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『約三十の嘘』 日本/2004
監督:大谷健太郎 出演:椎名桔平 中谷美紀 妻夫木聡 田辺誠一 八嶋智人 伴杏里 公開時コピー 線路は続くよ、人生も 日本の中堅を担う俳優陣によるサスペンスコメディ。 「不夜城」の椎名桔平、現在公開中「電車男」の中谷美紀、今や邦画俳優として必要不可欠な妻夫木聡など。 監督は今年公開の注目映画「NANA」の大谷健太郎。 音楽にクレイジーケン・バンド。 <あらすじ> 大阪駅で3年振りに集まった詐欺師チーム。 かつてのリーダー志方、美人詐欺師・宝田、アル中だった佐々木、宝田と組んでいる新参者の横山、新リーダーで頼りない久津内の5人。 豪華寝台特急・トワイライトエクスプレスに乗り、仕事をするため北海道に向かうが、京都駅でかつてチーム解散の原因となった巨乳の今井を加える。 見事仕事を終え、再びトワイライトエクスプレスに乗るが、稼いだ金を詰め込んだスーツケースが消えてしまう。 *** これは舞台のシナリオなんでしょうかね。 ひたすら6人の人間関係の疑心暗鬼にユーモアを絡めつつ進行していくんですが、どうも撮り方がテレビスペシャルっぽい作り。 映像センスで言えば、同じような室内ものの「笑の大学」には及びません。 元ネタとしてはアガサ・クリスティの「オリエント急行の殺人」の詐欺師版といったところか。 まず、詐欺のシーンは一切無し。 観客に与えられる情報は6人が詐欺師であること、チーム内にいる女性を巡っての問題が過去の解散とリンクするということ、そのくらいです。 ジャンル分けとして「クライムコメディ」にはあたるんですが、謎の作りが中途半端なのと犯人があっけなくわかってしまうのはどうかと・・・。 6人それぞれを主人公として客観的に見せるのではなく、特定のキャラクターにスポットを当ててしまった事によるシナリオ破綻です。 サスペンスの出来としてはB級と言わざるを得ません。 出演陣ですが、巨乳の伴杏里を除いて好演していました。 というより、伴杏里の演技が明らかに浮いてしまっている上に、小悪魔的なキャラクターとしては魅力不足かと思います。 胸が大きいだけではなんともねぇ・・・。 気になったのが、詐欺師の道具として使われるゴンゾウというパンダの着ぐるみ。 ほんの少しの出番ですが、強烈なインパクト(笑)。 「約三十のゴンゾウの嘘」というDVDまで出ているようです(→ゴンゾウブログ)。 軽いノリのサスペンス佳作ですね。 よろしければクリックお願いします。
by syosei7602
| 2005-06-15 22:47
| ミステリ/サスペンス
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