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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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カテゴリ:戦争/歴史/時代劇( 63 )
るろうに剣心 伝説の最期編
d0030824_03303317.jpg『るろうに剣心 伝説の最期編』日本/2014
監督:大友啓史
出演:佐藤健 武井咲 伊勢谷友介 青木崇高
蒼井優 神木隆之介 福山雅治 江口洋介 藤原竜也
小澤征悦 土屋太鳳 大八木凱斗 滝藤賢一 丸山智己
高橋メアリージュン 田中泯






公開時コピー
未来のために。

和月伸宏原作のベストセラーコミック「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」の実写化第2弾。前後編の後編となる。
監督は1作目、前編と同じく「プラチナデータ」の大友啓史。
出演は引き続き、佐藤健、武井咲、青木崇高、蒼井優、江口洋介、大八木凱斗など。本作からの出演は小澤征悦、また前編で少しだけ登場した福山雅治など。

<あらすじ> ※前編のネタバレが含まれています!
瀬田宗次郎(神木隆之介)に攫われた薫(武井咲)を助けるべく、志々雄(藤原竜也)の甲鉄艦・煉獄に乗り込んだ剣心(佐藤健)。しかし、人質に取られた薫を嵐の海で見失い、自身もまた遭難してしまう。
浜辺に打ち上げられた剣心を助けたのは、飛天御剣流の師匠である比古清十郎(福山雅治)だった。
今のままでは志々雄を倒せないと悟った剣心は、清十郎に最終奥義の伝授を請うが…。



<総評>
志々雄との戦いに決着がつく後編。前編以上に激しいアクションが繰り広げられます。原作をベースにしつつ、十本刀との戦いが大幅に削られてしまう展開となっており、原作ファンとしては些か残念です。
さて、本作は原作でも重要なエピソードになる最終奥義の修得から始まり、蒼紫や最終局面となる十本刀、そして志々雄との戦いがメインとなります。
対決する十本刀は、瀬田宗次郎vs剣心、悠久山安慈vs左之助、あと一応は魚沼宇水vs斎藤一と原作通り。
刈羽蝙也と本条鎌足とかその他諸々は出ていたような…という感じです。
それはさておき、戦いの場所は原作では沈められてしまった煉獄内となります。こういった設定変更は全然アリだし、うまくまとまっています。
戦いのメインは当然、志々雄との対決となりますが、とにかく剣戟の早さが素晴らしい。志々雄vs剣心達という原作の戦いを非常に迫力のある戦いとして再現しています(アニメ版は冗長過ぎてアレでしたが…)。
物語としての見どころはほとんどアクションなので、中身は全体的に意外とあっさりとしていますね。
出演陣の中で特に際立ったのは、滝藤賢一演じる佐渡島方治でしょうか。十本刀で唯一まともに戦わないキャラであり、とにかく胡散臭い小物感が半端ない(笑)。
志々雄を演じる藤原竜也は見事な殺陣を披露してくれます。というより、佐藤健、青木崇高、江口洋介、伊勢谷友介ともども凄いですね。
そして福山雅治が意外なほどの重厚感。剣の達人的雰囲気を非常によく醸し出していました。
前後編の長さながら、思い切ったまとめ方をした作品です。
欲を言えば、アクションが少し食傷気味になったことでしょうか。もちろん素晴らしいのは間違いないのですが、もっとアイディアが欲しかった。
海外で流行ったアクションを取り入れるのは非常にうまいし、再現もされていますが、やはり映画独自の何かがあれば…と思わずにはいられません。
できれば原作でも一番人気だった「追憶編」も…と思わず期待していますが、無理かなぁ。

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by syosei7602 | 2015-11-06 23:59 | 戦争/歴史/時代劇
るろうに剣心 京都大火編
d0030824_01321490.jpg『るろうに剣心 京都大火編』日本/2014
監督:大友啓史
出演:佐藤健 武井咲 伊勢谷友介 青木崇高
蒼井優 神木隆之介 江口洋介 藤原竜也
宮沢和史 土屋太鳳 大八木凱斗 滝藤賢一 三浦涼介
田中泯 福山雅治






公開時コピー
最狂の敵、あらわる

和月伸宏原作のベストセラーコミック「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」の実写化第2弾。前後編の前編となる。
監督は1作目と同じく「プラチナデータ」の大友啓史。
出演は1作目に引き続き、佐藤健、武井咲、青木崇高、蒼井優、江口洋介、大八木凱斗など。本作からの出演は藤原竜也、伊勢谷友介、神木隆之介、土屋太鳳、滝藤賢一など。

<あらすじ>
幕末、維新志士として戦いぬいた伝説の暗殺者“人斬り抜刀斎”こと緋村剣心(佐藤健)は神谷道場で神谷薫(武井咲)や左之助(青木崇高)、高荷恵(蒼井優)といった面々と平和に過ごしていた。
ある日、剣心は新政府の大久保利通(宮沢和史)から呼び出される。用件は、かつて剣心の後釜として人斬りをした男、志々雄真実(藤原竜也)を倒すこと。
志々雄は維新が為された直後、口封じの為に殺されたはずだったが奇跡的に復活し、政府転覆を狙っていた。
送り込まれた政府の討伐隊は壊滅し、その強さから剣心以外に倒せる者はいない。
かくして剣心は薫の制止を振り切り、京都に旅立つ。



<総評>
公開当時、かなり楽しみにして前後編ともに劇場で見ました。何せ1作目は見事(細かいところはさておいて)な出来映えであり、日本のアクション映画に一石を投じたといっても過言でありません。
原作ではかなり長尺の京都編、前後編とはいえどこまで収まるのかが注目でした。
結果として、ポイントを抑えた展開、充実したアクションと見所は十分です。
時代劇というのは、とにかく手間がかかります。舞台、衣装、作法、小道具等とコミックが原作とはいえ、それなりのリアリティが必要なわけなので、これほど力の入った作品、邦画では珍しいですね。
一応、2作目、3作目と続きますが前作との接点は登場人物くらいなので、本作から見ても十分に楽しめます。
さて、剣心と同等かそれ以上に強いとされる志々雄とその一派との対決が本作のメイン。政府を倒すことを目論む志々雄は十本刀と呼ばれる強者を集め、部隊を造ります。この辺の荒唐無稽さはマンガならではですね。
全体的な脚本のうまさはあるんですが、非常に残念なのが十本刀と蒼紫の扱い。
前作で原作通りに蒼紫が出ていれば無理はなかったんですが、剣心を逆恨みする動機のこじつけ感が強すぎます。そして、十本刀に至っては沢下条張のみがピックアップされる形になりました。
まあ、原作でも重要なエピソードなのは確かですが、本作のクライマックスで何人かを登場させればよかったのに…と、残念でなりません。
出演の佐藤健は高い身体能力を活かした殺陣が相変わらず見事です。しかし、本作で強烈なインパクトを残したのは伊勢谷友介演じる四乃森蒼紫、田中泯演じる翁でしょう。巻町操を演じた土屋太鳳も良かったんですが、この2人の印象が強かったですね。藤原竜也の配役が志々雄というのは意外。原作の作画は面長なキャラが多いため、個人的には伊勢谷友介が志々雄というイメージでした。
しかし、結果的には凄みのある演技を披露してくれたので、ハマっていたと言えます。
物足りない部分も散見されますが、原作にあるアクションの荒唐無稽さをうまく表現しており、見応えがあります。
本作を見て思うのは、昔の時代劇が好きだった人がこれを見てなんと思うのだろうか…ということ。昔の殺陣とは違うし、主人公は浪人だし(笑)。
後編に続きます。

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by syosei7602 | 2015-11-05 23:59 | 戦争/歴史/時代劇
清須会議
d0030824_4345593.jpg『清須会議』 日本/2013
監督:三谷幸喜
出演:役所広司 大泉洋 小日向文世 佐藤浩市
妻夫木聡 浅野忠信 寺島進 でんでん 松山ケンイチ
伊勢谷友介 鈴木京香 中谷美紀 剛力彩芽
板東巳之助 阿南健治 市川しんぺー 染谷将太
篠井英介 戸田恵子 梶原善 瀬戸カトリーヌ
近藤芳正 浅野和之 二代目中村勘太郎 天海祐希
西田敏行


公開時コピー
誰だ!最後に笑うのは?歴史が動いた5日間。

三谷幸喜が17年ぶりに手がけた小説を自らが監督した歴史喜劇。
日本史で最も有名ともいえる本能寺の変後における織田信長の後継を決めた、日本初の会議とも言われている「清須会議」を三谷流の味付けで描いていく。
出演は役所広司をはじめ、コメディにぴったりな大泉洋、三谷映画ではお馴染みの小日向文世、佐藤浩市、妻夫木聡など豪華な顔ぶれ。
本作では肖像画などに照らし合わせた特殊メイクが見どころの一つとなっている。

<あらすじ>
天正10年(1582年)、織田信長(篠井英介)は明智光秀(浅野和之)の謀反により本能寺で、さらに嫡男の織田信忠(二代目中村勘太郎)も明智軍との戦ってその一生を終える。
信長死すの知らせを聞き中国攻めからとって返した羽柴秀吉(大泉洋)は、丹羽長秀(小日向文世)、信長の三男・信孝(板東巳之助)と合流。明智光秀を討ち取り、名実共に信長後継者選びの筆頭に躍り出る。
一方、宿老筆頭の柴田勝家(役所広司)は明智討伐ができなかったが、長秀と結託し、秀吉の思い通りにはさせまいと動き出す。
信孝を後継者として推薦することを決める。
勝家の行動に出遅れた秀吉はうつけと評判の次男・信雄(妻夫木聡)を後継者として推薦することを画策するのだが…。
d0030824_435857.jpg

<総評>
歴史が苦手な人にとって清須会議ってなに?というようなテーマである。もっとも歴史が少し好きな自分にとっても清須会議は知っていても、深く掘り下げて勉強したことがないので、結末は知っているだけの状態。
そんなマニアックなテーマを選んだ三谷幸喜は本当に歴史が好きなんだと思わされます。
清須会議は日本初の有名な会議(合議ともいう)であったと言われてますが、まあ、ぶっちゃけるとこの会議の後に色々と戦いが起きたので出来レースみたいな感じも受けますね。
さて、三谷幸喜といえばコメディですが、本作は真面目に作った喜劇とのこと。舞台も背景も大がかりにセッティングされ、その中で戦争をしない極めて平和的な会議までの頭脳戦が描かれます。
まあ、頭脳戦というよりも人脈が全てであり、敵か味方か…それだけの至ってシンプルな物語です。
古参の重臣である勝家、成り上がりの秀吉はいかにして相手を出し抜くかに注力したい…と言いたいのですが、勝家は信長の妹にして浅井長政の正室であったお市の方にべた惚れ。さらに言うならば秀吉も惚れています。
とても美人であったとされるお市の方もキーマンになっていますが、秀吉が惚れていたというのは元となる資料がないため、これは近年の創作から得られたものでしょう。
様々な思惑を元に腹の探り合いがコミカルに演出されてはいますが、勝家や信雄が少々間抜け過ぎるイメージが強過ぎたかも。
しかし、本作はむしろ現代人とも変わらない管理職?ゆえの苦悩や派閥争いがおもしろく、戦国武将=戦争という固定概念を崩してくれたという意味では非常に楽しめた作品でした。
出演者は見事な演技力。特に大泉洋は脚本とあうのか、秀吉役がぴったり。残念なのはうまかったけどイメージに合わなかった鈴木京香。お市の方って感じじゃないんだよなぁ。強そうだけど。
全体的な感想として、歴史好きなら楽しめる作品。歴史が苦手な人は少なくともお市の方の背景を知っておくと面白いかもですね。

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by syosei7602 | 2013-11-23 23:59 | 戦争/歴史/時代劇
るろうに剣心
d0030824_23442144.jpg『RUROUNI KENSHIN』 日本/2012
監督:大友啓史
出演:佐藤健 武井咲 吉川晃司 蒼井優
青木崇高 綾野剛 須藤元気 田中偉登
斎藤洋介 平田薫 永野芽郁 平山祐介
深水元基 奥田瑛二 江口洋介 香川照之





公開時コピー
かならず、帰る。

和月伸宏原作のベストセラーコミック「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」、初の実写化。
監督はTVドラマ「龍馬伝」の大友啓史。
出演は「龍馬伝」のメインキャストである佐藤健、蒼井優、青木崇高、香川照之など多数登場。
特に主演の佐藤健は、原作者にも認められたイメージ通りのキャスティングといわれている。
ストーリーは原作の東京を舞台にしたエピソードを中心にひとつの物語として構成。アクション監督は谷垣健治、香港のアクションと日本の殺陣が融合したアクションが見どころ。

<あらすじ>
幕末、維新志士として戦いぬいた伝説の暗殺者“人斬り抜刀斎”こと緋村抜刀斎(佐藤健)は、鳥羽伏見の戦いを最後に行方をくらます。
明治になって10年、東京では神谷活心流の人斬り抜刀斎を騙る辻斬りが横行していた。
剣術道場、神谷活心流の師範代で亡き父の意思を継ぐ神谷薫(武井咲)は、道場の汚名をそそぐために抜刀斎を捜している最中、剣心と出会う。
その頃、新種の阿片“蜘蛛の巣”を密売する実業家、武田観柳(香川照之)の元から製造法を知る高荷恵(蒼井優)が逃げ出し、人斬りの鵜堂刃衛(吉川晃司)が追跡を始める。
一方、偶然から抜刀斎を名乗る男を見つけた薫だったが、圧倒的な強さの前に負けてしまう。
そんな彼女を救ったのは剣心だった。
薫の道場に居候することになった剣心…しかし、武田観柳の陰謀に巻き込まれていく。
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<総評>
ドラマはあんまり好きではなく、大河ドラマもほとんど見たことなかったんですが、「龍馬伝」だけはおもしろくて全部見ていました。「龍馬伝」で岡田以蔵を演じた佐藤健はとても見事で、思えばこの頃から剣心役がささやかれていましたね。原作はコミックを全巻持っていて、かなり読み込んだものですが、しかしまさか本当に実写化するとは思っていませんでした。
それはさておき、本作の感想を正直に言うとここ最近のアクション系の邦画では一番の出来栄え。
原作にあるアメコミ&格闘ゲーム的なアクションシーンをどう表現するのかが注目でしたが、谷垣健治による香港仕込みのアクションと日本の殺陣が融合し、実にスピーディで迫力ある映像となっています。
さて、物語は原作の東京編における個々のエピソードをうまく纏め上げています。
偽者の人斬り抜刀斎と武田観柳が悪役の中心に添えられ、原作に登場した敵方のキャラクターである四乃森蒼紫をはじめとする御庭番衆は登場しません(ただし、士族崩れとして四乃森蒼紫と般若を足したような外印が登場)。
まあ、実写化におけるキャラクターの変更はよくあることですし、要するにオリジナルキャラクターが原作並みのインパクトを残せば面白い。
本作では外印と剣心の戦いがすさまじくかっこよい。これってワンカットで撮った分もかなりあるとか…。
さらにクライマックスのvs鵜堂刃衛もいいですね。
ヘタクソな殺陣の場合、結構相手の斬ってくるところを待った「受け方」をするんですが、本作ではそれが見られなかった。殺陣の速さにこだわりを感じます。
ただ、アクションの良さはいいものの、ストーリーの流れとしては自然なのに、変に飛ばしちゃうところが多い。
ひとつのエピソードに対して余韻が少ない箇所が散見されました。
ディレクターズカットとか出るんでしょうかね。
主演の佐藤健は見事にはまってます。痩身体躯の剣心そのもの。
薫役の武井咲は意外と良かった。ところどころ、何かつまずくような印象を受けるんですが、概ね好印象です。眼つきが女剣士っぽいから?かも。
吉川晃司は渋い悪役が似合います。
それ以上にぶっ飛んでいたのは香川照之。悪いことが楽しくて仕方ない!みたいに下卑た観柳を好演。
パンフレット見るとクライマックスのあれがアドリブとは(笑)。
蒼井優は少しイメージが違ったかなぁ。やっぱり幼い感じが抜けきらないというか、うまいんですけどね。
青木崇高も香川照之と違った意味で嬉々として暴れ倒していました。
斉藤一を演じた江口洋介、少し熱すぎた感じもうけますがかっこいい。でも、牙突、もうちょいだよ。
総評すると出演者が役柄に対して楽しんで演じているのが見て取れます。こういうのっていいですね。
原作をいい意味で消化した作品、オススメです。

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by syosei7602 | 2012-08-31 23:40 | 戦争/歴史/時代劇
レイン・オブ・アサシン
d0030824_142862.jpg『REIGN OF ASSASSINS』 中国・香港・台湾/2010
監督:スー・チャオピン ジョン・ウー
出演:ミシェル・ヨー チョン・ウソン ワン・シュエチー
バービー・スー ショーン・ユー ケリー・リン レオン・ダイ
グオ・シャオドン リー・ゾンファン ジャン・イーイェン
パウ・ヘイチン ペース・ウー アンジェスル・ウー





公開時コピー
愛に舞い、
宿命を
斬る。


ジョン・ウー監督が「現実の続き 夢の終わり」の脚本を手がけたスー・チャオピンと組んだ武侠アクション。
アクション女優として名高いミシェル・ヨーと韓国の人気俳優チョン・ウソンによるダブル主演作。
衣装デザインはワダ・エミが手がけた。
中国お得意のワイヤーアクションと武器によるカンフーアクションが見どころとなっている。

<あらすじ>
時は明の時代。転輪王(ワン・シュエチー)率いる暗殺組織“黒石”は、約800年前にインドから中国に渡って武術を極めた達磨大師のミイラを狙い、時の宰相とその息子レンフォン(グオ・シャオドン)を抹殺する。
達磨大師のミイラを手中におさめたものは、名実共に武術界の頂点に君臨し、願い事が叶うという噂が流れていたのだ。
黒石の中でも転輪王が最も信頼を寄せる凄腕の女暗殺者、シーユー(ケリー・リー)はレンフォンを殺した後、ルージュー(リー・ゾンファン)という僧侶と出会ったことで、ミイラを手にしたまま忽然と姿をくらましてしまう。
そして、顔を替え、名前をザン・ジン(ミシェル・ヨー)と改めると、都の片隅で空き家を借りて暮らし始める。世話好きな大家から何度となく見合いを薦められるが、全て断り続ける彼女の前に、配達人のアシャン(チョン・ウソン)が現れる。
実直なアシャンに惹かれ、ザン・ジンは一緒になることを決意するが…。
一方、転輪王はシー・ユーの後釜として、結婚式で夫を殺したジャンチン(バービー・スー)を死刑間際から拾い上げ、ミイラの行方を追い始めていた。
d0030824_142247.jpg

<総評>
中国や香港の武侠映画といえば、ワイヤーアクションによるあり得ないジャンプ力やどこかチープな妖怪のようなものが出てきたりするわけですが、近年はさすがにクオリティ重視になってきたように思います。
そんな武侠映画では、割と色恋ものが多く、悲恋的な物語が多いわけですが、本作もそのひとつとも言える作品になっています。
監督のスー・チャオピンはホラー作品のシナリオを手がけていた人ですが、ジョン・ウーとの共同監督によって、いわゆる伝奇ものとしての色合いになっており、作品全体が落ち着いた雰囲気となっています。
さて、物語は達磨大師(禅宗の開祖、少林寺で修行した)のミイラを巡っての戦いとなります。
達磨大師のミイラを手にした者が武術界の覇者になれる…という突拍子もない噂から、暗殺集団が暗躍し、そのうちの1人が裏切ります。この暗殺集団はオーソドックスな剣にはじまり、暗器、魔術(手品)と幅広い使い手がいて、クライマックスでは実に多彩な戦いが繰り広げられます。
本作は、ミステリ要素も含まれており、達磨大師のミイラを得ることによる力がどのようなものなのか、そして既に最強の暗殺集団の頭領・転輪王が何のために求めているかも時代に即したアイディアで楽しめます。
主人公ザン・ジンを演じるミシェル・ヨーは未だに切れ味健在のアクションを見せてくれます。
対してアシャン役のチョン・ウソン、この人は相変わらず得体の知れない演技をするのがうまいですね。
転輪王役のワン・シュエチーは胡散臭さ抜群、そしてジャンチンを演じたバービー・スーは殺人鬼&悪女がはまっていました。
アクションの度合いは意外と少なめですが、中国ならではの剣劇が美しく、またワダ・エミの衣装も凝っています。映像も見どころで、ジョン・ウーが関わっている割りには大人しめ(鳩も出てこない)、アクションが苦手な人でも意外と楽しめる作品です。

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by syosei7602 | 2012-03-28 02:11 | 戦争/歴史/時代劇
1911
d0030824_164443.jpg『1911』 中国/2011
総監督・出演:ジャッキー・チェン
監督:チャン・リー
出演:リー・ビンビン ウィンストン・チャオ
ジョアン・チェン ジェイシー・チェン フー・ゴー
ニン・チン スン・チュン ジャン・ウー
ユィ・シャオチュン




公開時コピー
1911年10月10日、辛亥革命。
歴史に残らなかった「命」の物語。


ジャッキー・チェン出演100作目にして、総監督を務めた歴史作品。
監督は「レッドクリフ」の撮影監督だったチャン・リーが本作で監督デビューとなった。
中国の清朝が無くなるきっかけとなった辛亥革命、その革命の指導者・孫文の親友であり右腕となった黄興の姿を描いている。

<あらすじ>
20世紀初頭、清王朝の中国。旧態依然とした封建主義とアヘン戦争、日清戦争での敗戦により、欧州を列強各国によって支配と利権を許し、衰退の一途を辿っていた。
国の衰退を目の当たりにした若者達は、清王朝を打倒し、共和制を樹立しようと革命への道へ進み始める。
ハワイへの留学経験を持つ孫文(ウィンストン・チャオ)は、革命派のリーダーとして武装蜂起するものの、それは失敗に終わり日本へと逃れる。
そこで知り合った黄興(ジャッキー・チェン)と同志となった彼は、再び革命への機会をうかがう。
1911年4月、孫文から広州での武装蜂起を任された黄興は、中国同盟会の同志の徐宗漢(リー・ビンビン)ら若い同志と共に総督府への襲撃を試みるが、清軍の圧倒的な兵力の前に敗れ去る。
一方、清王朝の皇太后(ジョアン・チェン)を取り巻く宮廷の大臣達は、度重なる武装蜂起に対応するため、列強国の力を借りようと民間の鉄道を国有化し、それを担保にして資金を得ようとしていた。
しかし、それが各地での暴動の引き金となってしまう。
d0030824_165723.jpg

<総評>
遂にジャッキー・チェンの出演作品が100作目!節目となった本作ですが初期の頃は本当に端役というか、単なるやられ役だったりします。個人的にジャッキー出演作品で見た一番古いのは「ファインティング・マスター」で、これがもう色んな意味で凄まじかった(あくまでも出演なので脇役)。
準主役扱いになった「少林門」は若き日のジョン・ウーが監督、出演もした作品で実は結構好きだったりします。この頃のジャッキーと本作でも出演しているジャッキーの息子ジェイシーは良く似ていますね。
100作目ともなると色々と語りたいこともありますが、とりあえず本作のレビュー。
辛亥革命というと歴史の教科書で少し触れた程度の知識しかありませんが、一応下調べして見に行きました。
中国は清朝、旧態依然の封建主義であり、国が広い故に日本のような文明開化に乗り遅れてしまったため、欧州の列強各国と日本、さらにはロシアなどから攻め立てられています。
そんな中、国を憂う国民とさらに華僑といった、海外を知った中国人達は自らの手で国を立て直すために革命を目指すわけです。思えば、この時の中国はいわゆる自浄作用の働いた状態で、思想的には正しい方向に進んでいたといえますね。
さて、辛亥革命の中心人物と言えば孫文、黄興、袁世凱の3人…その中でも主に革命軍の指揮を執った黄興を中心に、孫文の革命成功への動き、袁世凱の策略などが語られていきます。
度重なる武装蜂起の失敗にめげず、革命へと突き進んでいく様がわかりやすく描かれていますが、本作は人物描写が些か表面的で残念です。
孫文、皇后、袁世凱の動きもかなりの時間を割いて語られるため、黄興は主人公としての存在感はあまり大きくないというか…それが表面的なイメージを受ける原因ともいえます。
しかし、それ以上に革命に殉じた若者や兵士達の死がリアルに表現されている点はいいですね。
ジャッキーのアクションシーンはオマケ程度で入っていますが、アクションだけではなく演技派になりたいという意気込みが伝わってきます。
孫文を演じたウィンストン・チャオも手堅い演技を披露、リー・ビンビンも出番が少ないながら印象的な演技をしてくれました。スン・チュンは、突然切れる袁世凱役がうまくはまってましたね。
映像全体は撮影監督出身のチャン・リーだけに、美術的な面から戦場まで見せ方が見事。
ただ、脚本はやはり細切れ感が強かったかも。
もう少し流れがスムースであれば傑作といえたでしょう。
世界史好きにはオススメです。

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by syosei7602 | 2011-11-17 01:01 | 戦争/歴史/時代劇
一命
d0030824_1473820.jpg『HARA-KIRI:DEATH OF THE SAMURAI』
日本/2011
監督:三池崇史
出演:市川海老蔵 瑛太 満島ひかり 竹中直人
青木崇高 新井浩文 波岡一喜 天野義久
大門伍朗 平岳大 笹野高史 中村梅雀
役所広司




公開時コピー
いのちを懸けて、問う―
なぜ男は、切腹を願い出たのか―。世界を圧倒した衝撃の超大作。


62年に小林正樹監督によって「切腹」のタイトルで映画化され、傑作と言われた滝口康彦原作の「異聞浪人記」、2度目の映画化。
監督は「十三人の刺客」から、手堅く時代劇を撮っている三池崇史が、切腹の痛みを視覚的にわかりやすく、そして侍の生き様と体制批判を見事に映像化している。
主演は本作が映画初主演となる市川海老蔵。
最新の3Dカメラで撮影されているが、2D版も同時公開されている。
音楽は坂本龍一。

<あらすじ>
関ヶ原の戦いが終わり、天下太平となった江戸時代初頭。
井伊家の江戸屋敷に津雲半四郎(市川海老蔵)という浪人がやってくる。半四郎の目的は、井伊家の庭を借りて切腹したいというものだった。
家老の斉藤勘解由(役所広司)は、半四郎を招き入れて切腹の真意を問いただす。
半四郎は元広島藩・福島正則の家臣だったものの、城の無断修理が元で藩が取りつぶされ浪人になり、死に場所を求めていたと言う。
経緯を聞いた斉藤は、数ヶ月前にやってきた若浪人・千々岩求女(瑛太)がいたことを告げ、彼の最後を語り始める。
求女もまた、元広島藩の出であり、同じく切腹場所に井伊家を選んだという。しかし、それが庭先を汚されたくない大名屋敷から金品をせしめる狂言切腹であったことを、井伊家の家臣・沢潟(青木崇高)が見抜く。
井伊家では狂言切腹が通用しないことを知らしめるため、求女は壮絶な最期を迎えるが…。
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<総評>
三池監督が再びリメイクを手がけたのはやはり時代劇。「十三人の刺客」の凄まじい殺陣を撮った同監督は、
今度は実に静かにして残酷な本作を見事に撮っています。
舞台は名家・井伊家の江戸屋敷…徳川幕府の時代では幕末に暗殺された井伊直弼が有名ですが、初代藩主・井伊直政が組織した赤備えは徳川家麾下としては屈指の精鋭部隊として活躍しました。
その赤備えのイメージは本作の舞台でもある屋敷の中でも、印象的に使われています。
さて、藩を取りつぶされて浪人たちが哀れを乞い、金品を貰う狂言切腹…つまり、切腹するために庭先を貸してくれと名家に押しかけ、思いとどまるよう説得されてお金を貰う行為なわけです。
ところが井伊家に来た若浪人の求女は実際に切腹させられるわけですが、その切腹がえげつない。
困窮故にあっさりと切腹できないむなしさと痛み、そして狂言切腹をする浪人達に情をかけない井伊家の家臣。武士とは、生き恥を晒すなら潔く死ぬことなのか、それとも無様でも生き続けることなのか…江戸時代の社会の縮図とも言うべき本作は、仕えなくても武士として生きねばならない悲哀に満ちています。
そして、武士の本質を全うするためにやってきた半四郎の意図が徐々に明らかになるにつれ、本作の本質がじわりとにじみ出てくる。
これほどまでに静かに狂気に満ち、さらに生きることを、三池監督が撮ったことに実は驚きました。
市川海老蔵は圧巻、瑛太は迫真、そして役所広司は卓越というべきか…そこに切なさと悲劇を加えるのが満島ひかりでしょうか。
さらに狂気といえば、青木崇高のふてぶてしい演技は見事。
ただ、贅沢を言えば市川海老蔵は孫を持つには若すぎる風貌でしょうか。
落ち着いた佇まいは見事ですが、もっと老けメイクをがんばって欲しかったところです。
それにしても、三池作品は「十三人の刺客」もそうですが、時代考証にかなりこだわっていますね。
下手したら大河ドラマよりもがんばっているかも。
クライマックスは見事…時代劇ならではのおもしろさを実感できる作品です。

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by syosei7602 | 2011-10-25 01:45 | 戦争/歴史/時代劇
さや侍
d0030824_1293279.jpg『SAYAZAMURAI』 日本/2011
監督:松本人志
出演:野見隆明 熊田聖亜 板尾創路 柄本時生
りょう ROLLY 腹筋善之介 清水柊馬 竹原和生
伊武雅刀 國村隼






公開時コピー
鞘しか持たない侍とその娘、
30日間の戦い──。


ダウンタウン・松本人志による監督3作目となる作品。
脚本協力に板尾創路が加わったことで、全2作とは違った作風となっている。
主演の野見隆明は松本人志のバラエティ番組から抜擢されたバーテンダーで全くの素人と思われているが、脚本協力の1人である高須光聖の「ドキュメンタリーハイ」で俳優デビューしている。
また、「さや侍」というアイディアは野見隆明の使えないけど持ち歩いている携帯電話からきている。
撮影時、脚本を渡されず、共演者と話すことを禁じられ、映画主演とは知らずにコントし続けていた(しかし、撮影後半に松本人志による演技指導が入ってばれた)。

<あらすじ>
伊香藩水位微調役だった野見勘十郎(野見隆明)は、ある出来事をきっかけに刀の鞘だけを持ち、娘のたえ(熊田聖亜)を連れて脱藩する。
賞金首となった勘十郎を、賞金稼ぎの三味線のお竜(りょう)、二丁短銃のパキュン(ROLLY)、骨殺死 ゴリゴリ(腹筋善之介)などが狙っていた。刺客から辛くも逃げ延びた勘十郎だったが、ある夜、多幸藩の追手によって捕らわれてしまう。
しかし、多幸藩の藩主(國村隼)は変わり者で、罪人に三十日の業を課していた。
それは、母を亡くして笑わなくなった若君(清水柊馬)に一日一芸を見せて、三十日以内に笑わせることができれば無罪放免、できなければ切腹というものだった。
今まで数々の罪人が三十日の業を行ってきたが、成功した者はいなかった。
勘十郎はあの手この手で笑わせようと奮闘するが、若君の表情ひとつ変えることができない。
たえはそんな姿は侍らしくなく無様と言い出す。二人を見かねた牢番の倉之助(板尾創路)と平吉(柄本時生)は、一緒に笑わせる案を考え始める。
d0030824_1294570.jpg

<総評>
前2作がマニアックな作風でお世辞にも「映画」としての体裁が成り立っていなかった松本人志作品(曰く、映画の概念を壊すという意味では正解なんだけど)。
どちらかというと映画の撮影技法を使った長編コントにしか思えず、3作目も期待値低めで見に行きました。
結果として、前2作よりも映画らしい作品になっていましたが、江戸時代という背景は単なる背景でしかなく、言葉遣いなどの時代考証は無し、文化も割と適当な感じになっています。
細かい部分にツッコミを入れても仕方ない話ですが、そこは江戸時代ならではのアイディアで笑わせるという工夫が欲しかったかもしれません。
物語は若君を笑わせて無罪放免を勝ち取るという目的で進みますが、前2作と違うところは父と子の関係が勘十郎とたえ、殿様と若君の二重構造になっているところ。
こういった作り込みはいかにも映画らしいおもしろさですが、相変わらずコントとしての作りが中心なのでそれほど目新しさはありません。
要するにコメディ映画じゃないのがネックなわけで、「さやしか持たない侍」というアイディアはいいのに、行き着くところはバラエティ番組とかわらないのがもったいない。
この展開はあきらめるとしても、子役の熊田聖亜が非常にがんばっていて、実に良い。
そして主演の野見隆明はクライマックスまで台詞らしい台詞はほとんどないんですが、三十日目が迫真の演技で思わず圧倒されました。
本作の見どころはクライマックスまで引っ張る、とにかく引っ張る。
これはもう脚本というよりは、中年の素人おじさんが見せた渾身の一撃みたいなもんです。
ラストはちょっと残念。もう少し考えて順番を逆にすれば、感動したまま終われました。
エンドロール後は蛇足でしたね。
松本人志の監督としての技量はちょっと微妙です。
映画の概念を越えた映画を撮りたいという気持ちはわかるのですが、どうしてもコントの域を出ない。
いっそのこと、思い切ってアクションやラブストーリーを撮った方が成功するような感じを受けます。

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by syosei7602 | 2011-06-26 23:10 | 戦争/歴史/時代劇
孤剣は折れず 月影一刀流
d0030824_3505593.jpg『孤剣は折れず 月影一刀流』 日本/1960
監督:佐々木康
出演:鶴田浩二 桜町弘子 藤田佳子 植木千恵 花園ひろみ
加賀邦男 毛利菊枝 楠本健二 和崎隆太郎 平幹二朗
徳大寺伸 黒川弥太郎 月形龍之介 美空ひばり



柴田錬三郎原作の「孤剣は折れず」を、任侠映画で人気を博した鶴田浩二を主演に迎えて映画化。
監督は「半七捕物帖 三つの謎」の佐々木康。
出演は「連合艦隊」の鶴田浩二、「親鸞」の桜町弘子、「王様の漢方」の藤田佳子、「快傑黒頭巾」の植木千恵、「十三人の刺客」(2010)の平幹二朗、「たけくらべ」の美空ひばり。

<あらすじ>
d0030824_3551113.jpg恩師・小野先生が暗殺されたとの報せを聞いた神子上源四郎(鶴田浩二)は、兵法修行の旅から急ぎ江戸へと戻るが、その途中の将軍家狩猟場駒場野で小野道場の元門下生で柳生道場に走った四剣士を瞬く間に斬り捨てる。
江戸に入る直前、町はずれの屋敷で食を求めると、そこに現れたのは美音(桜町弘子)という美しい女性だった。美音の影のある雰囲気に惹かれた源四郎だったが、そこに現れた美音の姉・糸耶(藤田佳子)に襲われる。糸耶を軽くいなした源四郎は屋敷を後にする。
江戸の町に入るやいなや、傍若無人に走る馬を止めた源四郎、しかし、馬に乗っていたのは将軍の妹である加寿姫(美空ひばり)だった。加寿姫を諫めたことから、源四郎が戻ったことは程なくして柳生にも知れるところとなる。
その夜、源四郎は養い親松平伊豆守を訪ねる。
そこで彼は、小野先生の暗殺の裏に、柳生一門と大奥を取り仕切る春日局がいることを聞かされ、伊豆守から春日局暗殺の命を受けるが…。

<作品解説>
既に半世紀前の映画となった本作…この手の古い映画というのはあまり見なかったのですが、昔の映画ってすごく生身の演技があって面白いのです。
そんなわけで、初めて鶴田浩二主演の作品を見たのですが、いやはや面白い!
出演陣は豪華だし、なんといってもこの当時の俳優女優は良くも悪くも時代劇にぴったりな雰囲気なんですよね(もっとも、この時代は時代劇、現代劇の俳優の棲み分けが分かりやすい)。
さて、凄腕の剣士・神子上源四郎(みこがみげんしろう)は恩師の仇を討つために、兵法修行から戻ってきます。春日局がいることから江戸時代初期、宮本武蔵より少し後くらいかもしれません。
育ての親から、暗殺の裏に柳生一門と春日局がいることを知り、なんと春日局の暗殺を頼まれる!
って、大奥にどうやって入るわけ?と思ったら、鷹狩りに来るからというもっともな説明。
うーん、この辺りのご都合主義感がいいかも(笑)。
しかし、物語は意外な方向に進み、その間にも神子上源四郎はすごいモテぶりを発揮します。
90分にも満たないストーリーの中で、計4人ほどに惚れられる。
なんかこう、凄腕剣士=モテるという図式がキザなんだけど、ここまでやっちゃうと清々しいというか。
そして、敵役が平幹二朗演じる風早竜馬という浪人。
いいねぇ、ふてぶてしさのある悪漢ぶり!
今じゃ余り見られなくなった、決闘というオーソドックスな展開が格好良いのです。

<見どころ>
やはり殺陣が良い。
剣法の基本に忠実に、かつスピーディーに見栄えがある。
伊達男、源四郎のモテぶりには思わず笑いが…。

<出演者>
鶴田浩二は時代劇役者というより、任侠映画に多く出ている人ですが、こういう役の方が似合っていたんじゃないかなぁ。
桜町弘子と対照的な藤田佳子という和美人が揃った中、容姿的には美空ひばりが劣っちゃう。
うまいんですけどね。
平幹二朗が良い味だしてます。

<総評>
昔の邦画というと、どうしても構えちゃう感じがしますが、娯楽作としては良くできているし、面白い。
むしろ、こういう映画をもっときちんとDVD化して欲しいですね。
海外の名作は500円DVDになったりしているけど、邦画って割と少ないような…日本独自の時代劇、やっぱり日本人にはぴったりと来ますね。

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by syosei7602 | 2011-01-09 23:59 | 戦争/歴史/時代劇
座頭市 THE LAST
d0030824_1133456.jpg『座頭市 THE LAST』 日本/2010
監督:阪本順治
出演:香取慎吾 石原さとみ 反町隆史 工藤夕貴 寺島進
高岡蒼甫 ARATA ZEEBRA 加藤清史郎 宇梶剛士
柴俊夫 豊原功補 岩城滉一 中村勘三郎 原田芳雄
倍賞千恵子 仲代達矢


公開時コピー
愛と怒りと哀しみと。
抜いた仕込みが咽び泣く、
これが最後の座頭市。


勝新太郎の代名詞ともなった座頭市シリーズを、SMAPの香取慎吾を主演に迎えての完結編となる。
監督は「行きずりの街」の阪本順治。
出演は「西遊記」の香取慎吾、「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」の石原さとみ、「交渉人 THE MOVIE タイムリミット 高度10,000mの頭脳戦」の反町隆史、「リミッツ・オブ・コントロール」の工藤夕貴、「踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!」の寺島進、「ホノカアボーイ」の倍賞千恵子、「引き出しの中のラブレター」の仲代達也など。

<あらすじ>
d0030824_1134643.jpg最愛の妻・タネ(石原さとみ)に、最後の戦いと約束した市(香取慎吾)は壮絶な死闘を繰り広げる。
戦いを終えたものの、偶然居合わせたヤクザ者に襲われた市の代わりに、タネが殺されてしまう。市は戦うことを捨てるというタネとの約束を果たすため、故郷の村へと向かう。
行き倒れた市を助けたのはかつて旧友で、今は百姓として暮らす柳司(反町隆史)だった。
仕込み杖を置き、柳司と彼の幼い息子・五郎(加藤清史郎)、年老いた母親ミツ(倍賞千恵子)と共に百姓暮らしを始めた市。
しかし、村は役人の梶原(宇梶剛士)と手を組むヤクザ・天道(仲代達也)によって、搾取され続けていた。
d0030824_1135826.jpgかつて村を仕切っていた島地(岩城滉一)も天道には頭が上がらず、さらに村にあったシマも天道一家に差し出してしまう。
極悪非道な天道一家の所業に耐えられなくなった村人達を見た市は、再び仕込み杖を手に立ち上がるが…。

<作品解説>
勝新太郎の「座頭市」シリーズは26作という長い作品になりましたが、その後、北野武版でヒットし、さらには綾瀬はるかによる女性版も製作されました。
本作はその2作とは異なり、勝新太郎版の完結編になるようです。
「座頭市」シリーズは、勝新太郎による凄まじい居合い切りによるアクションが持ち味でした。もっとも、それらが制作された当時は時代劇映画が多く、手慣れた監督が多かったことで「時代劇」というジャンルにおいて不足はなかったでしょう。
本作は、恐らく時代劇初挑戦となる阪本順治監督がどこまで撮れるのか、これが焦点となっています。
さて、亡き妻との約束で仕込み杖を置いた市、しかし、彼が安住の地として求めた故郷は極悪非道なヤクザ天道一家に支配されており、ついには戦いに発展します。
前半は情緒的な風景と市の新しい生活に慣れる為のシーンが延々と続き、後半は徐々に戦いにシフトしていきます。ただ、映像としては綺麗なんだけど、登場人物の説明がかなり不足しています。
豊原功補演じる浪人・千の説明もなく、ただ存在しているだけという感じで、せっかくの長尺が活かされていません。
また、綾瀬はるか版でも思いましたが、勝新太郎版にもあったユーモアが欠如しているのが残念。
本作でもそのユーモアを模したものは出てきますが、あくまでも真似をしたというイメージだけが残りました。
完結編という割には残念な出来に思えます。

<見どころ>
香取慎吾演じる市の殺陣は見事。
スピード感があり、戦いのシーンは非常に楽しめます。

<出演者>
香取慎吾はなかなか好演しているのですが、やはり声が高く、いまひとつ迫力に欠けます。
また、勝新太郎や北野武と違い、見るからに動ける体をしているところが勿体ない。
反町隆史は色々な役に挑戦しているので、演技の幅が広がってきましたね。
よく似ている岩城滉一が共演しているがちょっとおもしろかったりして。
あとは仲代達也の迫力と、倍賞千恵子の安定した演技が見事でした。

<総評>
練り切れていないシナリオがとにかく気になります。
全体的に緩慢で起伏に欠けていて、阪本順治監督の悪い部分が出ているような感じ(個人的に阪本監督は当たり外れと微妙感が大きい)。
なんとなく「座頭市」を終わらせる為だけ、な感じがしました。
最後だからこそ、もっとこだわった作り込みが欲しかったですね。

<関連作品>
<関連作品>
座頭市物語 (第1作)
続・座頭市物語 (第2作)
新・座頭市物語 (第3作)
座頭市兇状旅 (第4作)
座頭市喧嘩旅 (第5作)
座頭市千両首 (第6作)
座頭市あばれ凧 (第7作)
座頭市血笑旅 (第8作)
座頭市関所破り (第9作)
座頭市二段斬り (第10作)
座頭市逆手斬り (第11作)
座頭市地獄旅 (第12作)
座頭市の歌が聞える (第13作)
座頭市海を渡る (第14作)
座頭市鉄火旅 (第15作)
座頭市牢破り (第16作)
座頭市血煙り街道 (第17作)
座頭市果し状 (第18作)
座頭市喧嘩太鼓 (第19作)
座頭市と用心棒 (第20作)
座頭市あばれ火祭り (第21作)
新座頭市 破れ!唐人剣 (第22作)
座頭市御用旅 (第23作)
新座頭市物語 折れた杖 (第24作)
新座頭市物語 笠間の血祭り (第25作)
座頭市 (第26作)

■リメイク・続編
座頭市 (2003)
ICHI (2008・女性版)
座頭市 THE LAST (2010)

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by syosei7602 | 2011-01-04 23:32 | 戦争/歴史/時代劇