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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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蟲師
蟲師_d0030824_0494322.jpg『蟲師』 日本/2007
監督:大友克洋
出演:オダギリジョー 江角マキコ 大森南朋 蒼井優 りりィ
    李麗仙 クノ真季子 守山玲愛  稲田英幸 沼田爆




公開時コピー
蟲(むし)を感じたら
お知らせください。


漆原友紀の同名コミックを「AKIRA」「スチーム・ボーイ」の監督・大友克洋が実写化。
出演は「ゆれる」のオダギリジョー、「ピストルオペラ」の江角マキコ、「ミッドナイト・イーグル」の大森南朋、「ハチミツとクローバー」の蒼井優など。

<あらすじ>
100年前の日本。わずかな人々しか見ることのできない“蟲”が存在し、それは不可思議な現象を引き起こしたり、人に取憑いたりしていた。
蟲に取憑かれた人々を癒す蟲師と呼ばれる者たちは日本各地を旅している。
その1人、ギンコ(オダギリジョー)はある雪山で一夜の宿を借りる。そこで彼は庄屋の夫人(りりィ)から、片耳の聞えなくなった村人達の治療を依頼される。
それが蟲の仕業と見たギンコは、すぐに彼らを治すが夫人はさらにもう1人治して貰いたい者がいると言う。
それは夫人の孫娘(守山玲愛)で、頭の中に音が鳴り響き、額には4本の角が生えていた。

<作品解説>
ちょっと不思議なファンタジーミステリーとも言うべきコミックの映像化。
すでにアニメ化がなされており、こちらの方はほぼ完璧に近いほど原作通りだそうです。
実写化にあたっては原作のいくつかのエピソードとキャラクターを登場させ、時代設定が100年前と固定されています。
さて、本作は久々の大友作品ということで話題になったのですが、実写であることと落ち着いた作品なので大友作品の特徴があまり見られなかったのは残念。
されど、淡々と進む割りにはそれほど退屈はしません。
自然の風景を大きく壮大に映し出した映像は見事、どこか幽玄ともいえる雰囲気が全体に漂って美しいのです。
が、なんというか…100年前という固定のせいなのか、まあ意図的だとは思うのだけど山中の映像がどうも人工的な味付けが残っていて、ちょっとこう…ニュアンスとして違うんですよね。
イマイチ乗り切れない雰囲気があるのです。
こればっかりは個人的な感想なので、何ともうまく説明できませんが…。
蟲のCGなどはなかなか自然で、変に凝った部分などもないし使い方としてはうまい。ただし、先に述べたようにいつものような大友作品にこれあり!といった特徴は見られず。
全体的にもう少し短くても良かった気がします。

<見どころ>
蟲の映像だとか、風景ってところでしょうか。

<出演者>
オダギリジョー、蒼井優はやはり上手い。
それに加えて大森南朋のうまさが光っています。
江角マキコが少々芝居がかりすぎたイメージかな。

<総評>
個人的には嫌いじゃないんですが、なんだか結局テーマを絞り切れていない感じですね。
原作のファンにはわかるよね?みたいな問いかけ的な終わり方も悪くはないけど、知らない人が見たら「?」が出て終わりでしょう。
あくまでも原作の雰囲気重視な作品かと思います。

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by syosei7602 | 2007-12-24 23:58 | SF/ファンタジー/パニック
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