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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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カテゴリ:アニメ/CG( 114 )
星を追う子ども
d0030824_39124.jpg『CHILDREN OF CHASE LAST VOICES FROM DEEP BELOW』 日本/2011
監督:新海誠
声:金元寿子 入野自由 井上和彦 島本須美 日高里菜
竹内順子 折笠富美子



公開時コピー
それは、”さよなら”を言うための旅

「雲のむこう、約束の場所」「秒速5センチメートル」など、美しい描写が特徴的なアニメ作品を描き出す新海誠監督による長編ファンタジーアニメーション。
声は「侵略!イカ娘」の金元寿子、「千と千尋の神隠し」の入野自由、「雲のむこう、約束の場所」の井上和彦、「それいけ!アンパンマン」シリーズの島本須美、「神のみぞ知るセカイ」の日高里奈、「手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく」の竹内順子、「劇場版 BLEACH ブリーチ 地獄篇」の折笠富美子など。
主題歌は熊木杏里。

<あらすじ>
d0030824_392495.jpgある町に住む中学生の少女・アスナは頭が良く、看護婦の母親が仕事で忙しくても家事をすべてこなしている。そんなアスナの楽しみは、鉄橋を渡った山の上にあるお気に入りの場所で、亡き父親の形見である鉱石を使って鉱石ラジオを聴き、野良猫のミミと過ごすこと。
そんなある日、彼女はラジオから流れてくる不思議な音楽を耳にする。
不思議な音楽を忘れられない彼女は、いつものように鉄橋を渡ろうとするが、そこには熊よりも大きい得体の知れない生き物がいた。
襲われた彼女を救ったのは、アガルタという場所から来た少年・シュンだった。
シュンの不思議な魅力に惹かれたアスナ…しかし、シュンはある日突然姿を消してしまう。
d0030824_393449.jpgもう一度会いたいと願うアスナは、産休の担任の代わりにやってきた森崎という教師から死後の世界について聞くことに。森崎は亡くなった妻リサに会うことを切望し、死者を蘇らせることができるアガルタの地を求めていたのだ。そして、アスナの前にシュンと瓜二つのシンという少年が現れる。

<作品解説>
いわゆるセカイ系アニメとして人気を得た前2作で、非常に美しい映像美を見せてくれた新海誠監督、待望の新作は直球勝負なファンタジー作品です。
予告編の映像を見る限り、ジブリ作品とよく似たイメージですが、あの美しい映像を見られるのはやはり新海監督ならではなので見てきたわけですが…。
どうにもキャラクターデザインに特徴が無く、また、人物描写やシナリオの甘さは相変わらずといったところでしょうか。ストーリーベースは監督曰く乙骨淑子著「ピラミッド帽子よ、さようなら」だそうですが、劇中でも語られる古事記(神産み)の他、世界各地の神話が元になっています。
物語の舞台は昭和中期の雰囲気を模しています。三輪オートや鉱石ラジオ、黒電話などが出てきます(途中で登場する戦闘ヘリ(アパッチ?)が75年にロールアウトしているので、その位の時期か?)。「雲のむこう~」はパラレル的近未来だったので、本作はあえてレトロ感を出したのかもしれません。
さて、頭が良く孤独な主人公の少女アスナは、特に「何か」あるわけではなく、ただ孤独であることが描かれていきます。その孤独な環境は一体なぜ形成されたのかが不明で、友達と呼べる女の子が1人出てきますが、極力関わりが避けて描かれています。
そんなアスナは、自分を助けてくれた少年シュンに惹かれるのですが、シュンは突然消えてしまい、代わりに彼と瓜二つの妙な格好をした少年シンが登場。
そして、謎の組織と妻を蘇らせたい教師・森崎が関わり、壮大なアガルタを旅するわけです。
映像は相変わらず美しいんですが、個々のキャラクターが弱く、また、主人公アスナのみの生活感だけが際立っています。肝心のアガルタではシンの生活や人間関係がわずかに触れられただけで、詳細は不明。
世界観が広いだけに、細かいところの甘さが際立ってしまうのが残念。
ただ、ラストは悪くないだけにもったいない。もう少し森崎の背景があればおもしろかった。
本作もそうですが、新海作品は常に客観視しかできず、今ひとつ主人公達に感情移入できない。(ただし、ジブリ作品(宮崎駿作品)においても、同様の見方できる…「ラピュタ」を除いては)
なぜなら新海作品には常に絶対悪というべきものが存在しないわけです。
戦いの相手は「雲の向こう~」でも得体の知れない「何か」であったし、「悪」を描かない限り、なんとなくですが次作も甘くなってしまいそうですね。

<見どころ>
映像の美しさは相変わらず…特に星空を描かせたら新海作品に並ぶものはないでしょう。
野良猫のミミの可愛さ、門番やそのほかの得体の知れない物の怪はぎりぎり嫌悪感を押しとどめる造形。
このギリギリさが本作の持ち味かもしれません。

<その他>
声優に島本須美が出てきた時点でジブリ作品を思い出してしまった…ここは考えて欲しかったかなぁ。
最近の作品には珍しく、声優がきちんと声を当てているので見やすかったですね。
ただし、やっぱり主要キャラクターは良くない。
キャラデザの西村貴世さんには悪いんですが、これほど無難かつ特徴がないと物語が生きてこないというか…アスナも妙にアンバランスでした。
音楽は相変わらずですが、きれいですね。

<総評>
ジブリ作品に似ているという声が多数ありますが、そもそもジブリ作品そのものが元々様々な神話などをモチーフにしているので、ある意味似てしまうのは仕方ないかな?と思います。
ぶっちゃけ、少年少女が出てくるジュブナイル作品は多かれ少なかれ王道パターンに沿った道筋になってしまうわけで…。
万人には勧められない気もするんですが、映像の美しさだけでも必見です。

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by syosei7602 | 2011-05-21 23:59 | アニメ/CG
攻殻機動隊 S.A.C Solid State Society 3D
d0030824_0242565.jpg『GHOST IN THE SHELL : STAND ALONE COMPLEX
           SOLID STATE SOCIETY 3D』 日本/2011
監督:神山健治
声:田中敦子 阪脩 大塚明夫 山寺宏一 仲野裕 大川透
小野塚貴志 山口太郎 玉川紗己子 榊原良子



公開時コピー
その問題を、解決してはならない。

TV版2作に続く3作目としてスカパー!で放映されたスペシャル版を、3D作品として調整された劇場版。
監督はテレビ版(総集編含む)の神山健治。
声は再録音はされておらず、スカパー!放映やDVD版からは変更されていない。
オープニングが3D用として新規作成されている。

<あらすじ>
d0030824_023232.jpg西暦2034年。難民蜂起事件から2年が経っていた。公安9課の隊長だった“少佐”こと草薙素子は何処かへと姿を消し、トグサが新たな隊長として就任、さらにメンバーを増員していた。
公安9課は革命で崩壊したシアク共和国の残党で、日本に亡命してきたメンバーがサイバーテロを計画していた事を察知。メンバーの1人であるカ・ゲル大佐を空港で確保する寸前に、大佐は人質を取って立て籠もる。
トグサ達は迅速に追いつめたものの、カ・ゲルは「傀儡廻(くぐつまわし)が来る!」と言い残して自殺する。
さらに、日本に潜伏していたテロのメンバーは次々と自殺を図るのだった。一方、単独捜査をしていd0030824_0235726.jpgたバトーは、テロメンバーの1人であるマ・シャバを追っていたが、そこで少佐に再会する。少佐はバトーに「ソリッドステイトに近づくな」と言い残して去っていく。バトーは少佐の行動から傀儡廻が、彼女ではないかと疑い始めるのだが…。


<作品解説>
2006年に製作され、劇場版として公開される予定だった作品を3D化した本作(以前のレビューはこちら)。
3D化におけるテーマは観客に電脳化感覚を味わってもらうことだそうです。
作品自体についてはストーリーに変更はなく、オープニング追加くらいでしょうか。
映像は飛び出し感というよりも、奥行き感に重点が置かれ、また電脳通信時やネットサーフィン時のCGの立体感が際立っています。
あえてアニメとして3Dという意味ではよくできていますが、やはり3Dは目にきますね。
また、4月9日からの上映分は、短編アニメーション3D作品『Xi AVANT(クロッシイ・アバン)』が上映前にあるそうです(本来は4月2日からでしたが、震災の影響で伸びたそうです…公式サイトであとから気がついたので、ちょっとがっかり)。

<見どころ>
特に変わった点があるわけじゃないですが、やはりタチコマがいいですねぇ。

<その他>
改めて見るといろいろと細かい点(拳銃部分の排莢部分など…)にこだわっているのが見受けられます。
そろそろ続編が欲しいところですね。

<関連作品>
■劇場版
GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊
GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊2.0 (1作目・リメイク)
イノセンス
攻殻機動隊 S.A.C Solid State Society 3D
■テレビ版総集編
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man
攻殻機動隊 S.A.C 2nd GIG Individual Eleven
攻殻機動隊 S.A.C Solid State Society

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by syosei7602 | 2011-04-03 23:48 | アニメ/CG
映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~
d0030824_1372096.jpg『映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~』
日本/2011
監督:寺本幸代
声:水田わさび 大原めぐみ かかずゆみ 木村昴 関智一
千秋 沢城みゆき 小林由美子 加藤浩次 福山雅治



公開時コピー
ひとつになれば、
大きな力が目を覚ます。


ドラえもんの長編シリーズの中でも人気の高い作品のひとつ「のび太と鉄人兵団」を、オリジナルキャラクターを加えて再映画化。
監督は「映画ドラえもん のび太の新魔界大冒険~7人の魔法使い~」の寺本幸代。
声はテレビシリーズのメンバーに加え、「ルー=ガルー」の沢城みゆき、「劇場版デュエル・マスターズ 炎のキズナXX(ダブルクロス)!!」の小林由美子、「映画 クロサギ」の加藤浩次など。
わずかなシーンだが福山雅治も本人役?で声を当てている。
主題歌はBUMP OF CHICKEN。

<あらすじ>
d0030824_1373549.jpgある夏の日、スネ夫のラジコンロボットを自慢されたのび太は、ジャイアン達にもっと大きいロボットを作ってみせると言ってしまう。
そして、いつものごとくドラえもんに頼るが、のび太のわがままにつきあいきれなくなったドラえもんはどこでもドアで北極へと逃げてしまう。
のび太はドラえもんを追った北極で、ボウリングボールのような球体を発見。
その球体が不思議な音を発すると、突然空から巨大なロボットの足首が落ちてくるのだった。
のび太はドラえもんがこっそりと自分のために用意してくれたと喜ぶが、帰ってきたドラえもんはそんなものに覚えはないという。
持ち主がわからないまま、ロボットのパーツは次々と家の庭に降ってくる。
パーツの大きさに困った2人は、鏡の世界に持ち込んで組み立てることに。
d0030824_1374497.jpg完成したロボットをしずかちゃんに見せたのび太…ザンダクロスと名付け、3人は無人の街で思う存分楽しむが、ふとしたことからそれが破壊兵器だと知ってしまう。ザンダクロスに二度と乗らないと誓った3人だったが、のび太の前にリルルと名乗る不思議な少女が現れる。

<作品解説>
「のび太と鉄人兵団」といえば、ドラえもん長編シリーズの中でも最もハードな設定とのび太達とは別にしずかちゃんの登場シーンが多い作品です。
また、巨大ロボットであるザンダクロスのデザインは、「Zガンダム」に登場する百式に良くにているため、ガンダムのデザイナーであった大河原邦夫のものと言われていました。実際にはたかや健二がデザインしており、モチーフが百式であったことは意外と知られていません。
そんな「鉄人兵団」ですが、本作ではザンダクロスの頭脳であるジュドがドラえもんの道具によってゆるキャラ?ピッポに変更され、オリジナルキャラクターとして活躍します(その代わりにスネ夫のラジコンロボは知能を与えられることはない)。
さて、物語はのび太のいつものごとくの展開から始まります。ラジコンロボットを自慢され、ドラえもんに泣きつくとなぜか巨大ロボットが…。
しかし、それこそロボットが支配する惑星メカトピアから送り込まれた破壊兵器であり、さらに指揮をするのはスパイのリルル。
のび太とドラえもんの機転で鏡の国に閉じ込めたものの、ロボットの頭脳であるジュドを残したために鉄人兵団が地球に迫ってくるわけです。
本作が他の長編作品と違う点は、鉄人兵団が完全に敵対する立場にあることです。
他の作品では、ある程度の国なり組織なりが存在し、のび太たちがそこに加わって敵を倒すという構図になっています。本作はリルルもジュドも「敵側」の存在として描かれ、のび太達の説得やその優しさで変わっていくという…しかもその相手がロボットであることが、ある種のメタファーといえるでしょう。
また、ピッポの登場と鉄人兵団の故郷であるメカトピアの奴隷制度が描かれることで、物語に深みが増しています。
リルルとジュドの絆、そしてのび太達とのつかの間の交流、鉄人兵団との戦いも手を抜くことなく描かれ、ラストまで楽しめます。
原作の雰囲気を壊さず、さらにオリジナル要素を追加しての再映画化としては実に見事な出来映えといえるでしょう。

<見どころ>
映像はキャラのラインが太く、若干違和感を感じますが、逆に最近のアニメの線の細さから比べるとこれが見やすかったりします。
ピッポがゆるキャラなのに、クライマックスは感涙。
キャラがいるからこそ成り立ったラストです。

<その他>
新しい長編として話を広げすぎるよりも、初期の頃の長編を再映画化するというのはかなり勇気がいることですが、本作はそれを見事に成功させています。
何よりも藤子・F・不二雄が描き続けた友情や思いやり、優しさをきちんと描いている点はかなり評価できます。
原作が良いからこそ、というのもありますが、声優が変わったこと以前に「ドラえもん」というキャラクターそのものが生きている点はありがたいですね。

<総評>
声優が変わってからの劇場版は「のび太の恐竜」以来でしたが、個人的には本作はかなり好きになりました。
久々にオリジナルを見たいですね。
そして個人的にベストな「海底鬼岩城」は映画化されるんだろうか…などと思ってみたり。
おすすめです。

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by syosei7602 | 2011-03-24 23:59 | アニメ/CG
劇場版マクロスF~サヨナラノツバサ~
d0030824_116912.jpg『劇場版マクロスF 恋離飛翼』 日本/2011
監督:河森正治
声:中村悠一 遠藤綾 中島愛 小西克幸 神谷浩史 福山潤
豊口めぐみ 保志総一朗 三宅健太 小林沙苗 井上喜久子
杉田智和



公開時コピー
歌は祈命(いのち)

2008年に深夜枠として放映されたマクロスシリーズ最新作の劇場版2部作の第2部。
テレビ版の総集編としてではなく、世界観は同じながら全く違ったストーリー構成で製作された。
監督は生みの親であり、シリーズを手がける河森正治。
声は前作に引き続き、「君に届け」の中村悠一、「源氏物語千年紀 Genji」の遠藤綾、「こばと。」の中島愛、「劇場版 天元突破 グレンラガン 螺巌篇」の小西克幸、「機動戦士ガンダムOO(ダブルオー)」の神谷浩史、「腐女子彼女。」の福山潤など。

<あらすじ>
d0030824_1161992.jpg西暦2059年、銀河移民船団マクロス・フロンティアは突如としてヴァジュラと呼ばれる生物兵器の襲撃を受ける。甚大な被害を受けながらも、ギャラクシー船団からコンサートにきていた歌姫シェリル・ノームと駆け出しの歌手ランカ・リーの歌声によって辛くもヴァジュラを撃退する。
それから数ヶ月、一気にスターダムを駆け上がったランカとは対照的にシェリルはフロンティア政府からのスパイ疑惑を晴らすために、アルト達を護衛兼見張り役として雇っていた。
ある日、S.M.Sが慰安旅行としてマヤン島へ休暇旅行へ行くと知ったランカは、思い切ってアルトをデートに誘う。
ランカは、目の前に迫ったヴァジュラが自分を殺さなかったことへの疑問を投げかけるが、アルトはヴァジュラに心などはないと言い放つ。
d0030824_1162945.jpgそんな時、船団にヴァジラの巣となっている古の巨大要塞が姿を現し、S.M.Sは再び出撃することに。
一方、V型感染症に冒されたシェリルの命は短く、完治させるための方法はたった一つ…それはシェリルにとって苦渋の決断を迫られるものだった。


<作品解説>
ハイクオリティなアニメーションと楽曲の数々で人気を博した「マクロスF」シリーズの劇場版完結編となる本作。前作からすでにテレビシリーズとは大きく異なった構成となっていましたが、テレビからのカット流用はなくなっているのでは?と思います。
キャラクター相関図はほぼ一緒なのですが、その目的や行動が大きく異なり、当然結末も大きく変わっています。
さて、ストーリーはシェリルの余命、ギャラクシー船団との関係、そして三角関係の完全な結果が描かれます。
歌姫となったランカ、一方で命を蝕まれるシェリル、二人の関係と間に挟まれるアルトの心理的な描写をうまく現しています。
映像としては、前作と同じくライブシーンから始まります。これは新たなビジュアルで圧巻。
ランカのライブシーンもあったり、シェリルの数奇な運命、S.M.Sの活躍、アルトのお家芸まで披露されるという充実した展開。
さらにアルトとシェリルの意外な関係なども描かれ、完結編にふさわしい内容になっています。
ラストについては賛否両論だと思いますが、個人的にはテレビ版がよかったかな?と。
DVD版などで、是非オマケなど入れてほしいですね。

<見どころ>
マクロスシリーズの見どころといえば、やはりライブシーンと戦闘シーン。
今回は映画版ならではのYF-29が登場。
さらに、試作機YFといえば、あの人が叫んでます(これ、わかった人いるのかな?)。

<その他>
やっぱりマクロスらしい展開であるのは、監督が河森正治であることが大きいでしょう。
ヴァルキリーのデザインはますます洗練され、かっこよく動き、かっこよく飛ぶ。
そこに組み合わされる菅野よう子による楽曲の数々。
これぞマクロスといえる作品です。
意外と女性ファンも多かったりします。

<関連作品>
超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか
マクロスプラス MOVIE EDITION
マクロス7/銀河がオレを呼んでいる!
劇場版マクロスF~イツワリノウタヒメ~ (マクロスF劇場版・第1作)
劇場版マクロスF~サヨナラノツバサ~ (マクロスF劇場版・第2作)

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by syosei7602 | 2011-03-14 23:59 | アニメ/CG
劇場版 機動戦士ガンダム00(ダブルオー)-A wakening of the Trailblazer-
d0030824_155517.jpg『MOBILE SUIT GUNDAM 00
  -A WAKENING OF THE TRAILBLAZER-』 日本/2010
監督:水島精二
声:宮野真守 三木眞一郎 吉野裕行 神谷浩史 勝地涼
入野自由 中村悠一 高山みなみ 本名陽子 高垣彩陽
小笠原亜里沙 恒松あゆみ 斎藤千和 根谷美智子


公開時コピー
最終決戦(来るべき対話)の始まり。それは、人類の目覚め─

「機動戦士ガンダム」シリーズのTV版最新作として、高い人気を博した「00」シリーズの完結編。
TVシリーズの2年後を描き、劇場版「ガンダム」としては約19年ぶりの新作映画となる。
監督はTVシリーズも務めた「劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者」の水島精二。
声は「劇場版“文学少女”」の宮野真守、「いばらの王 King of Thorn」の三木眞一郎、「劇場版イナズマイレブン 最強軍団オーガ襲来」の吉野裕行、「劇場版 ブレイク ブレイド 第一章/覚醒ノ刻」の神谷浩史、「シュアリー・サムデイ」の勝地涼など。

<あらすじ>
d0030824_156459.jpg西暦2314年。
私設武装組織ソレスタルビーイングの介入によって、地球規模の紛争が無くなり、新政府が樹立されてから2年が経過していた。
ソレスタルビーイングのガンダムマイスター、刹那は地球連邦を裏から操っていたイノベイターのリーダー、リボンズの残した「来るべき対話」に向けて、ガンダム00の新型を待っていた。
その頃、地球に向けて一隻の宇宙船が向かっていた。
船名は「エウロパ」…約130年前に木星探査に向かって消息を絶った船だったが、その航路はまっすぐに地球に向かっており、質量の大きさから地球連邦軍に破壊命令が下される。
軍を指揮するマネキン准将は、直ちに軍を差し向けるが、いくら撃ち込んでもエウロパは破壊されない。
仕方なしにイノベイターのデカルト大尉を送り込み、ようやく撃沈することに成功するが、破片のいくつかが燃d0030824_1561118.jpgえ尽きずに地球に落下してしまう。
その直後、地球ではイノベイターの素質を持つ人々に向かって、電車や車などの暴走が多発、さらに襲われた人間の体が一部金属化する事件が起きる。
地球連邦はその金属をエルスと呼び、対策を講じ始める。刹那達は、エルスこそが「来るべき対話」の相手だと考え、再び集結するが…。

<作品解説>
既に「ガンダム」といえばブランド化しているほどの作品ですが、映画作品はそれほど多くはなく、そのほとんどが総集編でした。オリジナルといえば「逆襲のシャア」「ガンダムF91」くらいで、本作は「ガンダムF91」振りの新作となります。
TVシリーズは、作画とシナリオの精度を高めるために、1stシーズン、2ndシーズンで分けられて制作され、非常に密度の濃い作品となっていました。
メインメカとなるモビルスーツのデザイナーがそれぞれ違っていたり、現実に考えられている軌道エレベーターが登場したりと、語るところが尽きないのですが、やはり魅力的なのは人間ドラマとしてキッチリ押さえられていたこと、ガンダムの世界としては1つのシリーズで時間の流れが大きいことでしょうか。
さて、本作は2ndシーズンの2年後、ようやく地球全体が平和を維持する形になった世界から始まります。
面白いのが、反政府組織であったソレスタルビーイングが世間一般に、平和の為に戦った組織であったと認識されていること。
いわばヒーローの扱いになっているんですが、TVシリーズの語り手であった沙慈の目には、それが平和ではなく、仮初めのものであり、未だに不安定な状況であることを認識しています。
導入部分はなかなか面白く、また新たなイノベイターであるデカルトの登場、さらに刹那が望んでいる新ガンダムのダブルオークアンタが戦争を止める為の機体という設定で期待値大。
されど、「来るべき対話」の相手が本当に驚きの連続で、あらゆる意味で既存のガンダムを「ぶち壊して」います。
戦闘シーンを含めた映像の美しさは見事、またひとつの作品としてまとまっているので、あえてTVシリーズを見なくても理解できるかと思いますが、これはガンダムというシリーズとして正解なのか?
TVシリーズで構築された人間ドラマがゴッソリと抜け落ちている印象は拭えません。
見た人だけがわかる結末は、かなり賛否両論となるでしょう。

<見どころ>
戦闘シーンは素晴らしく、また新ガンダムの活躍も格好いい。
TVシリーズでライバルとなったグラハム・エーカーが駆るMSブレイヴがやたらと印象的です。
また、ある意味伝説となったキャラクター、コーラサワーが必見。

<その他>
モビルスーツのデザインはさすがに見慣れてきました。
一方で、デカルト・シャーマンなどのキャラクターが弱かった…声をあてたのは俳優の勝地涼ですが、意外なうまさ。
キャラクターが身体的に成長してますが、新キャラクターの存在感が中途半端でした。

<総評>
果たしてガンダムでこれをやる必然性があるのか?そんな疑問が終始つきまとっていました。
「未来のために」「明日のために」と叫ぶキャラクター達…うーん、なんだろうなぁ、これはガンダムじゃないような…。
個人的な感想を言えば、TVシリーズの終盤で話を広げすぎたのが原因とも思えます。特に1stシーズンが面白かっただけに、TVシリーズからの繋がりがキャラクターや背景のみというのは辛い。
エンドロールの最後に重要なオマケがありますので、要注意です。
個人的にはちょっとあり得ない、ただし1つの「作品」としてはそれなり、といったところですね。

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by syosei7602 | 2010-09-18 23:59 | アニメ/CG
CAT SHIT ONE -THE ANIMATED SERIES-
d0030824_0431315.jpg『CAT SHIT ONE -THE ANIMATED SERIES-』 日本/2010
監督:笹原和也
声:土田大 日野聡





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可愛い顔して、
容赦ねぇ


動物を各国の人種に当てはめて擬人化し、ハードな戦争ストーリーを展開する、小林源文原作の同名コミックシリーズのフルCGアニメ化。公開に先立ち、YouTubeにて22分全編を先行配信している。
監督はソニー主催のデジタル・エンタテインメント・プログラムでベストアワードを受賞し、大ヒットゲームシリーズ「バイオ・ハザード CODE:Veronica」のムービー制作を手がけた笹原和也。
声は「劇場版 忍者戦隊カクレンジャー」の土田大、「劇場版 銀魂 新訳紅桜篇」の日野聡。

<あらすじ>
d0030824_0433026.jpg民間軍事会社に所属する傭兵チーム“Cat Shit One”のリーダーで凄腕のパッキーと部下のボタスキーは、中東某国の民兵組織に誘拐された社員3名を偶然にも発見する。
援軍が来るまで静観するはずだったが、気が立っている民兵に1人は撃ち殺され、さらに1人が激しい暴行に遭う。
現状を重く見たパッキーは、命令を無視して救出作戦を強行すると言い、d0030824_0433866.jpg反対するボタスキーに狙撃による援護を任せて単身、民兵組織の基地に向かっていく。
敵は15名以上、ボタスキーの見事な狙撃で、パッキーは臆することなく人質が囚われている建物まで迫るのだが…。

<作品解説>
動物を各国の人種になぞらえて当てはめるという、少し変わった戦争マンガのCGアニメとなります。
主人公達はデフォルメされたウサギであり、これは「USA GI」からの語呂合わせ。
本作では主にウサギ対ラクダ(アラブ)という構図になっており、動物たち自体がシャレであり皮肉になっています。
動物を擬人化といえば、真っ先に田河水泡の「のらくろ」を思い出したのですが、「のらくろ」がコメディであったのに対し、本作はハードな展開、武器の描写、動きなどはハリウッド映画顔負けの演出が持ち味となっています。
さて、劇場公開作品でありながら22分という非常に短い尺。
しかし、アクションに特化した映像はテンポがよく、また主人公達のウサギが格好いい!
セリフの言い回しはいかにもアメリカンな感じで、どことなく「特攻野郎Aチーム」なんかを思いだしてしまいます。
戦闘シーンは非常に派手で、この手のアクション映画をよく研究したと思われるカメラワークが秀逸。
言うなれば、アクション映画の一番おいしい部分だけを抜き出したような展開ですね。
CGも素晴らしく、さらりと楽しめる良作です。

<見どころ>
全編見どころみたいなもんですが、パッキーの戦闘シーンはカッコイイこと、この上なし。
クライマックスも派手にやってくれます。

<その他>
パッキーを演じた土田大の声がすごく男前!
これぞ声優の技って感じでいいですね。
対照的な日野聡もベストキャスティングでしょう。

<総評>
映像レベルはとにかく高い。
これだけのCGができるなら、邦画における実写への合成も、もっとマシになると思うんですが…。
シリーズ化してもらいたい作品です。

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by syosei7602 | 2010-07-20 23:51 | アニメ/CG
劇場版 銀魂 新訳紅桜篇
d0030824_257054.jpg『劇場版 銀魂 新訳紅桜篇』 日本/2010
監督:高松信司
声:杉田智和 阪口大助 釘宮理恵 石田彰 子安武人 千葉進歩
中井和哉 鈴村健一 日野聡 山寺宏一




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てめえらァァァ!!!
それでも銀魂ついてんのかァァァ!!!


「週刊少年ジャンプ」連載の同名コミックを原作としたテレビシリーズの劇場版。
原作とテレビシリーズの人気長編エピソード「紅桜篇」を、新解釈で再構成している。
監督はテレビシリーズを手がけた高松信司。
声は「劇場版マクロスF~イツワリノウタヒメ~」の杉田智和、「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」の阪口大助、「クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁」の釘宮理恵、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」の石田彰、「超劇場版ケロロ軍曹」シリーズの子安武人など。
主題歌はDOES。

<あらすじ>
d0030824_2572298.jpg異星人・天人に支配されてしまった江戸の町。ある夜、攘夷派のリーダー、桂小太郎の前に謎の男が立ちはだかる。男は世間を騒がす辻斬り。
辻斬りに余裕を見せる桂だったが、一刀のもとに切り伏せられてしまうのだった。
桂が行方不明になってから程なくして、かぶき町で万事屋を営む銀時達の元に桂と常に行動を共にする謎の生物・エリザベスがやってくる。
何も言わないエリザベスに苛立ちと不安を募らせる銀時、新八、神楽の3人。
しかし、ちょうどかかってきた電話に出た銀時は、依頼があるといってエリザベスを押しつけ、出て行ってしまうのだった。
新八と神楽はエリザベスから、ようやくやってきた理由を聞き出す。それは、桂が数日前から行方不明であり、桂の血で染まった煙草入れだけが見つかったのだ。
一方、銀時は依頼主である刀鍛冶の村田兄妹の元へやってきていた。
兄の鉄矢は、先代である父が打った刀「紅桜」が何者かに盗まれ、それを取り返して欲しいと頼む。
d0030824_2573572.jpg「紅桜」は妖刀であり、持つ者や周囲に不幸をもたらすという。
不幸になりたくない銀時は断りかけるが、一方的に押しつけられてしまい、渋々探すことに。
その頃、新八とエリザベスは路地に隠れて辻斬りを待ち伏せしていた。


<作品解説>
原作よりもテレビアニメ版の方が人気があるという「銀魂」。
黒船じゃなく異星人がやってきた江戸の町を舞台に、やる気のない主人公・銀時を始め、妙なキャラクター達が暴れ回るコメディ主体の作品です。
ジャンプ作品にありがちなバトルマンガとしての展開ではなく、ほとんどが一話完結ですが、たまに長編エピソードになるらしく、本作はその中でも人気が高く、宿敵が登場する物語になります。
実は原作を読んだことが無く、テレビ版しか知らないで見に行ったのですが、ノリが良いので特に細かいことを気にせずに見られました。
また、登場人物の名前も歴史上の人物から取られており、覚えやすいのが良いですね。
さて、普段はゆるキャラ?である銀時の元へ、妖刀「紅桜」を取り戻して欲しいという依頼が来ます。時を同じくして、攘夷派の筆頭である桂が行方不明になり、その首謀者がかつて仲間であり、今や宿敵となった高杉晋助。
銀時はやる気がないのに巻き込まれつつ、紅桜の圧倒的な力の前に屈するという、シリアスな展開になっています。ストーリーはしっかりとしながらも、割と駆け足な印象…よく言えばテンポが良く、あっという間に終わってしまう感じですね。
冒頭は映画史上、ストーリーとは全く関係のない前代未聞の展開で拍子抜けさせられたりしますが、中盤以降はしっかりとした感じ。セリフが異様に多いかもしれません。
しかし、ラストはしっかりと笑わせてくれるし、戦闘シーンもかなり力が入っています。
前知識は必要かもと思いつつ、本作のストーリーの前後について知りたくなる作りはさすがです。

<見どころ>
とにかく銀時の暴れ回るシーンはよく動き、そしてカッコイイ。
剣劇の楽しさを垣間見られます。

<その他>
下ネタも多いし、割と出血シーンも多め。
それでも見に来ている客層の9割が女性って…少年コミック原作とは思えない現象でした。
まあ、登場しているキャラクターに美形が多いせいかもしれません。
もっともキャラクターのほとんどは変人ですが(笑)。
あと、声優の質が良く、声が見事…これぞアニメです。

<その他>
一番笑ったのはラストですが、それにしても長々とテレビシリーズをやっていたのに、劇場版が初めてというのは意外な感じでした。
人気エピソードと言いつつも、気軽に楽しめる作品です。

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by syosei7602 | 2010-04-30 01:48 | アニメ/CG
劇場版TRIGUN(トライガン) Badlands Rumble
d0030824_1313780.jpg『TRIGUN THE MOVIE BADLAND RUMBLE』 日本/2010
監督:西村聡
声:小野坂昌也 速水奨 鶴ひろみ 雪野五月 磯部勉 坂本真綾





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伝説の賞金首か!? 希代の大強盗か!?
弾丸と砂塵が交錯する荒野の大狂宴!!


内藤泰弘の同名コミックを原作とし、今なお人気が高いテレビシリーズが終了してから約12年。
テレビシリーズの世界観の1エピソードとして描かれている。
監督はテレビシリーズを手がけた西村聡。
声はテレビシリーズ同様、小野坂昌也、速水奨、鶴ひろみ、雪野五月、「ジョジョの奇妙な冒険 ファントム ブラッド」の磯部勉、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」の坂本真綾など。

<あらすじ>
d0030824_1314741.jpg近未来、空に2つの太陽が輝き、砂塵吹き荒れる惑星。
ある街の銀行を、大強盗ガスバックが手下を率いて襲っていた。銀行にある金を全て奪ったところで、ガスバックは手下のケイン、メチーオ、ドリーノに裏切られ、窮地に立たされる。
そんな彼を救ったのは、人質として捕らえられていた男だった。
彼は、人間台風(ヒューマイノドタイフーン)と恐れられ、600億ダブル$の賞金をかけられているヴァッシュ・ザ・スタンピードだった。
それから約20年後、辺境の町マッカシティ。
町を興した男は、自らの巨大銅像に巨額の保険金をかけ、惑星中から賞金稼ぎを呼び寄せていた。
d0030824_1315950.jpg男の目的は、銅像を奪うと予告してきたガスバック対策であり、その保険の調査のため、メリルとミリィがヴァッシュの担当を離れ、派遣されていた。
一方、ヴァッシュはサンドスチームで、荒くれ者に絡まれていた美女を助ける。彼女もまたかなりの腕前を持ちガスバックを狙う賞金稼ぎの1人だった。

<作品解説>
原作コミックが遂に終了しましたが、テレビシリーズは原作を元にしながらも独自の展開で、見事なエンディングを迎えた作品です。12年前のテレビシリーズが今になって、しかも新エピソードで映画化というのは凄いことですが、それに恥じないほどのクオリティの高さ、そして懐かしさを呼び起こしてくれます。
個人的に、テレビシリーズのファンだっただけに嬉しい限り、結論から言えば楽しませてくれました。
さて、原作もテレビシリーズも知らない人には細かい設定がわからないのは当然としても、1つの作品として成立しているのは見事といえます。
主人公のヴァッシュは人類初の「局地災害指定」され、人間台風と恐れられる男。類い希なる銃の遣い手ですが、彼は平和主義者であり、人が死ぬことを嫌うというガンマン。
そんな彼が行くところには、常に騒動あり。そこで保険会社は、なるべくヴァッシュが騒ぎを起こさないよう、お目付役としてメリルとミリィという社員を派遣して、監視させます。そして、もう1人、準主役とも言うべきなのがウルフウッドというキャラ。牧師でありながら、巨大十字架に仕込んだパニッシャーと呼ばれる重火器を扱うというくせ者。
本作では、キーマンとなる美女アメリアと大強盗ガスバックの因縁が描かれつつ、メインキャラクター達もちゃんと登場し、ストーリーも小気味よくておもしろい。
テレビシリーズの面白さをそのまま拡大した印象で、良作といえるでしょう。

<見どころ>
やはりテレビシリーズから随分と立っているわけで、当時の映像も綺麗でしたが本作はパワーアップしています。劇場版ならではの作画、CGなども使用され、アクションシーンが格好いい。
また、脇役達の作画まで凝っていたり、砂漠の乾いた感じまで見事に表現されています。

<その他>
キャラクター達それぞれに特有のおもしろさがあり、主人公ヴァッシュのみならず、人気の高いキャラクターが多いのも本作の特徴。
ゲストキャラとなりアメリアは、アニメにありがちな露出度が高いものではなく、あくまでも賞金稼ぎなウェスタンスタイルが格好いい。
そして、ガスバックは敵役らしくパワフルで、演じた磯部勉の骨太な声がぴったりでした。

<総評>
いわゆるファンアニメになってしまったのは辛いところです。
それでもおもしろい。初見の人にとっては、テレビシリーズはかなり楽しめるはず。
劇場版とあわせて、シリーズを再度見たくなりました。

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by syosei7602 | 2010-04-29 23:25 | アニメ/CG
イヴの時間 劇場版
d0030824_1131848.jpg『TIME OF EVE』 日本/2010
監督:吉浦康裕
声:福山潤 野島健児 田中理恵 佐藤利奈 ゆかな
中尾みち雄 伊藤美紀 清川元夢 沢城みゆき 杉田智和
水谷優子 山口由里子 石塚運昇 斎賀みつき 野島昭生
小谷公一郎


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ボクラ ノ キョリ

自主制作アニメ「水のコトバ」で高い評価を受け、初の商業作品「ペイル・コクーン」で注目された吉浦康裕によるWEB発信アニメの劇場版。
2ヶ月ごとに配信された1stシーズン全6話を、完全版として再編集、HDレンダリングなどが行われ、新作シーンなどが追加されている。
声は「コードギアス 反逆のルルーシュ」の福山潤、「薬師寺涼子の怪奇事件簿」の野島健児、「機動戦士ガンダムSEED」の田中理恵、「二十面相の娘」の佐藤利奈など。

<あらすじ>
d0030824_1114238.jpg近未来、おそらく日本。
頭上にリングがある以外、人間そっくりなアンドロイドが実用化され、様々な雑用をこなしている時代。
ごく普通の高校生リクオは、自分の家にいるアンドロイド・サミィの最近の行動記録に、“Are You Enjoying the time of EVE?”という不審な文字列を見つける。
リクオは、友人のマサキに相談し、2人でサミィの行動記録をなぞり、ある場所にたどり着く。
人もアンドロイドも立ち寄りそうにないその場所、偶然現れたアンドロイドの後を追って行った2人は、そこで「イヴの時間」という喫茶店に入ることに。
店の入口には、ロボット法のグレーゾーンに抵触する、「人間とアンドロイドを区別しない」というルールが掲げられ、店内には人間ともアンドロイドとも区別が付かない客達がいた。
d0030824_1115013.jpg戸惑うリクオに、マサキはリング無しのアンドロイドは超ロボット法違反だと言う。
店員のナギは、ルールを破られることを嫌がり、2人をたしなめる。
そこで2人は常連客であるアキコから、店に来る理由を聞かされるが…。

<作品解説>
WEB配信アニメであり、限定販売されたDVDがヤフオクで高値で取引されるなど、ハイクオリティな作品として名高い本作。
1話ずつが15分(最終話のみ10分ほど長い)という、短い作品ながらも、単純明快ながらも詰め込まれた設定とユーモア溢れるストーリー展開が見事でした。
かなりおもしろかったので、DVDは全て持っているのですが、本作の内容はほとんどDVDと同じ為に新鮮味という点では弱かったですね。ただし、HD化されてサウンド面を強化、さらに新作カットが追加されているので、DVD版では謎とされていた部分が少しだけ解明されます。初めて見る人にとってはDVD版をあえて見る必要性はないでしょう。
さて、本作はSF作品の普遍的なテーマであるロボットをメインとした物語です。
どちらかというシリアスなものが多い題材なのですが、実に軽妙に、そして良く練られた展開が魅力的。
主人公リクオは、家のアンドロイド、サミィの行動記録から「イヴの時間」という喫茶店にたどり着きます。
本作に世界において、アンドロイドはあくまでも実用品であり、人間側はあくまでも「使用する」という意識のもとにアンドロイドに接しています。ここで面白いのが、頭上にあるリングが消えてしまえば人間と区別がつかない。そして、アンドロイドに依存する「ドリ系」と揶揄される人々が存在すること。
アンドロイドの実用性を認めながらも、人間型を認めない倫理委員会という組織が登場するのもおもしろい(人間型であることは、思考パターンもまた人間型とも言えるため)。
そんな社会において、リクオと友人のマサキは、喫茶店でまさしく区別のつかない「人々」と遭遇するわけです。
アンドロイドの持つ感情、行動、それとは逆に「もの」として使用する人間…この対比が巧妙に描かれ、その上で過去のロボットSF作品から得られたであろう物語は、端々にニヤリとさせられます。
DVD版は、各登場人物の物語が語られており、本作でも同様の展開になります。ただし、その合間に「イヴの時間」の存在理由、アンドロイド達の感情、そして倫理委員会との確執が垣間見え、2ndシーズンへの期待が否応なしに高まりますね。

<見どころ>
個々の物語にそれぞれの見どころが存在しますが、アンドロイド(ロボット)というものの存在意義がリアルなものとして実感できるでしょう。
クライマックスは、実は結構泣けます。

<その他>
劇場ではDLP上映ということで、細かいところまできちんと見られたのが良かったですね。
何よりも声優陣の活躍がいいです。
キャラクターのみならず、背景が実に美しくレンダリングされ、違和感が無い。
クオリティの高さは見事でした。

<総評>
実を言えば、本作がDVD版再編集にプラスして、新展開がもっとあるのかと思っていました。
確かに新作カットが入っていましたし、劇場というスクリーンでみると映像のきめ細かさ、映像に組み込まれた意味ありげなキーワードなどがあったものの、目新しさという点ではほとんど無し。
というのも、元々が短い作品なので、つなげても遜色無かったという点があげられます。
もう少し、最終話からの新展開があれば良かった。
個人的にはちょっと残念でした。
あ、エンディング後にも続きがあるので、お見逃し無く。

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by syosei7602 | 2010-04-18 23:59 | アニメ/CG
東のエデン 劇場版 II Paradise Lost
d0030824_147956.jpg『EDEN OF THE EAST -PARADISE LOST-』 日本/2010
監督:神山健治
声:木村良平 早見沙織 江口拓也 川原元幸 齋藤彩夏
斉藤貴美子 田谷隼 檜山修之 五十嵐麗 遊佐浩二
森田成一 玉川紗己子



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滝沢 朗とは何者なのか?

「攻殻機動隊S.A.C」の神山健治監督による、オリジナルアニメシリーズの劇場版第2部。
テレビシリーズの続編であり、完結編となる。
キャラクター原案は「ハチミツとクローバー」の羽海野チカ。
声はテレビシリーズ同様のキャスティング、「ネオ アンジェリーク Abyss」の木村良平、「宙のまにまに」の早見沙織、「戦う司書 The Book of Bantorra」の江口拓也、「クイーンズブレイド 流浪の戦士」の川原元幸、齋藤彩夏、「夏目友人帳」の斉藤貴美子など。

<あらすじ>
d0030824_1475688.jpg半年間、行方不明となっていた滝沢朗とニューヨークで再会した咲。
記憶を失い、逝去した総理大臣・飯沼誠二朗の私生児・飯沼朗として過ごしていた滝沢だったが、咲と共にニューヨークを巡り、少しずつ記憶を取り戻していく。
滝沢はゲームを終了させるために、黒羽の協力で咲と共に日本への帰国の途につくが、テロリストAiR KINGの帰国はメディアに広まり、空港には報道陣とニートの若者達で溢れかえっていた。
そんな彼らの前にやってきたのは、飯沼誠二朗後援会と彼の妻・千草だった。
千草は滝沢がテロリストでありながら誠二朗の私生児と名乗ることが許せなかったのだ。
d0030824_148877.jpg彼らについていくことにした滝沢は、咲にある頼み事をする。
それは彼の過去と出生の秘密に関わるものだった。
一方、1番目のセレソン物部は障害となる東のエデンメンバーと、2番目のセレソン辻を追い詰めるための最終段階に入っていた。

<作品解説>
テレビシリーズの続編として製作された劇場版2部作。本作は全ての謎が解ける完結編となります。
オンエア開始から丸1年ほどで、劇場版を含めて全て完結するというのは、なかなか異例とも言えます。お陰でテンションが下がらずに、シリーズ通して見られるというのは良いですね。
本作は完結編にふさわしく、ゲームの決着のみならず、なぜ滝沢がセレソンに選ばれたのか、そしてゲームを画策したMr.OUTSIDEまで暴かれるという展開になっています。
シリーズに張られた伏線は色々とありますが、これが一気に集約されるかというとそうでもない。
あちこちにリンクがあるために、何度か見直す必要があるといえます。ただ、パンフレットには一連の関連性が書かれているので、買って損はないでしょう。
さて、日本に帰国した滝沢は、最後の重要な展開となる急逝したタカ派の総理大臣・飯沼誠二朗との関係について追求されていきます。
その一方で、したたかな物部は状況を利用して滝沢を追い詰めようとしますが、彼自身、元官僚という立場から脱却しきれない思想の持ち主であるために強硬手段に出てきます。
実質的に滝沢対物部の対立構造になりますが、思想の違いを語るシーンは面白いですね。
理想なのか、現実なのか、100億円で出来ることの楽しさみたいなのが感じられてしまうのです。
様々な伏線を楽しむなら、もう一度テレビシリーズを見直した方がいいですね。
ラストは些か説明的な感じがしましたが、エンドロールの後も続きますので最後の最後まで待ちましょう。

<見どころ>
滝沢がセレソンに選ばれた理由。
このシーンは思わず納得してしまうセリフが出てきます。
クライマックスにおける奇策も見事。

<その他>
映画ネタが少し減ってしまったのが残念。
大杉くんはかわいそうです(笑)。
しかし、全編通して真面目なテーマで作られているのは、監督の手腕というほかありません。
アニメのオリジナルでここまで濃いとは…監督の次回作は期待大です。

<総評>
当然ですがテレビシリーズから通して見るとおもしろさがよく分かります。
主人公である滝沢は得体の知れ無さを持っていますが、近年にはないヒーロー像とも言えますね。
感動するというよりも、ストーリーのディープさに満足できます。

<関連作品>
東のエデン 総集編 Air Communication
東のエデン 劇場版 I The King of Eden
東のエデン 劇場版 II Paradise Lost

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by syosei7602 | 2010-03-13 23:55 | アニメ/CG