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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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カテゴリ:アニメ/CG( 114 )
言の葉の庭
d0030824_1405541.jpg『言の葉の庭』 日本/2013
監督:新海誠
声:入野自由 花澤香菜 平野文 前田剛
寺崎裕香 井上優 潘めぐみ 小松未可子







公開時コピー
“愛”よりも昔、“孤悲(こい)”のものがたり。

「秒速5センチメートル」「雲のむこう、約束の場所」など色彩豊かで緻密、透明感の映像で高い評価を受ける新海誠監督の中編作品。
主題歌は大江千里の「Rain」を秦基博がカバー。
透明感のある雨の表現が素晴らしい。

<あらすじ>
高校生のタカオは学校をサボり、公園にある日本庭園で夢である靴職人を目指してスケッチする日々。
梅雨のある日、いつもの場所に来ると缶ビールを飲んでいる若い女性ユキノと出会う。
雨が降ったらまた会うかも…という言葉を胸に、雨の日は自然と会うことになった2人。タカオは歩き方を忘れたというユキノの為に、靴を作る約束を交わすが、梅雨は明けようとしていた。
d0030824_141846.jpg

<総評>
新海誠監督の作品は何気ない風景や自然現象を光と色彩の美しさで見せることに定評があり、まるで写真家のような情景を描き出しているのが特長です。映像は限りなく現実的ながら、日常にありがちな風景をさも特別な事でもあるかのように美しく描き出す…本作はその最たるもので、個人的にはこの映像は日本のアニメにおいては最高峰と言ってもいいでしょう。
映像は多くの人が鬱陶しいと思う梅雨。
雨が描き出す水たまりの波紋、窓を伝う滴、雨に映える新緑と美しく、何よりも凄いのは映像に感じる空気感…むしろ空気の流れというべきか。
さて、物語は靴職人を目指す高校生と大人の女性のささやかな逢瀬を描いています。高校をサボるタカオ、昼間からビールとチョコレートで時間を潰す女性ユキノ。
物語の中心はタカオの日常ですが、ユキノは謎めいた女性から徐々にその身上が明らかになっていきます。誰もが抱える夢や悩み、人との関わりをシンプルに、そして瞬間的な展開を広げることで物語全体にメリハリが出ています。
「秒速5センチメートル」のように変則的でもなく、「星を追う子ども」みたいに少し無理をした感のある物語でもない。本作はかなり自然の流れで進み、スッキリとした終わりを迎えます(人によっては短く感じてしまうのは少し残念ですが)。
キャラクターデザインは少し特長に欠けるものの、タカオとユキノの年齢的な差がわかりやすい描かれ方をしています。特にユキノは大人の女性感溢れる感じでいいかも。靴を脱がせるシーンのエロスがなんとも見事。
声優陣はさすがといったところ。やはりプロというか、世界観に合わせた演技は聞いていても心地良い。
新海監督には文学作品を原作にした中編か長編に挑戦してもらいたいですね。

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by syosei7602 | 2013-08-05 23:59 | アニメ/CG
SHORT PEACE
d0030824_1334268.jpg『SHORT PEACE』 日本/2013
監督:大友克洋 森田修平 安藤裕章 カトキハジメ
森本晃司
声:春名風花 山寺宏一 悠木碧 草尾毅 早見沙織
森田成一 小林ゆう 石田太郎 田村睦心 浪川大輔
二又一成 檀臣幸 牛山茂 大塚明夫 置鮎龍太郎
受賞:第16回文化庁メディア芸術祭
アニメーション部門大賞(「火要鎮」)



公開時コピー
これが原点。
「アニメ」を失った大人たちへ


大友克洋の短編コミック「SHORT PEACE」をベースに、日本をテーマにした4つのオムニバス短編アニメ。
監督は「火要鎮」の大友克洋をはじめ、「九十九」は「FREEDOM」の森田修平、「GAMBO」は「鉄コン筋クリート」の演出を手がけた安藤裕章、「武器よさらば」は「ガンダム」シリーズのメカデザインを手がけるカトキハジメが初監督を務めている。
オープニングは「MEMORIES」の森本晃司。
「GAMBO」は「スマグラー おまえの未来を運べ」の石井克人が原案、キャラクターデザインに「エヴァンゲリオン」の貞本義行が手がけている。また、「武器よさらば」は大友克洋原作の短編となっている。
エンディングテーマは名曲「夢で逢いましょう」。

<あらすじ>
「九十九」
18世紀、山中で雷雨に遭った男は古い祠を見つける。中はがらくたが祀られていた。男が目を閉じるとほどなくして、祠の中は座敷となり現れたのは古い傘たちだった。

「火要鎮」
17世紀、江戸。商家の娘・お若と隣に住む幼なじみの松吉は互いに惹かれながらも、その気持ちを隠したまま。松吉は火消しに憧れ、家を飛び出してしまう。一方、年頃となったお若には縁談の話があり、嫁ぐことになる。

「GAMBO」
16世紀末、東北。山に棲む巨大な白い熊と戦う野武士の軍団がいたが、圧倒的な力の前に壊滅状態に陥る。近場の村では鬼が村人たちに囚われていたが、凶暴な力で女たちを攫っていく。残ったのは幼いカオのみ。偶然からカオは熊に鬼の退治を頼むのだが…。

「武器よさらば」
砂漠化が進んだ近未来。放置された大量破壊兵器の処理を行うプロテクトスーツの部隊は、ある荒廃した都市部へとたどり着く。そこには自律型の戦車型無人兵器コングが1台だけ残されていた。任務達成のため、4人の隊員達は戦いを挑む。
d0030824_133554.jpg

<総評>
4つの多様なオムニバス作品である。大友克洋といえば言わずとしれた「AKIRA」で世界を驚愕させたアニメ監督(元は漫画家だが)であり、その作品は常に期待されているといっても過言ではない。
4作品はそれぞれの監督の特長、演出を始め、アニメならではの制作のこだわりなどが楽しめる。
さて、まずは「九十九」、CGを主体とした作品。風景の中をどこかぎこちなく歩く男が、世界そのものの違和感を感じさせている。祠に入ると傘が舞い、がらくたに宿った九十九神と男の交流を描いていく。日本の持つ古き良き信仰と伝説が簡潔に描かれ、楽しい気分にさせてくれる。
「火要鎮」、これは見事な作品。絵巻物風の作品で江戸時代に描かれた「曽根崎心中」などの大衆劇を見ているかのようだ。人物や着物に加え、江戸の風俗が子細であり、見せ場まで一気に持って行く。静から動への見せ方が圧倒的。
「GAMBO」は凄惨な描写の多い作品である。山の神ともいえる白い熊(アルビノの羆)と鬼との戦いが激しいアクションで描かれる。本作のおもしろさは人対化け物ではないところ。動物と鬼である。人の動きを超える動物と鬼がまさしく殺しあいをする。2つの存在の前に人は無力でしかない。日本昔話を限りなくリアルに描いたら…そんなおもしろさを持っている。
「武器よさらば」は一転して近未来となる。今までの3作品で描かれてきた日本の古き時代ではない。想像する世界のベクトルが大きく変わっている。プロテクトスーツは言うまでもなく「宇宙の戦士」へのオマージュであり、戦う相手もこれまた人ではない。大量破壊兵器を回収・処分するために武器を持って戦うという矛盾は世界への皮肉とも言える作品。
4つに共通するのは相手が人ではないこと。神(信仰)、火(現実)、鬼(不可解)、機械(創造)、このテーマはオープニングの扉へと繋がっていく。まあ、これは個人的に感じたテーマであるので、見た人がどう感じるかはその人次第ですが。
声優陣はベテラン揃いで抜群の安定感。やはりアニメの演技とはこいうものだ、と感じますな。
ちなみにパンフレットは1500円!
されど、これは買う価値アリなのでオススメです。

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by syosei7602 | 2013-08-04 23:59 | アニメ/CG
劇場版 STEINS;GATE シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ
d0030824_1322452.png『STEINS;GATE MOVIE』 日本/2013
総監督:佐藤卓哉 浜崎博嗣
監督:若林漢二
声:宮野真守 花澤香菜 関智一 今井麻美
後藤沙緒里 小林ゆう 桃井はるこ 田村ゆかり







公開時コピー
忘れないで…、私があなたを観測する。

PS3、XBOX360で人気を博したアドベンチャーゲームの劇場版。
TVアニメ版の正式な続編となっている。
総監督はTV版の佐藤卓哉と浜崎博嗣、監督は同じくTV版の演出を手がけた若林漢二。
声もTV版から引き継いでいる。

<あらすじ> (TV版のネタバレが含まれています!)
「狂気のマッドサイエンティスト」を名乗る中二病全開な大学生・岡部倫太郎。秋葉原に未来ガジェット研究所というサークルを立ち上げ、同級生でオタクのハッカーの橋田至、幼なじみの椎名まゆりと共に毎日を過ごしていた。偶然から過去へとメールを送れる「Dメール」を開発してしまったことから、天才少女の牧瀬紅莉栖などを巻き込んで、世界規模の事件に巻き込まれた。
自らが望む世界、誰も傷つかない世界を目指した岡部だったが、何度もタイムマシンを使用したことにより、自身の存在が並列する時間軸の世界線を彷徨ってしまう。
牧瀬は岡部の存在を自分たちの世界に固定するために、ある行動に出るのだが…。
d0030824_133890.jpg

<総評>
細かく練られたストーリー展開、科学考証、そして時間移動の矛盾等を可能な限り排除し、高い評価を得たゲーム版。
TVアニメ版はゲーム版のハッピーエンドを基に構成され、こちらも高い評価。本作を見る前にTVアニメ版を一気見、これがまたおもしろく感動したのです。
TVアニメ版でもラストはきっちりと結論付けられていたので、映画版の意味は?と思っていたのですが…うーん、本編ほどの感動はなかった、というのが正直な感想。
ヒロインの牧瀬視点で描かれているのは面白く、ストーリーとしては良くできているので本編の後日談としては必要充分。ただし、それ以上のおもしろさがなかったわけで、アッサリしすぎたかも。
世界観は相変わらず、オタクの聖地秋葉原の描写、さらに岡部と牧瀬の関係もまた良い感じに描かれている。と、なれば橋田関連の謎、椎名のその後も気になるところ。
まあ、ゲームはまだシリーズが少しずつ出ているので、そこで解決してくれていると…と思う。今のところ買っていないけど。
声を当てた宮野真守の大仰な言い回し、関智一のまさかなオタク言語…と実は男性声優の演技力がここまで特徴的な作品もないだろうな。
で、Blu-ray版が12月、本編を補足するドラマCDが付くとか。うーん、なんかなぁ、仕方ないだろうけどせめて小説にしてくれよって感じかも。

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by syosei7602 | 2013-04-20 23:59 | アニメ/CG
放課後ミッドナイターズ
d0030824_036134.jpg『AFTER SCHOOL MIDNIGHTERS』 日本/2012
監督:竹清仁
声:山寺宏一 田口浩正 戸松遥 雨蘭咲木子
寿美菜子 小杉十郎太 谷育子 家中宏 茶風林
松本大 郷田ほづみ 屋良有作 大塚芳忠
黒田勇樹 伊瀬茉莉也 下崎紘史 飯塚昭三





公開時コピー
でっかい夢、みてる?
真夜中の学校が、大アトラクションになる!


2007年に竹清仁監督が製作した短編CGアニメ「放課後ミッドナイト」。
高い評価を受け、短編をベースにして長編作品となった。
また、2作目の製作が決定している。
声は七色の声を持つ山寺宏一、俳優の田口浩正など声優と声に特長のある俳優が起用されている。

<あらすじ>
名門・聖クレア小学校の見学会にやってきた幼稚園児マコ、ミーコ、ムツコの3人は取り壊し寸前の理科教室に入り込み、いたずらの限りを尽くして帰っていく。
その夜、3人に落書きされた人体模型のキュンストレーキは怒り狂い、助手の骨格標本ゴスはなだめるのも聞かず、3人をミッドナイトパーティーに誘い、復讐することを思いつく。
しかし、やってきた3人は恐怖に怯えるどころか、もっとおもしろいものは無いかと暴れる始末。
振り回されっぱなしのキュンストレーキにあきれたゴスは、あることを思いつく。
それは理科室の取り壊しを免れるために、3人にある挑戦をしてもらうことだった…。
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<総評>
今ではめずらしくなくなったフルCGアニメ。元はショートアニメでニコニコ動画でも公開されているようです。
まあ、予告編のバカっぷりに惹かれて見たわけですが、個人的には結構ツボでした。うん、こういうバカさ加減は嫌いじゃない、むしろ好きかも。ストーリー全体を通すと結構ちぐはぐだったり、やたらと暗転で場面が切り替わったりしますが、短編から長編にすると結構こういう細切れ感が出てしまうことが多いですね。
いわゆる都市伝説をモチーフにした動き出す人体模型&骨格標本、音楽室で勝手に鳴るピアノ、トイレの開かずの扉などを、日本的じゃない小学校を舞台という発想がおもしろい。
さて、ストーリーは至ってシンプル。人体模型ながら天才科学者のキュンストレーキと助手のゴス、そして3人の幼稚園児が真夜中に繰り広げるドタバタ劇。
あちこちに小ネタを挟みつつ、実はストーリー的にあんまり窮地に陥らないってところが子供向け的なのかも。しかしまあ、ほぼ全編通してハイテンションな展開はどちらかというとアメリカンかも。
また個々のキャラクターの性格が非常にうまく立っており、それぞれの役割がはまっているのもいいですね。
そして本作の良さはやはり声優陣の見事さ。
キュンストレーキを演じる山寺宏一、ゴス役の田口浩正の掛け合い、戸松遥、雨蘭咲木子、寿美菜子が演じた3人の幼稚園児もテンションが良い感じ。
さらに渋さ抜群の小杉十郎太や飯塚昭三、大塚芳忠といった配役なんて心憎いなぁ。
結論から言えば、おもしろかった。とはいえ、細切れ感が否めなかったのとストーリー展開が分かりやすすぎたのがもったいない。テンションだけで引っ張っているので、ストーリーでもう少し見せてほしいですね。
とはいえ、ラストはきれいにまとまった手堅い作品です。

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by syosei7602 | 2012-09-06 00:32 | アニメ/CG
おおかみこどもの雨と雪
d0030824_23514221.jpg『おおかみこどもの雨と雪』 日本/2012
監督:細田守
声:宮崎あおい 大沢たかお 黒木華 西井幸人
大野百花 加部亜門 林原めぐみ 中村正
大木民夫 片岡富枝 平岡拓真 染谷将太
谷村美月 麻生久美子 菅原文太





公開時コピー
私は、この子たちと生きていく。

今や日本を代表するアニメ監督の1人となった細田守監督によるファンタジーテイストのファミリーアニメ。
「時をかける少女」「サマーウォーズ」と同じスタッフが揃い、脚本には「八日目の蝉」の奥寺佐渡子、主題歌にはアン・サリーなど充実した制作陣となっている。
声は宮崎あおい、大沢たかお、菅原文太といった俳優をはじめ、要所には林原めぐみ、中村正、大木民夫というベテランがキャスティングされている。

<あらすじ>
唯一の家族である父を亡くし、奨学金とバイトで国立大学に通う花は、ある講義に忍び込んで受講していた彼と出会う。彼と会ううちに自然と恋におちた2人だったが、ある日彼はすでに絶滅したニホンオオカミ唯一の末裔であり、おおかみおとこであることを打ち明ける。
しかし、事実を知っても花の気持ちは揺ぎ無かった。
やがて一緒に暮らし始めた2人の間に娘の雪が生まれ、さらに息子の雨が生まれる。
雪と雨はおおかみの血をひいたおおかみこどもだったが、4人は幸せに暮らしていた。
そんなある日、おおかみおとこの死によって、幸せな生活は崩れ始めていく。残された花は、雪と雨をちゃんと育てると誓い、将来、子供たちが「人間か、おおかみか」を選べるように、都会を離れ、厳しくも豊かな自然に囲まれた村へと移り住むのだった。
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<総評>
ここ数年、アニメ映画監督の注目といえば神山健治、新海誠、または返り咲いたともいえる荒牧伸志でしょうか。そんな監督陣の中でも手堅くもリアルなファンタジーを手がけた細田守は見るたびに次回作が楽しみな監督です(ただ、独特の表現力で名作を生み出した今敏が存命であれば、さらにアニメ映画は素晴らしい作品で溢れたことに違いないでしょう)。
それはさておき、「時かけ」では男女の友情を、「サマーウォーズ」では大家族の絆を描いてきた細田監督の新作がいわゆる親子愛です。
本作の特長としてキャラクターの描き方が挙げられるでしょう。前2作でもあえて人物の影を廃したキャラクターの描き方はそのままです(これは影を使って記号的に表現するのではなく、キャラクターそのものの生きた動きを見せるため)。そのため、キャラクターの崩れた表情などは感情豊かでわかりすいですね。
自然風景の映像も見事で、おおかみとして遊ぶ雪と雨の疾走するシーンは見事でした。
さて、物語は大学生の花とおおかみおとこの出会いから始まります。
幼いころに父を亡くし、天涯孤独のような花にとっておおかみおとことの出会いは、新たな家族との出会いになります。花は雪と雨という子どもをもうけながらも、おおかみおとこの死によって、様々な都会のしがらみに翻弄されることになります。普通ではない子供の育て方(ただし、暴れまわったりだだをこねるのは普通の子供そのもの)、広くて狭い都会の暮らし、自分自身の心の有り様が丁寧に描かれ、田舎暮らしを選ぶ過程が自然となじみます。
田舎での生活は人との関わりを遠ざけるため、そしておおかみか人間かを選ぶための状況なのですが、そんな不可思議な生活でも少しずつ人との関わりが増えていきます。
人間の生活を求めつつある雪、正反対に少しずつ山に興味を持ち始める雨、そんな2人を守り続ける花…家族と人々の繋がりは都会のように急ぎすぎず、生活する上に自然と成り立っている普遍的な関係性です。
その「生活」が丁寧に描かれることで、物語は深みを増していきます。
子供が成長するということはどういうことなのか、それは何時をもって一人前というのか…実に楽しげに描かれる花の生活がとても良いですね。
声は宮崎あおい、大沢たかおといった俳優陣…個人的には声優という職業があるなら、プロに任せるべきと思っていますが、キャスティングがうまいのかしっくりときます。
キャラクターとしては、菅原文太が声を当てた韮崎のおじいさん、雪の同級生である草平が良かった。
いささか説明的なナレーションと若干の説明不足が気になりましたが、アニメならではの表現手法とドラマ性は、ラストに静かな感動を呼び起こしてくれます。
個人的に一押しの作品です。

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by syosei7602 | 2012-07-31 00:13 | アニメ/CG
長ぐつをはいたネコ
d0030824_141429.jpg『PUSS IN BOOTS』 アメリカ/2012
監督:クリス・ミラー
声:アントニオ・バンデラス サルマ・ハエック
ザック・ガリフィナーキス ビリー・ボブ・ソーントン
エイミー・セダリス コンスタンス・マリー
ギレルモ・デル・トロ
吹替:竹中直人 勝俣州和 本田貴子 辻親八 津田真澄
山像かおり 中村浩太郎



公開時コピー
捨て猫プスの
宝探しの大冒険が始まる!


「シュレック」シリーズで人気を博した“長ぐつをはいたネコ”ことプスを主人公にしたスピンオフ作品。
監督は「シュレック3」を手がけたクリス・ミラー。
声はオリジナル、吹き替えともにシリーズと同様の配役となっている。

<あらすじ>
無実の罪で故郷の街を追われている野良猫のプス。類希なる剣の腕前とその男前ぶりから、数々のメスネコ達と浮き名を流していた。そんなある日、流れ着いた街で、悪党のジャック&ジルが魔法の豆を持っていることを聞き、奪うことを計画する。
そんな彼の前に現れたのは美女猫のキティと幼なじみで兄弟分のハンプティ・ダンプティだった。
故郷の街でハンプティ・ダンプティとケンカ別れして以来の再会だったが、伝説の秘宝“金の卵”を手に入れるため、一緒に探すことになる。
彼らは手始めに、ジャック&ジルの動向を探り、魔法の豆を奪う綿密な計画を立てるのだが…。
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<総評>
数あるCGアニメの中でも高い評価を得ている「シュレック」シリーズですが、実は「シュレック」そのものを見たことが無く、本作も絵本の「長靴をはいた猫」だと思っていました(ただし、ベースにはなっているようです)。
3DCGと2Dでしたが、迷うことなく2Dを選択…やっぱり、あの眼鏡って苦手なんですよ。
しかし、2Dでも十分、猫の毛並みやCGならではのアクションを含めて楽しめました。
さて、物語は野良猫プスの生い立ちと幼なじみのハンプティ・ダンプティとの関わりと確執、そして美女猫キティとの関係が描かれていきます。
アクションシーンはダンスを取り入れたもので、テンポが良く、ミュージカル調のようなイメージでおもしろい。
脇役の猫たちもいい活躍してくれます。
また、ハンプティ・ダンプティとのエピソードもきっちりと描かれ、プス、キティ、ハンプティ・ダンプティとの関係性をとても丁寧に描いていますね。
惜しむらくは黄金の卵のシーンでしょうか…ストーリーの肝となっているだけに、もう少し丁寧に進めてほしかったかも。
声については吹き替えですが、竹中直人の緩急付けたダンディな声が見事。ハンプティ・ダンプティの声が最後まで勝俣州和と気がつかず。あの甲高い声が思ったより出ていなくて良かった。
本田貴子は峰不二子っぽいキティを好演、本作の吹き替えは総じてレベル高いかも。
中盤以降、クライマックスまで突っ走るテンポの良さ、意外な結末も含めて子どもから大人まで楽しめる作品です。

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by syosei7602 | 2012-04-13 02:01 | アニメ/CG
タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密
d0030824_195075.jpg『THE ADVENTURES OF TINTIN:
THE SECRET OF THE UNICORN』
アメリカ・ベルギー/2011
監督:スティーヴン・スピルバーグ
声:ジェイミー・ベル アンディ・サーキス
ダニエル・クレイグ サイモン・ペッグ
ニック・フロスト




公開時コピー
今、勇気ある冒険が始まる。

ベルギーの作家エルジェによる世界的人気コミック「タンタンの冒険旅行」の3DCGアニメ化。
原作となったのは11作目の「なぞのユニコーン号」。
スピルバーグが長年映画化を希望し、「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソン監督とタッグを組んで映画化を実現した。

<あらすじ>
世界を股にかけ、数々の難事件を相棒のスノーウィと共に解決してきた少年新聞記者のタンタン。
ある日、街の市場で売られていた美しい3本マストの帆船模型ユニコーン号を手に入れる。
ところが買った直後に、1人の男からそれを手放すように言われ、さらに金持ちのサッカリンからの譲るように迫られるが、タンタンはそれを断る。
ユニコーン号に隠された秘密を探るために図書館へ出掛けたタンタンは、船がかつて海賊に襲われて財宝と共に消えたことを知る。
しかし、家に戻ったタンタンは模型が盗まれていることに驚き、その犯人が執拗に模型を欲しがっていたサッカリンだと考える。
そして、彼が買い取ったというムーランサール城へと忍び込むが…。
d0030824_195943.jpg

<総評>
「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」以来、3年ぶりに監督を務めたスティーヴン・スピルバーグ。元々は「インディ・ジョーンズ」シリーズと「タンタンの冒険旅行」が似ていることと、原作者のエルジェが生前、映像化するならスピルバーグと言っていたそうなので、本作はまさに長年の夢が叶ったといえるでしょう。
映像全体はさすがにスピルバーグとジャクソンが組んだだけあって、CGのクオリティだけでなく、3D映像も抜群の完成度を誇ります。
さて、元はマンガとはいえ舞台は情緒豊かなヨーロッパ。
本作は11作目の映像化ということで、既に活躍が知られているタンタンとスノーウィが所狭しと暴れ回ります。ちなみにタンタンの年齢は14から17歳という非常に曖昧な幅で、おそらく16歳だろうという予測が立てられていますが、頭脳明晰で銃の扱いもうまい。さらにそこそこの腕っ節というおおよそ16歳らしからぬ行動派ですが、とても元気なイメージがあっていいですね。
そんな彼がノミの市で見つけたのが、三本マストのユニコーン号。
気に入って手に入れたその帆船模型をめぐって、謎の大金持ちとユニコーン号にまつわる冒険が始まります。とてもかしこく、アルコールに目がない相棒犬スノーウィや、双子でも親戚でもないのに顔がそっくりなデュポンとデュボン刑事等、わかりやすいキャラクター達が脇を固め、さらにダメな人代表みたいなハドック船長などが絡んであちこちで大騒動を起こしながら、インディばりの活躍をするタンタン。
まさに子供版インディ・ジョーンズといったおもしろさで、キャラクター達のデフォルメされながらもリアルな動きを取り入れたCGは見事。
また、CGならではのアングルの取り入れ方や表現の仕方は、スピルバーグならではの発想でしょうか。
スピーディーなシーンが多いのにもかかわらず3Dが比較的楽に見られる107分という上映時間も良かったですね。
劇場では3Dだといつも字幕がきついので、吹き替えで見たのですが、ちゃんと本業の声優が演じていたので聞き取りやすく、楽しめました。
上映時間の短さから、タンタンの心情や成長といった面は省かれていたものの、テンポが良くておもしろい。
こういうのを見てしまうと、やっぱりスピルバーグとジャクソンは凄いなと改めて思ってしまいます。
オススメです。

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by syosei7602 | 2011-12-13 01:06 | アニメ/CG
とある飛空士への追憶
d0030824_1305434.jpg『とある飛空士への追憶』 日本/2011
監督:宍戸淳
声:神木隆之介 竹富聖花 富澤たけし
小野大輔 てらそままさき 仲野裕 星野充昭
浪川大輔 二又一成 長克巳 佐々木敏
新妻聖子





公開時コピー
そこに自由はあるか。

犬村小六原作の同名人気ライトノベルの長編アニメ化。
原作小説は映画化に合わせてリメイクされた新装版が刊行、また、主人公が異なる2作品が発表されている。
ヒロイン、ファナの声をあてたのは本作で声優初挑戦となるアイドル竹富聖花。
また、主題歌はミュージカル女優の新妻聖子が担当し、1シーンながら声優としても出演している。

<あらすじ>
西方大陸を支配する神聖レヴァーム皇国と東方大陸を支配する帝政天ツ上の大国が戦争を続ける世界。
天ツ上領内にありながら、レヴァーム自治区サン・マルティリアを治めているデル・モラル家の1人娘ファナは、レヴァームの皇子カルロに一目惚れされ、求婚される。
カルロは1年で戦争を終わらせて迎えに来ると約束するが、1年を過ぎても戦火は拡大するばかり。
そんなある夜、天ツ上の戦闘機・真電が夜襲を仕掛け、ファナの父親ディエゴは暗殺されてしまう。
敵国内からファナを助け出すため、カルロは第八特務艦隊を編成して派遣するものの、動きの遅い飛空艦艇は天ツ上の防衛戦を突破できずに壊滅。
サン・マルティリアは、なんとかファナをカルロの元に届けるため、デル・モラル空艇騎士団のエースである狩乃シャルルを呼ぶ。
シャルルの任務は、最新鋭の偵察機サンタ・クルスにファナを乗せ、単機で12000キロを飛んで第八艦隊の唯一の残存艦へ送り届けることだった。
d0030824_13156.jpg

<総評>
原作はライトノベルだそうですが、最近本を読んでいないので、内容はさっぱりわからず。
とりあえず、この手の戦闘機ものは好物なので、見ずにはいられなかったわけですが、なかなか爽やかな作品でした(元ネタは「ローマの休日」やアニメ版「時かけ」だとか…納得)。
さて、物語の舞台は二つの大国が海を挟んで戦争を続けている世界です。
この世界では、互いの国の混血児はどちらに行っても差別されているという、過酷な状況。
主人公シャルルは混血児でありながら、飛空士の傭兵として戦い続け、その類希なる才能でエースパイロットになっています。しかし、それでも差別され続けながら、自由になれる場所が空だけと信じて飛び続ける。そのひたむきさは、主人公としての確たるイメージを固めています。
一方、外の世界をほとんど知らず、感情を押し殺しているヒロインのファナ。
シャルルのひたむきさに触れていくうちに、かつての自分を取り戻してく様子が生き生きと描かれていきます。
もう一つの主役とも言える戦闘機の描写も格好良い。
独自デザインの水上偵察機サンタ・クルス(本作の世界では飛空機と呼ばれる)のデザインは秀逸、一方、敵役となる真電は言わずと知れた日本軍の震電がベースとなっています(ここでおもしろいのは、同じような戦闘機が主役の「スカイ・クロラ」では、性能的に逆に描かれていたりします)。
戦闘シーンはスピード感にあふれ、ほとんど戦闘能力を持たないサンタ・クルスがどう切り抜けるのか、手に汗握る展開。
一方で、1万2千キロの旅という割りには、距離感が短い印象を受けてしまいました。
また、ファナが自分を取り戻していくシーンはちょっと唐突感がありました。もう少し、段階を踏んだ方が良かったような気がしますね。
残念だったのは声優でしょうか…神木隆之介は「サマーウォーズ」で聞き慣れましたが、ファナ役の竹富聖花は正直うまいとは言い難い(また、劇中で歌う歌もお世辞にも…)。
その中で、シーンは少ないながらもサンドウィッチマンの富澤たけしの声の渋さ(笑)。格好いいですね。
総じて作品としてのレベルは高く、ラストも爽やかに終わります。
夏も終わりですが、空の高い季節にピッタリです。

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by syosei7602 | 2011-10-02 05:25 | アニメ/CG
蛍火の杜へ
d0030824_23122833.jpg『蛍火の杜へ』 日本/2011
監督:大森貴弘
声:内山昂輝 佐倉綾音








公開時コピー
緑川ゆき原作、『夏目友人帳』のスタッフが贈る、
もうひとつの妖奇譚


ベストセラーコミック「夏目友人帳」の原作者・緑川ゆきが描いた同名作品のアニメ化。
約44分の中編作品となる。
人気の高いアニメ版「夏目友人帳」と同じスタッフが手がけているため、原作者の描く独特の世界観がしっかりと丁寧に再現されている。

<あらすじ>
夏休み、祖父の家に遊びに来ていた6歳の女の子・蛍は、妖怪達が棲むといわれる山神の森へと迷い込んでしまう。
帰る道がわからず、泣いていた蛍に声をかけたのは、狐の面を被った少年・ギンだった。
彼は人でも妖怪でもなく、ただ人間に触れられると消えてしまうという不思議な存在だった。
ギンと仲良くなった蛍は、それから毎年、会いに来るようになる。
夏を迎える度に出会う2人はいつしか惹かれあうようになるが…。
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<総評>
最近、アニメ版第3期の「夏目友人帳」を見ているのですが、これがまたおもしろく、映像的にも素晴らしい作品です。その中で、本作の予告編がやっていたので興味を持って見てきました。
単館系の上映なので、立ち見となりましたが、人気の高さがうかがえます。
わずか44分の中に描かれる不思議な少年と少女の恋物語、背景に広がる夏の風景、成長していく蛍…そして惹かれあっていく2人の心情が静かに語られていきます。
まだ小さい蛍は最初、興味を持ってギンに懐いていきます。しかし、触れられると消えてしまうというギンの存在としての儚さ、常に現実の時間の中に身を置く蛍の関係性は、夏を迎える度に恋として成立していきます。
一見してファンタジックさが目立つ作品ですが、本作の良さは蛍が現実としての恋であることを否定しないまっすぐさを描いたところにあるでしょう。
そしてギンもまた、自分が人と触れられない事実を受け入れつつ、蛍に惹かれていく…近くて遠い2人の関係は静かに、感情に染みいっていきます。
とても丁寧に描かれた夏の風景は素晴らしく、作品の質を高めています。
また、声優の内山昂輝と佐倉綾音の声質がいいですね。声優ならではの演技力の高さは、俳優が声を当てるのとは全く違ったもの。
クライマックスは監督の演出力が見事すぎました。
映像、音楽に至るまで非常にレベルの高い作品、オススメです。

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by syosei7602 | 2011-09-19 23:13 | アニメ/CG
鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星
d0030824_195560.jpg『FULLMETAL ALCHEMIST
THE SACRED STAR OF MILOS』 日本/2011
監督:村田和也
声:朴路美 釘宮理恵 坂本真綾
森川智之 玉川砂記子 高本めぐみ
三木眞一郎 折笠富美子 内海賢二
星野貴紀 川田紳司 木内秀信
小杉竜一 吉田敬



公開時コピー
人は何かの犠牲なしに
何も得る事などできない。


荒川弘原作の同名コミックの劇場版2作目。
原作、アニメ版ともに完結しているが、本作は原作コミック11巻と12巻のオリジナルサイドストーリーとなっている。
脚本に「アンダルシア 女神の報復」の真保裕一、OPはmiwa、EDはL'Arc-en-Ciel。
声優の端役にお笑い芸人のブラックマヨネーズ。

<あらすじ>
感謝祭の夜、アメストリスの中央刑務所からメルビン・ボイジャーという錬金術師が脱獄する。
逃走中のメルビンを追った国家錬金術師のエドとアルだったが、メルビンの見慣れない錬金術に苦戦し、取り逃がしてしまう。
マスタング達との調査から、メルビンはアメストリスに密入国したジュリアという女性を追って、隣国クレタの領土に孤立するアメストリス領のテーブルシティに向かったことを突き止める。
メルビンが使った錬成陣に興味を持ったエド達はテーブルシティに向かい、そこがかつてミロスと呼ばれた土地であることを知る。
ミロスの民はテーブルシティの周りに深く掘られた谷底に追いやられていた。
エド達はそこで、テーブルシティを取り戻す活動しているジュリアやミランダと出会う。
そして、テーブルシティに隠された秘密に迫っていくが…。
d0030824_1102057.jpg

<総評>
ほぼ原作に忠実なTVシリーズ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」の完結と同時に製作発表された本作。監督はシリーズの入江泰浩から村田和也に、さらに音楽も千住明から岩代太郎へ、キャラクターデザインも変更されています。
いきなりダメ出しになりますが、本作の作画はTVシリーズと比べて作画に荒さを感じたのが非常に残念。
特にキャラクター描写に崩れが多く、前の劇場版「シャンバラを征く者」のクオリティが高かったため(CG以外)、余計に荒さを感じてしまいます。
また、OP曲もハガレンのイメージとあっていない様な…まあ、タイアップの問題なので仕方ないかもしれません。
肝心のストーリーですが、マスタング大佐やアームストロング少佐、ウィンリィはあくまでも脇役で、本作はエルリック兄弟、そしてジュリアとメルビンが中心となって進みます。
本筋では語られなかったアメストリスの西側の領地と隣国クレタとの関係、その間で迫害されるミロスの民と錬金術。その錬金術の力を巡る攻防が描かれていくわけです。
テーブルシティという特殊な土地と差別される人々の構造は現実でも問題となっている構図で、こういった展開はいかにもハガレンらしいですね。
また、人間関係をメインキャラではなくジュリアとメルビンに絞ったのは正解。もう少し深く前フリがあれば、後半の展開がわかりやすかったかもしれません。
アクションシーンは派手で、見どころ十分…これらのシーンは劇場版ならではじゃないでしょうか。
先着順の来場者特典は原作者による映画のストーリーがちょっとだけ描かれていますが、実はパンフレットにも別シーンが載っています。ハガレンファンなら押さえておくべきアイテム…どうせなら原作者による映画版コミカライズしてくれると嬉しいかもという淡い期待。
ストーリー全体の重みが少し足りなかったのと、作画レベルが低かったのが残念。これだけがマイナス要素です。

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by syosei7602 | 2011-07-03 04:12 | アニメ/CG