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『GALAXY EXPRESS』 日本/1979
監督:りんたろう 声:野沢雅子 池田昌子 田島令子 肝付兼太 富山敬 久松保夫 麻上洋子 小原乃梨子 柴田秀勝 来宮良子 井上真樹夫 受賞:日本アカデミー賞/特別賞(1980) 松本零士の同名人気作の映画版。公開当時、マンガ版、テレビアニメ版より先に結末を描いた事でも話題になった。 監督は「メトロポリス」のりんたろう、監修に市川昆。 声は「ドラゴンボール」シリーズの野沢雅子、「エースをねらえ!」の池田昌子、「怪談新耳袋 ノブヒロさん」の田島令子、「ドラえもん」シリーズの肝付兼太、「宇宙戦艦ヤマト」の富山敬、「ルパン三世」シリーズの井上真樹夫など。 主題歌はゴダイゴ。 <あらすじ> 機械の体を持った富裕層による人間狩りに遭い、機械伯爵の手によって母親を殺された貧しい少年・星野鉄郎は機械の体をただでくれるというアンドロメダに行くことを夢みていた。機械の体を手に入れて、機械伯爵に復讐をする為だった。 ある日、鉄郎はアンドロメダ行きの超特急列車999に乗せてくれるという謎の美女メーテルに出会う。メーテルに母親の面影をみた鉄郎は、機械の体を手に入れるため、彼女と共に999に乗るのだった。 <作品解説> 27年前の作品ながら、非常にクオリティの高い作品です。 79年度の邦画作品興行収入第1位であり、当時アニメとしては異例でした。 原作とテレビ版では星野鉄郎の年齢が10歳ですが、映画版では15歳へと年齢が引きあげられ、より青春映画としての側面を強く出しています。 また、本作では松本零士作品でお馴染みのキャプテン・ハーロック、クイーン・エメラルダス、トチローといったキャラクターも登場。 本作は低年齢層だけではなく、高い年齢層も狙った為に、意外なほどにおぞましい描写があったり(鉄郎の母親が剥製になっていたりする)、松本作品…特に原作における「男の美学」がハーロックによって語られたりしています。 ゴダイゴによる主題歌もヒットし、映像、脚本、音楽が揃った傑作になっています。 本作にヒットによって81年に続編「さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅」が公開されています。 <見どころ> 男前になった鉄郎の活躍はもとより、ハーロックやエメラルダスといったキャラクターの存在も見逃せないところ。 999の名前は知っていても、物語の結末を知らない人が多いと思うので本作は是非見てみるべきでしょう。 作品自体が見どころです。 <その他> 最近、松本零士が著作問題についてかなり騒いでおり、ファンとしてはなんとなくガッカリする一面があったり…。 元々「銀河鉄道」というタイトルは宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」からとったものであり、これは遺族に了承を得ているそうで、それ故にかなり敏感なようですね。 999自体は98年に「銀河鉄道999 エターナル・ファンタジー」という新編への最初が公開されましたが、興行的に奮わず続編が頓挫。 「宇宙戦艦ヤマト」も何度も続編が持ち上がったものの、これもプロデューサーの逮捕によって実現されず、あまつさえOVA版「YAMATO2520」も制作会社の倒産により全9巻中、3巻までしか作られませんでした。 松本作品は過去作品がおもしろかった、という寂しい事実ばかりが残っていますが、本作のような傑作を見習った作品が出て欲しいものです。 よろしければクリックお願いします。
by syosei7602
| 2007-01-14 23:15
| アニメ/CG
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