トップ | ログイン

映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
傷だらけの男たち
傷だらけの男たち_d0030824_2455357.jpg『CONFESSION OF PAIN』 香港/2006
監督:アンドリュー・ラウ アラン・マック
出演:トニー・レオン 金城武 スー・チー シュー・ジンレイ
    チャップマン・トー ユエ・ホア ヴィンセント・ワン
    エミー・ウォン



公開時コピー
傷ついた二人に
愛を呼び戻した、殺人事件。


「インファナル・アフェア」シリーズのアンドリュー・ラウ、アラン・マックのコンビ監督によるサスペンス。
出演は「インファナル・アフェア」シリーズのトニー・レオン、「ウィンター・ソング」の金城武、「トランスポーター」のスー・チー、「ヒロイック・デュオ 英雄捜査線」のシュー・ジンレイなど。
主題歌は浜崎あゆみ。

<あらすじ>
2003年、香港のクリスマス。
刑事のポン(金城武)と捜査班のボスであるラウ(トニー・レオン)は、かねてから追っていた連続殺人犯を逮捕する。
しかし、ポンが自宅に戻ると恋人レイチェル(エミー・ウォン)が自殺をしており、後に堕胎していた事を知らされる。
3年後、傷の癒えないポンはアルコールに溺れて私立探偵となり、ラウは富豪の娘スクツァン(シュー・ジンレイ)と結婚していた。
ある日、スクツァンの父親チャウ(ユエ・ホア)と執事マン(ヴィンセント・ワン)が殺害され、犯人の2人もまもなく同士討ちという形で死体となって発見されるのだった。
捜査にあたったラウだったが、身内ということではずされ、代りにホラ吹きチョイ警部(チャップマン・トー)が担当になった。スクツァンは、父親が知合いにしか玄関を開けないことを不審に思い、顔見知りの犯行だと疑ってポンに捜査を依頼するのだった。

<作品解説>
「恋する惑星」以来の顔合わせとなるトニー・レオンと金城武(「恋する惑星」は2つ話がすれ違うだけになるけど)。
「インファナル・アフェア」シリーズとは違った形のサスペンスであり、ラブストーリーがメイン。
恋人の死というトラウマを抱えた金城武演じるポン、幸せ絶頂のラウ。対極にいるかのような2人。殺人事件を機に変わっていくわけですが、実はこの時点で犯人が判明していて、その“動機”を探っていくストーリーです。
この作りは些か勿体ないというか、観客にとっては話がややこしくなるだけという感じ。
ポンの辛さなどはかなり深く描かれているのに、ラウは表面的な印象しかないのが残念。もう少し心理的な印象があれば良かったんですが、出来なかったのか…もちろん最後に全てスッキリとするんだけど、印象が薄い犯人や被害者の名前がやたらと絡んでくるのでわかりにくいですね。
されど、カメラワークや音楽の使い方などは少々キメ過ぎた感じはするものの、なかなか格好いい。
しかし、印象としては「インファナル・アフェア」には及ばない。ストーリーとしてはまったく別物だし、「デイジー」よりは良かったんだけどなぁ。

<見どころ>
アル中のポンを演じる金城武は本当に飲酒して演じてたそうです。
そのせいかふらつき具合がバッチリ(笑)。
アクションシーンはほとんどなし。
金城武の演技が見どころか。

<出演者>
トニー・レオンの地に着いた演技は相変わらず。
金城武については、それなりのうまさが出てきた感じがしますね~。
女優陣のスー・チー、シュー・ジンレイは対極にあるキャラクターを演じていますが、どちらも印象的。
特にスー・チーは演技派なので、どんな役もこなしますね。
脇を固めるチャップマン・トーは、どうしてもニックネームが付くんだよな。

シナリオはいいものの、少々間延びしすぎた感じが否めません。
詰め込みすぎるのか、トニー・レオンと金城武がW主演なのに焦点がなぜか金城武に集中しすぎています。
全体としての完成度はそれなりなのに、スピード感が弱くて見ている端から登場人物の名前がごっちゃになってわからなくなってしまう。
香港映画にありがちな単純なキャクターネームの付け方が弊害ですね。
浜崎あゆみの主題歌はいらなかったような気がします。

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
よろしければクリックお願いします。

人気blogランキング ←ポチッとクリック
by syosei7602 | 2007-07-21 23:59 | ミステリ/サスペンス
<< ファイナル・カット 憑神(つきがみ) >>