ「名探偵モンク」シリーズのテッド・レヴィン、「ジャッジ・ドレッド」のアーマンド・アサンテなど。

<あらすじ>
d0030824_2349187.jpg1968年、ニューヨーク。「ハーレムのロビンフッド」と呼ばれて慕われた黒人ギャングの大ボス、バンピーが亡くなる。その右腕を務めていたフランク(デンゼル・ワシントン)は、彼の後を継いで白人や他の組織、汚職警官に頼らない組織を作り上げようと決意する。
ニュージャージーの刑事リッチー(ラッセル・クロウ)は、張り込みを続けていた容疑者の車のトランクから100万ドルの大金を発見するが、相棒のジェイ(ジョン・オーティス)の意見を聞き入れず、それを着服しなかったことで署内から孤立してしまう。d0030824_1463925.jpgあまりにも汚職警官が多すぎたのだ。
一方、フランクはハーレムの市場を調査しはじめる。ディスカウントショップの仲介業者をはさまない営業販売を元に、生産者と直接交渉することを思いつく。ベトナム戦争に参加し、タイに駐在している米兵で従兄弟のネイト(ロジャー・グーンヴァー・スミス)に連絡をとり、ヘロインの原産地へ直接赴くと全財産をつぎ込んで買い付けを行い、米軍経由で密輸を始める。高純度で他の麻薬より格安の“ブルーマジック”というヘロインを売りだして財を築いていく。その一方で自らは質素に装って目立つことはしない。
ブルーマジック根絶の為に、リッチーは検察官からエセックス郡麻薬捜査班のチーフに抜擢され、自ら選んだメンバーと共に捜査を始めるのだった。

<作品解説>
1日に100万ドルを稼いだと言われる実在の麻薬王フランク・ルーカスとそれを追った捜査チームとの攻防を描いたハードな作品です。
1970年代当時、黒人が組織の頂点に立つことは考えられないことであり、ギャングのほとんどはシチリア人、コルシカ人が中心となっており、さらに警官が汚職に手を染めているという…まさにどこを見ても何かしらに麻薬に関わっている状態でした。
そんな中、まさしくアンタッチャブルを彷彿とさせるリッチー刑事率いる捜査班がフランクを追います。質素を好み、目立つことを嫌う彼の存在は捜査段階では一切不明。
冷静かつ狡猾、さらに身内で周りを固めることで鉄壁の防御を誇る組織を作り上げたフランクは、アメリカの歴史上に残る犯罪者です。
さて、本作はそのフランクと彼を追うリッチーを中心に物語りが進みます。
序盤は些か切り替わりが多く、話の流れもかなり早いので若干混乱するんですが、展開がハッキリし始めた途端におもしろくなっていきます。
一般の市場を参考にした麻薬密売の方法(上質のものを格安で売るという基本概念)で、ほぼ独占市場を築きあげたという点では、フランクは間違いなく経営者として優秀であり、それが犯罪行為になってしまったのは、彼の生い立ちのせいなのか、それとも混沌とした時代のせいなのか…2時間超ながら見どころの多い作品です。

<見どころ>
「勝者となって敵を作るか、敗者となって友を作るか」…久々に印象に残るセリフが登場します。
冷酷なフランク、正義感あふれるリッチー刑事との対峙するシーンはまさに名場面ですね。

<出演者>
冷静沈着なフランクを演じるのはデンゼル・ワシントン。
クールな大物悪役を見事に演じきっています。
対するリッチーはラッセル・クロウ…かなり太めなんですが、この妙に腹の出た感じが程よく、ワイルドな風貌を引き締めてますね。
忘れてはいけないのが悪徳警官トルーポを演じたジョシュ・ブローリン。すごくイヤミな感じなんですが、この人のいかにもな風貌が見事過ぎです。
フランクの妻エヴァを演じたライマリ・ナダルは新進の女優ですが、ルビー・ディーと対称的なイメージとして目立っていました。

<総評>
昨年のアカデミー賞作品である「ディパーテッド」はいまいち感が拭えず、本作を見てしまうとリドリー・スコットはマーティン・スコセッシを超えてしまいましたね。
かたやリメイク、こちらはノンフィクションベース…元ネタはどちらにもありますが、作品としてのおもしろさは本作に軍配があがります。
アカデミー賞ノミネート作品ですが、結果が楽しみですね。

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by syosei7602 | 2008-02-11 23:39 | ノンフィクションベース
幸せのちから
d0030824_159387.jpg『THE PURSUIT OF HAPPYNESS』 アメリカ/2006
監督:ガブリエレ・ムッチーノ
出演:ウィル・スミス  ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス
    タンディ・ニュートン ブライアン・ホウ ジェームズ・カレン
    カート・フラー ダン・カステラネタ タカヨ・フィッシャー
受賞:MTVムービー・アワード/ブレイクスルー演技賞(2007)


公開時コピー
この手は、離さない─
全財産21ドルから立ち上がった父子の、実話に基づいた感動作。


イタリア人監督のガブリエレ・ムッチーノの英語作品に初めて挑んだノンフィクションベースのサクセスストーリー。
出演は「アイ・アム・レジェンド」のウィル・スミス、そして息子のジェイデン・クリストファー・サイア・スミス、「M:I-2」のタンディ・ニュートン、「光の旅人 K-PAX」のブライアン・ホウ、「バタリアン」シリーズのジェームズ・カレンなど。

<あらすじ>
1981年、サンフランシスコ。骨密度スキャンという高級医療機器セールスマンのクリス(ウィル・スミス)は、不況のあおりを受けて思ったように機械が売れずに家賃や税金を滞納している始末。彼の心のより所は5歳の息子クリストファー(ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス)の成長だった。
ある日、彼はフェラーリから降りてきた男に成功の秘訣を聞く。男は「人間関係と数字に強いこと」と言い残すと高層ビルの証券会社へと入っていった。
クリスはクリストファーにこれ以上辛い思いをさせないように、証券会社への転職を決意する。
しかし、彼の想いをうまく理解できない妻のリンダ(タンディ・ニュートン)は、生活への不安を感じて出て行ってしまう。
そんな状況の中、なんとか面接で研修コースに入れたものの、研修期間の6ヶ月は無給。
さらに追い打ちをかけるように、家賃の未納から家を追い出され、クリスは息子を連れて安モーテルに引っ越すことになるのだが…。

<作品解説>
ウィル・スミスと息子のジェイデンが、作品中でも親子を演じたことでも話題になった作品です。
それゆえ、息もぴったりといったところでしょうか。
さて、本作は実際にあったサクセスストーリーを映画化したものであり、描かれるのは主人公クリスと息子のクリストファーが安定した生活(さらにいうならば大金持ちになった)を得るまでが描かれていきます。
レントゲンより高性能な骨密度スキャンを売るために、全財産をつぎ込み、結果は芳しくない状態…儲けよりも家賃やら税金、駐車違反の罰金と追い打ちをかけるようにクリスのお金はどんどん消えていきます。弱り目に祟り目とはこのことですね。
しかし、一念発起した彼は息子のために、6ヶ月無給という生活をなんとかこなしていくわけですが、本作では「生活」に重きが置かれて、研修の苦労がほとんど描かれない。
クリスが努力しているシーンはあっても、証券の仕事に関しては置いてきぼりな感じです。
まあ、成功したという結果あっての話なので、これは「性に合っていた」と思うしかないのですが、あまりにも貧乏一色な描き方のためにいささか平板な印象を受けるでしょう。

<見どころ>
泣き所はほぼ皆無です(あくまでも個人的な意見ですが)。
むしろ、当時の世相を反映した映像が見どころと言えます。10ドル程度でがっつく主人公、それとは対称的な何万ドルと動かしている世界。
ラストのウィル・スミスの表情は一番見事でした。

<出演者>
今やオールマイティな役者として人気の高いウィル・スミスですが、なんだかなぁ…うまさに若干イヤミが入ってきている気がします。「アイ,ロボット」の時が一番良かったかな。
息子役を演じる息子のジェイデンは、ウィルが親ばかぶりを発揮して褒めていましたが、いやはや、うまかった。やっぱり親子ならでは?と邪推してしまうけど。
奥さんを演じるのはタンディ・ニュートン。「M:I-2」でヒロインを演じた人ですが、だいぶ変わりましたね。セクシーな感じじゃなくなってしまった。
実質的に、ウィルとジェイデンの2人が中心なので、範囲が狭い世界で描かれています。

<総評>
作品としてはなかなかの出来なんだけど、ちょっと退屈かなぁ。
生活能力に不安があるのに、息子は俺が育てると言ったり、家賃は実質踏み倒すし…まあ、困窮した人間というのは我が身で精一杯というのもわかるけど、ちょっと鼻につきます。
ただし、息子のために真摯に頑張ろうという姿勢を持ち続け、「努力なくして成功なし」をまさしく絵に描いた作品ですね。

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by syosei7602 | 2008-01-30 23:59 | ノンフィクションベース
ラストキング・オブ・スコットランド
d0030824_1505480.jpg『THE LAST KING OF SCOTLAND』 アメリカ・イギリス/2006
監督:ケヴィン・マクドナルド
出演:フォレスト・ウィッテカー ジェームズ・マカヴォイ
    ケリー・ワシントン ジリアン・アンダーソン
    サイモン・マクバーニー デヴィッド・オイェロウォ
受賞:アカデミー賞/主演男優賞(2006)
    ゴールデン・グローブ賞/男優賞(2006) 他

公開時コピー
何よりも恐ろしいのは、人間の本性

1970年代にアフリカのウガンダで独裁政治を行ない、「人食い大統領」と呼ばれたアミン大統領の政治的・思想的展開を客観的視点から描いたノンフィクションベース作品。
原作はジャイルズ・フォーデンの「スコットランドの黒い王様」。
監督は「運命を分けたザイル」のケヴィン・マクドナルド。
出演は「ゴースト・ドッグ」のフォレスト・ウィッテカー、「ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女」のジェームズ・マカヴォイ、「ファンタスティック・フォー」シリーズのケリー・ワシントン、「X-ファイル」シリーズのジリアン・アンダーソンなど。

<あらすじ>
1970年、スコットランドの医学校を卒業したニコラス・ギャリガン(ジェームズ・マカヴォイ)は、医者不足のウガンダへとやってくる。ちょうど同時期、軍のアミン将軍(フォレスト・ウィッテカー)がクーデターによりオボテ政権を倒し、大統領となっていた。
村での医療行為にそれなりの充実感を得ていたニコラス。ある日、大統領が彼のいる村へと演説のためにやってくる。興味本位から演説を聴いたニコラスは、その帰り、大統領が怪我をしたと言われ、治療を施す。
ニコラスはアミンにスコットランド人であることを気に入られ、彼の主治医へと抜擢される。
そしていつの間にか、彼は顧問へと出世していくのだったが…。

<作品解説>
ウガンダで大統領就任中に30万人を虐殺したと言われるアミン大統領。彼のあだ名が「人食い」…もっとも、アミン大統領自身がカニバリズムという事実は無く、これは海外メディアが付けたものです。
アミン大統領という人は、アドルフ・ヒトラーを尊敬し、その方向性は人種差別ではなく種族差別でした。常に暗殺の恐怖に怯え、カリスマ性は高かったものの、政治的な能力は低く、劇中でも語られるように「暴力には暴力を」という思想が根底に流れています。
さて、本作はそのアミン大統領が狂気に走っていく様を、架空のスコットランド人医師ニコラスの目を通して描かれます。
どちらかというと軽い冒険心でやってきたニコラス、偶然からアミンの主治医となり医療システムの構築を任され、さらにはブレインとして意見を求められるようになります。
期待され、信頼されると疑いを持たないのが人間の性、ニコラスもその例に漏れずアミンの独裁政治に気が付かず、周囲の不条理な揶揄でしかないと一笑に伏してしまいます。
ここで本作の見方を大きく分けるとすると、アミンとニコラスは権力者側、観客は民衆側に位置し、観客は2人の登場人物の愚かさを知ることになります。
それと同時にニコラスは浮動する立場であるので、本作の根底にあるテーマがずしりと重みを増すわけですね。
序盤の陽気さとうって変わる終盤の悲惨さ、非常に残酷な映画です。

<見どころ>
アミンを演じるフォレスト・ウィッテカーの演説は、カリスマを発揮する名シーンです。
そして、彼が直接手を下さない卑怯さが描かれるのもなかなかの展開。

<出演者>
いぶし銀の俳優ともいえるフォレスト・ウィッテカー。
陽気で大胆な男かと思えば、暗殺に怯える情けない一面まで表情豊かに演じています。
ニコラスを演じるジェームズ・マカヴォイは、序盤は脳天気な感じなんですが、徐々に化けていく。この人は文句なしに上手かったですね。
助演男優賞を貰っても良かったんじゃないかなぁ。
ジリアン・アンダーソンは「X-ファイル」のイメージしかなかったので、最初はわかりませんでした。かなりやせた感じです。

<総評>
アミン大統領は結局、70歳くらいまで生きて(出生年がハッキリしない)亡命先のサウジアラビアで死去しました。30万人を殺しながらも、生き延びた彼の失敗は結局、軍という力を持っていたために、「力があれば」の一点で政治を行なったところにあります。
終始、軍服を着続けた本作はその象徴ともいえるでしょう。

<関連作品>
食人大統領アミン

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by syosei7602 | 2007-11-19 23:59 | ノンフィクションベース