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『THE MOTHMAN PROPHECIES』 アメリカ/2002
監督:マーク・ペリントン 出演:リチャード・ギア ローラ・リニー ウィル・パットン デブラ・メッシング ルシンダ・ジェニー アラン・ベイツ デヴィッド・エイゲンバーグ ボブ・トレイシー 公開時コピー 人は決してその予言(プロフェシー)から逃れられない。 怪奇現象が多発することで有名なウェスト・バージニア州ポイントプレザントで実際に起きた事件を基にしたミステリサスペンス。 監督は「隣人は静かに笑う」のマーク・ペリントン。 出演は「シカゴ」のリチャード・ギア、「エミリー・ローズ」のローラ・リニー、「パニッシャー」のウィル・パットン、「さよなら、さよならハリウッド」のデブラ・メッシング、「13デイズ」のルシンダ・ジェニーなど。 <あらすじ> ワシントンポストの敏腕記者ジョン・クライン(リチャード・ギア)は、妻メアリー(デブラ・メッシング)と共に幸せな結婚生活を送っていた。 クリスマスも間近に迫った夜、2人は新居となる家を選ぶために出かけるが、その帰り道メアリーは突然悲鳴を上げてハンドルを切り、頭を打ち付けてしまう。 搬送された先で、メアリーは目覚めるがジョンに事故の瞬間に「何かを見た?」と妙な質問をする。事故の検査で彼女に脳腫瘍が発見され、ほどなくして息を引き取る。 そして彼女の日記には謎のおぞましい絵が描かれていた。 2年後、テレビのコメンテーターにまでなったジョンはある夜、翌日の州知事インタビューのためにリッチモンドへ向かっていた。 1時間半後、気が付くと彼は600キロ離れたウェスト・バージニア州ポイントプレザントにいた。 車が不調に陥り、携帯電話も通じないため、近くの民家へ電話を借りに行くが出てきた家の主ゴードン(ウィル・パットン)にいきなりショットガンを突き付けられるのだった。 <作品解説> 怪奇現象やUFOの目撃情報が多いポイントプレザントで実際に起きた事件を基に、ミステリとオカルトタッチな方向性で描かれた作品です。 主人公ジョンは妻が脳腫瘍の為に、幻覚を見たのだろうと判断し2年もの間、恋人すらも作らずに過ごしています。 しかし、ある夜になぜかウェスト・バージニア州のポイントプレザントという田舎町に飛ばされてしまうわけですが、この辺りはX-FILE的ですね。 街の人々から信頼されている女性警官コニーから、様々な事を聞き、ポイントプレザントで起きている奇妙な現象と妻の死がどこかで繋がっていると確信していくのですが、それが何かはわからない。 作中で「ゴキブリに向かって、人間がモノを語るのか」というセリフは、まさに本作の集約点でもあります。 <見どころ> 実話を基にしたという点において見ると、非常に怖い。 ある日突然電話がかかってくる、その内容は…。 怪奇現象というのは想像を超えた部分に達すると訳がわからないですが、ある種のリアリズムを持って描かれると非常に恐怖心を煽られます。 <出演者> B級ティストを避けられない本作になぜ出たのかよくわからないリチャード・ギアですが、好演しています。この人は仏教徒なので、ある意味脚本が気になったのかもしれませんね。 ローラ・リニーは理知的な警官を演じ、主人公ジョンを支えていく役割を見事に演じきっています。 ウィル・パットンの恐怖に満ちた目だとか、脇を固める俳優がうまい形で存在感をアピールしつつも邪魔していません。 映画的に見れば、隠れた佳作とも言えるのですが、一人称的な視点から描かれる恐怖感だとか、リアリズム、音楽性は他に例を見ないおもしろさがあります。 ただ、ハッキリとした答えが知りたい人には向かない映画ですね。 人気blogランキング ←ポチッとクリック
by syosei7602
| 2006-12-11 23:59
| ミステリ/サスペンス
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