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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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カテゴリ:戦争/歴史/時代劇( 63 )
椿三十郎
d0030824_3175622.jpg『TSUBAKI SANJURO』 日本/2007
監督:森田芳光
出演:織田裕二 豊川悦司 松山ケンイチ 鈴木杏 村川絵梨
    佐々木蔵之介 林剛史 一太郎 粕谷吉洋 富川一人
    戸谷公人 鈴木亮平 小林裕吉 中山卓也 風間杜夫
    西岡徳馬 小林稔侍 中村玉緒 藤田まこと


公開時コピー
この男、時代を超えて生きている。

オリジナルがおよそ45年前という半世紀に手が届きそうな黒澤明監督と三船敏郎主演のリメイク。
原作は山本周五郎の「日日平安」。
監督は「サウスバウンド」の森田芳光。
出演は「踊る大捜査線」シリーズの織田裕二、「サウスバウンド」の豊川悦司、「ドルフィンブルー フジ、もういちど宙(そら)へ」の松山ケンイチ、「頭文字[イニシャル]D THE MOVIE」の鈴木杏、「ロード88 出会い路、四国へ」の村川絵梨、「間宮兄弟」の佐々木蔵之介など。

<あらすじ>
ある山奥の神社にある社殿で、9人の若侍が密談を交わしていた。それは次席家老・黒藤(小林稔侍)と国許用人・竹林(風間杜夫)の不正を暴こうと城代家老に意見書を提出するが受け付けられず、大目付の菊井(西岡徳馬)へ相談し、社殿に集まったとの事だった。
すると突然、彼らの前に1人の浪人が現れる。泊まるところもなく社殿で寝ていたその浪人(織田裕二)は彼らに、城代家老が正しく、大目付が黒幕ではないかと言うのだ。
彼の言うとおり、社殿はすでに大目付の部下に取り囲まれていた。
慌てる若侍の様子から、浪人は任せろと言い放ち、1人外へ出ると何人かを打ち倒す。
そこへやってきたのは大目付の腹心・室戸半兵衛(豊川悦司)で、彼は浪人がただ者ではないことを悟るといつでも仕官を世話すると言い残して去っていくのだった。
そして浪人は危なげな若侍たちに成り行きで協力することになるが…。

<作品解説>
黒沢監督の不朽の名作の同名リメイク。脚本も当時のまま(ラストが異なる)という意欲作になります。
織田裕二は「県庁の星」以来の主演作になりますが、時代劇の主演は初めてとあって不安要素はいくつかあるのが正直なところ。
されど、実際に見てみると良くできた作品と言えます。確かに織田裕二には三船敏郎ほどのワイルドさは無いし、些か大げさな演技と思えるんですが、殺陣などもしっかりしており作品としての質はかなり高いといえるでしょう。
およそ半世紀近く前の作品のリメイクでありながらも、飽きさせない展開やユーモア、時代劇然とした楽しさが表現されているのは見事。あえてオリジナルのシナリオを用いた制作陣の意気込みは立派です。
残念だったのは殺陣のシーンが迫力重視の為にアップが多くなったところ。
もう少し引いて見せて欲しかった。

<見どころ>
やはり中盤終わり頃の殺陣。
正直、織田裕二があれほど豪快な殺陣を見せてくれるとは予想していませんでした。
ラストも良いのですが、少々蛇足気味でしたね。

<出演陣>
織田裕二が無精髭を生やした椿三十郎をユーモアたっぷりに演じています。ワイルドさに欠けるのが残念ですが、表情豊かでケレン味たっぷりの演技は今までの出演作の中でも良いですね。
対するは豊川悦司。
どうしても声がイマイチ迫力不足な気がするんだけど、顔付きが時代劇向きですよ、この人は。
松山ケンイチ演じる若侍達はもうちょっとコミカルでも良かったかも…比較して 佐々木蔵之介は本当に芸達者です。
小林稔侍、西岡徳馬はお約束なイメージですが、風間杜夫が…歳食ったなぁ。
中村玉緒と鈴木杏はもう少しテンポ良くしてくれたら引き締まったのに。

<総評>
実はオリジナルを見ていないので、ここに書いているのは比較無しの感想です。
ぶっちゃけて言えば面白かった!オリジナルを知る人は否定的な意見が割と多いんですが、それぞれの面白さは必ずあると思うので、どこまでオリジナルに近づいたかではなく「これはこれ」と割り切るのが良いかも知れません。

<関連作品>
椿三十郎 (オリジナル・1963)
椿三十郎 (リメイク・2007)

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by syosei7602 | 2007-12-08 23:57 | 戦争/歴史/時代劇
墨攻
d0030824_21535133.jpg『A BATTLE OF WITS』 中国・日本・香港・韓国/2006
監督:ジェィコブ・チャン
出演:アンディ・ラウ アン・ソンギ ワン・チーウェン ファン・ビンビン
    ウー・チーロン チェ・シウォン




公開時コピー
10万人の敵に
たった1人で挑む。
戦乱の中国──歴史上に忽然と現れ消えた、墨家(ぼっか)という戦闘集団がいた。
天才戦術家[革離]、彼の使命は、戦わずして守ること。


森秀樹の同名コミックの映画化。原作は酒見賢一の同名小説である。
監督は「夜間飛行」のジェイコブ・チャン。
出演は「インファナル・アフェア」シリーズのアンディ・ラウ、「MUSA -武士-」のアン・ソンギ、「始皇帝暗殺」のワン・チーチェン、「花都大戦 ツインズ・エフェクトII」のファン・ビンビン、「炎の大捜査線2」のウー・チーロン(ニッキー・ウー)など。
音楽は川井憲次。

<あらすじ>
紀元前370年頃、戦乱の中国。
大国・趙は、燕を攻めるため途中の小国・梁を攻め立てる。約10万の大軍に対し、梁はわずか4千。梁王(ワン・チーウェン)は、戦争のプロフェッショナルで思想家集団・墨家に助けを求める。
しかし、やってきたのか革離(アンディ・ラウ)という墨者ただ1人。
梁王は籠城戦で戦うか、もしくは革離を差し出して降伏するかの選択を迫られるが、革離の言葉に耳を傾け徹底抗戦を選ぶ。
軍の全権を任された革離は、的確な指示を出し、1ヶ月持ちこたえれば勝てると断言する。
やがて始まった趙軍の猛攻撃、指揮するのは趙の猛者・巷淹中将軍(アン・ソンギ)だった。

<作品解説>
まず、タイトルの「墨攻」ですが、この言葉は小説を書いた酒見賢一の造語になります。
墨家は秦の時代前からの巨大な思想集団であり、本来は兼愛(分け隔て無く愛する)、非攻(非戦論、ただし防御は含まれない)の2つを中心としています。
防衛理論の高さから、墨守(墨攻はこの反語になるか)と言われていますが、本作の様に1人の人物ではなく何人かがチームとなって、専門分野で高い能力を発揮して城を守ります。
さて、本作は革離という墨者が梁を守るためにやってくるわけですが、自ら陣頭指揮に立って動きまわります。彼の役目は城の防御のみならず、如何にして籠城するか、どのようにして人々を奮い立たせるかという実務から心理的なサポートまでしなければなりません。
常に理性を保ち、見返りを求めず、守って守り抜くのが彼の使命です。
されどその中にあって、軍の全権を任せてしまった梁王によからぬ事を吹き込む家臣や、戦争が嫌で逃げ出す人々もいるわけで、戦争がどれだけ人々に心理的負担をかけるかが描かれていきます。
映像の壮大さもさることながら、なかなかテンポの良い展開、城の防衛戦など見どころは十分。されど、登場人物の描かれ方がちょっと足りない。
特に逸悦や子団など、脇を固めながらも存在感が大きかっただけに、もう少し説明が欲しかったところです。

<見どころ>
城攻めや大軍が動く様、また計略のシーンは生々しいながらも圧巻!
さぞ大画面でみたら迫力があるんだろうなぁと思いつつ。
クライマックスの決まり方もなかなかのものでした。

<出演者>
戦術のプロである革離を演じたのはアンディ・ラウ。短髪で髭を伸ばしているんですが、非常に格好いい。孤高の雰囲気が抜群。
趙の将軍を演じたアン・ソンギの確かな演技が作品を盛り上げます。
ヒロインを演じたのはファン・ビンビン、若干アニメ声っぽいのが気になりますが、重要な役どころを演じた綺麗な女優です。
意外な出演者がウー・チーロン…かつてニッキー・ウーという名前で「男たちの挽歌・烈火之章」という作品でアクションを披露していました(作品自体は「男たちの挽歌」とは何も関係ない、邦題)。
ワン・チーウェン演じる梁王は不愉快なほどにはまってましたね。

中国の歴史に墨家という思想家集団がいたことに驚き。
原作を読むと良いらしいですが、コミックと小説ではまた違うそうです。
それはさておき、映像の迫力も相まってなかなかの作品、オススメ。

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by syosei7602 | 2007-10-04 21:54 | 戦争/歴史/時代劇
憑神(つきがみ)
d0030824_1142138.jpg『憑神』 日本/2007
監督:降旗康男
出演:妻夫木聡 夏木マリ 佐々木蔵之介 鈴木砂羽 森迫永依
    笛木優子 佐藤隆太 赤井英和 香川照之 西田敏行
    江口洋介



公開時コピー
神様いったい、
何様のつもりですか?


「鉄道員(ぽっぽや)」の原作者・浅田次郎と監督を務めた降旗康男が再び組んだ、時代劇。
出演は「どろろ」の妻夫木聡、「シュガー&スパイス 風味絶佳」の夏木マリ、「間宮兄弟」の佐々木蔵之介、「サイドカーに犬」の鈴木砂羽、テレビドラマ「ちびまるこちゃん」の森迫永依、「ありがとう」の赤井英和、「キサラギ」の香川照之、「釣りバカ日誌」シリーズの西田敏行など。
主題歌は米米CLUB。

<あらすじ>
時は幕末。
文部両道に秀でた別所彦四郎(妻夫木聡)は、家来の不始末から婿養子先の井上家から離縁され、肩身の狭い思いをしながら、兄夫婦と母親と実家暮らしの日々。
ある日、旧友の榎本武揚と再会する。懇意にしているソバ屋のオヤジ(香川照之)は、榎本武揚が出世したのは向島にある三囲(みめぐり)稲荷に参ったからだと言い、彦四郎に是非参るように勧めるのだった。
その夜、派手に酔った彦四郎は土手を歩いていて、足を踏み外してしまう。そこで彼は三巡稲荷と書かれた祠を見つけ、思わず祈ってしまう。
しかしその祠は貧乏神、疫病神、死神を呼び寄せる祠であったのだ。次の日、彦四郎は早速に貧乏神(西田敏行)と出会ってしまうが…。

<作品解説>
予告編を見て気になっていた作品です。
勘違いから思わず災いの神を自ら取憑かせてしまった彦四郎。人の良い彼は、3人の神を通して自分の生きる意味を見つけていく…という話しです。
現れる神様は貧乏神、疫病神、死神というどれもありがたくない神様ばかり。なぜにそんなものを呼び寄せる祠があるのか不思議なところですが、ここはあえてツッコミを入れない方が懸命でしょう。
さて、本作の面白さは文部両道に優れながらも、離縁されて実家に戻っているという、始めからツイていない主人公がさらにもっとも嫌がられる神様に取憑かれてしまうところにあります。
最初に出てくるのは貧乏神。取憑いた瞬間、効果テキメンに家計を傾かせるという能力で彦四郎を慌てさせます。
正直なところ、本作のおもしろさはこの前半部分に集中していて、中盤以降は急速にトーンダウン。前半にあったユーモアがあっという間にシリアスな方向に転換してしまいます。
ラストに至っては蛇足が過ぎるシーンが多数…というかいらないでしょ!とツッコミを入れてしまいました。特撮シーンも半端、普通に時代劇として面白く描けばそれなりだったのに、どうにもオチのうまくない落語を見ているかのような…。
まあ、妻夫木ファンなら見ても良いかという程度に思えてしまいました。

<見どころ>
特に印象に残ったシーンはあらず。
西田敏行のおちゃらけた雰囲気が良い、って感じですかね。
あとは佐々木蔵之介かなぁ。

<出演者>
キャスティングは豪華です。
主演の妻夫木聡を始めとして、西田敏行、佐々木蔵之介、佐藤隆太などが脇を固め、手堅い演技を披露。
子役の森迫永依は、なんか微妙な感じ…うまいけど、終盤がだれてしまったので勿体なさ過ぎます。

正直、地上波のテレビスペシャルクラスでした。
映画というにはあまりにも…シナリオの悪さと中盤以降が若干やっつけ仕事的に思えてしまいました。原作を読んでいないので何とも言えないんですが、数日前に「キサラギ」を見てしまった為に、同じ邦画でもあまりのレベルの落差に愕然したというか…。
終わりよければ…ではなかったのが、あまりにも残念です。

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by syosei7602 | 2007-07-18 23:59 | 戦争/歴史/時代劇
300<スリーハンドレッド>
d0030824_0561842.jpg『300』 アメリカ/2007
監督:ザック・スナイダー
出演:ジェラルド・バトラー レナ・ヘディ デヴィッド・ウェンハム
    ドミニク・ウェスト ミヒャエル・ファスベンダー 
    ヴィンセント・リーガン トム・ウィズダム アンドリュー・プレヴィン
受賞:MTVムービー・アワード/格闘シーン賞(2007)


公開時コピー
300人VS1,000,000人、真っ向勝負!

「シン・シティ」の作者フランク・ミラーのビジュアルノベルを、「ゾンビ」のリメイク「ドーン・オブ・ザ・デッド」を手がけたザック・スナイダーが監督。
出演は「オペラ座の怪人」(2004)のジェラルド・バトラー、「ブラザーズ・グリム」のレナ・ヘディ、「ヴァン・ヘルシング」のデヴィッド・ウェンハム、「ハンニバル・ライジング」のドミニク・ウェストなど。

<あらすじ>
紀元前480年、ギリシア・スパルタでは、幼少の頃より過酷な試練を与えて生き延びた者だけが、戦士となった。
スパルタ王レオニダス(ジェラルド・バトラー)もその1人。ある時、多くの国を征服してきたペルシア大帝国のクセルクセス(ロドリゴ・サントロ)が遣いをよこし、自らの国に服従するように迫る。
しかし、戦士であるレオニダスはこれを一蹴、侮辱の言葉を吐いた遣いを葬る。
レオニダスはペルシアと戦う事をを神に問うが、神はそれを否定する。
このままではペルシアに蹂躙されると考えたレオニダスは、あとを妃ゴルゴ(レナ・ヘディ)に託し、スパルタ戦士の精鋭300人を率いて海岸線に連なる山間の狭い道ホット・プレートに向かう。途中、ペルシア軍に反抗すべく集まったアルカディア軍の援軍も得て、遂に決戦の場へと辿り着く。
対するペルシア軍は約100万もの大軍だった。

<作品解説>
フランク・ミラーが伝説の戦い“テルモピュライの戦い”を元にしたビジュアルノベルを映像化…つまり史実的には300人という人数で戦ったのは本当の話。
映画ではスパルタ王レオニダスは独断で戦いに挑んだように描かれていますが、ギリシア各国間の話し合いがありました。またペルシア100万の軍というのはさすがに言い過ぎで、最高でも20万人というのが学説だそうです。
戦いは延べ3日、各国の全軍を併せても5000人程度、さらに3日目にはわずか1300人の部隊でペルシア軍と戦ったそうです(ペルシア軍の被害は合計3万人というから凄い)。
さて、本作では徹底して戦いを描いています。
鍛えに鍛えられた300人のスパルタ戦士、陣形を組んで迫りくる数千の敵を圧倒していきます。
兜、マント、槍、剣、具足、パンツ?以外は筋肉ムキムキの無防備な体で、敵をバッサリ。
セピア調の映像とスローモーション、リアルに飛んでいく手足など…血が苦手な人は間違いなくイヤになるであろう映像がこれでもかと続きます。
監督のザック・スナイダーは「ドーン・オブ・ザ・デッド」である程度のヒットは飛ばしましたが、正直期待していませんでした。されど本作の作りは意外。
シナリオ自体は史実を元にしているわけで変えようがないんですが、とにかく映像の凄さで見る者を圧倒します。

<見どころ>
血なまぐさい筋骨隆々の男達が、雄叫びをあげながら突進し、敵軍を蹴散らす様は圧巻。
とにかく戦闘シーンが異様ですよ。
ホントに突き刺して切っているんじゃないかってくらいに映像が凄すぎる…。

<出演者>
「オペラ座の怪人」から一転して、ハードなスパルタ王を演じたジェラルド・バトラー。
髭の長さが妙に気になりました。しかしすげぇ筋肉。
というか筋肉が凄すぎて演技とかあんまし関係なかったなぁ。

戦闘シーン以外にも、独特の映像感覚と音楽が秀逸。
「マトリックス」以来の映像革命と言われていますが、ハリウッドの技術力をあたらめて認めざるを得ない作品です。
映画館ならではの迫力だと思いますので、公開している間に是非。

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by syosei7602 | 2007-06-28 23:53 | 戦争/歴史/時代劇
たそがれ清兵衛
d0030824_1245422.jpg『THE TWILIGHT SAMURAI』 日本/2002
監督:山田洋次
出演:真田広之 宮沢りえ 小林稔侍 大杉漣 吹越満 伊藤未希
    橋口恵莉奈 深浦加奈子 神戸浩 草村礼子 嵐圭史
    中村梅雀 赤塚真人 田中泯 岸恵子 丹波哲郎
受賞:日本アカデミー賞/作品賞・主演男優賞他(2002)
    ブルーリボン賞/作品賞・助演女優賞(2002)

公開時コピー
ただ、愛する人のために。
ある日、
「人を殺してこい。」というのが
上司の命令でした。
心に、お帰りなさい。


「寅さん」シリーズ、「学校」シリーズで日本映画界でも名うての監督・山田洋次が初めて本格的に挑んだ時代劇。
日本アカデミー賞13部門、アカデミー賞外国映画賞ノミネートの快挙。
原作は藤沢周平、後に「隠し剣 鬼の爪」「武士の一分」が同監督によって撮られた。
出演は「ラストサムライ」の真田広之、「トニー滝谷」の宮沢りえ、「まだまだあぶない刑事」の小林稔侍、「エクステ」の大杉漣、「ホワイトアウト」の吹越満など。
主題歌は井上陽水。

<あらすじ>
幕末の庄内、海坂藩の平侍・井口清兵衛(真田広之)は妻を労咳で亡くし、幼い2人の娘(伊藤未希・橋口恵莉奈)とボケ始めた母親の面倒を見るため、下城の太鼓が鳴るとすぐに帰宅する。
そのため、同僚達は彼のことを“たそがれ清兵衛”と陰で呼んでいた。
ある日、京都へ出向いていた幼馴染みの飯沼倫之丞(吹越満)が帰ってくる。飯沼は妹の朋江(宮沢りえ)が嫁いだ先の夫・甲田豊太郎(大杉漣)の酒乱に耐えかね、飯沼がお上に頼み離縁したとの話を聞く。
その話を聞いたあと、朋江が清兵衛の家を尋ねて来ていた。
驚く清兵衛だったが、久しぶりの再会と朋江の明るさは、赤貧の家に明るさを与えてくれるのだった。しかし、朋江を送った飯沼の家では甲田が暴れていた。
成り行き上、清兵衛は次の日に甲田と戦うことになってしまう。

<作品解説>
山田洋次監督が意外にも本格的な時代劇が初めて、という作品。
いかにもご都合主義的な「ラストサムライ」を見るよりは、こちらの方が断然上です。
シナリオが秀逸なのもさることながら、明治維新前の日本がいかにも困窮していて、格差社会であったか。
主人公・清兵衛は侍ながら、ほとんど農民に近いほどの暮らしぶりで、内職をしつつ家族を支えていきます(この辺がテレビ時代劇の長屋の内職と違う)。
畑を耕し、子供の成長を楽しみにし、自分の事などお構いなしで日々生きる…しかし、血なまぐさい時代はやってきて、彼もそれに巻き込まれていくのだけど、どうもこの辺りの描き方が岸恵子のナレーションに頼りすぎて今ひとつなんですね。
これだけ丁寧に描いているのだから、ナレーションはもう少し抑え気味でも良かったかと思います。
しかし、作品としての、俳優陣のレベルも申し分なく、静かに余韻を感じて見られる作品です。

<見どころ>
決闘シーンは秀逸。特にクライマックスは暗いシーンが多いので、なるべくならコントラスト比が高いテレビで見るのが良いですね(あるいは部屋の電気を消すとか)。

<出演者>
真田広之はハリウッドデビューしたものの、渡辺謙や役所広司に今一歩及ばない印象が強いんですが、多分この人は落ち着いた演技をすればするほど良い気がします。
宮沢りえについては意外でした。落ち着きがある演技が見事。
敵役を演じる田中泯は極力顔が映らないカットながらも、独特のある声で不気味さが際だっていました。
また、子役の伊藤未希、橋口恵莉奈も自然体。

シナリオも良い、俳優も良い、しかし「武士の一分」でなぜ木村拓哉が主演だったのかが謎です(“木村節”のせいで、お世辞にも上手いとは言い難い)。
とかくシリーズものが多い山田監督ですが、元々時代劇が作風にあっている感じですね。
さて、「隠し剣 鬼の爪」も見なければ…。

<関連作品>
隠し剣 鬼の爪 (第2作)
武士の一分 (第3作)

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by syosei7602 | 2007-06-18 23:59 | 戦争/歴史/時代劇
出口のない海
d0030824_234563.jpg『出口のない海』 日本/2006
監督:佐々部清
出演:市川海老蔵 伊勢谷友介 上野樹里 塩谷瞬 柏原収史
    伊崎充則 黒田勇樹 平山広行 尾高杏奈 永島敏行
    田中実 高橋和也 香川照之 古手川祐子 三浦友和



公開時コピー
1945年、夏――それでも青春だった。
あなたに知ってほしい。
二度と帰れないと知りながら
最後の秘密兵器「回天」に乗った若者たちのことを。


横山秀夫の同名小説を、「半落ち」の佐々部清が監督(横山作品2度目となる組み合わせ)。
出演は歌舞伎俳優の市川海老蔵、「嫌われ松子の一生」の伊勢谷友介、「虹の女神 Rainbow song」の上野樹里、「龍が如く 劇場版」の塩谷瞬、「日本以外全部沈没」の柏原収史」、「バルトの楽園」の伊崎充則、「ゆれる」の香川照之など。
主題歌は竹内まりやの「返信」。

<あらすじ>
1945年4月、敗戦の色濃くなった日本。潜水艦イ号に乗り込む人間魚雷・回天の特攻隊員達。そのうちの1人、並木少尉(市川海老蔵)は明治大学野球部のエースピッチャーだったが、日増しに戦火を増す状況を知り、海軍に自ら志願したのだった。
家族と恋人、そして国家を守るため“敵”を倒す、それが自らの義務だと言い聞かせながらも、その胸中は複雑さを隠せない。
敵駆逐艦の爆雷攻撃に遭いながら、並木は海軍に志願するまでの事を思い出していた。
肩を痛め、魔球の開発に余念のない彼は、家族や恋人・美奈子(上野樹里)らと共に、戦争さえ無ければ幸せに暮らしていた筈だった。
しかし、明大の同級生で陸上部の北(伊勢谷友介)の決意や、大切な人を守るためにすべき事を考えるうちに、並木は自らの生き方を決定づけてしまう。

<作品解説>
神風特攻隊の映画は数あれど、回天を題材にした作品は意外に本作が2作目(「人間魚雷出撃す」(1956年)という50年前の作品以来)。
回天については作中でも語られますが、元々この回天の案自体は海軍には受け入れられませんでした。回天の必要性が明確になったのは、確実に敵艦を捉えて撃破するという「正確性」を求めた為です。その割りには記録されている成果は、撃沈4・撃破5というもの。
そもそも時速100キロの速度を持つ魚雷に、操縦席を設けたことによって55キロという速度に下がった事と、長時間水中に在ることを想定していない魚雷が母体な為に故障も多かったようです(さらには母艦ごと撃沈されることが多かった)。
主人公・並木のモデルは甲子園で活躍した嶋清一投手。嶋投手は“伝説の大投手”と呼ばれ、甲子園では準決勝・決勝と続けて2試合連続ノーヒットノーランを達成(連続と決勝では史上初)などの記録を持っていました。しかし明大に入った後、学徒動員によって戦死してしまいます。
さて、本作ですがほとんど戦闘シーンは出てきません。
並木の回想(野球の試合、家族と恋人、訓練)と潜水艦での会話、出撃シーンに絞られます。
必ずしも国のために死ぬわけではなく、この時は選択肢が全て「戦争」に傾いており、自分の命を捧げてまで守りたいのは身近な人々である、という信念が描かれます。
些か説明的過ぎるのと戦争の悲惨さが弱いのが残念ですが、青春映画と見れば手堅く押さえられた作品です。

<見どころ>
CGのレベルも「ローレライ」に比べて、ようやく落ち着いた感じがするのと、実物のレプリカが使用されているために、ディテールは非常に良いです。
出撃前の緊張感など、息苦しさを感じる演技は立派。

<出演者>
意外な程に良い市川海老蔵、伊勢谷友介もスクリーン慣れしたのか、非常に落ち着いた演技を見せてくれます。
そしてカメレオン女優ともいえる上野樹里、出番が短いながらも見せてくれますね。
出演陣のレベルが高いのですが、やはり煮詰めきれない感じのするシナリオが勿体ない。

戦争映画は苦手、軍国主義が苦手という人もすんなり見られる作品です。
“国”とはなんなのか、意外なほどにシンプルな問いかけを考えさせてくれます。

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by syosei7602 | 2007-04-02 23:59 | 戦争/歴史/時代劇
マリー・アントワネット
d0030824_2193996.jpg『MARIE ANTOINETTE』 アメリカ/2006
監督:ソフィア・コッポラ
出演:キルステン・ダンスト ジェイソン・シュワルツマン リップ・トーン
    ジュディ・デイヴィス アーシア・アルジェント ローズ・バーン
    マリアンヌ・フェイスフル モリー・シャノン ジェイミー・ドーナン



公開時コピー
恋をした、朝まで遊んだ、
全世界に見つめられながら。
14歳で結婚、18歳で即位、豪華なヴェルサイユ宮殿に暮らす孤独な王妃の物語


「ロスト・イン・トランスレーション」でアカデミー脚本賞と獲ったソフィア・コッポラ監督が、悲劇の王妃マリー・アントワネットに焦点をあてた歴史ドラマ。
出演は「スパイダーマン」シリーズのキルステン・ダンスト、「奥さまは魔女」のジェイソン・シュワルツマン、「メン・イン・ブラック」のリップ・トーン、「夫たち、妻たち」のジュディ・デイヴィス、「ランド・オブ・ザ・デッド」のアーシア・アルジェント、「ホワイト・ライズ」のローズ・バーンなど。
実際にヴェルサイユ宮殿で撮影され、その迫力ある映像は圧巻。

<あらすじ>
1769年、オーストリアの皇女マリー・アントワネット(キルステン・ダンスト)はフランスとの同盟強化の為に、フランス王太子ルイ・オーギュスト(ジェイソン・シュワルツマン)のもとへ嫁ぐ。
若干14歳と15歳の2人はヴェルサイユ宮殿で盛大な結婚式を挙げる。
しかし、ルイは彼女に興味を示さずベッドの中でも指一本触れない。
子供が生まれない事から、マリーは宮殿で貴族達から陰口をたたかれるようになり、ストレスからお洒落やお菓子、パーティにギャンブルと豪遊するようになる。
やがて18歳になったとき、ルイ15世(リップ・トーン)が天然痘に罹って崩御する。
若くしてフランスの最高位に就いたマリーとルイ。その後、結婚7年目にしてようやく子供を授かるのだった。
だが、フランスはアメリカの独立戦争への資金提供から、徐々に財政難に陥っていく。

<作品解説>
日本でマリー・アントワネットといえば、マンガの「ベルサイユのばら」を思い出す人が多いかもしれませんが、本作ではああいったロマンス的な見方はザクッと消えています。
異国の地にやってきたマリーの孤独感、ストレスによって豪遊にふける様は現代人のそれと大差ありません。
また、本作ではマリー・アントワネットに関するいくつかの重要な出来事が端折られていて、心理描写などの甘さが目立ちます。
例えば、子供は実は4人産んでいて2人亡くなってしまったとか、愛人のフェルセン伯爵との逢瀬が一過性のものに見えたり(実際はフェルセンは国王一家の国外逃亡を計画、これは露見してしまいフランス革命に決定打を与えてしまう。マリーが刑に処されたあとも、彼女を思い続けて結婚せず、民衆を憎んだとされる)、パリにおける彼女の悪評が冷遇された貴族たちによるものだとか、そういった部分はほとんど無いのが残念。
1人の女性として描きたいのはわかるのですが、コッポラ監督お得意の音楽による大胆な演出も「選曲が良い」というだけに終わっています。
「ロスト~」が好きな映画なだけに、期待値も大きかったんですが個人的には物足りない作品でした。

<見どころ>
豪華な衣装、宮殿、キルステン・ダンストのセクシーショット?ですかね。
あとはヴェルサイユにおける奇妙な慣習だとか、当時の貴族達の馬鹿な会話だとか、まあ時代考証に即したと思われる部分は良かったんじゃないでしょうか。

<出演者>
キルステン・ダンストは割とクセのある人ですよね。綺麗な時とそうでない時の差とでもいうんでしょうか、なんだか微妙なラインを描いている感じがする…。
ルイを演じたのはソフィア・コッポラの従兄弟でもあるジェイソン・シュワルツマン。地味だと言われた16世を地味に演じてます。
愛人フェルセンを演じたジェイミー・ドーナンがセックスシーンの為だけに登場したような、あんまり意味がなかったりして。
あとはなんだがゴチャゴチャしていたのと、基本的にキルステン・ダンストがフレームから消えることがほとんどないので、流して見て終わってしまった。

作品としてはお金のかかったB級なんですが「ベルばら」とのギャップを楽しむのもありかも。
ちなみに「パンが無ければケーキを食べればいい」は全くのデマであり、これも貴族達が流した悪評のひとつです。

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by syosei7602 | 2007-02-22 23:59 | 戦争/歴史/時代劇
リバティーン
d0030824_1394215.jpg『THE LIBERTINE』 イギリス/2004
監督:ローレンス・ダンモア
出演:ジョニー・デップ サマンサ・モートン ジョン・マルコヴィッチ
    ロザムンド・パイク トム・ホランダー ジョニー・ヴェガス
    ケリー・ライリー ジャック・ダヴェンポート リチャード・コイル



17世紀のイギリスで宮廷詩人の身でありながら、放蕩三昧を繰り返した実在の人物ロチェスター伯爵の半生を描いた作品。
監督は新人のローレンス・ダンモア。
出演は「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのジョニー・デップ、「CODE46」のサマンサ・モートン、「クリムト」のジョン・マルコヴィッチ、「プライドと偏見」のロザムンド・パイク、トム・ホランダーなど。
音楽はマイケル・ナイマン。

<あらすじ>
17世紀イギリス。チャールズ2世の親友にして宮廷詩人の第2代ロチェスター伯爵ことジョン・ウィルモット(ジョニー・デップ)は、宮廷に来た客人の前で卑猥な詩を読んだ為、国王により3ヶ月間幽閉されていた。
しかし、なんなく恩赦で妻エリザベス(ロザムンド・パイク)と共にロンドンに舞い戻ったロチェスターは酒場で悪友と飲み交わし、娼婦を抱く日々。
ある日、劇場でひどい芝居をして観客からブーイングを受けて退場したリジー・バリー(サマンサ・モートン)の才能を見抜いたロチェスターは演技指導をかってでる。
だが、悪名高き男からの申し出に不信感を持つリジーは、ロチェスターに食ってかかるが「せめて劇場では感動していたい」という彼の言葉に共感し、演技指導を頼むのだった。

<作品解説>
17世紀にこんなに破天荒な人物がいたとは知らなかったんですが、ジョニー・デップ自身がこのロチェスター役を熱望したそうです。
ロチェスター伯爵は12歳でオックスフォード大に入り、14歳で修士号を取得、戦争においてもその名を馳せた人物だったそうですが、秀才であるが故に「物事を理解しすぎた」為か、痛烈な社会風刺と卑猥な詩を書いてはほっぽり出されたそうです。
結果として放蕩三昧が祟って33歳という若さで亡くなります。
本作では冒頭で「私のことを嫌いになるだろう」というジョニー・デップ扮するロチェスターの言葉が出てきますが、そういう人物に限ってカリスマがあるんですね。
破天荒で有るが故に、他人との違いが目立ち、それを痛快に感じる人々がいる…自分では出来ないことをしているロチェスターという人物の有りようです。
さて、作品は全体的にグレーがかった映像が特徴的。
暗いシーンでは高感度撮影の機材を使ってないですね。作為的にノイズを多くすることで情感的な演出をしている感じがしますが、これって普通のテレビだと暗部がわからなくてちょっと見にくい。
また、本作はR15指定となっていて、これはもう…どこぞのパラダイスのようなものやら、卑猥な言葉が次々と出てきます。

<見どころ>
ジョニー・デップとサマンサ・モートンとの絡みがやたらと情熱的かつ官能的。
なかなかの名ラブシーン?です。
また、召使いとのやりとりもユーモアがあって面白いですね。
極めつけは終盤、梅毒に冒されたジョニー・デップの凄まじい有様です。

<出演者>
とにかく演技派揃い。
ジョニー・デップは言うに及ばず、国王役のジョン・マルコヴィッチが良いですよ。
この2人は本当になんでもやりますね、感服です。
サマンサ・モートンはそれほど綺麗ではない、という役どころをしっかりと押さえた演技が立派。
ロザムンド・パイクは「プライドと偏見」でもそうでしたが、2番煎じな役が多いなぁ。

世界史でも習うかどうかわからない人物ですが(恐らく清教徒革命くらいで終わってる…)、歴史上にはいつも才能がありながらも破天荒で、自滅していく人が必ずいます。
ロチェスター伯爵もその1人であり、むしろこういう人物がいたという事を知ることと、17世紀は意外に無茶苦茶だと知ることが出来て面白いかもしれないですね。

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by syosei7602 | 2007-02-06 23:58 | 戦争/歴史/時代劇
PROMISE
d0030824_054377.jpg『PROMISE -無極-』 中国・日本・韓国/2006
監督:チェン・カイコー
出演:真田広之 チャン・ドンゴン セシリア・チャン ニコラス・ツェー
    リィウ・イエ チェン・ホン




公開時コピー
[愛]で運命(プロミス)を超えろ

「さらば、わが愛/覇王別姫」などの叙情的で美しい作品を撮る巨匠チェン・カイコーの壮大な歴史ファンタジー。
出演は「ラスト・サムライ」の真田広之、「ブラザーフッド」のチャン・ドンゴン、「マッスルモンク」のセシリア・チャン、「香港国際警察/NEW POLICE STORY」のニコラス・ツェーなど。

<あらすじ>
戦乱の世、親を失った少女・傾城は満神(チェン・ホン)と出会い、全てを手に入れる事が出来る代りに真実の愛を得られない事を誓う。
それから20年の時が流れる。この世でただ1人華鎧を着けることを許された大将軍・光明(真田広之)は、奴隷を133人買い敵対する蛮族2万の兵を罠にかけ、わずか3千の兵力で勝利を収める。光明は勝利の要因となった奴隷の1人で生き残った俊足の昆崙(チャン・ドンゴン)を手元に置く。
その直後、都を公爵の無歓(ニコラス・ツェー)が反乱を起こして取り囲んだとの報せが入る。
光明は昆崙を連れ、一足先に王城へ向かうが途中で道に迷ってしまう。そこへ満神が現れ、光明に“運命”を告げて去っていく。
さらに凄腕の刺客・鬼狼(リィウ・イエ)に襲われた光明は深手を負い、華鎧を昆崙に託して王を助けるようにと命を下すのだった。

<作品解説>
え~っと、予告編で見た限りではかなり綺麗な映像とラブストーリーが展開すると思ったんですが、若干ギャグになっていました…。
映像は綺麗です。ラブストーリーもまあ良いでしょう。
しかし、ゲームの「三国無双」が如き戦い振りとチャン・ドンゴン演じる昆崙の異様な俊足ぶりはギャグと言わずしてなんというべきか(むしろ面白くて、次はどんな演出が待っているんだろうと期待してしまった…)。
さらにCGが些かチープ過ぎて、ちょっとガッカリなんですが、ここはチェン・カイコー。
魅せるべき所は非常に美しく、幻想的な映像が広がっています。
されど、されどですよ。
124分は長いです。城の壮大さ加減なんてどうでもいいので、その辺りを端折ってでも、きちんと見られる部分に絞ればそれなりに良かったんじゃないかなぁと。
同監督の「始皇帝暗殺」も長くて叙情的なんだけど眠気と戦った記憶があります。
武侠ものとしては「HERO」「LOVERS」「グリーン・デスティニー」には及ばない作品でしょう。

<見どころ>
散りゆく華びら、羽根の描写、セシリア・チャンの妖艶な雰囲気が良いですね。
ギャグとしては序盤です。チャン・ドンゴン、走る走る。

<出演者>
真田広之が主演というのはなかなか凄いことですよ。なにせ、香港の若手トップともいえるニコラス・ツェー、韓国のトップ俳優チャン・ドンゴンが共演しているわけですから。
特にニコラス・ツェーの悪役ぶりは堂に入ってましたね。
セシリア・チャンの美しさ、チェン・カイコーは女優を撮るのがうまい。

映画としての出来はB級ですが、映像の美しさ(大きいCGを除く)はA級です。
もう少しキャラクター設定を練って欲しかった。
ファンタジーを越えてギャグになってましたから…。
それにしても、邦題は「無極」の方が良かったですね。
「PROMISE」は金融会社を思いだしてしまう。

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by syosei7602 | 2007-02-05 23:09 | 戦争/歴史/時代劇
硫黄島からの手紙
d0030824_354827.jpg『LETTERS FROM IWO JIMA』 アメリカ/2006
監督:クリント・イーストウッド
出演:渡辺謙 二宮和也 伊原剛志 加瀬亮 中村獅童 
    裕木奈江 松崎悠希




公開時コピー
5日で終わるとされた戦いを、
36日間、戦い抜いた男たち。
世界中の誰よりも、強く、愛しく、誇らしく-私たちはいま、彼らと出会う。


クリント・イーストウッド監督による硫黄島2部作の日本編。
第1部「父親たちの星条旗」の好評により、アメリカで繰り上げ公開された。
アメリカの製作ながら、全編日本語による英語字幕である。
出演は「ラスト・サムライ」の渡辺謙、「青の炎」の二宮和也、「半落ち」の伊原剛志、「それでもボクはやってない」の加瀬亮、「男たちの大和/YAMATO」の中村獅童、「ピカレスク -人間失格-」の裕木奈江など。

<あらすじ>
2006年、硫黄島。
かつて日本軍が立て籠もった洞窟の地面から、数百通もの手紙が発見される…。

1944年6月、太平洋戦争は混沌を極め、日本軍は疲弊の一途を辿っていた。
本土への足がかりとなる硫黄島に栗林陸軍中将(渡辺謙)が降り立つ。アメリカ留学の経験を持つ彼は本土防衛の為、連合艦隊が到着するまで、なんとしてもアメリカ軍の侵攻を食い止めるべく作戦を練る。
彼は無意味な軍国主義の精神論を排し、合理的な体勢を整えていく。
一兵卒の西郷(二宮和也)たちは、理不尽な上官の体罰から救ってくれた栗林に希望を抱き始め、さらにロス五輪の金メダリスト・西中佐(伊原剛志)といった理解者も増えていくのだった。
栗林は圧倒的な兵力を持つアメリカ軍を迎え撃つ為、地下要塞を構築することを決定する。

<作品解説>
第1部「父親たちの星条旗」は、戦争の英雄としてまつりあげられ、政治的な広報として使われてしまった兵士の生き様を描いていましたが、本作では兵士達の心の有りようを、残された「手紙」から紐解いたものです。
本作の主人公とも言える栗林中将は、日本とアメリカ双方から、第二次大戦中の最も偉大な指揮官とも言われるほどの人で、何よりも対米開戦には否定的な見方をしていた人物でした。
作中でも語られますが、万歳突撃や玉砕を禁止しました。
彼の考えは非常に合理的であり、プライドであることよりも「いかにして戦い続けるか」を優先したわけですが、この考え方自体は彼が留学をしていた経験からくるものです。
そういった意味を踏まえると、アメリカ人であるイーストウッドがうまく監督できた理由にもなるでしょう。
また、二宮和也演じる西郷は「死にたくねぇ」「こんな島、アメリカにくれちまえ」と大和魂よりも自分の弱さを吐露しています。今まで戦争映画における日本軍の描き方は、特攻、カミカゼ、自決、玉砕、敵前逃亡は死、というネガティブな思想ばかりでした。
当然のことながら西郷のような人物は多々いたであろうし、美学とされた死に様よりも戦争の不毛さを彼を通して描けたという点は素晴らしいと思います。
映画全体については、今までは英語をしゃべる変な日本人がハリウッド映画の常であったのに、それらを全て打ち破った作りには脱帽です。元々、イーストウッドは本作を日本の監督にさせたかったらしいですが、彼の思いついた監督とは故・黒澤明…言い換えれば、本作を任せられる日本人の監督はいないということになるでしょうか。
邦画が元気な2006年でしたが、これくらいの歴史的大作を作りうる力が今の邦画にないのは残念です。

<見どころ>
戦争の不毛さを描いたシーンよりも、要所に差し込まれる回想シーンが悲劇的。
西郷に召集令状が届く場面は、現代から見れば不愉快極まりないのですが、これこそが軍国主義の最たる部分です。
戦争で人が死んでしまうのは当然の部分でも、「戦争に人を駆り出す」国家権力の不条理さこそが悲劇の始まりです。
心に留め置くべきシーンですね。

<出演者>
渡辺謙の演技力の幅というか、やはり目に力があります。
アメリカで絶賛された二宮和也は「青の炎」でも存在感を見せつけていましたが、本作では演技に磨きをかけています。
また、伊原剛志は映画出演作が少ないながらも、ベストなキャスティング。
誠実かつ部下思いの西中佐を好演しています。
加瀬亮は映画俳優としての地位を確立しているため、安心感がありますね。
驚いたのは裕木奈江…失礼ながら、まだいたんだ…と。

少し灰色がかった映像と、圧倒的な戦闘シーンは戦争映画における屈指の名シーンに数えられるでしょう。
監督が本作を「日本映画」と言いましたが、邦画にこれほどのパワーがあればそりゃすごいだろうと…。
まあ、作品としてどう見るべきか、イマイチ不明なところがあり、ただ「硫黄島の戦い」を忘れないための記録的作品とも言えます。

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by syosei7602 | 2006-12-30 23:59 | 戦争/歴史/時代劇