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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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X-ファイル:真実を求めて
X-ファイル:真実を求めて_d0030824_153557.jpg『THE X-FILES: I WANT TO BELIEVE』 アメリカ/2008
監督:クリス・カーター
出演:デヴィッド・ドゥカヴニー ジリアン・アンダーソン
アマンダ・ピート ビリー・コノリー
アルヴィン・“イグジビット”・ジョイナー ミッチ・ピレッジ
カラム・キース・レニー アダム・ゴドリー アレックス・ディアカン


公開時コピー
それは、人間が触れてはいけない「力」

UFOや超常現象を扱ったドラマとして人気を博した「Xファイル」シリーズの映画、第2弾。
監督はシリーズの生みの親でもあるクリス・カーター。
出演はシリーズのデヴィッド・ドゥカヴニー、ジリアン・アンダーソン、「隣のヒットマン」のアマンダ・ピード、「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」のビリー・コノリー、「ギャングスターズ 明日へのタッチダウン」のアルヴィン・“イグジビット”・ジョイナーなど。

<あらすじ>
X-ファイル:真実を求めて_d0030824_154544.jpgある日、FBIの女性捜査官モニカが行方不明となる。行方を捜すFBIの元に1人の男が現れる。
その男、ジョー神父(ビリー・コノリー)は、女性が何者かに拉致されていくビジョンを見たと言うのだった。
そして、雪の平原で切り取られた腕を見つけ出すのだった。
FBI捜査官ドラミー(アルヴィン・“イグジビット”・ジョイナー)は、キリスト教系の病院で働くスカリー(ジリアン・アンダーソン)の元を訪れ、モルダー(デヴィッド・ドゥカヴニー)の力を借りたいと申し出る。
スカリーは居場所を知らないと嘯くが、ドラミーは交換条件としてモルダーにかけられている殺人容疑を取り消すことを告げる。
家に帰ったスカリーはモルダーにFBIの意向を話す。実質的に夫婦の関係とも言えるスカリーの言葉と、ビジョンが見えるジョー神父に興味を持ったモルダーは現場に復帰するのだった。
支局長のホイットニー(アマンダ・ピート)達と合流したモルダーとスカリーはジョー神父の元へ訪れる。
X-ファイル:真実を求めて_d0030824_154197.jpg彼の住んでいるのは性犯罪歴のある人々が暮らす寮だった。
過去に多数の少年を犯したジョー神父に疑いの目を向けるスカリーは、自分の犯歴を帳消しにするための演技だと言い、ジョーの言葉を聞くモルダーと対立するが…。


<作品解説>
アメリカのテレビドラマの中でも成功した「X-ファイル」シリーズ。本作は映画版としては2作目、シリーズとしては6年ぶりに復活しました。
一応、シリーズは9thシーズンで完結しているそうなのですが、アメリカのドラマはとにかく長い。
なので、2ndシーズンくらいまでしか見ていないため、繋がりがわかるかな?と思ったんですが、意外とすんなり見られました(モルダーとスカリーが一緒に暮らしているのには驚きでしたが…)。
さて、本シリーズの醍醐味といえばなんといっても不可思議かつ怪奇な事象の謎を解き明かす1話完結型で、モルダーは常に真実を、スカリーはいつも見逃す…というパターンが定着していました。
本作ではさすがにそのパターンは消え失せ、またシリーズで一番の焦点だったUFOの話も出てきません。
むしろ「羊たちの沈黙」のようなサイコスリラーになっています。
消息を絶った女性捜査官、そのビジョンが見えるという性犯罪の前科を持つジョー神父によって犯罪の痕跡を追うモルダー、相変わらず「力」そのものへの具体的な説明や犯罪の証拠についてはあっちこちに飛んじゃっています。話としては完結しているし、横道にそれていないのにあちこちが消化不良…もっとシリーズならではの突拍子もないストーリーを期待していただけに残念でした。
そんな中でも普遍的なのがスカリーの存在。
彼女はシリーズ通して一番矛盾した思考の持ち主で、科学で解明できないものは基本的に信じないのに、ことあるごとに神様を持ち出してきます。実はこれも都合の悪い事や説明の付かない事への逃げ道なので、科学者としては論理的ではあるけれど、信じている時点で破綻をきたしているのです。
スカリーの科学と信仰心は本作でも十二分に取り上げられており、シリーズならではの痕跡といえるでしょう。

<見どころ>
サラサラ~っと進んで、すんなり終わってしまったので見どころに困ります。
クライマックスはそれなりに緊張感があるかな?という程度ですね。

<出演者>
デヴィッド・ドゥカヴニーはあんまり変わらないですね。
懐かしい顔を見たなぁという感じです(笑)。
ジリアン・アンダーソンは妙に艶っぽくなったような気がしないでもない。
この人、こんなに面長でしたっけ?
アマンダ・ピートは一瞬、名前が思い浮かばず…意外と活躍した感じです。

<総評>
モルダーとスカリーのコンビが見られるという点では良かったんですが、UFOと陰謀から離れてしまうと平板な印象ですね。
結局、テレビシリーズでも完全な完結ではない事を示唆されていたし…。
興味があれば、といったところでしょうか。

<関連作品>
X-ファイル ザ・ムービー
X-ファイル:真実を求めて

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by syosei7602 | 2009-06-02 23:57 | ミステリ/サスペンス
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