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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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ブース
ブース_d0030824_1904555.jpg『THE BOOTH』 日本/2006
監督:中村義洋
出演:佐藤隆太 小島聖 池内万作 芦川誠 浅野麻衣子
三浦誠己 高橋真唯




公開時コピー
“嘘”。その罪は、償わなければならない。

ホラー・プロジェクト「絶対恐怖 NEW GENERATION THRILLER」で製作された現代ホラー。
監督は「チーム・バチスタの栄光」の中村義洋。
出演は「ローレライ」の佐藤隆太、「アジアンタムブルー」の小島聖、「犬神家の一族」(2006)の池内万作、「HANA-BI」の芦川誠、「大地震」の浅野麻衣子、「リンダリンダリンダ」の三浦誠己、「妖怪大戦争」(2005)の高橋真唯など。

<あらすじ>
あるラジオ局で、DJがリスナーからの相談電話を受ける。しかし、電話の相手は30年前に心中したと言い、その直後DJはブースの中で首を吊ってしまう。
数十年後、深夜放送「東京ラブコレクション」の人気DJ勝又(佐藤隆太)は、局の都合で地下にある開局当初のスタジオで放送することになる。
古い機材に多少の苛立ちを募らせながらも、いつものように始まった放送。テーマは「恋人に言われた許せない一言」。
しかし、2つめの電話相談で金属のきしむような音と「嘘つき」という言葉が混線で入ってしまう。
スタッフたちは混線だというが、1人が過去のいわくを漏らしてしまう。
やがて、電話相談があるたびに混線が混じり、その事が少しずつ勝又の過去を呼び覚まし動揺を引き起こすのだった。

<作品解説>
ほぼDJブースの中で起きる心霊現象とそれに巻き込まれて自らの行動を振り返るDJの恐怖を描いた作品です。
密室劇とも言えるんですが、主人公の勝又の一人称的視点で語られ、役柄としてハイテンションな3枚目役が多い佐藤隆太が恐怖に打ちのめされていく様は見事です。
恐怖の演出はホラー映画でもよく使われる手法で、目新しいものは見あたりません。
本作の特徴はなんといっても主人公がいつも調子良く自分勝手に物事言う傲慢な人間であること(要するに嫌な奴)。されど彼が思い出していく自分の過去は多かれ少なかれ、誰にでも多少は身に覚えのある事が多く、自分にとっては些細なことでも誰かにとっては辛いことであったりと変に凝った事がないのが良いですね。
ホラーとしての怖さは全然ですが(個人的にはおもしろかったけど、怖くはなかった)、シナリオがきっちりしているのと、ブース内にこだわった演出が良かった。

<見どころ>
後半部分のあれはないだろうというツッコミがひとつ…というかちょっとやりすぎた感じがあるかも…まあ、ホラーですから。
なんといってもラジオDJとしての佐藤隆太は良いです。

<出演者>
佐藤隆太の主演作というのは結構珍しいですが、ホラーというのは意外でした。
小島聖のある意味、怪演というか…うーん、あり得ない役柄でした。

<総評>
ホラーとしてはぎりぎり及第点。もうちょっと凝った怖さがあってもよいかなと思いつつ、シンプルな作りが密室ホラーとして成功しているでしょう。

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by syosei7602 | 2008-03-01 19:00 | ホラー/オカルト
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