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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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カテゴリ:恋愛/青春/スポーツ( 105 )
俺物語!!
d0030824_00473459.jpg『俺物語!!』日本/2015
監督:河合勇人
出演:鈴木亮平 永野芽郁 坂口健太郎 森高愛
高橋春織 恒松祐里 健太郎 篠田諒 小松直樹
中尾明慶 高田里穂 富田海人  堀越太耀  
池谷のぶえ 安井順平 緑友利恵 鈴木砂羽
寺脇康文





公開時コピー
好きだ
男の中の“漢(おとこ)”
剛田猛男15歳
そんな男の――本気(ピュア)な恋


少女漫画としては異例のコワモテな巨漢男子が主人公のラブストーリーの実写化。
本作に先立ってアニメ版も放送された。
監督は「映画 鈴木先生」の河合勇人。
出演は「HK/変態仮面」の鈴木亮平、「るろうに剣心」の永野芽郁、「ヒロイン失格」の坂口健太郎など。
主題歌は槇原敬之。

<あらすじ>
高校1年生の剛田猛男(鈴木亮平)は、巨体とコワモテな風貌から女子に怖がられていた。しかし、彼は純情で正義感に溢れた真面目な男だった。彼の親友は小学校から幼なじみで隣に住む砂川誠(坂口健太郎)。彼はイケメンで女子にモテるのは当たり前、猛男が好きになった女子は全て砂川のことを好きになっていた。
そんなある日、猛男は街でチンピラ(中尾明慶)にからまれていた女子高生・大和凛子(永野芽郁)を助け、一目惚れしてしまう。
後日、彼女と再会した猛男は、凛子もまた砂川が好きだと思い込んでしまう。親友のため、そして彼女のため、猛男は2人の仲を取り持とうとするのだが…。



<総評>
アニメ放映時から気になっていた「俺物語!!」。結局は実写版の予告編にやられ、勢いのままに見てきました。
結果として、とても面白く、そして感動してしまった…。
ラブコメの部類にはなるんですが、中身は王道のすれ違い純情ラブストーリーであり、見終わったあとは爽快な気持ちになれます。
さて、物語はコワモテかつイカツイ男子高校生の猛男、イケメンの親友・砂川と猛男が惚れる凛子という3人で進みます。
物語全体を通して猛男と凛子の気持ちが語られ続けるために、少々蛇足気味。砂川が客観視する部分をもう少し多めにしても良かった気がしますね。
しかし、猛男のある意味で高校生らしさが少ない分、凛子と友達のガールズトークがバランス良く入っているのがいい感じです。
コメディ部分はマンガ的要素を含みつつも若干少なめ、ただしエンドロール後がとても良いので、最後まで見ることをオススメします。
主演の鈴木亮平は、若手俳優の中でもデニーロアプローチの第一人者。俳優になりたくて仕方なかったというエピソードを聞きましたが、やりたいことを一生懸命にするという気持ちが伝わってきます。本作では笑顔がとても素晴らしく、猛男が凛子を思う気持ちを表現していました。
ヒロインの永野芽郁、この子は美人というより可愛いというのがピッタリで、凛子を好演しています。
猛男の親友、砂川役の坂口健太郎は、爽やかなイメージよりもクールな感じが良く出ていました。もう少しコメディ感のあるシーンがあってもよかったと思います。
全体的に非常によくまとまっていて、クライマックスのある意味スピード感と潔さは見事なもの。中盤は猛男と凛子のモヤモヤした感じと、砂川の達観しつつ暖かく見守るというスタンスにツッコミを入れたくなりますが、その分だけラストが盛り上がります。
人を好きになることを真正面から描いた作品、オススメです。

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by syosei7602 | 2015-11-04 23:59 | 恋愛/青春/スポーツ
私の優しくない先輩
d0030824_148152.jpg『私の優しくない先輩』 日本/2010
監督:山本寛
出演:川島海荷 金田哲 入江甚儀 児玉絹世
永野芽郁 赤池紗也加 赤平健太朗 瓜田あすみ
小川菜摘 高田延彦
受賞:第2回映画祭TAMA CINEMA FORUM/
最優秀新進監督賞・最優秀新進男優賞




公開時コピー
先輩なんて クサイ!ウザイ!キモイ!

恋愛小説コンテストラブストーリー大賞を受賞した、日日日(あきら)の同名小説の映像化。
監督は「涼宮ハルヒの憂鬱」など、数多くのアニメを手がけてきた山本寛で、実写監督デビュー作となる。
お笑い芸人はんにゃの金田哲の初主演作でもある。
主題歌は広末涼子の「MajiでKoiする5秒前」を、主演の川島海荷がカバーしている。

<あらすじ>
心臓に持病があり、療養を兼ねて九州にある火蜥蜴島に引っ越してきた空想好きの女子高生・西表耶麻子(川島海荷)は、先輩の南愛治(入江甚儀)が好きで好きでたまらないが、その思いは伝えられずラブレターはいつもポケットにしまったまま。
そんな彼女には天敵がいた。
ことあるごとに彼女に絡んでくるクサくて、ウザくて、キモい、何事にもポジティブな不破先輩(金田哲)だった。
ある日、耶麻子がいつも持ち歩いていたラブレターを不破先輩に読まれてしまう。
不破先輩は耶麻子の想いを成就させようと、勝手に夏祭りの屋台を出すことに決め、「南くんへの告白大作戦」=「たこ焼き大作戦」と銘打って、耶麻子にスパルタ指導を始める。
最初は鬱陶しがっていた耶麻子は目立たない同級生・筧喜久子(児玉絹世)をダシにして、大好きな南先輩を気を惹こうと考えが、思いも寄らぬ展開が彼女を待ち受けていた。
d0030824_1482697.jpg

<総評>
なんともややこしい名前の作家・日日日(あきら)原作のラブコメディ小説の実写化です。
原作は第1回恋愛小説コンテストラブストーリー大賞を受賞した作品ですが、日日日氏はそれ以外にも多数の賞を受賞しています。根幹がしっかりとした物語の組み立てが素晴らしく、それが本作にも反映されています。本作が実写デビューとなる山本寛監督の演出は些かアニメ的な描写に偏るものの、テンポの良さが秀逸。全体的に飽きが来ず、緩急がうまくつけられていますね。
さて、心臓に持病がある少女、耶麻子と憧れの先輩と大嫌いな先輩、そしていじめられっ子の喜久子を中心に、なんともポップな物語が展開します。
耶麻子は常に妄想を描きながら、自分の立ち位置を常に安全圏に置いている女の子です。
目立たない同級生の喜久子を下に見ており、親友を装いながら南先輩にすり寄ろうとする様は思春期特有の小狡さとして描かれており、決して主人公が品行方正ではないところがいいですね。
そんな耶麻子の天敵がクサい、ウザい、キモい、暑苦しい、脳天気でお節介ばかりする不破先輩です。
デリカシーに欠け、常にでかい声でわめき散らすその様はまさにクサい~のフレーズがピッタリ。
心臓に持病というポイントから、物語の方向性がいつも通りの泣き系に走ると思いきや、実は意外な方向に向かい、ラストはなんとも言えない暖かさがあります。
されど、キャラが立ちすぎた感もあり、現実的な世界観から少し浮き足立ってしまったのがもったいない。
アニメ的演出もおもしろいですが、ナレーションが多かったのが残念。
主演の川島海荷が天然キャラと小狡さをもった耶麻子を好演、しかし、それ以上に目立ったのはやはり金田哲。まさしく、はまりキャラとばかりに暴れ回ります。
好き嫌いが分かれるかと思いますが、全体的に面白くまとまった作品です。

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by syosei7602 | 2011-12-07 01:47 | 恋愛/青春/スポーツ
シュアリー・サムデイ
d0030824_2122932.jpg『SURELY SOMEDAY』 日本/2010
監督・出演:小栗旬
出演:小出恵介 勝地涼 綾野剛 鈴木亮平 ムロツヨシ
小西真奈美 モト冬樹 原日出子 遠藤憲一 山口祥行 高橋光臣
須賀貴匡 高橋努 笹野高史 井上真央 阿部力 大竹しのぶ
津田寛治 妻夫木聡 上戸彩 横田栄司 竹中直人 岡村隆史
吉田鋼太郎

公開時コピー
絶対予測不可能!? 空前絶後の超ハイスピードムービー!!!

俳優・小栗旬による初監督作品にして、豪華出演者が話題となった青春アクション。
出演は「雷桜」の小出恵介、「阪急電車 片道15分の奇跡」の勝地涼、「GANTZ: PERFECT ANSWER」の綾野剛、「ふたたび swing me again」の鈴木亮平、「大奥」のムロツヨシ、「行きずりの街」の小西真奈美、「ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う」の竹中直人、「てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~」の岡村隆史、「守護天使」の吉田鋼太郎など。
音楽は菅野よう子。

<あらすじ>
d0030824_2123828.jpg巧(小出恵介)、京平(勝地涼)、秀人(綾野剛)、和生(鈴木亮平)、雄喜(ムロツヨシ)の5人は高校の文化祭でバンドを組んだものの、その文化祭が中止となってしまう。
女子にもてるために猛練習した5人は納得がいくはずもなく、教室に爆弾をしかけ、文化祭の実行を要求する。
すでに古い小屋を爆破していた彼らに気圧された学校側は文化祭を容認…しかし、ハッタリだったはずの爆弾は爆発し、5人は退学処分に。
それから3年、巧は元刑事の父親が経営するバーで働いていた。
特にすることもない巧は、大検で大学に行った京平とつるむ日々…そんなある日、高級車に撥ねられた女を見つけるが、その女は高級車を奪って逃げてしまう。
奇しくも運転していたのはヤクザになった和生だった。
和生が巧のバーに逃げ込み、それを追ってきたヤクザのボス・亀頭(吉田鋼太郎)は、和生をかばった巧と京平に、和生が女に奪われた3億円を次の日までに取り返さなければ殺すと脅す。
d0030824_212491.jpg巧たちはあまりのことに迫力に、その脅しに屈し、3億円を探す羽目になる。
手始めに彼らは、かつての仲間で、今はストリートミュージシャンをしている秀人を誘いに行き、さらに雄喜の元にも出向く。
しかし、彼らと3億円を奪った女、そして亀頭には意外な繋がりがあることがわかるのだが…。

<作品解説>
小栗旬といえば、松山ケンイチと並んで若手俳優の中では屈指の人気を誇りますが、その彼が「コケてもいい」と宣言して初監督した本作。
公開時には結局思ったほどの興行収入はあげられなかったような気がしますが、その理由の一つとして若手俳優がいきなり監督をしてしまう、ということに対して映画ファンの目が厳しかったことがあげられるでしょう。
個人的には、映画を撮れるだけの人気とコネを持つならそうすべきだし、助監督から監督という流れがすべてではないので、小栗旬の試みは良いんじゃないかと思います。
また、本作は一見クールな役どころが多い小栗旬が描いた世界観が、実は下ネタに溢れていることが意外な一面(笑)。
馬鹿なことをやっちまおうぜ!という登場人物たちのノリもそれほど悪いものじゃなく、むしろリアルとフィクションの狭間にあるキャラクター作りは悪くありません。
さて、物語は高校爆破事件からヤクザの3億円の行方、謎の女、過去の因縁、そして対決までが描かれます。展開としては、おそらくガイ・リッチー監督の「ロック・ストック~」なんかを意識したような感じで、主人公たちがバカではあるけど、強くもなく、逃げ回るキャラクターであることが重要です。
その中で精一杯頭を働かすというか、運任せに突っ走るストーリーはなかなかおもしろい。
しかし、スピード感を重視したためか、あちこちで細切れ感があったことも否めず、それが残念。
途中、バンドに絡んだエピソードや実際に歌っている場面など、詰め込むだけ詰め込んだ感じもしますが、ここはパワフルな展開として素直に評価すべきですね。
それにしても、あちこちに配置されたカメオ出演的な俳優陣たち。
なかなか楽しいです。

<見どころ>
若手俳優たちによる作品というだけあって、それぞれここのキャラクターに合ったファッションなど、意外とみるべきところが豊富。
ひたすら突っ走る5人やヤクザ亀頭の切れた感じがなかなかえげつなく、いいスパイスになっています。
演奏シーンも割と良かったかな。
音楽が実は本作の一番のポイント。

<出演者>
小出恵介の演技はいつも芝居がかった印象があるんですが、本作は割と自然。
勝地涼は少しずつ、コメディ路線に傾いてきているような…綾野剛は「GANTZ」でもいい味だしていましたが、これからもっと伸びそうな雰囲気があります。
鈴木亮平とムロツヨシ、脇を固めるにはぴったり。
小西真奈美の配役が意外というか…よくよく考えたら、年上のおねーさんというのも本作のひとつのテーマだったのかも。
吉田鋼太郎、うそくささがおもしろい(笑)。
しかし、遠藤憲一をはじめとしてVシネマを彩る俳優たち、そして何気に演技派の岡村隆史まで、豪華といわざるを得ません。

<総評> 
甘さはまだまだあるものの、編集のテンポの良さ、個々のキャラクターの立て方、くどいくらいに青臭い展開など、意外と楽しめる作品です。
脚本のツメの甘さはありますが、それを補ってあまりある菅野よう子によるサントラ。
まんま「COWBOY BEBOP」意識してるじゃないか!とツッコミたくなるくらい、かっこいい。
色眼鏡で見ずに、素直に世界観を受け入れてみるとおもしろい作品。
個人的にはおすすめの部類です。

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by syosei7602 | 2011-05-25 23:59 | 恋愛/青春/スポーツ
(500)日のサマー
d0030824_1782.jpg『(500) DAYS OF SUMMER』 アメリカ/2009
監督:マーク・ウェブ
出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット ゾーイ・デシャネル
ジェフリー・エアンド マシュー・グレイ・ガブラー
クロエ・グレース・モレッツ クラーク・グレッグ レイチェル・ボストン
ミンカ・ケリー パトリシア・ベルチャー イアン・リード・ケスラー
受賞:インディペンデント・スピリット賞/脚本賞(2009)

公開時コピー
運命の恋なんて、
あるに決まってる。


サンダンス映画祭で絶賛され、全米での限定公開から人気を博したラブコメディ。
監督はミュージッククリップなどを手がけた新鋭のマーク・ウェブで、長編デビュー作となる。
出演は「インセプション」のジョセフ・ゴードン=レヴィット、「ハプニング」のゾーイ・デシャネル、「リンガー! 替え玉★選手権」のジェフリー・エアンド、TVドラマ「クリミナル・マインド」シリーズのマシュー・グレイ・ガブラー、「キック・アス」のクロエ・グレース・モレッツ、「アイアンマン2」のクラーク・グレッグなど。

<あらすじ>
d0030824_172180.jpgグリーディングカード会社に勤める建築家志望のトム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、運命の恋を信じていた。ある日、アシスタントとして入社してきたサマー(ゾーイ・デシャネル)を見た彼は、彼女こそが運命の女性だと確信する。
サマーの人生は不思議に満ちあふれていた。道行く男達は彼女に興味を持ち、彼女が興味を持つことは良い方向へと進む。それが彼女だった。
出会いから4日目、些細なきっかけから距離が縮まった2人…28日目にサマーに彼氏がいないことを知ったトムだったが、サマーは愛を信じておらず、恋人という関係なんて考えていないと言い放つ。
d0030824_17353.jpgしかし、34日目に気軽な関係でも構わないと答えたトムとサマーの距離は一気に縮まり、端から見れば恋人同士だった。
2人の友達な恋人関係は続くかと思われた矢先、サマーのふとした言葉で別れ話に。この世の終わりのような経験をしたトム、それでも彼女を忘れられず、つかず離れずの関係が続いていくのだが…。

<作品解説>
いわゆる男目線のラブストーリーとして人気を博した本作。
ミュージッククリップや短編映画などを手がけたマーク・ウェブ監督のデビュー作となりましたが、テンポの良さと奇抜なストーリー展開が非常に面白く、細切れ感のある作りは短編などを得意とする十八番でしょうか。
簡単に言えば、恋した相手に振り回される男の話なのですが、本作のおもしろさはなんといっても男には理解できない女性のきわめて悪魔的な(小悪魔ではなく)所業でしょう。
さて、恋へのロマン溢れる妄想を抱いた真面目な男トムは、魅力的なサマーに一目惚れして、それを運命の出会いだと確信しちゃいます。
しかし、当のサマーは恋人はいらない、誰かの所有物になりたくない、と言って愛を否定します。
これがサマーという女性の曲者ぶりを表していて、常に逃げ道を確保しているわけです。
惚れている相手からすれば、それでも彼女といられるならと、その言葉を受けちゃう…完全にドツボにはまって抜け出せない。
抜け出せなくなったところで、サマーはフッと離れていってしまう。
ストーリーとしてはもの凄くシンプルに女性のずるさを描いており、同時に女性の意味不明な部分をうまく表しています。
タイトルの500日は、トムがサマーと出会ってからケリを付けるまでの日程で、男の引きずりぶりが非常にわかります(笑)。
構成自体は、もちろん500日全てではなく、あちこちに日にちが飛びます。良い思い出、悪い思い出が折り混ざり、その時々のトムの心情、行く末、そしてラストまで。
最後のほろ苦さには男泣き…でも、この映画を見て泣いている男がいたら、間違いなくサマー的女性に振られたと思って間違いないでしょう(笑)。
それにしても、理想と現実を並べたシーンはひどすぎません?

<見どころ>
サマーの悪魔的魅力が非常にうまく描かれています。
それにはまっていくトムの心象風景が様々な手法で描かれており、斬新なイメージ。
ラストはある意味ハッピーエンド?

<出演者>
ジョセフ・ゴードン=レヴィットは「インセプション」のクールな役柄も似合っていましたが、本作のダメっぷりも見事でした。体格といい、エドワード・ノートンを彷彿とさせます。
ゾーイ・デシャネルは可愛らしい雰囲気で、主人公トムを振り回すサマーを好演。
髪をくくった姿がいいですね。
妙にリアルなかわいさなのでトムの気持ちがわかってしまう(笑)。
ジェフリー・エアンドやマシュー・グレイ・ガブラー、クロエ・グレース・モレッツの脇役ぶりも光ります。

<総評>
ありそうでなかった男の徹底的に振られる失恋ストーリーですが、ラストにフォローが入るのでなんとか救われるのがありがたい。
この手の作品に言えるのは、どこまでリアルであるのか、そのリアルを如何におもしろく描けるかにかかっています。非現実的なラブストーリーは女性に人気がありますが、男性に受けるのは意外とこういった「あるある」と思ってしまう作品かも知れません。
とりあえず、精神的にタフな人にオススメです。

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by syosei7602 | 2011-02-14 23:49 | 恋愛/青春/スポーツ
あしたのジョー
d0030824_211192.jpg『あしたのジョー』 日本/2011
監督:曽利文彦
出演:山口智久 伊勢谷友介 香里奈 香川照之 勝矢
モロ師岡 西田尚美 杉本哲太 倍賞美津子 津川雅彦




公開時コピー
運命の出会い、
宿命の対決。


アニメ化もされ社会現象にまでもなった高森朝雄(梶原一騎)原作、ちばてつや作画の傑作マンガ「あしたのジョー」が1970年版に続き、2度目の実写化。
監督は「ICHI」の曽利文彦。
出演は「映画 クロサギ」の山下智久、「十三人の刺客」(2010)の伊勢谷友介、「THE LAST MESSAGE 海猿」の香里奈、「SP 野望篇」の香川照之、「交渉人 THE MOVIE タイムリミット 高度10,000mの頭脳戦」の津川雅彦など。
主題歌は宇多田ヒカル。

<あらすじ>
d0030824_2111168.jpg昭和40年代の東京。
下町のドヤ街のチンピラの矢吹丈(山下智久)は、どこにも行く当てもなくケンカに明け暮れる日々。
ある日、食堂でヤクザに絡まれたボクサー崩れの丹下段平(香川照之)のケンカに巻き込まれる。
しかし、段平は丈のパンチ力と恵まれた身体能力に惚れ込み、ボクサーになれと言うが、丈はそのケンカが元で少年院に送られてしまうのだった。
少年院でも暴れ回る丈、そんな彼の前に現れたのはプロボクサーの力石徹(伊勢谷友介)。
力石は既にチャンピオンになれるほどの力を持ち、いきなり拳を交えた丈は叩きのめされる。
しかし、丈の秘めたる才能に気付いた力石は、その時から丈を意識し始めるのだった。
一方、丈は段平から送らd0030824_2111886.jpgれてくるハガキに書かれたトレーニング法で力を付けていく。
そんな時、力石のジムのオーナーである白木財閥の令嬢・葉子(香里奈)がやってくる。葉子は少年院内の不満のはけ口になるとして、力石と丈の模範試合を提案する。
ライバル心をむき出しにする丈は、段平から必殺技を学び試合へと挑む。


<作品解説>
「あしたのジョー」と言えば、架空のキャラクター力石徹の死で本当に葬式が執り行われたほどの傑作マンガであり、まさしく不朽の名作です。
アニメ版ではテレビの他に劇場版が2作ありますが、1970年に本作と同じく力石徹との対戦まで描いた実写版がありました。実は原作はほとんど知らず、その世界観と力石との対戦だけが記憶に少しある程度なので、ある意味フラットな意識で見ることができました。
さて、物語は原作を大幅にアレンジ…というよりは、純粋にボクシングものとしてシナリオを詰め直しており、丈自信の悪党な部分がほぼカットされています。原作にあった人間ドラマとして展開は期待できませんが、ボクシングに賭ける情熱を純粋に描いたものとして成功していますね。
構成は大きく3つに分けられており、少年院での力石との出会い、プロボクサーとしてノーガード戦法を確立、そして力石との対決になります。
流れがシンプルな分、非常に分かりやすく、アクションシーンも多めでかなり見どころあり。
心配されていた丹下段平のコスプレのような香川照之が意外なほどに違和感が無く、むしろそれが驚き。
鍛え抜かれた肉体でぶつかる丈と力石との対戦は手に汗握ります。

<見どころ>
山口智久、伊勢谷友介の肉体美は圧巻。
そしてボクシングシーンが素晴らしい!クライマックスはわかっていてもグッときますね。
もう一つの見どころはドヤ街の再現度でしょうか。
よくもまあここまで作り込んだかと思うほどです。

<出演者>
山口智久はお世辞にもうまいとは言えないですが、好演していました。
そして伊勢谷友介のすさまじい筋肉…これは山口智久ともども純粋に凄い。
香里奈も悪くなく、それにしても香川照之。
もはや何でもこなす名優。

<総評>
冒頭の紙ヒコーキの微妙なCGで心配になりましたが、総じて楽しめた作品でした。
チープになりすぎず、力の入ったアクションシーンも良かったですね。
アニメやマンガが原作となるとキャスティングで左右されますが、本作は特に不満点もありません。
多くの下馬評を覆した感のある本作、個人的にオススメです。

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by syosei7602 | 2011-02-13 23:59 | 恋愛/青春/スポーツ
ノルウェイの森
d0030824_27234.jpg『NORWEGIAN WOOD』 日本/2010
監督:トラン・アン・ユン
出演:松山ケンイチ 菊池凛子 水原希子 高良健吾 霧島れいか
初音映莉子 柄本時生 糸井重里 細野晴臣 高橋幸宏
玉山鉄二



公開時コピー
深く愛すること。
強く生きること。


1987年に発表され、国内1位となる累計発行部数1000万部を超えた村上春樹の同名小説の実写化。
監督は「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」のトラン・アン・ユン。
出演は「カムイ外伝」の松山ケンイチ、「サイドウェイズ」の菊池凛子、デビューとなる水原希子、「ソラニン」の高良健吾、「リアル鬼ごっこ2」の霧島れいか、「BOM!」の初音映莉子、「シーサイドモーテル」の玉山鉄二など。
主題歌はビートルズの「ノルウェーの森」、サントラを手がけたのはレディオヘッドのジョニー・グリーンウッド。

<あらすじ>
d0030824_271463.jpg学生運動まっただ中の東京。
高校時代に親友のキズキ(高良健吾)を自殺で失ったワタナベ(松山ケンイチ)は、誰も知らない東京で大学生活を始めていた。住み始めた学生寮で年上の永沢(玉山鉄二)という男と知り合い、彼に連れられて女の子をナンパして孤独を埋める日々。
そんなある日、ワタナベはキズキの幼なじみで恋人だった直子と再会する。ワタナベはキズキと直子と一緒に遊ぶことが多かったのだ。
同じ傷を持つ2人は互いに惹かれあっていくが、ワタナベの想いが深まるほどに直子の喪失感は深まっていく。そして、直子の20歳の誕生日に一夜を共にするがその日を境に彼女は消えてしまう。
一方、ワタナベは大学で同じ講義を受けていたd0030824_273221.jpg緑(水原希子)という女の子と知り合いになる。彼女の持つ生命力に溢れた行動に、直子とは別の形で惹かれていくが、直子の状態を気に掛けていた。
ほどなくして直子からの手紙を受け取ったワタナベは、彼女が京都の療養所にいることを知る。
そして夏にようやく彼女と会えることになった彼は、ひとり京都へ向かうのだったが…。

<作品解説>
毎年ノーベル文学賞の候補にもあがる村上春樹の小説の中で、最大のベストセラーとなった「ノルウェイの森」。今回の実写化については、村上春樹自身が元々映像化を拒んでいたこともあり、まさに奇跡的な事といえます。されど、ファンが多い故(それが村上春樹のファンであるハルキストなのか、「ノルウェイの森」のみのファンなのかは難しいところ)、そのキャスティングについては未だに賛否両論といったところでしょう。
また、上下巻の長さをどこまで詰め込めるのか、叙情的かつ官能的な映像に定評があるトラン・アン・ユン監督の手腕が問われるところとなりますが、感想を言えば少し物足りないかもしれません。
さて、物語は主人公ワタナベが親友のキズキを失い、誰も知らない東京でほぼ孤独に生活しているところから始まります。
彼の理解者とも言えるのは、東大に通う金持ちで頭がよく、男前の永沢という人物のみ。この永沢は自らの人生を割り切り、幸せがどうとかを考えるような人物ではなく、ある意味破綻した俗物として描かれています。
ワタナベの周囲には直子、緑、そして直子を通して出会ったレイコ、永沢の恋人であるハツミが登場します。
彼女たちはそれぞれに問題を抱えており、直接的に、あるいは間接的に誰かに何かを求めているわけです。
ワタナベ自身は、自らを振り返ることが出来ず、結局直子を通してでしか過去を見られない、そして直子自身を愛そうと努力しながらも、それをある瞬間に人としての義務だと言い切ってしまう。
ストーリー全体を通して、ワタナベはあるラインまで客観的であり、そのラインを超えた瞬間に主観的な人物になります。
本作は全体的に手堅くまとめられている気はするのですが、どうしてもストーリーのブツ切り感が多く、相対的に見て「原作は必読」という点に集約されています。原作で比較的多く描かれていた突撃隊、レイコの過去、ハツミとのビリヤード、そして緑の重要な言葉が無くなっていました。
原作ファンだけに気になる点は多数…端折るのは仕方ないんですが、ラストの展開までも多少変わってしまったのは残念。
また、音楽が合っていないシーンがあって、個人的にトラン監督の選曲はちょっと気になります。

<見どころ>
映像の美しさはとにかく素晴らしい。また、60年代末期の学生運動の様子や建物内の小物までこだわりが感じられます。
ワタナベと直子が療養所で再会するシーンはゾクッとするほど官能的ですね。

<出演者>
主演の松山ケンイチは、あえて原作と同じセリフで話しているそうです。どこかとらえ所のない話し方で、非現実的…ただし、作品の世界観をうまく表していると言えるでしょう。
菊池凛子ですが、個人的にはやっぱりイメージに合いませんでした。うまいんですが、原作に描かれている雰囲気とは違って見えます。これは緑を演じた水原希子も同様で、読者としてのこだわりで仕方ないかもしれません。
永沢を演じた玉山鉄二は見事にはまっていました。それ以上に凄かったのが、ハツミ役の初音映莉子でしょう。わずかなシーンながらも、女の情念を出し切ったレストランのシーンは怖いほどでした。
もっとも残念だったのがレイコを演じた霧島れいか。原作では直子との決まり事でギターを弾くのですが、レイコの存在は本作でもかなり重要な位置を占めているだけに勿体なかった。
キャスティング云々ではなく、キャラクターの描き方が物足りない。
突撃隊の柄本時生もはまっていただけに、シーンが少なく残念でした。

<総評>
珍しく前売り券を買って見に行ったのですが、感想としてはもう少しストーリーを練られたんじゃないかな、と…。色々と重要なシーンが抜けていたのも気になりますが、映画としての体裁を考えるなら限界がありますね。ただ、映画のストーリーはあくまでもワタナベ、直子、緑の物語に限定され、その中で描かれる生と死は非常に見事です。
個人的には音楽の使い方が気になりますが、心理を描写したという点では良かったと言えるでしょう。
原作が有名なだけに、結局はうまくはまるかはまらないか…これ以上に映像化するとなると、おそらく3時間くらいの作品にしなければならないと思います。
あえて言うならば、あくまでも原作小説ありきで考える人にはオススメできません。
原作を考えずに見るなら、ラブストーりーの及第点と言えます。

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by syosei7602 | 2010-12-12 23:59 | 恋愛/青春/スポーツ
ベスト・キッド
d0030824_1375880.jpg『THE KARATE KID』 アメリカ/2010
監督:ハラルド・ズワルト
出演:ジェイデン・スミス ジャッキー・チェン タラジ・P・ヘンソン
ハン・ウェンウェン ワン・ツェンウェイ ユー・ロングァン




公開時コピー
最高の師匠がくれたもの──
それは、逃げずに立ち向かう勇気。
あの伝説が北京で甦る!


1984年に製作され、大ヒットした「ベスト・キッド」のリメイク。
ジャッキー・チェンが師匠役となったことで話題になった。
監督は「エージェント・コーディ」のハラルド・ズワルト。
出演は「幸せのちから」のジェイデン・スミス、「ダブル・ミッション」のジャッキー・チェン、「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」のタラジ・P・ヘンソン、ハリウッドデビューとなるハン・ウェンウェン、ワン・ツェンウェイ、「香港国際警察/NEW POLICE STORY」のユー・ロングァンなど。

<あらすじ>
d0030824_13891.jpg12歳のドレ(ジェイデン・スミス)は母親シェリー(タラジ・P・ヘンソン)の仕事の都合で、デトロイトから中国北京へと引っ越す。
引っ越した当日早々、友人となったハリーに誘われて目の前にある公園にやってきたドレは、ベンチでバイオリンの練習をしているメイ(ハン・ウェンウェン)と仲良くなる。しかし、メイの幼なじみでカンフーの強いチョン(ワン・ツェンウェイ)とその仲間に目を付けられたドレは、一方的に殴られてしまうのだった。
次の日、学校にやってきたドレはそこでチョンを見つけて再び絡まれ、メイとは仲良くなりつつも学校では常にチョンの姿に怯えるようになってしまう。
なんとか強くなりたい彼は、武術学校を見学をするが、その中にチョンの姿を見て、勝つことができないと知る。シェリーに北京へ来た事への不満をぶちまけるが解決にはならない。
そんなある日、チョン達に仕返しを企み、街中を逃げ回ることに…追い詰められたドレは再びチョンに一方的に叩きのめされる。
ドレを助けたのは、マンションの管理人ハン(ジャッキー・チェン)で、彼はカンフーの達人だったのだ。
ドレはハンにカンフーを教えて欲しいと頼むものの、d0030824_1381844.jpg人に教えたことはないと断られる。チョンがカンフーを暴力に使うのは、教えている先生が悪いと諭し、ドレと共に武術学校へ話し合いに向かう。
だが、武術学校のリー(ユー・ロングァン)は話を聞き入れず、ハンは仕方なしに武術大会で決着を付けることを提案し、かくしてドレはハンと共に武術大会へ向けて特訓を開始する。


<作品解説>
「ベスト・キッド」シリーズといえば、ラルフ・マッチオによるひ弱な高校生ダニエルと、いかにも好々爺のノリユキ・パット・モリタ演じるミヤギによるヒット作です。
シリーズは全4作あり、最後の4作目のみオスカー女優であるヒラリー・スワンク主演でした。
オリジナルは80年代の作品らしく、スポ根ものの系統でありつつ、空手は剛柔流空手道であり、それなりに空手というものがきちんと描かれた作品です。
空手大会の衝撃的なクライマックスが印象強く、果たしてこの傑作がどこまで単なるリメイクに終わらずに描かれるのか、そんな不安を見事に吹き飛ばしてくれました…一言で言うならこのリメイクは大成功と称賛したい。
空手からカンフーに変わってしまったので、本来なら「KANG FU KID」が正しいと思いますが、邦題は全部「ベスト・キッド」だし、まあいいじゃないかみたいな…。
さて、ストーリーはほとんどオリジナルを踏襲していますが、主人公の年齢が引き下げられており、より「KID」らしくなっています。
主人公のドレは、愛嬌のある少年ですが、公園で見かけた少女メイと仲良くなった事から目を付けられてボコられます。仕返ししたくても相手はかなり強い。
逃げ回るドレ、そして助けてくれたのが無愛想な中年のオッサン管理人のハン。
修行の内容は、上着を脱ぐ、掛ける、取る、落とす、拾う、着るの繰り返し。この動作から驚異的な攻防一体の技が繰り出されるわけです。
アクションシーンはとてもスピーディーで、近年のアクションらしさがふんだんに取り込まれたスタイル。
また、ドレとメイの淡い恋愛もストーリーに対してスパイスが利いていいですね。
何よりも異国の地にやってきたという設定が功を奏した気がします。
言葉の違い(とはいえ、ほとんどの人は英語ができる)、文化の違い、異国であるというだけで萎縮してしまう環境、その中にあって師匠のハンは「カンフーは人生だ」と説きます。
主人公のドレは、その言葉を実践するかのように、異国にいる自分を受け入れ、勝敗に関係なく戦うことを選ぶ勇気を持つ…オリジナルで語られたテーマを、形は少し違えど、普遍的に引き継がれている点が見事です。

<見どころ>
修行のシーンを含めて笑えるところが結構あります。
また、師匠ハンが自らの過去を語るシーン、これが俳優ジャッキーとしての真骨頂で、結構泣けるのです。
クライマックス。
怒濤の武術大会は圧巻、あのラストは一体どうなっているのか!?
これだけでボルテージが上がるってもんです。

<出演者>
ジェイデン・スミスについては、父親のウィル・スミスが親バカさらして「彼は素晴らしい」と褒めていましたが、本当にうまいんだよなぁ。こればっかりは悔しいくらいに良かった。
ジャッキー・チェンは遂に師匠役となってしまいました。
いじめっ子達を相手にぜいぜいと息をつくのは達人らしからぬ衰えぶり(笑)。
ドレの母親を演じたタラジ・P・ヘンソン、試合会場ではハッスルしすぎですよ…。
ヒロイン役のハン・ウェンウェン、お世辞にも美少女かと言われると少し微妙ですが、好演していました。
いじめっ子チョン役のワン・ツェンウェイ、中国にはまだまだすごい子役がいますね。

<総評>
コメディとシリアスがうまく融合していました。
リメイクというだけで色眼鏡で見てしまいがちですが、本作はリメイクとしてのレベルを超えた面白さがあります。
オリジナルもそうですが、本作の良さは主人公が徐々に頼もしくなって格好良くなっていくところが魅力であり、そして人としての弱さをさらけ出しちゃうのがいい。
一番の良さは、ジャッキー・チェンがアクションスターからうまく脱却しつつあるところでしょう。
文句なしにオススメです。

<関連作品>
■オリジナルシリーズ
ベスト・キッド (1984)
ベスト・キッド2
ベスト・キッド3/最後の挑戦
ベスト・キッド4

■リメイク
ベスト・キッド (2010)

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by syosei7602 | 2010-08-17 01:39 | 恋愛/青春/スポーツ
風が強く吹いている
d0030824_1425325.jpg『風が強く吹いている』 日本/2009
監督:大森寿美男
出演:小出恵介 林遣都 中村優一 川村陽介 ダンテ・カーヴァー
橋本淳 森廉 内野謙太 斉藤慶太 斉藤祥太 高橋ひとみ
近藤芳正 寺脇康文 鈴木京香 水沢エレナ 五十嵐隼士
渡辺大 津川雅彦 和久井映見


公開時コピー
俺たちはつかんだ。
人生を変える、一歩を。


三浦しをんの同名ベストセラー小説の映画化。
監督は「寝ずの番」の脚本を手がけた大森寿美男。
本作が監督デビュー作となる。
出演は「僕の彼女はサイボーグ」の小出恵介、「バッテリー」の林遣都、「湾岸ミッドナイト THE MOVIE」の中村優一、「ROOKIES -卒業-」の川村陽介、「ダーリンは外国人」のダンテ・カーヴァー、「阿波DANCE」の橋本淳、「ビルと動物園」の森廉、「リアル鬼ごっこ2」の内野謙太、「タッチ」の斉藤慶太、斉藤祥太など。

<あらすじ>
d0030824_143885.jpg寛政大学の1年生、カケル(林遣都)は、大学で野宿していたところ、4年生のハイジ(小出恵介)に声を掛けられ、彼が寮長を務める賄い付き3万円という破格の家賃・竹青荘に半ば強引に入寮させられる。
寮には彼らの他に8人の住人がいた。
カケルの歓迎会の夜、ハイジは皆にある事実を告げる。
それは竹青荘が寛政大学陸上部の寮であり、入寮と同時に自動的に陸上部への入部が為されるというものだった。ハイジと同学年のユキ(森廉)と3年生で留年中のニコチャン(川村陽介)以外は、その事実を知らなかった。ただ竹青荘のルールである毎朝5キロのランニングを守るだけで、ハイジの作る美味しいまかないが食べられ、そして格安の家賃で暮らせるために入居していたのだ。
d0030824_143172.jpg高校時代に天才ランナーとして有望視されていたカケルが入って10人になったことで、ハイジはある野望を伝える。
それは、箱根駅伝への出場という無謀な夢だった。
経験者のハイジとカケル以外は素人。あまりに無謀な試みにカケルは反発するものの、毎朝のランニングで皆の予想外の走りに驚くが…。

<作品解説>
日本はマラソン中継が多い国じゃないかと思います。
走るという行為は純粋に「走る」以外の行動はないわけで、そんなシンプルなスポーツがこれほどまでに見事な映像になっているとは思いもしませんでした。
監督は本作がデビューとなる大森寿美男ですが、デビュー作とは思えないほどに洗練された映像センスとカメラワーク、非常に割り切ったシナリオが良く出来ています。
さて、半ば強制的に箱根駅伝への無謀な挑戦をすることになったマラソン素人集団。
陸上部寮の寮長であり、学生であり、炊事、掃除、マラソン指導まで全てこなすお人好しなハイジを中心に、駅伝出場の為の予選突破、そして本戦での戦いが始まります。
冒頭から食い逃げならぬカケルのテストがあり、このシーンが非常にいい掴みになっているんですね。
なぜなら、カケルとハイジ、そして彼らを追う自転車に乗ったヒロインの3人のアングルが実にいい。
あ、なんか面白いかも…と思ってしまってあとはもう、ストーリーを追うだけになります。
本作の面白さは10人のランナー達の性格設定とそれぞれの走り方。
例えば、一番速いカケルは非常に美しいスライド、かたや一番遅い王子はグダグダ感でうまく「走れていない」感がよく出ています。
ほとんど男10人ばかりで、しかもヒロインとの絡みはほぼゼロというシンプルな構造のため、余計な展開を持たせず、テンポがいい作品になっています。
ただ、ラストは予想の範疇を超えなかったのが少し残念ですね。

<見どころ>
林遣都演じるカケルの走りの美しさは圧巻。
なぜか泣けるシーンが往路という、ちょっと変わった見どころ。
映像の美しさは見事ですが、箱根駅伝のシーンは1区から10区までの完全再現と3万人のエキストラ…これは邦画の中でも圧巻の名シーンです。

<出演者>
小出恵介はこれが初主演作ですが、些か芝居がかった演技が気になりました。
うまいんですけどね、舞台劇の様なセリフ回しだったなぁ。
林遣都は体格までランナーっぽく、また出演作にハズレがないですね。
中村優一や川村陽介の好演、そしてダンテまでもが演じきっています。
邪魔しない程度の可愛さ?の水沢エレナもスパイスの役割を果たしてました。

<総評>
ストーリーとしてはご都合主義の域を出ませんが、スポ根になりすぎず、恋愛を入れず、それでいて青春映画という難しい立ち位置が確立されています。
原作は未読ですが、わかりやすいキャラクターと展開に頭を捻るまでもなく入り込める構成にはやられました。
邦画としては間違いなく秀作の出来。
なるべくなら年末年始に見るのがオススメです(笑)。

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by syosei7602 | 2010-07-01 23:48 | 恋愛/青春/スポーツ
ジェラルド・バトラー in THE GAME OF LIVES
d0030824_1473114.jpg『THE GAME OF LIVES』 アメリカ/2004
監督:デヴィッド・アンスポー
出演:ジェラルド・バトラー ウェス・ベントレー ジェイ・ロダン
パトリック・スチュワート ルイス・マンディロア
コスタス・マンディロア ザカリー・タイ・ブライアン
ジョン・リス=デイヴィス ギャヴィン・ロズデイル
ジミー・ジャン=ルイ

1950年に開催されたサッカーワールドカップ・ブラジル大会における、アメリカ代表の活躍を描いたノンフィクション。
監督は「勝利への旅立ち」のデヴィッド・アンスポー。
出演は「男と女の不都合な真実」のジェラルド・バトラー、「アメリカン・ビューティー」のウェス・ベントレー、「永遠のマリア・カラス」のジェイ・ロダン、「X-MEN」シリーズのパトリック・スチュワート、「マイ・ビッグ・ファット・ウェディング」のルイス・マンディロア、「キャリー2」のザカリー・タイ・ブライアンなど。

<あらすじ>
d0030824_1474173.jpg1950年夏、アメリカの中でもサッカーが盛んなセントルイス。住民の大半がイタリア系移民で構成されていた。
アマチュアのサッカーチームに所属し、ゴールキーパーでキャプテンを務めるフランク(ジェラルド・バトラー)を始め、選手の多くが仕事の合間を縫って試合する日々。
そんなある日、ブラジルで行われるワールドカップにアメリカの出場が決まり、急遽、選抜試合が行われることになる。
並外れた反射神経を持つフランクをはじめ、突破力のあるジノ(ルイス・マンディロア)、ジノとコンビを組む“ウィーピー”(ジェイ・ロダン)、ラフプレーが多いチャーリー(コスタス・マンディロア)は、頭脳派のウォルター(ウェス・ベントレー)率いるフィラデルフィアのチームと試合をすることに。
結果、晴れて代表の座を掴んだ彼らだったが、国際試合の経験もなく、わずか10日ばかりでフィラデルフィアチームから選抜されたウォルター達とチームを組まなければならなかった。
ニューヨークでセミプロと練習試合を行うが、全く噛み合わず振り回されてしまう。
d0030824_1474995.jpgしかも、問題点はキープ力の無いフォワードにあった。
そこで、フランクとウォルターは突破力のあるストライカーとして、ハイチ人のジョー(ジミー・ジャン=ルイ)を引き入れる。次の練習相手は、イングランド代表の名選手モーテンセン(ギャヴィン・ロズデイル)率いる、イングランド選抜を落ちたチームだったが…。

<作品解説>
1950年のブラジル大会、優勝候補はサッカーの母国にして世界最強といわれたイングランドでした。
本作は寄せ集めのアメリカ代表候補が、ワールドカップ一次リーグでイングランドを破るまでが描かれています。
当時、イングランドはヨーロッパ代表を6対1という大差で破っており、ブラジルと並んで優勝候補の筆頭でした。しかし、アメリカ代表の予想を超えた攻撃と守備力により、バランスを崩されて敗退。
これは一大ニュースとなり、新聞では大々的に報道されたそうです(印刷ミスだという抗議もあったとか)。
そんな本作の監督は「勝利への旅立ち」「ルディ/涙のウイニング・ラン」など、スポーツ映画を手がけたデヴィッド・アンスポーで、手堅い演出が光ります。
さて、セントルイスのチームで元野球選手でキャッチャーだったフランクは、その類い希なる反射神経と先読みにより、ゴールキーパーとしては申し分ないプレーヤー。
さらに、チームを盛り上げるのは名コンビのジノとウィーピー、そしてラフプレーも余裕でフィジカルがやたらと強いチャーリーなど、クセのある登場人物揃い。
物語は彼らに焦点を当て、さらにフィラデルフィアの名選手ウォルター、ストライカーとなるジョーを加えて進んでいきます。
サッカーというからには11人いるわけでして、上記の6人を描くのが精一杯という感じ。
しかし、物語の結末はわかってはいるものの、ただ彼らが選手として個々の力があったわけではなく、戦術の違いやプレーの違いでぶつかって考え、そして最強のイングランドに勝つ様は圧巻。
小粒ながら、後味スッキリとした作品になっています。

<見どころ>
ブラジルに渡るまで、公式ユニフォームがない彼ら。
初戦のイングランド戦を前に、試合会場に向かう空港で、アメリカの将校から名前を呼ばれてユニフォームを受け取ります。
このシーンがなぜか妙に感動しますね。

<出演者>
「オペラ座の怪人」で人気を不動のものにしたジェラルド・バトラー。
売れる前の作品ということで、ビデオスルーの憂き目にあっていますが、キーパー役は様になっていました。
ウェス・ベントレーは久々に見ましたが、司令塔っぽい雰囲気がぴったり。
チーム内唯一の黒人で陽気なジョーを演じるジミー・ジャン=ルイは、キャラクターが良かったのに活躍のシーンが少しで残念でした。
出演者達によるサッカーシーンはなかなかのものですね。

<総評>
今まさにワールドカップですが、半世紀前のアメリカ代表の活躍、素晴らしいです。
決勝トーナメントが始まる前に、ワールドカップの名試合を振り返ってみるのもおもしろい。
サッカーファンにはオススメ。
「GOAL!」シリーズよりかは楽しめるかも。

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by syosei7602 | 2010-06-22 23:59 | 恋愛/青春/スポーツ
時をかける少女
d0030824_2211332.jpg『TIME TRAVELLER
  THE GIRL WHO LEAPT THROUGH TIME』 日本/2010
監督:谷口正晃
出演:仲里依紗 中尾明慶 安田成美 勝村政信 石丸幹二
青木崇高 石橋杏奈 千代将太 柄本時生 キタキマユ
松下優也


公開時コピー
あなたに、会いにいく。
記憶は消えても、この想いは消えない。
時を超えて、今、新たな物語がはじまる。


ジュブナイル小説の傑作として読み継がれ、さらに青春映画の金字塔を打ち立てた83年の「時をかける少女」の続編(正確には小説版の続編)ともいえる作品。
監督は本作が長編デビューとなる谷口正晃。
出演はアニメ版「時をかける少女」で主人公の声を担当した「純喫茶磯辺」の仲里依紗、「ROOKIES -卒業-」の中尾明慶、「歓喜の歌」の安田成美、「禅 ZEN」の勝村政信、TVドラマ「白洲次郎」の石丸幹二、「ニセ札」の青木崇高、「きみの友だち」の石橋杏奈、「キャプテン」の千代将太など。
主題歌はいきものがかり。

<あらすじ>
d0030824_22114232.jpg母親の和子(安田成美)が勤める明徳大学に合格した、高校3年生のあかり(仲里依紗)は仲の良い親子。
ある日、和子は幼なじみの吾郎(勝村政信)から、知り合いの旧家から預かった写真を受け取る。
その写真には中学3年生の和子と見知らぬ男子が並んで写っていた。
記憶を思い出そうとする和子だったが、その直後、交通事故に遭ってしまう。
病院に駆けつけたあかりは、医者から和子が意識不明だと言われて愕然とする。そんなあかりに、吾郎はテレビでやっていた36年前のバス事故の紹介を見ながら、本当なら自分も死んでいたと言い、和子も強運だから助かると励ます。
あかりが病室に戻ると、和子が目を覚まし「1972年4月の土曜日、深町一夫に会いに行かなくてはいけない」d0030824_22115159.jpgとうわごとのように繰り返し、無理に体を起こそうとする。
あかりは和子の願いを叶えるため、和子が作ったタイムリープの薬を飲んで、時間を跳ぶことに。
しかし、彼女がやってきたのは1974年2月で、大学の研究室だった。
そこで彼女は、映画監督志望の大学生・溝呂木涼太(中尾明慶)と出会う。


<作品解説>
本作で8度目の映像化となる「時をかける少女」。
しかし、話題になったのはやはり83年の原田知世主演、06年の続編かつアニメ版となった2作と言えます。
そして本作は83年版の続編とも言える作品で、続編としてのアニメ版とも全く別の話となります。
全体的な感想を言えば、若干間延びした感じも受けるし、SFとしての設定は皆無と言っていいでしょう。
さて、そんな全体像がありながらも本作は「切なさ」を見事に表現した佳作。
母親のたった一言の伝言を伝えるために、時間跳躍というとんでもない旅に出た主人公あかり。
映画志望の大学生・涼太の下宿に転がり込み、深町一夫を捜し始めます。
本作と83年版、06年版との大きな相違は、あかりタイムリープが行きと帰りのみという、きわめて限定された回数だけであり、さらに彼女自身の目的を達成する意志によって為されるところにあります。
前2作は偶然から得た能力であり、目的がハッキリとせずに進みましたが、本作は言うなれば「深町一夫を探す以外に目的がない」という状況。
時を超えて事象を変えるのではなく、時を超えた先で目的を果たす…解釈の仕方が面白いですね。
ストーリーの大半は涼太との生活や彼の撮影する映画、若き日の和子に出会ったりするという「日常」が描かれていきます。
そしてラストはタイムトラベルならではの切なさに溢れたエンディングを迎えますが、個人的にはとても良かった。

<見どころ>
70年代的街並み、ファッションの再現性も良いんですが、何よりも涼太の部屋や部室に張ってある映画のポスターが良すぎです。
実写版ルパンのポスターとか、ついつい見入ってしまった。
映像全体が少し加工されているんでしょうかね。
また、83年版へのオマージュもいくつか見受けられます。

<出演者>
主演の仲里依紗と中尾明慶が好演。
仲里依紗のちょっと生意気な感じと元気な感じが素晴らしいのですが、それ以上に良かったのが中尾明慶でしょう。決して男前ではないし、70年代のイメージがはまっていますが、映画バカで純粋な雰囲気が素晴らしかった。
芳山和子を演じたのは安田成美…83年版のファンからすれば原田知世を望むところですが、イメージとしてはぴったりです。
74年の芳山和子役は石橋杏奈。
セリフが少ないながらも、原田知世を意識しつつ、清楚な印象が良く出ていました。

<総評>
全体的に荒削りな感じですが、総じて良かったといえる作品です。
クライマックスは、タイムトラベルの「絶対条件」をリアルに、そしてラストの切なさはわかっていても泣けてしまいます。
また、いきものがかりの主題歌はインディーズ時代のものらしいのですが、本作にぴったりと合っていました。
劇中で撮影されている映画は、携帯で見ることができます。
こちらの完結次第で、本作のストーリーにまた違った色がでるかもしれませんね。

<関連作品>
時をかける少女 (1983)
時をかける少女 (リメイク/1997)
時をかける少女 (アニメ・続編/2006)
時をかける少女 (続編/2010)

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by syosei7602 | 2010-03-22 22:07 | 恋愛/青春/スポーツ