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『修羅雪姫』 日本/2001
監督:佐藤信介 出演:釈由美子 伊藤英明 佐野史郎 真木よう子 長曾我部蓉子 六平直政 松重豊 園岡新太郎 塚本高史 雅子 城戸裕次 渕野俊太 博通哲平 沼田曜一 嶋田久作 公開時コピー 流れよ、涙。 小池一夫、上村一夫原作の同名コミック3度目の映画化。前2作は73、74年に梶芽衣子主演で撮られた。 本作は原作から離れた、ほぼオリジナルシナリオになる。 監督は「LOVE SONG」の佐藤信介。アクション監督に香港のアクションスター、ドニー・イェン。 出演は「スカイハイ [劇場版]」の釈由美子、「海猿 ウミザル」の伊藤英明、「暗いところで待ち合わせ」の佐野史郎、「ゆれる」の真木よう子、「帝都物語」の嶋田久作など。 <あらすじ> 500年もの鎖国が続いたある国。 隣国で近衛兵として帝に使えていたタケミカヅチ一族は、帝政の崩壊と共に国を追われる。 やがて、この国の反政府組織の鎮圧部隊になっていたが、暗殺集団と化していた。 タケミカヅチ一族の唯一の生き残りである雪(釈由美子)は、冷徹な暗殺者として育てられたが、自分の母を殺したのが首領の白雷(嶋田久作)であることを知り、彼を襲うが反撃に遭って傷を負う。 偶然逃げ込んだ家の住人、反政府活動家の隆(伊藤英明)に助けられるのだった。 <作品解説> 73年の梶芽衣子版はタランティーノが「キル・ビル」を撮るあたって参考にしたのは有名な話です。この梶版はそりゃもう凄まじいまでの設定で、まさしく圧巻の復讐劇。 作品のクオリティとしては、本作と比べるまでもなく傑作です。 さて、本作ですが2001年当時、グラビアアイドルとして高い人気を誇った釈由美子の初主演作。ドニー・イェンを迎えてのアクションはよく出来ていて、メイキングでも釈由美子自身が自らある程度のアクションをこなしていました(それでもかなりのシーンにダブルを使っているのが丸わかり…)。 この香港アクションを取り入れたのは99年に「マトリックス」が流行ったのを皮切りだと思うのですが、本作ではさらにその元ネタである「攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL」の押井守テイストも多少盛り込まれています。 何気に特技監督に平成「ガメラ」シリーズの樋口真嗣や、スタントコーディネイトに下村勇二が参加しているなど豪華なんですけどね。 <見どころ> なにせ動きの速い香港アクションなので、釈由美子が実際にアクションしているシーンが見どころといえばそうなんですが…。 序盤の白雷に迫るシーンなどはなかなかのものです。 あとは佐野史郎の悪者ぶりですかねぇ、似合うよな、この人。 <出演者> まあ、正直なところ釈由美子、伊藤英明とも演技については少々…5年も前の映画ですからここは目を瞑るか。 嶋田久作、松重豊など、ある程度時代劇を経験している人の殺陣はそれなりに見られます。 さらに今実力のある塚本高史、真木よう子が出ていたりします。 「刀」を使うなら、日本の殺陣を使えばもっと緊張感のある良い殺陣が出来たと思います。 あえて香港アクションにこだわったというのもわかるんですが「邦画である」という部分を生かし切れなかったのは残念。 「修羅雪姫」のタイトルを付けた意味もあまり無く、アイドル映画の域を脱しきれなかったですね。 よろしければクリックお願いします。
by syosei7602
| 2006-12-26 23:59
| アクション/アドベンチャー
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