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『TWENTIETH CENTURY BOYS 1st』 日本/2008
監督:堤幸彦 出演:唐沢寿明 豊川悦司 常盤貴子 香川照之 石塚英彦 宇梶剛士 宮迫博之 生瀬勝久 小日向文世 佐々木蔵之介 佐野史郎 森山未來 石橋蓮司 中村嘉葎雄 黒木瞳 声:中村正 公開時コピー 世界が終わろうとしています。 ぼくらの“ともだち”によって─。 浦沢直樹の同名ベストセラーコミックの映像化。全3部作となるサスペンスアドベンチャー。 監督は「トリック」シリーズの堤幸彦。 出演は「嗤う伊右衛門」の唐沢寿明、「椿三十郎」(2007)の豊川悦司、「アフタースクール」の常盤貴子、「キサラギ」の香川照之、「BUGS(バグ)」の石塚英彦、「Attitude」の宇梶剛士、「純喫茶磯辺」の宮迫博之、「トリック」の生瀬勝久、「ザ・マジックアワー」の小日向文世、「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」の佐々木蔵之介など。 主題歌はT・レックスの「20th Century Boy」。 <あらすじ> 1969年、小学生のケンヂ(西山潤)は同級生の友達と原っぱに秘密基地を作って遊んでいた。ケンヂたちは20世紀の最後を記した「よげんの書」を書いては、想像に胸をふくらませて楽しんでいた。 1997年、大人になったケンヂ(唐沢寿明)はミュージシャンの夢を諦め、コンビニを経営しながら失踪した姉キリコの娘カンナを世話する日々。 そんなある日、秘密基地仲間の1人、ドンキー(生瀬勝久)が自殺したとの知らせが届く。突然の訃報に絶句しながら葬儀に参加したケンヂは、そこで彼がある宗教団体と関わりを持っていたことを聞かされる。 その団体のマークがかつてケンヂ達が秘密基地で書いたものと同じであることから、仲間達は疑問に思っていたのだ。家に帰ったケンヂは玄関で、自分宛の手紙が落ちているのを見つける。それは生前、ドンキーが書いたものだった。 ドンキーが誰かに殺されたと感じたケンヂは1人調べ始める。 やがて、彼はマークと「よげんの書」の関わりから、かつての仲間の誰かが「ともだち」であることを確信し、謎を解くために奔走するのだった。 <作品解説> 話題作を連発する希有な漫画家・浦沢直樹の壮大なサスペンスアドベンチャー…といっても原作を全く知らないで見たので、3部作という構成は単純にすごい、と感心している次第です。 浦沢直樹といえば独特のタッチとしっかりしたキャラクター設定が魅力なので、これを実写化したときにどこまで反映できるのか?と不安でしたが(原作読んでないくせに)、豪華なキャスティングと混乱しない流れはさすがに堤監督ならではといったところ。 また、脚本に原作者が参加しているという点が実にいいですね。元々漫画の映画はすでに「絵」としてできあがっているわけだから、どこを削って辻褄を合わせるかと考えたときに原作者の参加は不可欠でしょう。 さて、本作の出来を一言で言えば「よく出来てる」に尽きます。正直なところ、もっと特撮丸出しになったりしてるんちゃうかな?と思ったりしてたんですが、スピーディーな展開とわかりやすいキャラクター設定で原作を知らずとも楽しめました。 子供時代に書かれた想像の「よげんの書」を基に起こるテロ、それを止めようとする一介の市民ケンヂ…非常に荒唐無稽な話ですが、怪しい宗教団体によるテロというのは実際にあったわけなので、割と身近な恐怖と言えますね。 ただし、本作は3部作なので、総合評価は全て見終わってからが妥当でしょう。 <見どころ> やはりクライマックス、かなり圧巻とも言える出来です。 シュール過ぎる戦い、そして謎を残すラストはお約束ですが期待はできるでしょう。 <出演者> まあ、唐沢寿明はベストキャスティングなんですが、個人的にはうまいと思えない俳優の1人なのです…ある種の仰々しさを感じてしまう。それでも憎めない俳優だったりして(笑)。 豊川悦司は中盤から登場…どんどん胡散臭さが増してます。 常盤貴子はちょっと苦手な女優だったんですが、最近良いですね。味があるというか、そうかこの人うまいんだみたいな。 子供時代のキャスティングは見事、みんなうまいです。 その他、藤井フミヤや及川光博などがちょっと出ているのはある種カメオ出演的で探してみるのも一興でしょう。 <総評> 先にも書きましたが、3部作なので全部みてナンボといったところ。 割と酷評されていたりしますが「空想科学」ですから、頭の中も空想科学にしてみるのはどうでしょう? 個人的には楽しめたので、続編も劇場に行くこと決定です。 よろしければクリックお願いします。
by syosei7602
| 2008-11-24 23:59
| SF/ファンタジー/パニック
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