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『理由』 日本/2004
監督:大林宣彦 出演:岸部一徳 勝野洋 村田雄浩 柄本明 渡辺裕之 伊藤歩 ベンガル 寺島咲 大和田伸也 久本雅美 宝生舞 松田美由紀 赤座美代子 公開時コピー すべてを結ぶ悲しい絆の、本当の「理由」とは…… キャスト総勢107名以上、それもそこそこ名の知れている俳優、女優陣によるサスペンス。 原作は直木賞を受賞した宮部みゆきの同名小説。 監督は「ふたり」の大林宣彦。 出演はほぼ語り手となる岸部一徳をメインに重要参考人を演じる勝野洋、刑事の渡辺裕之など。 総勢107名といっても核となる人物以外はカメオ出演の様なもので、久本雅美、宝生舞、風吹ジュン、宮崎あおい、石橋蓮司、大和田伸也、菅井きんなど有名所も単なる脇役。 <あらすじ> 1996年6月2日、北千住にある高級高層マンション「ヴァンダール千住北」から男が落下した。そして、2025室で3人が殺害されているのが発見された。 当初、殺害された人物は入居者の小糸一家だと思われたが、捜査が進むにつれ全くの赤の他人であることがわかる。 事件当日の付近の住民の証言などから少しずつ全貌が明らかになっていくが、徐々に意外な展開になっていく。 *** 宮部みゆき原作といえば「クロスファイア」「模倣犯」などがありますが、個人的にこの映画はまだ良かったです。 「模倣犯」の時は酷すぎる映画で、おいおいと思いましたけどね。 やはり監督が違うと同じ原作者のものでも、良し悪しがはっきりします。 映画は事件に少なからず関わった人間、関わらざるを得なかった人間の証言を元に構築されていきます。 つまり、事件は解決していますが、事件当時とその後を両方組み合わせ、説明的に展開するわけです。宮部みゆきの小説はいくつか読んでいますが、やはりその構成の緻密さというものが破綻の無いシナリオとしても優秀です。 ただ、やはり長い。 これはやはり小説で読むべきものじゃないかと普通に思いました。 確かに映画としても良く出来ているんですが、説明的に進みすぎるので飽きてしまう。 それと人物像の描き方が少々物足りず、恐らく小説の場面をそのまま必要最低限映像化しているだけという感じです。 見る側は「あれ。どういうこと?」と考えることはなく、淡々と見続ける。 楽ではあるけれど、楽しみとしては薄いですね。 出演者ですが、これは有名だろうがなんだろうがうまく使っていると思います。 岸部一徳のどこか疲れた演技だとか、今じゃあまりテレビでも出てこない人とか。 裕木奈江や宝生舞なんて何年ぶりやねん。 色々な出演者がどんな役で出てくるのかを探すも面白いかと思います。 よろしければクリックお願いします。
by syosei7602
| 2005-05-27 23:59
| ミステリ/サスペンス
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