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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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Ray/レイ
Ray/レイ_d0030824_3162366.jpg『RAY』 アメリカ/2004
監督:テイラー・ハックフォード
出演:ジェイミー・フォックス ケリー・ワシントン クリフトン・パウエル
    ハリー・レニックス アーンジャニュー・エリス リチャード・シフ 
受賞:アカデミー賞/主演男優賞・音響賞(2004) 他多数受賞
    全米批評家協会賞/主演男優賞(2004)


公開時コピー
レイ・チャールズ――音楽、恋、そして人生。
彼は、生きること全てにおいて<天才>だった。


2004年にこの世を去った「ソウルの神様」ことレイ・チャールズの半生をたどった映画。
監督は「愛と青春の旅立ち」「プルーフ・オブ・ライフ」のテイラー・ハックフォード。
堅実な作りが素晴らしい。
出演は「コラテラル」でアカデミー賞助演男優賞にもノミネートされたジェイミー・フォックス。
「ファイティング×ガール」のケリー・ワシントン、「マトリックス レボリューションズ」のハリー・レニックスなど。

<あらすじ>
1948年、ジョージア州で生まれた17歳のレイ・チャールズ・ロビンソンは音楽で食べていくため、シアトル行きのバスに乗り込む。
友達を頼り、クラブでの仕事を見つけるが、人のいいレイは給料をピンハネされていたことに気が付きバンドを離れる。
新しい仕事を見つけ、やがてレコード会社と契約した彼は徐々に売れていく。盲目の天才と呼ばれ、ゴスペル歌手のデラ・ビーと出会い結婚、しかし彼は麻薬に溺れていた。

***

152分の長い映画ながら、秀逸な完成度。
ジェイミー・フォックスの演技はまさにハマリ役、オスカーを獲ったのも頷けます。
映画はレイ・チャールズ自身が生存していた時に作られていたものなので、そのお陰でリアリティーは非常に高い・・・と思われます。
自分勝手で、破天荒な性格のレイは中盤かなり「どうしようもない」と思わせる所がたくさんあるんですが、そこがまた賞賛だけに終わらない作りとしての堅実さがあります。
さらに、この映画がジェイミー・フォックスによるレイ・チャールズのモノマネに終わっていないところが良い。
モノマネは声や動きが似ているだけのものですが、しかし彼の演技はレイ自身が体験した苦悩、トラウマなど人生そのものに対する表現がうまい。

そして、音楽。
日本でも有名な「我が心のジョージア」など、有名な曲もずらりと出てくる上、曲が生まれるきっかけとなったエピソードなども注目すべき点です。
南部生まれのレイの生き方そのものが描かれている歌詞など、思わず笑ってしまうシーンもいくつか。
レイ・チャールズの曲を知らなくとも楽しめる作りになっているのも良いですね。
助演俳優の演技も素晴らしいので、濃密なヒューマンドラマを見たい方にはお薦めです。

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by syosei7602 | 2005-06-05 22:06 | ノンフィクションベース
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