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映画紹介 1122本。1日1本(毎日じゃありません)ネタバレは極力無し。TBはご自由にどうぞ。
by syosei7602
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親切なクムジャさん
親切なクムジャさん_d0030824_4152236.jpg『SYMPATHY FOR LADY VENGEANCE』 2005/韓国
監督:パク・チャヌク
出演:イ・ヨンエ チェ・ミンシク クォン・イェヨン オ・ダルス
    キム・シフ イ・スンシン キム・ブソン ラ・ミラン
    ソ・ヨンジュ キム・ジング コ・スヒ キム・ビョンオク



公開時コピー
最後の復讐が、一番哀しく、美しい。

パク・チャヌク監督による「復讐者に憐れみを」「オールド・ボーイ」の復讐3部作を締めくくる作品。
出演は「JSA」のイ・ヨンエ、「オールド・ボーイ」のチェ・ミンシク、オ・ダルスなど。
他に端役でカン・ヘジョン、ユ・ジテ、ソン・ガンホなどの名優が出演している。

<あらすじ>
1991年、二十歳のクムジャ(イ・ヨンエ)は幼児誘拐殺人事件の犯人として自首、13年の懲役刑を受けて投獄される。世間はその残酷な手口とクムジャの美貌に騒ぎ立てる。
刑務所に入ったクムジャはキリスト教を信仰し、誰にでも優しく接したことで「親切なクムジャさん」と慕われるのだった。
しかし、出所したクムジャは復讐心に燃えていた。
親切な心を閉じこめ、赤いアイシャドウを引き、自分を嵌めた英語塾の教師・パク先生(チェ・ミンシク)を追いつめるため、刑務所で恩を売った仲間の元をまわり計画を進めていくのだった。
そして養子に出された自分の子供を探し始める。

<作品解説>
凄惨な復讐劇。
静かな佇まいと赤いアイシャドウで、13年という長い年月をかけて計画した復讐を開始するクムジャ。これがまた、美しい。
パク・チャヌク監督ならではの映像美がイ・ヨンエという女優を一際美しく見せています。
されど、刑務所生活のシーンは差し込まれるだけで、全体的な割合としては短く、いまいち「親切な」という部分が伝わりにくいのが勿体ない。
ギリギリのラインでユーモアを含めつつも、凄惨なクライマックスへ向かう様は、数ある復讐劇の中でも名シーンと言えます。

<見どころ>
赤いアイシャドウを引いたイ・ヨンエ。
けばくもなく、むしろ美しさが際だつこのメイクと雪の中で銃を構えて走るシーンが素晴らしい。
そして、クライマックスはどこかユーモラスであまりに残酷です。

<出演者>
「オールド・ボーイ」で主役を演じたチェ・ミンシクが本作では敵役。
冷酷なシリアルキラーを演じています。
他に脇を固める俳優陣は、日本では無名ながらも好演。
子役のクォン・イェヨンもなかなかの名演ですね。

<総評>
映像と音楽の美しさに加え、主演女優がこれほど際だった残酷な作品も珍しいですね。
スプラッタな表現が嫌いな人には向かない作品かもしれません。

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by syosei7602 | 2006-10-27 23:59 | ハードボイルド/犯罪
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