トップ | ログイン

映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
検索
カテゴリ
50音順INDEX
アクション/アドベンチャー
ミステリ/サスペンス
恋愛/青春/スポーツ
ホラー/オカルト
ヒューマン/ドラマ
SF/ファンタジー/パニック
ハードボイルド/犯罪
戦争/歴史/時代劇
ノンフィクションベース
ミュージカル/音楽/ダンス
コメディ/パロディ
アニメ/CG
ドキュメンタリー
月別更新まとめ
管理人日記
リンク/プロフィール
以前の記事
2017年 02月
2016年 08月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 02月
2014年 07月
2014年 06月
2013年 11月
more...
記事ランキング
ブログジャンル
最新のトラックバック
視聴率に関係なく選んだ2..
from dezire_photo &..
視聴率に関係なく選んだ2..
from dezire_photo &..
[洋画] 「アバター」は..
from 窓の向こうに
仮面ライダー THE F..
from piece of life ..
サウンド・オブ・サンダー
from piece of life ..
ダブル・ミッション
from piece of life ..
『シャッターアイランド』..
from 名機ALPS(アルプス)MD..
「AVATAR」
from samuraiの気になる映画
『宇宙戦艦ヤマト/復活篇..
from 【徒然なるままに・・・】
映画「相棒 -劇場版- ..
from 珍竹麟  〜映画とネットとモ..
お気に入りブログ
リンク
にほんブログ村 映画ブログへ

ログログシール
ライフログ
人気ジャンル
ファン
カテゴリ:ミステリ/サスペンス( 134 )
ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士
d0030824_1141599.jpg『THE GIRL WHO KICKED THE HORNET'S NEST』
スウェーデン・デンマーク・ドイツ/2009
監督:ダニエル・アルフレッドソン
出演:ミカエル・ニクヴィスト ノオミ・ラパス アニカ・ハリン
レナ・エンドレ アンデシュ・アルボム・ローゼンダール
ハンス・アルフレッドソン ヤコブ・エリクソン
ソフィア・レダルプ ミカエル・スプレイツ
ゲオルギー・ステイコフ



公開時コピー
その過去が真実の口を開き、
彼女の存在は驚異となる。


スティーグ・ラーソン原作のベストセラーサスペンス小説「ミレニアム」3部作の映画化第3弾にして完結編。
監督は第2部に続き、ダニエル・アルフレッドソン。
デヴィッド・フィンチャー監督、ダニエル・クレイグ主演でハリウッドリメイクが製作されている。

<あらすじ>
殺人の汚名を着せられ、自らの出生の秘密を探ったリスベット(ノオミ・ラパス)は、宿敵ザラ(ゲオルギー・ステイコフ)と直接対決し、瀕死の重傷を負う。そんな彼女を助けたのは、彼女を支えようと奔走していたミレニアムの編集長ミカエル(ミカエル・ニクヴィスト)だった。
一命を取り留めたリスベットだったが、過去の経歴から厳重な監視の病室に入れられ、外部との接触をほぼ断たれてしまう。
そんな彼女を付け狙うのは、ザラの腹心の部下の金髪の巨人と、ザラを利用して犯罪に手を染めていた国家的な組織だった。
組織はリスベットを葬り去るべく、リスベットの少女時代の精神科医ペーテル(アンデシュ・アルボム・ローゼンダール)を使って、彼女を再び精神病院へ送ろうとしていた。
一方、ミカエルは妹で敏腕弁護士アニカ(アニカ・ハリン)とリスベットの雇い主である警備会社社長の協力を得て、彼女を救うべく“狂卓の騎士”を結成する。
そして、組織との全面対決は法廷に持ち込まれるが…。
d0030824_1142714.jpg

<総評>
本シリーズのリメイク版予告を見て、そういえば書いていないなぁと…だいぶ前に見たのですが、リメイク版が公開されるまえにレビュー。
1作目はほぼ単独のサスペンスとして成立していましたが、2作目と3作目は一つの物語として繋がり、さらに主人公リスベットの生い立ちと国家的組織の関わりが描かれていきます。
リスベットの攻撃的なファッションと行動、彼女を助けようとするミカエル、国家的組織と金髪の巨人、非常にイメージが強いキャラクター達が行き着く先はどこなのか、実に魅力的な作品でした。
さて、前作で自らの生い立ちを追ったリスベットは、自分の出生の秘密にたどり着くものの、命をさらすことに。
物語は病院に監禁されたリスベットと彼女の為に奔走するミカエルの調査、そして裁判所へと移っていきます。彼女が過去に起こした事件、国家的な陰謀と組織犯罪が絡み合い、少しずつ紐解かれていきます。
政府内に蔓延った悪に対して、リスベットはやせぎすで青白い顔に全身タトゥーとピアス、パンクな服になんとモヒカン!という出で立ちで立ち向かいます。
彼女を支えるのはミカエルだけでなく、ハッカーや主治医、さらにミカエルの妹で弁護士のアニカなど。
数少ない理解者達が危険を顧みずに彼女を助けようとするのは、リスベットの生い立ちだけでなく、絶対的な悪に対する危機感も含まれています。
法廷ものとしても十分な出来でありながら、きちんと全て収束する構成は見事。
リスベットを演じたノオミ・ラパスは本作での熱演が光り、「シャーロック・ホームズ」シリーズの次作に出演決定、さらに「エイリアン」シリーズの前日譚の主演が決定しています。
また、もう1人の主人公ミカエルを演じたミカエル・ニクヴィストやアニカ役のアニカ・ハリン等も熱演。
滅多に見ることもない北欧映画のレベルの高さがうかがえます。
3部作全てオススメです。
しかし、デヴィッド・フィンチャー監督とはいえ、本作で十分な出来なのにリメイクする必要があるのか…。
ハリウッド資本のリメイク癖は当分続きそうですね。

<関連作品>
ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 (1作目)
ミレニアム 火と戯れる女 (2作目)
ミレニアム 眠れる女と狂卓の騎士 (3作目)

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
よろしければクリックお願いします。
by syosei7602 | 2011-09-29 21:34 | ミステリ/サスペンス
スリーデイズ
d0030824_234887.jpg『THE NEXT THREE DAYS』 アメリカ/2011
監督:ポール・ハギス
出演:ラッセル・クロウ エリザベス・バンクス
ブライアン・デネヒー レニー・ジェームズ
オリヴィア・ワイルド タイ・シンプキンス
ヘレン・ケアリー リーアム・ニーソン
マイケル・ビュイエ ジェイソン・ベギー
アイシャ・ハインズ RZA



公開時コピー
逃げ切れるのか。

2008年のフランス映画「すべては彼女のために」のハリウッドリメイク作品。
監督は「クラッシュ」「ミリオンダラー・ベイビー」など、アカデミー賞常連となった社会派作品が得意なポール・ハギス。
アクションは少なめだが、緊張感あふれるストーリーが展開する。

<あらすじ>
大学教師のジョン(ラッセル・クロウ)は、愛する妻ララ(エリザベス・バンクス)と6歳の息子ルーク(タイ・シンプキンス)と共に幸せに暮らしていた。
しかし、ある朝、突如警察が押しかけ、ララが逮捕されてしまう。
ララが勤め先の上司を殺害したという、殺人容疑だった。
彼女の無実を信じるジョンだったが、決定的な物的証拠によってララは20年の刑に服することに。
それから3年、ジョンは1人で息子を育てながら、ララが収監されている刑務所に向かう日々…だが、控訴が通らず、ララは自殺未遂をおこす。
ジョンはそんな彼女を見て、脱獄させることを決意し、綿密な計画を立てていく。
d0030824_24876.jpg

<総評>
フランス映画のリメイクというのは後から知ったのですが、オリジナル版のヒロインがダイアン・クルーガー。
これだけでちょっと見たくなりますね。
さて本作は脱獄させる側が主人公という目線が新しいですね。
しかも、主人公のジョンは大学の教師で銃の撃ち方も知らず、裏社会には疎い。
そんなジョンがある日、妻ララと引き裂かれたことから物語は始まります。
ララの容疑は殺人…物語序盤ではそれらのことは一切描かれず、ジョンとララの夫婦仲、ララの性格などが中心になり、唐突に逮捕という流れ…そして、ジョンの苦悩が描かれていきます。
本作の流れで重要なのは、妻のララが殺人を犯したかどうかという点についての真偽は語られず、ただひたすらに妻の無実を信じるジョンの目線であること。ジョンの信念には一切が疑問がなく、ただ彼女と息子との3人の生活を取り戻したいという一心で脱獄計画を企てていくのですが、裏の世界を知らないジョンは時に危ない橋を渡っていく。
本作は綱渡りのようなジョンの計画の立て方、そしてシミュレーションがひたすら続き、その緊張感は否応なしに高まっていきます。
計画を立て始めた序盤からいくつかの複線が張られ、クライマックスにつながっていく様は爽快そのもの。
しかし、爽快であると同時に見ている方も緊張感に襲われる物語の組み立て方には驚かされます。
実力派のラッセル・クロウとエリザベス・バンクスの演技は見事ながら、脇を固めるブライアン・デネヒーの存在感が抜群。特にラッセル・クロウの小市民ぶりは素晴らしく、いつもの強面かつふてぶてしさからは想像できない繊細なジョンを演じきっています。
追跡側の刑事だったレニー・ジェームズの描き方が少し少ないのが残念なのと、子どもの友人の母親ニコールを演じたオリヴィア・ワイルドは必要だったのかは疑問ですね(ニコールが偏見を持たない女性という点では良いのかも)。
それにしてもリーアム・ニーソンが脱獄のプロって、思わず「特攻野郎Aチーム」のハンニバルを思い出しちゃったじゃないか(笑)。
全体的に見事な出来映え、ただラストは若干賛否両論ありってところでしょうか。
そういや、劇中はトヨタのプリウスに、デジカメはルミックスやらと日本製品が目に付いたなぁ。
余談でしかないですけどね。

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
よろしければクリックお願いします。
by syosei7602 | 2011-09-26 22:49 | ミステリ/サスペンス
探偵はBARにいる
d0030824_282473.jpg『探偵はBARにいる』 日本/2011
監督:橋本一
出演:大泉洋 松田龍平 小雪
西田敏行 田口トモロヲ 波岡一喜
有薗芳記 竹下景子 石橋蓮司 松重豊
高嶋政伸 マギー 安藤玉恵 桝田徳寿
カルメン・マキ 中村育二




公開時コピー
何かあったら
電話してくれ。


札幌在住の作家・東直己の人気小説「ススキノ探偵」シリーズを、「相棒」シリーズのスタッフが結集して映像化。原作は2作目の「バーにかかってきた電話」だが、本作のタイトルは原作1作目のものとなっている。
主演の大泉洋と松田龍平は、ほぼスタント無しのキレのいいアクションを披露、札幌市の協力を得て撮影された映像は70~80年代の邦画アクションを彷彿させる。

<あらすじ>
携帯電話を持たない探偵(大泉洋)は、毎日通い詰めるBARケラーオオハタにかかってくる電話で依頼を受けている。彼の相棒はケンカがやたらと強い北大農学部の研究助手・高田(松田龍平)。
ある日、探偵のもとにコンドウキョウコと名乗る女から依頼の電話が入る。
その依頼は、弁護士の南(中村育二)に昨年の2月5日にカトウがどこにいたか、を聞いてくれという簡単なものだった。キョウコの声に不穏なものを感じた探偵だったが、美人っぽい声に安請け合いしてしまう。
しかし、その結果、探偵はヤクザ達にさらわれ、雪原に生き埋めにされる羽目に。
なんとか高田に助けられるが、キョウコから再び電話が入る。
探偵と高田は少しずつ、キョウコの依頼の裏にある謎と、去年起きた実業家・霧島(西田敏行)の暴行死事件の核心に迫っていくが…。
d0030824_28892.jpg

<総評>
ススキノを舞台にした「ススキノ探偵」シリーズ…原作は未読で、映画公開前に読もうかと思ったのですが、やはりミステリは結論知らずで見るのがセオリー、というわけで見てきました。
近年の探偵ものといえば、推理ありきな謎解き中心のものが多く、本作のようなハードボイルドとサスペンスを組み合わせた作品は結構貴重な存在です。
それだけに、期待して見たわけですが、個人的にはかなり楽しめました。
主人公の探偵こと「俺」と相棒・高田というコンビながら、探偵の振るまいはコミカルなフィリップ・マーロウのような趣があり、三枚目の大泉洋が演じているのになんとなく二枚目に見えてきます(笑)。
また、相棒・高田の常に寝ていながらケンカだけはやたらと強いギャップが見事。実際、探偵業としてはケンカ以外にほとんど役に立ってないのがいいですね。
さて、物語は実業家・霧島の暴行死事件から1年後、探偵の元にコンドウキョウコと名乗る見知らぬ女性から依頼が入ります。いつの間にか前金を貰っていた探偵は、その依頼が単純なものと知って安請け合いするわけです。声だけで美人と判別するこの探偵、腕っ節はそれなり、お酒と美女、そしてお金にちょっと弱い。
良くある探偵もののキャラクターなんですが、愚痴を言いながらも「依頼人だけは必ず守る」という信念がまた男臭くて格好いい。
そんな彼がコンドウキョウコという女性に迫っていくことで明かされる、様々な真実…絡み合う人間関係と組織がわかりやすく描かれ、そして冬のススキノの猥雑さがなんとも言えません。
冒頭でも書きましたが、全体的に80年代初めの邦画アクションといったノリ(ちょいエロとバイオレンス)なんですが、それらの良い部分をうまく抽出して、現代劇に当てはめた感じを受けます。
主人公を演じた大泉洋、相棒役の松田龍平、そしていつも映画となると微妙になってしまうヒロイン役の小雪(今回はステキでした)がうまく絡み合い、脇役陣もしっかりしていて実に手堅い。
高嶋政伸の殺し屋ぶり…まるで、「ノーカントリー」のシガーみたいっす。
全体的にテンポが良く、ラストまで飽きさせません。
どこかチープさを残したこの作り、個人的にはかなりオススメ、是非シリーズ化してもらいたいです。
それにしても大泉洋、あんなに鍛えていたのね、それが驚き。

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
よろしければクリックお願いします。
by syosei7602 | 2011-09-12 23:59 | ミステリ/サスペンス
復讐捜査線
d0030824_3283383.jpg『EDGE OF DARKNESS』 イギリス・アメリカ/2010
監督:マーティン・キャンベル
出演:メル・ギブソン レイ・ウィンストン ダニー・ヒューストン
ボヤナ・ノヴァコヴィッチ ショーン・ロバーツ
デヴィッド・アーロン・ベイカー ジェイ・O・サンダース
デニス・オヘア ダミアン・ヤング カテリーナ・スコーソン





公開時コピー
娘の仇は、俺が撃つ!
愛する娘の命を奪った巨大なる陰謀、
男は今、すべてを捨てて怒りの引き金を引く…。


1985年にイギリスで放映された全6話のミニドラマシリーズ「刑事ロニー・クレイブン」の映画化。
オリジナルはイギリスのTVドラマを変えた最高傑作と言われている。
また、オリジナルの監督は本作と同じくマーティン・キャンベルが手がけており、彼の出世作ともなった。
主役のメル・ギブソンは数々の問題から映画界を離れていたが、本作で約8年ぶりに俳優業に復活している。

<あらすじ>
ボストン市警の刑事トーマス(メル・ギブソン)は、マサチューセッツから帰郷した娘のエマ(ボヤナ・ノヴァコヴィッチ)と再会する。自宅に帰った2人だったが、エマが突然倒れ病院へと向かおうとする。
しかし、玄関口に出たところでエマが何者かに撃たれてしまい、そのまま息絶えてしまう。
捜査にあたった同僚の刑事達はトーマスに恨みを持つ誰かの犯行で、弾が逸れてエマに当たったと結論づけるが、身に覚えのないトーマスはエマの身辺を洗い始める。
そして彼は、エマが勤めていたノースモア社の同僚で恋人だったデヴィッド(ショーン・ロバーツ)へとたどり着く。
何者かにおびえるデヴィッドから、エマの所持品と部屋の鍵を受け取ったトーマスは、彼女の住んでいたアパートメントへとやってくる。
そこで彼は所持品から意外なものを見つけ、彼女が殺された理由に少しずつ近づいていく。
d0030824_3284336.jpg

<総評>
「アポカリプト」や「パッション」の監督として、非凡な才能を発揮したメル・ギブソン…しかし、彼自身の素行からハリウッドでは干された状態で早9年。すでに55歳となった彼の復帰作はお得意のポリティカル・アクション!
これが「カジノロワイヤル」のマーティン・キャンベル監督自身の出世作となった作品のリメイクというんだから、おもしろくないなんてことがあるか!ってことで見てきました。
それにしたって、邦題の「復讐捜査線」ってB級感が漂いまくりで、なんとなくセガール映画的なものを想像しちゃいましたが、さすがキャンベル監督!骨太なハードボイルド・サスペンスで一安心です。
さて、本作は娘を殺された父親の復讐劇なんですが、実は娘の霊と話すことができるという、ちょっとしたファンタジー要素が含まれています。ハードボイルドなのにそれってありなの?って思いますが、これが良いスパイスになるんだよなぁ。
主役のメル・ギブソン、さすがに頭髪も少し寂しくなり、顔も深い皺が刻まれて中年男の哀愁たっぷり。
時にハードに、時に涙もろく、復讐だけではなく娘が殺された真相にひとつずつ迫っていく様が格好良い。
そんな彼の前に現れるのがもめ事を処理する謎の男ジェドバーグ…レイ・ウィンストンが演じているのですが、ふてぶてしさの中にある男気を見事に演じています。
やっぱりメル・ギブソンは格好いいなぁ。ラストは少しほろっとしてしまいました。
そうそう、娘のエマを演じたボヤナ・ノヴァコヴィッチが可愛い&美人で高評価。
それにしたってこのストーリー、今の日本には結構シビアなネタかもしれません。
メル・ギブソンが好きならオススメです。

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
よろしければクリックお願いします。
by syosei7602 | 2011-07-30 23:59 | ミステリ/サスペンス
アンダルシア 女神の報復
d0030824_23544080.jpg『ANDALUSIA』 日本/2011
監督:西谷弘
出演:織田裕二 黒木メイサ 戸田恵梨香
福山雅治 伊藤英明 鹿賀丈史 谷原章介
夏八木勲






公開時コピー
守るべきものは、誇りか、愛か

ヒット作「アマルフィ 女神の報酬」、TVドラマ「外交官 黒田康作」シリーズの続編。
原作は真保裕一、ストーリーは本作のみで簡潔している。
なお、「アマルフィ」がほぼ全編イタリアオールロケだったが、本作ではいくつかのシーンが東京で撮影された。主題歌は前作でサラ・ブライトマンが歌っていた「TIME TO SAY GOODBYE」を、イル・ディーヴォが歌っている。

<あらすじ>
スペイン北部に隣接する小国・アンドラのホテルで日本人投資家の川島(谷原章介)が遺体で発見される。フランス・パリで行われていたサミットで外務大臣についていた外交官・黒田(織田裕二)は、直ちに現地に向かうよう指示される。
現場にいたのは第一発見者のビクトル銀行行員・新藤結花(黒木メイサ)とICPOの捜査官・神足(伊藤英明)だった。結花の話不自然な点を感じた黒田は彼女を見張ることに…その夜、何者かが彼女を襲い、黒田は彼女を連れてスペインにある一番近い日本領事館へと向かう。
一方、神足もまた結花を見張っており、2人を追ってスペインへ。
黒田は川島の死の真相を探るうちに、ビクトル銀行に絡むマネーロンダリング事件に近づいていくが…。
d0030824_23563485.jpg

<総評>
織田裕二のハマリ役として定着しつつある外交官・黒田康作。「アマルフィ」のヒットを受けてTVドラマも製作されるに至りましたが、どうやらドラマは日本を舞台にしたためにいまいちという評価だとか。
それはさておき、やはり外交官という設定上、海外で活躍する方が物語としては盛り上がるわけです。
本作は外交官の他に、海外で活躍する有名な職業のひとつICPO(国際刑事警察機構)の神足が登場し、日本という国の立場を持つ黒田と対照的な立場となっています。
事件の発端は投資家の死から始まり、そこに関わるマネーロンダリングとヒロインである結花との関連性に迫っていきます。
その中で黒田と結花の微妙な距離感が描かれ、今までクールな立場を崩さなかった黒田の一面が垣間見られる展開になります。また、ICPOの捜査官である神足の活躍と黒田との確執、そしてクライマックスに至るまで、物語の骨子は非常にしっかりとしている印象ですね。
舞台となるスペインの情景は美しく撮られ、特にアンダルシアは見事な空撮で見せてくれます。ただ、残念なのはアンダルシアのシーンが意外と少なかったところでしょうか。
しかし、全体的なスタイリッシュ感は前作に劣らず、サスペンスとしてはなかなか楽しませてくれます。
黒田と神足の掛け合いも、一昔前の探偵小説みたいでちょっと懐かしい感じ。
ヒロインを演じた黒木メイサもミステリアスな感じが出ていました(前作から登場の戸田恵梨香の活躍が少なくてちょっと残念)。
それにしても福山雅治、スペイン美女とのキスシーンはとても嬉しそうだったなぁ(笑)。

<関連作品>
アマルフィ 女神の報酬 (1作目)
アンダルシア 女神の報復 (2作目)

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
よろしければクリックお願いします。
by syosei7602 | 2011-07-19 22:34 | ミステリ/サスペンス
プリンセス トヨトミ
d0030824_1381174.jpg『PRINCESS TOYOTOMI』 日本/2011
監督:鈴木雅之
出演:堤真一 綾瀬はるか 岡田将生 沢木ルカ
森永悠希 笹野高史 和久井映見 中井貴一
江守徹 玉木宏 宇梶剛士 甲本雅裕



公開時コピー
大阪全停止。
その鍵を握るのは、
トヨトミの末裔だった。


「鴨川ホルモー」の万城目学原作による同名ベストセラーの映画化。
監督は「HERO」の鈴木雅之。
出演は「SP 革命篇」の堤真一、「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」の綾瀬はるか、「雷桜」の岡田将生、
「僕たちのプレイボール」の沢木ルカ、「しゃべれども しゃべれども」の森永悠希、「死刑台のエレベーター」
の笹野高史、「大奥」の和久井映見、「次郎長三国志」の中井貴一など。
主題歌はケルティック・ウーマン。

<あらすじ>
d0030824_1382018.jpg東京の会計検査院の調査員、松平(堤真一)、鳥居(綾瀬はるか)、ゲンズブール(岡田将生)の3人は大阪へ出張してくる。彼らの仕事は、国の予算が適正に使われているかどうかを調査し、不正や間違いがあればそれを国へ報告すること。
そして、“鬼の松平”の異名を持つ松平はまったく笑うことがなく、淡々と仕事をこなす切れ者だった。
大阪府庁などを経て、空堀商店街にある財団法人OJO(大阪城趾整備機構)にやってきた3人。
d0030824_1382933.jpg老朽化した古い建物でにあるOJOの管理人・長曽我部(笹野高史)に案内され、無事に仕事を終えた彼らだったが、松平は携帯電話を忘れたことに気がつく。
OJOに取りに戻った松平だったが、そこには長曽我部をはじめとしてスタッフ全員が姿を消していた。
不審に思った松平は、OJOが何かの秘密を持っていると疑い、再度調査を開始する。

<作品解説>
「鴨川ホルモー」で人気作家となった万城目学。原作は興味があったものの、文庫化の欲求に耐えて見てきました。
大阪全停止という言葉、トヨトミというタイトルからして、大阪をどの程度までフィーチャーしたものなのか、期待を持って見ましたがエンターテイメントとしてはそれなりのおもしろさを持っています。
「鴨川ホルモー」ほどの奇想天外なアクションはないものの、あえて大阪を舞台にしたストーリーは大阪人にはたまらないかもしれません。
さて、会計検査院の松平たち3人はOJOという怪しげな財団法人の会計検査を行い、戦国時代から続く大阪の歴史と秘密に迫っていきます。
本作のテーマはもちろん「プリンセス トヨトミ」なのですが、そこに関わる人々の想いや思惑、そして守るべき者がいる登場人物とそれを持たない主人公・松平の葛藤がラストにうまく描かています。
ただ、全体的に緩慢な流れで、正直に言えば限りなく平和な物語です。
ミラクル鳥居やハーフのゲンズブール旭は賑やかしになってしまったのが残念。
おそらく原作を読まないとわからない箇所がいくつもあり、登場人物たちの行動を補足しないとわかりづらいかもしれません。

<見どころ>
大阪国の中心、そして全停止する大阪の中心部の映像は圧巻。
大阪に住んでいないとわかりませんが、一番交通量が多い箇所にまったく動くものがなくなるというのは非常に驚きです。
かなり気になったのが綾瀬はるか演じる鳥居の走りっぷり。
胸の揺れ方が半端無いです(笑)。
ラストの中井貴一演じる真田のセリフ、個人的にはグッと来ました。

<出演者>
きまじめな松平を演じた堤真一…この人の仏頂面は「SP」とはまた違った雰囲気でした。
綾瀬はるかはそのまま天然なキャラを演じていますが、作品の中での立ち位置は微妙…。
なぜならあんな広範囲を走り回るって凄すぎる。
何よりも岡田将生演じるゲンズブールはよくわからないままだったかも。
沢木ルカと森永悠希は出番が少なかったなぁ。
和久井映見は相変わらずきれい、そして中井貴一はお好み焼き屋が意外と様になっていました。

<総評>
実のところ、盛り上がりに欠けた作品です。
個々のシーンは良いんですが、ミステリー要素が少なく、ただ「謎」があってそれを追っていくという過程のみで語られている気がします。
舞台である大阪のこってりした部分を描いているのはポイントが高いですが、もうすこしベタな笑いがあっても良かったですね。

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
よろしければクリックお願いします。
by syosei7602 | 2011-05-29 23:59 | ミステリ/サスペンス
ツーリスト
d0030824_2582626.jpg『THE TOURIST』 アメリカ/2010
監督:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
出演:ジョニー・デップ アンジェリーナ・ジョリー ポール・ベタニー
ティモシー・ダルトン スティーヴン・バーコフ ルーファス・シーウェル
ルーファス・シーウェル アレッシオ・ボーニ ジョヴァンニ・グイデッリ
ラウル・ボヴァ ブルーノ・ウォルコウィッチ


公開時コピー
華麗な旅人には、危険な謎がある。

2005年のフランス映画「アントニー・ジマー」のリメイクとなるミステリー。
監督は「善き人のためのソナタ」のフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク。
出演は「アリス・イン・ワンダーランド」のジョニー・デップ、「ソルト」のアンジェリーナ・ジョリー、「ヴィクトリア女王 世紀の愛」のポール・ベタニー、「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」のティモシー・ダルトン、「スティール」のスティーヴン・バーコフ、「トリスタンとイゾルデ」のルーファス・シーウェルなど。

<あらすじ>
d0030824_258366.jpgフランス・パリ。警察から監視を受けている女性エリーズ(アンジェリーナ・ジョリー)は、ある男からの手紙を貰い、急遽ベニスへ向かう列車に乗り込む。
車内で見かけたアメリカ人旅行者のフランク(ジョニー・デップ)に近づいた彼女は、ベニスでもフランクと共に行動することに。
エリーズはロンドン警察、ジョン・アチソン警部(ポール・ベタニー)が追っている詐欺師アレクサンダー・ピアスd0030824_2585040.jpgの恋人だったのだ。
アチソンはフランクがピアスの身代わりになっている事を知って、彼を無視するように現地の警察へと命令する。しかし、タレコミによって、フランクをピアスと勘違いしたまま追い始めたのはロシアのマフィアで、ピアスに大金を取られたショー(スティーヴン・バーコフ)だった。


<作品解説>
ハリウッドでもっとも人気のある俳優といってもいいジョニー・デップとアンジェリーナ・ジョリーの豪華共演として話題になった本作。でも、実はこれがリメイクだとは知りませんでした。わずか6年前の作品のリメイクというのはなんだか微妙というかなんというか…とはいえ、この豪華共演だけで話題十分です。
さて、物語は警察組織に監視される美女エリーズとただのアメリカ人旅行者フランクの出会いから始まります。エリーズに誘われるがままに行動を共にするフランク。
しかし、彼は突如として襲われて逃げまどう羽目に陥りながらも、エリーズを追ってなんとかうまく立ち回ろうと努力するわけです。
至ってシンプルながらも、シンプル故に観客に与えられる情報も必要最低限。
ベニスの美しい街並みで繰り広げられる逃亡と追跡のコントラストが面白いんですが、ミステリでありながらもどこかゆるゆるとした感じを受けます。
ミステリというより、アンジーとジョニーのプロモーションのようなイメージを受けますが、最後までなんとなく引き込まれ、意外とおもしろかったかな?と思ったりして。
予告編の緊張感のある感覚はないけど、安心して楽しめます。
それにしても訳がちょっと変…「ただのツーリストよ!」って、旅行者でええやん。

<見どころ>
ジョニー・デップ演じるフランクのパジャマ姿にはなんとなく笑ってしまったり、屋根を逃げるシーンは「あれ、ジャック・スパロウが…」(笑)。
ベニスの街並みとアンジー演じるエリーズは文句なしに綺麗です。
そして、ある人物に注目するとかなりおもしろい!

<出演者>
ジョニー・デップが珍しく普通の人を演じています。この人の素顔がさらされている作品って最近少ないんだよなぁ。パジャマ姿はファンには嬉しいんじゃないかなと。
アンジーはミステリアスな美女エリーズを好演。
個人的にはそれほど好きでもないんですが、本作はあくまでも女性としての演じ方が秀逸でした。
ポール・ベタニーの粘着質な感じとか、ティモシー・ダルトンの出演なんかベストキャスティング。

<総評>
この手の作品って最近少ないのも事実。
最初は弱くても、突然銃を持ってヒーローになっちゃうとか…そういったハリウッド的な展開がないのは珍しいですね。それが終始一貫している。
盛り上がりに欠けていたり、ご都合主義的な展開がありますが、ミステリのレベルとしては及第点。
2人のファンには十分な作品です。

<関連作品>
アントニー・ジマー (オリジナル)
ツーリスト (リメイク)

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
ランキング投票お願いします!
by syosei7602 | 2011-03-05 23:59 | ミステリ/サスペンス
相棒-劇場版II- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜
d0030824_32356100.jpg『AIBOU THE MOVIE 2』 日本/2010
監督:和泉聖治
出演:水谷豊 及川光博 川原和久 大谷亮介 山中崇史 山西惇
六角精児 志水正義 久保田龍吉 片桐竜次 小野了 原田龍二
神保悟志 益戸育江 小西真奈美 小澤征悦  石倉三郎
葛山信吾 品川徹 宇津井健 國村隼 岸部一徳


公開時コピー
あなたの正義を問う。

人気シリーズとなった刑事ドラマ「相棒」の劇場版2作目。
前作のヒットに続き、新相棒となった神戸尊を迎えての長編作品となる。
監督はテレビシリーズと前作を手がけた和泉聖治。
出演は現在テレビシリーズのレギュラーメンバーに加え、「行きずりの街」の小西真奈美、「BALLAD 名もなき恋のうた」の小沢征悦、「犬神家の一族」(2006)の石倉三郎、「半次郎」の葛山信吾、「アウトレイジ」の國村隼、「ごくせん THE MOVIE」の宇津井健、「MW-ムウ-」の品川徹など。

<あらすじ>
d0030824_3241519.jpg警察組織の中心、警視庁。特命係の神戸(及川光博)は、エレベーターに乗る際に偶然、男女の言い争いを目にしてしまう。しかし、男が持っていた拳銃に気が付いた神戸は、咄嗟に女性を庇う。
その直後、会議をしていた警視総監を含む警察幹部12名を人質に取った籠城事件が発生、警視庁内にかつてないほどの緊張感が走る。
神戸の連絡を受けた杉下(水谷豊)は、会議室の様子を確認することが重要と判断し、元特命係の陣川(原田龍二)、鑑識の米沢(六角精児)の協力を得て奇策に出る。
一方、対策本部では中園参事官(小野了)が実質トップとなって指揮をしていたが、囚われている幹部達の手d0030824_3242522.jpg前、失敗できないプレッシャーから一向に事態は進展しない。
しかし、杉下達の情報から立て籠もり犯が元警察官の八重樫(小澤征悦)だと分かる。
杉下は、強行突入だけは避けるようにと進言するが、いつものごとく追い払われてしまうのだった。
そこで2人は、八重樫が直前に接触していた女性、総務部装備課の朝比奈(小西真奈美)を探し出すが…。

<作品解説>
「相棒」シリーズもいつのまにか10周年…といっても、テレビシリーズはたまに見るくらいでとりあえず、登場人物の相関図が分かるくらい、な感じで見に行きました。
まず、前の相棒を演じていた寺脇康文の時は、どちらかというと熱血漢なイメージが半分くらいでしたが、及川光博になってからは良い意味で洗練された感じを受けます。というのも、仮にも警視庁捜査一課に間借りする特命係、捜査一課に馴染むキャラクター神戸をうまく演じています。
本作のサブタイトル「特命係の一番長い夜」から、一夜で事件が解決するのかと思いきや、占拠事件は意外とあっさり終了。
その後の展開は、警視庁幹部と過去の事件に纏わる因縁が主なテーマとなり、濃厚なストーリーが進みます。
物語の冒頭は派手な銃撃戦、これがストーリー展開の良い伏線になっていて、以降の重厚な雰囲気を引き締めてくれます。杉下と神戸ですが、今回は動き回る捜査がメイン、頭脳というよりも線を追っていくという感じになるんですが、よもやのラストにはにわかファンにもかなり衝撃的!
いやぁ、相棒を途中で変えるような思い切ったことをしているシリーズならではの面白さでした。

<見どころ>
きっちりと物語を順序よく進め、奇抜な展開はそれほどはありません。
でも、それがいいんです…相棒ですから。
それにしたって最後はすごいなぁ。
小西真奈美演じる朝比奈が流す涙のシーン、グッと来ます。

<出演者>
水谷豊の淡々とした演技、及川光博のちょっと先走る感じの演技が相まって良い感じです。
小澤征悦はワイルドな風貌で、最初は誰かわかりませんでした。
良かったのは小西真奈美…最近、色々な映画に出ていますが地味に演技が熟していますねぇ。
しかし、警察幹部を演じた品川徹や國村隼、石倉三郎…強面すぎやしませんか(笑)。

<総評>
テレビシリーズの延長上と考えるなら、実はちょっと物足りない。というのも、警察幹部の皆様、テレビシリーズではレギュラーじゃないから、というのに尽きます。
まあ、劇場版ならではのキャスティングだからこそできた物語なので、それ以上はツッコミ入れられないんだけど。
本作以降の物語がテレビシリーズにどう影響するのか、それが楽しみになりました。
シリーズのファンならオススメです。

<関連作品>
相棒-劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン
相棒-劇場版II- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
よろしければクリックお願いします。
by syosei7602 | 2011-01-02 23:59 | ミステリ/サスペンス
インシテミル 7日間のデス・ゲーム
d0030824_3411720.jpg『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』 日本/2010
監督:中田秀夫
出演:藤原竜也 綾瀬はるか 石原さとみ 阿部力 武田真治
平山あや 石井正則 大野拓朗 片平なぎさ 北大路欣也
声:日村勇紀 チョー



公開時コピー
死ぬか、稼ぐか。

米澤穂信によるミステリー小説「インシテミル」を、「リング」の中田秀夫監督が映画化。
ホリプロ50周年記念作品であり、ワーナー・ブラザース映画初の日本映画海外配給作品となる。
出演は「カイジ 人生逆転ゲーム」の藤原竜也、「ザ・マジックアワー」の綾瀬はるか、「座頭市 THE LAST」の石原さとみ、「シュアリー・サムデイ」の阿部力、「今日からヒットマン」の武田真治、「ごくせん THE MOVIE」の平山あや、「檸檬のころ」の石井正則、デビューとなる大野拓朗、「恐怖」の片平なぎさ、「桜田門外ノ変」の北大路欣也。
主題歌はMay'n。

<あらすじ>
d0030824_3412621.jpgフリーターの青年・結城(藤原竜也)は、コンビニでアルバイト情報誌を見ていたところ、突然、お嬢様風の美女・須和名祥子(綾瀬はるか)に、携帯で見つけたバイトについて相談に乗って欲しいと話しかけられる。
そのバイトは、時給11万2千円という破格の金額だった。
リムジンに乗せられ、バイト先に向かったのは結城と須和名を含めた10人。
やってきた場所は街から遠く離れた謎の施設・暗鬼館だった。
会社経営に失敗した元社長の安東(北大路欣也)、専業主婦の渕(片平なぎさ)、研修医の大迫(阿部力)、大迫の恋人・橘(平山あや)、リストラされた中年・西野(石井正則)、大学生の真木(大野拓朗)、経歴不詳の岩井(武田真治)達。
彼らが参加するのは7日間施設で暮らすことによる心理実験で、24時間監視され続けるというもの。
d0030824_3413538.jpgその中で事件が起きた場合、全員で推理し、多数決で犯人を決めることで探偵役、犯人役はボーナスとして、時給が倍になるという。
平和にしていれば、7日間で約1600万円もの大金が手に入るはずだった。
しかし、2日目、参加者の1人が通路で殺されているのが見つかってしまう…。

<作品解説>
原作者の米澤穂信、実はこの人の学園ミステリー小説の「古典部」シリーズが結構好きで読んでいます。
本作が映画化されると聞いていたので、あえて原作は読まずとりあえず映画から…と、個人的には稀なケースで見てきました。
ストーリーの元ネタはアガサ・クリスティの名作「そして誰もいなくなった」、もはや言うまでもなく様々な作品でモチーフになっています。ただ、ストーリーの中ではそのほかにも名作のタイトルを入れたシーンが出てきたりしますが、ストーリー上での関係はあんまり見られなかったかな?
心理実験で思い出すのはドイツ映画の「es [エス]」…もっとも、こちらの映画は実際の実験を元にしているので、ある種のリアルな怖さがありますが、本作はあくまでもフィクションであり、ミステリーという点に主眼が置かれています。
また、どうやら原作とは多々違うようで、登場人物の設定や人数も異なっています。
さて、高額な時給に釣られた結城をはじめとする被験者達は、携帯電話も預け、外界から閉ざされた状況の中で7日間過ごすことになります。通常ならば、規則を守っておとなしくしていれば全員、報酬が得られるというだけのシンプルなバイト。
しかし、被験者の1人が殺されたことから事態は一変。
わずか10人しかいない中での殺人事件、互いの本当の素性は不明、部屋には個々の凶器、疑心暗鬼に駆られた主人公達の行動は殺人犯を見つけること。
最初の被害者が出てからの展開でうまかったのは、真犯人を見つけることではなく「誰かを犯人に仕立て上げること」により安心感を得ることから始まることでしょうか。
されど、この手の作品で重要なのは、如何にして個々が孤立状態であり続け、その中で誰と誰が手を組んでいくのか…残念ながら本作は登場人物が減ったこと、数人しか個人的背景が見えなかったのがもったいない。
高額な報酬を得るための貪欲さが足りないというか、ホラーテイストも弱い上に、ミステリーとしての深さが足りなかったように感じます。
ただし、面白くないというわけではなく、荒唐無稽な監視ロボットやクライマックスの切れっぷりとアッサリ感は蛇足にならずに良いかも。

<見どころ>
実は見どころというほどの場面があんまりなかったりして。
綾瀬はるかが相変わらずかわいいというくらいだろうか…。

<出演者>
女優陣は皆、名前が「ひらがな」…ホリプロの方針?
藤原竜也はうまくなっていたなぁ。この人、顔が大きいせいか、意外と存在感があります。
石原さとみより綾瀬はるかってところかな。
まあ、石原さとみは妙に色気が付いたような気がする。
片平なぎさに医者の役割を当てたらおもしろかったかもしれない…検死医とか。
北大路欣也、貫禄たっぷり。武田真治は意外とうまいんだよなぁ。

<総評>
考えてみると中田監督作はかなり久しぶり。
うまいんだけど、いつもパンチが足りない気がするのは気のせい?
総じてそれなりの面白さ、ラストは想像がついてしまったので、登場人物の設定でもっとひねって欲しかった気がします。
心理戦というほどでもないので、さらりと流して楽しめるといったところでしょうか。

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
よろしければクリックお願いします。
by syosei7602 | 2010-10-22 23:28 | ミステリ/サスペンス
ファーゴ
d0030824_1134255.jpg『FARGO』 アメリカ/1996
監督:ジョエル・コーエン
出演:フランシス・マクドーマンド スティーヴ・ブシェミ
ウィリアム・H・メイシー ピーター・ストーメア ハーヴ・プレスネル
ジョン・キャロル・リンチ クリステン・ルドルード トニー・デンマン
受賞:アカデミー賞/主演女優賞・脚本賞(1996)
カンヌ国際映画祭/監督賞(1996) 他

「ノーカントリー」のジョエル・コーエン、イーサン・コーエンの兄弟監督の実力を不動のものにしたサスペンスの傑作。
アカデミー賞7部門にノミネートされ、主演女優賞・脚本賞を獲得、他に各映画賞で多数の賞に輝いた。
出演は「バーン・アフター・リーディング」のフランシス・マクドーマンド、「ビッグ・フィッシュ」のスティーヴ・ブシェミ、「団塊ボーイズ」のウィリアム・H・メイシー、「ホースメン」のピーター・ストーメア、「フェイス/オフ」のハーヴ・プレスネル、「悲しみが乾くまで」のジョン・キャロル・リンチなど。

<あらすじ>
d0030824_1135230.jpg真冬のミネソタ州ミネアポリス。カーディーラーのジェリー(ウィリアム・H・メイシー)は、妻のジーンや義父ウェイド(ハーヴ・プレスネル)に隠している借金返済の為、裕福なウェイドから金をせしめようとジーンの狂言誘拐を計画する。
自動車整備の男から、カール(スティーヴ・ブシェミ)とゲア(ピーター・ストーメア)という男を紹介してもらい、報酬兼仕事用の新車1台と身代金の半分を渡す約束で誘拐を依頼する。
カール達は誘拐に成功し隣町のブレーナードまでやってくるが、新車でナンバーを付け忘れたためパトロールd0030824_114256.jpg中の警官に止められる。しかし、ゲアは警官を撃ち殺し、さらに偶然通りかかった車を追って2人を射殺してしまう。
管轄の警察署長マージ(フランシス・マクドーマンド)は、明け方に電話で起こされ、身重の体で現場にやってくる。彼女はパトロール中の警官が書き残したメモから、犯人の車がディーラーナンバーを付けたままであることを知り、ジェリーの元までやってくるが…。

<作品解説>
コーエン兄弟といえば「ノーカントリー」でのオスカー獲得が記憶に新しいところです。シュールかつリアリスティックな物語を紡ぎ出す腕前はいつもながら見事ですね。
本作は「赤ちゃん泥棒」以来のヒットとなり、各映画賞を獲得、兄弟の代表作となりました。
タイトルは「ファーゴ」ですが、ファーゴが舞台となるのは冒頭のみ。まあ、ノースダコタってだけで半ばジョークみたいなもんです。ちなみに「実話を基に」とありますが、これもジョーク。
純粋なフィクションとなります。
さて、物語は雪に覆われた田舎町で起きます。
お金に困ったジェリーが、前科者の整備士から紹介されたチンピラ2人に誘拐を依頼します。2人に対して紹介というだけで、根拠無く信頼と言うジェリーの浅はかさ。
ところがあれよあれよという間に、単なる誘拐は3人の無関係な人間が殺されるに至り、さらに養父と養父の会計士にほとんど信頼されていないジェリーは身代金の引き渡しで揉めてしまいます。
相変わらずコーエン作品に登場する人物は癖があり、人間の個性を極端なまでに表現することで、強烈な印象を残します。
物語の流れは淡々としながら、次に何が起きるかわからない緊張感や怖さ、その中で描かれる束の間の幸せが妙に落ち着くんですよね。
身重の警察署長マージに関わる妙な人間関係もスパイスのひとつ。
なぜかといえば、マージが一番常識人という描かれ方をしていますが、彼女の夫は稼いでいるのかどうかもわからない絵描きだったりします。
個人がまともでも、周りがちょっとずれていたりするシュールもといアンバランスな設定が絶妙です。

<見どころ>
雪に覆われた田舎町で起きる凄惨な事件。
町全体が緊張感に包まれるなんて描写はありません。
それだけに、血に染まる雪の怖さ、じわっと来ます。

<出演者>
フランシス・マクドーマンド、14年前は普通に美人だったのに…「バーン・アフター・リーディング」を見ると時間の流れをひしひしと感じてしまう。本作では見事オスカーに輝き、本作で演じたマージ警察署長のTVシリーズが作られる予定でしたが、パイロット版だけになりました(パイロット版では別の女優になった)。
スティーヴ・ブシェミは相変わらずの怪演。作中でも変な顔変な顔と連呼されてちょっとかわいそう(笑)。
ウィリアム・H・メイシーもまた個性的な顔の俳優です。こうなってくるとアクが強すぎて、存在感だけでお腹いっぱい。
そして、ピーター・ストーメア。「ノーカントリー」のハビエル・バルデム演じるアントン・シガーに通じるキャラクターです。

<総評>
コーエン作品は正直言って、ある意味退屈さを抱え込んでいるので、日本人には向かないかもしれません。
言葉遊びであったり、映像としてのジョークであったり…たとえて言うなら、しゃべりすぎるタランティーノ映画と似て非なる感じでしょうか。
個人的には「ノーカントリー」の方が好きですね。
もっとも、「ノーカントリー」はコーエン兄弟の成熟された映画なので、比べること自体無粋なのですが。
一度は見ておくべき作品です。

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
よろしければクリックお願いします。
by syosei7602 | 2010-09-29 23:30 | ミステリ/サスペンス