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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
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カテゴリ:ハードボイルド/犯罪( 84 )
劇場版 MOZU
d0030824_02542801.jpg『MOZU:THE MOVIE』日本/2015
監督:羽住英一郎
出演:西島秀俊 香川照之 真木よう子 池松壮亮
伊藤淳史 杉咲花 マーシュ彩 阿部力 伊勢谷友介
松坂桃李 長谷川博己 小日向文世 ビートたけし







公開時コピー
終止符を、打て。

逢坂剛のハードボイルド小説「百舌シリーズ」を原作とし、人気を博したTBSとWOWOW共同制作のTVドラマの劇場版。Season1、Season2、スピンオフから続く完結編となる。
監督は「海猿」シリーズの羽住英一郎。
出演はシリーズの西島秀俊、香川照之、真木よう子、池松壮亮、伊藤淳史、小日向文世、長谷川博己に加え、伊勢谷友介、松坂桃李、ビートたけしなど。

<あらすじ>
ある日、東京で高層ビルの一部が爆破され、テロリストに占拠される。時を同じくしてペナム大使館の車が襲撃されるが、偶然通りかかった公安の倉木(西島秀俊)によって鎮圧される。
テロリストのリーダー権藤(松阪桃李)の狙いは、ペナム大使館に保護されていたエレナ(マーシュ彩)だった。
一方、偶然からエレナを保護した探偵の大杉(香川照之)だったが、否応なしに事件に巻き込まれ娘のめぐみを攫われてしまう。
津城警視正(小日向文世)は、その背後に都市伝説ともいわれるダルマの存在があると告げ、倉木に事件から手を引くようにと忠告するが…。



<総評>
劇場版の予告編を見ただけで、とにかくシリーズ全てを見たくなり、ここ数日でシリーズを一気見。何とも濃密なドラマで力が入っており、そこからの完結編ということでかなりの期待値。いやもう、すごく楽しみにしてたのです。
が、しかし、個人的には物足りなかった。ストーリーとしては十分なんですが、TVシリーズからの伏線が全て回収しきれていないように感じました。
さて、物語はシリーズ全てに存在だけを告げられているダルマを主題においています。都市伝説でありながら、様々な事件の背後に見え隠れするダルマ。
そして、倉木の一貫した信念である真実の追求が再び描かれています。
このダルマを追う為にペナム共和国(架空の国)に降り立った倉木と大杉。既に信頼関係ができあがっている2人、さらにシリーズ通して事件のヒントを与える男・東が絡みながら、ダルマへの真実へと迫っていきます。
この描き方自体はとてもよくできているんですが、やっぱり物足りない。
なぜかといえば、Season1の残った伏線はSeason2で回収されたものの、明星の実家にかかる無言電話や殺し屋百舌の話が置きっ放しに…。
うーん、本当に少しだけ残った伏線が気になって仕方なかったので、入れて欲しかったところです。
シリーズの見どころであるアクションシーンは、近年の邦画、ドラマとしては本当に十分なほどよくできています。でも、シリーズの雰囲気といえば夜だったりするので、フィリピン撮影でももう少し夜の怪しい感じとかを出して欲しかったところ。
まあ、一番の見どころは長谷川博己演じる東の狂った感じが最高!
悪役が良いと、ドラマはおもしろい。
出演陣の西島秀俊は相変わらずキレのあるアクションとヘビースモーカーぶりを発揮。シリーズ通してほとんど血塗れ(笑)。香川照之は娘めぐみ役の杉咲花との掛け合いがいいですね。あ、Season2で見終わっている人は、スピンオフの「大杉探偵事務所」も見ましょう。いきなり、警察やめてるもんなぁ。
真木よう子と池松壮亮、伊藤淳史、小日向文世の出番が意外と少なかったのは残念。
そして、長谷川博己と松阪桃李。もうね、悪役楽しみ過ぎで、見ていると笑っちゃう位にイカれてます。こういう悪役好きだな~。
この2人に比べて伊勢谷友介が割とステレオタイプなのが勿体ない。
ビートたけしはうーん、胡散臭い感じは最高なんだけど、予告編に出して欲しくなかった。意外性のあるキャスティングとして隠していればよかったのに。
全体的に面白かったのは確かなんですが、物足りなさが大きかった。
明星と百舌視点のスピンオフか、ディレクターズカットで全部の伏線回収して欲しい…ホントにそう思うのですよ。

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by syosei7602 | 2015-11-08 02:56 | ハードボイルド/犯罪
ジョン・ウィック
d0030824_03080703.jpg『JOHN WICK』アメリカ・カナダ・中国/2014
監督:
チャド・スタエルスキ
出演:キアヌ・リーヴス ミカエル・ニクヴィスト
アルフィー・アレン エイドリアンヌ・パリッキ
ブリジット・モイナハン ディーン・ウィンタース
イアン・マクシェーン ジョン・レグイザモ
ウィレム・デフォー






公開時コピー
見惚れるほどの、復讐。

「マトリックス」などでスタントをつとめ、「エクスペンタブルズ2」の第2班撮影監督などの経歴を持つチャド・スタエルスキ監督のデビュー作。
出演は「47RONIN」のキアヌ・リーブス、「ミレニアム」シリーズのミカエル・ニクヴィスト、「ジョン・カーター」のウィレム・デフォーなど。
本作オリジナルのアクションとして、拳銃とロシア軍特殊部隊の格闘術システマなどを組み合わせた「ガン・フー」が使われている。

<あらすじ>
裏の社会の伝説的な元殺し屋ジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)。引退後に結婚するも妻ヘレン(ブリジット・モイナハン)は病死する。葬式の直後、彼の元に届けられたのは妻からの最後の贈り物である子犬のデイジーだった。
ある日、ロシアの若い男ヨセフ(アルフィー・アレン)から愛車である69年式マスタングを売って欲しいと言われるが、ジョンは断る。
その夜、ジョンの自宅を襲撃したヨセフとその仲間はデイジーを殺し、車を奪っていく。大切なものを奪われたジョンは、復讐を決意する。



<総評>
キアヌ・リーヴスが久々にハードなアクションに主演…これだけでテンションあがります。やっぱりね、この人はアクションが似合う。顔付きが精悍だし、鍛えた時の動きのキレが素晴らしい。
本作ではスタント出身のスタエルスキ監督のこだわりによって新しいアクションが生み出されたのが、近距離銃撃戦とシステマと柔術などを組み合わせた新しいガン・フーです(ただし、ガン・フー自体は以前からある造語で、後述するガン=カタも含まれる)。
かつて「リベリオン」のカート・ウィマー監督がガン=カタというとんでもないアクション(むしろ武術)を創造し、作品のレベルをそれだけで傑作にしてしまいました。キアヌ演じるジョンの動きは独特で、銃の構え方から関節技を使い方まで、今まで見てきたアクションとは一線を画するものになっています。
さて、物語はとてもシンプルな復讐劇です。妻に先立たれ、挙げ句の果てに妻の最後の贈りものだった犬を殺された元殺し屋ジョン。とにかく、犯人をぶっ殺さなければ気が済まない…って、犬と車>マフィア、という復讐の動機が凄すぎます。
対するのは犯人であるロシアンマフィアのボスのバカ息子。その息子を守りたいボスはなんとしてもジョンを殺そうと画策するわけです。
アクションシーンが他のアクション映画と一目で違いが分かるほどに特徴的。腕を引き気味にして両手で銃を構え、必ず2発撃ち込むという徹底ぶりです。
格闘シーンも関節を決めたり、抑え込んだりしつつ、他の敵を撃つという、1対多数の戦いぶりが実にいい。近年の2丁拳銃飽和状態から脱却してますね。また、カーアクションもツボを抑えてます。
主演のキアヌは頬まで髭を伸ばした姿で、黒のスーツをバッチリと決めています。アクションの格好良さは健在。これはシリーズ化してもいいのでは。
しかし、髭面の姿はオフ時にも度々見られているし、鈴鹿8耐の時もそうだったなぁ(間近で見たけど、本当にイケメンでした)
敵役のミカエル・ニクヴィスト、どう見ても津川雅彦。なんか、一気に老けたイメージ。バカ息子を演じたアルフィー・アレンは軽薄な感じが良く出ていました。
そしてウィレム・デフォー、相変わらずインパクトが凄いです。
物語全体を通して、タイトルの通りにジョン・ウィックが主軸であり、ぶれることはありません。その為、敵役が弱く感じてしまうのが残念。
ツッコミどころも満載ですが、そんなのは一切無視して格好いいキアヌを楽しみましょう。

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by syosei7602 | 2015-10-24 23:59 | ハードボイルド/犯罪
ワイルドカード
d0030824_23572074.jpg『WILD CARD』アメリカ/2014
監督:サイモン・ウェスト
出演:ジェイソン・ステイサム マイケル・アンガラノ
マイロ・ヴィンティミリア ドミニク・ガルシア=ロリド
アン・ヘッシュ ソフィア・ベルガラ ホープ・デイヴィス
スタンリー・トゥッチ





公開時コピー
最強の「切り札」

もはやスティーブン・セガールの次に無敵俳優となりつつあるジェイソン・ステイサム主演のクライムアクション。
1986年のバート・レイノルズ主演「ビッグ・ヒート」のリメイクとなる。
監督は「エクスペンタブルズ2」「メカニック」でタッグを組んだサイモン・ウェスト。
出演は「ドラゴン・キングダム」のマイケル・アンガラノ、「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札」のマイロ・ヴィンティミリア、TVシリーズ「マジックシティ 黒い楽園」ドミニク・ガルシア=ロリドなど。

<あらすじ>
ラスベガスで用心棒稼業を営むニック・ワイルド(ジェイソン・ステイサム)は、特殊部隊出身の凄腕。
ある日、彼の元にカジノ巡りのために用心棒をして欲しいという青年キニック(マイケル・アンガラノ)が訪れ、ニックは仕方無しに引き受けることに。
時を同じくして、ニックは元恋人であるホリー(ドミニク・ガルシア=ロリド)から何者かに暴行されたことを告げられ、復讐を依頼される。
ラスベガスを知り尽くしたニックにとっては簡単な依頼だったが、面倒ごとが嫌って表面上は断るのだったが…。
d0030824_23541739.jpg

<総評>
オリジナルの主演はバート・レイノルズ、といえば思い浮かぶのは「キャノンボール」シリーズ。ここで「トランザム7000」が一発で出てこないのが浅薄な知識しかもたない証拠だろうか…。
それはさておき、ジェイソン・ステイサムといえば安定の強さというしかないわけで、本作もお決まりパターンだろうな、と思いつつ見てしまうわけですよ。セガール映画をなんとなく見ちゃう感じ?いやでも、ステイサムもセガールも好きなんですよ。早く「エクスペンタブルズ」で共演しませんかね。
さて、凄腕の一匹狼な用心棒ニックが元恋人から「復讐よろしく」と頼まれたところが本作のスタート。シナリオは一本調子で依頼→見つける→ボコるといういつもの三段活用。
ただし、爆発がなかったりするわけで…まあ、おとなしい作品です。
観客が与えられているのはニックが強いということだけで、本来序盤で語られるべき要素がなかったりして情報不足なんです。
お陰で話の盛り上がりがないまま、なんとなく終わっちゃって残念な感じでした。
オリジナルは復讐劇であり、ストーリーも本作よりちゃんとしていると思うんだけどなぁ。
出演者はかなり豪華。でも公式サイトを見ると、ドミニク・ガルシア=ロリドが載っていない…この女優はアンディ・ガルシアの娘だそうです。きれいな人なのに、登場シーンの大半はアザだらけの顔でもったいない。
マイケル・アンガラノも出てきただけで、存在感を放ったのはスタンリー・トゥッチかな。
しかし、ステイサムは延々とアクション映画に出続けている近年では稀な俳優かも。
次は遂に大作「ワイルド・スピード」シリーズ。
果てさて、筋肉坊主たちの中でどんな役を演じてくれるのか楽しみです。

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by syosei7602 | 2015-02-25 23:57 | ハードボイルド/犯罪
脳男
d0030824_104388.jpg『脳男』 日本/2013
監督:瀧本智行
出演:生田斗真 松雪泰子 江口洋介
二階堂ふみ 太田莉菜 大和田健介 染谷将太
甲本雅裕 光石研 小澤征悦 石橋蓮司 夏八木勲






公開時コピー
悪に裁きを下す、
美しき殺人者


首藤瓜於による同名ベストセラー小説の映像化。
監督は「星守る犬」の瀧本智行。
出演は生田斗真、共演に松雪泰子、江口洋介、二階堂ふみなど演技派が勢揃い。
序盤からのグロ描写に加え、心理的に辛い描写が多い作品となっているが、サイコパスな作品としての完成度が高い良作。

<あらすじ>
都内近郊で無差別連続爆破事件が発生し、多くの人々を恐怖に陥れる。捜査を担当する刑事の茶屋(江口洋介)は部下の広野(大和田健介)と共にようやく爆弾魔の女・緑川(二階堂ふみ)のアジトを突き止めるが、アジトは爆破。そこにいたのは怪我をした男(生田斗真)だけだった。茶屋は男を緑川の共犯者として逮捕するが、男の身元は鈴木一郎という名前以外にわからず、一切の感情を出さない。
精神鑑定を受けることになった鈴木を担当したのは、偶然爆破事件に遭遇していた精神科医の鷲谷(松雪泰子)だった。
鷲谷は、類い希なる知能と鍛え上げられた肉体、そして一切の感情を持たない鈴木に興味を持って調べ始める。
一方、緑川は自分たちを急襲した鈴木に興味を持ち、鷲谷が勤務する病院襲撃を画策していた。
d0030824_1193.jpg

<総評>
恐らく多くの生田斗真ファンが劇場に足を運び、想像しえなかったハードなストーリーに驚愕した…と思われる。「脳男」、なんとも奇妙なタイトルであり、一瞬「鉄男」を思い出したりして。
全国公開の邦画の中ではホラー映画以上にグロがあったり、見ていて「痛い」描写が多数。うーん、PG12って…トラウマになるんじゃないかとか色々考えてしまうのだが、結論から言えば面白かった。
原作は未読なので比較はできないのだが、本作のようなぶっ飛び方は割と好きだったりする。
さて、感情を持たない正義の殺人鬼とサイコボマー少女、そしてトラウマ持ちの精神科医に熱血刑事の4人の物語。
爆弾魔・緑川はレズ関係の共犯者と共に、面白半分に爆弾を作ってはあちこちに仕掛け、ホームレスをさらっては舌を切り落とすという異常性を持ち合わせている。「ダークナイト」のジョーカーを彷彿とさせる悪人。それに対抗できるのは無感情な天才殺人鬼・鈴木一郎だけ…殺人鬼レベルで言えば「ターミネーター」「羊たちの沈黙」かはたまた「Mr.ブルックス」か。
登場人物は4人の立場が明確で面白い。常に一方通行である鈴木は手段を選ばない正義、緑川は自分のアイデンティティを確立するため、茶屋は刑事としての正義、そして一番人間くさく、そしてある意味現実離れしたのが鷲谷。
鷲谷は性善説を肯定し続け、受け入れ、それを無感情な鈴木に問いかけていく。この性善説が本作の根幹に流れるテーマで、本作全体を大きく見てみるとなんともわかりやすいですね。
中盤以降のアクションシーンは見応えあり。
出演陣は生田斗真の役作りがすばらしい。そして二階堂ふみ、他作品でも見事な演技を披露していますが、現実離れした爆弾魔をよくも演じてくれました。松雪泰子は段々と影のある役が多くなってきたなぁ…江口洋介はなんつーかありきたりになりましたが…染谷将太が鮮烈な印象。
映像センス、規模は邦画のレベルとしては非常に高く、全体に流れる悲壮感にも似た感覚は演出の高さを物語っています。
個人的にはオススメ、なかなかの良作です。

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by syosei7602 | 2013-02-09 23:59 | ハードボイルド/犯罪
さらば復讐の狼たちよ
d0030824_1155835.jpg『LET THE BULLETS FLY』 中国/2010
監督・出演:チアン・ウェン
出演:チョウ・ユンファ グォ・ヨウ チアン・ウェン
カリーナ・ラウ チョウ・ユン チェン・クン
チアン・ウー フー・ジュン






公開時コピー
さあ、決着(ケリ)をつけよう―

カンヌ国際映画祭でグランプリに輝いた「鬼が来た!」の監督・主演を務めたチアン・ウェンによるユーモアあふれるハードボイルドアクション。
もう1人の主演はチョウ・ユンファ、競演にグォ・ヨウ、カリーナ・ラウなどの演技派が登場。
中国では歴代興行収入No.1を記録した。
音楽は久石譲。

<あらすじ>
1920年、金で県知事の地位を手に入れたマー(グォ・ヨウ)は、赴任地に向かう途中、指名手配中の山賊“アバタのチャン(チアン・ウェン)”率いる集団に、妻(カリーナ・ラウ)と共に囚われてしまう。
マーは殺されないために、自分が県知事の書記であると嘘をつき、チャンに県知事に成りすますことを進言して金を稼ごうと持ちかける。
大金を手に入れられるという話に乗ったチャンは、彼らを連れて鵝城という街へ向かう。
そこは地主のホアン(チョウ・ユンファ)が独裁する街だった。
チャンは、ホアンに金を納めなければトラブルになるというマーの言葉を無視し、町民に暴力を振るったホアンの用心棒を懲らしめる。しかし、その報復としてチャンの部下で義理の息子が罠にはめられて自殺に追い込まれてしまうのだった。
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<総評>
中国では大ヒットを記録した本作はタイトルからすると、いつもの香港ノワール的なハードボイルドものか!?と思われがちですが、ストーリーは若干コメディを組み込んだ復讐劇でした。
監督と主演は国内外で高い評価を得ているチアン・ウェン…カンヌグランプリとなった「鬼がきた!」は未見なのですが、本作では監督としての確かな技量と俳優としての演技力の高さを十二分に楽しめました。
本作では実はあちこちに中国に対する風刺があるというのですが、これは公式サイトに一部掲載されています。まあ、この風刺については中国の歴史や実情などを知らないと理解できないことが多数あるため、ネットなどで調べた方がおもしろいかも。
さて、本作は悪役にチョウ・ユンファを据えた悪党同士の対決を描いたものです。
義を重んじる山賊アバタのチャンは、別に人を殺すことについてのタブーはあまり持ち合わせておらず、この点においては資産家で独裁者のホアンと変わりはありません。
しかし、金儲けの手段を選ぶという点が大きく異なり、チャンはあくまでもホアンから金を搾り取りたいという考えがあるわけです。
自分の義理の息子を死に追いやられたことから、チャンは仲間(というよりは部下)とともに、ホアンを追い詰める算段を講じていきます。しかし、ホアンも街を支配する男、一筋縄ではいかず、頭脳戦や銃撃戦、果ては町民を巻き込んだ勝負となります。
本作の面白さは復讐のみではなく、如何にして相手を出し抜くか…また、人の死はあっさりと描かれている点が新鮮です。
監督と主演のチアン・ウェンはダンディズムあふれる風貌と渋い演技で好演。
そして香港映画時代には数々のコメディ映画に出ていたチョウ・ユンファがこれまたいいのです。
そんな2人に負けないのがグォ・ヨウ。この人の演技力は抜群で、存在感が半端ないですね。
カリーナ・ラウとチョウ・ユンの女優陣があっさりしていたのが少し残念かも。
テンポの良さ、そして音楽性の高さも相まって実におもしろい作品に仕上がっています。
オススメ。

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by syosei7602 | 2012-07-17 23:59 | ハードボイルド/犯罪
ワイルド7
d0030824_4531784.jpg『WILD 7』 日本/2011
監督:羽住英一郎
出演:瑛太 椎名桔平 丸山隆平 阿部力
宇梶剛士 平山祐介 松本実 要潤 本仮屋ユイカ
中原丈雄 吉田鋼太郎 深田恭子 中井貴一






公開時コピー
悪を撃ち抜け
愛を守り抜け


望月三起也原作の同名コミックの映画化で、実写化としては2度目(70年代にTVドラマ製作)。
監督は「海猿」シリーズの羽住英一郎。
バイクシーンの多くはノンスタントで撮影され、建造物内でのバイク走行シーンは国内初となる。
また、バイクはすべて国内メーカーの市販車ベースのもの。

<あらすじ>
多くの行員を殺した銀行強盗事件が発生。その凶悪さゆえに警察は強盗に逃亡を許すが、それを7台のバイクが追跡し、強盗すべてを殺害する。
彼らはワイルド7と呼ばれる警視庁の超法規的組織で、凶悪犯の処刑を許されたチームだった。
メンバーはリーダーの飛葉(瑛太)をはじめ、セカイ(椎名桔平)、パイロウ(丸山隆平)、ソックス(阿部力)、オヤブン(宇梶剛士)、ヘボピー(平山祐介)、B・B・Q(松本実)といずれも極刑もしくは無期懲役を受けた犯罪者達だった。
いつものように任務をこなした彼らの前に、標的を先に殺害する謎のライダーが現れる。
ライダーを追った飛葉だったが、埠頭のクラブで見失ってしまう。
彼が出会ったのは謎の美女、本間ユキ(深田恭子)で、偶然から2人は接近していく。
そんなある日、「犯罪者グループM108号」によるウイルス強奪による脅迫事件が発生し、指定時間内に2億ドルを支払わなければ東京上空のウイルスを積んだ飛行船が爆破されるという。
ワイルド7は、犯行を食い止めるために犯人捜索に向かうのだが…。
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<総評>
「ワイルド7」といえば、60~80年代のライダーにとってはバイブルとも言うべき作品だそうで…あいにく、まともに読んだことはないのが残念。それでも、ライダーである自分にとって十分魅力的な映画と思って鑑賞した次第です。テンポの良さでは定評のある羽住監督なら…と前評判はあえて気にしないように思ったのですが、正直言うと作品としては残念な結果というべきでしょうか。
まあ、それはおいといて登場バイクは飛葉・ホンダ CB1100、セカイ=カワサキ W650、パイロウ=カワサキ ゼファー1100サイドカー、ソックス=スズキ GSX1300Rハヤブサ、オヤブン=ホンダ SHADOW750、ヘボピー=ヤマハ VMAXトライク、B・B・Q=ヤマハ SR400ロケットカウル、謎のライダー=カワサキ ZX-6R(おそらく)でしょうか(つーか、スズキは1台かよ)。
謎のライダー以外はカスタム車で、ワイルド7仕様は同じカラーリングで統一されています。
飛葉についてはプライベート用がCB1100をCB750風なカラーリングとスタイルでカスタム化されていて、これがまたカッコイイ!いやもう、バイク見るだけでおなかいっぱいな感じです(笑)。
さて、肝心のストーリーですが、これが薄い。悪人を処刑するというせっかくの題材が生かし切れておらず、バイクチェイスシーンがゼロに等しい。バイクで出動するだけ…みたいな。
また、犯罪組織との戦いも不足していて、ストーリーが設定に負けているのが残念です。
7人いるキャラクターの背景もほとんど語られず、ピカレスクとは程遠い…ただし、街中での大規模な撮影や建物内を失踪するバイクシーンは見事(ただ、少なくとも「M:I-2」くらいのバイクシーンはほしい)。
銃撃戦はそれなりなのに、動きが悪いのと一つ一つが緩慢な印象。
主演の瑛太は好演していると思うんですが、ワイルド7のリーダーというイメージは湧かず。
椎名桔平はいいんですが、出番としては今ひとつですね。
意外なのが深田恭子。この人は色気が出てきました。
中井貴一はこの手の役をやらせたらピッタリ。惜しむらくは吉田剛太郎でしょうか…なんか小物感があるんだよなぁ。
全体的に全てが中途半端です。
バイクはいいけど、ストーリーやアクションが半端でもったいない。
アウトロー感が足りないというかなんというか。
続編があるなら次回は是非、三池監督にワイルドにバイオレンスなアクションを見せて貰いたいと思うのは贅沢でしょうかね。

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by syosei7602 | 2012-01-03 04:51 | ハードボイルド/犯罪
冷たい雨に撃て、約束の銃弾を
d0030824_1564555.jpg『VENGEANCE』 フランス・香港/2009
監督:ジョニー・トー
出演:ジョニー・アリディ シルヴィー・テステュー
アンソニー・ウォン ラム・カートン ラム・シュー
サイモン・ヤム チョン・シウファイ
マギー・シュー フェリックス・ウォン ミシェル・イェ
ン・ティンイップ フォン・ツーファン
受賞:第4回アジア・フィルム・アワード/作曲賞



公開時コピー
記憶を失くした男に
復讐の意味はあるのか──


今や香港におけるノワール作品の第一人者となったジョニー・トー監督が、フランスの国民的歌手ジョニー・アリディを主演に迎えたノワールアクション。
「TAXi」シリーズのプロデューサー、ミシェル&ロラン・ペタンを迎え、本作がアジア映画初プロデュースとなる。
ジョニー・トー作品ではお馴染みのアンソニー・ウォンやラム・シュー、サイモン・ヤムなどが出演している。

<あらすじ>
香港マカオの高級住宅街に住みアイリーン(シルヴィー・テステュー)。ある日、家が何者かに襲撃され、中国人の夫と子ども2人が惨殺され、彼女もまた重体になる怪我を負う。
連絡を受けてパリからやってきたのはアイリーンの父親のコステロ(ジョニー・アリディ)だった。
コステロはアイリーンから犯人に繋がるわずかばかりの情報をもらい、復讐を誓う。
しかし、勝手の分からない香港でどうすればいいのかわからず右往左往してしまう。
そんな時、偶然にもホテルで仕事をしていた3人の殺し屋クワイ(アンソニー・ウォン)、チュウ(ラム・カートン)、フェイロク(ラム・シュー)と出会い、彼らに復讐の助っ人を依頼することに。
コステロもまた、かつて殺し屋だったのだ。
依頼を引き受けた3人は、独自の情報網を使って襲撃犯を絞り込んでいく。
一方、コステロはかつて頭に受けた銃弾により、記憶障害を患っており、娘のことはおろか復讐のことを忘れてしまうのではと恐れていた。
d0030824_1571683.jpg

<総評>
ジョニー・アリディといえば、「列車に乗った男」で日本でも知られるようになりましたが、それ以外では意外と目立たず…そんな彼がまさか香港ノワールに出るというのは予想もしませんでした。
ジョニー・トー監督作品はそのほとんどがハードボイルドな作品ですが、なにせ香港の映画俳優はもはやお決まりの人しか出ない状態。その中にあって、ジョニー・アリディの起用はおもしろい試みといえます。
さて、物語は至ってシンプルな復讐劇です。
娘婿と子どもを惨殺され、さらに娘も重体に…遥か異国の地にやってきた、娘の父親でかつて殺し屋だった男は記憶障害に悩まされながら、3人の殺し屋と共に犯人を捜し始めます。
無国籍風味の街並みの香港で繰り広げられる銃撃戦と男達の友情が描かれ、青みがかった色彩の映像が美しいですね。
ストーリーは中盤まで緊張感が漂い、銃撃戦も見どころ…しかし、いつも思うのですがジョニー・トー作品は終盤になるとある意味、荒唐無稽な展開をやりすぎてしまったりするのが残念。
コステロが自らの記憶障害をなんとか乗り越えようとする場面は印象的でした。
本作もクライマックスをどう見るかで評価が分かれます。個人的には悪くなかったんですが、些か冗長になりすぎましたね。
主演のジョニー・アリディは渋い風貌で存在感は十分。
アンソニー・ウォン、ラム・カートン、ラム・シューはジョニー・トー監督の演出を心得た演技を披露。
それにしてもシルヴィー・テステューの出番は少なかったなぁ。
サイモン・ヤム、悪役やらせたらやらしさは抜群です。
香港ノワールここにあり、という作品とは言えないですが、ジョニー・トー監督のやり過ぎ的なアイディアもまた一興です。

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by syosei7602 | 2011-12-08 01:54 | ハードボイルド/犯罪
ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌
d0030824_12096.jpg『HARD-BOILED』 香港/1992
監督・出演:ジョン・ウー
出演:チョウ・ユンファ トニー・レオン テレサ・モウ
フィリップ・チャン ボウイー・ラム クワン・ホイサン トン・ワイ
國村隼 アンソニー・ウォン






公開時コピー
目がまわる!息がつけけない!
これがぶっちぎり 酸欠ハードアクションの決定版!!


「男たちの挽歌」シリーズ(といっても邦題として揃えているのみ)の中でも、特にハードなアクションが展開するアクション映画の傑作。
序盤と終盤の銃撃戦の凄まじさは、アクション映画における名シーンのひとつ。
なお、本作の続編として、アクションゲームの「ストラングルホールド」が製作されている。

<あらすじ>
ユン警部補・通称テキーラ(チョウ・ユンファ)は、腕利きながら強引なやり方で騒ぎを拡大することは日常茶飯事。ある夜、拳銃取引現場を張り込んだテキーラ達は、取引の現場を押さえるものの、激しい銃撃戦となってしまう。殺し屋(國村隼)との戦いで、相棒のア・ロン(ボウイ・ラム)が殉職し、さらに上司のチャン警視(フィリップ・チャン)が送り込んでいた潜入捜査官も死んでしまう。
その数日後、図書館でひとりの男が何者かに殺される。武器密輸を生業とするマフィアのボス、ホイの腹心トニー(トニー・レオン)の仕業だった。
トニーの腕前を見込んだ対立組織のボス、ジョニー(アンソニー・ウォン)は彼に裏切りを持ちかける。
一方、テキーラはここ最近の武器密輸がジョニーの手によるものだと知り、取引現場を押さえようと単身乗り込むことを画策するが…。
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<総評>
香港映画時代のジョン・ウー監督作品の代名詞が「男たちの挽歌(原題:英雄本色)」シリーズです。それまでブルース・リーからジャッキー・チェンとカンフー映画か武侠映画一色だった香港映画の中に、香港ノワールを確立。その中でも「英雄本色」シリーズとは別に、本作と「狼/男たちの挽歌・最終章」は最もジョン・ウー色が出た作品と言えます。
ジョン・ウーといえばチョウ・ユンファ出演というくらいに、コンビを組んでいた2人ですが、本作ではトニー・レオンがもう1人の主人公を演じており、この役がブレイクするきっかけになりました。
さて、物語は序盤から激しすぎる銃撃戦の嵐、拳銃なのに30発くらい撃っている勢いで吹き飛ぶ店内、蜂の巣となる警官、マフィア、一般人。
ここで國村隼演じる不気味な殺し屋とユンファの一騎打ちが素晴らしい。
さらに悪役達のふてぶてしさが見事で、アンソニー・ウォン演じるジョニーの卑劣漢ぶりが憎たらしく、本作を盛り上げていきます。
そしてクライマックス、ワンカットで撮られた病院内の銃撃戦の凄さ、男気あふれる殺し屋との戦い、そして一般人も巻き込まれるという徹底したバイオレンス描写は圧巻。
ただ、「英雄本色」シリーズほどはシナリオが練り込まれていないのが少々残念で、アクションありきになってしまったのがもったいない。
しかし、それを補ってもあまりあるアクションの数々は必見。
近年のアクションに飽きた方にはオススメです。
なお、続編となるゲームの「ストラングルホールド」は、PS3にしてはCGが荒く若干残念な出来。
まあ、ハンドガンが無限に撃てるのには笑っちゃいます。こちらも興味ある方は是非に。

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by syosei7602 | 2011-09-28 01:25 | ハードボイルド/犯罪
アジョシ
d0030824_21585677.jpg『THE MAN FROM NOWHERE』 韓国/2010
監督:イ・ジョンボム
出演:ウォンビン キム・セロン キム・ヒウォン
キム・ソンオ キム・テフン ソン・ヨンチャン
タナヨン・ウォンタラクン






公開時コピー
「おじさん、守ってね」
少女は、助けを求めた。男は、命をかけると決めた。


軍隊からの復帰2作目となるウォンビンが挑んだ、ハードボイルドアクション。
タイトルの「アジョシ」はおじさんという意味。
監督のイ・ジョンボムは2作目となるが、本作は韓国の映画祭などで数々の賞を受賞、ノミネートされている。

<あらすじ>
街の片隅にある古ぼけたビルで質屋を営む男テシク(ウォンビン)は、暗い風貌と無口な性格から、周囲の人に犯罪者と噂されている。そんなテシクをおじさんと呼んで慕うのは、隣の部屋に住む少女ソミ(キム・セロン)だった。ソミはクラブダンサーの母親と暮らしていたが、母親は自分のことで精一杯でさらに麻薬に溺れていた。
そんなある日、ソミが同級生のカバンを盗もうとして警官に突き出される。同級生の母親は連絡先を教えろと迫るが、ソミは偶然そこにいたテシクを父親だと指すが、テシクは去ってしまう。
その夜、ソミに泣かれたテシクは、ただ彼女の背中を見送ることしかできない。
質屋に戻ったテシクを待っていたのは、犯罪組織の男達だった。
ソミの母親が盗んだ麻薬を隠したバッグが、質に入れられていたのだ。
男達にバッグを渡したテシク、しかし、ソミと母親は連れ去られてしまう…テシクは2人を取り戻すために、犯罪組織の命令を聞くことになる。
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<総評>
最近何かと「韓流」、そしてバッシングみたいな流れができていますが、それはそれ。
韓国映画はやはり1つのコンテンツとして成立し、質の高い作品がかなりあります。特にウォンビンは日本における韓国映画のブームを担った俳優の1人で、演技力の高さには定評があり、本作も実に期待値が高まった作品です。
どちらかというと、童顔なウォンビンはハードな役よりも、少しなよなよしたイメージでしたが、2年間の軍隊暮らしのせいか、本作では引き締まった体とシャープな動きで見せてくれます。
そんな彼と共演するのが、韓国では名子役と言われているキム・セロンやタイでモデルとして活躍したタナヨン・ウォンタラクン。この2人が本作で良い味を出しています。
さて、少女ソミの隣に住んでいるのは、実は超強いおじさんテシク。暗い過去を抱え、周りから実は犯罪者だろ、とか言われながらも地味に質屋を営んで暮らしています。
そんな彼が、唯一の友人とも言えるソミが犯罪組織…臓器密売、麻薬密売…という人でなし集団にさらわれたことから、ぶち切れて凄まじい戦闘能力を発揮。次々と犯罪者達を血祭りにあげていくわけです。
アクションシーンはワイヤーアクションではなく、実戦的な戦い方がメイン。ナイフや関節技が主体で格好いいものの、なかなかえぐい。むしろ、臓器売買が絡んだストーリー故に、終始血まみれな展開ですね。
テシクとソミの関係を描いたシーンは些か短め。もう少し深く突っ込んでも良かった気がしますが、中盤以降のアクションシーンの凄まじさを見ると、ソミに対するテシクの思いが深く感じられる作りです。
全体的に満足できる作品ですが、若干気になった点。
ソミが同級生のカバンを盗もうとして、その母親に叩かれるシーンがあります。ここで警官がいるにもかかわらず、止めないんですよね。文化の違いかもしれませんが、子どもに対するこの表現は疑問に感じました。
それにしても、悪者が悪者として、徹底的に描かれているのは感服。
オススメです。

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by syosei7602 | 2011-09-18 23:59 | ハードボイルド/犯罪
男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW
d0030824_2221996.jpg『A BETTER TOMORROW』 韓国/2010
監督:ソン・ヘソン
出演:チュ・ジンモ ソン・スンホン チョ・ハンソン キム・ガンウ
キム・ヘゴン イ・ギョンヨン キム・ジヨン イム・ヒョンジュン




公開時コピー
最期に賭けたものは、「明日」。

86年に香港で歴代興収記録を塗り替えたジョン・ウー監督の同名作品のリメイク。
製作総指揮をジョン・ウー自ら手がけた。
監督は「力道山」のソン・ヘソン。
出演は「カンナさん大成功です!」のチュ・ジンモ、「ゴースト もういちど抱きしめたい」のソン・スンホン、「連理の枝」のチョ・ハンソン、「食客」のキム・ガンウなど。
主題歌はCHEMISTRY。

<あらすじ>
d0030824_2222761.jpg北朝鮮から脱出したヒョク(チュ・ジンモ)はマフィアの一員となり、逃げる途中で離ればなれになった弟チョル(キム・ガンウ)の行方を捜していた。彼は北朝鮮の元特殊部隊出身の相棒ヨンチュン(ソン・スンホン)と共に武器密輸に関わり、ボスのチョン社長(キム・ヘゴン)の信頼も厚い。
そんなある日、世話をしてくれているパク刑事(イ・ギョンヨン)からチョルが見つかったとの報せが入る。
再会した2人だったが、チョルは自分を見捨てて逃げ、さらに母親が死んだことでヒョクを激しく憎んでいた。
そんなヒョクを見かねたヨンチュンは、次の仕事で組織から足を洗うことを勧める。
ヒョクは社長の甥で気弱なテミン(チョ・ハンソン)を連れて、タイへと向かう。
しかし、兼ねてからボスの座を狙っていたテミンが裏切り、ヒョクは重傷を負って警察に捕まる。
d0030824_2223711.jpgそのことを知ったヨンチュンは単身タイへと乗り込み、テミンと手を組んだタイのマフィアを壊滅させるものの、自らも重傷を負ってしまい、組織を追われることに。それから3年、ヒョクは出所して戻ってくる。かつての組織はテミンによって巨大化し、そしてチョルは刑事となっていた。ヨンチュンと再会したヒョクは、彼から復讐を持ちかけられるが…。

<作品解説>
ジョン・ウー監督の「男たちの挽歌」といえば、カンフー映画一辺倒だった香港映画界に香港ノワールという新ジャンルを確立し、定着させた傑作です。
もちろん、ジョン・ウーのみの功績ではなく、当時の盟友だったツイ・ハークの存在あってこそです。
その為、本作の製作総指揮にツイ・ハークが入っていないのは些か残念ですね。
本作はリメイクではなく、リウェイク(再構築)と銘打たれています。元々「男たちの挽歌」自体が67年の「英雄本色」のリメイク作品であったことを考えると、その考え方は良いかなとも思います…が、なぜに同じアジア圏である韓国で撮られたのか…ハリウッド版も見てみたかったかも。
さて、物語は韓国ならではの展開から始まります。
主人公ヒョクは脱北者で、弟チョルとは生き別れコリアンマフィアの一員として働きながら、弟を捜しています。
この導入部分がオリジナルに無い部分であり、家族の絆を描くドラマとして描かれているわけです。
ドラマ部分の強調は、オリジナルよりも深く友情や家族を描く目的だと思うのですが、若干間延びした印象を受けます。
そして、弟分の裏切りと続き、それ以降はラスト以外はほぼオリジナル通り。
残念だったのは、ヨンチュンが敵を討つために乗り込むシーン。
オリジナルではチョウ・ユンファ演じるマークが、美女と戯れながらバックアップの拳銃を植木鉢に隠して行くのですが、この渋いシーンが単純にカッコイイだけのシーンになっています。
格好良ければOKではなく、このシーンは物語の中に置ける艶っぽさを演出していただけに、無くなってしまったのがもったいない。
全体的にストーリーの追加があるものの、ほぼ流れはオリジナルそのもの。
ラストはどうかなぁ…家族愛の意味が無くなってしまった感じです。

<見どころ>
タイでの裏切り、ラストの銃撃戦は凄まじいですね。
カーチェイスも迫力あり…しかし、セリフの端々に含まれる友情が一番でしょうか。

<出演者>
実はソン・スンホン以外、よく知らなかったのですが、ヒョクを演じたチュ・ジンモは表情がいいですね。
ソン・スンホンは男前…もっと無骨な俳優がやってもよかったかな?と思うくらいに男前。
チョルを演じたキム・ガンウがねぇ、この人は独特です。
チョ・ハンソンの悪辣ぶりは素晴らしい。

<総評>
よもやリメイクされるとは思っていなかったのですが、劣化リメイクではなかったので良かったかも。
ただ、オリジナルとリメイクを選べと言われたらやっぱりオリジナル。
女優がほぼ食堂のおばちゃんのみという、女性の色気ゼロですが、この潔さはいいかも。
なにせ、オリジナルはエミリー・チュウという可愛い女優がいましたから。
韓国俳優が好きな人にはオススメですが、オリジナルありきという人はどちらでも、といった感じです。

<関連作品>
男たちの挽歌 (オリジナル)
男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW

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by syosei7602 | 2011-03-09 23:55 | ハードボイルド/犯罪