トップ | ログイン

映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
検索
カテゴリ
50音順INDEX
アクション/アドベンチャー
ミステリ/サスペンス
恋愛/青春/スポーツ
ホラー/オカルト
ヒューマン/ドラマ
SF/ファンタジー/パニック
ハードボイルド/犯罪
戦争/歴史/時代劇
ノンフィクションベース
ミュージカル/音楽/ダンス
コメディ/パロディ
アニメ/CG
ドキュメンタリー
月別更新まとめ
管理人日記
リンク/プロフィール
以前の記事
2017年 02月
2016年 08月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 02月
2014年 07月
2014年 06月
2013年 11月
more...
記事ランキング
ブログジャンル
最新のトラックバック
視聴率に関係なく選んだ2..
from dezire_photo &..
視聴率に関係なく選んだ2..
from dezire_photo &..
[洋画] 「アバター」は..
from 窓の向こうに
仮面ライダー THE F..
from piece of life ..
サウンド・オブ・サンダー
from piece of life ..
ダブル・ミッション
from piece of life ..
『シャッターアイランド』..
from 名機ALPS(アルプス)MD..
「AVATAR」
from samuraiの気になる映画
『宇宙戦艦ヤマト/復活篇..
from 【徒然なるままに・・・】
映画「相棒 -劇場版- ..
from 珍竹麟  〜映画とネットとモ..
フォロー中のブログ
リンク
にほんブログ村 映画ブログへ

ログログシール
ライフログ
その他のジャンル
ファン
バベル
d0030824_143111.jpg『BABEL』 アメリカ/2006
監督:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
出演:ブラッド・ピット ケイト・ブランシェット
    ガエル・ガルシア・ベルナル 役所広司 菊地凛子 二階堂智 
    アドリアナ・バラーザ エル・ファニング ネイサン・ギャンブル
受賞:アカデミー賞/作曲賞(2006)
    カンヌ国際映画祭/監督賞(2006)他

公開時コピー
神は、人を、分けた。

「アモーレス・ペロス」「21g」のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督によるヒューマンドラマ。鑑賞についての2点ほど注意が必要である(点滅の激しいシーンがあるため、気分が悪くなることがある。また、かなりシリアスな話しであるため、菊池凛子のアカデミー賞ノミネートという話題先行で観ると落ち込むかもしれない)。
出演は「Mr.&Mrs.スミス」のブラッド・ピット、「ライフ・アクアティック」のケイト・ブランシェット、「アモーレス・ペロス」のガエル・ガルシア・ベルナル、アドリアナ・バラーザ、「THE有頂天ホテル」の役所広司、「茶の味」の菊池凛子、「ラストサムライ」の二階堂智、ダコタ・ファニングの妹のエル・ファニングなど。

<あらすじ>
●モロッコ編
砂漠を1台の観光バスに乗るアメリカ人夫婦リチャード(ブラッド・ピット)とスーザン(ケイト・ブランシェット)。
その時、一発の銃弾がスーザンの肩を貫く。撃ったのは近辺に住む2人の兄弟だった。
一番近い診療所まで1時間半かかる事を知ったリチャードは途方に暮れる。
ガイドは自分の村が一番近いと話し、とりあえず向かうのだが…。
●メキシコ編
リチャードとスーザンの幼い息子マックス(ネイサン・ギャンブル)と娘デビー(エル・ファニング)の子守アメリア(アドリアナ・バラーザ)は、リチャードからの連絡を受けて困惑していた。
その日は息子の結婚式のため、メキシコに行かなければならないが代りの子守が見つからない。仕方なしに、アメリアは甥サンチャゴ(ガエル・ガルシア・ベルナル)に頼んでマックスとデビーを連れてメキシコに向かうのだった。
●日本編
聾唖の女子高生チエコ(菊池凛子)は母親が自殺をして以来、喪失の日々に暮れていた。
満たされない気持ちに苛立ちを覚え、父親(役所広司)にも喧嘩腰で話しかける。
そんな時、自宅のマンションの入り口で2人の警察官に話しかけられるのだった。

<作品解説>
オスカーの行方が注目された本作、相変わらず人間の深層心理を描くことに長けたイニャリトゥ監督ならではの作りでした。
1挺のライフルから始まり、わずか5日間のストーリーが展開されるのですが、映像の流れは時系列ではなく(1つひとつのエピソードは時系列通り)、その時の心理的状況に合わせて切り替わっていきます。
流れとしてはモロッコ>メキシコ>日本、直接的な関わりが存在するのはモロッコとメキシコであり、その隙間を埋める間接的な形で日本編が存在します。
タイトルであるバベルは、旧約聖書に出てくる人間が神に近づくために作り上げた塔と、その行為に怒った神が人々と言葉を分けた事に由来します。
モロッコ編では、妻を撃たれたリチャードが助けたい一心で近くの村でとりあえず応急処置をします。されど、その過程で一緒に観光バスに乗っていた客達は自分たちも撃たれるのではないかという恐怖に怯えて2人を置いて一刻も早く逃げようとします。
自分たちの国ではないという不安感から、同じアメリカ人なのに通じない思いが辛く苦しい展開を見せます。
メキシコ編、一転して結婚式という人生の中で幸せな一面が描かれるパート。
子守のアメリアは、マックスとデビー2人に対して惜しみなく愛情を注いでいますが、リチャード達が帰って来られない事から、仕方なしにメキシコに連れて行きます。
されどこの行動が後々になって、彼女自身に思いもかけない出来事を引き起こします。
日本編、少々過剰な描き方をされているストーリーなんですが、飽和した先進の街並み(主に渋谷)と音の無い世界、言葉が不自由な為に直接的に伝えることの出来ない難しさ、それ故に引き起こされる女子高生チエコの寂しさ。自分の存在意義を求めて、チエコはそれを受け止めてくれる人を探し続けます。
普段は意識することのない言葉の壁、言語が違うという意味のみならず、本当の気持ちを伝えることの難しさ、差別や偏見、人との繋がりは呆気ないほど簡単に途切れてしまいます。
それでも人は誰かを必要とし、言葉だけでは伝わらない想いというもの、本作はラストでそれを見事に表わしています。

<見どころ>
エピソードが繋がっていく展開は「アモーレス・ペロス」が断然良いのですが、時系列をバラバラにしながらも最初と最後の決まり具合が見事でした。

<出演者>
ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット共に演技派としても評価が上がっています。本作ではすでに冷め切った夫婦を演じているのですが、特にブラッド・ピットは二枚目俳優から脱却しつつあり、本作での評価は個人的には高いですね。いいですよ、彼は。
もっとも、それ以上に見事なのはモロッコの2人の少年。弟役の方は二宮和也に似てます(笑)。でも、あの歳でオナニーシーンは…ある意味凄い。
メキシコ編では、ガエル・ガルシア・ベルナルがほとんど端役。アドリアナ・バラーザ演じるアメリアは、優しい目をした女優さんながら感情的に演じる様はさすがといったところ。
日本編、噂になった菊池凛子のヌードシーンもありますが、彼女のうまさというのは当然の事ながら、演技でありヌードシーンなわけじゃありません(そもそもヌードなんてハリウッド女優でも大抵ありなんだから、大したことではない)。
言葉を話せないもどかしさ、聞こえない辛さ、つまり他人とは共有出来ない彼女だけにしかあり得ない世界にあって、その世界を表現された上での帰結が行動に繋がるわけです。ディスコシーンで表情が変わっていくところはうまかった(激しく点滅を繰り返すライトの中で、ちょっとずつ顔が変わっていくんですが、ここは目が疲れるので要注意です)。

作品としての完成度は高いんですが、見る人を選ぶのも確か。
いわゆるエンターテイメントとして楽しめるわけでも、笑えるわけでもない。極めてシリアスであり、社会の一面を描いた作品に他ならないのです。
人物の描写は、浅すぎず深すぎず、観ている側は常に第3者の立場であることを忘れないのです。これはとても大切なことなんですが、本作は1つの事象が引き起こす悲劇の連鎖であると共に「誰にでもありうる」物事の1つの例え話です。
言葉が通じても喧嘩をする、言葉が通じなくてもわかりあえる…人は自分勝手だけれども、大切だと想うものを決して手放してはいけない…そんな愛情を描ききった作品といえるでしょう。

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
よろしければクリックお願いします。

人気blogランキング ←ポチッとクリック
by syosei7602 | 2007-05-02 13:08 | ヒューマン/ドラマ
<< セント・オブ・ウーマン/夢の香り スパイダーマン3 >>