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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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レディ・ジョーカー
レディ・ジョーカー_d0030824_345267.jpg『レディ・ジョーカー』 日本/2004
監督:平山秀幸
出演:渡哲也 徳重聡 吉川晃司 國村隼 大杉漣 吹越満
    加藤晴彦 菅野美穂 岸部一徳 長塚京三 清水紘治
    辰巳琢郎 斎藤千晃



公開時コピー
あんたたちには、わかりやしないよ。

かつて世間を騒がした『グリコ・森永事件』。
これをヒントに書かれた高村薫の同名ベストセラー小説を映画化。
監督は「魔界転生」のリメイクを手がけた平山秀幸。
出演は「誘拐」の渡哲也、21世紀の裕次郎オーディションで選ばれた徳重聡、「漂流街 THE HAZARD CITY」の吉川晃司、「ローレライ」の國村隼。
他に大杉漣、長塚京三など演技派が総出演。

<あらすじ>
約50年前、物井清三の兄、物井清二は勤め先の日之出ビールをクビになる。
清二は自分の思いを会社に向けて手紙を書きつづる。
50年後、ビール業界大手の日之出ビール社長・城山恭介が“レディ・ジョーカー”と名乗る犯人に誘拐される。犯人の正体は個人経営の薬屋店主、トラック運転手、信金の職員、旋盤工、ノンキャリアの刑事。
競馬場で知り合った彼らはそれぞれの理由から結託していた。
合田刑事たち捜査班は事件解決へ向けて動き出すが、城山は解放される。
犯人達はビールそのものを『人質』とする事を城山に伝え、表向きの要求額は5億円を提示する。しかし本当の要求額は20億円だった。

***

渡哲也といえば、サスペンス映画の傑作となった「誘拐」があります。
本作は原作が売れただけに期待して見たんですが・・・うーん、叙情的過ぎて中途半端な印象。
組み込まれる題材は差別、貧困といった社会における重い問題なだけにきっちりと描いて欲しかったところ。

まず、警察と犯人の構図が不鮮明で、ただ流れていくという感じだけが強い。
主にメインとなる人物は犯人・物井、捜査班刑事・合田、被害者・城山の3人。
しかし、最初の絡みである清二の手紙は内容こそ強烈であれ、3人に絡む要素には程遠くなってしまったりと、サスペンスなのか、人間ドラマなのかの境界線がはっきりせず、些か退屈である事は否めません。

出演陣は渡哲也は言うに及ばず、吉川晃司の不敵な刑事役、岸部一徳の腹黒そうな会社役員などが意外と見所。
徳重聡については、声が良いですね、カッコイイ声してます。
「西武警察」のテレビスペシャルが酷かっただけに(全体的に)、こちらでは至って普通。
全体的にサスペンス映画としての出来には程遠く、ヒネリとテンポが足りなかったですね。

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by syosei7602 | 2005-06-10 23:24 | ハードボイルド/犯罪
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