トップ | ログイン

映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30
検索
カテゴリ
50音順INDEX
アクション/アドベンチャー
ミステリ/サスペンス
恋愛/青春/スポーツ
ホラー/オカルト
ヒューマン/ドラマ
SF/ファンタジー/パニック
ハードボイルド/犯罪
戦争/歴史/時代劇
ノンフィクションベース
ミュージカル/音楽/ダンス
コメディ/パロディ
アニメ/CG
ドキュメンタリー
月別更新まとめ
管理人日記
リンク/プロフィール
以前の記事
2017年 02月
2016年 08月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 02月
2014年 07月
2014年 06月
2013年 11月
more...
記事ランキング
ブログジャンル
最新のトラックバック
視聴率に関係なく選んだ2..
from dezire_photo &..
視聴率に関係なく選んだ2..
from dezire_photo &..
[洋画] 「アバター」は..
from 窓の向こうに
仮面ライダー THE F..
from piece of life ..
サウンド・オブ・サンダー
from piece of life ..
ダブル・ミッション
from piece of life ..
『シャッターアイランド』..
from 名機ALPS(アルプス)MD..
「AVATAR」
from samuraiの気になる映画
『宇宙戦艦ヤマト/復活篇..
from 【徒然なるままに・・・】
映画「相棒 -劇場版- ..
from 珍竹麟  〜映画とネットとモ..
フォロー中のブログ
リンク
にほんブログ村 映画ブログへ

ログログシール
ライフログ
その他のジャンル
ファン
カテゴリ:ハードボイルド/犯罪( 84 )
バレッツ
d0030824_435324.jpg『22 BULLETS』 フランス/2010
監督:リシャール・ベリ
出演:ジャン・レノ カド・メラッド ジャン=ピエール・ダルッサン
マリナ・フォイス リシャール・ベリ ジョーイ・スタール
フィリップ・マニャン カルロ・ブラント ファニ・コラローヴァ
ムーサ・マースクリ


公開時コピー
『レオン』から17年──
愛する者を守るため、
男は再び戦うことを決意する。


製作にリュック・ベッソンを迎え、実在したマフィアを元に描かれたクライムアクション。
監督は「ぼくセザール 10歳半 1m39cm」のリシャール・ベリ。
出演は「ピンクパンサー2」のジャン・レノ、「プチ・ニコラ」のカド・メラッド、「画家と庭師とカンパーニュ」のジャン=ピエール・ダルッサンなど。

<あらすじ>
d0030824_44657.jpg元殺し屋でマルセイユの街を支配していたマフィアのボス・シャルリ(ジャン・レノ)は足を洗い、家族と平穏に暮らしていた。
そんなある日、幼い息子と出かけた先で数人の男達に襲われ、22発もの銃弾を受け、瀕死の重傷を負う。
引退した彼を狙う理由がわからなかったが、シャルリの友人で弁護士マルティン(ジャン=ピエール・ダルッサン)らが黒幕を突き止める。
それは、シャルリの青年時代からの親友で、シャルリ引退後にマルセイユを支配しているマフィア、トニー(カド・メラッド)だった。
トニーは、シャルリとのある約束を反故にするために彼を狙っていたが、抗争を望まないシャルリはその事実に目を伏せてしまう。
d0030824_442038.jpgしかし、シャルリを慕うカリム(ムーサ・マースクリ)が殺され、家族にも手が及ぶと考えた彼は遂に自ら報復へと動き出す。
一方、マルセイユ警察の刑事、マリー(マリナ・フォイス)は、シャルリ暗殺未遂の裏を捜査しながら、シャルリ自身による復讐を追うことになる。

<作品解説>
「レオン」から17年、というコピーが示すとおり、あの作品から一気にスターダムへと駆け上ったジャン・レノ主演のクライムアクションです。彼が演じたレオンは、後の映画や小説、マンガに至るまで様々なところで影響を与えました。コピーだけみると「レオン」の続編みたいなイメージですが、あくまでもキャッチコピーなので、まったく関係ありません。
ストーリー全体はかなり暗めで、レオンのようなユーモアはあまり感じられません。
されど、出演者の円熟した演技が見応え十分です。
さて、主人公のシャルリは引退したマフィアのボスで、彼を慕う数名がいるだけで組織そのものは既にありません。しかし、引退しても尚、無言の力を持つ彼を邪魔者扱いした現役マフィアの友人によって命を狙われます。
仲間を殺されたシャルリは復讐に乗り出す、というわけです。
主にマフィア中心の物語ではあるんですが、追うのがシングルマザーの刑事マリーです。
家族を持つシャルリとマリー、立場が違う故に常に平行線を辿る彼らなのですが、家族という唯一の共通点だけは共感しあう。
そして、暗殺を企むトニーもまた、家族を持っているわけで…本作は主に守るもの、守られるものという立場が登場人物たちの背景に色濃く描かれています。
しかし、それらを描くが故に物語のポイントがいまいち掴めず、若干間延びした印象を受けますね。

<見どころ>
暗殺の実行犯を追いつめ、死刑宣告を告げる主人公シャルリ…ジャン・レノがぞくぞくするほどカッコイイ瞬間です。
また、息子を救うために体をボロボロに傷つけながら進むシーンなど、グッときますね。

<出演者>
ジャン・レノは既に還暦を超えていますが、アクション俳優としての側面は未だに失われてはいません。
カド・メラッドは円熟した演技を披露。冷酷かつふてぶてしいマフィア・トニー役にはぴったりでした。
ジャン=ピエール・ダルッサン、マリナ・フォイスは良い味を出していました。
助演としての役割をきっちりと果たしています。

<総評>
人間関係が若干ややこしかったりしますが、フランスならではの結婚歴?なのかも。
アクションシーンはそれほど多くないんですが、シャルリの右手がほとんど動かないという怪我を負いながら、オフロードバイク乗っていたりして…目立つツッコミどころが残念かも。
好きな人は好き、というジャンルの作品かも知れません。
結構、血みどろなので、R18くらいでも良かったんじゃないかと思います。

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
よろしければクリックお願いします。
by syosei7602 | 2011-03-03 23:59 | ハードボイルド/犯罪
ザ・タウン
d0030824_5222192.jpg『THE TOWN』 アメリカ/2010
監督・出演:ベン・アフレック
出演:ジョン・ハム レベッカ・ホール ブレイク・ライヴリー
ジェレミー・レナー タイタス・ウェリヴァー ピート・ポスルスウェイト
クリス・クーパー スレイン オーウェン・バーク コレーナ・チェイス
ブライアン・スキャンネル デニス・マクラフリン ヴィクター・ガーバー


公開時コピー
ここは全米最悪、強盗と犯罪の街。

チャック・ホーガン原作のミステリー「強盗こそ、われらが宿命」の映画化。
監督は「ゴーン・ベイビー・ゴーン」に続き2作目となり、主演もつとめるベン・アフレック。
出演は「地球が静止する日」のジョン・ハム、「それでも恋するバルセロナ」のレベッカ・ホール、「旅するジーンズと19歳の旅立ち」のブレイク・ライヴリー、「ハート・ロッカー」のジェレミー・レナー、「ツイステッド」のタイタス・ウェリヴァー、「インセプション」のピート・ポスルスウェイト、「キングダム/見えざる敵」のクリス・クーパーなど。

<あらすじ>
d0030824_522314.jpgボストン・チャールズタウン。全米屈指の強盗多発地帯の街で生まれ育ったダグ(ベン・アフレック)と兄弟のように育ったジェム(ジェレミー・レナー)は、気心の知れた仲間と組んで銀行強盗と現金輸送車強盗を繰り返すプロフェッショナル。
毎回周到な準備を整えていた彼らだったが、ケンジントン銀行を襲った際に計画にミスが生じ、支店長のクレア(レベッカ・ホール)を人質として連れて逃げる。
ダグ達はクレアを解放するが、彼女が自分たちと同じ地区に住んでいると知って動揺する。正体がばれることを恐れたジェムは彼女を始末すると意気込むが、ダグはそれを否定して自ら彼女の動向を探ることに。
一方、FBIのフローリー(ジョン・ハム)が本格的に捜査に乗り出し、d0030824_5223971.jpg街のチンピラを締め上げてダグ達へと迫っていた。
その頃、ダグはクレアがまだ怯えていることを知り、偶然にも彼女を慰めて親しくなっていく。
そして、彼女のために足を洗って新たな人生を歩もうと考えるのだが…。


<作品解説>
ベン・アフレックといえば、「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」でマット・ディモンと共同脚本を手がけてオスカーを獲り、さらに初監督作「ゴーン・ベイビー・ゴーン」で高い評価を受けた希有な俳優です。
この人自身、俳優としての力は高いものの、たまに微妙な作品でラジー賞なんかにノミネートされちゃっています。しかし、むしろ監督としては非凡な才能の持ち主なので伸ばして貰いたいですね。
さて、物語は全米で一番強盗が多発するという街で銀行強盗を繰り返すダグが、恋に落ちたことで足を洗おうとするまでが描かれます。
まるで昔気質の職人一家のように、親から子へと引き継がれる銀行強盗という職業。
計画にはないクレアの誘拐をしてしまったことから、ダグ自身の街や強盗という仕事に対する見方が変わっていきます。そして、街を出ようと決意したものの、そこに立ちはだかるのは自らの過去、現在、そしてクレアに嘘を付いていることの後ろめたさ、親友ジェムをはじめとする仲間達との距離感であり、その全てがダグという人間を構成しているわけです。
冒頭の銀行強盗からテンポ良く進み、クレアやジェム達との関係、そしてFBI…些かシーンごとにパーツ化されているような感じも受けますが、個々のシーン自体が完成されているため、飽きることがありませんでした。
物語の根幹は銀行強盗にあるではなく、あくまでもダグという人物と街全体の関わりが主です。
その中で父親も含めた人間関係を描ききったのは見事。
喪失感も大きい作品ですが、ラストの清々しさは潔く、静かに締めくくられます。
この手の作品としては秀作の部類に入るでしょう。

<見どころ>
親友、恋人、街、そして過去。
些か特殊ではあるんですが、人が人として生活する上で避けることのできないファクターがきっちりと描かれており、それらが作品全体の見どころとなります。
ダグは悪人ですが、その彼の本質はいわゆる優しさと悪という二律背反なわけで、人というものが片方に傾きそうで傾かない、そんな描写がいいですね。
アクションシーンはあくまでも、物語の流れでした。

<出演者>
ベン・アフレックは際だって男前というわけじゃないんですが、雰囲気がいいですね。
変にアメコミヒーローなんて演じちゃったために、ありがたくない評価を受けた時期もありますが、基本的にカメレオン俳優です。
FBI捜査官を演じたジョン・ハムはあまり見かけない俳優ですが、ちょっとクライヴ・オーウェンっぽい雰囲気でいい感じでした。
レベッカ・ホールについては「やられた!」って思うしかないです。この人、純粋にいいなぁ…正統派美人ってなもんで、今後の活躍に期待大。
ブレイク・ライヴリーはレベッカ・ホールの対極に位置するヒロインとなりましたが、存在感がありました。
そしてジェレミー・レナー。
凶悪さを出しながらも男気があるジェムを好演。
なんだかんだで演技派揃いです。

<総評>
アカデミー賞候補にもあがっていますが、それにはちょっとパンチ力が足りないかな?
どこがどうおもしろいかと聞かれると困りますが、全体的に手堅くまとまっており、先述したように飽きさせない作品です。
個人的にはかなりオススメ。

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
よろしければクリックお願いします。
by syosei7602 | 2011-02-18 23:59 | ハードボイルド/犯罪
マチェーテ
d0030824_2393670.jpg『MACHETE』 アメリカ/2010
監督:イーサン・マニキス ロバート・ロドリゲス
出演:ダニー・トレホ ジェシカ・アルバ ロバート・デ・ニーロ
スティーヴン・セガール ミシェル・ロドリゲス ジェフ・フェイヒー
ドン・ジョンソン シェー・ウィガム リンジー・ローハン
チーチ・マリン


公開時コピー
奴が飛ぶとき
首も飛ぶ!!


盟友タランティーノと共に、ロバート・ロドリゲス監督がB級映画への敬意を込めた2本立て作品「グラインドハウス」の1作である「プラネット・テラー」。その中で流れたニセ予告編を、豪華俳優陣を引っ張り出して長編映画となったのが本作。
監督はロバート・ロドリゲス、さらに「グラインドハウス」などロドリゲス作品の編集を手がけたイーサン・マニキスが監督デビューした。
出演は「プレデターズ」のダニー・トレホ、「バレンタインデー」のジェシカ・アルバ、「トラブル・イン・ハリウッド」のロバート・デ・ニーロ、「沈黙の復讐」のスティーヴン・セガール、「アバター」のミシェル・ロドリゲス、「プラネット・テラー in グラインドハウス」のジェフ・フェイヒー、「ハーレーダビッドソン&マルボロマン」のドン・ジョンソン、「ワイルド・スピード MAX」のシェー・ウィガム、「チャプター27」のリンジー・ローハン、「スパイキッズ」シリーズのチーチ・マリンなど。

<あらすじ>
d0030824_2394343.jpgメキシコの連邦捜査官コードネーム“マチェーテ”(ダニー・トレホ)は、数々の伝説を持つ凄腕。しかし、油断から麻薬王トーレス(スティーヴン・セガール)に捕まり、妻子を殺されてしまう。
テキサス、移民関税執行局(通称 ICE)の主任捜査官サルタナ(ジェシカ・アルバ)は、不法入国を手助けしている組織のボス“彼女”を追っていた。“彼女”の正体はトレイラーのタコス売りのルース(ミシェル・ロドリゲス)だったが、なかなか尻尾を出さない。
そんなルースの周囲に現れたのはマチェーテだった。偶然、ストリートファイトで強さを見せた彼に、高級車に乗った男が乗れと誘ってくる。
その男ブース(ジェフ・フェイヒー)は、マチェーテの腕を見込み、不法移民を許さない上院議員マクラフリン(ロバート・デ・ニーロ)のd0030824_2395181.jpg暗殺を依頼する。
しかし、それは不法移民への強硬策を主張するマクラフリンの支持率回復を目論んだ罠だった。
辛くも窮地を脱したマチェーテだったが、テレビに映ったことから指名手配されてしまう。そんな彼をルースが一時的に匿うが、捜査を始めたサルタナと口封じを狙うブース達が追跡していた。


<作品解説>
今年は中年俳優達の当たり年なのかなんなのか、「エクスペンダブルズ」に続いて豪華俳優陣によるB級アクションが登場…それが性格俳優ダニー・トレホを主演にしたロドリゲスらしいぶっ飛び作品ってなもんだから、見るしかないでしょう。
元ネタはタランティーノ&ロドリゲスによる「グラインドハウス」のロドリゲス作品「プラネット・テラー」の冒頭に入っていた予告編なんですが、実は見ていないのです(「デス・プルーフ」は見たんだけど)。
そんなニセ予告編では、ロドリゲス作品でお馴染みの助演ダニー・トレホが主役!それを実際に映画化しちゃうんだから、ロドリゲスらしいというべきか。しかも、一番の驚きが自らの映画以外ほとんどでないセガールを非道な悪役にしたところ。セガールファンとしては、垂涎の登場ですね。
さて、強面で武器がマチェーテというトンデモ捜査官のマチェーテ(ああ、ややこしい!)。
冒頭から麻薬王トーレスのアジトに突っ込んで、いきなり相棒は蜂の巣状態。
裸の美女に色目使われて油断した挙げ句、妻子殺されちゃうという悲劇から始まります。
場所は変わって、テキサス。メキシコの国境があるテキサスといえば、数々の映画で犯罪者が逃亡するために荒野を突っ走るのが定番。
そんなテキサスでは、不法移民に対する自警と称した人狩りが行われ、不法移民大嫌いな上院議員様は国を守れと声高に叫んだもんだから、あれよあれよという間にマチェーテが巻き込まれ、血しぶきが舞い、首が飛ぶという惨憺たる戦いが切って落とされるわけです。
それにしたって、マチェーテ行くところに血祭りと美女という、エログロな展開は爆笑もの。
冒頭から素っ裸の美女、病院の女性看護士はミニスカートで色気たっぷり、無意味なシャワーシーン…やりたい放題(笑)。
あとはもう数分に一度、色んな人間が天に召されちゃう。
全体的におバカなB級、それでもしっかりとツボを押さえたアクションは見事でした。

<見どころ>
加齢臭&色気(笑)。
ダニー・トレホVSセガールの対決なんて、そうそう見られませんぜ。

<出演者>
とにかく強烈な印象を残すダニー・トレホ。実は服役していた過去がありながら、改心した後はカウンセラーになって今でも続けているという人なのです。しかも、ロドリゲス監督とは従兄弟!
顔が怖いというだけで、ロドリゲスの目に留まった彼ですが、セガール作品なんかでもたまに顔を出す名脇役。ここまで印象が強いと主演だって張れちゃうのです。
ジェシカ・アルバは珍しくヌードを披露。まったく無意味に…いやしかし、相変わらず可愛いです。
ロバート・デ・ニーロは悪ノリしているような感じ。でも、「ジャッキー・ブラウン」なんか出たりしているわけで、名優ながらも遊びが好きな人ですね。
ミシェル・ロドリゲスはすっかり中堅女優になりましたが、本作は男勝りながらも美女ぶりを発揮。
スティーヴン・セガールは腹が出たなぁ。
こういう役はもっとやってほしいですよ。悪役なんて「クレメンタイン」以来か?
そして、リンジー・ローハン。
私生活をなぞったようなヤク中ビッチを演じてます。「ハービー」の頃は可愛かったのに、今や平気でバストをさらすようになるとは…。
ジェフ・フェイヒーの悪辣ぶりも見事。
ドン・ジョンソンにはもう少し暴れて欲しかった。

<総評>
最後の最後までジョークで締めた本作。
まあ、アクションの連続とスラングのまき散らして、久々に笑えるバイオレンス映画ってとこですかね。
映画ニュースでは男の欲望丸出しみたいなことも書かれてましたが、いやはや的を射た意見です。
ええ、少なくともあんな病院には一度行ってみたい。
それにしてもパンフレットぐらい作ってくれよ!ソニーピクチャーズ!

<関連作品>
プラネット・テラー in グラインドハウス (元ネタ)

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
よろしければクリックお願いします。
by syosei7602 | 2010-11-22 23:58 | ハードボイルド/犯罪
アーマード 武装地帯
d0030824_2342789.jpg『ARMORED』 アメリカ/2009
監督:ニムロッド・アーントル
出演:マット・ディロン ジャン・レノ ローレンス・フィッシュバーン
アマウリー・ノラスコ マイロ・ヴィンティミリア スキート・ウールリッチ
コロンバス・ショート フレッド・ウォード アンドレ・ジャマル・キニー
アンドリュー・フィセラ ニック・ジェームソン グレン・ターラント


公開時コピー
あきらめのワルい男たち。

「プレデターズ」「モーテル」を手がけた新鋭ニムロッド・アーントル監督によるクライムアクション。
出演は「クラッシュ」のマット・ディロン、「ピンクパンサー2」のジャン・レノ、「プレデターズ」のローレンス・フィッシュバーン、「マックス・ペイン」のアマウリー・ノラスコ、「ロッキー・ザ・ファイナル」のマイロ・ヴィンティミリア、「ミッションブルー」のスキート・ウールリッチ、「ホワイトアウト」のコロンバス・ショート、「イナフ」のフレッド・ウォードなど。

<あらすじ>
d0030824_23421527.jpg現金輸送を主な仕事とする警備会社に勤めるタイ(コロンバス・ショート)は、湾岸戦争で活躍した英雄だったが、両親の相次ぐ死と弟の世話で手一杯だった。
彼を支えるのは父親の友人で、今は先輩のマイク(マット・ディロン)やクイン(ジャン・レノ)達だった。
そんなある日、マイク達から様々な現金輸送車を襲った過去の事件や、唯一犯人が捕まらなかった事件の話を聞かされる。
それは仕事が繁忙期に入るための注意程度と思っていたタイ。巨額の現金輸送が始まる前日、マイクから思わぬ提案をされる。
それは、4200万ドルを偽装強盗によって強奪するというものだった。
動揺するタイは提案を受け入れられないと突っぱねるが、自分の家は銀行に差し押さえられる寸前、さらに弟は児童福祉局によって里親へ出される状況にあった。
d0030824_23422262.jpg考えた末、「誰も傷つかない」という条件を元に強奪計画に加わる。
ところが、現金を強奪し、廃棄された鉄工所で隠している最中にホームレスに見られ、仲間のベインズ(ローレンス・フィッシュバーン)が撃ってしまう。
思わぬ展開に動揺したタイは、現金輸送車で逃げ出すが…。

<作品解説>
豪華俳優陣によるクライムアクション、ということで期待するなというのが無理なのですが…邦題の「武装地帯」はいらないという事実を突き付けられました。監督のニムロッド・アーントルは「モーテル」で評価され、「プレデターズ」に抜擢された新鋭ですが、本作はシナリオの甘さが目立ってしまいました。
さて、物語は偽装強盗計画に参加した主人公タイが、自分の意志とは裏腹に危険な方向に転がってしまった為に、計画から逃げだそうとします。
邦題は「武装地帯」などとハードアクションを連想させますが、特に銃撃戦などはありません。
タイが頑丈な現金輸送車に閉じこもり、如何にして脱出するかを試みるだけです。
登場人物たちは基本的に悪党とは言い切れず、特に強盗計画のリーダーのマイクなどは、タイには親切でその他のメンバーも彼に対して気にくわないとかそういった面は見せていません。
しかし、仲間だった連中が金と保身の為に裏切ってしまい、あまつさえ殺してしまおうという人間の本性をむき出します。
まあ、こうやって書いてみたらそれっぽいストーリーに思えるんですが、全体的に緊張感はそれほどありません。あの手この手で現金輸送車をぶっ壊そうという発想も出てこず、かなり地味な作品になってしまいました。
もう少し、奇想天外な発想が欲しかったですね。

<見どころ>
中盤のカーチェイスくらいですかね。
特におもしろいというシーンが無かったかも。

<出演者>
マット・ディロンには久しぶりにお目にかかりましたよ。前に見たのって「ハービー」くらいじゃないだろうか。
ジャン・レノは本作において存在感薄かった…めずらしい。
ローレンス・フィッシュバーンは、銃器マニアとして登場して、妙にはまってます。
主人公を演じたコロンバス・ショート、彼もまた地味でした。
なんだか出演者のほとんどが「地味」の一言で片付いてしまった。

<総評>
大きなアクションもなく、緊張感が持続するわけでもなく、出演陣と釣り合いが取れていない作品でした。
なにかどんでん返しでもあればおもしろかったけど。
唯一の利点は88分と短いところです。

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
よろしければクリックお願いします。
by syosei7602 | 2010-09-26 23:40 | ハードボイルド/犯罪
処刑人II
d0030824_2314780.jpg『THE BOONDOCK SAINTS II: ALL SAINTS DAY』
アメリカ/2009
監督:トロイ・ダフィー
出演:ショーン・パトリック・フラナリー ノーマン・リーダス
クリフトン・コリンズ・Jr ジュリー・ベンツ ジャド・ネルソン
ボブ・マーリー ブライアン・マホーニー デヴィッド・フェリー
ダニエル・デサント ピーター・フォンダ ビリー・コノリー

公開時コピー
興奮沸騰!伝説のアクション・エンタテインメントが蘇る!

99年に公開されるやカルト的な人気を博したクライムアクションの続編。
監督は前作と同じくトロイ・ダフィー。
出演は前作に引き続き、ショーン・パトリック・フラナリー、ノーマン・リーダス、ビリー・コノリー、「アドレナリン:ハイ・ボルテージ」のクリフトン・コリンズ・Jr、「ランボー 最後の戦場」のジュリー・ベンツ、「アクア・ブルー」のジャド・ネルソン、「ゴーストライダー」のピーター・フォンダなど。

<あらすじ>
d0030824_232593.jpgコナー(ショーン・パトリック・フラナリー)とマーフィー(ノーマン・リーダス)のマクナマス兄弟と父親のノア(ビリー・コノリー)が、イタリアンマフィアのボス ジョー・ヤカベッタを処刑してから8年。
3人はアイルランドに逃亡してひっそりと生活していた。
そんな彼らの元に、兄弟がよく知っているボストンの神父が何者かに殺害されたとの報せが入る。
しかも、その手口は兄弟がやっていたものと同じで、彼らへの挑戦状だった。
コナーとマーフィーはすぐに用意を始め、ボストンへと向かう。その道中、船の中でロミオ(クリフトン・コリンズ・Jr)という男に正体がばれてしまう。
だが、ロミオは2人に憧れ、仲間に加わるのだった。
d0030824_2321416.jpg一方、神父殺しを担当したのは、FBIからやってきた特別捜査官ユーニス(ジュリー・ベンツ)で、その天才的な捜査で神父を殺したのは兄弟ではないと見抜く。兄弟をおびき寄せたのはヤカベッタの息子コンセイシオ(ジャド・ネルソン)で、勢力を取り戻したイタリアンマフィアはマクナマス親子に復讐をしようと企んでいた。

<作品解説>
まさかの続編となったカルト映画「処刑人」…興行収入をめぐってのトラブルで続編が頓挫していたそうです。
これほど人気が出るとは思わなかった為に揉めたんじゃないかと思いますが、監督をはじめとしたスタッフと出演者が変わらないというのはいいですね。
さて、前作から8年が経ったというところから物語は始まります。
自分たちの殺しに似せた神父殺害事件の犯人を見つけるため、再びボストンにやってきたマクナマス兄弟。
新たな仲間は腕っ節に覚えたあるロミオ。
相変わらずバカな作戦を立てて、イタリアンマフィアの麻薬倉庫を襲撃…前作同様に想像では成功しても、実際はうまくいかないけど、最後はなんとかなっちゃったみたいな展開になります。
銃撃戦は相変わらずスローモーションと効果音無しとなりますが、本作ではFBI捜査官に色気たっぷりのユーニスが登場。前作のスメッカー同様に音楽を聴きながら、状況を想像して暴いていきます。
前作では完全にオマケ扱いだったボストン警察の刑事3人が活躍したりと続編としての体裁が強く、これにくわえて殺し屋クルーカットの低身長コンプレックスなどバカな要素も追加されています。
また、本作のストーリーはサスペンス要素が少し強くなっています。
イタリアンマフィアが8年の時を経て、復讐に至った動機、そして兄弟の父親であるノアの存在が大きく関わってきます。これがなかなか秀逸。
映画のリズムを変えずに、ストーリーを膨らませたといったところでしょうか。

<見どころ>
続編なれどマクナマス兄弟の格好良さは健在。相変わらずピーコートが似合う。
ジュリー・ベンツ演じるユーニスのエロ格好いい感じがステキです。
マクナマス兄弟の今回の銃はデザートイーグル…2挺拳銃で撃ちまくる。
そして、教会のシーン、「男たちの挽歌」っぽいクールなシーンです。

<出演者>
ショーン・パトリック・フラナリーとノーマン・リーダス、いい俳優だと思うんですが、日本ではなかなか見られないですね。10年前と変わらずに男前です。
ジュリー・ベンツはちょっと老けたかなぁ…色気があってキレイなんですけどねぇ。
クリフトン・コリンズ・Jrは前作のロッコと同じ立場となりますが、この人もキャラが立っていておもしろい。
ビリー・コノリー、渋いっす。

<総評>
監督のトロイ・ダフィーはなんとこれが2作目!
10年間の間にバンドを組んだり、ミュージックビデオを監督したりで映像に対する精度があがった感じを受けます。
続編としては前作とは遜色のない出来ですが、大きな変化がなかったのも事実。
サスペンス要素が加わっていますが、中身は基本的に同じですね。
個人的にはこういうノリ、かなり好きな作品です。
過度な期待をしなければ、続編ものとして相応に楽しめます。

<関連作品>
処刑人
処刑人II

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
よろしければクリックお願いします。
by syosei7602 | 2010-09-24 02:30 | ハードボイルド/犯罪
処刑人
d0030824_23122677.jpg『THE BOONDOCK SAINTS』 アメリカ/1999
監督:トロイ・ダフィー
出演:ウィレム・デフォー ショーン・パトリック・フラナリー
ノーマン・リーダス デヴィッド・デラ・ロッコ ビリー・コノリー
デヴィッド・フェリー ドット・ジョーンズ



公開時コピー
いまの世の中、間違ってると思いませんか?
法で裁けぬ悪人どもに、“死の制裁”を!


カルト人気を博したクライムアクション、2009年に続編が製作された。
監督は本作でデビューしたトロイ・ダフィー。
出演は「ダレン・シャン」のウィレム・デフォー、「ボディ・ショット」のショーン・パトリック・フラナリー、「パンドラム」のノーマン・リーダス、「X-ファイル:真実を求めて」のビリー・コノリーなど。

<あらすじ>
d0030824_23123721.jpgサウスボストンに住むコナー(ショーン・パトリック・フラナリー)、マーフィー(ノーマン・リーダス)のマクナマス兄弟は敬虔なクリスチャンで、祈りを欠かさず、十字架を手放さない。
ある日、行きつけのバーで常連客と飲んでいるところへ、ロシアン・マフィアが現れる。
彼らはバーが入っているビルのオーナーの子分で、バーの賃貸契約を一方的に打ち切り、追い出しをかけに来たのだ。
マフィアの態度に腹を立てた兄弟達と常連客は大げんかを始める。
その翌日、路地裏でマフィア達の死体が発見され、ボストン警察が捜査を始めるが、マフィア絡みということで、FBI特別捜査官スメッカー(ウィレム・デフォー)が捜査にあたることに。
頭脳明晰なスメッカーは、この殺人が正当防衛によるものだと判断し、兄弟達にたどり着く。
d0030824_23124642.jpg一方、兄弟達は病院で治療を受けた後、警察に自首してくるのだった。その夜、留置所で一夜を明かした彼らは悪人達を処刑しなければならない、という啓示を受けて目覚める。正当防衛で釈放された彼らは、マフィアから失敬した金を元に武器を買い込んで、マフィアの幹部が集まるホテルの襲撃を計画するが…。

<作品解説>
公開当時、本国では高校の銃乱射事件の煽りをくらって限定公開の憂き目に遭いつつも、ビデオレンタルで評価を受けて人気を得た希有な作品。また、日本では危うくビデオスルーになりかけるも、公開されるやスマッシュヒットを記録、さらに未だに高いレンタル率を誇るというカルトムービーな1作です。
粗々な脚本にも関わらず、個性的なキャラクター、マンガっぽい設定などが受け、さらに映像センスが独特というのもヒットの要因ですね。
さて、本作の主人公はアイルランド出身の二卵性双生児コナーとマーフィーによる、悪人狩りです。
唐突に神の啓示を受け、見て見ぬふりをする善人ではなく、見たら殺ってしまえ!な善人となり、街に巣くう悪人達を処刑していくという、凄まじいストーリー。
精肉工場で働く兄弟が、なぜにいきなり凄腕の殺し屋になれるか甚だ疑問ですが、そういうツッコミは無視しましょう。
彼らを追うのは、FBI特別捜査官のスメッカー。
これがウィレム・デフォーと来た日には、FBI終わった(笑)などと邪推しつつ、彼のキレっぷりの凄まじさに爆笑。存在感抜群ですね。
アクションシーンはスローモーションが多用され、そのほとんどで効果音無しのサントラのみとなります。
アクションの激しさではなく、どう戦うのか、という点に着目している気もしますがちょっと迫力不足は否めないですね。
下ネタもありつつ、バイオレンスアクションもそれなり。
このバカさ加減をどこまで受け入れられるかによりますが、マンガ的な展開なので意外と見やすい作品です。

<見どころ>
アクションシーンよりも、やっぱりウィレム・デフォー演じるスメッカーの奇行。
やりたい放題です。

<出演者>
ヤングインディ・ジョーンズで名を馳せたショーン・パトリック・フラナリーですが、近年ではすっかり影を潜めてしまい残念な限り。この人はなかなか男前なのに勿体ないですね。
ノーマン・リーダスは本作と続編が代表作といっても過言じゃありません。
ぴったりはまっています。
ウィレム・デフォーについては言わずもがな…こういう役をやらせたらハマリます。
意外と重要な役柄だったデヴィッド・デラ・ロッコ、本作意外に出演作品がないですが、風貌がキリストっぽいから?
ビリー・コノリー、格好良すぎます。

<総評>
公開後に色々な問題を抱えた為に続編が延び延びになって、今年になって続編が公開されましたがこちらもまた、ノリが一緒でよかったですね。
スタイリッシュでありながら泥臭さを感じさせる作品ですが、濃いキャラクター達が暴れ回る面白さがあります。
アクション好きなら一度は見るべし。
ちなみに「処刑人/アナザーバレット」は続編ではないので、要注意です。

<関連作品>
処刑人
処刑人II

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
よろしければクリックお願いします。
by syosei7602 | 2010-09-23 23:05 | ハードボイルド/犯罪
デュプリシティ ~スパイは、スパイに嘘をつく~
d0030824_223335.jpg『DUPLICITY』 アメリカ/2009
監督:トニー・ギルロイ
出演:ジュリア・ロバーツ クライヴ・オーウェン トム・ウィルキンソン
ポール・ジアマッティ デニス・オヘア  トーマス・マッカーシー
キャスリーン・チャルファント ウェイン・デュヴァル
ダン・デイリー リサ・ジラン  リック・ワーシー


公開時コピー
これは、生き残りをかけた“企業諜報合戦”

「ボーン」シリーズの脚本を務め、「フィクサー」で注目されたトニー・ギルロイ監督によるクライムサスペンス。
出演は「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」のジュリア・ロバーツ、「ザ・バンク 堕ちた巨像」のクライヴ・オーウェン、「ワルキューレ」のトム・ウィルキンソン、「ブラザーサンタ」のポール・ジアマッティ、「ミルク」のデニス・オヘアなど。

<あらすじ>
d0030824_2231533.jpg5年前、ドバイ。MI6の諜報員レイ(クライヴ・オーウェン)は、領事館のアメリカ独立記念パーティーに来ていた美女(ジュリア・ロバーツ)を口説き落とす。
しかし、彼女はレイの持っていた機密情報を持って姿を消してしまう。
そして現在、レイはトイレタリー業界で躍進を続けるエクイクロム社の産業スパイチームの一員として、最初の任務についていた。
その任務とは、CEOガーシック(ポール・ジアマッティ)による命令で、ライバル企業B&Rの新製品を探るためにB&Rに潜入しているスパイとの接触だった。
しかし、待ち合わせ場所にいたのは5年前、レイから機密情報を奪って消えたクレアで元はCIAの諜報員だったのだ。
立ち去る彼女に追いついたレイは、5年前の事について質問するが、彼女は平然と記憶にないと言い返す。だが、そのままでは終われないレイは、自分の部下としてスパイ活動を続けなければB&Rに密告すると告げる。
渋々、レイの言葉を受け止めたクレアは、d0030824_2232455.jpgB&RのCEOタリー(トム・ウィルキンソン)が下書きした原稿を渡す。そこには最重要機密扱いの新商品に触れられていた。
タリーを出し抜きたいガーシックは、レイ達に何としても9日後の株主総会までに新商品の秘密を暴くよう命令する。

<作品解説>
今やスパイものとしてまともな作品となったのは「007」や「ボーン」シリーズのみとなりましたが、「007」は資金難により次作が凍結されるという憂き目に遭っています。
そんな中、スパイとラブストーリー、そしてちょっとしたコメディ要素を盛り込んだのは本作となります。
かつては人気女優だったジュリア・ロバーツもすっかり落ち着いてしまいましたが、その容姿は変わらずといったところでしょうか。
さて、元MI6と元CIAという一見、仲の良さそうな諜報部同士の組み合わせですが、MI6のレイは色香に迷っていきなり出し抜かれるという展開。
そして、オープニングではエクイクロム社のCEOガーシックとB&R社のCEOタリーのつかみ合いの喧嘩から始まります。
壮絶な企業戦争というイメージですが、この2人についての因縁が出てこなかったのは少し残念。
ストーリーは現在進行形と過去進行形で進んでいきます。
ちょっと長めのカットバックになっていて、ストーリーの進行と謎、そしてトラップが暴かれる効果的な使い方をしています。
ただ、若干だらついた印象も否めず、もう少し深堀りした展開があってもおもしろかったですね。

<見どころ>
カットバックでストーリーが繋がるというよりは、全容が見えてくるという形。
ラストシーン、レイの語りが何気に笑えます。

<出演者>
ジュリア・ロバーツ人気が今でも日本で健在かと言われると微妙かも。
個人的にはそれほど好きな女優じゃないんですが、本作はなかなか魅力的に映りました。
クライヴ・オーウェンについては好きな俳優などで良しとします。
トム・ウィルキンソンのやらしい感じ、ポール・ジアマッティのねちっこさなど、本作はこの2人いてこそかも。

<総評>
ちょっと長めかな、と思ったのは中盤に情報戦が途切れてしまったせいかもしれません。
もう少し駆け引きがあれば楽しめましたが…ただ、テンポは悪くなかったですね。
ラストは意外とスッキリとまとまっていました。
頭を捻りつつ、そしてストーリーをうまく繋げつつ見るのが得意な人にはオススメです。
それにしても邦題のサブタイトル、ひどいですね(ちなみに「DUPLICITY」は二枚舌などの意)。

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
よろしければクリックお願いします。
by syosei7602 | 2010-06-30 23:36 | ハードボイルド/犯罪
ノーカントリー
d0030824_1152952.jpg『NO COUNTRY FOR OLD MEN』 アメリカ/2007
監督:ジョエル・コーエン イーサン・コーエン
出演:トミー・リー・ジョーンズ ハビエル・バルデム
ジョシュ・ブローリン ウディ・ハレルソン ケリー・マクドナルド
ギャレット・ディラハント テス・ハーパー バリー・コービン
スティーヴン・ルート ロジャー・ボイス ベス・グラント
受賞:アカデミー賞/作品賞・助演男優賞・監督賞 他(2007)

公開時コピー
世の中は計算違いで回る

コーマック・マッカーシーの犯罪小説「血と暴力の国」を、鬼才の兄弟監督ジョエル、イーサン・コーエンが圧倒的な描写力で映画化。
見事、アカデミー賞にて作品賞、監督賞を獲得した。
出演は「告発のとき」のトミー・リー・ジョーンズ、「それでも恋するバルセロナ」のハビエル・バルデム、「ミルク」のジョシュ・ブローリン、「7つの贈り物」のウディ・ハレルソン、「ネバーランド」のケリー・マクドナルドなど。

<あらすじ>
d0030824_1154019.jpg時は80年代、メキシコの国境に近い砂漠でハンティングをしていたベトナム帰還兵のモス(ジョシュ・ブローリン)は、麻薬取引現場の抗争で死んだと思われる大勢の死体、そして大量のヘロインと200万ドル近い現金を見つける。危険を承知だったが、誘惑には勝てずそれらを持ち逃げしたモスは、現場で虫の息で水を求めていた男の事が忘れられず、夜中に現場に戻ってしまう。
しかし、そこにはマフィア達が戻ってきており、車のナンバーを見られた彼は逃走する。
若い妻カーラ(ケリー・マクドナルド)との生活を壊したくないモスは、ほとぼりが冷めるまで逃亡を続けることd0030824_115498.jpgに。
そんな彼をシガー(ハビエル・バルデム)という冷酷非情な殺し屋が追跡をはじめる。
一方、モスが厄介な事件に巻き込まれたことを知った街の老保安官エド(トミー・リー・ジョーンズ)は、なんとかモスを助けるべく、彼らを追い始めるが、行く先々でシガーによる死体が増えていく。


<作品解説>
2007年度、実に濃い存在感を示し、アカデミー賞を受賞した作品です。
コーエン兄弟といえば「バーン・アフター・リーディング」が記憶に新しいところですが、個人的にはイーサンがシナリオを手がけた「ホネツギマン」なんて最高でした。
シュールレアリズムに溢れ、馬鹿げているけれども納得してしまうストーリー展開にはうならされます。
本作はそんな彼らの作品中、もっともまともであり、もっとも「映画」というジャンルに即したといえる作品。
全編に渡って「非情」「恐怖感」が常に存在し続けるのは見事。
さて、偶然から大金を手にしてしまった主人公モス。
彼を追うのは冷酷非情で哲学的、そして無表情でおかっぱ頭に黒ずくめという、見るからに関わり合いになりたくない殺し屋シガー。
映画史上、「殺し屋」というにふさわしいキャラクターの1人といえます。
彼が醸し出すのは見えなくても解るほどの殺意と威圧感、追われるモスの恐怖感、そして保安官エドの客観的視点…観客は常に展開を気にしてしまうという意味で、本作は成功したと言えます。
しかし、一方でストーリーの甘さもあったりして。
それがラストなんですが、その唐突さ故にシガーの存在感が最後の最後で揺らいじゃう。
個人的に言うならば、あの中途半端さがコーエン兄弟らしいといえばそれまでだけど、ここで存在感を維持するかしないかで、さらに評価が変わったように思います。

<見どころ>
シガーのコインと面と裏のルール。
シンプルでありながら、たった2つの選択肢しかないという確立されたルールが恐ろしい。
ルールとはプライドであり、それがシガーのアイデンティティーだと解る瞬間です。
これは主人公モスとの対比であり、この場合多くの人々が「モス側である」と認識しちゃう。
なんとも単純かつリアルなシーンなのです。

<出演者>
保安官エドを演じたトミー・リー・ジョーンズも「老保安官」という役柄になるまで、歳を取りましたね。
もっとも彼が原題の「FOR OLD MEN」の1人になるわけです。
殺し屋シガーを演じたハビエル・バルデムは見事、助演男優賞を獲得。
無表情で不気味、死に神の目を持ったシガーを演じきりました。
当分、彼ほどの殺し屋役は出てこないでしょう。
ジョシュ・ブローリンもまたうまい俳優の1人、コーエン兄弟のキャスティングはうまい。

<総評>
決して万人受けする作品ではありません。
暴力的だし、音楽もほとんど無い。
しかも、最後は「物語」としての体裁を逸脱し、エンターテイメントとしては不合格。
ただし、「映画」という形において、大したサスペンス的要素も無いのに唖然とさせられます。
傑作、という言葉がふさわしい作品です。

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
よろしければクリックお願いします。
by syosei7602 | 2010-06-23 22:56 | ハードボイルド/犯罪
アウトレイジ
d0030824_1552280.jpg『OUTRAGE』 日本/2010
監督:北野武
出演:ビートたけし 椎名桔平 加瀬亮 三浦友和 國村隼
杉本哲太 塚本高史 中野英雄 石橋蓮司 小日向文世
北村総一朗 板谷由夏 椎名英姫



公開時コピー
全員悪人

「アキレスと亀」以来、2年振りとなる北野武監督の最新作。
バイオレンス作品としては、「BROTHER」以来となる。
出演は「火天の城」の椎名桔平、「重力ピエロ」の加瀬亮、「ヘブンズ・ドア」の三浦友和、「ダーリンは外国人」の國村隼、「ゼロの焦点」の杉本哲太、「サイドウェイズ」の小日向文世、「キラー・ヴァージンロード」の北村総一郎など。

<あらすじ>
d0030824_1552964.jpg関東一円を仕切る暴力団・山王会。会長・関口(北村総一郎)は、下部組織の池元組組長(國村隼)が弱小ヤクザである村瀬組組長(石橋蓮司)と懇意にしていることに立腹し、若頭の加藤(三浦友和)に命じて池元に村瀬を締め上げさせる。
しかし、当の池元は村瀬と兄弟の盃を交わしているため、おいそれとは手を出せない。そこで池元は傘下の弱小ヤクザながら武闘派の大友組組長(ビートたけし)に事態を丸投げしてしまう。
大友は村瀬が経営するぼったくりバーに組員を行かせ、わざとぼったくらせて事務所に村瀬組員の飯塚(塚本高史)を呼び寄せることに。
d0030824_1553653.jpg若頭の水野(椎名桔平)は、飯塚に金を渡して追い出す。そのことを知った村瀬は、池元とのトラブルを避けたい為に、若頭の木村(中野英雄)と飯塚を向かわせるが、村瀬自身が来ないことに激高した大友は木村の顔を切りつける。
この時から、徐々に池元、村瀬、大友の組同士による抗争が広がり始めていく。

<作品解説>
北野作品といえば、暴力を抜きにして語れないほど、この手の映画が多くあります。
それでも彼の作品が評価されるのは、暴力とは真逆の心象風景が卓越した作品があるからです。
本作はそれらの情緒的とも言えるものから、久しぶりに北野武らしいバイオレンス映画となるわけですが、このバイオレンス描写に直結して選ばれるのがヤクザと警察官。
「全員悪人」というキャッチ通り、女性を除いて男はほとんどが悪人という設定で、個々の登場人物が主役ともいうべき扱いになっています。
これが今までの北野作品にはなかった部分で、正直言うと「撮り慣れていない」感がありますね。
さて、ピラミッドの上下関係が徹底しているヤクザ社会。
弱小ヤクザの大友は、上部組織のいざござに巻き込まれ、血なまぐさい仕事がいつもまわってきます。
割を食うのはいつも自分たち、という認識を持ちながら、生き残るためにはやらなくちゃいけない…ただ、そこに悲哀があるかというとそうでもない。
なんていうんですかね、登場人物たちはそれぞれ個性が強いにも関わらず「その場しのぎ」な行動ばかりしている。特に池元なんてヘラヘラしているだけで、上昇志向に欠けています。
その傘下にいる大友もまた、自分たちの組織を拡大しようとは思っていないし、金に執着しているわけでもないんですね。
つまり、彼らは裏表がなく真っ正直、それでいて悪人っていうわけですから、たちの悪い冗談みたいに思える。
そう考えると本作はかなり笑いどころが詰まっています。
また、暴力的なシーンは意外と少なかったですね。
ただしえげつない…身近なものを使って、暴力を見せつけるわけなんで、痛い描写ですよ。
それにしても「この野郎!」というセリフ、何回出てきたんだろう…。

<見どころ>
こうなってくると、見どころといえば歯医者(あれは痛い!)、あとはカジノのシーンですかね。
痛いシーンばっか。

<出演者>
ビートたけしの演技は、演技云々じゃないです。いつも通りじゃないか(笑)。
まともにうまいのは椎名桔平…この人は眼力あるなぁ。
そして加瀬亮はインテリやくざとして、すげー怖いんですけど。本作一番の大穴。
その他、三浦友和をはじめとする皆様、もろにヤクザです。

<総評>
面白いかと言われると、微妙な感じがします。
なにせヤクザ映画だし、全体的に古くささは拭えません。
カタルシスも感じられないしなぁ…ブツ切り的な編集が気になりました。
ただし、あれだけ痛いシーンを撮れるのは北野武ならでは。
盛り上がりに欠けたのは仕方ないですね…「座頭市」くらいのクライマックスがあれば…まあ、北野映画としては無理かもしれません。
好きな人だけにオススメ。

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
よろしければクリックお願いします。
by syosei7602 | 2010-06-18 23:54 | ハードボイルド/犯罪
蘇える金狼
d0030824_2132996.jpg『蘇える金狼』 日本/1979
監督:村川透
出演:松田優作 風吹ジュン 佐藤慶 成田三樹夫 小池朝雄
草薙幸二郎 河合絃司 加藤大樹 岩城滉一 加藤健一
真行寺君枝 千葉真一 安部徹 椎谷健治 江角英明



公開時コピー
気をつけろよ、刺すような毒気がなけりゃ、男稼業もおしまいさ。

大藪春彦の同名ハードボイルド小説の映画化。
監督は「遊戯」シリーズで松田優作とコンビを組んだ村川透。
出演は「ブラック・レイン」の松田優作、「女の子ものがたり」の風吹ジュン、「カイジ 人生逆転ゲーム」の佐藤慶、「華の乱」の成田三樹夫、「陽暉楼」の小池朝雄、「EUREKA ユリイカ」の真行寺君枝、「マスター・オブ・サンダー 決戦!! 封魔龍虎伝」の千葉真一など。

<あらすじ>
d0030824_2134245.jpg資本金15億円の東和油脂本社経理課に勤める平凡なサラリーマン、朝倉哲也(松田優作)は、いつか会社を乗っ取ろうと勤務後はボクシングで体を鍛え、計画を練っていた。
ある雨の日の朝、共立銀行の現金輸送を襲い、1億円の大金を強奪するが、その番号は全て控えられており、普通に使うことができなかった。
朝倉は、ヤクザを脅して麻薬の元締めである市議会議員の磯川(南原宏治)に取引を持ちかけ、現金を麻薬に替えることに成功する。
d0030824_2135278.jpgそして、その麻薬を使って会社の上司、小泉(成田三樹夫)の愛人、永井京子(風吹ジュン)を籠絡し、会社の動きを探りはじめる。
ある日、会社の主だった幹部が横領した金を巡って、桜井(千葉真一)という男が脅しに来る。
朝倉は桜井の動きを利用して、一気に会社の幹部へと近づこうと作戦を立てるが…。

<作品解説>
松田優作といえば、類い希なる演技力とアクションへのこだわりを持った俳優です。個人的には「遊戯」シリーズの鳴海役や、言わずと知れた傑作ドラマ「探偵物語」の工藤役がとりわけ好きです。
そんな松田優作の代表作の1つが本作であり、徹底したハードボイルドな役柄が実にぴったりでした。
後に真木蔵人主演で、設定を変更して再映画化されたり、香取慎吾が主演したTVドラマがありましたが、やはり松田優作主演は別格と感じてしまいます。
さて、本作は2時間を少し越える長尺。
会社乗っ取りを企む朝倉が、己の肉体を武器に、ヤクザを脅したり、麻薬組織と戦ったりして、徐々に会社の上層部に近づいていきます。
主人公の朝倉は、会社にいるときは七三分けで野暮ったいメガネをかけていますが、いざ裏仕事になると銀行員をあっさり殺したり、命乞いをするヤクザに「ダメ」と軽く言って撃ち殺したりと、かなりダーティな人物。
ほとんどと言っていいほどに、他人に対しての同情心が薄いという主人公もめずらしいですが、これが松田優作のイメージにはまっているから凄い。
しかし、本作の残念な点は、無駄な戦いや唐突な展開が多すぎたりすること。
特に中盤以降は、ほぼ原作通りとはいえ、展開が急ぎすぎた感じがあって勿体ない。
ただ、邦画におけるピカレスク作品としては、例を見ないほどに有名であることが、本作の価値ともいえますね。

<見どころ>
長身を活かしたダイナミックなアクションシーンや、セリフの間合いなど、松田優作ならではの演技が見どころといえます。
主人公朝倉と京子の濡れ場は大胆で、かなりエロチック。
見せ場ではありますね。
ラストは言わずと知れた名シーン。

<出演者>
ぼさぼさ頭に、サングラスと拳銃が似合う俳優、松田優作。
何度見ても、この人はうまい。
ヒロインを演じる風吹ジュンは、今でこそ落ち着いた役が多いですが、本作はかなりのもの。
そして松田優作といえば成田三樹夫…この人も亡くなってしまいましたが、独特で味があります。
千葉真一が珍しくアクション無しだったり、岸田森演じる殺し屋など、一部原作と異なる設定のキャラクターもおもしろい。

<総評>
全体的な評価でいえば、傑作というものじゃありません。
かなりバラツキのある展開が多い上に、無駄も多い。
されど、邦画におけるハードボイルドアクションとして見れば、今なお新鮮なイメージがあります。
邦画にはこういったピカレスク作品がほとんど無いのが残念。
個人的にはやっぱり「遊戯」シリーズがオススメですが、優作節を堪能するならオススメです。

<関連作品>
蘇える金狼 (1979)
蘇る金狼 (1998)

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
よろしければクリックお願いします。
by syosei7602 | 2010-06-09 23:59 | ハードボイルド/犯罪