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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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カテゴリ:ハードボイルド/犯罪( 84 )
告白
d0030824_2324824.jpg『告白』 日本/2010
監督:中島哲也
出演:松たか子 岡田将生 木村佳乃 山口馬木也 西井幸人
藤原薫 橋本愛 一井直樹 芦田愛菜 高橋努 新井浩文
黒田育世 山田キヌヲ



公開時コピー
告白が、あなたの命につきささる。

湊かなえのデビュー小説にして、2009年に本屋大賞を受賞した同名小説の映画化。
監督は「パコと魔法の絵本」の中島哲也。
出演は「ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~」の松たか子、「重力ピエロ」の岡田将生、「キラー・ヴァージンロード」の木村佳乃、「半分の月がのぼる空」の芦田愛菜、「雨あがる」の山口馬木也など。
主題歌はレディオヘッド。

<あらすじ>
d0030824_232588.jpgある中学校の終業式。ホームルーム中の1年B組。
担任の森口(松たか子)は、騒がしい教室の中、淡々と話を進め、ある告白をする。
それは、数ヶ月前、シングルマザーである彼女の娘・愛美(芦田愛菜)がプールで溺れ死んだ事件の話だった。警察は事故と断定したが、森口はこのクラスの中の…仮に少年A(西井幸人)と少年B(藤原薫)が愛美を殺したというものだった。
クラス中に衝撃が走る。そして森口は、彼ら2人が行った所業を暴き、少年法で裁けない彼らを自らの手で制裁すると宣言し、学校を去っていく。
2年目の始業式、森口の代わりにやってきたのは自らをウェルテル(岡田将生)と呼ばせる、d0030824_233666.jpg熱血教師だった。
ウェルテルは、少年Bが学校へ来ないのは精神的な事情だと思い込み、クラス委員の美月(橋本愛)と共に家庭訪問を繰り返す。
一方、少年Aはクラスメイト達から壮絶なイジメの標的となっていたが…。


<作品解説>
デビュー作で本屋大賞という、凄惨な復讐劇としてはベストセラーとなった小説です。
原作については、結局読まず仕舞で本作を見に行ったのですが、結末を知らない分、なかなか楽しめました。
いつもは原色ガチガチの中島作品ですが、本作は一転してグレー基調の薄暗い映像、間に差し込まれるミスマッチとも思えるサントラなど、相変わらずセンスを感じます。
原作はひとり1人の告白という1人称形式ですが、本作も同じように、個々のキャラクターがそれぞれの現状や客観的な視点で物語を進めていきます。
さて、そんな本作…結論から言えば、なかなかダーティなラストが気に入りました。
娘を殺された復讐として、13歳から14歳の少年達を大人ならではの悪辣さで追い詰めていく森口。
好き嫌いのハッキリしている中学生たちのえげつなさなど、全体的な雰囲気は「バトル・ロワイヤル」以上でしょう。もともと「バトル・ロワイヤル」自身、出演者の年齢が伴っていなかったのですが、本作はリアル中学生ですから。
本作で語られるのはそれぞれの思惑でありつつ、様々な「矛盾」です。
命を語りながら復讐を企てる森口は、あらゆる意味で命に対してシビア。
一方、犯人であるAとBは自らの世界を囲い込み、そこから出るための努力していると思い込んでいる。その周りにいるクラスメイトは、森口に同情しながらも殺人をした奴はイジメの対象で、それ以上にAとBと仲良くしないまでも、自らイジメに参加しないものすら攻撃対象にする。
つまり、本作の世界観は社会の縮図となっていると言えます。
原作をどの程度まで脚色したかはわかりませんが、ラストまでうまく引っ張る展開で飽きませんでした。
ただ言うなれば、言葉だけで終始してしまう部分が少し残念ですね。

<見どころ>
自ら天才の子供だと思っている少年A。
担任の森口は少年Aを様々な角度からプライドを潰していきます。
このあくどさはいいですね。
非常にうざいウェルテルも良かった。

<出演者>
すでに演技派女優として絶頂期とも言える松たか子。
本作では冷たい目で、無表情に復讐を語る森口を演じきっています。
少年Aとなる西井幸人は長編デビューながら好演。
しかし、少年Bを演じた藤原薫が良かった。この手の役をよくやったなぁ。
ウェルテル役の岡田将生はうざさが十分。
やたらと美少女な橋本愛もバッチリでした。
木村佳乃が母親役をやるようになったのが、ある意味ショックですねぇ。

<総評>
本作の意味するところ「命」と言うものに対しての語り方は独特です。
これをどう受け止めるかによって本作の見方は随分と変わりますね。
不満点があるとすれば、映像感が広がらないところでしょうか。
本作の映像はすばらしいですが、やはり淡々とした「告白」というストーリー進行に対して、思った以上の工夫ができないところにあります。
相変わらず好き嫌いが分かれてしまう中島監督の作風ですが、個人的にはおもしろかったのでオススメです。

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by syosei7602 | 2010-06-05 23:59 | ハードボイルド/犯罪
完全犯罪クラブ
d0030824_283129.jpg『MURDER BY NUMBERS』 アメリカ/2002
監督:バーベット・シュローダー
出演:サンドラ・ブロック ベン・チャップリン ライアン・ゴズリング
マイケル・ピット アグネス・ブルックナー クリス・ペン
R・D・コール トム・ヴェリカ クリスタ・カーペンター



公開時コピー
彼らは出現した。突然変異種のように。
戦慄の「次世代型完全犯罪」のすべて


1924年にアメリカで実際に起きた「レオポルド&ローブ事件」を基に、「絶体×絶命」のバーベット・シュローダー監督がクライムサスペンスとして映像化。
出演は「あなたは私の婿になる」のサンドラ・ブロック、「ウォーター・ホース」のベン・チャップリン、「ラースと、その彼女」のライアン・ゴズリング、「シルク」のマイケル・ピット、「ヘイヴン 堕ちた楽園」のアグネス・ブルックナーなど。

<あらすじ>
d0030824_284136.jpgカリフォルニア州の小さな町サン・ベニートに住む高校生、リチャード(ライアン・ゴズリング)とジャスティン(マイケル・ピット)は、ある誓いを立てていた。2人はクラスメートながら、リチャードは裕福な家庭に育ち、明るい性格で学園の人気者だった。一方、ジャスティンは秀才ながらもクラスでは浮いた存在のオタク。
一見、共通点の無い2人だったが、日常に退屈しているあまりに完全犯罪を企む。
そんなある日、森の中でビニールにくるまれた女性の遺体が見つかる。
捜査担当は殺人課のキャシー(サンドラ・ブロック)と新米刑事のサム(ベン・チャップリン)。
d0030824_285027.jpg指を切り取られていたことから、プロファイリングでは異常犯罪者の犯行と思われる。しかし、あまりにも理路整然とした現場にキャシーは疑問を抱きはじめる。
その頃、ジャスティンはクラスメートのリサ(アグネス・ブルックナー)に好意を抱かれ、徐々に惹かれていく。いつもと違うジャスティンの行動を、リチャードは不審に思うが…。

<作品解説>
本作の基になった「レオポルド&ローブ事件」は、1924年に裕福で優秀な2人の大学生によってなされた事件です。事件名の通り、レオポルドとローブが犯人であり、2人は同性愛の関係だったとか。
この事件はヒッチコックなどによって過去3回、映画化されています。
さて、リチャードとジャスティンはお互い対照的な立場でありながら、なぜか友人となって完全犯罪を企みます。この友人関係はクラスメートには知られておらず、あくまでも2人の秘密です。
しかし、ジャスティンに恋人が出来たことから、関係は崩れはじめ、それが事件の綻びとなります。
一方、女性刑事のキャシーは男勝りながら、ある過去を抱えています。この設定がありきたりというか…キャラクターとしては「羊たちの沈黙」のクラリスに近いのが残念。
また、完全犯罪という割にはその過程が粗すぎて、これで2人が犯人じゃないという警察が無能というべきでしょうか。
ラストのどんでん返しも予想の範囲を超えないのでちょっとガッカリです。

<見どころ>
完全犯罪には見えないとはいえ、計画を遂行していく過程のリチャードとジャスティンの語りはなかなか。
キャシーは格好いい感じです。

<出演者>
サンドラ・ブロックの刑事役は様になっているんですが、先述したようにキャラがありきたりです。
相棒となるベン・チャップリンは可も無し不可も無し。
ライアン・ゴズリングとマイケル・ピットの好演が光ります。

<総評>
サスペンスとしてはB級。
それなりの工夫があるんですが、いかんせん犯罪そのものがお粗末でした。
他の映画などを見てみるといいかもしれません。

<関連作品>
■事件を基にしたもの
ロープ
強迫/ロープ殺人事件
恍惚
完全犯罪クラブ

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by syosei7602 | 2010-02-25 23:59 | ハードボイルド/犯罪
明日に向って撃て!
d0030824_2195277.jpg『BUTCH CASSIDY AND THE SUNDANCE KID』
アメリカ/1969
監督:ジョージ・ロイ・ヒル
出演:ポール・ニューマン ロバート・レッドフォード
キャサリン・ロス ストローザー・マーティン クロリス・リーチマン
チャールズ・ディアコップ ジェフ・コーリイ サム・エリオット
受賞:アカデミー賞/脚本賞・撮影賞・作曲賞・歌曲賞(1969)他

公開時コピー
史上名高い列車銀行強盗ブッチとサンダンス!鮮烈に生きた無法者の明日を知らない決闘のさすらい!
新しい時代の新しい西部劇!鮮やかなテクニックで現代によみがえったこの3人の壮烈な青春!
今日をすて明日に生きる……現代に甦る鮮烈の青春!!(リバイバル時)


19世紀末に実在した伝説の列車強盗ブッチとサンダンスを主人公にした、今なお語り継がれるニューシネマの傑作。
監督は「スティング」のジョージ・ロイ・ヒル。
出演は「スティング」のポール・ニューマン、ロバート・レッドフォード、「ファイナル・カウントダウン」のキャサリン・ロス、「ワイルドバンチ」のストローザー・マーティンなど。
テーマ曲はアカデミー賞歌曲賞を受賞した「雨にぬれても」。

<あらすじ>
d0030824_2234993.jpg19世紀末、西部でその名を轟かせる「壁の穴強盗団」のリーダー、ブッチ(ポール・ニューマン)とその相棒で銃の名手サンダンス(ロバート・レッドフォード)は列車強盗を繰り返しては荒稼ぎしていた。
しかし、あまりにも被害が拡大したことから、鉄道会社は有名な保安官を集め、最強の刺客として差し向ける。
刺客は2人が残したわずかな手がかりを元にどこまでも追い続け、遂に2人は峡谷の崖にまで追いつめられてしまう。
ブッチは「泳げない」と叫ぶサンダンスを説き伏せ、意を決して滝壺へ飛び込むのだった。
d0030824_2235893.jpgなんとか逃げ延びた2人は、サンダンスの恋人エッタ(キャサリン・ロス)と共に南米のボリビアへ向かうことに。
しかし、ボリビアは夢に描いていた場所と違い、ブッチとサンダンスは肉体労働をはじめるものの、身に付いた泥棒家業からは抜け出せないことを実感しはじめていた。

<作品解説>
アメリカンニューシネマの代表作の1つであり、西部劇の傑作としても名高い作品です。
実在した列車強盗ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドは、強盗団ワイルドバンチを結成、本作に登場する「壁の穴強盗団」は通説に過ぎないそうです(ただし、元祖ワイルドバンチも存在する。「ワイルドバンチ」と言えばサム・ペキンパー監督作が有名)。
また、当初ブッチ役はスティーブ・マックイーンが演じる予定が、折り合いが付かずにポール・ニューマンに、さらにサンダンス役には無名のロバート・レッドフォードが起用されました。
さて、本作の醍醐味はなんといってもブッチとサンダンスの絶妙な掛け合いにあります。
大胆かつ冗談が好きなブッチ、クールで慎重なサンダンスという対照的な2人はお互いの欠点をカバーしながら突き進んでいきます。
アクションは控えめながら、要所で魅せてくれる格好良さ、さらにユーモアが鏤められていて飽きません。
いわゆるアメリカンジョークの類ではなく、ユーモアかつクールという言葉がぴったり。
ラストは西部劇屈指の名場面で、2人の走り抜けた人生が集約されています。

<見どころ>
個人的にはサンダンスがめちゃくちゃ格好良く見えました。
普段はクールなのに、追いつめられて尚、泳げないといって我が儘を言ったりして。
名場面と言われるラストは爽快感があります。

<出演者>
ポール・ニューマンは惜しくもこの世を去ってしまいましたが、陽気なブッチを好演。
ロバート・レッドフォードは本作でブレイク、冷めた目の演技が素晴らしい。
ヒロインのエッタを演じたキャサリン・ロスも美人でいいですね。
本作にスティーブ・マックイーンが出ていたら、かなり杓子定規な西部劇になっていたかもしれません。
実に見事と言えるキャスティングです。

<総評>
ニューシネマといえば最後は皆死んでしまうというパターンですが、ブッチとサンダンスに関しては通説として生き残ったと信じられていたこともありました。
ラストをどう見るかは観客次第ですが、もし生き残っていたら…とわずかなりにも思ってしまったりして。
最近の作品に飽きたら、是非に見て欲しい傑作です。

<関連作品>
明日に向って撃て!
続・明日に向って撃て!
新・明日に向って撃て!

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by syosei7602 | 2010-02-03 23:59 | ハードボイルド/犯罪
陽気なギャングが地球を回す
d0030824_1445345.jpg『陽気なギャングが地球を回す』 日本/2006
監督:前田哲
出演:大沢たかお 鈴木京香 松田翔太 佐藤浩市 大倉孝二
加藤ローサ 三浦知紘 中山祐一朗 古田新太 大杉漣
篠井英介 松尾スズキ 木下ほうか 光石研



公開時コピー
ウソ発見器+体内時計+スリ+演説=犯罪ドリームチーム

人気作家・伊坂幸太郎の同名小説の映画化。
監督は「ブタがいた教室」の前田哲。
出演は「BALLAD 名もなき恋のうた」の大沢たかお、「重力ピエロ」の鈴木京香、「花より男子ファイナル」の松田翔太、「アマルフィ 女神の報酬」の佐藤浩市、「ヘブンズ・ドア」の大倉孝二、「デトロイト・メタル・シティ」の加藤ローサなど。
主題歌はSkoop On Somebody。

<あらすじ>
d0030824_145280.jpg港洋銀行銀行に3人組の強盗が押し入る。
人間ウソ発見器・成瀬(大沢たかお)、演説の達人・響野(佐藤浩市)、スリの天才・久遠(松田翔太)らは華麗に金を奪うと、正確な体内時計と脅威のドライビングテクニックを持つ雪子(鈴木京香)の運転する車に乗って逃亡するのだった。
しかし逃亡途中、覆面をした何者かに襲われて金を奪われてしまう。
d0030824_145990.jpg4人で常に完璧だった銀行強盗、計画が漏れていたのか、それとも裏切り者がいるのか、疑心暗鬼に駆られた彼らはチームを解散することに。
だが、偶然から雪子の元夫である地道(大倉孝二)が強奪犯の1人であるとわかる。
その頃、響野が経営する店を1人の男が監視していた。

<作品解説>
原作は未読のまま、タイトルからして気になっていた作品です。
ストーリーからすると「オーシャンズ」シリーズのような感じも受けますが、原作者である伊坂幸太郎は全く意識していないとのこと。
また、90分ほどの作品ですが、これは伊坂幸太郎がこのくらいの長さの作品が好きだからと言うことらしいです。
さて、本作はかなり軽めに作られています。出演者は豪華ですが、ノリとしては非常に軽い。
序盤からのチープなCGによるカーチェイス(これがまたルパン三世ぽくて良い味を出している)、わかりやすいストーリー展開、ドンデン返しなど要素は十分。
登場人物達の年齢設定が結構高かったり、キャラが響野以外立っていなかったりしますが、流れありきのストーリーなので見やすいですね。
クライムコメディとしては必要十分じゃないでしょうか。

<見どころ>
序盤ですかね。
思わず笑ってしまう馬鹿げたカーチェイスは楽しいです。

<出演者>
大沢たかおと佐藤浩市は芸達者、松田翔太も悪くありません。
惜しむらくは鈴木京香…うまいんだけどなぁ、少し雰囲気に合わないかも。
大倉孝二や古田新太はさすがです。

<総評>
伊坂作品が相当な数、映画化されています。
シュールかつリアルな世界観がいいんだと思いますが、原作にもあるスターシステムを使って欲しいですね。
頭を使わずに楽しい映画を見たい人にオススメです。

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by syosei7602 | 2010-01-14 23:59 | ハードボイルド/犯罪
ロックンローラ
d0030824_23102293.jpg『ROCKNROLLA』 イギリス/2008
監督:ガイ・リッチー
出演:ジェラルド・バトラー トム・ウィルキンソン タンディ・ニュートン
マーク・ストロング イドリス・エルバ トム・ハーディ
トビー・ケベル  ジェレミー・ピヴェン クリス・ブリッジス



公開時コピー
最後に笑うのは誰だ!?
ロンドン、ギャング&ロックンロール!


「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」「スナッチ」のガイ・リッチー監督による、クライムコメディ。
出演は「P.S. アイラブユー」のジェラルド・バトラー、「フィクサー」のトム・ウィルキンソン、「クラッシュ」のダンディ・ニュートン、「バビロン A.D.」のマーク・ストロング、「リーピング」のイドリス・エルバ、「マリー・アントワネット」のトム・ハーディ、「コントロール」のトビー・ケベルなど。

<あらすじ>
d0030824_231009.jpg宙に浮いた土地を購入して、一儲けを企むワンツー(ジェラルド・バトラー)は、不動産業でのし上がった街の顔役レニー(トム・ウィルキンソン)に大金を借りて、各方面への根回しを頼む。
ところが、間際になって土地への建築許可が頓挫。
ワンツーは多額の借金を背負ってしまうことに…しかし、実はレニーが全てを企んで土地を横取りした結果だったのだ。
そんなレニーに対して、右腕のアーチー(マーク・ストロング)は、いつまでも昔のままではないと忠告をする。
しかし、ロンドンで絶対的権力を持つレニーはそんな言葉に耳を貸そうとしない。
レニーは、土地を活用するためにロシア人投資家のユーリ(カレル・ローデン)に投資を依頼し、あわよくば利用しようと企む。
ロンドンでのし上がりたいユーリは、d0030824_23101014.jpg投資を快諾。その証として、自らのラッキーアイテムとして大切にしている絵画をレニーに預ける。
気をよくしたレニーだったが、なぜかその絵が家から盗まれてしまうのだった。
一方、ワンツーは昔馴染みの“完璧な会計士”ステラ(タンディ・ニュートン)から、ある大金強奪の計画を持ちかけられるが…。


<作品解説>
小気味よいサントラに載せて、三度イギリスを舞台にしたガイ・リッチー監督お得意の作品です。
何人かの登場人物、絡みあう伏線、お馴染みのギャグを交えて、クセのある登場人物たちが右往左往。
ぶっちゃけていえば、いつもの調子ってところですね。
さて、本作は小悪党のワンツーが不動産投資に手を出して、あっけなく騙されるところから始まります。
多額の借金、返すあては無し。
そんな時に持ちかけられる大金を手に入れるお手軽な方法…はてさて、クライムゲームに突入。
しかし、本作は「ロック・ストック~」「スナッチ」と違うところは、主人公であるワンツーが成り行き任せなところ。
先の2作は主人公がそれなりに頭を使っていますが、本作では初めから騙されています。
もっともそれ以外は、いつもとあんまり変わらなかったりして。
キーとなるのは、タイトルにもある「ロックンローラ」。
これは登場人物のひとりがロックバンドのカリスマであり、物語全体の鍵を握っているところから来ています。
そして、なぜに「ロックンローラ」なのか。
ラスト、個人的には及第点って感じですね。
全体のノリは好きなんだけど。

<見どころ>
主人公ワンツーが、中盤でとっても困った目に。
その結果はいかに!?
笑えます。

<出演者>
男前なジェラルド・バトラーが二枚目半で登場。
妙に普通な悪党になってました(笑)。
トム・ウィルキンソンがいいですね。わがままな大物なのに、威厳ゼロ。
対照的だったのがマーク・ストロング、威厳あります。
タンディ・ニュートンが魅力的。

<総評>
良くも悪くもイギリス映画。
個人的にはイギリス映画のノリって大好きです。
音楽もいいんだよなぁ。
もう少し、ラストを詰めてくれたら良かったかも。

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by syosei7602 | 2009-11-10 23:07 | ハードボイルド/犯罪
さまよう刃
d0030824_1363911.jpg『さまよう刃』 日本/2009
監督:益子昌一
出演:寺尾聰 竹野内豊 伊東四朗 長谷川初範 木下ほうか
池内万作 中村有志 岡田亮輔 黒田耕平 佐藤貴広
酒井美紀 山谷初男



公開時コピー
最愛の人が奪われたとき、
あなたはどうしますか?


東野圭吾原作の同名ベストセラー小説の映像化。
残酷な少年犯罪を見据えて描かれた衝撃作。
監督は「むずかしい恋」の益子昌一。
出演は「博士の愛した数式」の寺尾聰、「あの空をおぼえてる」の竹野内豊、「引き出しの中のラブレター」の伊東四朗、「特命係長 只野仁 最後の劇場版」の長谷川初範、「茶の味」の佐藤貴広、「長い長い殺人」の酒井美紀、「どろろ」の山谷初男など。

<あらすじ>
d0030824_1364785.jpg冬のある日、建築士・長峰(寺尾聰)の一人娘で中学生の絵摩が何者かに拉致され、翌日、遺体となって河川敷で発見された。
妻に先立たれ、娘の成長だけを楽しみにしていた長峰は絶望に打ちひしがれる。
遺体には覚醒剤注射とレイプされた痕があり、警察は目撃情報を元に捜査を進めるが、思うように進展していかない。担当刑事の真野(伊東四朗)と織部(竹野内豊)は、捜査の進展状況を聞いてくる長峰を誤魔化しながら、中井(佐藤貴広)という少年に行き着く。
一方、長峰は捜査状況がわかない苛立ちをどこにもぶつけられぬまま、街をさまようばかり。
ある日、家に帰ると留守電に何者かからのメッセージが入っていた。
「娘はスガノカイジとトモサキアツヤに殺された」…d0030824_1365510.jpgそのメッセージに疑いを抱きながらも、残されていた住所からトモサキアツヤのアパートを訪れた長峰は、部屋でビデオテープを見つける。
それは絵摩が少年2人に、無惨に暴行されている姿が映っていた。
鬼畜ともいえるその様を見た長峰は、帰宅したトモサキ(黒田耕平)の腹に包丁を突き刺す。


<作品解説>
増え続ける少年犯罪、そして少年法のあり方に疑問を投げかける作品です。
東野圭吾作品の中でもかなり重いテーマを扱っているんですが、未だに読む勇気がありません。
それはさておき、まず全体の感想は「あと少し」という感じ。
見ていて思ったんですが、本作の構成…シナリオの流れが誰かの作品に似ているなぁと。
ついでにサントラが妙に映像センスにぴったりくる。
これはもちろん良いことなんですが、エンドロールを見て納得。音楽は押井作品でお馴染みの川井憲次、映像全体の雰囲気がすごく押井作品に似ているんです。
情景描写の方法、語り口、そして何よりもベテラン刑事と若手刑事の組み合わせ。劇場版「パトレイバー」のそれじゃないか。
さて、ストーリーは殺された娘の仇を衝動的に殺してしまった父親が、もう1人の犯人である少年を追います。未成年ということで、逮捕されても極刑にはならずに更正という道しかない少年。
少年法という立ちはだかる壁をどうにかしたい主人公・長峰は、密告を手がかりにひたすら追い続けていきます。そんな彼を追うのが2人の刑事。
刑事として既に達観している真野は淡々と捜査を進め、若手である織部は警察の正義について考え始めます。人々を守るのではなく、法を守るあり方に疑問を抱く。
これは世間の一般論であり、悪法になりつつある少年法への素直な疑問に他なりません。
視点は刑事と長峰の2つに分かれて描かれますが、今ひとつ乗り切れない。
なぜなら、論点である暴行シーンが冒頭に車で拉致される箇所と撮影されたビデオでしか出てこないからです。さらに長峰と娘のシーンが必要でしょう。個人的には、原作の肝であると思われるこの部分は端折らないで欲しかった。
映像として相当に辛くなるとは思いますが、本作のテーマは未成年の鬼畜な犯罪とその犯人がなぜに法によって守られるか、それをどうすべきか?という部分に集約されるからです。
そこがあってこそ長峰の復讐と織部の苦悩に共感できるんですね。
また、テンポが今ひとつ悪かったのも気になりました。
重いテーマだけに、もっと長くなってもいいので、微細な部分までこだわって欲しかった。

<見どころ>
非常に淡々としているんですが、後半の緊張感は良かったですね。
伊東四朗のいぶし銀な感じがいいです。

<出演者>
悲壮感に漂う役をやらせたら寺尾聰はぴったりです。
どこか頼りなさげな感じながらも、強さを感じさせます。
竹野内豊は可も無し不可も無し。
伊東四朗は前述したように、見事ですね。
ところで、娘役と終盤に出てくる売春女性はどうやらセクシー女優を使ったみたいです。シーンが短いし、役柄のイメージとしては悪いんだろうけど、なんだかなぁ。

<総評>
ここの役柄はハッキリしているんですが、どうにもばらついた印象を拭えません。
「容疑者Xの献身」が良かっただけに、勿体ないというべきか。
全編通して暗いので、見るには結構気合いがいるかもしれません。

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by syosei7602 | 2009-10-10 23:59 | ハードボイルド/犯罪
サブウェイ123 激突
d0030824_1962171.jpg『THE TAKING OF PELHAM 1 2 3』 アメリカ/2009
監督:トニー・スコット
出演:デンゼル・ワシントン ジョン・トラボルタ ジョン・タートゥーロ
ルイス・ガスマン マイケル・リスポリ ジェームズ・ガンドルフィーニ
ベンガ・アキナベ ジョン・ベンジャミン・ヒッキー
ヴィクター・ゴイチャイ


公開時コピー
123号車、応答せよ─
要求は何だ?
この車両ひとつで、
NYはハイジャックできる


ジョン・ゴーディ原作のベストセラー小説の再映画化。
1974年の「サブウェイ・パニック」のリメイクとなる。
監督は「デジャヴ」のトニー・スコット。
出演は「アメリカン・ギャングスター」のデンゼル・ワシントン、「ヘアスプレー」のジョン・トラボルタ、「トランスフォーマー/リベンジ」のジョン・タトゥーロ、「ローグ アサシン」のルイス・ガスマン、「ラウンダーズ」のマイケル・リスポリ、「オール・ザ・キングスメン」のジェームズ・ガンドルフィーニなど。

<あらすじ>
d0030824_1963249.jpgニューヨーク、午後2時。地下鉄運行指令室のガーバー(デンゼル・ワシントン)は、仕事上のトラブルで降格させられ運行管理をしていた。
ほぼ同じ頃、ペラム1時23分発の列車が何者かに乗っ取られ、1両目だけを切り離して停車する。
犯人はライダー(ジョン・トラヴォルタ)と名乗る一味。ライダーは、無線を通じてガーバーと連絡を取り、2時13分から1時間以内に、市長に1千万ドルを乗客の身代金として用意させるように言えと命令する。
さらに、1分遅れるごとに乗客を1人ずつ殺していくと告げるのだった。
NY市警の人質救出班カモネッティ警部補(ジョン・タトゥーロ)が指令室に到着し、ガーバーは帰宅させられd0030824_1964462.jpgる。ところが、ライダーはガーバーを交渉相手に指名し、席にいないことを理由に運転手を殺害。
カモネッティはガーバーを呼び戻し、再び交渉させることに。
ライダーは、元地下鉄運転士で仲間のレイモス(ルイス・ガスマン)から、ガーバーが管理職にいたことを聞き、なぜ現場にいるかという質問を始めるが…。


<作品解説>
1974年の「サブウェイ・パニック」は英国アカデミー賞にノミネートされ、サスペンスアクションとして金字塔を打ち立てた名作です。
その他にもテレビ映画としてリメイクされていますが、最近ハリウッドのネタが尽きたのか、この手の作品のリメイクは多いですね。
地下鉄映画といえば、「交渉人 真下正義」、「サブウェイ」、「TUBE」などがあります。しかし、意外と地下鉄をメインにしたサスペンスって意外と少ないんですよね。
さて、本作は名優デンゼル・ワシントン、個性派のジョン・トラボルタとの頭脳戦になります。
この手の映画では珍しく、リーダーが過激で感情的という性格。
一方、交渉相手となるガーバーは冷静ながらも一般市民的。正義のヒーローというにはほど遠いイメージです。
面白いのは、限りなく直線的な逃亡経路しかない地下鉄をジャックするという発想。警察の救出部隊に囲まれながらも不敵に交渉を続けるライダーのふてぶてしさは見事です。
しかし、本作の甘いところは警察の行動がとろくさかったり(さらにノリツッコミしてるし)、ストーリー上のキーとなりそうな伏線が生かされていないところ。
現代劇にするなら色々とハイテクが生かされるかと思いきや、単なる交渉ごとに終始し、ラストがいかにもアメリカ的発想なのが残念です。

<見どころ>
犯人のライダーと交渉役のガーバー、2人の駆け引きはおもしろい。
特に中盤においてライダーが、ガーバー自身に秘密を語らせるくだり、ワシントンとトラボルタの演技が最高です。
カーチェイスは無駄と言うべきか…。

<出演者>
なんだか随分太った感じがするデンゼル・ワシントン。
やっぱりうまいんだよなぁ、この人は。
ジョン・トラボルタは悪役をやらせたらピカイチ。髪をそり上げて強面に。
神経質な悪役がぴったりです。
ジョン・タトゥーロはかなりオマケになってしまいましたが、助演としてしっかり果たしてくれています。

<総評>
オリジナルを見ていないのですが、本作はそこそこな感じ。
トニー・スコットお馴染みの映像センスは相変わらず格好いいんだけど、いつも大げさになるんだよなぁ。
逆にオリジナルに興味をそそられる出来と言えるでしょう。

<関連作品>
サブウェイ・パニック (オリジナル)
サブウェイ・パニック1:23PM (テレビ版)
サブウェイ123 激突

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by syosei7602 | 2009-09-04 23:59 | ハードボイルド/犯罪
デッドポイント ~黒社会捜査線~
d0030824_140114.jpg『EXPECT THE UNEXPECTED』 香港/1998
監督:パトリック・ヤウ
出演:ラウ・チンワン サイモン・ヤム ヨーヨー・モン
ラム・シュー ルビー・ウォン レイモンド・ウォン




香港映画界の鬼才ジョニー・トー製作、「ロンゲストナイト」の監督パトリック・ヤウによるアクションサスペンス。
出演は「忘れえぬ想い」のラウ・チンワン、「エグザイル/絆」のサイモン・ヤム、「暗戦 デッドエンド」のヨーヨー・モン、「新宿インシデント」のラム・シュー、「PTU」のルビー・ウォンなど。

<あらすじ>
d0030824_2165787.jpg香港、降りしきる雨の日。
カフェの店長マンディ(ヨーヨー・モン)は、テレビニュースで取材を受けている特捜の警部ケン(サイモン・ヤム)を見つめていた。
そこへガラの悪い3人の男がやってきて、マンディは不愉快な顔をする。以前からマンディに卑猥な言葉などでちょっかいを出していたのだ。
一方、向かいの宝石店で3人組の強盗が押し入るが、強固なショーケースを割ることができず、警官が来たために逃走する。強盗の1人(ラム・シュー)は、近くにあったアパートのビルに逃げ込み、警官隊が集結して包囲を開始していた。
カフェにいたリーダー格の男はそれを見て、携帯電話で連絡を取っていた。その相手はアパートの一室で寝ていた男への連絡で、部屋には裸で縛られた女性2人が横たわっていたのだ。
部屋を確認してまわる警官に発砲した男は、銃撃戦の末に負傷して逮捕される。カフェの3人は男を奪還するd0030824_217660.jpgために堂々と現場で銃を撃ち、逃走していった。
特捜のケン達が駆けつけ、遅れてやってきたケンの同僚で友人のサム刑事(ラウ・チンワン)は、停止されていたエレベーターに乗り込み、そこで妙な音を耳にするが…。

<作品解説>
香港映画といえば、ワイヤーを中心とした荒唐無稽なアクションとノワールといわれる骨太なアクションが魅力的です。
近年はジョニー・トーがノワール作品の筆頭というくらいに、この手の映画が多いんですが、本作はその中でも非常にレベルの高いものの1つと言えるでしょう。
さて、本作は捜査のスペシャリストである特捜隊が、冷酷な3人組の男達、間抜けな強盗犯達を追うというちょっと変わったストーリーです。2つの事件の犯人を同時期に追うというのはなんとも効率が悪そうなイメージがありますが、これがうまいこと演出され、さらにはヒロインと女性刑事の恋愛まで描かれています。
ユーモアを交えつつも、銃撃戦などはハードな演出が為されているからすごい。
また、全編に渡って雨が降り続け、この状況が物語を落ち着かせています。
ジョニー・トーの映画ではお馴染みの俳優陣による演技も良いですね。
ラストは若干やりすぎのような気もしますが、総じてレベルの高い作品です。

<見どころ>
3人組の男達が冷酷で、これが効果的に描かれています。
クライマックスは手に汗握る緊張感で、シナリオのうまさを物語っています。

<出演者>
ラウ・チンワン、サイモン・ヤムをはじめとする俳優陣は非常に手堅い演技ですね。
ヒロインを演じるヨーヨー・モンがスタイル抜群で美しく、この美しさがクライマックスを盛り上げてくれます。

<総評>
香港映画のノワール作品は総じてレベルが高いものが多いです。
本作もその1つですが、ユーモアもしっかりと描かれているし、返還前とその直後あたりはイギリス的な感覚があるような気もします。
元々イギリス映画と邦画はセンス的に近いものがあるし、そこに香港の環境による演出が混ざると絶妙な感じがしますね。
いずれにしても、本作のような作品は見ておいて損はないでしょう。

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by syosei7602 | 2009-07-04 23:59 | ハードボイルド/犯罪
エグザイル/絆
d0030824_1321238.jpg『EXILED』 香港/2006
監督:ジョニー・トー
出演:アンソニー・ウォン フランシス・ン ニック・チョン
ラム・シュー ロイ・チョン ジョシー・ホー リッチー・レン
サイモン・ヤム ラム・カートン エレン・チャン エディー・チョン
ホイ・シウホン タム・ビンマン


公開時コピー
彼らこそ、最高だった。

香港を代表する監督の1人、「ブレイキング・ニュース」のジョニー・トーによるノワールアクション。
出演は「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝」のアンソニー・ウォン、「軍鶏 Shamo」のフランシス・ン、「ブレイキング・ニュース」のニック・チョン、リッチー・レン、「新宿インシデント」のラム・シュー、「インファナル・アフェア 無間序曲」のロイ・チョン、「ツインズ・エフェクト」のジョシー・ホー、「PTU」のサイモン・ヤムなど。

<あらすじ>
d0030824_1322248.jpg中国返還目前のマカオ。ある家に2人の男が訪ねてくる。
家にいたのは乳飲み子を持つ女(ジョシー・ホー)。
2人は家の主であるウー(ニック・チョン)を待つと行って広場に向かう。ほどなくして、また2人の男が訪ねてきた。目的は同じくウーだった。
やがてウーが帰ってくる。先に来た男の1人タイ(フランシス・ン)と、後から来た男の1人ブレイズ(アンソニー・ウォン)がウーの後について家に入っていく。
3人は家の広間で銃を突き付けあい、唐突に銃撃戦となるがウーの弾が切れたところで終了する。
タイとキャット(ロイ・チョン)はウーを守るために、ブレイズとファット(ラム・シュー)はウーを殺す為にやってきたのだ。
ウーはかつて、香港マフィアのボスであるフェイ(サイモン・ヤム)を撃って逃亡していたが、妻子を連れて舞い戻ってきたばかりだった。
d0030824_1323482.jpg幼なじみだった5人は一時休戦し、ウーは妻子に残す金を集める為の猶予が欲しいという。
ブレイズはその条件を受け入れる。
次の日、仕事仲介の男からマカオの新勢力のボスであるキョン(ラム・カートン)暗殺を引き受ける。
キョンのやってくるレストランで待ち伏せをする5人だったが…。

<作品解説>
ジョニー・トー監督といえば、今や香港におけるノワール作品の第一人者とも言えます。
本作はほぼ脚本無しに撮ったという異色作ながら、各国での評判は上々。
その卓越した演出と俳優達の演技力が光った傑作です。
トー監督の特長といえばなんと言っても夜間とワンカットよる撮影。
「PTU」や「ブレイキング・ニュース」でも、実に見事でしたが本作はそれらの技術が余すところ無く使われています。
さて、幼なじみながら敵対してしまった5人の男。
守るため、殺すため、その前にすべきは標的となる男、ウーの金稼ぎで猶予はたった1日というハードスケジュール。
そこで超危険な仕事、マフィアのボス暗殺を請け負いますが、ここでトラブルが発生します。
シナリオは流れるままに、ということで至ってシンプルな作り。
それでも、さらりと義侠心を描いてしまうところが香港映画らしいですね。
派手な銃撃戦、要所に差し込まれるユーモアの数々、ほとんど女っ気無し(笑)ながらツボを押さえた作りと、ラストのさらりとした余韻の残し方は見事です。
また、幼なじみの5人ですが一応全員60年代前半生まれ。
渋み溢れてます。

<見どころ>
病院からの逃走シーン、そしてクライマックスと銃撃戦の面白さが凝縮されています。
クライマックス直前のジョシー・ホー演じるウーの妻が見せる表情が印象的。

<出演者>
アンソニー・ウォンをはじめ、演技に定評があるキャスティング。
フランシス・ンやロイ・チョンが格好いいのはわかりますが、ラム・シューまで格好いいとは!
ウーの妻を演じるジョシー・ホーは少し濃いめの女優ですが、目元が強くていいですね。
サイモン・ヤムの嫌みっぷりは拍手ものです。

<総評>
静と動が入り交じりえて、男達の格好良さを詰め込んでいます。
とにかく格好良い映画にしたいんだ、みたいな…香港映画でしか出し得ない良作。
ノワールが好きならオススメです。

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by syosei7602 | 2009-06-16 23:57 | ハードボイルド/犯罪
バンコック・デンジャラス
d0030824_22282971.jpg『BANGKOK DANGEROUS』 アメリカ/2008
監督:オキサイド・パン ダニー・パン
出演:ニコラス・ケイジ シャクリット・ヤムナーム  チャーリー・ヤン





公開時コピー
暗殺成功率:99%
完全無欠の暗殺者、ジョー。
唯一のミスが、全てを狂わせていく。


「the EYE 【アイ】」など、アジアとハリウッドで活躍する兄弟監督、オキサイド・パン、ダニー・パンによるクライムアクション。
オリジナルは同兄弟が監督をつとめた「レイン」。
出演は「ナショナル・トレジャー」シリーズのニコラス・ケイジ、「沈黙の聖戦」のシャクリット・ヤムナーム、「香港国際警察/NEW POLICE STORY」のチャーリー・ヤンなど。

<あらすじ>
d0030824_2228408.jpg自らに厳しいルールを律し、世界をまたにかける暗殺者ジョー(ニコラス・ケイジ)は、ロシアでの仕事を終えると次の仕事で引退をしようと決意する。
最後の仕事はタイのバンコク、4つの暗殺を請け負っていた。
ジョーの最初の仕事は運び屋を見つけることで、街を歩きながら観光客相手にまがい物の時計を売ったり、売春婦を斡旋しているコン(シャクリット・ヤムナーム)を雇う。
最初の1件を片づけるが、その途中に軽い怪我を負ったジョー。薬局で薬を探していると店員のフォン(チャーリー・ヤン)に色々と教えて貰う。しかし、彼女は耳が聞こえなかった。
だが、フォンの親身な対応に警戒心を緩めたジョーは、ほどなくして食事に誘うことに。
d0030824_22285058.jpg一方、2件目の依頼が入ったカバンを受け取ったコンは、チンピラ集団にカバンを奪われそうになり、命からがらジョーの元へやってくる。
激怒したジョーはコンを殺そうとするが、弟子にしてくれと頼まれてしまう。
その時からジョーの暗殺ルールは少しずつ狂い始めるのだが…。

<作品解説>
耳の聞こえない殺し屋という異色の作品「レイン」のリメイクです。パン兄弟の代表作でもありますが、オリジナルでは男前のパワリット・モングコンピシットが主演していました。
それがなぜにニコラス・ケイジ?という疑問がつきまといますが…雨が印象的だったオリジナルに比べて、本作はそれをヒロインに当てはめて、さらにアクションに特化しています(ヒロインはフォンですが、劇中ではなぜか「レイン」という名前になっていました)。
さて、主人公ジョーの人物的背景は「凄腕の殺し屋」というもの以外は一切不明。
自らのルールに則って動き、最初はかなり神経質なイメージで描かれます。
そんな彼がバンコクでの仕事を最後に引退することに決めますが、最後という部分で気を緩めてしまったのか、本来は運び屋でしかなかったコンを弟子にして、薬局で知り合ったフォンとデートを重ねていきます。
実はこの設定、オリジナルをある意味踏襲しているんですね。
ジョーが師匠でコンが弟子(そのコンが主人公で耳が聞こえない)、薬局のフォンは一緒ですが健常者です。
一種のパラレルワールドのような描き方です。
ちょっと中だるみしますが、ジョーとフォンの関係がオリジナルに比べて丁寧に描かれていただけにラストが少し残念でした。
監督は同じでも、やはりバンコクにニコラス・ケイジの顔は濃すぎましたね。

<見どころ>
後半のジョーとフォンの切ないシーン。
これってかなり名場面です。
話せないフォンと「話すことができなかった」ジョー、なんともいえないうまさです。
クライマックスの銃撃戦も良かったですね。

<出演者>
泥臭いイメージのニコラス・ケイジ、悪くはないけどなぁ…ジョン・トラボルタと並んでロン毛は似合いません(笑)。
まあ、うまいんだけど、この人と並んで歩くチャーリー・ヤンがアンバランス。
そのチャーリー・ヤンは綺麗な女優で、表情が良かったです。
コンを演じたシャクリット・ヤムナームも良い感じでした。

<総評>
良くも悪くもニコラス・ケイジ。
やっぱりもっとクールな人にやってほしかった。
バンコクの煩雑な雰囲気はノワール作品にぴったりだけど、ニコラス・ケイジはやっぱりハリウッドアクションです。
個人的にはオリジナルがやっぱり良かったな、といった感じですね。

<関連作品>
レイン (オリジナル)
バンコック・デンジャラス (リメイク)

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by syosei7602 | 2009-05-17 21:20 | ハードボイルド/犯罪